アガサ・クリスティー・ドラマ(3)

シタフォードの謎

「シタフォードの謎(Sittaford Mystery)」ミス・マープル2 演出:ポール・アンウィン(Paul Unwin)
脚本:スティーブン・チャーチェット(Stephen Churcett) 原作:アガサ・クリスティー(Agatha Christie)

犯人、ネタ、ばらしまっくています、注意!!原作と大分違うみたいだけど…

 1927年、エジプト。遺跡をの中に入って、爆弾で爆発して壁を壊すと言う荒業をしている二人の男。
 壁の向こうには財宝が沢山眠っていた。

 25年後。二人の男の一人、
クライヴ・トレヴェリアン(ティモシー・ダルトン Timothy Dalton 声:小川真司)は
チャーチル(ロバート・ハーディ Robert Hardy 声:松村康雄)から立候補する事を促されていた。
 しかし彼は時期が悪いと浮かぬ顔。彼は首相の後継者最有力候補だった。
 彼は殊勲賞を受けた海軍大佐であり、独身でスキーの元オリンピック選手。
 大佐が後見人を務めるジェームズ・ピアソン(ローレンス・フォックス Laurence Fox 声:桐本琢也)は
今や社交界の花形であり婚約もしていた。
 しかし彼は酔っ払いながらクラブにいる大佐に会いに来る。
 生活を改めないと遺言からはずすと言う手紙を受け取ったのだ。しかし大佐は出した覚えが無い。
 クラブを出て待ち受けていた記者達から取材を受け、車に乗り込む大佐。その車を追っかけるジェームズ。
 その様子を一人の男が冷笑しながら見ていた。

 大佐は列車に乗る。彼のコンパートメントに老婦人が人を探して訪ねて来る。
 ミス・マープル(ジェラルディン・マクイーワンGeraldine McEwan 声:草笛光子)だった。彼女は甥を探していた。 駅で待ち合わせをしたのに会えなかったので、もしかしたら列車に乗っているかもと思ったのだ。
 彼女の甥レイモンドは大佐の家のご近所だった。

 パーティー会場。婚約者と会うジェームズ。
 その婚約者エミリー・トレフィシス(ゾーイ・テルフォード Zoe Telford 声:斎藤恵理)の前に
チャールズ・バーナビー(ジェームズ・マリー James Murray 声:咲野俊介)と名乗る男が現れる。
 先ほどの冷笑男だ。彼は前にアスコットの競馬場で会ったと言う。
 ジェームズことジムが酔っ払って倒れ、チャールズが運んでくれる。

 マープル、トレヴェリアンとタクシーを相乗りする。レイモンドの家は誰もいず、寒く、冷蔵庫には何も無かった。
 なんと彼はまだフランスにいた。
 シタフォード荘に帰ったトレヴェリアンはあのエジプトの遺跡にあったサソリの置物を見て、泣きそうな顔になる。 彼は口述を録音し始める。風が吹いて、原稿を落とし、彼は女性の幽霊を見る。
 トレヴェリアンは写真を引き裂き、遺跡発掘の相棒が写っている部分を焼く。

 朝。チャールズがエミリーの家に勝手に入って来る。ジムの様子を見に来たそうだ。
 しかしジムは置き手紙を残して大佐を追って出て行っていた。
 エミリーの車は故障してい、彼女はチャールズの車に同乗させてもらって、ジムを追う。

 シタフォード荘。
 昨夜の刑務所の鐘が鳴っていたと言う話を山荘を管理している
エンダービイ(メル・スミス Mel Smith 声:内海賢二)がする。
 それは脱走の知らせ。ロンドンのアパートに空き巣が入ったのだが、犯人はわかっていない。
 何も取られていないのだが。ジムへの手紙はトレヴェリアンの便箋を使っていた。
 机の上に置いてあったトルコゼリーの事を聞くトレヴェリアン。婦人協会からの講演のお礼らしい。
 トルコゼリーは大佐の好物だった。
 エンダービイはマープルの甥がしばらく帰れそうにないと言うので、マープルを預かる事にした話をする。
 トレヴェリアンは出かけるそうだ。

 エグザンプトンのホテル、スリー・クラウン館。
 シェフが風邪で三日前から寝込んでいて、簡単な物しか出せない。
 その話を聞いたメガネのおばさま、
ミス・パースハウス(リタ・トゥシンハム Rita Tushingham 声:沢田敏子)が早く良くなってと伝えてくださる?
と支配人のカークウッド・レイモイヤー(ジェームズ・ウィルビー James Wilby 声:福田信昭)に言う。
 先週知り合ったそうだ。
 カークウッドは去年ここを買い取り、従業員を整理してい、一人で何でもやるしか無かった。

 シタフォード荘に来たマープルはトレヴェリアンがフランク・エアウェルの名でホテルに予約を入れた事を知る。

 ジムの両親は大佐の庭師とメイドで旅行中に亡くなった。ボートの事故。
 エミリーは以前レイモンドと付き合っていた。

 大佐は薔薇の花を胸元に付ける。車は自分で運転するつもり。

 エミリーは今年はアスコットに行っていなかった。
 追及すると、チャールズは自分が新聞記者である事を告白する。

 エンダービイにとって大佐は恩人だった。ドイツの爆撃から助け出されたのだ。
 クライブの回顧録を清書している。トレヴェリアンは夕べ最後の章を口述し終えた。ジムが来る。
 マープルが大佐のいる場所を教える。

