BLOOD+(41)

ナンクルナイサ

「ナンクルナイサ」BLOOD+ 第50話 ☆☆☆☆
監督・シリーズ構成・脚本:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督・作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 絵コンテ・演出:松本淳 作画監督:小村方宏治

 ヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)、デヴィッド(小杉十郎太)に助けられる。
 ヴァン、デヴィッドにメットに向けての軍の攻撃があるであろう事を知らせる。

 ルイス(長嶝高士)、翼手やコープスコーズがおとなしくなった事にとまどう。
 ルルゥ(斎藤千和)、ディーヴァの歌がやんでいる事に気づく。翼手達が悲しげな遠吠えをする。

 あの混乱の中、なんと岡村昭宏(伊藤健太郎)とジョエル(石田彰)はボックス席で生きていた。
(彼らは翼手が嫌いな香水とかをつけていたのだろう、たぶん………)
 音無小夜(喜多村英梨)は私達は戦争の道具として使われるだけだからと、
赤ちゃん達を殺して死ぬ決意であるというような事を言う。
 赤ちゃん達を殺そうとする小夜に「止めろ、小夜!」と叫ぶ宮城カイ(吉野裕行)。
 「私達は、生きてちゃいけない…」
 「ふざけんな!誰がそんな事決めたんだよ。おまえらをみとめねえって奴がいるんなら、俺がぶん殴ってやる。
そしておまえが泣き虫で大めし食らいの普通な女なんだって事を、俺がわからせてやる!」
 小夜に近づこうとするカイを止めるハジ(小西克幸)。小夜、赤ちゃん達に向けていた刀を下に下ろし、泣く。
 「俺が愛情を注いで面倒を見てやる。おまえの居場所くらい俺がなんとかしてやる。
だから、おまえら俺のそばにいろよ。おまえだってそう思うだろう、ハジ」
 「私は小夜に従う者。全ては小夜の望みのままに」カイ、ハジを殴る。
 「おまえは誰なんだよ!おまえはおまえだろ!言ってみろよ、自分の言葉で!おまえが何を望んでるかを!
おまえだって小夜を!…小夜を愛してるんだろ」
 「…笑顔が欲しかったのです。あなたと出会った頃の笑顔を、もう一度、あなたに戻るのを、
私は全てを引き換えにしても良いと、あなたに尽くしてきたのです。
 シュヴァリエとなって目覚めた時、あなたが最初に見せたのは涙でした。
そしてあなたは武器を取り、怒りに震えながら戦う事を選んだのです。
けれど、沖縄の地であなたを見つけた時、あなたは、笑顔に包まれていました。
私が望んでも与える事が出来なかったあの笑顔が、そこにはあったのです。
それを与えたのは彼、あなたとその家族。
小夜、あなたのシュヴァリエとして、あなたの望みのままに生きてきました。
けれど、あなたに背きます、ただ一度」
 ハジ、小夜の手から刀を取る。「生きて、生きてください」「ハジ…」
 「明日のために、今日を生きて。もうあなたが戦う事は無いのです」
 ハジ、小夜の横顔に口付けし、小夜もハジの頬に頬を寄せ涙を流して「生きたい…」と言う。二人、口付ける。
 カイ、苦くほほ笑みながら目をそらす。岡村とジョエルは目をそらさずに笑みを浮かべながらじっと見る。
(人生経験の差か…。年を取ってずぶとくなるって、良い事ね)
 「私、カイやハジ、みんなと一緒に生きたい。一緒に生きてみたい」赤ちゃん達が笑い声を上げる。
 「生きたいってさあ、そいつらも」「これからは、あなたの思うように生きて良いんです」
 「今日を生きて明日を笑うんだ。明日を向いて、一生懸命生きてりゃ何とかなるさ。ナンクルナイサー」
 小夜、微笑む。デヴィッド、飛び込んで来、オプションDが発動された事を知らせる。
 メットから逃げようとする小夜達。そこに死にぞこ無いのアンシェルが現れ、ハジ、左腕を失くす。
 小夜、刀に血を流して、アンシェルを刺そうとするが、ハジがその刀を奪い取り、アンシェルを刺す。
 アンシェル、最後の力でハジの体を刺し貫いて掴み、そのまま石化していく。
 「カイ、行ってください!小夜、明日に導いてください!」「やだよ、ハジ。ハジ!」「ナンクルナイサ」
 ハジ、笑みを浮かべながら言う。「あなたを愛しています」メットのボックス席やら壁やらがハジの上に崩れる。
 メットに爆弾が撃ち込まれる。

 沖縄。倒れた木から出てきた若枝の葉を触る小夜、「隙あり!」と金城香里(門脇舞)に頭突きを食らわされる。 うずくまって、血が出てきたと言う小夜。心配して香里が小夜の顔を覗くと、小夜笑う。
(やはり小夜はハジとのラブシーンより、女の子といちゃつく方が似合う…)

 メットの爆発はテロリストのせいと言う説がテレビで流れている。
 グラント国防長官とサンクフレシュ・アメリカとの癒着が問題になっていた。連行されるヴァン・アルジャーノ。
 ヴァン・アルジャーノの横のめがねの君はアーチャー調査補佐官(遊佐浩二)で、
サンクフレシュに潜入していたのだった。
(ああ、魅惑のめがね君…)
 そして、そのアーチャー調査補佐官のコメントを取ろうとしていたマスコミ人はネイサン(藤原啓治)だった。
(奴、もしかして始祖あたりの人間で、石化してバラバラになったふりをするのも自由自在なのか。謎だらけ…)

 ディーヴァが死んでから、世界中の翼手事件が沈静化に向かっている。
 デルタ・シリーズも小夜の血液からジュリアが発見した酵素が量産化出来れば、
完全に沈黙させられるよとジョエル。ルルゥも延命できそうだった。
(良かったね。シフもこれで浮かばれる)

 輸血を受けている小夜。ベッドのカーテンを開けてジュリア(甲斐田裕子)が顔を出す。
(最初の回を思い出させるシーン)
 ジュリアは妊娠していた。(やったな、デヴィッド!…と書いたが、まさか、別の人の、だったりして………)
 OMOROに帰る小夜。お弁当はカイの手作りだ。
 料理に精進するカイだったが、一番おいしいのはゆで卵と言われてがっかり。カイ、小夜の髪を切る。
 岡村は中東の方へ行くそうで、謝花真央様(小清水亜美)もついてくそうだ。
(とうとう、押しも押されぬ夫婦漫才結成か…。真央、カイとくっついても良いと思ったが…)
 前髪を切ろうと、小夜の前髪を梳くカイ。
 「あいつ、おまえの前髪良く直してたな。俺さあ、あいつの事最初は嫌いだったんだ。
でもよお、あいつも俺と同じでお前の事ばかり見てたんだな。又その内ひょっこり顔出すかもな。
おまえが呼んだら来たりしてな。俺は忘れないぜ、おまえのために一緒に戦った奴らの事を。
おまえを愛したあいつの事も、そいつらの思いでも含めておまえになるんだ」

 みんなを集めてのOMOROでのパーティー。
 ジョエルは岡村、真央夫妻!のテーブルに着き、真央のからかいを上手に流していた。
 そこにはルルゥもいた。ジョエル・デヴィッド夫妻!!の席には香里ちゃんがいた。
 ルイスは怪しげな調味料をカイに勧める。一人、OMOROから出る小夜。倒れ掛かる小夜を抱きとめるカイ。
 ジュリアを呼んでくると言うカイに、みんなには知らせないでと小夜。「連れてって、私の始まりの場所へ…」
 小夜をバイクの後ろに乗せて、目的の場所へ来るカイ、小夜をおぶって階段を登る。
 カイの背中の上で、眠りにつく小夜。彼女の手から何かが落ちる。
 それは、カイ、リク、小夜、三人で撮った写真だった。

 階段を登るカイ。そのカイに、抱っこやおんぶをねだる幼い双子。「おまえら、いい加減にお父さんと呼べよな」  「わかった、カイ」「カイ、わかったから」墓の中に笑いさざめきながら入る双子。
 墓の前には青いリボンが結ばれたバラが置かれてあった。

感想:エンディングの元ちとせ「語り継ぐこと」、一番、このアニメに合ってる感じで好きでした。
 スタッフもきっと、そうだったのよね、だから、ここに持ってきたのよね。
 しかし、小夜はやっぱり、ハジとラブラブより、港港に女ありと言うのか、本人は何かを食べていて、
女の子に抱きつかれると言うのが似合うよな、うん。
 ネイサン、このままだといつまでも生きるのね。きっと、又双子の周りに出没するに違いない。
 あの魅惑のめがね君は調査官だったのね。あんなに怪しい物をいくつも見ながら、何で今頃…。

関連サイト
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七神の徒然日記ver.2
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二人の女王

「二人の女王」BLOOD+ 第49話 ☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:砂山蔵澄 絵コンテ・絵コンテ:山内重保 作画監督:福島豊明 飯田宏義

 グラント(西前忠久)はオプションDの発動を決める。
 そして、ヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)はグラントに一緒に逃げる事を拒絶される。
 アメリカの人間ではないから、安全保障の対象外だという事で。

 「姉さまは、僕を殺すんだね」「私達の存在が、いろんな人を不幸にしている。だから、私はあなたを殺す」
 「しょうがないじゃないか。僕は人間の事なんかわからないし、人間も僕たちがわからないんだ」
 「そんな事無い!私にとって、大切な友達だった、家族だった。
血はつながって無くても、私が翼手だとわかっても、リクは弟でいてくれた、お父さんはお父さんだった」
 「そう、小夜姉ちゃんは翼手なんだよ」ハッとした顔をする音無小夜(喜多村英梨)。
 「ハハハハハッ、動揺してる」「あなたには、きっとわからない」
 「どうして?姉さまも僕も、同じ母親から生まれたんだよ。どうして僕にだけわからないって言えるの。
姉さまは、ずるいよ、自分だけ人間扱いされて。自分だけ、幸せで。自分だけ楽しくてさ」
 「ディーヴァ…」照明器具が一つ壊れ、ディーヴァ(矢島晶子)は本来の姿に戻る。
 「ほんと勝手よね。私をあそこから解放したのは、小夜姉さまだった」「だから、私は…」「だから、姉さまは?」  「私は、あの日から、あなたを殺すためだけに、存在する事を許されてきた」
 「まあ、自分の存在を証明するために、私を殺そうとするの。信じられない」

 一方、ハジ(小西克幸)はアンシェル(中田譲治)と戦っていた。
 親父の加齢臭漂う口臭波にはじかれるハジのナイフ。
 アンシェルは以前はディーヴァの花婿となれるハジをねたましく思っていたが、ディーヴァが母親となった今、
憎悪も羨望も無い、一切れのパンと引き換えに買われてきたにしてはずいぶん楽しませてくれた、感謝しよう、
と言うような事を言う。
 ハジも小夜とめぐり合わせてくれたから感謝してると言いながら、翼手の翼を生やし、
左手の方も翼手化させる。
 「全てを出し切るか、良かろう。
(全てを出し切ってないじゃんと言う視聴者の声はアンシェルには届かない…。
醜くていいから、ハジは翼手化するべきだったな。その方が強いんだから)
シュヴァリエを殺すには、首をはねるか全てを燃やし尽くすかだったな。
ふふ、無論人間ごときにそれが出来るはずも無い」
 アンシェル、指輪を近くのマネキンの胸下に置く。アンシェルの攻撃は小夜達がいる舞台の床も壊す。
 小夜飛び上がり大また開きで降りる。
(ハジ、小夜を見習えや!戦いにおいては綺麗もへったくれもないんやで!)
 ハジとアンシェルは空中戦。お空は雷模様。
 おいしそうと自認しているルイス(長嶝高士)は翼手への囮役を買って出る。「俺は不死身のルイスだぜ」
 しかし、ルイスを上から襲おうとする翼手が現れ、絶体絶命の危機!ルルゥ(斎藤千和)が現れ助けてくれる。 「あたいも、不死身のルルゥだよ」笑うルイス。
(やはりルイスはBLOOD+一カッコ良い男!
そしてルルゥがこんなに大きい存在になるなんて、思いませんでした…。感涙………)
 空中ではハジがアンシェルをニューヨーク一高いビルの避雷針に串刺しにする。ハジも大分傷ついたが…。
 アンシェル、雷に当たる。辺りが停電になる。
(神に祈りが通じたと、暖かく解釈する私……。まあ、現実には偶然があるから…)
 コープスコーズはしっかり翼手を倒していた。
 宮城カイ(吉野裕行)、自分のジャケットのポケットにあるピンクの鍵に気づく。

