ハゲタカ(6)

新しきバイアウト

「新しきバイアウト」ハゲタカ 最終回 ☆☆☆☆
原作:真山仁「ハゲタカ」「バイアウト」 脚本:林宏司 音楽:佐藤直紀 演出:大友啓史

 大空電機はホライズンと業務提携せざるをえなくなる。
 アラン・ウォード(ティム)は新しい取締役として大賀康男(松重豊)を紹介する。
 芝野健夫(柴田恭兵)は再生担当役員として本部長兼備で新体制に招かれる。

 病院のベッドで気がついた鷲津政彦(大森南朋)は足の感覚が無い事に気づく。

 一方大空電機では赤字部署が次々と身売りされていく。芝野は従業員の攻撃の矢面に立たされる。

 西野治(松田龍平)と会う三島由香(栗山千明)。彼は2億で保釈されていた。
 由香はお父さんが必死で掻き集めようとしていた2億円と治が保釈のために使った2億円は全然違うと言う。
 何が違うと問う治に自分で考えることよと言って去る由香。
(適切な答えが浮かばなかったんだと思うが、どうなのかな。
まあ、強いて言えば、集めるのが途方も無く難しい2億と、集めるのが簡単な2億。
でも、自分のためだけではない2億と、自分のためだけの2億って方が正解か)

 鷲津はリハビリに精を出す。
(リハビリって言うと一定以上の期間が過ぎると、自費でいかなければいけないと言う法律を最近作った政府が、あまりに不評で又考え直しているのよね、確か。
障害者についての法律改正と言い、なんか小泉政権って、
ただただ弱者に厳しい政策をしていっただけなのかな。
まあ、政治の事はろくに知らないし。日本が借金がやたらとあるのは確かだし。
でも、弱い人にシワ寄せが行くのが良いとは言いがたいし…)

 芝野は半導体事業本部部長の町島重雄(49)に通常の退職金の1.5倍を提示する。
 芝野は雇用先も紹介すると言う。
 営業開発部次長の小島慎一(46)には、
これからの業務には英語が必要なのでTOEICで800点以上取れないと業務に支障が出ると言う。
 端末事業部の牛島誠二(徳井優)は芝野とともにリストラについて従業員から責められる。

 由香は鷲津に芝野の苦境を話す。

 雨の中、芝野は葬式に赴く。
(「七人の侍」で外国の方は雨の中の戦闘と言うのが印象的だったみたいね。日本にとって雨って普通だから。
そういえば、西洋の絵って雨、あまり描いてなかったけ?ヘタな事を書くと、無知がばれそうだが…。
知ったかぶリンだから…。印象派の前にも、ちゃんと雨の絵を描いてたりして…。
雪の絵は無かったかと思うが…)
 牛島の葬式。
 牛島の息子(浅利陽介)から「帰れ!」と怒鳴られる芝野、
その瞬間由香に「帰れ、人殺し!」と怒鳴られた鷲津の姿が脳裏に浮かぶ。
 寺の前に由香がいた。由香に牛島の事を話す芝野。牛島はとても良い条件で新会社に残れた。
 しかし彼の部下達は半分以上切られ、残った社員達もけっして良い条件ではなかった。
 牛島は真面目な人間で、ひどく責任を感じ…。
 芝野は息子と目を合わせられなかった、こんな事は二度とあってはならないそう思って、
銀行を辞めたはずなのにと、嘆く。
 そんな芝野に由香は鷲津がリハビリを頑張っていると話す、
彼がテクスンと大空電機の業務提携を図っていた事も。

 大賀はとうとうレンダント社にレンズ事業部を売る事を話す。
 最初の計画ではレンズ事業部で切るのは38人だったが、レンダント社に売ると、
リストラされる人間は5倍以上になる。
 工場はアメリカに移転、残った従業員の大半は辞めざるを得ない。

 芝野は鷲津に会いに行く。芝野は鷲津に大空電気の事を今どう思っているか聞く。
 鷲津は正直もう疲れました、大空の事は忘れたいと言う。
 「ダメだ、俺は許さない。
バブルの落とし前をつけていないニッポン、おまえ前にそう言った、おまえこそ、大空電機に、
落とし前をつけるべきだ。
 鷲津、…おまえと俺は、同じだ。頼む、協力して欲しい。レンズ事業部を救いたいんだ。
 もう一度ファンドを、ファンドビジネスを、やる気はないのか」
 鷲津はホライズンから36億円の分配金の掲示を受けていた。
 受け取れば、向こう10年ファンドビジネスに関わる事は出来ない。
 鷲津にとって、それは死を意味することで、とうぜん断った。鷲津は鷲津ファンドを立ち上げる事を決意する。
(BLファンが喜びそうな展開かと思ったが、黒鷲津も捨てがたいし、そう喜ばないかな。どっちかな)

 中延五郎(志賀廣太郎)と村田丈志(嶋田久作)は鷲津の元に来た。
 芝野はこっそり大空電気の資料を集め、村田に渡す。
 鷲津はレンダントの狙いが加藤幸夫(田中泯)である事を知る。鷲津はエンプロイー・バイアウト(EBO)を狙う。
 それは従業員による企業買収だった。

 加藤達は倍の年俸を提示される。

 鷲津はニューファースト銀行、パートナーズ生命保険、菱井ホールディングスに出向き、出資のお願いをする。
 しかし断られる。鷲津は飯島亮介(中尾彬)にも会う。飯島はレンダント社がすんなり引き下がると思うかと言う。 鷲津はレンズ事業部を海外に売り渡すと言う事は大事な技術を流出させ国益をおびやかすという事にもなりかねないと言う。
(金型問題とか思い出すなあ。
まあ、大企業が中小が頑張って作った金型を安い人件費の国に持っていって、作らせたって物だが。
人の努力を平気で踏みにじる行為。国益にも反すると思うが。)
 アメリカならば業界団体がロビー活動を通じて徹底的に反対する事。飯島はわしにロビー活動しろと?と言う。  鷲津は私の全財産が振り込まれている、お好きなだけお取りくださいと、小切手を渡す。
 「我々はハゲタカだ。最後まで、ハゲタカなりのやり方を通させていただきます」(中尾さんの飯島、良い!)

 雨の中、鷲津は車の中で待つ。そこは、三島製作所の前。
 芝野は千円でも一万円でも良いと、三島頼子(唐木ちえみ)に出資を頼んでいる。

 誰もいない教会(病院についてる教会か?)、鷲津は治と会う。治は父親の最後の言葉を鷲津に聞かせる。
 「どんな顔して、親父はこれをのこしたのかなあって、何度も何度も、繰り返し聞いて思ったよ」
 「西野さんはおまえに旅館を継がせたがってた。誰よりも、おまえの事を買ってた。
それは金持ちになれって事じゃない、きちんと事業をするって事だ。戻って来い、もう一度」

 芝野と鷲津は大木会長の墓に詣でる。そこに由香が来る。
(動物的な勘……?さすが、女…。会えなければ会えないで、会いに行けば良いと思ったか。
おそらく、時期はお彼岸。大木会長の墓参りのついでに会えれば良いなと言う所)
 由香は三島製作所からの出資金を渡す。

 鷲津は加藤と会う。「一度、ハゲタカとやらにお会いして、聞いてみたかった」「何でしょう」
 「他人の金を使って、見ず知らずの会社に投資する、それがあんた達の仕事だ。
…あんたら、何かを作るわけでもないし、なんら価値を生み出すわけでもない。…所詮金なんだろ。
ただの紙っ切れじゃないか。ただの紙っ切れだよ」
 「ただの、紙切れですか。…その紙切れのために、みずから首をくくって死まう人もいる。
ただの紙切れと言ってしまう事は、私には出来ない。
加藤さん、今までの私なら、あなたがレンダント社に提示された金額の倍を、ここに置けばそれで良かった」
 「どうしてそれをやらないんだ」「これは、三島製作所のみなさんが、私に託してくれたお金です」
 「三島製作所?」
 「我々と、加藤さん、あなたが作る新会社のために投資してくださるそうです。
社員全員が、わが身を削って我々に託してくださった」
 その小切手を見つめる加藤。額面、328万6427円。
 「確かに、世の中の99.9%が金で決まる、金でほとんどの事が解決する。
だけど、残りの0.1%、こればっかりはそうもいかない。私はこの仕事を通じて、逆にその事を学びました。
部品一個です。
大きな機械の中の、たった一個の部品、だけど、そこに、大木昇三郎が宿っているように、部品一個で、
一生忘れる事の出来ない、思い出が出来るように。
 加藤さん、あなたも大空電機全体から見れば、部品一個だ、0.1%です。
 だけど、その0.1%が時には全てを変える事が出来る。
 どういう使われ方をされるのか、その事によって紙切れ自体の価値が変わる。
 それは、あなたがた職人の技術も同じじゃないんですか。加藤さん、かけてくれませんか、私と芝野に」

 加藤はレンダントに行ける50人に話す。
 「今日はみんなの意志を確認するために集まってもらいました。
その前に一つ、私にも言わせて欲しい、年寄りの冷や水だと思われても構いません。
私は40年ここで働いてきました。レンズを磨く事に、毎日生きてました。
この工場で、この仲間達、が私の人生の全てでした。みんなそれぞれ考えがあり、生活がある。
レンダントに行きたければ行けば良い。だけど、我々50人は移れても、残りの298人は首を切られる。
仲間の犠牲の上に新天地に行ってレンダントの製品を作る。
そこに希望はあるんだろうか、誇りはあるだろうか。
…戦後の焼け跡から大木会長が何を思われて大空電機を作られたのか。
我々技術者も技術が何のために使われているのか、責任をもって感じ続けなきゃいけないと思う」

 経済産業省は光学機器事業の技術および施設が海外に移転し、軍需産業に使われる恐れがあると、
大空電機のカメラ・レンズ部門売却話に不快の念を示した。
 鷲津は大空電機のカメラ・レンズ事業部をEBOの形で本体から独立させていただきたいと、
大賀とアランに話を切り出す。
 希望譲渡金額は120億円。出資者はレンズ事業部の従業員253名、他取引先3社、およびMGS銀行、
そして中国のテクスン社。
 大賀はとうてい受け入れられないと言う。
 鷲津はカメラ・レンズ事業部をレンダント社に売却した場合に退職を希望する従業員のリストを出す。
 その中には加藤の名があった。新会社の社長は芝野。あけぼの光学と言う名で新会社を設立。