 大佐はホテルに泊まっているミセス・ウィレット(パトリシア・ホッジ Patricia Hodge 声:谷育子)と
知り合いだった。

 スミス=ジョーンズ(マシュー・ケリー Matthew Kelly 声:辻親八)と名乗る男がホテルに泊まりに来る。
 ミス・パースハウスがメガネを失くしたと支配人に言って来る。
 彼女は支配人にトレヴェリアン大佐がお泊りになってるのかと聞く。その後、彼女は電話をかける。
 シタフォード荘でエンダービイが電話と取るが、応答が無い。彼女がかけた電話みたいだが…。

 エミリーとチャールズがシタフォード荘に現れる。ハリーが勝手にトルコゼリーを食べていた。

 トレヴェリアンはミセス・ウィレットと彼女の娘、
ヴァイオレット(キャリー・マリガン Carey Mulligan 声:弓場沙織)と一緒に夕食を取る。
 ミセス・ウィレットが心霊占いをやる事を提案する。

 トレヴェリアンはジマーマン(マイケル・ブランドン Michael Brandon 声:立川三貴)に呼び出され、
彼と秘かに話す。
 ジマーマンはあんたには貸しがあると、書類へのサインを要求する。

 マープルがトルコゼリーを食べようとすると、鷹のハリーが止まり木から落ちる。
 トルコゼリーに毒が入っていたのだ。

 チャールズはトレヴェリアンがいない間にミセス・ウィレット達のテーブルに陣取る。
 彼はヴァイオレットの青いリボンを褒める。そして帰ってきたトレヴェリアンに絡む。

 ホテルの客達による心霊占いが始まる。ミス・パースハウスはライムリージスで心霊教会に入っているそうだ。

 電話が通じず、エンダービイは危機を知らせるため、ホテルに向かう。外はひどい雪嵐で、2時間歩くしかない。

 心霊占いは今夜トレヴェリアンが死ぬと出る。停電。

 チャールズがエンダービイを心配し、追いかける。

 女性の悲鳴。

 夜、エミリーは銃を持って、見に行く。マープルが窓が開いていたので閉めていただけだった。

 チャールズはエンダービイに追い付く。

 エンダービイ達を迎えるカークウッド。そこに現れるくしゃみをしている男。
 ダメだろアーチー、いいから寝てろとカークウッド。彼はシェフだった。
 トレヴェリアンの部屋に行くと、彼は刺されて死んでいた。しかし、彼の死に顔は笑みを浮かべていた。
 彼の死体のそばにはあのサソリの置物が置かれていた。

 悪天候で警察はしばらく来ない。エンダービイが捜査に当たる。エミリーもホテルに行く。

 クライヴの部屋の洗面室には割れたシャンパングラスがあった。彼はシャンパンは飲まない。
 ジムのライターが部屋にあった。笑みは死後硬直のため。ジムは食料の貯蔵庫に閉じ込められる。
 玄関と裏口は鍵がかかっていたと支配人。地下室の鍵もかけていたと彼は言う。
 ジマーマンの医者バート(ポール・ケイ Paul Kaye 声:小形満)は天文観測のため
昨日の夜は屋上にいたと言う。

 マープルは大佐が花をつけていた事、シャンパングラスが二つあった事から、
女性と一緒にいたのではないかと推測する。
 マープルは大佐の遺言状を見つけていた。そこには遺産の大部分がジムに行く事が書かれていた。
 マープルは大佐がエンダービイさんに行って来るよと最後の別れみたいだったと言う。
 大佐の偽名はF、エアウェル、つまりフェアウェル、さようならと言う意味だ。

 エンダービイは大佐の荷物から航空券を見つける。ブエノスアイレス行き。一つは自分。
 一つはミセス・トレヴェリアン。

 シタフォード荘では、
雇い人のアフメッド・ガリ(ジェフリー・キッスーン Jeffery Kissoon 声:斎藤志郎)が書類その他を焼いていた。
 そこにマープルが現れ、焼くのを止めさせる。

 チャールズとエミリーは相部屋にするしかなくなる。彼らの部屋にヴァイオレットが現れる。
 彼女がミセス・トレヴェリアンだった。ブルーのリボンは結婚式のしきたり。青い物を身につける。
 去年ここで出会ったのだ。トレヴェリアンは一目で彼女に魅かれた。「君は綺麗だよ」「私が?」
 「二度と、二度と幸せは来ないと思っていた」母親には内緒だった。昨日、婚姻届を出した。
 新婚旅行がアルゼンチンとは知らなかった。彼女がバスルームにいた時、誰かが部屋に入ってきた。
 しばらく待っても呼ぶ声が無かったので、出てみたら死んでいた。顔は笑顔だった。
 遺言状は書き換えられていた。全てをヴァイオレットに。

 スミス=ジョーンズはエリザベス・パースハウスをコンサートに誘ったが断られていた。
 彼の本名はドナルド・ガーフィールド、政府の調査員。選挙区にスキャンダルが無いか探っていた。

 エミリーとチャールズの部屋にこっそり紙切れをドアの下から入れた人が。
 チャールズはそれに気づき、その紙を見る。それはドクター・バートだった。二人は会いに行く。
 彼は天文観測をしていたわけでは無く、ロサンゼルスのスポーツ中継を受信するため、屋上にいたのだ。
 ジマーマンに命じられたのだ。ジマーマンは部屋でぬくぬくとスポーツ中継に夢中になっていた。
 しかしその事をバートに口止めした。バートは医療上の違法行為で免許をはく奪されていた。
 チャールズはエンダービイさんをエミリーに起こしてもらう。

 三人はジマーマンの部屋に行く。書類にサインをもらったと言ったので、サインを確かめに。
 サインは偽造だった。TX75でジマーマンの責任は一切問わない声明文。
 TX75とは海軍の砲弾で、発射前に爆発する癖があった。大佐とジマーマンが製造会社のオーナー。
 砲弾は利益を得るために品質を落として作られていた。一週間後にはアメリカの議会が調査に乗り出す。
 アルゼンチンなら、犯罪者の引き渡し協定も無いし、新婚旅行にも良い。