 「翼手は、この世に存在してはいけないって言うのね。じゃあ、姉さまは、あの子たちも斬るって言うの」
 小夜、思わず客席の赤ん坊を見る。(繭だけどさ)
 「かわいいでしょう。私の娘達よ。姉さま自身はどうするつもり」「私も、翼手、だから…」
 カイ、オールバックもすっかり取れ(いつから?まあ、あれだけ動いてりゃ、乱れるわな)、
小夜の元へ駆けつけようと銃を手に走っている。
 天井に開いた穴から(アンシェル達が開けました)、舞台上に雨が降ってくる。「もう、あなたと話す事は無い」
 小夜、刀に自分の血を這わせる。「私も、無いわ」ディーヴァも剣に自分の血を這わせる。
 二人、何度かやりあった後、お互いの体を貫く。ディーヴァの指が結晶化し始める。小夜はなんとも無いのに…。 「どうして…、どうして私だけ。いやよ、姉さま…」「ディーヴァ!」小夜、ディーヴァの元に駆けつける。
 崩れるディーヴァの左腕。
 その崩れ落ちた左腕を持ち、付け根に押付けながら「くっついて…!」と言うが、くっつくものではない。
 「姉さま…」「くっついてよ…!」
 下半身が崩れるディーヴァが顔を向けた先には、ネイサン(藤原啓治)が双子の繭を抱えている姿があった。
 ネイサン、ディーヴァの顔の横に繭を置く。「私の、赤ちゃん…」
 繭をなでるディーヴァの右手はどんどん結晶化し、ディーヴァは赤ん坊二人を抱えている姿を思い浮かべる。
 「かわいそうな、ディーヴァ。ただ、家族が欲しかっただけなのに。
あの男はそれもわからずに、結局ディーヴァを試験管から出してあげる事が出来なかった。
でも、あなたは最後に手に入れたのね。子を宿す事で、自らの血が、力を失った事にも気づかずに」
 ネイサン、小夜に殺してくれと頼む。小夜、ネイサンを斬る。小夜、ハジに後ろから抱きしめられながら、泣く。
 いつのまにか、繭から出てきた赤ん坊達が泣く。
 小夜、赤ん坊を殺そうとするが、赤ん坊を小夜を見ながら手を振って笑う。
(赤ん坊の最大の攻撃だな。しかし、小夜の血で、赤ちゃん死ぬのか)
 カイが現れ、小夜、赤ん坊を殺した後、自分の死ぬつもりである事を告白する。

感想:ディーヴァ、子供を産んだ事で、力を大分失っちゃったのね。で、小夜が互角に戦えたわけだ…。
 まあ、翼手の子供はそう簡単に死なないんだろうが、あの赤ん坊達はほっといたら、
自分で人間を襲って血を吸うのかな?
 怖い…。ホラーだ…。でも、ディーヴァが笑顔で死ねて良かったね。

関連サイト
元気印の日なたぼっこ
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摩天楼オペラ

「摩天楼オペラ」BLOOD+ 第48話 ☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:菅正太郎 絵コンテ:雲井一夢 演出:いとがしんたろー 作画監督:小谷杏子 宮前真一

 ディーヴァの公演の日。音無小夜(喜多村英梨)はハジ(小西克幸)と共にメトロポリタン・オペラハウスにいた。 また深い眠気を感じる小夜、ハジに支えられる。

 テレビを見ている金城香里(門脇舞)。
 テレビでは「頑張るあなたに、サンクフレシュ・ゴールド!」と宣伝していた。
 そして、メトロポリタン・オペラハウスの衛星生中継が始まる。
 ジュリア(甲斐田裕子)と謝花真央(小清水亜美)もテレビを見ていた。
 サンクフレシュのビールを飲むアメリカの兵達。街頭のテレビを見ている人々。
 どこかの兵達のキャンプ地でも(アフガン?)、砂漠の国でも、生中継を見ている人達がいた。

 「フッ」と笑うアンシェル(中田譲治)。「いよいよね」とネイサン(藤原啓治)。
 「この夜をさかいに、我々の新しい歴史の幕が開ける」「世界を翼手で満たす事?ナンセンス」
 「意味がないと?」
 「あなたのくだらない実験のために、世界とディーヴァがあるわけじゃないわ。
この世界全てが、ディーヴァの舞台として存在するのよ。それはディーヴァが生まれる前から繰り返されてきた事」 「見てきたような事を」「だって見てきたんだもん」「ん?」
 「小夜とディーヴァ、二人の母親だったミイラ、彼女にも同じように、シュヴァリエがいたとしたら?
…さてと、私はこの子達と一緒に、下から見させてもらうわよ。あなたの書いた筋書きがどうなるのかを。
一観客としてね」

 「オペラの方は終っちまったってのに、誰も帰らねえな」と宮城カイ(吉野裕行)。
 「1883年、メトロポリタン・オペラはファウストで幕を開けた。
そして今夜、メフィストフェレスの持ち出す賭けがどんな内容なのか、みんなそれを期待してるのさあ」
と学のある所を見せる岡村昭宏(伊藤健太郎)。
 「1883年、奇しくも惨劇の起きた年と同じか」と懐中時計を見つめながら言うジョエル(石田彰)。
 「そんなの関係ねえさ。小夜はディーヴァを倒し、沖縄に帰るんだ」小夜とハジがボックスに入ってくる。
 「ハジ、ちょっと来てくれ。話がある」とカイ、ハジを廊下に連れ出す。「おい何隠してる?」「何の事でしょう」
 「小夜の事さ。眠りが近いって事を黙ってただろう。傷の治りだって遅くなってる。
なんだか、あいつが弱くなってるようで。あれで本当に戦えるのか」
 「小夜は戦う事を望んでいます」
 「望んじゃいねえ、戦う事なんか!あいつは、小夜は、そんな事望んじゃいねえだろう?
あいつの他に、ディーヴァを倒せる奴がいねえから、だからあいつは戦うんだろう?
俺は、小夜を、小夜の笑顔を守りたい。
だけどな、ディーヴァやシュヴァリエとの戦いに、人間の俺がいたって無力だ。だから、だから、小夜を、頼む。
おまえだって、ほんとは小夜を戦わせたくないんだろう?小夜を死なせたくないよな」
 「…あなたに、私の何がわかると言うのです。…失礼しました」ハジ、カイの手をどける。
 小夜、カイからもらったピンクのOMOROの鍵をカイのジャケットのポケットに返す。

 ディーヴァがメトロポリタン・オペラハウスに来た事を外の車にいるルルゥ(斎藤千和)とルイス(長嶝高士)が確認。
 小夜もディーヴァの存在を感じる。
 「君は我々にとって、翼手との戦いに欠かせない、唯一の兵器だ。だがそれ以上に、大切な仲間だ。
終らせよう、今夜、全てを」とデヴィッド(小杉十郎太)、小夜に声をかける。

 小夜、舞台裏にいるディーヴァを見つけ、刀を鞘から出して追いかける。いない。
 「ステージ…」とつぶやくと、「そうだよ。これから素敵なショウが始まるんだ」
 高い梁の上にディーヴァ(矢島晶子)がいた。飛び降りるディーヴァ。
 ディーヴァに向かおうとする小夜だったが、眠気が襲う。
 ハジが代りに、ディーヴァを襲う。瞬間移動で小夜の近くに来、「眠そうだねえ」と小夜のほほに触りながら言い、又瞬間移動して、小夜の後ろをとるディーヴァ。
 「でも大丈夫。ディーヴァの歌を聴けば、目が覚めるさ」
 幕が開き、小悪魔の格好のディーヴァ(天使の格好が良かったな)が天井から降りてくる。
 舞台上にいたブレッドとグランドに手を取られるディーヴァ。舞台にいるディーヴァを見て驚く小夜。
 小夜が相手していたディーヴァはアンシェルだった。
(ディーヴァのふりしてしゃべるのは楽しかったかい?アンシェル…)
 ハジの攻撃を軽く受け流すアンシェル。アンシェルの気爆弾にやられるハジ。ハジにかけよる小夜。
 「君には感謝しているよ、ディーヴァを解き放ってくれてね」「あれは間違いだった」
 「そう、間違いだった。ディーヴァが解き放たれなければ、彼女は永遠に私だけのものだった」
 「あなただけのもの?」
 「そう、私だけのディーヴァであって欲しかったのだ。だが、運命の扉が開き、彼女は自由に世界を歩み始めた。彼女本来のあるべき場所を求めてね。
彼女が何であるのか、自らがその血を分けられ、近しい者となった今でも、求めるものは増えていく。
私は知りたいのだ、ディーヴァの全てを。調べつくし、知り尽くす事、それこそ、至高の愛。
君もそう思わないかね」
 ディーヴァの歌が始まる。「素晴らしい」とボックスのグランド(西前忠久)。
 「そうでしょうとも。わが社が全力を挙げて、バックアップしておりますから」とヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)。
 「この歌声だ」「そ、そうですね…」「デルタ計画の成功を祝う歌声だ」
 「そ、そうですとも!まさに、需要と供給の完璧なバランス。
デルタ07で翼手を問題ある地域に生み出し、コープスコーズの派遣要請を引き出し、その地域を事実上掌握し、あなたがたの利益を生む。
この素晴らしい計画には、素晴らしい歌声がお似合いです」
 気分が悪そうなブレッド。テレビを見ている香里ちゃんはディーヴァを見て「リクくん…」とつぶやく。
 観客の中に頭を抱えて震えている男がいた。ルイス、中継基地を爆破する。
 お嬢が見ていたテレビの画像が消える。しかし、すぐ復活する。軍の衛星に直接発信したのだ。
 街頭でテレビを見ていた人の中に翼手化する者が現れる。
 どこかの軍のキャンプ地でも、砂漠の町でも、アメリカ軍の基地内でも…。オペラハウスにも翼手が現れる。
 ブレッド(一木美名子)、ヴァンを責める。ヴァンも知らなかったらしい。
 ブレッド、翼手化、ヴァンの後ろの人を殺す。ディーヴァ、騒動を無視して歌い続ける。
 それを赤ちゃん達を横にして見ているネイサン。
 デヴィッド、カイ、ルルゥ、ルイス、外にある車の中の中継の機械をぶっ壊す。翼手が現れ、デヴィッド、傷を負う。(治りかけなのに…。ジュリアさんを悲しませたら、私が許さないからね!)
 何体も現れる翼手。

 「翼手で満ちた世界に、ディーヴァの子供達が生まれ、そして育つ。
その時ディーヴァはどうするのか、それが見たいのだ」
 「そんな事のために、あんな薬で人間を翼手に変えたり、シフ達のような戦争の道具を作り出したと言うの?!」 「人間がそれを求めたからだ。戦場で流れるものが何か、君は知っているかな」「流れる物?」
 「血と汗と涙、そして金だ。大なり小なり人間は愚かしい戦争を今もなお続けている。
全てはそこに流れるもののためにだ。
私はそれを仕掛ける人間達に寄り添い、彼らの求める物を提供してきたに過ぎぬ」
 「あなたは戦争を起こして何を…?!」
 「戦争を起こしているのはあくまで人間だ。愚かな人間の業が、我々に、生きる場所を与えてくれているのだ」  「だからって、こんな事して良いわけない!」
 「まだわからんのか。人間は自ら引き起こした戦争によって、滅びの道を歩んでいる。
その戦争を私が道具としている以上、人間は私の手の上で踊っているに過ぎん。
歩み始めた子をあやすように、何者かが手を取らねば、彼らはすぐに倒れてしまうのだ」
 「あなただって、元は人間じゃない!人間はそんな事、望んでいない!」
 「純粋なる翼手の女王である君から、その言葉が出るとはな。
翼手とはまことに不思議な生き物だ。自らのあるべき姿を持たず、人間に寄り添い生き続けようとする。
あろう事か、帰るべき場所がそこにあるかのように、それを守ろうとまでするとは」
 「私達は、この世界に現れるべきじゃなかった!だから、私達はあるべき場所に戻るのよ!」
 「ほろびの世界へと…」「そう、私達は今夜、ここで滅ぶ!」「その望みがかなう事は無い」
 ハジが小夜をアンシェルから助ける。「小夜、ここは私がふせぎます」
 「まだあらがうか。主人がそうならシュヴァリエも又同じか」「小夜、戦って」小夜はディーヴァの元へ行く。