 鷲津は三島製作所に赴き、親父さんの遺影に手を合わせるのだった。

感想:まあ、独立しても、うまく行くかどうかはわからない…。ああ、難しいなあ。
 飯島は金に目がくらんで出資?!まあ、鷲津をある程度信頼してるんだろうが。お金の事は考えた事がある。  頭でっかちさんだから。初めはおそらく物々交換だったんだよね。
 でもそれではお互いの欲しい物が違うとうまくいかない。で、お金が発明された。
 マルコ・ポーロって、中国では紙のお札を使っているって言って、
そんな事は無いだろう嘘だとバカにされたのよね。
 日本で紙のお金って明治から?最初の頃の紙幣は金兌換券で、金に替えられたと聞いたような…。
 単なる紙切れがそれ以上の価値を持つのは、政府がそう保証しているから。
 その政府の保証が無くなれば、お札はただの紙切れ。お金とは流通のための道具。
 でも貯金ってお金が溜まっていくと本当に嬉しいみたいで、それが目標になっちゃうみたいね。
 どっかの教室でやった実験でも、お金をうまくもうけたチームの方が、さほどお金をもうけなかったチームより、
寄付とか出し惜しみしたとか…。
 シンガポールでも財布を落とす実験をしたら、お金持ちの方が着服したとか…。
 でも、シンガポールよりもっと余裕の無い所でやったら、やっぱり普通の人も拾った財布自分の物にするでしょう。
 警察に信頼が無い国もあるしね。
 お金持ちは金欲しいって言う有象無象が集まってくると思うし、疑い深くなるだろうし。
 お金は確かに流通のための道具にすぎないけど、それ以上の力を持ってるよねえ。
 鷲津は最初から黒くなかったと思う。従業員それほど無茶に切ってないし、会社を再生している。
 大空電機の場合、ホライズンの目的はあくまでレンズ部門だけだし。リストラはつらいねえ。
 みんなで給料安くして頑張ろうというわけにもいかないのだろう。
 能力あるなら、高く買ってくれる所に行きたいし。今も苦労してる所はいっぱいある。
 このドラマのおかげで経済ニュースが本当に身近になったね。
 タイミング良く、バンバン似たような事件が起きるし。ハゲタカさん、地方で再生事業をどんどんやってるそうね。 外国人の方が、日本人より着眼点が良いのか。

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ホワイトナイト

「ホワイトナイト」ハゲタカ 第5回 ☆☆☆☆☆
原作:真山仁「ハゲタカ」「バイアウト」 脚本:林宏司 音楽:佐藤直紀 演出:掘切園健太郎

 西野治(松田龍平)は鷲津政彦(大森南朋)に手を組まないかと言ってくる。しかし鷲津は断る。

 ハイパー・クリエーションはインターネット広告業で事業を拡大、2000年新興市場に上場し、
いまでは年商300億を上げるまでに成長していた。
 株主総会の時点では3%強の株を保持していたが、総会直後に一気に買い進め、
すでに5%を超えていると思われる。
 バックはMGS銀行。三葉の常務だった飯島亮介(中尾彬)が副頭取になっていて、彼が実権を握っていた。

 鷲津は中延五郎(志賀廣太郎)に例の件でテクスンのリー社長にアポを取ってもらえませんかと頼む。
 テクスンとは中国の電機メーカーだった。

 鷲津は大空電機にTOBを実施する事を正式に発表する。
 買い付け期間は7月5日から8月15日、
買い付け価格は直近一ヶ月の終値平均899円に27.9%のプレミアムをつけた1150円、
株式の51%以上の買い付けを目指す。
 三島由香(栗山千明)は鷲津に質問をぶつける。ハイパーとホライズンは提携しているのでは?
 「そのような事実はございません」経営権を取得したら、具体的にはどうするのか。
 「大空電機のフェニックス計画よりも、現実に即した形で、再建計画を推し進めていくつもりです」
 大規模なリストラが行われるのですか。
 「大空電機再生のために、あくまでも前向きなリストラは、行うつもりです」

 鷲津は一人、大木昇三郎の墓参りをしていた。そこに由香もいた。由香は会長に何を話していたのかと聞く。
 約束をやぶりました、今度はTOBで強引に獲りに行きます、そう報告しにきたのか。
 株主総会での会長の手紙をどう受け止めたのか、古い経営者のたわごとにしか思えなかったのか。
 鷲津は答える。
 マスコミが美談で持ち上げるだけ持ち上げて、自分の会社にメスを入れる事が出来なくなるくらい、
会長をがんじがらめにしてきたのではないのか。
 「こっちがあなたに聞いてるんです」
 「…本当に聞きたい事は、他にあるんじゃないですか。
大木会長には、改めて大空電機は任せて欲しいと言いに来ました。
あなたにも最後まで見届ける義務があるはずです」

 大空電機の社長塚本邦彦(大杉漣)に飯島から増資をしたいと言う話しが来る。
 塚本は芝野健夫(柴田恭兵)と一緒に出かける。

 鷲津はアラン・ウォード(ティム)達にはニューヨークに行くと言って、上海に赴く。

 飯島は治を塚本と芝野に紹介する。治はハイパーがホワイトナイトになると言う。

 鷲津はリー・ジェンミン社長(薄宏)と会う。

 治は経営陣と従業員はそのままで良いと言う、ただの資本経営だと。
 治は自分が経営者になる上で一番影響を受けているのが大木会長だと、例の「大木流経営論」を出す。
 その本はまっさらで、新品同然だった。

 鷲津はTOBで経営権を獲った後、大空電機全体をテクスンに引き受けてもらうつもりだった。
 テクスンなら大空電機の雇用だけではなく、子会社や系列も守られる。
 リー社長はふところからぼろぼろの「大木流経営論」を出す。
 その本には「企業は人なり 大木昇三郎」と言うサインも書かれてあった。
 「会長にようやく恩返しが出来るかもしれない。前向きに検討させてもらいます」鷲津は頭を下げる。
 リー社長はホライズン本社はもちろんこの話を知っているのかと聞く。もちろんだと答える鷲津。

 料亭から出てバンに乗り込む治。そこには村田丈志(嶋田久作)がいた。

 アランは鷲津が嘘をついた事を知る。そして本社から話を聞かされる。

 マスコミからハイパーと業務提携したのかと質問される塚本。(もちろん治のリーク)
 塚本は「大木流経営論」を読んで、心を落ち着かせようとする。
 バッティングセンターに一人いる塚本、突然声をかけられる。「経営者って、孤独ですよね」治だった。
 一人で考えたい時は会社の人にも内緒で塚本は必ずここに来るのだった。(おそらく村田が調べたのだろう)
 治はホライズンが経営権を獲れば、まっさきに首を切られるのはあなただと言う。
 鷲津は現経営陣は一掃するだろう。そして後任に芝野を推すだろう。目を見開く塚本。
(毒を吹き込まれたのよね、塚本さんは。トップは実際孤独。誰を信用するかは難しい所。)
 塚本は役員会議でハイパーとの業務提携を前向きに検討すると言う。芝野の声に耳を全然傾けない塚本。

 治は1470円で大空電機へのTOBに踏み切ると発表する。

 鷲津は1470円と言う金額を聞いて、1570円にする。

 治は由香に「俺をテレビに出さない?」と言う。

 治は由香のプライム11に出る。
 治はなぜホワイトナイトに名乗りを上げたのかと聞かれ、
大空電機のような日本を代表する企業が外資ファンドによってバラバラにされていくのを指をくわえて見てるわけにはいかなかったと言う。
 治は西乃屋の話をする、ホライズンのせいで父が亡くなった事を。
 そして由香の実家の事まで話す、由香の父親の自殺の事まで。
 そして由香の実家、三島製作所が大木会長に救われた事、そこをホライズンが切ろうとしている事まで話す。
 それを見ている鷲津。由香は番組の後、治が自分の実家の事まで話した事を責める。

 治のテレビ出演後、ホライズンは電話が殺到し仕事にならない。ホームページのサーバーもパンク。
 「人殺し」とか責める言葉が大きく書かれたファクスが何枚も送られてくる。
 そして、鷲津あての郵便物の中に銃弾が入っていた。治は黒い繋がりも噂されていた。
 そして会社に村田がいない事に鷲津は気づく。

 ハイパーに果たして大空電機をTOBをする力があるのか疑問を口にする芝野。
 しかし、塚本はハイパーのバックにはMGS銀行がついているから大丈夫だと言う。
 治には悪い噂もあると芝野は言うが、
「大丈夫!あんな奴いくらでもコントロールできるよ」と塚本は歯牙にもかけない。

 鷲津はハイパーに出向き、治に会う。治に部屋にある神棚を見て鷲津は言う。
 「ITの連中には、意外にも神頼みをする奴が多いと聞いた事がある。
自分達の仕事が、運良く時流に乗っただけの虚業だと、本能的に感づいている。だから神頼みになる」
 一笑して治は言う。「それを言うなら、あなたも似たような物でしょう」鷲津は治のデスクに銃弾を叩きつける。
 転がる銃弾。「祭り上げられてるのは、おまえじゃないのか」部屋から出る鷲津。鷲津は村田に会う。
 「残念です、今のあなたには付いていけませんでした」
 その言葉を背中で聞き、立ち去ろうとする鷲津に声をかける村田。
 「鷲津さん!あなた、そんなに必死になって何を追いかけてるんですか」

 由香は大空関係のネタからはずされる。実家が関係してるからだ。

 ホライズン本社のアルバート・クラリス(イアン・ムーア)から目的はあくまでレンズ部門なんだから、
レンズ部門だけ買えと命令される。
 出来ないと鷲津は答える。アランからもレンダント社ではなく、テクスンに売ろうとしている事を非難される。
 治はTOB価格を1670円に引き上げる。
 アランは本社に鷲津がテクスンのリー社長に会うために別荘に向かっている事を報告する。
 リー社長は来なかった。クラリスが手を回したのだ。

 芝野は治に会う。業務提携の内容を聞きに来たのだ。尋常ではないTOB価格、財務状況は大丈夫なのか。
 本当は何を言いに来たんですかと言う治に、芝野は「お父さんの弔い合戦のつもりなら止めた方が良い。
 誰も喜ばない。あなたのお父さん…」と言いかけるが、治にさえぎられる。治は芝野に帰ってもらう。

 由香は鷲津にテレビに出て治と対談しないかと電話する。

 夜、芝野はレンズ部門に赴く。そこには加藤幸夫(田中泯)がいた。
 芝野はレンズ部門に会長の思いとか、大空電機のたどってきた時間の重みを感じに来たのだ。
 「伝統は、守るべきものだと思ってたが、いつのまにか、壊すべきものになってしまった。
いつから、伝統の価値はこんなに低くなったんだ」
 「…そうですね」「会長は、会社を塚本社長とあなたに、託した。よろしく、お願いしますよ」
 
 鷲津は治と対談するため、プライム11に出る。
 鷲津は自分達の再建計画にのとって再生を行えば、大空電機の企業価値は必ず上がると言う。
 「失礼ながら、ホライズン・ファンドにそれが出来ると思えない。すぐに転売する気でしょう」
 「それは、あなたじゃないんですか。主力商品である、冷蔵庫を発売開始したのは、昭和何年ですか」「はい?」 「高倉工場の従業員の数がわかりますか。半導体の設備投資にいくらかけているかわかりますか。
業務部門の損益分岐点、キャッシュフロー、国際競争力のある技術はどれで、
他社に任せたほうが良い部門はどこですか。
…それもわからず会社経営が出来ますか。
虚業のネット企業が、膨らんだ時価総額を利用して、
大空電機と言う実業を手に入れたいだけなんじゃないですか」
 答えにつまる治だったが、「一夜漬けにしては、立派じゃないですか」と言い返す。「何?」
 「大空電機にホワイトナイトとして認められてる者として、改めて言わせてもらいます。
私は、大空電機の御力になりたいだけです。もっと言えば、あなたの犠牲者をこれ以上、出したくない。
私だけで十分です」
 CMになる。
(もっちろん、鷲津さんは全ての情報を把握してるのよね。
積み木エピソードだって、読んだか見たかしたんだろう。どんな細かい情報も把握して臨むのが鷲津スタイル。
それに比べて治が何も把握していないのは明らか)
 アランが来て携帯を差し出す。携帯に出た鷲津は携帯を壁に投げつけ「ふざけるなー!」と叫ぶ。
 鷲津は解雇されたのだ。後任はアラン。ホライズンは買い付け価格を変更しない。
 TOB合戦はハイパー社の勝ち。それをニュースで知らせる由香の手はふるえていた。

