風人物語(4)

缶けり

「缶けり」風人物語 第6話 ☆☆☆☆☆
原案:大島南 監修:押井守 キャラクターデザイン・ビジュアルコンセプト:荒川眞嗣 美術監督:小林七郎 音響監督:若林和弘 音楽:川井憲次 制作:Production I.G 監督:西村純二 脚本:じんのひろあき 絵コンテ・演出:川崎逸朗 作画監督:窪田康高

 夜、塾帰りの子供達、建築中のビルに入って3人で缶けり。
 鬼の子(海人、カイト 折笠愛))は懐中電灯で他の子を探す。翼君(渕崎ゆり子)を見つけ、缶の所に急ぐ。
 しかし翼君、鬼の子を追い抜いてしまう。
 翼君が缶を蹴ろうとすると、鬼の子は風を起こし、翼君を天高く飛ばす。
 上島ナオ(名塚佳織)、建築中のビルに踊る懐中電灯の光に気付く。
 そしてその光に照らされる宙に浮かんでいる子(里澄 くまいもとこ)を見る。
 ナオ、柵の破れ目から建築中のビルに侵入。そこではっきりと子供達が風を使っているのを見る。

 翌日、ナオ、屋上で、吉野涼子ちゃん(岩村愛)に風を使う小学生の事を話す。
 涼子ちゃんとナオ、夜になり、あの建築中のビルに行く。やはり、懐中電灯の光が踊っていた。
 子供達は風に乗って、自在に動いていた。どう見ても、涼子ちゃんやナオよりうまい。
 涼子ちゃん、缶けりとはどういう遊びかとナオに聞く。
(私もやったな、缶けり。運動音痴には悲しい遊びさ………)
 まず、じゃんけんで負けた一人が鬼になり、中心に缶を立てる。
 そして誰でも良いから缶を蹴って、鬼がそれを取りに行って戻ってくる間に、他の子は隠れる。
 鬼の子は缶を拾ってきて数を数える。
 鬼の子はみんなを探し、隠れてる子を見つけたら、見つけた事を宣言、缶を踏んで名前を呼ぶと、
隠れてた子は捕まった事になる。
 全員捕まったら鬼は交代だが、みんなが捕まる前に又誰かが缶を蹴ったら、
捕まった子供も逃げる事が出来る。
 ナオ、涼子ちゃんもやらないかと誘う。
 ナオ、飛び出し、缶を蹴り、自分と涼子ちゃんの事を紹介し、自分が鬼をやると宣言。
 ナオ、一人(里澄)見つける。「こんな風に懐中電灯使って缶けりしたの初めて。面白いね」
 「塾が終わった夜しか、みんなで遊べる時間無いからね」
 涼子ちゃん、隠れている他の二人の子に、風が使える事を見せる。
 そしてナオも使える事を教える。子供達は風が使える事を「攻撃」とか「防御」とか言っていた。
 ナオも捕まえた子に風をいつから使えたのか聞いていた。缶けりを始めてからだそうだ。
 ナオも里澄の前で風を使って見せた。それに驚きの声をあげる海人君。上にいたのだ。
 海人を追いかけ、階段を行こうとするナオ。
 しかし、海人の驚きの声は陽動作戦で、涼子ちゃんと翼君は階段の下に隠れていた。
 涼子ちゃん、階段の下を飛び出し、缶を蹴る。天高く舞う缶。その吹き抜けの上には大きな丸い月。
 “蹴れた…”涼子ちゃん、今日はここまでにしようと言う、アイスをおごるからと。
 「良いもんだねえ、缶けり終わった後のアイスも」「うん、面白いんだねえ、缶けりって」
 「えっ、涼子ちゃん、ホントに今まで缶けりやった事なかったの?」
 「うん、だって、ほら、広くて、それで隠れる場所がいっぱいある所って、うちの近所には無いから」
 「そっか。そういうい事もあるか」小学生達は風を使った独楽回しをやっていた。

 大気先生(杉山大)によると、自分の他にこの町に風の里の人間がいるなんて聞いた事が無いそうだ。
 風を使うのにまず大事なのは心に風を起こす事。あの子達は缶けりしてて心に風が起きたのだ。