感想:ネイサンって、小夜達の母親のシュヴァリエって事?!どうやってこのシュヴァリエ達の中に入ってきたの? よくわかんない行動をとる人よね。アンシェル、ディーヴァが好きだったのね。
 まあ、リクバージョンじゃないディーヴァは魅力的だしね。ああ、又カイが、ハジファンに叩かれそうだな…。
 カイ、めちゃくちゃ若いんだから、許してやって。
 しかし、あんなにあっちこっちに翼手が出てきたら、世界は大混乱だな。人類存亡の危機…。

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全ての血を超えて

「全ての血を越えて」BLOOD+ 第47話 ☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:吉田玲子 絵コンテ:隆一郎 演出:高島大輔 作画監督:大久保徹 山本善哉

 中継基地のパラボラアンテナに爆弾を仕掛けに行くとデヴィッド(小杉十郎太)。
 「当日公演が中止できなかった時の保険かぁ」と煙草を持ちながら岡村昭宏(伊藤健太郎)、
隣のお嬢こと謝花真央(小清水亜美)に煙草を取られ、二人にらみ合う。(ああ、良いコンビなんだけどなあ)
 米軍が展開している別の地域でも赤い盾の別部隊によって作戦が進行中。
 岡村昭宏も実行部隊に選ばれてしまう。あーくん、親父のかたみのカメラをお嬢に預ける。

 ソロモン(辻谷耕史)、両手を鎖に繋がれ、吊り下げられている。そこにジェイムズ(大川透)がやってくる。
 「その姿、ママお気に入りの美しいソロモンが、薄汚い家畜以下だな。これから小夜を殺しに行く。
お前はママを裏切った。いましめとして、小夜の首をここへ持ってきてやる。
サロメのように、ヨカナーンの首へと口付けるがいい」
 ジェイムズ去る。

 夕焼け、爆弾を仕掛ける場所へと向かうフェリーボードの上、あーくん、ため息をつく。
 「そう、心配するな。手早く行えば、危険はそれほど無い」とデヴィッド。
 「あいや、そうじゃなくて、事件を取材する側から、起こす側になっちまったなあって思ってさ。
俺の親父はカメラマンでな、ヴェトナム戦争の時に小夜を撮ったんだ」
 「あの写真がそうだったのか」
 「けど、その後撮るのを止めて、町の小さな写真屋になっちまったのさ。だが、今その親父の気持ちがわかる。物事の真実ってのを知りすぎちまうと、何もしないか、何かをするか、どちらかを選ぶ事になるんだなあ」
 「おまえも、自分の父親に導かれて、ここまで来たのか。
私は父がなぜ、自分を傷つけた小夜を保護し、ジョージに託したのかを知りたいと思った」
 「結論は出たのかよ」「小夜は私たちに残された、たった一つの希望だ。それが結論だ」
 「あんたも、親父の血を受け継いでるんだな」「血か…」「皮肉なもんだな」「そんなの関係ねえ」
 宮城カイ(吉野裕行)の声が響く。
 「俺は、親父とも小夜とも、血の繋がりはねえけど、今ここにいる。俺がそうしたいからここにいるんだ。
あんたらだってそうだろ」
 「ああ」「そうだな、選んだのは俺だ」

 ネイサン(藤原啓治)がソロモンの前に現れる。
 「あなたも頑張るわね。小夜のためにどうしてそこまで出来るのかしら」「わかりません…」「わからない?」
 「ただ僕は、誰に命じられたわけでもない、僕が、この生き方を選んだのです。小夜に、全てを捧げる生き方を」  「愛に狂い、道をはずれる。もっと早く、あなたが小夜と会っていたなら…。
この世界は変わっていたのかもしれないわね。私に見せて頂戴、愛を貫くあなたが綴る、新しいサロメの物語を」 ネイサン、ソロモンを解放する。

 眠る音無小夜(喜多村英梨)を見守るハジ(小西克幸)とルルゥ(斎藤千和)。
 そこに赤い刺が沢山飛んで来て、ハジがチェロケースで刺を受け取る。
 ハジ、ジェイムズと戦うために窓の外に飛び出すが、翼を破られ、落ちる。
 小夜はようやく目覚め、物音にジュリア(甲斐田裕子)やお嬢が来るが、
窓から翼手化したジェイムズも入ってくる。
 「おまえの首をもらいに来たぞ、ヨカナーン」小夜、ジェイムズに斬り付け、そのまま窓の外に飛び出す。
 刀に血を這わせる小夜。刀はジェイムズの固い盾のような翼にはじかれる。
 ジェイムズのとげが小夜の肩を貫く。ハジが小夜をかばう。
 「見たい、血の滴るお前の首を抱きよせ、悲嘆にくれながら口づけする我が兄弟を」
 ハジ、やっぱりジェイムズの出した赤い巨大とげに貫かれる。(まあ、いつもの事さ♪)
 刀を持って立ち上がろうとする小夜を、弾き飛ばし、その刀を手に取るジェイムズ。
 ルルゥがジェイムズを攻撃するが、トゲ四本で壁に縫い付けられる。
 小夜に刀を刺そうとするジェイムズを止めたのはソロモンだった。
 「たとえ報われなくても、僕は小夜のシュヴァリエになる。
僕は僕の意思で、小夜、あなたのシュヴァリエになります。
死を越えて、僕は血よりも、甘くかぐわしい物を見つけたから。今この時より、僕はあなたのシュヴァリエです」
 ソロモン、力をふりしぼり、ジェイムズの腕を締める。
 ジェイムズ、刀を落とし、その刃先がソロモンに薄く傷をつける。
 「愛に仕える騎士達か。そんな物語はディーヴァは好まん。
ディーヴァがお気に召すのは、憎しみ、裏切り、絶望、混沌、破壊!そして死だ!!」
 ジェイムズの攻撃を小夜をかばって受けるハジ。そしてソロモンがジェイムズに立ち向かうが、刃が立たない。
 ジェイムズは小夜に近づき、小夜はこんな時にめまい(眠気?)に襲われる。
 しかし、ジェイムズの頭にソーンが走る。翼で飛ぶハジに支えられ、刀をジェイムズに突き刺す小夜。「ママ…」  ジェイムズ、粉々に…。ソロモン、去る。

 ソロモンは、先ほどの刀から受けた傷から、ソーンが走っていた。
 アンシェル(中田譲治)が目の前に現れ、ソロモン、アンシェルを殺そうとするが、その前に体が崩れてしまう。

 「とうとう、私とアンシェルだけになっちゃたわね」「それがどうしたんだい」とディーヴァ(矢島晶子)。
 「あら、寂しくないの?」「僕にはこの子達がいる。生まれたら、僕の歌を聞かせてあげたいんだ」
 「めずらしいわねえ、あなたが誰かのために、だなんて」
 「そうだね。なんでだろう、この子達を見てると、そんな気持ちになるんだ。
この世には、僕にひざまづく者か、僕を殺そうとする者しかいなかった。
でもこの子達は、何か別の物を与えてくれる。この子達は、どんな世界をつくるんだろう」

感想:ジェイムズ、ソロモン死す。でも、ディーヴァは寂しくない。
 彼女にとって、本当に親しい人間は一人もいないんだね。
 でも、愛を知らないディーヴァに、子育てがうまく出来るかどうかはわからない。
 出来ないと決まったわけではないけどね。
 ジェイムズはママを愛していたつもりかもしれないけど、結局その愛はディーヴァにはとどかなかったわけだ。
 ジェイムズにママと言われてもねえ。あんな風に育てられれば、愛を感じるのは難しいし。
 ネイサンも、ある意味、ディーヴァを裏切ってるね。
 シュヴァリエ、全員で小夜を襲えば、絶対小夜を葬れただろう。
 ただ、それはディーヴァの真の心に添う行為では無いだろうが。

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あした天気になあれ

「あした天気になあれ」BLOOD+ 第46話 ☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:森田繁 絵コンテ:神楽坂時市 演出:立仙裕俊 作画監督:阿部恵美子 松井誠

 謝花真央(小清水亜美)はアパートの窓際に置いてある鉢に水をやろうとして、
音無小夜(喜多村英梨)とハジ(小西克幸)がアパートの入り口で手を握り合っているのを見てしまう。
(窓際の鉢は、危ないので止めてね)
 部屋に宮城カイ(吉野裕行)が入ってくる。「相手が悪すぎるかなあ」とつぶやく真央。
(どう見ても、顔と雰囲気に差がありすぎる…)
 小夜にちゃんとコクったのかと聞く真央。カイの反応はどうみてもまだの様子。真央、カイに買物を頼む。
 カイ、買物に行く。真央、小夜にも買い物を頼む。財布はカイに預けてあるからと、カイを追いかけさせる。
 そして立ち上がろうとしたハジの腕を掴み、頼みたい事があると捕まえておく。
(もちろん、真央の策略だ。しかし、ハジは小夜の護衛として必要だと思うぞ)
 追いついてきた小夜に、買物なら自分がするというカイだが、
小夜に頼まれた物は確かに男は買いにくいものだった。
 カイ、結局小夜も一緒にと頼む。
 小夜、あのめまいが来、線路に倒れこみそうになるが、カイが落ちないように捕まえる。

 ハジに高い所の電球変えを命令する真央。テレビでコープスコーズの映像が流れていた。
 「昨夜ブルックリンで起きた暴動事件の詳細です。
先ほどニューヨーク市警から発表された情報によりますと、この暴動を起こしたのはSZS、
いわゆる突発性獣化変異症候群の患者であり、ニューヨーク市警は陸軍に隔離部隊の出動を要請、
事態は無事に沈静化し、なんの問題も無いとの事です。
政府はSZSの原因究明を約束すると共に、SZSは伝染病ではないと言う専門家の意見を発表しております。
又当面の事態収拾には隔離部隊で対応するとの発表もなされました」

 「この国は、つねに敵を必要としている。
敵がいるからこそ国民が団結し、アメリカという理想を体現する国家が成り立っている」とブレッド(一木美名子)。 「つまり、恐怖と幻想こそがアメリカ合衆国の本質、と言う事ですね」とヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)。
 「フランス生まれの君には理解しがたい事かもしれんがね」とグラント(西前忠久)。「これは失礼」
 「翼手と言うのは、私たちにとって理想的な敵と言えるわ。
私たちだけが作り出すことが出来、私達だけが倒す事の出来る全人類の敵」
 「それを作り出すのが我々、サンクフレシュの製品です」
 「世界の、飢餓、貧困地域に、援助物資として送りこまれたサンクフレシュの食品は、膨大な量に上る。
それを口にした者達の中から、いずれ翼手に変貌する者が現れるだろう」
 「その結果アメリカは国内のみならず、世界をもその力によって服従させる事が出来る。
なにしろ逆らえば、翼手を倒せる唯一の手段であるコープスコーズを、送ってもらえないのですから。
完璧な計画です。悪魔的と言ってもいいぐらいに、素晴らしい計画だ!」

 ジュリア(甲斐田裕子)によると全人口の約3%がサンクフレシュの製品を口にしていた。
 そのうちの1万分の1がSZSを自然発生させる計算になる。
 およそ2万人の人間が翼手になる潜在性を秘めている。そしてディーヴァの歌声の存在…。