 大空電機はハイパー社と業務提携。
 しかしその2週間後、ハイパー社にインサイダーの容疑で東京地検特捜部の強制捜査が入る。
 治が買収発表前に、個人資産で株を購入、投資組合名義で別会社も作っていた。新代表はホライズンになる。 MGS銀行はハイパーへの資金を回収。大空の株価大暴落。

 由香は中延から鷲津の解雇の理由が自分である事を聞く。

 鷲津の元に治が現われる。「ずっと、あんたの背中を追ってきたけど、俺もあんたも、もうおしまいだな。
(鷲津さんはおしまいじゃないよ。治だっておしまいじゃないと思う)
結局、俺達も、金に振り回されただけなのか」
 治は持ってきた鞄から札束を取り出しては放り投げていく。鞄から拳銃が転がり落ちる。
 それを拾い、鷲津に銃口を向ける治、ちょっと苦笑する。「撃てよ」
 笑い顔からマジ顔に変わり、「くそっ!」と叫ぶ治、自分の頭に銃口を突きつける。
 鷲津は急いで、治から銃を取り上げようとする。もみ合いの中、銃は発射され、鷲津は倒れる。

感想:ああ、私の(?)鷲津さんがDVDを買え買えと言っています。どうせ、買ったって見ないのに。
 鷲津さんを見ているだけで幸せ状態です。お手軽だなあ、私。黙って苦闘する男は美しすぎる!
 あれでは解雇されるのは当たり前かと思いますが、優秀さはわかっているんだから、捨てる神あれば、
拾う神ありよね。
 村田さんも優秀だから、いつでも働く先はあるわね。IT企業の方々、虚業とか言われると痛いだろうなあ。
 でも、みんながみんな虚業では無いでしょう。
 確かに、ライブドアが何でもうけているのか良くわからなかったけど…。
 塚本さんは自分のせいとは言え、哀れね。

他の方のブログを読んでの感想:松田龍平さんのお父上に関して言及している方が多いですね。
 あまりにも有名な親を持つと重荷なのではないかと思って、言及は避けていました。
 それとも龍平さんはお父さんの事を言われると、嬉しいかな?
 優作さんがなさった役を龍平さんがやるとどうなるかを想像してみました。やはり肌合いが違いますね。
 もちろん優作さんのすごみはすごいですが、龍平さんには優作さんには感じなかった色気があります。
(あっ、でも優作さんの熱狂的ファンは一杯いるし、私が知らない色気がある可能性はある…)
 優作さんが治を演じるとどうなるかを想像してみました。
 もちろん優作さんが治を演じるなら、優作さんに合わせた脚本に代えるでしょうが、私は今の治が好きです。
 自分の父が偉い祖父を超えようと事業を拡大し、
それゆえに足を引っ張るとわかっていても手放せないのだとちゃんと理解し、そういう父に苛立ちを覚え、
いざ父が死ぬと、自分のせいだと呆然とし(昭吾は自殺とは言えませんが…)、
鷲津の行った事は正しい事だと理解し、鷲津にあこがれ、同時に憎しみも抱き、
危ない橋を渡ってもがむしゃらにのし上がり、鷲津を追い詰めようとして、自分が堕ち、
若さゆえにかあっさり絶望する、その客観的な理解力と、ナイーブさ、いとおしい物かと思います。
 優作さんって言うと、私は怖いってイメージが離れず、龍平さんの方が好みでしょうね。
 大森さんのお父上も、名前を聞くとすぐ思い浮かぶ印象的な方ですが、やはり優作さんの名前の方が大きく、
大森さんのお父上について言及なされている方はあまりいらっしゃいませんね。
 鷲津が「撃てよ」って言うの、かっこいいですか?いや、私は全然そう思わないです。
 治を人殺しにはしたくないし、お母さんが可哀相だ。
 私が鷲津だったら、
「それ、どうするの?」って言うか「それ、捨てろよ、害になるだけだ」と言うかどちらかを言いそうです。
 日本で銃を見ても現実感わかないから、怖いとかはあまり思いそうに無い。鷲津、心身疲れ切ってるし。
 もちろん、自殺しようとしたら止めようとするでしょうし、鷲津と違って、私なら、あっさり死ぬでしょう。
 でも、その前に、力無いから、治が自殺するのを阻止出来ないかも…。
 ついでに言えば、携帯投げつけるのもねえ…。
 私の(?)鷲津さんなら、解雇される危険性はわかっていると思うから、感情爆発させないと思うんだけど…。
 まあ、それだけ三島製作所を守ろうと必死だったと…。ちまたには由香との恋愛説も出ているそうな…。
 う~ん、現実的には、あると思うけど、このドラマではそういう所は排除したそうだから、無いんだろう。
 男だったらねえ、取引先の父親とは似ても似つかない美人なお嬢さんは印象的でしょうし、罪の意識もあるし、あっちが纏わり付いてくるし、そりゃあ、守りたいと自然に思うでしょうね。
 由香だって、鷲津が金儲けだけではなさそうだと気づいているから、ずっと見守っていたし、
嫌いではないでしょう。
 原作とドラマは別物だそうですね。なんかえらくかっこよく描かれているとか、鷲津さんが。
 どうも、ドラマの鷲津さんの方が好きそうだな。
 私、結構本を読んでいる方かと思っていたのですが、考えてみれば、経済物は一つも読んでいず、
読みたいとも思っていない事に気づきました。
 ドラマは好きなのにねえ。ドキュメンタリーも見るし。

関連サイト
ALBEDO0.39
薄宏のongakuen
非生産的な昨日・今日・明日

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激震!株主総会

「激震!株主総会」ハゲタカ 第4回 ☆☆☆☆
原作:真山仁「ハゲタカ」「バイアウト」 脚本:林宏司 音楽:佐藤直紀 演出:掘切園健太郎

2004年、三島由香(栗山千明)はキャスターになっていた。
彼女はスタッフにハゲタカこと鷲津政彦(大森南朋)の軌跡を語る。
 6年前ホライズンの日本法人代表として来日、最初に手がけたのが三葉銀行とのバルクセール。
 この6年間で彼のファンドが買った会社は13社。買収総額3千億円。
 旅館の西乃屋はつづきや(?)観光の別館として再生。
 サンデーもこの3年で黒字に転換し、まもなく売却先が決まる。結果的には救った事になる。

 ホライズンの次のターゲットは大空電機。欲しいのはX部門。
 大空電機を獲ったら、X部門をレンダント社の軍需部門に売却する。
 もしそう出来れば、衛星からの映像も精度が上がり、顔のシワまで判別できるようになる。
 ホライズンには投資家の金が順調に集まっていた。大空電機株は8%以上集めた。

 芝野健夫(柴田恭兵)はターンアラウンドマネージャーとして活躍していて、星川運輸を3年で黒字にしていた。 大空電機の社長塚本邦彦(大杉漣)が役員に相談せず、個人的に芝野を呼び寄せた。
 向こう3年間の再建計画、フェニックス計画を発表する塚本。
 組織再編、コアビジネスの強化、新生大空電機としての新たなブランド作りが、その3本柱だった。
 13ある事業本部を8つに再編、赤字の原因の一つである基礎研究開発費は大幅に削減。
 由香は芝野に質問する。星川運輸では500人規模の人員削減を行っていた。今回はどうされるおつもりかと。 現状を精査した上で、塚本社長、大木会長と共に慎重に協議していくつもりと答える芝野。
 大木昇三郎(菅原文太)に会いにいく塚本と芝野。

 大空電機は大木会長がカメラの製造工場として創業。
 その後冷蔵庫、洗濯機などで爆発的な売り上げを記録、現在の総合家電メーカーとして地位を築いてきた。
 町工場から始め、
叩き上げで世界に通用する企業に育て上げた大木会長はまさに日本型経営者の代表のような存在。
 企業は人なりをモットーにこれまで人員削減は一度もしていない。
 大空電機は昨年度800億円の赤字を出している。
 家電製品も不振だが、赤字の最大の原因はカメラ・レンズ事業部。
 デジカメ化の波に乗り遅れ、特殊なレンズの研究開発費が嵩んでいる。
 芝野は塚本社長と大学時代同じ野球部だった。

 大木会長は芝野に会社は物じゃないと言う。
 私はここまでなるべく人を切らずにやってきた、それは最後の最後の最後でいいと思っている。
 「もう一度、作り直して持ってきてくれたまえ。期限は三ヶ月」大木会長は末期がん、余命は3ヶ月。
 ちょうど三ヵ月後に株主総会がある。
 アラン・ウォード(ティム)は会長が亡くなった後が勝負と言うが、「死んだ後じゃ意味が無い」と鷲津は言う。
 大木会長は戦後日本経済のシンボル、彼が生きている内に大空電機にメスを入れる。
 鷲津は会長にゆりの花束を贈る。
(ゆりはまずいような…。匂いも強烈だし…。ゆりの花束と言うと吉田秋生の吉祥天女を思い出す)
 ホライズンは大空電機の筆頭株主になっていた。保有率8.2%。

 由香は会長と会う。三島製作所は大空電機に救われていた。由香に鷲津の事を聞く会長。
 由香には彼がただのハゲタカとは思えなかった。三島製作所が彼の出発点のはずだから。

 鷲津は芝野と塚本に大空電機再建計画書を渡す。
 カメラ・レンズ事業部の売却、付属する工場の閉鎖、1万人の人員整備。
 塚本はカメラ・レンズ部門はうちの創業部門だからこんな事はありえないと言う。
 鷲津はフェニックス計画は生ぬるいと言う。1万人言えばうちの4分の一ですと社長。
 鷲津は、まあいい、大木会長がいらっしゃらないと話しが進まない会社だと言う事はわかっている、
目だけは通しておいてくれと、工場見学に行く。
 ハゲタカファンドの工場見学に動揺する社員に、
「口は良いから、手を動かせ」と注意するカメラ・レンズ事業部のベテラン研磨技術者加藤幸夫(田中泯)。
 加藤の事を聞く鷲津。加藤は主任で、唯一特級技能者の資格を持っていた。
 彼は人工衛星に積載されるレンズの開発も手がけていた(つまり彼がホライズン本社が真に狙っている人材)。 二人は目を合わす。
 労組の代表の佐藤高志(谷本一)が鷲津の元にかけつけ、買収されてもあなたの元で働く気はないと言う。
 そこに会長が現われる。鷲津は一礼して、「鷲津と申します。お目にかかれて光栄です」と言う。
 「君が、ホライズンの鷲津君とやらか」「はい」「目的は何だね」「大空電機を、救いに来ました」「ほう」
 「会社も生き物と同じで寿命があります。生きているうちであれば、手を施す事によって救われる命もある。
このままほおって置けば、手遅れになります。時間の問題です。そうなる前に、我々が御社を救います」
 「君達に救ってもらうつもりは無いよ」
 「我々は筆頭株主です。会長、会社は株主の物であるという事を、お忘れではないですか。
今の日本で、大空を立て直す金と力があるのは、我々だけです」
 「余計なお世話というもんだ」芝野が口を挟む。
 「鷲津さん、筆頭株主なら、今度の株主総会に出席されますよね」「もちろんです」
 「そこで言いたい事を主張されたらどうですか」「そうだな」と会長、「総会の場で、戦う事にしようか」
 会長は去る。