 柵の破れが修理されていた。もうあのビルには入れない。

 小学校で缶けりしてみようと思ったが、職員室には明かりが点いていた。運動場には隠れる場所が無い。
 駐車場では蹴った缶が車に当たる可能性があるので出来ない。どこにも缶けりをする場所は無かった。
 そして子供達は風がうまく使えなくなっていた。
 むちゃくちゃ力が出ちゃうときと、全然ダメな時と、バラバラになってきた。

 ナオと涼子ちゃん、屋上。「いつまでもずっと出来るもんじゃない、か…」
 「何でまだ5年生なのに、そんな大人みたいな事言ってんの」「だよねえ」
 「受験終わったら、又一緒に缶けり出来るよね」「受験終わるのって…」「再来年の春」
 「私達中2の終わりで中3の前だよ」「中3かあ」
 「あいつらは受験終われば出来るかもしれないけど、私達3年になっても缶けり、出来るかなあ」「出来るよ」
 「…そうだよね」
 「いつか又、思いっきりあの夜みたいに缶蹴りたいなあ。私、生まれて初めて蹴ったんだもん。
しかもナオちゃんが鬼でさあ」
 「ああ、そうか!そうだよ!」「何、どしたの」「出来るかなあとか言ってる場合じゃ無いんだよ、あたし」「どうして」 「だってほら、涼子ちゃんに缶蹴られてさあ…。私蹴られたまんまだもん。このままじゃあすまないでしょう。
このままじゃあ私ずっと鬼のまんまだよ」
 「リベンジ」「そう、あの続きから。約束だよ」「うん」二人、向こうの空を見る。向こうにデカイ竜巻が起こる。
 竜巻動く。

 子供達、通りで、缶を蹴ろうとしている。

 竜巻、学校に来、ナオと涼子ちゃんその風に吹かれる。
 竜巻は無事通り過ぎたと思ったら、他に二つの竜巻が現れ、三つの竜巻が集まる。
 そして一つの竜巻になり、爆風を起こす。

 缶を蹴る子供。天高く飛ぶ缶、そのまま飛んでいく。

 音楽を聞きながら(落語とか、英語とか、マレーシア語かもしれないが…)歩く大気先生、
光ながら飛ぶ缶を見る。
 コンビニを出るミキ、飛ぶ缶に気付く。そして、公園の潤も。飛行機雲を引きながら飛ぶ缶。

 「絶対、又やろうねみんなで、いつか、缶けり」「うん」「いつかね」「うん」「風、止めないでいよう」「…もちろん」

感想:夜ってこわいけど、魅力的ね。建築中の建物って入りたいよね。
 まあ、大人としては、危ないし、迷惑だから、禁止だが…。
 子供が塾で夜遅く帰るって間違ってるって思うけど、学歴はあったほうが良いし。
 ああいう事が真に頭に良いとは思えないけどね、頭の出来より、学歴が大事か。
 そうじゃないとは、言えんな…。そりゃ学歴関係なくやる人もいるが…。
 昨日はインドの親から離れて働く子供達を見ました。
 子供の労働力で作った物の不買運動をした所、子供達がお金がなくて困っているって事になって、
それじゃあダメだという事になったらしい。
 世界にはそういう子も沢山いるのよね。日本でも不幸な子がいるのよね。
 知ってるだけで、何にもしないよな、私。はい、募金、ちょっとずつします…。影の演出も楽しくて素敵。
 あの少女革命ウテナの影少女達を思い出す。
(ええ、もちろん、ウテナ、大好きですとも!あの過剰さがお素敵!金があったらDVDを買っても良いくらい)
 今の子供でも外遊びしたいかな。田舎にわざわざ住んだ親の元で、TVゲームしていた子供達をTVでみたな。  自然が一杯ある所なのに、もったいないと思ったが、あんなもんなのか。
 子供の心が風を起こすって、何か見ていてざわざわした。最後の竜巻、そして飛んでいく缶。
 今の日本の子は、不自由は無いって言えば無いが、だから幸福かと言えばそうとも言えない。
 まあ、ど金持ちの子供が幸せとは言えないんだから…。(ブッシュだって、アルコールに苦しんだのよね)
 人の幸せって、人に認められることかな。う~ん、わかんないや。
 ちょっと怖いような、ざわざわする話で、結構お気に入りです。
(関係ないけど、インドの少年は美少年系ばっか…)