 歌を歌っているディーヴァ(矢島晶子)。
 彼女の傍らには、アンシェルがおなかを切って取り出した繭に包まれた子供達がいた。
 彼女の前にネイサン(藤原啓治)に連れられて現れるソロモン(辻谷耕史)、ディーヴァを襲う。
 しかしもちろん、ソロモンはディーヴァの敵ではなかった。

 サンクフレシュで得た研究記録によれば、ディーヴァの録音音声をD塩基の保有者に聞かせても、
翼手の発症は確認できなかった。
 にもかかわらず、空軍基地での感謝祭では、サンクフレシュのキャンディーバーを食べた観客の中から、
ディーヴァの歌声をきっかけに翼手が発生している。
 つまりあの会場にいてD塩基を保有し、かつディーヴァの歌を聞いた人間が翼手に変異した。
 ディーヴァがライブで歌を歌っている場所で歌声を聞き、その姿を確認する事が必要。
 ディーヴァの歌声の影響で発症確率は100%に限りなく近づく。30人に一人が翼手になってしまう。
 今度のメットのプログラムは全世界に衛星生中継される。このままでは2億人が翼手になってしまう。

 夕焼けに照らされたケーブルカー内。カイは小夜に小夜の好きなピンクにしてもらった鍵を渡す。
 OMOROの鍵だった。一緒にいてもらいたいんだと言うカイ。
 小夜はかつてハジに全てを終わらせたらあなたの手で私を殺してと頼んでいた。涙を流す小夜。

感想:ウワァー、いくらなんでもアップおそすぎ。もう終わったのに…。まあ、いいや……。
 ハジファンの怨嗟の声が聞こえてきそうな真央嬢の行動。
 しかしハジも良いとこみせたし、ハジファンへのフォローもばっちり。
 翼手を生まれさせるにはやっぱり人間の血が必要か。シュヴァリエの血ではダメかな。
 ディーヴァは早く子供達を見たくないのか。どっか恐れてるかな、そんな感じは無いが。
 やっぱりどうみてもディーヴァの方が小夜より遥かに強そうだ。きっと対決以外の解決策を取るよな。
 私あーくんファンでして、あーくん&真央嬢のコンビが大好きですが、今回思いました、
カイと真央が一緒になるというのが良いかなと。
 小夜はどうせ眠り姫だしね。ほとんどが生き残る最後もありうると思うよ。
 ディーヴァは難しいかなと思うが、彼女にとっても悪い終わりではないと言う終わらせ方も出来ると思う。

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手のひらを太陽に

「手のひらを太陽に」BLOOD+ 第45話 ☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:砂山蔵澄 絵コンテ:松林唯人 演出:藤咲淳一 作画監督:飯田宏義 芝美奈子 小林利充

 早朝、小夜達の部屋。
 ルイス(長嶝高士)はパソコンの前、宮城カイ(吉野裕行)はソファのひじかけに、
何をするでも無くただ座ってい、ルルゥ(斎藤千和)はそのソファの上で震えていた。
 音無小夜(喜多村英梨)が帰ってくる。彼女もカルマンを見つけられなかった。
 そこにモーゼス(矢薙直樹)がやってくる。彼はカイに死んでくれと言った…。

 ディーヴァ(矢島晶子)はシフの体を繋ぎ合わされたジェイムズの体を見て、
「こんなの、僕のジェイムズじゃない!」と言った。彼女はいらないと言い、
カイをシュヴァリエにしとけば良かったと言った。
 連れて来ましょうかとアンシェル(中田譲治)は言ったが、
「良いよ、この子達がいるから」とディーヴァはおなかをなでる。
 「他はもういいや」彼らが去った後に、ジェイムズの目が開き、その目が今のジェイムズ(大川透)の目と重なる。 ネイサン(藤原啓治)は生き残りのシフにカイを殺させると言うのは、
効率最優先の軍人にしては無駄だらけの作戦だと言う。
 「一見、無駄に見えるものの中に美を見出す。それが、貴様の言う芸術と言うものじゃないのか」
 ネイサンはジェイムズを変わったと言う。ジェイムズのシフの白い右手がピクリと動く。「変わってなどいない」
 「ママは嫌ってるけど、私は嫌いじゃないわよ、その体」
 ジェイムズ、少し顔を俯け、目を瞑ったかと思うと、部屋を出て行こうとする。「ああ、怒った」
 「出かける予定があるだけだ。いたければ、ここにいれば良い」出て行くジェイムズ。
 「芸術ねえ。でも、それって狂気と紙一重なの。気付いてる?ジェイムズ」

 逃げようとするカイ。カイを斬ろうとするモーゼス。その刃を自分の刀で受ける小夜。
 カイ、窓から転落させられるが、下でハジ(小西克幸)が受け止める。(良く出来ました\(^o^)/)
 そしてモーゼスと対抗するハジ。ルイスがカイに、明るい方に逃げろと叫ぶ。
 光をものともせず、カイを追いかけるモーゼス。ルルゥも追いかけようとするが、光に阻まれ…。
 小夜とハジが追う。カイは行き止まりに追い詰められる。
 しかし、その路地に光が差し込んで来、モーゼスは光から逃げる。
 地下に通じる階段の影に逃れながら、ゴミ箱をあさる人間と犬を見るモーゼス。「僕達に、犬になれと言うのか」 ジェイムズに言った言葉がよみがえる。
 ジェイムズはシフを忌まわしい呪縛から解き放つのはディーヴァの血だけだと言う。
 コープスコーズは最長で七日間生きるように調整されていた。
 「だが、状況に応じて延命を図らねばならない事もある。そのためのすべが、これだ」と自分の胸をはだけ、
シフの体と繋ぎ合わされた自分の体を見せるジェイムズ。
 ディーヴァの血を受けシュヴァリエになれば、
ソーンのくびきから解き放たれるだろうと言うような事を言うジェイムズ。
 条件はカイの命。フードを深くかぶり、太陽の光の下に出るモーゼス。
 “太陽よ、そんなに僕達が憎いか。燃やしたくば燃やすが良い。だが、燃え尽きる前に僕は必ず…”

 セントラルパークに来るカイ。ルイスから連絡が入る。カイは場所を伝え、ルイスは小夜達に連絡すると言う。
 ルルゥが電話に出る。
 モーゼスを心配するルルゥ、出来たらで良いんだけどと、小夜にモーゼスを殺さないでと伝えてくれと頼む。
 「ああ」と答えるカイ。そこに、モーゼスの刃が襲い掛かる。携帯はモーゼスに踏まれて壊れる。
 カイは逃げるが、太陽の光にやられてモーゼスの体も限界に来ていた。

 カルマン(野島健児)のソーンは手のひらまで来ていた。
 隠れ家の扉が開けられ、カルマンのそこから差し込む太陽の光から逃れる。ジェイムズだった。
 窓を次々と開けていくジェイムズ。モーゼスがカイを殺そうとしている事をカルマンに告げるジェイムズ。
 「貴様、モーゼスに何を吹き込んだ!?」
 「彼は生き残った仲間を救おうと、希望と言う根拠の無い不確定要素を信じて行動している。
 シフがディーヴァの血を得てシュヴァリエとなれば、血の呪縛から君を助けられる可能性にかけてね」
 次々と窓を開けていくジェイムズ。
 「逃れられるはずも無いのだ。例えディーヴァの血を得たとしても、貴様らが死の呪縛から逃れる事は無い」
 「なぜそこまでして、俺達を追いたてる」こぶしで窓を開け、「絶望だ」と言うジェイムズ、
トップスピードでカルマンの目の前に移動する。
 「君達の存在が、私に絶望をもたらし、君達の不完全であるがゆえの醜さが、愛する者から私を遠ざけたのだ」  去り際に「もがき、のたうちまわりながら灰になるがいい」と言い置いていくジェイムズ。
(ここのジェイムズの顔は気色悪かったです。ナイスです)

 モーゼスのフードを撃つカイ。モーゼスはまともに太陽を見る。
 目を押さえうずくまるモーゼスに、シャツをかぶせてやるカイ、木の下にモーゼスを連れて行く。
 動こうとするモーゼス。じっとしてろよと言うカイ。
 「太陽の光を浴びた僕の体は、少しずつ焼かれていく。夜が来るまでその炎が治まる事は無い」
 「じゃあどうすりゃいいんだよ」
 「情けなどいらない。君はイレーヌに言ったな、人間は分け与える事が出来ると。
だけど、命は分け与えられるものじゃない!誰かが生きるために犠牲が必要な事もある!」
 「そのために俺を…」「言葉だけでは、解決できない事もあるんだ」「そうまでして生きたいのか」
 「あいつは…!自分の中にみんながいると言ったんだ!みんなと一緒に、自分の事を僕に覚えていてくれと!仲間の前では強がって、本当のあいつは姿を見せない。僕が死んだら、誰が覚えていてやるんだ?
あいつが生きてた事を、誰が証明する!どこにその痕跡が残る!!」
 「何の話しだ」
 「あいつには、時間が必要なんだ。
僕以外の誰かと触れ合って、本当のあいつを知ってもらうための時間が…!」
 「モーゼス?」
 「カイ、もう少し早く出会えたら、僕達はきっと良い友達になれたんだろう。
だけど僕は、あいつのために、君を、殺さなければならない」
 手からとげを出すモーゼス、その手をカイに向ける。しかし、カルマンがカイに代ってそのとげを受ける。
 カルマンは自分たちをはめたシュヴァリエへの怒りと、カイから贈られた血液パックの力で、ここまで来たのだ。  おまえにはこんな方法で未来を切り開く事は出来ないとわかっているはずだと言うような事を言うカルマン。
 そう、本当はモーゼスにもわかっていたのだ。小夜達もやってくる。
 カルマンはこいつをルルゥにやってくれと、自分の得物をカイに渡す。ルルゥを頼むとモーゼス。二人、去る。
 モーゼスも自分の得物を置いていった。

 夕焼け。コンクリートを割って生えてきた草をすごいと言うカルマン。
 「俺達を作った奴らは、俺達が自分の意思で、こんな所まで来れるなんて、予測してなかったろうな。
ルルゥなんかもっと遠くへ、太陽の一杯ある、南の島まで行く気だぜ」
 「うん、ルルゥなら、本当に行けそうだ」
 「ああ、あいつにはなにかある。一人じゃ無理でも、ルルゥなら新しい仲間が手助けしてくれる。
俺達がいた事も、カイが思い出にしてくれる。きっと、語り継いでくれる」
 「そうだね。君がカイを助けたから、僕達の思い出を、彼へ繋げる事が出来た」
 「それも、鉄格子の中の、おまえの言葉から始まったんじゃないか」
 “僕は、人間の本に書かれていた、希望と言う言葉を、信じてみたい!”「俺達は、あの時始まったんだ」
 モーゼスが差し出した手に、ソーンが表れている自分の手を重ねるカルマン。「モーゼス、やったな」
 「やった?僕にやれたのか」「俺達は、…すごい事が、出来たじゃないか」カルマンの顔に広がるソーン。
 「最後にやり残した事を…、力を貸してくれ」「わかってる。今度は僕が、君について行くよ」
 カルマンとモーゼス、フードを下ろし、太陽をまともに見つめる。「僕に会えて、良かったと言ってくれたね」「ああ」 「僕もだよ」太陽の光が二人を焼く。

 ルルゥ、二人の得物の前で泣く。

感想:モーゼス、別に一緒に死ななくても…。一緒に戦ってくれた方が助かったのになあ……。
 ディーヴァは愛情を知らないから、残酷な事を平気で言う。ジェイムズ、かわいそうに…。

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光の中に

「光の中に」BLOOD+ 第44話 ☆☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:菅正太郎 絵コンテ・演出:羽生尚靖 作画監督:宮前真一