 鷲津は取締役選任の株主提案を出して、議決権争いをする事にする。プロキシーファイト。

 鷲津は大勢のマスコミに取り巻かれるが、由香を見て、東洋テレビの取材だけ受ける。
 由香はホライズンの再建計画書を見て動揺する。
 彼女は鷲津にカメラ・レンズ事業部の売却は必要なのかと聞く。

 鷲津は由香の動揺が気になり、中延五郎(志賀廣太郎)からカメラ・レンズ事業部の詳しい資料をもらう。
 その売却リストには三島製作所の名前があった。動揺する鷲津。

 芝野が星川運輸でリストラしたと言う記事が大空電機で出回っていた。皆から白い目で見られる。

 シャープペン(ボールペン?)の頭を何度も押す、動揺を隠せない鷲津。鷲津の元に中延が来る。
 三島製作所を調べてきたのだ。
 鷲津は三島製作所が、三島健一(渡辺哲)の自殺の後、大木会長に救われた事を知る。
 ホライズンのプランでは三島製作所は真っ先に売却される。

 芝野は大木会長と会っていた。会長から計画のやり直しを言われる。芝野は具体的に言ってくれと言う。
 「一人前に、レンズを磨けるようになるまで、何年かかるか知ってるか」「いえ」
 「…三十年だよ。うちは物を作る会社だ。もっと、長期的な視野に立つことだな」
 「しかし、どうしても、メスをいれざるをえない部分が出てきます。ある程度、血を流す事は、必要です」
 「塚本も君も、その流した血を、汲み取ってやれるのか。その覚悟はあるのか」
 「…私は、銀行員時代、取引先の人を、…取引先の人を、何人も亡くしました。
この仕事を始めたのは、その人達のためでもあります。しかし、星川運輸を再建した後、ある想いがよぎりました。再建のための、私の選択は本当に正しかったのか、むしろ、恨まれているんじゃないかと。
私は、今回の大空電機に、私自身の、再生をかけています」

 大空電機の取締役は20人。
 今回ホライズン社は株主提案として社が選んだ11名の取締役の選任を求めていた。

 鷲津は本社から圧力を受けていた。軍需部門が関わっているのだ。
 「失敗したら俺もお前もこの業界では生きて行けなくなる」と言う本社のアルバート・クラリス(イアン・ムーア たぶん…)。
(日本は幸い武器を他国に売る事が出来ないが、武器を売っている国は、どうしても汚い所がある。
あの軍人出身のアイゼンハワーは国と軍事関連企業との癒着を良くない事と思っていたが、
今のアメリカ政府は軍事関連企業と癒着していないとは言えない。
軍関係の潤沢な資金によって飛躍的に発達する物があるのは確かだが、弊害も大きい)
 鷲津は大木会長に呼ばれる。会長は一つだけ聞きたい事があったと言う。
 「かつての君と、三島製作所とのいきさつを聞いたよ。
やり直したかったのかねそれとも、その時の自分を、塗りつぶしたかった。
だから、大空電機に、狙いをつけたのか」
 「そうです」
 立ち上がる鷲津、「いけませんか。大空電機は、もう死に体じゃないですか。その原因は、あなたです。
家族主義と言う、耳障りの良い言葉で、何もしないで立ち止まっている。そんな経営者を、私は認めない。
会長、あなたが死んでも、会社は、大空電機は、生き続けなきゃいけないんです」
 「私が死んだらか…。鷲津君、…やり直したいんなら、何もやらない事だよ」

 明日は株主総会。大木会長は加藤に会いに来る。夜遅く、一人で作業をしている加藤。
 「加藤君、40年、レンズを磨いてきて、そのよりどころとしてきたのは、何だったのかね」
 「会長、覚えてますか、私が入社したのは、東京オリンピックの年でした。
入社式で、レンズを磨く事がこの会社の原点だとおっしゃった。私にとっては、今でも何も変わってません。
変わったのは、会社の方ですよ」

 雨の中、鷲津は三島製作所を見に来る。三島頼子(唐木ちえみ)の顔が見える。他にも働いている人がいる。
 何かを踏んだのに気づく鷲津。ねじだった。
 かつての、ねじを一生懸命探して拾って、嬉しそうに健一に渡した自分の姿がよみがえる。

 帰れコールの中、株主総会に乗り込む鷲津。それを遠くで見つめる由香。
 会長の容態は急変し、総会には来られない。芝野は会長からの文書を預かる。株主総会が始まる。
 鷲津が発言する。
 「ここに、私どもの再建計画書があります。
大空電機の営業利益率の低さ、人件費の高さ、外国人労働者を雇う事で解消できる諸問題を列記してある。
こんなもの、どうでもいい」
 鷲津は再建計画書を投げる。(これはいただけないなあ。後で誰が拾ったの?)
 「大木昇三郎は、カリスマは、もうこの舞台から去りました。みなさん、その事を認識してください。
彼は、高度成長期のシンボルでした。日本の誇りでした。だが、その誇りは、もう消えたんです。
誇りでめしが食えますか!誇りで、業績が上がりますか、商品が売れますか。
そんな実態の無い物に囚われて、古い慣習から抜けられず、組織が膠着化して、
赤字800億というこんにちの事態をまねいたのではないでしょうか。
しかし、それが現実です。大木会長と共に、古き良き日本型経営も終わりを告げた。
大空電機は、いや、日本の企業は、生まれ変わらなくてはいけないのです。
みなさん、今こそ、株主として新たな時代を切り開いていくべきではないのでしょうか」
 芝野が発言を求める。
 「新取締役候補の芝野です。
ただいまの、株主提案に対する会社側の意見表明を、大木昇三郎より申し上げます。
会長は自らの言葉を、この手紙に託しております。ただいまの提案に対する回答になると思います。
私が代告(?)させていただきます。
“株主の皆様、病にて大事な総会に出席できぬ事を、大木昇三郎一生の不覚であります。お許しください。
今病床にあって思い出すのは、終戦直後たった五坪のレンズ工場の前から見上げた大空の青さです。
焼け跡の上に広がった、大きくて青い空、あれは希望の空でした。
戦時中私は軍事工場でレンズを磨く技術を覚えました。
戦後、戦争のためのレンズがカメラに使われるようになり、小さな工場を始めました。
ファインダーを覗くと、レンズの向こうに、笑顔が見えました。泥だらけの顔もあった。少し疲れた顔もあった。
でもみんな一様に、ほっとした顔に見えました。
レンズの向こうに確かに感じた人々の暖かい息遣い、それが私の物づくりの原点です。
人と人を結ぶ物づくり、それが私にとって、大空電機にとっての、使命だと思いました。時代は変わります。
作る物も変わる。しかし、人と人とのつながりは変わりません。
帳簿の数字ではない、目先の利益だけを追っていては物は作れない。
長い目で見て、地道な努力の上に、人と人をつなぐ物づくりと言う、大空電機の魂は、生まれるのです。
会社は生き物だとおっしゃる方がいました。その通りです。
大空には人と人をつなぐ物づくりと言う魂が宿っています。会社を動かしているのはこの魂です。
残念ながら、大空電機は今、苦境に立っています。
その最大の原因は、カリスマなどとおだてられてきた、私自身にあります。私には大きな責任がある。
その点はみなさまに深く、お詫び申し上げなければならん。私も、もうそう長くはありません。
だけど、それで良かった。従業員が力を合わせれば、この苦境は必ず…”」
 芝野の前にメモが置かれる。
 「“従業員が力を合わせれば、この苦境は必ず乗り切れます。株主の皆様、後三年時間をください。
三年で大空電機は変わる。残念ながら私にはそれを見届ける事は難しそうです。
株主の皆様、どうか私の代わりに大空を見ていてください。私が死んでも、大空電機の魂は、死にません。”
以上です。たった今、大木会長は永眠されました。ここに、会長が手直しされた、フェニックス計画があります。
先ほどの、株主様のご指摘どおり、大木会長の亡き後、我々はどうすべきか、何がこの状況を切り開くのか、
社員一人一人が創業者の立場になって考えてみる必要があると思っています。
株主の皆様、三年の猶予をください。従業員全員でフェニックス計画を完成させれば、大空電機は再生します!そして、大木会長が物づくりに託した夢と希望を、必ず取り戻します。株主の皆様、どうか、どうか三年…」
 芝野は演題の前に回る、「三年の時間を!三年の時間を我々に!!ください。よろしく!お願いします!」
 暖かな拍手がわく。テレビで株主総会を見ていた大空電機の従業員からも拍手が沸く。
 涙を流している人もいる。しかし鷲津は拍手はしない。
 あごひげをはやした男が「とんだ茶番だ」と言って、総会の場から出る。鷲津はアランにTOBの準備をさせる。
 総会の場を出た鷲津を思いがけない人物が出迎える。「ハイパークリエーションの西野治です。その節はどうも」 あごひげの男は西野治(松田龍平)だった。

感想:菅原文太さんはやはりオーラが違う、迫力が違う。大きな気がブワッーと来た感じ。
 カリスマって、誰でも演じれるものではない。
(天才も難しいね。今の所、これが織田信長って人はいない。
これがホームズだっていうのはジェレミー・ブレットだけ)
 出てきただけでこうべが自然と垂れる感じ。
 最後なんて、あの会長からの遺言みたいなもんだから、誰も逆らえないよね。
 まあ、確かに茶番といえば茶番だが、人間が大きいから。
 田中泯さんはお名前だけはうかがっていましたが、寡黙なベテラン技術者にピッタリ。
 やはり長年ワンアンドオンリーの活動をしてきた方は違うのか。
 ああ、鷲津さんのもみあげまでセクシーにみえるようになってしまいました。病膏肓に至るとはこの事か。
 鷲津さんの全てがいとおしい。柴田さんの苦悩に満ち溢れたお顔良かったです。
 一人も首にしないと言えば、松下さんがそうだったとお聞きしました。
 まあ、晩年はどうだったかは知りませんが、会社が小さかった時は。松下さんもカリスマでしょうね。
 本田さんは非情に腰が低かったと聞きます。まあ、偉大なる創業者が人格者とは限りませんが。
 最近NHKのドキュメンタリーで80台の方だったでしょうか、中小の物づくりの工場の社長で、
大変な会社を助け、社員は必ず定時に帰すという事をなさっている方がいらっしゃいました。
 人はあまり切りたくありませんが、会社がつぶれるのは困る。鷲津さんは三島製作所をどうするのでしょうか。
 治が鷲津さんを撃ったんですね。撃った人は誰だろうと気にした事はありませんが。残念です。
 冨士さんのおかげで、最終的にどうなるのかも知ってしまいましたが…。
(ネタバレ注意!
鷲津のリハビリシーンもじっくり撮ったとも聞いているから、鷲津さんに関しては全然心配していない。
っていうか、最初の回で、病院で鷲津さんうっすら目開けてたし。
普通死ぬと思うけどね、顔下にしてプールに浮かんでたし)
 治はどうなるのかな。治の気持ちは愛憎よね。無理心中……。

他の方のブログを読んでの感想:若い人はああいうお涙頂戴は治同様茶番だと思うんだ。
(ついでに、文書投げるのはかっこいいんだ。私はダメ。拾ったり、掃除したりする事を考えるから。
部屋は汚いが、外で物をゴミ箱以外の所に捨てた事は無い。
外国で、自然の中だから大丈夫と残ったお弁当をそこに捨てた方がいらしたが、
海ではよくやると他の方も言ったが、私にはどちらも出来ないし、やっぱり間違ってると思う)
 でも、やっぱり若くないんだなあ私は、大木会長の苦悩も分かるから、
確かに3年で再生するという保証はないし、会社が傾いているのは経営者のせいだが。
 茶番と言うのもわかるけどね。萌えの人って黒いのが好きな方が多いよね。
 私はなんだかんだ言って、白い方が好きなんだよなあ。
 ピュアではなく、色々背負った上で、理想を追いかけるのが。