関連サイト
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ちっちゃん俳句「このカイを 関連したる うずくまる」
       「あのカイで 仕事するのは 相応しく」
       「感情や 結晶したる 十郎太」
カイ、ちっちゃんに愛されてるな…。声優では小杉十郎太さんがお好みか。私も好きだが…。

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ランニングガール

「ランニングガール」風人物語 第3話 ☆☆☆☆☆
原案:大島南 監修:押井守 キャラクターデザイン・ビジュアルコンセプト:荒川眞嗣 美術監督:小林七郎 音響監督:若林和弘 音楽:川井憲次 制作:Production I.G 監督:西村純二 脚本:じんのひろあき 絵コンテ・演出:川崎逸朗 作画監督:谷津美弥子 窪田康高

 屋上で大の字になって寝っころがってるナオ(名塚佳織)とミキ(花村怜美)。
 そこにあの三毛の風猫が落ちてくる。お昼の時間だから来たのだ。涼子ちゃん(岩村愛)がえさを持って現れる。

 ナオ、顧問の先生(合田先生 脇田茂)に仕事を頼まれる。
 陸上部はデジカメ部と同じくヤル気のある少数の部員と大勢の幽霊部員でなりたっている。
 我がデジカメ部ではヤル気のある部員は2人だが、陸上部では一人だけ。
 でもってその一人が今度の地区大会の優勝候補なのだ。
 それで走ってるところの写真を撮って欲しいと言うのが先生の依頼だ。
 その陸上の何とか会と言う所が機関紙に載せる写真を撮って欲しいのだ。
 彼女、温子(あつこ 小笠原亜里沙)は長距離の選手。ナオ達は彼女が走っている所を撮りたいと思う。
 彼女は外を走っていた。彼女が走るのが好きな理由は風。「走ったら走っただけ、風がね、吹くの、私の周りに」 彼女は日曜日のあっちこっちのマラソン大会に出ては優勝したりしていた。「すごいでしょ、あたし」「すごーい」  「すごいすごい」「すごいのよ、あたし」彼女は笑う。

 さっそく写真を撮ろうとするナオ達だったが、温子はちょうど良い距離に近づいたと思ったら、
そのまま素早くナオ達の脇を通り過ぎフレームアウト、良い写真が撮れなかった。
 この後の事は考えていなかった。「走っていって追いついて、追い越して、又待ち構えて撮る?」とミキ。
 「地区大会の優勝候補に?」(誰もがつっこんだ事だろう…)今度は遠くから撮ってみる。
 被写体が遠すぎ、温子の顔がわからなかった…。今度は併走しながら…。顔の一部とか尻の一部とか…。
 一番ちゃんと撮れていたのはぶれていた…。又明日と言う事で温子と別れる。
 ふと気が付いたら、風猫が飛んでいた。