 ジムがエンダービイに話があると言う。心霊占いでグラスを動かしたのは自分だと。
 しかし殺したのは俺では無い。夕べのあの、アーチー・ストーンと言うシェフがカークウッドと話してたとジム。
 シェフは今夜逃げるつもりだと。

 チャールズとエミリーはシタフォードに帰る。着替えてくるわとエミリー。
 「あのホテル汚いんだもの。宿泊記録に石炭の粉が」

 大佐の回想録を読むチャールズ。エジプトでの発掘の事らしい。
 引き裂かれて、焦げ跡がある写真には大佐と発掘の相棒の男に挟まれて、
赤十字の印の服を身につけた女性が写っていた。
 彼女の顔の部分は破かれていた。

 エミリーがホテルで風呂に入っているとチャールズが入ってくる。泡風呂なので彼女の裸は見れない。
 ジムが言ったストーンが逃げる時間がそろそろだから見張ってなきゃいけないと言うエミリーに、
5分だけメモを取らなきゃいけないとチャールズ。
 チャールズの家族の事を聞くエミリー。彼は一人っ子。母は彼が三歳の時に死んだ。
 父は早くに離婚したから覚えてない。最近死んだと聞いた。修道女に育てられた。
 チャールズがホテルの屋上で見張りをしてると、シェフとミセス・ウィレットがホテルを出て、
誰かの運転する車に乗って行った。
 「全速力よ。朝になれば警察が来てしまう」チャールズはその事をカークウッドに訴えるがちっとも構わないと彼。 エミリーが大佐の部屋に呼んでいると伝言する。ドクターを見ませんでした?と彼。ジマーマンが探している。

 マープルは大佐の遺品を調べていた。あの黄金のサソリは、ジークンの聖なる黄金のサソリ。
 三年前それまで知られていなかったジークンの墓が発見された。そこは大佐が27年にいた所の近く。
 財宝は全て盗まれていた、もちろんこのサソリも。
 大佐はその頃野心に燃える青年だったし、政界に地位を築くにはお金が必要だった。
 サソリは墓荒しに災いをもたらす。「そんな迷信をまさか…」とエンダービイ。
 「いいえ、信じないわ、もちろんよ。でも、犯人はそう思わせたいんでしょ。
そうだわ、ガリさんならエジプトの事を良く知ってるでしょ」
 部屋から出て行こうとしたガリが立ち止まる。「アフメッド・ガリ。そしてその共犯者」
 ミス・パースハウスが現れる。パースハウスは旧姓。夫は考古学者で、アーサー・ホプキンス。
 27年にカイロ博物館に配属になってから、発掘に本腰を入れ始めた。でも、行方不明に。
 三年前、あの墓が発掘された時、遺体が見つかった。撃たれた跡があった。
 彼女は真相を知りたくてエジプトに行き、アフメッドと会った。毒入りゼリーはアフメッドの仕業。
 電話が通じなくなったのも、アフメッドがした事。ガリは大佐がホテルにいる事は知らなかった。
 エリザベスはアフメッドに知らせようとしたが、電話は通じず、しばらくしてから大佐を殺しに行こうとした。
 しかし、メガネが無かったので、スミス=ジョーンズさんの部屋と間違えて、悲鳴を上げた。それで気が抜けた。 夫の最後の手紙にジークンの墓を見つけたと書いてあった。居力者を見つけたとも。
 博物館の夫の遺品に写真があった。夫とトレヴェリアンと夫の妹のヴァイオレットの写真。
 ヴァイオレットは妊娠してた。

 ホテルでの大佐の部屋。エミリーはチャールズに死体役になってもらう。
 エミリーは死後すぐにヴァイオレットが大佐を見た時も、彼が笑顔だったので、笑顔は死後硬直では無く、
何か嬉しい事があったと考える。
 水が漏れる音がする。「ホントに君は綺麗だよ」とエミリーに言うチャールズ。
 彼女は暖炉から水の滴る音がしているのに気づく。上の方に靴が押し込められていた。