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終わりなき入札

「終わりなき入札」ハゲタカ 第3回 ☆☆☆☆
原作:真山仁「ハゲタカ」「バイアウト」 脚本:林宏司 音楽:佐藤直紀 演出:井上剛

 大河内瑞恵(冨士眞奈美)は社長を解任される。サンデーは民事再生を申請する。
 ホライズンはスポンサーに名乗りを上げる。鷲津政彦(大森南朋)は合同質問会を開く。
 「スポンサーになるなんて、早い話し乗っ取りじゃないんですか」と言う声が掛かる。
 由香の上司の野中祐二(小市慢太郎)だった。「おっしゃてる意味がわかりかねます」
 「外資ファンドによる企業買収が、金銭目的に過ぎるという指摘もありますが」「あなた、お名前は」
 「東洋テレビの野中です」
 「では、野中さんにお聞きします。お金を稼ぐ事がいけない事でしょうか。…いけない事でしょうか!
私がやろうとしている事は、ルールに則った正当な企業再生です。
その結果得られる、正当な報酬に何か問題があるんですか。日本は資本主義社会でしょ。
そこに何か問題があるんですか。問題があるんですか!」

 ワイドショーに出ている大河内瑞恵の姿を見て、アイデアがひらめく鷲津。
 彼はホテルのスウィートにいる瑞恵に会いに行く。鷲津は彼女にもう一度社長に戻る気はありませんかと聞く。 ホライズンは瑞恵を担ぎ出す。

 サンデートイズのスポンサー選定は入札によって決定される事になった。
 方法はサドンデス方式、一方が入札価格を示し、相手側は20分以内にそれ以上の額を提示する事。
 最終的にどちらかが入札できなくなった時点で終了。入札で出せる金額は今後のサンデーの成長しだい。
 読みの勝負。三葉の名前の手前、アイアンオックスは強引なリストラは出来ない。
 どちらも企業価値の試算を始める。
 ホライズンの再建計画はエステ、スポーツクラブ、およびテーマパーク部門を閉鎖、従業員150人をリストラ、
ゲームソフトの開発力を生かし、ゆくゆくはソフト会社に転換を図るというものだった。 
 常務の飯島亮介(中尾彬)は世間の注目も集まってる事だし、メンツにかけても負けるわけにいかないので、
可能な限りぎりぎりつっこめと芝野健夫(柴田恭兵)に命令する。
 ホライズンの計算では3年後上場した時にサンデーは300億の会社になる。
 どちらの出せる上限も190億になった。

 いつもの通りホライズン前で張っていた三島由香(栗山千明)は眼鏡をはずした鷲津が出てくるのを目撃する。
 タクシーに乗った鷲津を追いかける由香。彼はバーで、ピアノをポロンポロンと弾いていた。(あっ、セクシー)
 そこに由香が現われる。「こんな時間まで取材ですか」「やっと話してくれましたね」
 「プライバシーも何もあったもんじゃないな」鷲津はウィスキーのグラスを持って、カウンターの方へ行く。
 「その情熱はどこから来るんです。私への憎しみですか」
 「経済だけですから。政治も文化も、日本のニュースが世界を駆け巡ることは無い」由香は鷲津の隣に座る。
 「でも、自動車メーカーの社長交代のニュースは、世界が注目する。
それに、一個のねじが、社会にどうつながっているのか、世の中をどう動かしているのか、知る事も出来る。
…鷲津さんの情熱は?」
 由香の前にグラスが置かれる。
 「収入ですか。“お金を稼ぐ事がいけない事ですか”あなたは会見でそうおっしゃいました。それが本音ですか」  「…私は自分が正しいと思ってる事をやっているだけです」
 「それが!人を救う事に繋がると?そのために人が亡くなっても。…今でも、時々父の事を思い出します。
父は銀行の貸し渋りに会ってふさぎ込んでる時も、あたしに言いました、“鷲津君は悪くない”って、
“悪いのは貸し渋りを命じた銀行なんだ”って」
 「いやっ…、もう止めにしませんか、くだらない昔話だ」由香は立ち上がり、お金を置く。「失礼します」
 立ち去ろうとするが、ドアの前で立ち止まって、鷲津の方を振り向く。「父の信頼、裏切らないでくださいね」
 鷲津の脳裏に汗を流してねじを作っている由香の父三島健一(渡辺哲)の姿が浮かぶ。

 由香は西野治(松田龍平)の前に現れる。彼に食事をおごる由香。遠慮なく食べる治。
 ご飯は毎日ラーメンにして、金を貯めてるそうだ。会社を起こすため。彼はソフトを作っていた。
 彼女は外資と関わってた人達の取材だと彼に言った。「ねえ、鷲津さんの事、どう思ってる」「別に」
 「憎くないの?」「いや。感謝してる」「感謝…」
 「あいつに旅館取られた。
あいつが現われなかったら、あいつが現われなかったら、たぶん、俺は片田舎の旅館で一生終わってた。
会社なんてさあ、簡単つぶれるんだよ」

 手持ちぶたさに、目の前の穴の開いた積み木を取り上げる瑞恵の部屋の鷲津。
 彼女の方は、口を大きく開けた幼い息子と一緒に写っている写真を見ていた。
 愛おしそうに写真の息子をなでる瑞恵。
 瑞恵は写真を裏返して置き、向こうが勝つとその再建案が通るのねと、
机の上に置かれているアイアンオックスの再建計画書を見る。
 入札には勝てそうかと言う瑞恵に、五分五分だと答える鷲津。
 彼女は綺麗な赤いゴージャスチックなハイヒールを入れた箱の下から書類を取り出し、それを鷲津に渡す。
 その書類には三葉の名前があった。

 ホライズンの執務室にいる鷲津。引き出しから由香の名刺を取り出す。由香に会い、例の書類を渡す。
 大河内伸彰(小林正寛)は会社の金を横領していた。
 経理担当の百瀬敬一(岡本信人)と組み、百瀬の妻名義の会社に振り込ませていた。
 おそらく三葉も承知していた事。百瀬の元上司は飯島。
 サンデーの経理担当は代々三葉からの天下りのポジション。

 彼女はその書類を芝野に見せる。事実かと聞かれ、責任を持って調べると答える芝野。
 飯島に尋ねてみたら、事実だった。飯島は瑞恵のリークと見抜いた。その情報を握りつぶせと飯島は命じる。  苦悩する芝野。仕事だと同僚の沼田透(佐戸井けん太)は言う。結果、芝野は事実ではないと由香に言う。
 由香は芝野に自分の父は鷲津に貸し渋りに会って自殺した三島健一だと告白する。
 しかし芝野は由香の目を見て事実ではないとはっきり言う。

 入札が始まる。まずホライズン社から最低入札額の120億を超える金額の提示。
 上乗せする金額は最低1億円。5:00p.m、入札開始。鷲津は121億円を提示。
 アイアンオックスは20分ぎりぎり使って5億上乗せ。ホライズン、127億。
 由香は百瀬に取材するが、ノーコメント。アイアンオックス140億。ホライズン141億。オックス146億。
 ホライズン、147億。オックス、150億。ホライズン151億。オックス、155億。ホライズン156億。
 オックス、160億。ホライズン、161億。7:00p.m、2時間経過。165億、166億。9:00p.m、4時間経過。
 みな夕食を取る等、休んでいる。今、金額は171億。次はオックスが提示する番。173億にする芝野。
 鷲津は174億と書く。これ以上になると再建計画にプレッシャーがかかる。10:00p.m、5時間経過。
 貧乏ゆすりが始まっている伸彰。
 オックスの代表日下部進(矢島健一)はそんな様子の伸彰に奴らは所詮雇われだから、
ある地点を越えると一銭だって動かせないが、我々にはメンツがあるから、少々損を出しても、
必ず勝つと言い聞かせる。
 オックスは186億の提示。187億を提示する鷲津。11:00p.m、6時間経過。
 由香はまだ百瀬に食い下がっていた。しかし彼は家に入る。11:20p.m、ホライズンは190以上ならアウト。
 オックスは189億と提示してきた。アラン・ウォード(ティム)は本国の投資委員会に電話と繋ごうとする。
 無駄だ!と叫ぶ鷲津。11:40分まで粘れると中延五郎(志賀廣太郎)。
 息を切らしながら、社長は何でもやれると社長業をやる意欲を芝野に語る伸彰、
古いしがらみなんかくそくらえだ!と言う。
 たまらず芝野は立ち上がり、部屋を出る。11:40分、鷲津は190億と言う金額を提示する。
 芝野は自販機に硬貨を入れていく。
 缶も買わずに、ただただ硬貨を入れては、その入れた硬貨を出し、又入れていく芝野。
 彼の脳裏に浮かぶ由香とのやり取り、由香の涙。東洋テレビにいる由香の携帯が鳴る。芝野からだった。    11:58p.m,7時間経過。鷲津はサンデーの不動産を高く鑑定しなおす事にする。後10億は出すつもりだ。
 オックスも採算割れでも突っ込むつもりだ。部屋に戻った芝野は茫然自失のてい。
 テレビから伸彰の着服のニュースが流れる。アイアンオックスは降りる。

 治と会う由香。彼女は元気が無い。彼女は鷲津に味方してしまったのかと心中複雑だった。
 治はヘルメットから300万取り出す。IT株を売り抜けたのだ。

 鷲津は瑞恵のスウィートにいた。彼女は鷲津にホテル代243万円を払ってくれと言う。
 会社の口座は止められていて払えない。このままだと自己破産。「担保は?」と鷲津。担保は私と瑞恵。
 では貸せないと鷲津。そして彼は自己破産をすると代表取締役にはなれませんよと言う。商法254条2。
 鷲津はこうなる事をわかっていたのだ。
 彼は穴の開いた積み木を持って、「これはあなたが作った物ですよね。
サンデーの玩具は、この穴を通す部品を決して作らない。子供がおもちゃを飲み込まないように作った物だ。
この穴の大きさは、子供の頃の伸彰さんの口と、同じ大きさだ」と言い、
積み木を子供の頃の口を大きく開けた伸彰の写真の前に置く。
 「サンデーの原点である木工玩具、その木工部門を、伸彰さんは捨てようとした。
あなたが、伸彰さんを切ろうとした理由だ」と言う。
 瑞恵は穴の開いた積み木をそっと持ち上げる。
 その積み木の先には大きく笑っている若い時の彼女と大きく口を開けている伸彰の写真。
 「何にも見えてないんだわ、あの子」「伝わらない愛情もあります。たとえ親子でも」
 彼女は写真の伸彰をいとおしそうになでる。彼女の口から嗚咽が漏れる。
 「サンデーは再生させます。ご安心ください。社長業、ご苦労様でした」鷲津は頭を下げ、足早に去る。

 芝野は自分がリークした事を飯島に告白、退職願を出す。
 「私は、44です。人生の折り返し地点はとっくに過ぎています。
ですが、…残りの人生、自分に言い訳しながら生きていくには、長すぎます」
 「かっこええな。…おまえはいつもかっこええ。だからダメなんだ!もういい」飯島は出て行く。頭を下げる芝野。 沼田は、はいつくばって、ののしられて、それでも与えられた仕事を一つ一つこなしていく、
そうやって生き続けたとき、次が見えてくる、俺は最後まで三葉に残る、と言う。
 「辞めないのも勇気だよ、芝野」少し苦く微笑みながら、うなづく芝野。「すまなかったな、沼田」