 次の日、ミキが自転車をこぎ、後ろにナオが乗って、温子の前を走りながら撮る作戦で行く。
(望遠が無いのなら、誰しもこれを考えるよな)
 しかし二人乗りはきつく、すぐ追い越される。次はナオが自転車をこぐ事にする。
 温子は折り返し地点で折り返してくる。
 しかし、ナオはミキ以上に体力が無く、いくらナオが頑張っても自転車は動かなかった…。
 ゆっくり走るからそれ撮ってよと温子は言ってくれるが、そんな事はデジカメ部部長のプライドが許さなかった。
 坂を下りながら撮るやり方に変更。(良い子は絶対に!まねしないでください!!危険です!!!)
 しかし坂の下には交番があった…。ミキ、悩むナオを見て、自分が自転車こぎを頑張る事を決意する。
 自転車を、汗をかきかき、息をはずませ、頑張ってこぐミキ。そしてその後ろを走ってくる温子。
 三人をにっこり笑いながら見ている犬を抱えたおばさん。良い写真が撮れるまで、何度も何度もトライ。
 息切らしながら、「まだいけるから」と言い、頑張るミキ。すごく良いのが撮れた。「ミキ、ありがとね」
 「もっかい、いっとこうか」「ミキ、でも…」「だいじょうぶ」…「でも、ちょっと休ませて…」…「うん」
 ……夕陽の中、自転車を走らせるミキ。その後ろでデジカメを構えるナオ、温子がなんか輝いて見えた。
 光の中、風を巻き起こし走る彼女を感じるナオ。そして自分達も風を起こしていた。
 「気持ち良い」と走りながら言う温子。えへへえへへと笑うナオ。それに答えるように笑う温子。

 学校に戻った三人。温子は着替えなきゃなんないから先に行くねとまだ走っていた。
 写真をプリントアウトする二人。ミキが自信作をフォトコンテスト『走る』に出してみようと言う。
 一等賞は折りたたみ自転車だ。

 “優勝候補の温子さんは、本当に優勝した。又賞状と盾が増えたらしい。
でもこの学校の中でそれを知っている人は少ない。ものすごく少ない。
そして、私が写真のコンテストで二等賞になった事は、もっと知られていない”

 市民によるデジカメ写真展を見に来た二人。『2等 上島奈緒』の写真が飾られている。
 もちろん、温子が走っている写真だ。喜ぶ二人。隣の『1等 山下幸恵』の写真を見る。
 それは走っている温子と、それを撮ろうとしているナオと、
そのナオを乗せて自転車を必死でこいでいるミキの写真だった。
 背景は夕陽と鉄橋…。驚く二人。
 賞状をもらい、山下幸恵さん(もちろん、あの犬と一緒にいたおばさんだ つかもと景子)の隣に座っているナオ、幸恵さんに話しかけられる。
 「これは、ほんとはあなた達がもらう賞かもしれないんだけどねえ。いっぱい走ってたわねえ。…ねえ」
 うなずくナオ。ナオは一人一枚ずつもらってくれと、幸恵さんから、あの1等賞の写真をもらう。
 「ありがとう。…ありがとうございます」写真は三枚あった。

 学校。ミキに写真を渡すナオ。そして温子にも渡しにいこうと走るナオ。「待ってよナオ、何も走らなくっても」
 「今走らなくっていつ走るのよ」

感想:私は基本、自転車が好きだ。自転車は少年ものにはかかせないアイテムかと思います。
 これは少女ものだが…。自転車は良い。実際風を感じるし、こがなくて良い下り坂も良いし、こぐ時も良い。
 私のような運動音痴も楽しめる。お金があまりいらない。エネルギーは自分だ。
 こんな最高の乗り物を発明した人に感謝感謝。一生懸命頑張ってる人ってそれだけで美しいよね。
 斜に構えている人より本当はカッコいいんだよね。うん、つい、楽に走っちゃうけどさあ~。

関連サイト
えむいち。
杉の木工房

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風の祭り

「風の祭り」風人物語 第2話 ☆☆☆☆☆
原案:大島南 監修:押井守 キャラクターデザイン・ビジュアルコンセプト:荒川眞嗣 美術監督:小林七郎 音響監督:若林和弘 音楽:川井憲次 制作:Production I.G 監督:西村純二 脚本:じんのひろあき 絵コンテ・演出:西村純二 作画監督:小倉陳利

 駅前にいるナオ(名塚佳織)とミキ(花村怜美)。そこに息せき切って駆けて来る潤(入野自由)。
 ミキが呼んだのだ。列車の中でも相変わらず雲ばかり撮るナオ。着いた駅にはさび付いたバス停留所。
 バスは後1時間10分。好三郎(竹田雅則)の軽トラが来る。
 「そのバス停にバスが来たのはおととしの大晦日が最後だよ」好三郎のトラックに乗せてもらう。
 好三郎は大気先生を知っていた。良く泣かしたそうだ。先生はこの村で生まれてこの村で育った。
 この村の者は夏になると戻ってくる。