 血がひっくり返されて置かれているバケツの底に滴ったている。
 血だらけで、包丁を握ったまま、ジムは目覚める。隣にはドクターの死体があった。
 エリザベスはショックを受ける。ミセス・ウィレットは警察に捕まった。
 シェフはカークウッドの従兄で、ハロルド・ウェルズ、刑務所の常連で、外にいた頃にミセス・ウィレットと知り合い、どうしても手が切れず、二人はカークウッドにここを買わせた。カークウッドも連行される。
 従兄こそ脱走囚だった。
 ミス・パースハウスは本物のシェフを知っていたので、カークウッドは彼女のメガネを盗んだ。
 「天才的だな」とエンダービイ。「殺人犯はもっと天才よ」とマープル。
 「あいつは頭が良いとは思えないけど」とチャールズ。「あなたは?」とエミリーに聞くマープル。
 「思えないわ」とエミリー。エミリーの手にキスをするチャールズ。「私もそう」とマープル。
 「でもジムは殺人犯じゃない。確かに利口じゃないわ。
ロンドンからわざわざ大佐を追いかけきて人前で脅迫するなんて」
 マープルによるとサソリの置物は関係がある。
 大佐は愛する人の兄を殺してしまったので、彼女を捨てるしかなかった。
 彼女は三年後に貧困と病から亡くなる。カイロの下町で。子供はとっても頭の良い青年に成長した。
 父親への恨みは捨てられなかった。だから彼はこのシタフォード荘に来た。チャールズの事だった。
 彼は大佐のアパートから便箋を盗み、ジムへの手紙をでっち上げた。
 ただ殺すだけでなく、本来は自分の物である財産を奪ったジムに罪を着せたかった。
 シタフォード荘のスキーが無くなっていた。スキーなら、ずっと下り坂なので、歩きより早く着く。
 暖炉の煙突に詰め込まれてたのはスキーブーツ。
 彼はエンダービイを追いかける前に必要な物をそろえて、窓から投げた。
 急いでたので閉め忘れ、マープルが閉める事になった。
 エンダービイに追い付いたのは、大佐を殺した後だった。ホテルに着いた時、屋上にいたドクターに見られた。
 地下室には鍵がかかって無かった。カークウッドが従兄のために開けておいたのだ。
 ウィレットはみんなの気をそらすために、心霊占いをやろうと言いだした。
 チャールズは大佐の部屋を調べるため、まずフロントに行き、
その時地下室で着いた石炭の粉が宿泊記録に付いた。
 大佐は息子に会ったので、笑顔になっていたのだ。
 チャールズは大佐を殺してから、タバコを吸い、普段吸わないのでむせた。
 ロンドンで盗んだジムのライターを置き、サソリも置いた。そしてスキーブーツを暖炉に隠した。
 ドクターはチャールズをゆすろうとし、チャールズは彼を殺し、その罪をジムになすり付けようとした。
 チャールズは外人部隊にいて、殺し方を知っていた。
 「僕の父は悪魔だ。戦うべきだった。どんな悪人よりも、許せない」エミリーはチャールズに銃口を向ける。
 チャールズは彼女に近づき、銃口を自分の体にぴったりとつける。銃声が鳴り、チャールズは倒れる。

 エミリーはヴァイオレットと一緒にアルゼンチンに行く。

 「クライブは悪魔じゃない。チャールズこそ悪魔だ」とマープルに言っているエンダービイ。
 「愛を知らずに育ったの。母親に愛されたのも、短い間。トレヴェリアン大佐は愛されてた。
二人のヴァイオレット、友人達」
 そう、エンダービイも彼を愛していた。エンダービイはヴァイオレットに引き続き雇われる事になっていた。
 彼女は鳥を飼えとも言ってくれた。
 マープルはエンダービイに送られながら、シタフォード荘の大佐の部屋を出る。
 その誰もいない部屋に人影が現れ、机の上のサソリを取り上げる。大佐だった。

感想:このお話最大の謎は、なぜあんな賢そうな女性が、あんなバカ男と婚約したのかと言う事。
 あんなバカより、ワルそうだけど、ハンサムだし、チャールズの方が良いよな…と思っていたら…、
ホンマモンのワルだった…。
 それでも、ジムよりチャールズの方が…。チャールズなら、環境が違えば、こんな事しなかったと思うし…。
 大佐が行った殺人より、チャールズの方が理解できる。
 でも、チャールズ、ジムに無実の罪を着せようとしてたな…。これは殺人より悪辣なような…。
 ドラマは原作と違う事があるみたいだから、原作を読めば、
なぜ彼女があの男と婚約したのか理解出来るのかな。

他の方のブログを読んでの感想:そっか、マープル物じゃないんだ。話もかなり脚色してるらしいし…。
 マープル物にするために、一生懸命頭をひねっているんだろうな。

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五匹の子豚

「五匹の子豚 Five Little Pigs」名探偵ポワロ Agatha Christie’s Poirot 2003年 イギリス ☆☆☆☆
原作:アガサ・クリスティー(Agatha Christie) 脚本:ケビン・エリオット(Kevin Elyot) 演出:ポール・アンウィン(Paul Unwin) 撮影:マーティン・フューラー(Martin Fuhrer) 音楽:クリストファー・ガニング(Christopher Gunning) 制作:マーガレット・ミッチェル(Margaret Mitchell)

犯人、書いてます。

 レコードから音楽が流れる。
 暗い中、
ルーシー・クレイルに手紙を書くキャロライン(レイチェル・スターリング Rachael Stirling 声:萩尾みどり)。
 光溢れる中、現れる幼いルーシー(Melissa Suffield)。
 パパのアミアス(エイダン・ギレン Aidan Gillen 声:松橋登)とママのキャロライン。幸せそうな三人。
 キャロラインは絞首刑になる。

 14年後。
 サンテと言いながらお酒(?)を飲むポワロ(デビッド・スーシェ David Suchet)とルマルション(エイミー・マリンズ Aimee Mulins 声:小林さやか)。
 ルマルションの本名はルーシー・クレイル、父親は画家のアミアス・クレイル、母はキャロライン・クレイル。
 14年前、彼女は7歳で、デボン州のオルタベリーで暮らしていた。
 両親は深く愛し合っていて、牧歌的な暮らしだった。ある日突然、彼女はカナダの親戚の下に送られた。
 21歳になって事実を知らされた。遺産を相続し、一通の手紙をもらった。母からの手紙だった。
 その時初めて母が父を殺し、処刑された事を知った。母は手紙で自分はやっていないと書いていた。
 それを証明して欲しいというのが彼女の願いだ。