 三葉から出てきた芝野に鷲津が話しかける。「辞表を出されたそうですね」「関係ないだろ」
 「うちに来ませんか。大河内ファミリーを取りまとめて解任させた手腕、見事でした。
ただのエリートじゃない、度胸も策略もある。一緒に日本を買占めましょう、まだまだ甘ちゃんのこの国を」
 「俺はおまえとは違う」「一緒ですよ。あなたと私の考えは一緒です」「何を言ってるんだ」「あなたは、私なんだ」

感想:ああ、腐女子の方々にこのドラマを宣伝したい。絶対受けると思う。
 鷲津政彦が一々セクシーに見える、眼鏡の抑え方とか…。別に良い男じゃないのにさ。
 何かを背負っている男はセクシーなんだな。やっぱり眼鏡で煙幕張ってるね、彼は。
 眼鏡をはずした途端、由香としゃべっちゃった。
 あんなに会社を私物化している瑞恵を社長に担ぎ出してどうするんだと思ったが、そういう事。良く考えてるね。 ちゃんと資料を読んでいるから、あの積み木が幼い伸彰の口の大きさを元にしていると知っていて、
彼女の思い入れもわかっていた。
 木工部門は採算的には横ばいだったが、ホライズンの再建計画では切り捨てなかった。
 彼女を担ぎ出すため、それともサンデーという会社のため?
 まあ、私も原点を大事にする会社の方が好きだが、それが足を引っ張るなら切り捨てても良いと思う。
 でも、まあ、この場合、引っ張るほどでは無いんだもんね。
 木工玩具って、確かドイツだったかな、やはり次々とつぶれて行ってて、一つだけ何とか残ったと聞いた。
 木工玩具って親的には惹かれる物があるんだけど、高い金払って買うほどでは無い。
 今の子供にはDSは必須ぽいし。時代は変わっていく。しかし裏を取るって、当事者にアタックしかないのかな。 もちろん資料の方は由香の上司やなんかがちゃんと当ったらしいけれど。まあ記者のやり方って知らないし。
 このドラマ、文句無く素晴らしいが、彼女がネック…っぽい……。
 しかし伝わらない愛情って鷲津自身の事も言ってるのよね。
 由香にと言うより、日本への曲がりくねった分かりづらい愛かな、それとも日本経済に対しての?
 違うかな、日本の一生懸命働いている人達に対してのかな。まあ、彼を良く解釈し過ぎかな、私の考えは。
 芝野は伸彰の社長は何でも出来るとか言う言葉を聞いていたたまれなくなったのかな。
 彼が良い社長になるとは思えないしね。母親の方が迫力の分、上って感じ。
 汚い事を引き受けて、会社の中で生きる事を私も悪いとは言い切れない。
 良い感じはしないけれど、ピュアが良いとは思えないし。
 外国ではナイーブってあまり良い意味じゃないみたいね。
 でも、正直者がバカを見る会社が良いとはやっぱり思えない。
 良い人が気持ちよく働ける会社、又は社会であって欲しい。
 もちろん、誰も傷つけずに生きる事は出来ないが、限度という物があると思う。

他の方のブログを読んでの感想:えっ、あの自販機、硬貨を受け付けなかったの!?
 てっきり、自分で硬貨落としてるのかと思った…。そうか、芝野が辞める場面で泣ける人がいるのか…。
 案外冷たい私は泣かず……。難しいよね、ああいう事は、本当に。

関連サイト:げーむと漫画で九割強。
絶対零度フラクタル
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ゴールデン・パラシュート

「ゴールデン・パラシュート」ハゲタカ 第2回 ☆☆☆☆
原作:真山仁「ハゲタカ」「バイアウト」 脚本:林宏司 音楽:佐藤直紀 演出:井上剛

 西野昭吾(宇崎竜堂)の葬式。西野治(松田龍平)はまだ家に戻っていなかった。
 葬式に赴いた芝野健夫(柴田恭兵)は史子(永島瑛子)からもう二度と顔を見せないでもらえますかと丁寧に言われる。
 (私もきっと丁寧に言う派だが、顔を見せるなとは言わない口だ)

 サンデー・トイズの70周年謝恩会。そこに現われる鷲津政彦(大森南朋)。そこには芝野もいた。
 そう、サンデー・トイズは問題のある企業だった。
 サンデー・トイズは手押し車から始まり、ボードゲームやオリジナル・キャラクター、サンサン君が大ヒット。
 しかし、少子化の影響やアメリカの大手玩具小売チェーンの進出により、構造不況の波にさらされ、
売り上げが急速に縮小していた。
 サンデー・トイズはボードゲームを始めゲーム開発力には定評があった。木製のおもちゃは横ばい。
 職人技術には定評があったが。この会社のネックは経営を一手に握っている大河内ファミリーだった。
 現社長大河内瑞恵(冨士眞奈美)の発案であるテーマパーク、エステ、スポーツクラブはいずれも不採算部門、おまけに彼女は会社を私物化、自身の洋服代、飲食代、遊興費その他、
月々数百万を会社の経費として計上していた。
 株は大河内ファミリーが62%保有していた。鷲津は債権を買い占めることにした。
 サンデーの債権は500億、うちメインバンクの三葉銀行が150億、その他が350億。
 その他を買い取り、最大債権者になる。
 債権額順位3位の「利根川銀行」、三葉を差し置いて好き勝手は出来ないと言う。
 そこに債権額順位2位の「阿南銀行」が売ったとの知らせが。驚く利根川。
 実は阿南銀行も利根川銀行が売ったと聞かされていた。
 債権額10位の「あずさ信用金庫」はサウナの中で、担保順位が低すぎるからサンデー・トイズがつぶれたら、
おたくの債権戻ってこないですよと言われていた。
 今ならうちは5%で買い取りますとも。芝野もホライズンの動きを聞いていた。
 三葉は住倉(?)との合併を控えていた。
 ここで三葉の力をアピールしておかないと、合併後のポストは無くなる。サンデーは絶対三葉が立て直す。
 あの社長は有名人、うまくやれば格好の宣伝になる。

 蒸し暑い中、大河内宅の庭掃除、草むしり、芝刈りをやっている社員達。そこに再建策をもって現われる芝野。  しかし社長は気乗りじゃない。芝野は休日返上で社員に自宅の庭の草むしりをなぜやらせるのかと訪ねる。
 大河内宅は名義はサンデー・トイズで社宅扱い。光熱費等一切会社に請求されている。
 他にも高価な物を会社名義で購入していた。その体質を改めてくれと芝野。
 社長は草むしりは社員教育だと言う。おもちゃ作りは奉仕の精神だと。
 社宅を自宅に使っているのは24時間365日、私がこの会社の事を考えているから。
 そして社長から、債権を買い取ったとホライズンから連絡が来た事を知らされる芝野。
 社長はホライズンを呼んでいた。ホライズンは最大債権者になっていた。
 鷲津は債権を放棄しようと考えてると言う。条件はオーナー一族が経営から退く事。
 経営はプロにまかせて、株の配当金で生活すれば良いと。現在と同じ報酬を支払う。
 動揺する大河内ファミリー。しかし瑞恵は断る。

 芝野は沼田透(佐戸井けん太)に頼まれ、三島由香(栗山千明)の取材を受ける。
 サンデー・トイズについて聞かれる。彼女はホライズンが絡んでいる事も知っていた。
 鷲津さんは芝野さんの部下だったんですよねと彼女。ええと芝野。彼女は西乃屋も取材していた。
 昔は鷲津はどんな人だったかと彼女。昔の彼は情に厚いまっすぐな男だったと芝野。今は昔とは変わった。
 「とにかく、西乃屋さんのような事は二度とあってはならない、そう思ってます」
 三島は西乃屋の一人息子治を偶然見つけたと場所を芝野に教える。

 芝野は社長を切る事を常務の飯島亮介(中尾彬)に提案する。破産する前に民事再生を申請すると。
 大河内色を一掃すれば興味を持つスポンサーも出てくるだろうと。しかし常務は話にならんと言う。
 社長は簡単に切れる人ではない。それにサンデーの経理担当は代々三葉の天下り先。
(大銀行なら天下りがありそうね。
天下りなんて、へたしたら企業に不利益をもたらしそうな関係、余裕が無ければ出来なかろう。
公務員の天下りも、どうせ、上の方しか出来ないんだし、上はそれなりのお給料もらってるんだから、
やっぱり良い感じがしない。
せっかくの経験を生かしたいなら、ボランティアで生かせや。
公務員の給料が安いと言うのなら、初めっから民間に行けよ。
まあ、世界的に見て給料、人員がどのくらいかは知らないが。使うべき所にはきっちりお金を使って欲しいな。
で、天下りは禁止にして欲しい、良い事とは思えないから)
 常務は瑞恵と会う。彼女は自主再建計画書を常務に渡す。

 鷲津は社長と会いたいと会社に出向く。社長は社長室にいた。
 しかし鷲津は社長はいつ戻るか分からないと言われる。鷲津は債権仮差押命令申立書を出す。
 受付は鷲津を引きとめ、すぐ電話する。
 常務の百瀬敬一(岡本信人)がすぐ出向き、、まもなく社長は戻ってくると言う。
 まもなくと言うとどのくらいと鷲津。15分と百瀬。15分計り始めるアラン・ウォード(ティム)。
 後4秒と言う所で社長の足音が響き始める。息子の伸彰(小林正寛)を連れて鷲津の前に現れる瑞恵。 
 脅迫じみたやり方だと瑞恵。お願いではなく勧告だとアラン、破産したくなかったら経営から退けと。
 あなたからお金を借りた覚えはないと瑞恵。正当な権利だと鷲津。
 こそこそ債権を買って回るようなハゲタカがよくもそんな事が言えたわねと湯飲みのお茶を鷲津にかける瑞恵。  出て行こうとする瑞恵に鷲津が声をかける。
 「社長、借金にちんぴらも国籍も肌の色も関係ない。あるのはただの金だ。
借りたお金は返す、これは万国共通です。子供でも分かる事だ。
御社のような玩具メーカーの場合、何よりも大切なのは企業イメージだ。私はサンデーのためにお話してる」
 「奇麗事言うんじゃないわよ!
良い事、会社っていうのはねえ、右から左にはいそうですかって渡せる物じゃないわ。
子供、そう、子供みたいな物よ。ものすごい愛情がつまってるの」
 鷲津は立ち上がる。「だったら、あなたは子育てに失敗したんじゃないんですか」
 鷲津のターゲットは社長ではなく息子の方だった。

 由香が話しかけてくるが相変わらず無視の鷲津。
 アランがたまには話してやったらどうですと由香の名刺を渡す。
 一人自分の執務室に戻った鷲津は7年前を思い出す。
 はいつくばって二つのねじを見つける眼鏡をかけてない鷲津。そこは由香の父三島健一(渡辺哲)の工場。
 良いって言ってんのに一個ぐらいと健一。
 「これだって一個の加工賃7円50銭。立派なもんですよ。ちりもつもればなんとかって言うでしょう?」
 健一から缶ビールを渡される鷲津。「ありがとうございます。ほら、ちりもつもればビールになった」
 由香の母親だろうか、女性従業員(三島頼子:唐木ちえみ たぶん…)からせんべいを渡される。「ほら、せんべいにもなった」現在。
 由香の名刺を引き出しに入れる鷲津。そこにはたくさんの由香の名刺が溜まっていた。
(鷲津はめがねで感情が現われないようにしているのかな。人に過剰に思い入れないためのシールド)
 芝野から電話。サンデートイズから新しい提案があったのでお会いしたいと。