 大気先生(杉山大)は雪緒(水野理沙)の家にいた。(公式サイトによると死んだ兄の嫁らしい…)
 雪緒、三人にスイカを振舞う。「大気先生って、生徒に大人気なんです」とミキ。「あらそうなの」
 「もうバレンタインデイなんかチョコが机の上一杯になって…」
 「嘘付け~。俺はこの春から赴任したんじゃないか~」「まあ、今度のバレンタインはもうそりゃすご~いですよ」 「もうくだらん事言わんでいいから、おまえらそれ食ったら帰れよ」「ええー」三人、抗議の声をあげる。
 しかし雪緒はしばらく泊まっていっても良いと言う。
 おまえらいい加減にしろと大気は言うが、ここは先生の家じゃないんでしょとやり込められる。
 真っ赤になって何しに来たのかと聞く大気。「風を、習いに」とナオが言う。誰に聞いたか聞く大気。
 涼子ちゃんも来たがってた事を言うナオ。

 煙草をくゆらしながら、庭に水を撒いている先生。「知ってて来たのねえ、あなた達は」と雪緒。「えっ」とナオ。  「ここが風使いの里だって事」「ええ」「大気が風使いだって事も」「ええ」
 「でも、風使いの人が実際何をする人なのかってのは知らないし」とミキ。
 「それよりもさあ、どうやって風を使うのかってのも」と潤。
 「何も知りません。何も知らないから、知りたくて来ました」とナオ。「知ってどうするの?」「どうするんだろう」
 「どうしたいの」「どうしたいんだろう」「それ決めないで来ちゃったの」と潤。
 「いろんな事が、全部わかってから考えるよ」
 「風使いはねえ、風を制御して、日本の気候を司る一族なの。そう言われてるの」
 いきなり駆けて来、「僕、信じます」といきごんで言う潤。
 「ありがとう。
それでねえ、毎年夏になると、この里で生まれた者はみんな里帰りしてきて、秋から冬、
そして夏になるまでの天気を操るための祭りを行うのよ。
そう言われてるの」
 「すっげー」

 先生、夕陽が綺麗な所を教えてくれる。しかしここは学校ではないと、風の使い方は教えてくれない。

 ナオ、三日月を撮る。

 好三郎のトラックで買出しに来た三人。
 帰り、トラックの荷台に乗っていくナオ、高い木の先に結ばれた吹流しのような布に気付く。

 「三年じゃあ、まだ早いかな」「早いとか、遅いとかって事でもないでしょ」「じゃあ何が問題?」
 「そうね。何かしらね」「おまえが死にやがるから、雪緒と微妙な関係になっちまったじゃねえか」
 「微妙な物は微妙なままほっといたら。しょうがないじゃない、私達」
 「そんなふうに割り切れたら、苦労はしないよ」
 「そのうちあなたは、綺麗な女性を連れて帰ってくるんでしょうけど」「えっ。…そんな事は無いよ」
 「涼子さんっていう生徒に、あなた何したの」「何もしてないよ」「風、起こしたんじゃないの」頭をかく大気。

 ガソリン・スタンドの爺さん(丸山詠二)に遊びに来たのかと聞かれたナオ、「遊びじゃありません」と言う。
 「風を、習いに」大気は教えてくれたのかと聞く爺さんに、全然、何にもと答えるナオとミキ。
 「夕陽見にいっただけ。…でも、綺麗だったなあ~」と、うっとり顔で言う潤に、引く女達。
 「そうじゃろう。そんなに簡単には教えられんよ」「けち」
 「ここが、風使いの里である事だって、ホントは内緒なんじゃから」
 爺さん、ほんとに風の使い方習いたかったら、わしの所に来いと言う。

 「又、風の祭りの季節か。ここに来ると安心する。
ここに来ると、ここから俺は逃げられないんだってあきらめられる」
 「ここにいれば、夏になるとあなたは帰ってくる。あなたが帰ってくると、夏が又来たと思う」
 「いつまで続くのかな」