 音無小夜(喜多村英梨)達の所に遊びに来たルルゥ(斎藤千和)、小夜の故郷が沖縄である事を聞き、
ハジ(小西克幸)にも生まれた所を聞く。
 彼は旅をする者達の間で生を得たそうだ。(つまり、ロマ?)
 ルルゥ、7時になった途端、テレビの時間だとテレビをつけ、無邪気に見ている。
 ジュリア(甲斐田裕子)によると、シフはシュヴァリエを人工的に作り出そうとする過程で生まれたものだそうだ。 翼手としての強靭な肉体と生命力を持ちながら命に限界があるのは意図されて出来たものではない。
 そのデメリットを利用して作られたのがコープスコーズ。彼らはソーンの出現をコントロールされていた。
 出現をコントロールできると言う事は出現を抑えられると言う事、理論上は。ただしディーヴァの血があっての話。 宮城カイ(吉野裕行)はアパートの外に出、血液パックをモーゼス(矢薙直樹)に渡す。
 ルルゥはシフの仲間に内緒で小夜達のもとに来ていたのだが、モーゼスはちゃんと知っていた。
 カイはモーゼスにいきなり礼を言われる。「僕達が、今こうして生きているのも、君のおかげだから」「俺が?」
 「君がイレーヌを通じて、僕達を理解しようとしてくれなければ、今の僕達は、無かった」
 イレーヌの名前が出てきた事により、イレーヌの事を思い出すカイ。
(イレーヌ、特可愛いもんなあ~。カイ、色々と、辛い人生を、送っているよな…)
 「もう少し速く会えてたらな」
 「君のような人間が、キルベドにもいたなら、僕達の生き方は、変わっていたのかもしれない。
次に生まれてくる事があるのなら、僕は、君の側に生まれてきたい」
 いきなりモーゼスの両肩を掴んで揺さぶるカイ。
 「何言ってんだよ。おまえまだ生きてるだろ。次に生まれてきたら何て言うなよ。
現に、俺とおまえは今ここにいるだろ。こうして会ってんだろ。これからだって、遅くはないさ」
「僕達は、限りあるもの。ソーンの出現を止められなければ、自らを蝕む死を、恐れなければならない。
だからこそ、命ある間に、やらなければならないんだ」
 「ディーヴァを倒す事か」うなずくモーゼス。「僕達も、ディーヴァの事で何か掴んだら、連絡する」
 モーゼスは去ろうとするが、カイが声をかける。
(うわっー、この場面のモーゼス、可愛い~!声も良いし。
腐女子では無い私だが、思わず、その方向に、考えちゃった…)

 自分達の隠れ家に帰ってきたルルゥ、カルマン(野島健児)にどこに行っていたと聞かれる。
 ごまかそうとしたが、結局ばれる。
 ルルゥ、カルマンに一緒にテレビを見ようと誘うが、カルマン、ルルゥの方に槍を投げてくる。
 もう人間の所には行くなとカルマン。モーゼスが帰ってくる。ルルゥ、モーゼスに沖縄に行きたいと言う。
 「全てが終わったら、カイは沖縄に帰るんだって。だからその時、あたい達も一緒に…」
 「出来るわけ無いだろ!!」カルマンの怒声が響く。「俺達とあいつらは一緒じゃない!」
 「だめかな?」とモーゼスの方を向いて言うルルゥ。「もう良いだろ」とモーゼス、カルマンに言う。
 「言わせろ、モーゼス。俺達が夢なんて持った所で、自分が傷つくだけだ。どうしてそれがわからない!」
 「…あたいね、最近ちょっと思うんだけど、あたい達、死なないんじゃないかな。
…ソーン、出ないんじゃないかな」
 カルマン、ルルゥの胸倉を掴む。
 「ふざけるな!おまえ、本気でそんな事言ってるのか。それなら、今まで死んでいった仲間達はどうなる?!」
 思わずフードをはだけてしまったカルマンの首には、ソーンが現れていた…。驚く、モーゼスとルルゥ。
 カルマン、フードをかぶりなおして、外に出て行く。追いかけるルルゥ。
 ルルゥ、カルマンが行った先とは反対の方向に、カルマン探して行ってしまう。
 そして、隠れ家の前にジェイムズが現れる。

 砂嵐のテレビの画面をぼんやりと見ているカイに近づく小夜。「どうした?」
 「テレビに見入ったり、話をしたり、シフも私もカイも、全然変わらない」
 「ルルゥか。話せばわかるさ。お互い分かり合おうとすりゃあ、誰だって仲良くなれるさ」
(じゃあ、ディーヴァとは?と思ってしまう私…)
 「お父さんみたい」「俺が?」「うん、似てきた」「…血は繋がってねえのにな」「カイはすごいよ」「すごくねえって」 「私は戦う事だけしか出来ないのに、(十分ですね)カイは敵だってどんどん分かり合おうとしてる」
 「おまえはおまえにしか出来ない事をやってるんだろ。俺に出来るのって、仲間を信じてやる事だけだからな」
 ルルゥが窓から入ってくる。カルマンを一緒に探して欲しいとルルゥは言う。

 日の光の中、人が沢山いるニューヨーク。カルマンは誰もいない日の差さない路地にいた。
 空を見上げ「イレーヌ…」とつぶやくカルマン。
 「俺は怖い、…死ぬ事が…たまらなく怖い。どうしてこんなにも恐ろしい。
生きている意味も、良くわからないのに」
 路地に日が差し、カルマン、その路地からいなくなる。

 病院。
 誰もいない廊下を、点滴の棒を移動させている女性、影にいる、全身黒尽くめの、
修道僧のような格好の人間に気付く。
 カルマンだった。
 彼は、女性に向かい、歯を見せ、威嚇、女性、点滴の棒を置いて逃げるが、
もちろんシフのスピードに対抗できるはずがなく、カルマン、女性の首筋に歯を突き立てようとする。
 しかし何かの気配を感じ、後ろを振り返る。扉の外の日の光の中には一人の女性が。「イレーヌ」
 イレーヌの後ろに現れる、ギー、グドリフ、ダーズ、その他の名前がわからない面々(すみません…)。
 カルマン、泣きそうな笑みを浮かべ、「みんな…」とつぶやく。ふらふらとみんなに近寄るカルマン。
 次々と消えていく仲間、最後にイレーヌだけ残る。「待ってくれ、みんな…」イレーヌ、首を振り、消える…。
 そこにはバスケット一杯の白い花があった。
 近づこうとして、ふと自分の指先に光が当たっている事に気付くカルマン、止まる。そしてそこでくず折れる。
 「みんな、…ここにいたんだな」自分の胸を手で押さえるカルマン。

 「ソーンが、治せる?」
 「可能性があるってだけで、本当に助かるかどうかはわからない。
それに、どのみちディーヴァの血がなけりゃ、それを確かめる事もできない。
お前達さえ良ければ、俺達の所に来いよ。ジュリアに見てもらえば、何かわかるかもしれねえし」
 「心遣いだけで結構。僕達は、君達に与えてもらうばかりだ」
(現実世界もだけれど、こういう事、あまり気にして欲しくないんだよなあ。機会があったらで、良いんだけどなあ。私は気にしなさ過ぎか…)
 「そんなの気にすんなよ、仲間だろ」

 「仲間、か…」
 カイとの会話を思い出していたモーゼスだったが、「貴様は仲間を探さなくて良いのか」との声が聞こえてくる。
 ジェイムズ(大川透)だった。
 ジェイムズを襲うモーゼス、あのカールさんと同じ手から攻撃の赤いトゲで、その攻撃を止めるジェイムズ。
 「その手は…!?」「そうだ、貴様達と同じシフの手だ。実戦でこれを使うのは初めてだが、悪くない」
 「なぜだ?おまえは小夜の血を受け、あの島で死んだはず」
 「全身に小夜の血が回る前に救出されたのだ。その代償も高くついてしまったが」
 胸をはだけて見せるジェイムズ。その胸の首に繋がる一部分だけが黒く、後は全部白かった。
 「我らシュヴァリエの体も、シフの体も、ディーヴァの血から生まれたもの。
私は貴様達の肉体を得て、再び永遠の命を手に入れたのだ。貴様らを蝕む死のしるし、ソーンと言ったな。
ディーヴァの血があればソーンを消す事が出来るかもしれんな」
 「何を根拠に」「私は生きている、それが証拠だ。仲間を救いたくば、私の元へ来い」
 「お前達に、生かしてくれと頭を下げるつもりは無い!」
 「自尊心でソーンは消せない。我々は、元は同じ血から生まれた家族。分かり合えるはずだ。
生きるすべを知りたくば、ついて来るが良い」

 モーゼスがあじとに戻るとカルマンの槍が部屋に置いてあった。
 屋上に上ってみると、朝、まだ日が昇らない前に光の中、カルマンがいた。 
 「イレーヌに会ったよ。イレーヌだけじゃない、ギーやみんなにも会った。みんな、俺の中にいた。
俺の思い出の中に。…なあ、モーゼス、死ぬって怖いよな。でもどうして怖いのか、わからなかったんだ」
 「もうすぐ、太陽が昇る。戻ろう…」
 「何も出来ずに死んでいく事が、怖かったのかもしれない。でも本当はそうじゃないんだ。
イレーヌが言ってたように、誰の思い出にもなる事無く死んでいく事が、怖かったんだ。
だけど気付いたんだよ、自分の中に、仲間がみんな生きている事を。みんな俺の思い出の中に生きていたんだ。俺にはお前達しかいない。モーゼス、俺の事、覚えていてくれよな。おまえに会えてよかった」
 日が昇る。
 カルマンを引っ張り、日の光から守るモーゼス、
「バカ!君は僕が助ける!僕と生きるんだ!思い出なんかにさせてたまるか!!」

感想:あの、カルマンが悟ったのに、モーゼスが迷いの道に入ってしまいました…。
 相手の話を良く吟味し(話した時の態度も吟味し)、相手が信頼出来る人間かどうかを、
過去のその人の言動から判断し、そしてその話しが信頼出来るものかどうかを判断しなければいけませんが、
ジェイムズは信頼出来ない人間でしょう。
 でも、藁にもすがる気持ちなのよね。
 あの幻は、彼自身が、自分に見せたのよね。
 まあ、シフが人を殺すのが、果たして悪い事かどうかわからないけれど、
余計な敵を増やす必要は無いでしょう。
 人を殺す事は、彼を救いはしないでしょうしね。カイは最後まで生き残り、少しは救いがある事を希望します。
 ディーヴァの方にも、救いがある事を、希望します。

関連サイト
こんなマダオに誰がした。
ばんごはん備忘録

ちっちゃん俳句「あのバタで 戦闘された バスケット」
「あのシフを 構成すると たまらなく」
         「学校に こぐ事にする 坂の下」
         「この本気 連絡された 自尊心」

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こころ乱れて

「こころ乱れて」BLOOD+ 第43話 ☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:吉田玲子 絵コンテ:松園公(ひろし) 演出:いとがしんたろー 作画監督:小村方宏治 小谷杏子

 音無小夜(喜多村英梨)は気がつくと裸でベッドに寝ていた。
 窓から外を見、ここがニューヨークの高層ビルの一室である事がわかる。
 後ろで明かりがつき、ソロモン(辻谷耕史)の姿が窓のガラスにうつる。
 着替えがある場所を言い、部屋を出るソロモン。

 高層ビルの上を、小夜を探して、次々と飛び移っているハジ(小西克幸)。

 病院に担ぎ込まれるデヴィッド(小杉十郎太)。意識はまだあった。「こんな事で、くたばらん」とデヴィッド。
 「わかってる」とジュリア(甲斐田裕子)。ふっと笑い、「君の方が、撃たれたみたいだな」とデヴィッド。
 「もうしゃべらないで」「ジュリア…、戻って来い」
 宮城カイ(吉野裕行)はルイス(長嶝高士)にニューヨークに戻れと言われる。