 芝野は例の料亭に瑞恵の息子伸彰を連れて現われる。
 サンデーの提案は、現経営陣は留任、社長の社宅は継続使用、
ホライズンの債権は三葉銀行が三掛けで買い取るという物だった。
 鷲津は断る、これではサンデーは再建出来ないと。
 大河内社長の乱脈経営はへたをすると特別背任で告訴される可能性もある、
このままでは伸彰さんも一蓮托生と鷲津。
 「私は若い伸彰さんには新会社でも辣腕を振るっていただきたい。その思いだけなんです」「社長を裏切れと?」 「サンデー再建の絶対条件は、大河内社長の退陣です。それしか道は無い」
 「無理です。母は、ああいや、社長は、私の意見など聞きもしません」
 「もちろん、そうでしょう。そこで我々はこういう物を用意させていただきました」
 後ろのふすまが開き、村田丈志(嶋田久作)、アラン、中延五郎(志賀廣太郎)が現われ、
それぞれジェラルミンのスーツケースを開ける。
 「ゴールデンパラシュートです」「ゴールデンパラシュート?」ケースにはみっちり金が詰まっていた。
 「つまり、現経営陣に退いていただく代償として、特別ボーナスをお支払いしたいのです」村田が言う。
 「大河内社長に三億円、副社長の伸夫(?)さんに一億円、プラス、お住まいの家を考えております」
 「無茶です。三億程度ではいそうですかとすんなり引き下がるわけが無い!」
 「だからこそ!伸彰さんから社長を説得していただきたい」「説得?」
 「成功した暁には、伸彰さんにもこの金額、三億円ご用意させていただきます。プラス、社長の座」
 目を見開き、すぐ目をそらす伸彰。「期限は2週間。良い返事をお待ちしております」
 彼らは素早くケースを閉め立ち上がり、去る。
 芝野は車に乗り込もうとした鷲津に声をかけ、二人はぶらぶらと歩く。
 「あれがおまえのやり方か。札束でひっぱたいて、人の誇りを踏みにじるのがおまえのやり方か」「何の話です」 「そんなやり方で本当に会社が再生すると思っていんのか」
 「だから何を言ってるんです。私の目的は金、それだけです」
 「西乃屋旅館も、そういう事だったのか。
体の良い事言いながら、結局会社を安く買って高く売る、それだけだったのか」
 「そうです。それが?」「それがだと?人が一人死んでるんだぜ。なのにそれがだと?!」
 芝野は鷲津の襟元を掴む。「あなたが言ったんじゃないですか」芝野は襟を離す。
 「7年前のあの日、私が貸し渋りをして、三島製作所の社長を追い詰めて、社長は自殺をした。
泣いている私に、あなたが言ったんじゃないですか。しょうがないだろ、日本は資本主義なんだからって」
 雨の中傘もささずにとぼとぼと誰もいない三島製作所に入る鷲津。後ろから傘を差した芝野も来る。
 落ち込んでいる鷲津に芝野は言う。
 「あまり自分を責めるな。会社のために、やった事なんだ。
…借りた物は返してもらわないと、うちだって危ないんだ。
…酷な言い方だが、借りた物は返してもらうし、金が無ければ、倒産するしかない。
つきつめれば、それが資本の論理だ。おまえが悪いんじゃない」
 現在、自分の言葉を突きつけられ言葉も出ない芝野。
 「あなたの言った資本の論理って何ですか。奇麗事言っても、金が無くちゃ何にも始まらないって事でしょう。
そんな当たり前の事に、ようやく気づき始めたんですよ、この国も。
…あの工場(こうば)は自動車メーカーの下請けの下請けの下請け。
部品を固定する特殊なねじを作っていました。ねじ一個の加工賃が7円50銭。
二人で2千個、それを8時間で作っていた。自給いくらです」
 黙っている芝野。
 「朝から晩まで、油まみれで働いても、その自動車メーカーの車は買えないんですよ。
…親会社に無理を言われて、工作機械を買うのに200万もの金を借りて、
…その200万が返せずに首を吊りました」
 野球場を覆う鉄柵を掴む鷲津。
 「私はあの時、なんとか親父さんを救おうとした。貸し渋りを命じた銀行を恨みもした。
けど銀行は当たり前の事をしたんです。
200万、たった200万の金が返せなかった、おやじさんが弱かっただけだ。…それが世の中です。
綺麗も汚いも無い、善意も悪意も無い…。200万の金さえあればおやじさんは死なずに済んだ。
…その事に気づかない私が愚かだったんだ。
…私はアメリカに渡り、徹底的に学びましたよ、芝野さんの言う資本の論理って物を、
金を持っている者だけが正義だって事を。
…私を変えてくれたのはあなたですよ、芝野さん。サンデーは金のなる木です。
必ずうまい具合に料理させていただきます。西乃屋旅館と同じようにね」

 芝野は由香から渡されたメモに書かれた所へ行く。そこは三ノ橋工事現場。雨が降っている。
 治は夜の工事現場にいた。治に傘を差しかける芝野。おじぎする芝野を無視する治。おいかける芝野。
 「晴れの日に傘を差して、雨の日に取り上げる、それが銀行だって、そう言えば親父言ってたなあ。
今日は貸してくれるんだ、雨なのに。何?何か用?」
 「こんな事、言えた義理ではないですが、なんか力になれる事があったら、言ってください」
 名刺を差し出す芝野。
 「連絡したらどうなるの。貸してくれるの、金。貸してよ。
いや俺さあ、会社起こそうかと思っててさあ、その資金、300万」
 困った顔で何も言えない芝野。
 「出来ないジャン。何も出来ないでしょう、どうせ。…俺恨んでないよ。
しょうがないでしょう、やっぱサラリーマンなんだもん。…あっ、そこにいても邪魔なだけだから」
 (私も恨まないだろう。いや、絶対にとは言えないが。自分が芝野の立場だったら、どうしようもないだろう)

 サンデーの取締役会。専務の伸彰は赤字はサンマークパークの営業収益の落ち込みのせいと言う。
 その責任問題を明確にしなければならないと。代表取締役社長の解任動議が提出される。
 サンデーの役員を説得、息子の伸彰を炊きつけ、取締役会での社長解任、その上での民事再生、
全て芝野の考えた事。
 おまけにスポンサーになるアイアン・オックスは三葉の系列のファンド、うまく上場させれば、
莫大なもうけが出る。
 動議に賛同する者が次々と立ち上がる。その中には息子の伸彰もいた。新社長は伸彰。
 三葉に出し抜かれた鷲津は社の窓ガラスを叩く。

感想:柴田さんの受けの演技にしびれました。
 何も言えない人の語りをただ聞いている事が今回多かったですが、辛さや憤り、どうしようもなさ、
衝撃とか良くわかりました。
 そりゃ、映像も凝ってるんですが…。松田さん、やはり存在感があります、艶があります。
 ファンになってしまいました。
 あっ、もちろん、大森さんのファンにもなっちゃいました、全然知らない人でしたが…。
 良い人役もはまってましたね。
 あんなに良い人が、すっかり人が変わっちゃいましたが、たしかに善意だけでは何も変わらない。
 日本の銀行より外資の方がやれる事が多いし。
 アメリカでは昔は人の会社を買っては、リストラしまくって、会社の物売りまくって、
利益を上げるという荒っぽいやり方があったらしいけれど、今ははやらないらしいし。
 でも、鷲津さん、次はあの問題ある社長を担ぎ出すんですね。どう見てもサンデーのためにはならない。
 実際会社を私物と勘違いしている経営者っているらしいけど、相手は経営者だから、
強い事社員が言える訳無いもんね。
 それは息子にも言える。
 社員よりは言い安いけれど、それでも母親は母親、愛してる分傷つける事はあまり言いたくないし、
やりたくない。
 でも、あの社長は困るわね。冨士さんの演技も完璧。200万で自殺はきついね。
 まあ、もっと小額借りて自殺している人は結構いるらしいけど。
 親会社から言われれば無碍に断れないだろうけれど、結局自分が悪いのか。でも、きついね。
 「あるある」問題だって、孫受けの会社の立場が弱いかららしいし、同じ仕事なら給料同じにして欲しいね。
 製作してるんだから、著作権とかの権利料もあげたい所だ。
 バスの運転手の過剰労働も、断ると仕事が来ないかららしいし、こういう事何とかならないのかな。
関連サイト
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木耳

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日本を買い叩け!

「日本を買い叩け!」ハゲタカ 第1回 ☆☆☆☆☆
原作:真山仁「ハゲタカ」「バイアウト」 脚本:林宏司 音楽:佐藤直紀 演出:大友啓史

林に虫取りに来た子供達、プールに沢山のお札が浮かんでいるのを見つけ、
そのお札を虫かごに突っ込み始める。
 お札と一緒に男(鷲津政彦 = 大森南朋)も顔を下にして血を流しながら浮かんでいたのだが…。
 (ここ、ありえないと思う。
子供は怖がりなんだから、血を流している男と一緒に浮かんでいる札は拾わないでしょう、気持ち悪いから)
 そのお金で沢山おもちゃを買う子供達。男は病院に運ばれる。彼は生きていた。悲劇は9年前に始まった…。

 1998年6月ニューヨーク、投資会社ホライズン・インベストメント・ワークス。
 鷲津は日本で稼いでくる事を命じられる。

 8月東京、三葉銀行・役員会議室。国は銀行への締め付けを強めていた。
 (確か自己資本比率を国際基準に合わせるために一生懸命だったような…。
うわっ、経済詳しくないのであやふやだけど…間違ってるかも……)
 三葉銀行も不良債権を何とかしなければならない。
 三葉銀行の不良債権対策は芝野健夫(柴田恭兵)に託されていた。芝野は西乃屋に行く。
 西乃屋は趣のある和風の旅館だったが、経営難に陥っていた。
 芝野は経営者の五代目西野昭吾(宇崎竜堂)にゴルフ場を手放す事を提案するが、
昭吾は長い目で見れば景気も回復すると断り、何とか助けてくれと頭を下げた。

 芝野は経営陣にバルクセールを提案する。バルクセールとは不良債権をまとめて買ってもらう事。
 買ってくれるのは外資ファンド。この手のファンドはかの地ではハゲタカと呼ばれていた。
(でも、日本の銀行ではどうしようもないから外資に売ったのよね。つまり、頭の差?)
 芝野のリストには価値のある債権も含まれていて、その中には西乃屋もあった。
(せっかく再建案を提案しても、経営者に断られればしょうがないよね)
 三葉銀行にホライズン・インベストメント・ワークスの人間がやってくる。
 その代表者鷲津にお久しぶりと言われて驚く芝野。
 丸の内支店で半年ほど一緒だったと言われても思い出せない。最低410億で買ってくれと三葉は要求する。
 値段によっては売却しないと常務の飯島亮介(中尾彬)は釘を刺す。不良債権についての資料開示。
 三葉は三日間を見込んでいたが、ホライズンは2時間で良いと沢山のコピー機を用意していて、
素早くコピーしていく。
 芝野は昔の人事の資料を見て、ようやく鷲津の事を思い出す。
 支店長に言われた通りに融資を断り、落ち込んでいる鷲津。