 ポワロは14年前の事件を調べ始める。アミアスはキャロラインに毒殺された。それが新聞が報道した事。
 キャロラインの弁護士、ディプリーチ(パトリック・マラハイド Patrick Malahide)の話を聞くポワロ。
 弁護士は自殺を主張したが、アミアスは自殺をするタイプでは無かった。
 酒に女、それも次から次と、それがアミアス。キャロラインには動機があった。
 18歳になったばかりの大変な美人、
エルサ・グリア(ジュリー・コックス Julie Cox 声:深見梨加)がアミアスを自分の物にしようと決めて、
肖像を依頼し、彼はその術中に落ちた。
 キャロラインが夫に彼女と別れなければ殺すと言っているのを聞かれている。
 彼女は薬草に凝っている隣人から毒薬のコニーニ(?)を盗み出し、香水瓶に隠した。
 警察に見つけられ、自殺するためと言った。
 だが中身が無くなった理由は説明できず、瓶には彼女の指紋しか無かった。
 毒薬はスポイトを使ってビールにまぜた。自分でビールを持っていった。
 つぶれたスポイトは現場付近で見つかっている。コニーニはグラスに入れた。
 ディプリーチは5人の関係者をポアロに教える。
 フィリップ・ブレイク(トビー・スティーブンス Toby Stephens 声:山路和弘)、
株式仲買人でアミアスの親友の一人。
 その兄のメレディス(マーク・ウォーレン Marc Warren 声:牛山茂)、
犯行のあった入り江の反対側に住んでいる。
 エルサ・グリア、現在はレディ・ディティション、この所もっぱらゴシップ欄と離婚裁判の常連。
 家庭教師のミス・ウィリアムズ(ジェマ・ジョーンズ Gemma Jones 声:八木昌子)、有能ではあるが、
面白みの無い人物。
 それからキャロラインの父の違う妹アンジェラ
(タルラ・ライリー Talulah Riley こうまんとへんけんでメアリイ・ベネットをやるそうです)。
 キャロラインはかっとなりやすい性格だったが、魅力的な人で、
自然に賞賛したくなるような身についた気品があった。

 フィリップとタリホーと言いながら乾杯するポワロ。
 十代の時キャロラインは文鎮を投げつけて妹の右の目をつぶしてしまった。理由は焼きもち。
 アミアスはオルタベリーの相続人で絵の才能があった。
 フィリップとメレディスとアミアスとキャロラインは幼馴染。9月だった。
 夫婦喧嘩はいつもの事だったが、今回は違った。エルサのせいだ。
 お茶を飲んでいたらエルサが突然、私が住む時はガラクタは捨てると言う。
 キャロラインがここを買う気なのかと聞くと、そんな必要は無いと言う。
 アミアスと私は愛し合っていて結婚するのと。
 メレディスは薬草を集めていて、ドクニンジンから抽出したコニーネについて説明する。
 フィリップは図書室でアミアスとキャロラインがやりあってるのを聞く。図書室の窓の外にはエルサがいた。
 キャロラインが「残酷よ。残酷すぎるわ」と言いながら、フィリップには目もくれず通り過ぎる。
 メレディスがコニーネが無くなったと言ってくる。キャロラインがアミアスにビールを持っていく。
 メレディスがアミアスが死んでるようだと言ってくる。
 エルサは「殺したのね。あなたが殺したのね」とキャロラインに掴みかかる。
 フィリップもキャロラインに「僕の親友を殺したんだな」と言う。

 エルサに会うポワロ。つらい体験では無かったとエルサ。欲しい物を手に入れたと。
 それはキャロライン・クレイルを死刑にする事。彼女とアミアスは愛しあった。彼にビールを注いでやった。
 アミアスはまるで命がかかってるみたいに彼女の肖像画を描いた。愛していた、心から。
 キャロラインがビールを持ってきた。
 アミアスはお昼は抜きにして、彼女だけメレディスに呼ばれて昼食のために帰った。

 メレディス。メレディスはずっとキャロラインを思ってた。
 キャロラインはアンジェラの右目をつぶした事をつぐなおうと、とても大事にした、アミアスが焼きもちを焼くほど。 フィリップの方がアミアスと親しかった。アミアスの振る舞いは恥ずべきものだった。
 コニーネはソクラテスが飲んだ毒。段々と下から麻痺していって、それが心臓に達すると死ぬ。
 アミアスのモデルになっているエルサ。生き生きとして生命力に溢れ、まぶしいばかりに輝いていた。
 昼食のため駆け寄ってくるエルサ。アミアスは無言の厳しい顔でメレディスの方を振り向く。
 彼が仕事中に厳しい顔をするのはしょっちゅうだった。メレディスの所にミス・ウィリアムズがかけてくる。
 アミアスが死んでるみたいだと。

 ミス・ウィリアムズ。
 キャロラインはアンジェラを甘やかし、アミアスはアンジェラに嫉妬し、
あげくアンジェラはとんでもないいたずらを。
 アンジェラの学校の事で言い争いをする三人。学校に行きたくないとアンジェラ。
 「あんたなんか死ねばいい」と叫んで、大理石のボール(たぶん…)をアミアスに投げつけるアンジェラ。
 ミス・ウィリアムズとキャロラインはビールを出そうと冷蔵庫代わりの地下室に行く。
 そこにアンジェラがいて、悪い所を見つかったと言った感じ。
 キャロラインはクレイル氏にコーヒーを持って行き、
ミス・ウィリアムズはアンジェラのジャージを探しにビーチに行き、キャロラインの動揺した声を聞く。
 メレディスに出会った後、彼女は戻った。
 キャロラインはビールの中身を捨て、瓶を拭き、その瓶をアミアスに持たせていた。

 アンジェラ(ソフィー・ウィンクルマン Sophie Winkleman 声:佐々木優子)。
 一度だけの怒りが姉を生涯苦しめ、その後は何事にも慎重になった。
 姉にエルサとアミアスの結婚は本当なのかと聞く。「私が死んでからね」とキャロライン。
 アンジェラはドイツの学校に送られる。姉は処刑される直前、アンジェラに手紙を出した。
 「可愛いアンジェラ。心配しないで。何もかも大丈夫よ。私は嘘を言った事無いでしょ。そして私は今幸せです。
これまで感じた事が無いほど安らかな気持ちです」
 姉がフィリップの寝室から出てくるのを見た。