 小夜の着替えの服はピンクのドレスしかなかった…。
 (少女趣味だな、ソロモン。まあ、小夜の外見は十代の少女だからな)
 小夜の服は汚れていたので処分したそうだ。近づくソロモンから逃げる小夜。似合っているとソロモンは言う。(私は似合ってないと思うぞ。恋をするとあばたもえくぼだからな)
 「摩天楼の光でさえ、君の美しさを彩る、飾りに過ぎない」(恋はアホなセリフを言わせる…)
 「そんな事言うのを止めて!」「なぜ」(聞いてるこっちが恥ずかしいから…)
 「なぜって…。あなたと私は敵よ。殺し合い、憎しみあうべき敵なの」「もう、僕にはあなたしかいないんです」
 「私しか…」「僕はもう、ディーヴァのシュヴァリエではありません。全てを捨ててきました」「全てを、捨てた…」  「ええ、富や権力、それだけでなく、兄さんや、ディーヴァさえも」「なんのために」「あなたと生きるために」
 驚いたように顔を上げる小夜。
 「あなたと二人だけで、永遠の時間を生きるために。…あなたの笑顔を、取り戻したいんです。
だから、僕と一緒に…」
 近づくソロモン。やはり逃げる小夜、ベランダに出、ベランダの縁に立つ。「近づかないで!」
 「今のあなたでは、隣のビルへ飛び移る事が出来ませんよ」そう、どこにも飛び移れそうなところは無かった。
 「どうして僕の手を取らないんです?」(自分に自信があるって良いなあ~)
 「あなたは、あなたと私の事だけしか考えてない!残された人達の気持ちなんて、これっぽちも思ってない!」  「あなたが必要と言うなら、あなたの大切な人達を、側に置いても構いません。あなたの愛すべき家族です。
僕も喜んで、迎え入れましょう」
 「あなたの望みは何?私を騙して、ディーヴァの前に連れて行く事?!私を、殺す事?」
 「小夜…!長い時を生き、僕の心をこれほどまで揺さぶったのは、小夜!、あなただけなんです。だから…」
 ソロモン、小夜の手を引き、小夜、ソロモンの腕の中…。(ああ~、恥ずかしい描写は…止めてー!)
 小夜を下ろすソロモン、ひざまづき、「僕の花嫁になって」と言う。
(リクはディーヴァの花婿になった後、殺されちゃったね…。
翼手にとって、花婿は一回だけで百発百中で、お役ゴメンになると、殺すものなのか…。)

 カイ、ぼろアパートに帰り、椅子に座ったとたん、ため息。
 そこにシャワー後らしい謝花真央(小清水亜美)が入ってくる。「又しょぼくれた顔して」「うるせー」
 「少しは大人になったんじゃないの」「わりいな、ガキのままで」
 ちょっと驚いた顔のお嬢、目を優しくし、カイの唇に唇を重ねる。
(うわっー、その唇はあーくんの………物ではないよね…)
 「今のあんた隙だらけ。そんなんじゃ小夜を取られちゃうわよ」
 ふざけた感じで出て行ったお嬢だが、ドアの向こう側では切なそうな顔をしていた…。

 「花嫁…」
 「あなたは知っていますか、この世に、虹色に輝く大地がある事を。赤く染まる海がある事を、知っていますか。世界にはあなたの目にしていない美しい物が、数多く存在するんです。
僕は世界中の奇跡のように美しい景色を、あなたに見せてあげたい。
運命の鎖から解き放ち、自由な空の下を飛びまわって、僕達がその奇跡の一つだと言う事を、
実感させてあげたいんです」
(世の中にはこういうセリフを臆面も無く言う人種がいるんだよな。すごいな。見習いたいが、恥ずかしい…)
 「自由に…世界を回る事…」「僕と一緒に、世界を回るんです」「私の夢だった」「夢ならかなえてあげます」
 「それは…!もう出来ない。遠い昔に置いてきた、夢だから。
幸せだった時代の、眠りの中に、全てを置いてきてしまったから。もう、あの頃には戻れないの」
 ソロモン、俯いた小夜の顎に手をそえ、あげさせる。
 「そんな事はありません。
置いてきてしまったものならば、永遠に近い、僕達の命の中で、取り戻せばいいんです。
そのためなら、僕はあなたに全てを、捧げます」
 「あなたは、ディーヴァのシュヴァリエでしょう?」「その前に、あなたを愛する一人の男なのです」
 ソロモンの顔が危険なまでに小夜の顔に近づく。小夜、思わず平手打ち。
 自分に絶対の自信があるまんま王子様顔の(ほんものの王子様は王子様顔とは限らんが)ソロモン、
小夜の手を取り、抱き寄せる。
 「僕はディーヴァと生きるよりも、あなたを選んだ。だからここにいる。あなたは僕が守る。
あなたの望みは、僕がかなえる」
 「望み…」「そう、あなたの、望みです」「私の、望みは…ディーヴァを殺す事だけ!」
 小夜、ソロモンを押しのける。

 ディーヴァの歌う映像を見ているネイサン(藤原啓治)。アンシェル(中田譲治)がワインを持って近づいてくる。 「ねえ、アンシェル。子供が生まれたら、あなたはディーヴァから手を引いて」「何!」
 「あなたに必要なのは、ディーヴァ?それともその子供達かしら?私はディーヴァが欲しいわ。
基地でのディーヴァを見た?あの地獄の中で、あの歌声は天から響いてきたのよ。
ディーヴァは私がプロデュースするわ。美しく気高く、そして自由なディーヴァを、至高の歌を歌わせるのよ。
…今まで誰も聞いた事が無い歌を」
 映像を止めるネイサン。「私の全てをかけて。だから、邪魔するなよ」後半男声で、怖い顔で言うネイサン。
 アンシェルのグラスにひびが入る。(ギロロ、ひろしに負けるな!でも、奴ら本物の親子だからな…)

 デヴィッドの手術を待っているジュリアとルイス。「さっき…」「うん?」
 「さっき手術室に入る前、デヴィッドが言ったの」「何を?」「戻って来いって…」
 「…あいつにしちゃあ、上出来だあ」
(ルイス、つくづく良い男。暑い中、メタボリック症候群の人は見たくないが…。
うちは北国なので、冷房は無しです。ある所もありますが、うちは無しです。
コンピューターにはファンをつけてますが。まあ、どうせ、空調が苦手な人間だから)

 「それが、あなたの望みですか」「あなたは私と一緒に、ディーヴァと戦えるの?ディーヴァを殺せるの?」
 小夜、急に体調を悪くし、倒れこむ。
 「眠りを誘う、突然のめまい。そして、傷の治りが遅くなっている。休眠が近いのですね。
…あなたの望みがディーヴァをあやめる事ならば、僕がディーヴァをあやめましょう。
それであなたと共に生きていけるのであれば、地獄の業火に焼かれようとも、かまわない」
 「…ソロモン」「命じてください、この唇で」唇を指で触りながら言うソロモン、完璧なプレイボーイぶり。
 目を閉じ、ソロモンに落ちそうになる小夜だったが…、ハジが邪魔をする………。「小夜は渡さない」
 無口なハジだが、これだけは彼の絶対な主張だった。
 「君では、小夜と未来を築く事は出来ません。あるのは過去だけです」
 「今、この時を、一瞬一瞬、私は小夜に捧げている。それは過去から変わりはしない」「ハジ…」
 「出来るなら、君とは戦いたくなかった」「小夜は連れて帰る」「小夜は、僕の花嫁になるのです」
 「小夜は私の全てだ」「聞き分けの無い犬には、仕置きが、必要ですね」
 少女漫画で良くある、ヒロインをめぐっての男の戦いが始まる…。(ああ、恥ずかしい…)
 ハジ、一旦ソロモンにやられて、高層ビルから落ちるが、ビルの壁面を蹴って、無事着地。
 「ハジ、…私のために…」(良い男に守ってもらうという、女の夢実現の幸せをかみしめる小夜…)
 ソロモンとハジの戦いは続く。お約束どおり、ソロモンの手刀に体を貫かれるハジ。
(ああ、又…としか思わなくなってしまった…)
 「君が小夜と共にいる事が、小夜の幸せになると思うのか。
僕には、君が小夜に見せる未来には、絶望しかないように思うのだがね」
 ハジ、ソロモンの手刀を握り、ソロモンを大きく投げ飛ばす馬鹿力発揮!
(ソロモン、大っきらっいでしょうからねえ)
 しかし、ソロモン、ファンが嘆く翼手化した姿で、ハジの後ろに現れる。ハジをつかんで飛ぶソロモン。
 「君は僕達の前から、未来永劫消えるべきだ」
 「おまえの描く未来は、小夜の幸せに繋がらない。小夜が望むのは…」「その未来は、僕が描きます」
 ほとんどのビルを見下ろす高さ。「この高さから落ちれば、いくらシュヴァリエと言えど…」ハジを落とすソロモン。 小夜、ハジが持ってきた刀を握り締め、ビルの縁に立ち、ハジの方を見上げる。
 その時、あのめまいが来て、ビルから落ちる小夜。
 ハジ、落ちていく小夜を掴み、「小夜、あなたを、死なせはしない」と言って(ああ、恥ずかしい)……、
黒い翼を生やし、小夜を抱きしめたまま、ゆっくりと降りる。
 「お許し下さい」「許す?」
 「あの日、動物園から去る時、私はあなたを守ろうとして、翼手の力に身をゆだね、
あなたを得ようとする人間達を傷つけました。
けれど、私を見るあなたの目には、怯えと悲しみの色が浮かんでいました。
そして、その時から私は、翼手の力を封じたのです。あなたに二度とあんな思いをさせまいと」
 二人、地上に降りる。「それが、小夜の最初のシュヴァリエの姿なのですね」
 「ソロモン、私には、もう甘い夢を見ている時間が無いの」「しかし、今のままでは…」
 「あなたの気持ち、嬉しかったわ」小夜、ソロモンに背を向けて歩き出す。
 「僕はあなたのためなら、ディーヴァを殺せる」
 「ううん。ディーヴァを殺すのは、やっぱり私のしなくちゃいけない事よ。だってこれは、私の戦いだから!」
 何も言えないソロモン。「ハジ、帰ろう」「はい」
 「小夜!ディーヴァはあなたの家族であった、リクの子供を宿しています!」後ろを振り向く二人。
 「あなたは、ディーヴァとリクの子供を、あなたやディーヴァと、同じ運命を背負った子供達を、
殺せると言うのですか!」
 小夜の目がうるうるとし、小夜、顔をふせる。
 その小夜をかばうかのように、ハジの広げた翼が彼女の顔を隠し、ハジ、小夜を連れて飛び立つ。

 朝の光がカーテンを通して入ってくる病室。そこのベッドに寝ているデヴィッドと、彼に付き添うジュリア。
 ジュリアは、眼鏡を取り、身をかがめて、彼に口づけする。

 カイ、慣れない料理を作り、指を切る。(お嬢よりうまそうだな)
 小夜は腹を空かして帰ってくると言う的確な予想の上での行動だ。
 「又、小夜。カイの事好きで、ここまで追いかけてきたんだよ。
でも、カイの頭ん中はいつも小夜の事ばっかりで、あたしの事なんかちっとも考えてない。
だから、昨日は無理に押し倒すの止めたんだけどね」
 「おまえが押し倒すのかよ」
 「こんなに一途で一生懸命のあたしの事振るんなら、あんたも一途で一生懸命になんなさいよ」
 小夜とハジが帰ってくる。

感想:ああ、恥ずかしかった…。ソロモン、ハジ、の場面は、斜めに見てましたね、恥ずかしいから…。
 いやあ、少女漫画に良くある風景なんだろうけど、少女漫画好きだが、ソロモンやハジに思い入れが無い分、
恥ずかしくって…。
 私は人外の人達より、大人のカップル、ジュリア、デヴィッド、応援ですね! 
 良く考えれば、ハジ、小夜、ソロモンの方が、彼らより年上だが…。
 ハジが翼手化しないのは、ファンにとっては良かったですね。彼の麗しくない姿は見たくないですね。
 でも、翼手化したほうが、強いんでないかい。このままで、ディーヴァに対抗できるのか。
 まあ、ディーヴァ側とある意味和解と言う展開もあるが…。

関連サイト
LIV-徒然なるままに
花鳥風月
才谷屋DIARY

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響く、歌声

「響く、歌声」BLOOD+ 第42話 ☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:森田繁 絵コンテ:宮地昌幸 演出:誉田晶子 作画監督:大久保徹、永島明子