 爺いに風を習う三人。風を使うのに一番大事な事は、自分の胸の中に風を起こす事だそう。
 自分の胸の中に風を起こせば、自分の目の前にも風が起こせるというわけだ。
 …………外では風が吹いてるが、三人は風を起こせず…………。

 風呂の中、難しい顔のナオ。“自分の胸の中に、風を起こす。自分の胸の中に、風…起こしたくないな…”
 あがるナオ。

 線香花火を楽しむ三人。火を落としちゃったミキに、自分の線香花火の火を貸す潤。
 潤の線香花火と一緒に又燃え始めるミキの花火。ナオもそれを笑顔で見るが、自分の方のを落としてしまう。
 それに気付かず、自分達の花火を見つめている潤とミキ。(そういうもんよね…)

 風を起こそうと集中する三人。しかし潤とナオは早くもあきらめモード。
 ど根性出してみろと言われ、「ど根性?!」「やってるんだけど~、出来ないんだよ~」
「出来ないよ!こんな事無理だよ!」と完璧あきらめモード。
 「はあ~、これが、あの逆ギレって奴か」
 「逆ギレじゃないよ。マジギレ」と近頃の若者は根性が足りんをそのまま地で行くナオだったが、しかし、
その若者への悪評をくつがえす者がいた。
 ミキが風を起こしたのだ。(すごい顔だが…)喜ぶ潤、このすきにミキの手を握る。(男の子は油断できん)
 驚くミキと……ナオ………。

 潤とミキは遊びに行き、ナオは気をきかして残る…。「雪緒さん」「何」
 「風を使うのってさあ、恋とかしないと、ダメなのかなあ」「どうして」「いや、何となく」雪緒さん、ナオの側に座る。 「雪緒さん、好きな人いるでしょ」「いるわよ」「あの、その人って」
 「好きよ、大好き。大好きだけど、私はつむじ風くらいしか扱えないわよ」
 「そうか。やっぱそういうの関係ないのかな」「どうかしらねえ」「だって、ものすごく好きなんでしょ」
 「大好きよ、二人とも」「二人とも?」「だから、つむじ風しか起こせないのかなあ」

 白い衣装に、それぞれ違う色の紐でしめ、その紐を地面に垂らした男達が三々五々集まってくる。
 子供達はこの家から出るなと大気先生に言われる。雨戸も閉める。人が死ぬ事もあるのだ。
 出てきた雪緒に笑顔を見せる先生、雪緒の唇に指で触れて、去っていく。

 夜。すごい風。つまんないと不満顔のナオ。明かりが消える。稲光が走る。
 風吹きすさぶ中、戦いをするかのように向かい合って腕を広げている男達。里の真ん中の森を中心に風が回る。 雪緒が蝋燭を持ってくる。すごい音の中、不安そうなミキの肩を抱いてやはり不安そうな潤。
 ナオ、立ち上がり、外に出る。
 ナオ、稲光の光で、風に舞い上がり、飛んでいく、沢山の色とりどりの吹流しを、見る。
 一陣の風がナオを襲い、ナオ倒れそうになるが、雪緒が支える。
 雪緒がナオと一緒に、あの中心の森に行ってくれる。
 ナオ、稲光の中、大勢の男達が、木を中心にお互い腕を組み、風を起こしているのを見る。大気先生もいた。
 歯を食いしばっている。あのお爺さんも、歯を食いしばり、カッと目を見開く。

 ガソリン・スタンドのお爺さんは祭りの最中に死んだ。

 涼子ちゃん(岩村愛)が屋上に上ると、柵の外にナオがいた。笑顔を見せ合う二人。ナオ、屋上から飛び降りる。 見事風を起こして、無事着地。

予告:ナオ「自転車って速いけど疲れるんだよねえ」ミキ「えっ、自転車って自分で転がる車って書くじゃん」
 「自転車は自分が転がす車なの!次の風人物語、ランニングガール。リンリン!」