 全ての人間が集められる。ポワロはエルサにメレディスが裁判の後、あなたに感心を示したかと聞く。
 その通りだった。フィリップにキャロラインが夜、彼の部屋から出てきた事を聞く。
 キャロラインはフィリップの部屋で
「あの人、私を捨てる気だわ。私はあの人無しには生きられないのに」と嘆いたのだ。
 しかし彼は彼女を冷たくあしらった。アミアスは私の全てだったと泣くフィリップ。
 兄やキャロラインはその事を知っていた。

 ポワロがおかしく思った事。エルサの事で口論した後、アンジェラの事で口論していた事。
 アミアスは自分がアンジェラの荷造りをするとまで言っていた。重要な事の後に、こんなささいな事で。
 荷造りはキャロラインや家庭教師でも良かったのに。
 そしてやはり重大な口論の後、キャロラインはビールをアミアスに持って行っている。
 今日は何を飲んでもまずいと言ったアミアス。夫人は瓶に夫の指紋を押し付けた。
 実際はグラスに毒は入っていたのに。夫人は犯人をアンジェラと思ったのだ。
 アンジェラへの手紙を読むポワロ。
 「…過去を振り返ったり、悲しんだりしないで。自分の道を進んで成功してね。何もかもこれで良いの。
ホントにこれで良いの。私はアミアスの所に行けて幸せよ。あなたも幸せになってね。
つぐないをするのは当然です。あなたの愛する姉キャロライン」
 アンジェラはメレディスの所から猫の好物バレリアを盗み、アミアスの飲み物に入れようとしただけだった。
 真犯人はエルサ。彼女は彼を愛し、彼もそうだと思っていた。
 アミアスは絵を描き終わるまで、彼女と別れるわけにはいかなかった。
 キャロラインが深刻に受け止めている事に気づき、彼は自分にとって大事なのはキャロラインの方だと訴える。
 そしてその会話をエルサは聞いてしまう。
 「残酷よ。残酷すぎるわ」と言う言葉はエルサに同情したキャロラインの言葉。
 エルサはキャロラインが毒薬を盗んだのを見ていた。ビールのグラスに毒薬を入れた。
 アンジェラの事で口論しているとブレイク兄弟が思ったキャロラインとアミアスの口論は、実はエルサの事。
 エルサの荷造りの事を話していたのだ。アミアスがゆっくり振り向いた時、すでに全身が麻痺していた。
 ポワロは必要な人にこの事を知らせると言う。しかし証拠は充分ではない。エルサはアミアスを愛してた。
 しかしアミアスは彼女をだましていて、キャロラインはエルサを哀れんだ。
 「わたし、彼が死ぬのを見ていたわ。すごく高揚した気分だった。
でも自分自身を殺してる事に気づかなかったの。死んだのはあの二人じゃなくて、私なの…。
私は死んだの、ポワロさん」
 立ち去ろうとするエルサに銃口を向けるルーシー。構わないから、撃ちなさいとエルサ。
 殺したら、彼女の勝ちです、そうしたらあなたが死にますとポワロ。ルーシーは銃口を下ろす。
 脳裏に甦るのは幸せだった幼いルーシーとパパとママの姿。

感想:エルサは自分は死んだと言っているけれど、それでも生きているんだから、笑う事もあったろう。
 アミアスとキャロラインは冷たい骸になっている。ミステリーって基本的に誰かが死ぬ所が嫌ね。
 ユングの本に、ホントかどうか知らないけれど、友達の夫に恋をして、友達を毒殺し、
願いどおりにその男と結婚した話が載っていた。
 記憶が確かで無いんだけれど、夫は若くして死に、確か娘が生まれたと思ったけれど、娘も離れ、
飼っている犬だか馬だかも彼女と仲良くせず、ドンドン孤独になっていって、
こんなに孤独になっていくのは人殺しをしたせいに違いないとユングにご相談という話だった(そうだったけ?)。
 でも人殺しが皆、そんなふうに空虚になるとは限らないわよね。
 アガサ・クリスティの話にも、金持ちの一人暮らしの親戚を殺した話があったけど、その殺人者は貧乏で、
家族を抱えていて、殺した事に一片の罪の意識も無いだろうと言うものがあった。
 連続殺人犯は空虚だろうと思うけど、家族のためとか言うのはわからない。
 でも人を殺す事は自分も殺す事だとは思う、基本的にだけれど。
 今回のへっぽこ推理。
 アミアスが死んでいるのを見てすぐにあなたが殺したのねと言ったからまずエルサを疑いました。
 毒殺死体を見てすぐに殺人とはなかなか思わないというのが理由。
 でもキャロラインはあなたを殺すとか口走っているし、動機はあるしで、変ではないかも…。
 次にアンジェラを疑いました。
 子供はとんでもない事をするし、アミアスとはうまくいってないみたいだし、
キャロラインはアンジェラなら庇うだろうから。
 ある意味あってましたが、結局エルサでしたね…。証拠を吟味しての論理的な推理は出来ません…。
他の方々のブログを読んでの感想
最後の銃口を向けるシーンは無いのね。ルーシーは結婚に当たって不安になってポワロに依頼した。
フィリップはゲイでは無い。フィリップ役の方ってマギー・スミスの息子!