 鏡やラリックのガラスが割れている暗い部屋に、一人椅子に反対向きに座っているディーヴァ(矢島晶子)。
 ネイサン(藤原啓治)とアンシェル(中田譲治)が入ってくる。ディーヴァの望みを聞くアンシェル。
 「彼だよ、彼。僕の物にならないかな」とカイの写真を指差すディーヴァ。
(いつのまに撮ったんだ?リクヴァージョンになったから欲しいの?小夜との絆が深いから欲しいの?怖い女…)

 航空祭。客にただでお菓子を配るバイトの女性達。
(もう、この時点で怖い…。ただより怖い物は無いと言う教訓か?
でも、私だったら喜んでもらって、喜んで食べるな…。
翼手化したら、ぜひ、小夜に斬ってもらって、結晶化して散りたい…)
 そこにはディーヴァのポスターが張ってあった。今日、彼女のコンサートがあるのだ。
 そこには宮城カイ(吉野裕行)の姿もあった。
 彼はデヴィッド(小杉十郎太)からディーヴァに手を出すなと言われていた。
 ディーヴァを確実にしとめられるのは音無小夜しかいないが、彼女の体調がすぐれず、
小夜がいないのに戦いに出るのは無謀すぎるのだ。
 そこには岡村昭宏(伊藤健太郎)と謝花真央(小清水亜美)の姿もあった。(すっかりコンビね…)
 ディーヴァのコンサートのちらしの「奇跡のソプラノ」「超絶技巧」「天使の歌声」と言うコピーを見て、
ご大層なコピーばっかりねと言う真央。
 岡村によるとそのチラシに載っているネイサン・マーラーがその筋では相当な大物だそうだ。
 ネイサン・マーラーの写真を見てこんなのがプロデューサーかと鼻で笑う真央。
 「おい、人をなりで見るなって。…小汚いハイエナだって、綺麗な真実を求めているのかもしれねえ」
 「わかってる。だからわざわざ見に来たんじゃない、私達の敵の顔を」「へぇえ~」「何よ!」
 「いやぁー。お前も大分、報道の意義ってのがわかってきたのかと思ってな」真顔になり、顔をうつむける真央。 「…知っちゃったんだもん。私だけが何もしないなんて、出来るわけがないじゃない」
(ハイエナってもしかして自分の事を言ってるのか?まあそんな事は無いか…。
ところでハイエナさんはライオンさんより、よっぽど自力で獲物を獲ってるのよ。
大体強い奴は、他人の獲物を横取りするのよ)
 やはり空軍基地を歩く小夜(喜多村英梨)、めまいを感じ、倒れそうになる所をハジ(小西克幸)が支える。
 ハジ、視聴者が喜ぶお姫様抱っこで小夜を木陰のベンチまで運ぶ。
(いや、別に私は喜んではいませんが…。ハジ、頑張ってるのに、なんで私はハジに冷淡なんだ?)
 ハジが横たわる小夜の額に触ると、「ハジの手、冷たくて気持ち良い…」と小夜は言う。

 空軍のコスプレ中のデヴィッド(もちろん、コスプレ好きの彼としては気合が入った格好だ)、
ジュリアとジュリアを剣呑な様子で見つめる銃を持ったコリンズを見る。

 ディーヴァの検診をするジュリア。胎児の成長は良好。デヴィッド、ジュリア達の会話を盗み聞きしている。
 人間なら妊娠8週目と言った所だが、ディーヴァは人間ではない。
 「ディーヴァ、全てが初めての事ばかりなのです。おわかりいただけますね」とアンシェル。
 「うん。でもね、この子達、もうすぐ生まれてくるよ」
 ディーヴァとアンシェルはそろそろステージの用意をしなければならないと、部屋を出る。
 ジュリア、ため息をし、煙草を吸おうとライターに火をつけようとするがうまくいかない。(あれ、結構難しいよね)  妊娠中の被験者の前で、喫煙かね」コリンズ(梅津秀行)だった。
 コリンズはどういう事を計画しているのか聞かせてもらいたいと言う。
 「翼手の全てを知る以上の事を望んではいません」「ふ~ん、世紀の発見を公表するつもりはないと」「はい」
 「君は科学者の本分は何だと思う」「真実を見極める事ではないでしょうか」
 「だが真実は万人に認められてこその真実だ。唯一人の人間が得た真実など、妄言に過ぎんのだ。
私は翼手の真実を皆に知らせる義務があると思うんだがねえ」
 「その先にある名誉と賞賛のためにですか!?」
 「それを求めて何がいけない。歴史に名と真実を残す事こそ、科学者たる証ではないのかね」
 「翼手は危険です。今ならまだ引き返せます」
 「引き返す?!赤い盾を破滅に導いた我々が、一体どこに引き返すというのかね」
 顔を手で覆って狂ったように笑うコリンズ。

 ディーヴァのコンサート会場では、順調にただのキャンディー・バーが配られていた。
 会場にいるお子様によると意外においしいらしい。3本も食うメタボリック症候群のお友達。

 ディーヴァにはカイがこの会場にいるのが感じられた。リクの血がささやくそうだ…。
(ディーヴァに殺意を感じるな…)

 夕焼けの中、会場を遠く見渡す崖の上にミスター・キャンディーこと、
ヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)とそのお馴染み眼鏡黒髪真ん中わけ部下がいた。
(眼鏡男子好きには嬉しい構図か…。いや、私も、結構、好きだが…)
 彼らはコープスコーズを沢山乗せたヘリに乗り込む。

 カイの前に現れるアンシェル・ゴールドスミス。カイ、ディーヴァの元に招待される。
 ディーヴァとお部屋で二人っきりのカイ。(カイは嬉しくないね…。私も、ディーヴァは怖いから、嬉しくないね)
 ディーヴァににっこりされて、不機嫌な顔で顔をそむけるカイ。「君に会いたかった」「俺に?」
 「何か、あんまり嬉しそうじゃないね」「おまえは、おまえはリクを殺した」「でもね、僕の中にリクは生きてる」
 「っざけんじゃねえ。リクの姿を盗んだからって…」「ホントだよ。だってほら、…ここに赤ちゃんがいる」
 ディーヴァ、カイの手を自分のおなかに当てる。「僕と、リクとの、赤ちゃんだよ」
 リクがディーヴァにナニされた場面を思い出し硬直するカイ。
 そのカイの髪に優しく触ろうとするディーヴァだったが、ネイサンと言う邪魔者が部屋に入ってくる。
 ステージの時間だった…。「今日はカイのために歌うね」などとほざくディーヴァ。「いらねえよ」(もちろんだよな)

 ディーヴァ、お馴染みの歌を歌う。(他にレパートリーは無いのか…)ヘリが会場に近づく。
 コリンズやジュリアがいる所にも歌声は届く。「彼らは私ではなく君を選んだ。もう私は用無しなんだそうだ」
 コリンズ、ジュリアに銃を向ける。「君がいなくなれば、みんな私を頼らざるをえない。君もそう思うだろう?」
 「私がいなくなっても、ディーヴァとシュヴァリエがあなたを選ぶとは思えない」「言うな…」
 「彼らは純粋だわ!だから…!」「黙れぇぇー!」

 歌が終わり、会場の袖に引っ込むディーヴァ。「僕の歌、どうだった?」「どうもしねえ」
 「…やっぱり押さえてちゃダメか」「ディーヴァ…」諭すように言うアンシェル。
 「わかってるよ、アンシェル。それは特別な日に取って置くんだもんね。
ねえカイ、その特別な日に、僕の横にいてもらいたいんだ。だから、僕のシュヴァリエになってよ…。
アンシェルやネイサンと一緒に、君も僕の赤ちゃんを守ってくれないかな」
 「誰が…」「シュヴァリエになれば、小夜姉様と子供作れるんだよ。…ほら、なりたくなったでしょ」
 「もう止めろ。誰がおまえのシュバリエになるか!」カイ、ディーヴァに銃を向ける。その銃口を握るディーヴァ。 「いいんだよ、撃っても。僕が憎いならね」ディーヴァ、銃口を自分の胸の方に向けさせる。
 「そのまま引き金を引いて、…そして僕の血を飲むんだ。そうすれば僕と一緒にいられる。ねっ、カイ兄ちゃん」  「…リク…」

 銃声が響く…。

 床に滴っている血。落ちているサングラス。目を見開いているジュリア。落ちている拳銃。
 右腕にメスが突き立っているコリンズ。腹を押さえ、うずくまるデヴィッド。コリンズは叫び声を上げ逃げる。
 「君が、君が無事で良かった…」(ああ、遅いよ、デヴィッド…。デヴィッドの、………バカッーーー!!!………) 早く止血をと、医療品を取りに行こうとするジュリアを引き止めるデヴィッド。「みんな、おまえを待ってる…」
 倒れる、デヴィッド。

 「ねえ、早く」カイ、撃つのを止める。
  「俺は、おまえの言いなりにはならねえ。リクなら俺がシュヴァリエになる事を望みはしねえ」
 ふくれるディーヴァ。「俺が、俺のままである事を望んだはずだ!」「可愛くない!だったら食べちゃおうかな」
 フッと笑うディーヴァに襲い掛かる小夜。もちろん、ディーヴァは軽く小夜の攻撃をかわす。
 「見てよ。やっぱり彼が姉様の、大切な王子様なんだ」
 ディーヴァを攻撃しようとする小夜、あっさりアンシェルに捕まり、右手首を折られる。
 ハジ、小夜を助けようとするが、ネイサンがしゃしゃり出てくる。ネイサンに拘束されるハジ。
 「いかがいたしましょう」とアンシェル。「そうだね。カイも見てるし、殺しちゃおうか」
 カイがアンシェルに放った銃弾は、あっさりアンシェルの手でつぶされる。幕の向こうで悲鳴が響く。
 「始まったか…」とアンシェル。人々が苦しみ始める。
 あのメタボリック症候群のお友達も口を押さえて苦しんでいる。苦しんでいた人々、翼手になる。
 職員が翼手を銃で撃つが効くものではない。あっさり翼手にやられる職員。写真を撮り始める岡村。
 そんな岡村を見る翼手。そこにヘリからコープスコーズが降って来、岡村を見ていた翼手を倒す。
 コープスコーズ達、翼手を狩り始める。その様を(翼手に食われる女性とか…)ビデオ撮影しているヴァン達。
 この映像はペンタゴンに流れていた。笑いながら翼手があばれるのを見ているディーヴァ。
 アンシェル、ディーヴァの命令で小夜をしめ殺そうとするが、そこに白い光が落ちてくる。
 アンシェルがその方向に右手を出すと、その右手に突き刺さる刃。
 小夜、アンシェルの腕から逃れて倒れ、それを抱きとめるソロモン(辻谷耕史)。
 ソロモン、小夜を抱いたまま、上に飛び上がる。
(今回二回目のお姫様抱っこかい。ファンはどっちが多いんだろう。やっぱりハジか)
 そして、ファンが悲しむ翼手姿で、後ろ肢に小夜を乗せて飛んでいく。小夜の名を叫ぶカイ。「追いかけますか」  「いいよ。みんな小夜姉様、小夜姉様って。ホントがっかりだよ。…帰ろう、アンシェル」「よろしいのですか」
 「もう良いよ。僕には、この子達がいるからね」自分のおなかに手を置くディーヴァ。
 ハジ、ソロモンに小夜をさらわれた怒りに、馬鹿力を発揮、ネイサンの拘束から逃れ、
彼を建物の外壁を突き破る勢いで蹴飛ばす。
 股から顔を覗かせながら「素敵…」と言うネイサン。
 そんな馬鹿な格好のネイサンに「帰るよネイサン」と冷静に声をかけ、トップスピードで去っていくディーヴァ。
 「どうするつもりだ」とハジに言うカイ。「小夜を追う」「ムチャだ」「私には、私には、小夜しかいない。だから…」
 地面に突き刺さっていた刀を取り、小夜を追いかけ去るハジ。