感想:絵、変わってるけど、嫌いではない、時々、色っぽい。太ももとか、唇とか。
 やっぱ、自分、女だから、男の漫画によくある、太い線の暑苦しい絵の方が苦手ね。
 そういえば、クレヨしんちゃんもこの手の絵ね。
 稲光の光に照らされるシーンは好き。写真は撮れなかったんだな。好奇心は人間の特徴よね。
 いくら風が使えるからって、屋上から飛び降りるのは止めてよね。このアニメ、実写化しても良いんでないかい。

関連サイト
パリポリ噺
甘噛みさんが通る
日々の記録 on fc2


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風猫

「風猫」風人物語 第1話 ☆☆☆☆
原案:大島南 監修:押井守 キャラクターデザイン・ビジュアルコンセプト:荒川眞嗣 美術監督:小林七郎 音響監督:若林和弘 音楽:川井憲次 制作:Production I.G 監督:西村純二 脚本:じんのひろあき 絵コンテ・演出:西村純二 作画監督:小倉陳利

 ナオ(名塚佳織)はデジカメ部。青空に雲が走る写真をただひたすら撮る。
 「光学ファインダー覗いて、雲…良く飽きないわね~。一緒じゃないの、雲なんて。いつ撮っても、どれ撮っても」と親友のミキ(花村怜美)。
 「違うんだな~、これが」「何が違うの。雲は雲じゃん」「私が撮ってるのは雲とね…」「雲と?」「…風」「風!?」 「そっ、風。雲はね風で変わるんだ。だから、雲を撮るって事はさあ…風を撮るって事なんだよ」
 「風ねえ。ホームルーム始まるよ」「保健室にいるって言っといて」「はいはい」立ち上がるミキ。
 「おなか痛いのと、熱があるのとどっちが良い?」「良い感じにしといて」「へ~い」屋上に三毛猫が現れる。
 それを撮ろうと柵を乗り越えるナオ。ズームすると猫が空を見上げている事に気付く。猫、空へ飛ぶ。
 風が起こる。風に乗り、空を飛ぶ猫。気が付いたら沢山の猫が空に浮かんでいた。
 それを校庭で見上げる大気先生(杉山大)。猫達を撮ろうと体を乗り出したネオ、屋上から落ちる。
 廊下からそれを見る潤(入野自由)。彼女は校庭のちょっと上で一度止まり、それから落ちた。無事だった。
 しかし、落ちるのを見ていた潤が自殺と勘違い、それで先生や親に余計に心配される。
 病院に行ったが、どこも異常は無かった。部屋でデジカメで撮った写真をプリントするナオ。
 そこには風を起こす大気先生が写っていた。

 大気先生は夏休みで帰省していた。自分の家の前に雪緒(水野理沙)の家に寄る先生。
 そこでヤスヒトの仏壇に線香を手向ける。亡くなってから三年。
 村では色とりどりの布を揚げて、風にはためかせていた。

 屋上へ行こうとするナオ。屋上への出入りは禁止されていた。

 大気は家に泊まる事を雪緒に勧められる、ヤスヒトも喜ぶと。

 ナオ、飛ぶ三毛猫の事をミキに告白、自殺騒ぎを起こして反省している潤も三毛猫探しに駆り出される。
 公園に行き、塀の上を見、地面にうずくまり、店の出窓を覗くが、他の猫はいても、当の猫はいなかった。
 空を見上げる三人。「そうだよなあ。空飛ぶ猫なんだから、地面探してもいるわけないんだよなあ」
 「でも、こうやって空見てたら、飛んでくるのかなあ」「あのさあ…」「何」
 「雲って、良く見るとゆっくり流れてるんだねえ」「風が吹いてるからね」とナオ。