五匹の子豚
五匹の子豚
posted with 簡単リンクくん at 2005. 9. 1
アガサ・クリスティー著 / 桑原 千恵子訳
早川書房 (2003.12)
通常2??3日以内に発送します。

関連サイト
医薬品情報21
Agatha Christie’s Blog
ミステリ通信「みすみす」blog
永遠のセルマ・リッター
南デボンとトーキーの登場するアガサ・クリスティの小説
漫々的ミーハー日記
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杉の柩

「杉の柩 SAD CYPRESS」名探偵ポアロ(Agatha Christie’s POIROT) 2003年 イギリス ☆☆☆☆
脚本:デビッド・ピリ(David Pirie)  制作:マーガレット・ミッチェル (Margaret Mitchell) 演出:デビッド・ムーア David Moore 撮影:マーティン・フューラー(Martin Fuhrer) 音楽:クリストファー・ガニング(Christopher Gunning) 原作:アガサ・クリスティー(Agatha Christie)

犯人、書いてます。

 エリノア・カーライル(エリザベス・ダーモット・ウォルシュ Elisabeth Dermot Walsh 声:麻生侑里))は二つの殺人事件の容疑者として裁判を受けていた。
 被告は未だに一片の改悛の情も見せていないと言う検事の言葉を聞きながら、彼女は思う。
 「改悛の情?無いわ。…私には無い。悔い改めることなんて。
私はある人が死ねば良いと思い、それを切に願い、計画し、そして命の最後の瞬きを、見つめたけれど…」
 第二の殺人について語る検事。
 「検事が言っているのは正に私がしたかった事、感じた事。今は全てが避けがたい運命だったように思える。
まるで何年も前に始まった事のように。でも、ほんの数ヶ月前の事。始まりは、始まりは幸せに見えた…」

 愛しのフィアンセ、
ロディ(ルパート・ペンリー・ジョーンズ Rupert Penry-Jones 声:寺杣昌紀)といる幸せそうなエレノア。
 今朝届いた変な手紙の事をロディに話す。
 「警告。ある人がハンタベリーのおばさんにゴマをすり、あんたとフィアンセは遺言書から消される。
その人間は雪のようにまっ白に見えるが、あんた達を誤魔化し、おばさんはまもなく次の発作で死ぬ」
 二人は子供の頃、夏あそこで過ごした。おばさんはどちらかに譲りたいと言っていた。
 二人はハンタベリーに行く。

 家政婦のビショップ(Linda Spurrier)に迎えられる二人。
 そこには幼馴染の庭師の娘メアリ・ジェラード(ケリー・ライリー Kelly Reilly 声:岡寛恵 こうまんとへんけんできゃろらいん・びんぐりーを演じるそうです)がいた。
 ドイツ留学から帰ってきたのだ。
 看護婦のホプキンス(フィリス・ローガン Phyllis Logan 声:弥永和子)も来る。
 ローラ・ウェルマン夫人(ダイアナ・クイック Diana Quick 声:中西妙子)は寝たきりで
「早くおいで、死よ。私を杉の柩に横たえておくれ」と笑みを浮かべながら言う(何かの引用ね)。
 エリノアと二人きりになったら、おばさまはエリノアにあまりに愛しすぎてはいけないと忠告する。
 人を愛するというのは幸せな事かと問うエリノアに
「たぶん喜びより悲しみの方が多いわ。でも人は愛無しには生きられない。
誰にしろ、本当に愛した事の無い人は生きたとは言えない」と答えるおばさま。
 部屋を出たエリノアは義理の従兄弟であるロディをよく捕まえられたものだと言う看護婦達の彼女に対する悪口を聞く。
 ロディは美人のメアリと楽しそうに話していた。
 ドクター・ロード(ポール・マクガン Paul McGann 声:田中秀幸 スリーピング・マーダーにも出るらしい)はエリノアの様子をそっと見ていた。
 おばは医者にあたしがもう人生を終わりにしたいと言えば、痛みの無い薬で終わりにすれば良いのにと言う。
 まだ絞首刑になりたくないとロード。ロードはまだ独身だ。エリノアはロードに手紙を見せる。
 ロードはマンベリーの裁判のために滞在しているポアロに手紙を見せる事にする。
 ポアロはハーブティーが好きで、入れ方にも凝ってるそうだ。ポアロ(David Suchet)に手紙を見せるロード。  通りの向こうでは庭師のテッド・ホーリックがメアリに付きまとっていた。筆圧が強い手紙。
 善意を装った悪意だとポアロは断言する。

 看護婦達とおしゃべりをしているメアリ。ニュージーランドのメアリーおばさんから手紙が来たそうだ。
 母の妹でいつも色々送ってくれるそうだ。おばは彼女が生まれる前に移住した。
 ウェルマン夫人に発作が起きる。弁護士を呼んでもらおうとするおば。
 メアリに関する条項を書き換えたいらしい。看護婦のホプキンスがモルヒネを無くしたと騒ぐ。
 夜、エリノアがベットから出て廊下に出ると、メアリとロディがキスをしているのを目撃する。
 そしておばのローラ・ウェルマン夫人が亡くなる。遺言書は無かった。全財産はエリノアの物に。
 エリノアはロディと別れる。
 エリノアはおばの意を汲み、メアリに7000ポンドを差し上げる事にする(7000ポンドって高いの?)。
 遺言書が無い事に驚いたとエリノア。
 オブライエンさんがみんな遺言書を作るものだと言ったので、
メアリはニュージーランドのおばに残すと言う遺言書を作ったそうだ。

 エリノアが散歩している所にポアロが現れる。手紙の事を話すポアロ。
 しかし彼女には手紙の事等どうでも良かった。
 自分が今変だと、村中の噂になっているフィアンセと別れた事を話すエレノア。
 「心の痛み私よーく、わかります。心は孤独な場所です」とポアロ。涙ぐむエリノア。
 メアリが全てメチャクチャにしたとエリノア。「私の願いは、今の私の願いは一つだけ。彼女が死ねばいい」