 喫茶店で鷲津と話す芝野。
 芝野は公正な値段を付けていただきたいと鷲津に言う、
痛みをともなってもバブル時代の悪い膿を出し切らなければと。
 「がん細胞は、治療しなきゃいけない」と鷲津。「そう言う事だ」「我々は、手術をする外科医ですか」
 「かもしれない」「だけど、手術ってやつは、時に患者を死なす場合がある」
 鷲津は用事があるからと立ち去ろうとする。「そうだ、覚えてますか、あの時僕に言った言葉、あの言葉?」
 何の事やら芝野にはわからなかった。帰る鷲津の姿に雨の葬式の様子が重なる。

 東洋テレビの経済部記者三島由香(栗山千明)は今日も会社のソファで寝ていた。
 彼女の脳裏に浮かぶ過去の情景。父親は銀行の貸し渋りに会い、自殺したのだ。

 三葉の債権にはホライズンのリストに無かった物もかなり放り込まれていた。
 おそらく、政治家や闇企業関係の物。物になりそうな物として西乃屋が上がる。
 そして調査屋の村田丈志(嶋田久作)は飯島亮介を調べる。
 追加の債権はおそらく彼の差し金、叩けば必ず何かが出てくる。

 飯島と料亭で会う鷲津。
(日本傘をモチーフに、ふくろうの目にも見える、あまり趣味が良いとは言いかねる奇抜なふすま…)
 飯島は三葉の汚れ役を一身に引き受けていたのだった。
 鷲津はその飯島が関与した政治家や暴力団絡みの危ない債権についての資料を飯島に送ったのだ。

 バルクセールの精査結果を三葉に見せる鷲津。そこには精査額1円と書かれた物がずらずらと並んでいた。
 53件の案件の内値段が付いたのが13件。後は1円。結果93億1047万円41円。額面総額9.1%。
 1円の案件は資産価値も無いし、やる気も無い経営とか、暴力団絡みの危ない物とか、
返済しているように見えても、実際は三葉の系列ノンバンクが貸していた物とか惨憺たる案件ばかりだった。
 飯島は93億で手を打つ。頭取には話をつけていた。

 西乃屋を調べる鷲津。本館は明治30年日本を代表する建築家によって建てられた。宿泊客は減少する一方。 最盛期の3分の1にも満たない。経営の悪化の原因は経営者西野昭吾。
 彼が銀行の過剰融資を受け、ゴルフ場の経営に手を出し、その結果本業がおろそかになった。
 旅館の外を歩いていた鷲津は、外でタバコを吸っている若い従業員(西野治=松田龍平)に出会う。
 鷲津は彼に缶コーヒーを差し出す。
 鷲津に借金取りかと聞く青年、鷲津が西乃屋の社長の事を聞きまわっている事を聞いていたのだ。
 この旅館を救いに来たと鷲津。「いいよ、救わなくて。何調べてるの。何でも話すよ」
 ダメ社長の息子である事を話す。
 「あんな奴一文無しになれば良いんだ。俺は反対したんだよ、ゴルフ場なんて馬鹿な事考えるなって。
その時もう手遅れだったね。
銀行にそそのかされて、世の中の流れに遅れまいって、頭の中それだけになっちゃって」
 「どんな旅館にしたいのか、どんな客を呼び込みたいのか、経営者には明確なプランとリーダーシップが必要だ」 「う~ん、親父にはプランが無い。
何度も言ったんだ、うちに来る客はみんな、ゴルフなんか喜ぶ客層じゃないって。
良い時代もあったんだけどねえ。
まあ、じいちゃんが偉かったから、親父も自分がこれをやったっていうのを残したかったんだろうなあ」
 「旅館を継ぐ気は無いんですか」「継ぐって誰が」
 「あなたですよ。だってあなたはこの旅館の跡継ぎなわけでしょ」「冗談じゃない」「どうして」
 「俺は、親父のような生き方はごめんです。金にブランブラン揺さぶられて、もみくちゃになったような生き方は。金は使うもんですよ、金に使われたら人間おしまいでしょう」

 三日後ホライズンから西乃屋に債権譲受の手紙が届く。

 カラスの声を背景に現われる鷲津達。猫も不吉に鳴く。
(黒猫じゃ無いけどさ…。実は私、カラスは頭が良くて好きなのだが、やっぱり彼らの声って不吉なのね。
近くにカラスの寝床があるから、ヒッチコックの鳥のような情景も良く見るのだが…)
 毎月定められた返済額を滞りなく払うか、債権を即刻全額完済を要求するアラン・ウォード(ティム)。
 鷲津は西野カントリー・クラブと西野観光ビルと西乃屋旅館を頂ければ借金はちゃらにして良いと言う。
 しかしそれは昭吾には受け入れがたい事だった。鷲津は2週間で2億用意すれば、旅館は手放すと言う。
 昭吾は芝野を事前に相談せず外資に売り渡した事で責める。

 鷲津に取材アタックする三島。「三島健一の娘です!5年前にあなたが殺した」髪をほどく三島。
 「逃げるようにアメリカに渡ったあなたが、どうして又日本に戻ってこられたのですか。
日本で何をするつもりなんですか!」
 「人違いでしょう」「一つだけ、一つだけ教えてください!あなたがあの時流した涙は、本物だったんですか!」
 鷲津は何も答えずに去る。芝野から電話が入る。西野さんに何をしたとの事。
 「2週間以内に2億ってどういう事だ!」鷲津、電話を切る。

 西野の妻史子(永島瑛子)はお爺さんの生命保険を担保にお金を借りようとして、昭吾に殴られる。
 自分の旅館だから、自分が建て直すとの事。治、旅館を売ればいいと言う。
 「あんたは経営者に向いてないんだ。おじいちゃんとあんたは違うんだよ」

 鷲津、5年前の雨の葬儀を思い出す。
 まだ高校生の三島由香、鷲津に気づき、「帰れ!人殺し!!」と何かを投げつける。
 頭を床にすりつけ、すいませんと泣く鷲津。

 神棚にお祈りをする史子、物音に気づき、廊下に出ると、昭吾が自動販売機からお金を盗っていた。
 そのお金をポケットに詰め、ホライズンに行く焦燥しきった昭吾、
鷲津の前にポケットから少しの札と硬貨をじゃらじゃら出し、お願いしますと土下座する。
 しかし、期限の2週間は過ぎていて、鷲津はすでに西乃屋の債権を他の観光会社に売っていた。
 その会社は経営内容も良い。鷲津をハゲタカ!とののしる昭吾。
 「西野さん、あなたが許せないのはあなたご自身じゃないですか。
本業だけを一心に守り続けてきたら、こんな莫大な借金を背負うわけが無い。
まあ、楽になられたらいかがですか。良く頑張りました。
だけど、あなたにあの旅館の経営は荷が重すぎたんです」
 すっかり憔悴した様子で椅子に倒れこむ昭吾。
 「息子にも言われた、どんなに頑張ったってじいちゃんには勝てないって。私は、何も残せなかった。な~にも」  「立派に、育て上げたじゃないですか。…息子さんですよ。彼はまだ若い。経営者としての才覚もある。
息子さんと一緒に、もう一度ゼロからやり直してみてはいかがですか」
 すっかり憔悴しきり、よろよろと会社を出て行く昭吾。その頃息子の治はお爺さんの介護をしていた。
 電話が鳴ったが、留守番電話にしていて、彼は出ない。「おまえに、…おまえにまかせれば良かったのかな」
 父の声だった。電話が切れる。電話ボックスから出た昭吾。
 ポケットから小金がこぼれるが、その事にも気づかず、走ってきたトラックの前に出る。

 治の携帯に電話をかける母。治は街をさまよっていた、“俺が殺した、俺が、親父を、殺した…”

 鷲津は芝野から昭吾が死んだ事を聞かされる。鷲津は表情を変えない。
 「昔、昔は、情に厚い男だったじゃないか」「あなたですよ。あなたが私を変えたんだ、芝野先輩」

感想:非常に面白かったです。元々好きですしね、NHKの企業物。
 民放だと、どうしても色気の要素を入れるけど、私の場合、それ無くて良いと言うか、
タイトな作りの方が興奮する。
 女って陰謀話し好きだし。
 経済、まったくうといけど、ドキュメンタリーとかこういうドラマに興奮するのは、鉄火場の匂いがするからか。
 今の戦場と言ったらこれだし。
 新たな眼鏡ハンサム出現か、大森南朋さん…と、オタク丸出しの事を考える私……。
 西野さんには気の毒だけど、ああも現実を直視しない経営者には、あまり同情は出来ない。
 自己責任って言葉、使われ過ぎで、私、大嫌いだが、いくら銀行から借りてくれって押されたからといって、
借りたのはやっぱり自分。
 確かに銀行のやり口には、あまり感心しないが、西野さんみたいな経営者は切り捨てるしかないよね。
 自殺はつらいが…。
 銀行側からすると、国にいじめられて、貸し渋りしたそうだが、これ、
外国の銀行だったら貸したような経営状態だったのかな。
 まあ、状況、私良くわかってないし…。
 日本の銀行って、投資で稼ぐとか、そういう冒険的な事出来ないみたいだから、
担保がろくに無い経営状態が良い人達のために外資の銀行があっても良いんじゃないかと前から思ってました。 鷲津、自分が貸さなかったために、自殺者を出して、相当傷になったみたいだけど、私だったら、
優しいようにみえて、非情な所があるから、仕事と割り切り、顔色一つ変えないかも…。
 まあ、さすがに傷つくだろうけれど…。
 銀行だけではなく、他の大企業も、綺麗な仕事ばかりじゃないから、いやよね、いや、
身体的に汚いとかじゃなく、倫理的に汚い仕事と言う事で…。
 外資が汚いって言ったって、担保があれば、経営状態が悪くてもどんどん貸した日本の銀行も汚いわけで、
不良債権を自分達ではどうにも出来なかったのは事実だし、外資がそれでとてももうけたみたいだけど、
後からくやしがってもねえ。
 大森さんが良かったのはもちろん、松田龍平さん、とっても雰囲気がありました。
 後から、鷲津に対抗してくるんですね、楽しみです。宇崎さんの憔悴ぶりも迫力がありました。

他のブログを読んでの感想:皆、大絶賛、「華麗なる一族」と比べている人も…。
 確かに、あのドラマは何かねえ……。音楽がうるさいと何人かの方が…。確かにちょっと…。
 私、柴田恭兵さんが肺ガンで入院なさっていた事も、南朋がナオと読む事も、
松田龍平さんの役が本来獅童さんで、事件やら何やらで降板したと言う事も知りませんでした。
 獅童さん、嫌いじゃないですが、松田さんで正解って感じですね。
 松田さんの演技を見るのはおそらく初めてと思います。映画見た事あるかなあ~。
 宇崎さんが演じた役の方の事をもっと優しく見ている方がいて、やっぱり案外自分って冷たいと反省。
 銀行に言われてほいほい借りて、突然はしごをはずされオロオロした人一杯いるんですよね。
 相続税対策にビルを建てるとか…。大銀行だから信頼したのにね。
 まあ、国に言われて借金をしてサイロを建てたら、牛肉自由化、借金だけが残りましたと言う話もあるから、
ブランドを信用してはいけないと言う事か…。
 きついね。そうだよね、人間って弱いもんね。
 後、自分、人生経験足りないから、感想がどうしても表面的だよなあと。
 まっ、色々考えさせられるドラマって事で。

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