 屋上の入り口の前に積まさっていた机がどけられていた。ナオが屋上へのドアを開けると風が起こる。
 髪が長めの一人の少女がしゃがんでいた。そして少女(岩村愛)の前にはあの猫が。
 「ここ、入っちゃいけないのよ」「うん、知ってる」少女は猫にえさをやっていた。「見つかったら、怒られるわよ」
 「うん、そりゃあそうだけど…。でも、涼子ちゃんも一緒に、怒られるよ」
 「そうなんだけどね。ほら、こいつにご飯、私があげなきゃいけないからさ」「涼子ちゃんが、飼ってるの?」
 「ここに住んでるのよ」「屋上に?」「いつもは階段室の上で、寝てるんだけどね」「下には、降りないの?」
 「降りるわよ。降りるし、屋上まで飛んでくるし」「飛んで…くる…。猫が?」「見たでしょう、こいつが飛ぶとこ」
 「…見た…けど…」「飛び降りて、飛んでくるから、学校にいる人達は気付かないんだけどね」
 「なんで?なんで、猫が飛べるの?空を」「正確に言うと、飛んでるんじゃないの。風が使えるの」
 「風が使える?」「風を使って、落ちないようにしているだけ」大気先生の事を思い出すナオ。
 「大気先生も使えるの」「何でそんな事知ってんの、涼子ちゃん」
 「美術の授業で、学校の中ならどこを描いても良いって言う時間があって、私はその時もここにいたの…」
 絵を描かず、屋上から遠くを見ている涼子ちゃん、何かに気付く。
 向こうから、空の上を、猫が、浮かびながら、近づいてくるのだ。猫、そのまま階段室の上に着地。
 もちろん、涼子ちゃんは階段室の上に上る。そこには大気先生がいて、猫を飛ばしていた…。
 「やっぱり、大気先生が風を…」「私も、先生に風の使い方を習ったの」「出来るようになるの?」
 「先生みたいにすごくないけどね」腕を広げる涼子ちゃん。「お祭りがね…」「うん?」
 「風の里でお祭りがあって、先生はそれで田舎に帰るんだけど、それで、空の飛べる猫達が先生の見送りにね…」
 「…そうなんだ」「…風の事、もっと知りたいし…」風を起こし、ちょっと浮かぶ涼子ちゃん。

 すごい勢いで階段を下りるナオにミキが話しかけてくる。
 家に電話をしたら、ナオの母親に学校に行ってるらしいと言われたのだ。
 立ち止まらずに、そのまま階段を下りるナオ。

 「好きなのね、大気先生が」涼子ちゃんを見ながら言うナオ。

 校舎を出るナオ。「ナオ、どうしたの、ナオ!ナオちゃん!」「えっ、何」「どうしたの、すごい勢いで歩いてるよ」
 「うん、ちょっとね」「ちょっと、…何?」「なんだろう?」「何言ってるの」

 「私が行って、お祭り、撮ってきてあげる」「うん」にっこり笑う涼子ちゃん。

 「デジカメ部副部長!」「はい、何でしょう部長!」「我々デジカメ部は、夏休み特別合宿と称し、旅行に行こう!」 「旅行!?あの~、部長…、空飛ぶ猫は…」「ああ、恋は空飛ぶ猫と共に…」「あの~、もしもし~」
 「宇宙ではおなかが空く事は無い。なぜなら“くうき”が無い。なんちゃって…」

 ナオとミキと潤、雪緒の家にやってくる。

感想:「絶対少年」より地味~。BLOOD+と同じProduction I.G 制作。
 まあ、こちらの方が評価は高いが、DVDが売れるのはBLOOD+の方だろう…。
 萌えが無いよな、私はあまり萌えるタイプじゃないから、わからんが…。
 田舎に住んでるので、夜中のアニメとか東京テレビのアニメは全部見れるわけではないが、こんな地味なのは、やっぱりNHK衛星だからか…。
 オーラ振りまく三毛猫を見れば、自動的にオカカ婆かと思っちゃうよな。
 桜塚やっくんって、阪倉亮介なんだってね…、ビックリ………。
 ところで、この絵だと、作画がうまいかどうか良くわからない。内容に合ってると思うので、異存はございません  が、綺麗な作画なんでしょうか…。強い風は怖いですが、風は好きです。
 強い風は、小さな私らは飛ばされそうです…。
 私の高校では、屋上から落ちて自殺した方がいらしたせいか、屋上にはあがれませんでした…。

関連サイト
credo ut intelligam
月詠叢話

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