感想:あの眼鏡の部下は遊佐浩二さんね。私は、声優の声がわかる人ではないので、確かではないけど…。
 キャンディー・バーならただでも取らないかな。冷たいのがダメ系の猫舌なので、アイスはカップかコーン限定。  翼手になった人達は、沢山食べた人って事?
 この回でわかりました、私が好きなキャラはカールさんと岡村さんですが、
気にかけてるのはカイとディーヴァだなって…。
 カイは普通人(のわりに喧嘩に強いが)代表として、ディーヴァはスタッフさんの、ディーヴァは小夜を見てるが、小夜はディーヴァを見ていないと言う言葉をきっかけとして、気にかけてるかな。
 カイが不幸になる結末は耐えられない。
 この先どうなるかはわからないが、彼は死なず、その目には希望の光がある終わり方をして欲しい。
 ディーヴァは、難しい…。彼女が不幸にした人間は多い。しかし、彼女の生い立ちはかわいそうだった。
 今も、シュヴァリエ達に囲まれているのに幸せを感じてはいない。
 まあ、もちろん、生い立ちが可哀想だから許されるというものではない。
 実際生い立ちが可哀想な、非情な殺人鬼が存在したし(もろコワ!)。
 でも、ディーヴァは人間ではないから、人間の倫理とは違うだろう。
 彼女は赤ちゃんが生まれる事によって幸せを感じるだろうか。
 赤ちゃんが生まれても、ディーヴァは生きているのか、…それとも死んでいるのか。
 翼手だから、どうなるかはわからない。
 小夜がディーヴァを受け入れ、その上で人間をやたらと殺生するなと諭したら、どうだろう?わからない。
 小夜の休眠期は近い。彼女は休眠する事になるのだろうか。おそらく、ディーヴァは子供を産むのだろう。
 エンディングの手を繋いで走っている少女二人はディーヴァの子供なのだろう。
 本来なら小夜とディーヴァもそんなふうな間柄になれたはずだ。
 人間をシュヴァリエにしないと、子供を作れない翼手。人間に栄養も繁殖も依存している。
 おまけに休眠期が必要だから、色々と危険が一杯。う~ん、よくわからないな、この生態は。
 危険は脅威の生命力で乗り越えるのか?
 カイの幸せと一緒に、ディーヴァが少しは孤独感が癒されるのを希望します。きっと孤独よね、ディーヴァって。
 愛された事が無いから、愛し方がわからない、愛されてもピンと来ない。
 いや、もちろん、ハジの幸せも希望しますが、彼の場合小夜と一緒にいる事がすでに幸せだから…。

関連サイト
おたくの視聴ログ
ばんごはん備忘録


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シュヴァリエの見る夢

「シュヴァリエの見る夢」BLOOD+ 第40話 ☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:菅正太郎 絵コンテ・演出:山内重保 作画監督:黄瀬和哉

 リクバージョンの姿で歌うディーヴァ(矢島晶子)。
(ディーヴァの元々の姿もとれるのに、あえてリク姿をとっているのは、
リクの持っていた絆をうらやましく思っているから?
彼女は小夜を求めているのよね。血の繋がった、姿もそっくりな小夜。大好きで大嫌いな小夜)
 その姿を見ているソロモン(辻谷耕史)。自由の女神が建っている。
 寝ている音無小夜(喜多村英梨)を見守るハジ(小西克幸)。彼女の涙をぬぐうハジ。目を覚ます小夜。
 他のみんなは拠点となるアパートを探しに行っていた。小夜、ベットから起きるが、ふらついてハジに倒れこむ。 寒いと小夜はシャワーを浴びに行く。

 ディーヴァの歌に合わせて手をシナシナと動かすネイサン(藤原啓治)。
 ディーヴァ、突然歌うのを止め、自分のおなかに手を当て見つめる。
 ネイサンがどうしたのと声をかけると、彼女は突然ネイサンに抱きつき、彼の首筋に歯をうずめる。
 驚きの表情から恍惚の表情に変わるネイサン。
 「ああ、気持ち良い。私の血が女王の一部となっていく。これがシュヴァリエの至福の時…」
 いつまでも、首筋から離れないディーヴァ。
 吸われすぎて、ディーヴァがネイサンを解放した時には、彼は立っていられなかった。

 小夜は輸血していた。冷やした水を持ってき、小夜に差し出すハジ。「何をしていたのですか」
 「街をネ、見てたんだ」「街を?」
 「人が一杯いるんだなって。でもこの人達は、ディーヴァの事も翼手の事もまだ知らない。
そして、私達の事も。…長い時間の中で、私達がしてきた事は、誰にも知られることなく、終わっていくんだよね」  「それがあなたとジョエルの意思を引き継いだ者達の選んだ事です」
 「ハジ、ごめんね。あなたをシュヴァリエにしなければ、こんな事にはならなかったのに」
 「小夜、私は、あなたのシュヴァリエになった事を、後悔した事はありません。
あの時、あなたは言ってくれました。…剣を手に世界を旅する。そして、私も一緒だと」
 「ハジ…」
 「あなたのその言葉が、孤独であった私の支えになっていました。私は一人じゃないのだと。
だから小夜、私は今もなお、あなたと共にいるのです」
 「ハジ、ありがとう」

 庭を踊りまわるディーヴァを見守るアンシェル(中田譲治)。その彼にワインを持ってくるネイサン。
 ネイサンはアンシェルの望みを聞く。「ディーヴァの望みこそは、私の望み」
 「だったら、もう少し早く、小夜のシュヴァリエをディーヴァの前に連れて来てあげれば良かったのに」
 「ディーヴァが望むなら、そうしていただろう。だが、ディーヴァは彼を選ばなかった」「あらそう。残念ねえ」
 「私はディーヴァの幸せのために、世界を動かす努力をしてきたのだ。そしてこれからも、それは変わらない。
邪魔する者は排除する。ただそれだけだ」
 「それじゃあ、ソロモンも」ディーヴァの元へ来るソロモン。「ご無沙汰しております」
 「ソロモン、今頃何をしにきた」とアンシェルが詰問する。「ディーヴァに、話しがあって来たんです」「話だと?」   「はい。遠い昔と、目の前の未来について。
覚えていらっしゃいますか、私が初めて、あなたと、お会いした日の事を」
 「白い服を着てたね」
 「はい。第一次大戦も終わろうとしていた、あの頃、ようやく、医師として働き始めた、矢先の事でした。
僕は兄さんの、城の地下室で、あなたに会ったんです」

 繭の残骸がある地下室。そこには長い黒髪に覆われた素っ裸のディーヴァが倒れていた。
 アンシェル、自分の手のひらを剣で切り裂き、ひざまづいて、血をディーヴァに与える。
 「どうやら、気に入られたようだな」とアンシェル。(どうしてあの様子で気に入られたかどうかわかるの?)
 「私の宝だ。私のもっとも大切なもの、生きている証のようなものだ」アンシェル、剣を持ちながら立ち上がる。
 「よいな、ソロモン」「…はい」
 「人であるソロモン・ゴールドスミスは、今日ここで死ぬ。
ディーヴァの血を授かった時は、おまえは私と血の繋がった本当の家族になる」
 「それで、僕の理想に近づく事が、出来るなら」剣でソロモンの心臓を貫くアンシェル。

 「そしてその時から、僕は、あなたのシュヴァリエになった。
僕自身が、業から解き放たれる事で、人間同士が殺しあう業から、解放されるような気がしていました。
戦争が終わり、平和が訪れるのではないかと。
だが、実際にジュヴァリエとなり、永遠に等しい命を授かった僕の目に映った物は、あまりにも矮小に見える、
人間達の姿、そのものでした。
人間の価値観から見えていた業など、取るに足らないものだと思いました。
人間が愚かしく、醜い生き物に見えたのです。そして単純に、その世界から解放された喜びに満たされた。
僕は初めて、平穏を手にする事が出来たんです。だが、我々の世界にも争いはあった。
あなたと小夜の戦いです」
 「戦いを望んだのは、小夜姉様の方だよ」「ええ。けれど僕には、彼女が敵であるとは思えません」
 「僕を殺そうとしている」「わかっています」「…おまえ、…小夜の事が、好きなんだ」
 リクバージョンから自分本来の姿に戻って言うディーヴァ。
 「愛しています。そして彼女には、生きて欲しいと思っています」
 「僕が殺されたとしても?…僕は殺されないよ。僕だって小夜姉様とは、一緒に暮らしたいと思ってる。
でもね、それ以上に、僕は小夜姉様を殺したいとも思ってるんだ。好きにすると良いよ」
 (“僕”と言う時はもちろんリクバージョン)
 ディーヴァ、アンシェルの胸に顔をうずめる。
 「今日からおまえは僕のシュヴァリエじゃないよ。道を外れたシュヴァリエの、ソロモンだ。
…でもこれだけは言っておくよ。どうあがいても、おまえは小夜姉様のシュヴァリエにはなれないんだ。
小夜姉様が欲しいなら、その手で奪い、子供でも産ませてしまう事だね」
 ディーヴァ、お屋敷の方に行く。「何事もなくこの場を去るつもりか」とアンシェル。
 「僕達の間で戦うほど、無意味な事はありませんよ。僕達を殺せるのは、小夜の血だけです」
 「ふっ、試してみるか?」
 ソロモン、右手を刀にして、アンシェルに襲い掛かるが、アンシェル、その右腕を切り落とす。「来い」
 ソロモン、右腕を拾って付け直す。ソロモンの斬風とアンシェルの気がぶつかる。
 地面がえぐれ、庭の飾りの柱が切られる。ネイサンが手を一回叩き、「そこまでよ」と言う。
 「ここは私のうちなのよ。これ以上暴れられたら住む所を探さなくちゃいけないじゃない。それに…」
 ネイサン、屋敷の方に手を動かす。屋敷にはガラス容器の中で回復を待つジェイムズがいるのだ。
(生きてたんだ…)
 その容器に背中をつけて寝ているディーヴァ。「ジェイムズ…」とソロモン。「二人ともぐっすりお休みなのよね」
 「ソロモン、おまえは小夜を愛していると言ったな」「ええ」
 「それはおまえの中にある、シュヴァリエの血が小夜を欲しているからだ」
 「そうだとするなら、ディーヴァへの愛も、シュヴァリエとしての本能と言う事に、なりませんか。
…ディーヴァを慕う気持ちは今も変わりません。ディーヴァのシュヴァリエで会った事、誇りにも思っています。
しかし僕は、僕でもあります。僕は、ソロモン・ゴールドスミスとして、小夜と、共に生きます」
 「ソロモン、小夜をおまえの物にしたくば小夜を殺す事だ。我らが小夜を殺すその前に」

  夜、窓辺で眠る小夜。それを見守るハジ。
 ハジ、小夜を運ぼうと近づくが、「まだ食べるよ」と大食漢丸出しの寝言を小夜が言い、運ぶのは止め、
愛おしそうに小夜を見る。
(私も、昨日、変な夢を…。お尻に、タトゥー、って、どう言う事?)
 しかし宮城カイ(吉野裕行)の無神経な声を聞き、顔をしかめる。
 お疲れの上、デヴィッドがぼろいアパートを選んだとぼやくカイ、弁当を三人前買ってきて、
寝ている小夜を起こそうとする。
 「今は、休ませてやってください」「あぁ?」「戦いを忘れられる、幸せな時間を与えたいのです」
 ハジ、部屋を出、チェロを弾く。森を一人歩くソロモン。
 ジェイムズが入っている容器に背中をつけて眠るディーヴァを見守るアンシェル。
 ハジ、ビルの外壁の上で弾いていた。サイレンが響き、ハジ、顔を上げる。

感想:あっ、ソロモン、決別の回。
 シュヴァリエがその血の主を裏切るなんて考えられんと思ったが、でも、子孫繁栄もやっぱり本能か。
 ディーヴァにとってソロモンの裏切りって、人が思う以上にショックなんじゃないのか。
 いや、ソロモンを特別愛しているわけではないが、やっぱり自分のシュヴァリエだから。
 ジェイムズ、生きてたね。ディーヴァも気にかけてるみたいだし、良かったねジェイムズ。
 でも、殺される側の人間を思うと、そう簡単に、良かったとは言えんが。

関連サイト
月日夜の嗜好感想記
こんなことしてません?
七神の徒然日記ver.2

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