 エリノアはサンドイッチペーストを買いに行く。サーモンと、カニとエビのを買う。
 魚のペーストは怖いと言うエリノアに、ちゃんとした品物だと店主。
 彼女がサンドイッチを作っていた時、エレベーターが下りて来る。
 看護婦のオブライエン(Marion O’Dwyer)だった。外国にいるはずのロディを村で見かけたと言う。
 エリノア、ホプキンス、メアリの三人でサンドイッチを食べる。
 メアリはサーモンが好きで、エリノアは彼女にサーモンを勧める。他の二人はカニとエビを食べる。
 コーヒーをうっかり買い忘れたので、ホプキンスが紅茶を入れてくれる。エリノアは紅茶を断る。
 エリノアが紅茶を下げてきたら、ホプキンスが口の周りを拭いていた。
 腕に血の跡があったが、バラの棘で引っかいたんだそうだ。
 メアリが出てこず、図書館に行くと彼女は瀕死状態だった。毒物を飲んだのだとホプキンス。
 エリノアは逮捕される。モルヒネのラベルの一部が見つかる。ポアロはエリノアの激情による犯行だと言う。
 ドクター・ロードは彼女はやっていないと言う。ポアロはウェルマン夫人の死にも疑いを抱く。
 実は医者もモルヒネを疑っていた。しかし夫人自身が飲んだ可能性を考え、追求しなかったのだ。
 夫人の遺体を掘り返す。その場にロディがいた。彼は早めに帰国し、メアリにプロポーズしようとしたのだ。
 彼はエリノアがやったとは信じていなかった。夫人の遺体からモルヒネが検出された。
 オブライエンの証言によるとエリノア以外、誰も夫人の寝室には入らなかったそうだ。
 メアリの遺言書はホプキンスとオブライエンが勧めたそうだ。
 メアリは夫人に気に入られていたので、全財産は彼女に行くものと思っていたのだ。
 メアリの親戚はニュージーランドで看護婦をやっているおばだけ。エリノアの死刑が決まる。
 ポアロはホプキンスからメアリ・ジェラードについて聞く。メアリはローラ・ウェルマン夫人の娘だった。
 夫人は不倫の恋をし、身ごもり、生まれた娘を子供のいない庭師夫婦に託したのだ。
 ポアロはテッドとエリノアから話を聞き、ロディとドクター・ロードをウェルマン夫人の屋敷に呼び出す。
 そこで彼が言ったのはまずサーモンのペーストとカニとエビのペーストは食べても区別がつかないという事。
 ホプキンスさんが言った窓の外の影はドクター・ロード。テッドが見ていた。
 ドクター・ロードはエリノアを守りたかったのだ。そしてポアロはオブライエンも呼んでいた。
 オブライエンはウェルマン夫人の寝室に一人でいたのはエリノアだけだと証言したが、
実はオブライエンがお茶のために2,3回部屋の外に出ていた時に、ロディが入っていたりした。
 オブライエンはメアリの出生の秘密も知っていた。そしてポアロはホプキンスと会う。
 いつものようにお茶を勧められる。彼女がとげを刺したと言ったロッジの垣根のバラにはとげが無かった。
 彼女はニュージーランドに住んでいた。彼女の本名はメアリー・ライリー。
 メアリ・ジェラードのニュージーランドのおばさんだ。
 ウェルマン夫人はメアリ・ジェラードの出生の秘密を彼女に手紙で打ち明けたのだった。
 彼女は遺産のためにここに来た。ポアロは見つかったモルヒネのラベルのMが小文字であると指摘する。
 アポモルヒネと言う薬の一部だったのだ。催吐剤。
 毒物を飲んでもすぐこれを注射すれば胃の中の物を全部吐き出せる。お茶に毒を入れたのだ。
 ゲホゲホ苦しそうな咳をするポアロ。注射針を取り出すホプキンス。彼女は又紅茶に毒を入れたのだった。
 しかし咳は芝居で、ポアロは紅茶は嫌いで飲んだ事が無いのだった。
 そして彼はホプキンスの鞄から催吐剤を取っていた。警察が来、彼女は逮捕される。
 ポアロはドクター・ロードを連れて行き、エリノアを助け出す。
 エリノアは拘置所の外に出、ドクター・ロードに迎えられる。

感想:私はあの青年よりドクターの方が好みの男なので、私にとってはハッピーエンド。
 でも、哀れにも殺された犠牲者がいたりするんだが…。ロディも可哀想に…。
 ええ、私はボンクラです。
 最初は素直にエリノアの殺人の話と思い、次に、殺されたおばさんを疑い(なぜ?)、
ニュージーランドのおばさんを疑ったのは最後です。
 前にアガサ・クリスティの遠くにいる御親戚がやって来て、殺人をする話を読んだので…。
 看護婦も結構犯人役で出てくるし…。まあ、名探偵にはなれませんね。
 実際には人一人死んでるからと言って、毒を疑ったりはしないのよね。沢山死んでれば疑うけれど…。

杉の柩
杉の柩
posted with 簡単リンクくん at 2005. 8.31
アガサ・クリスティー著 / 恩地 三保子訳
早川書房 (2004.5)
通常2??3日以内に発送します。

関連サイト
Agatha Christie's Blog
Locoの日記
GREEN VALLEY
Delicious Death

ちっちゃん俳句「公園を 開かせてくれて 冷蔵庫」
「走り出し したんでしょうね 機銃なり」

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