映画「た~と」(12)

トスカーナの休日

「トスカーナの休日 Under the Tuscan Sun」 2003年 アメリカ 1h53 監督・脚本:オードリー・ウェルズ(Audrey Wells)原作:フランシス・メイズ(Frances Mayes)

  本の出版記念パーティーで作家のウィリアムに励ましてくれたと
感謝の言葉を述べられるフランシス・メイズ(ダイアン・レーン Diane Lane)。
 いきなり知らない男に話しかけられる。彼女が手厳しく批評した相手らしい。彼にその事をなじられる。
 彼は彼女の夫のトムの事を知っていた。彼の作品を主人公に現実味がないと批評した彼女。 
 主人公は十代の性的幻想をいつまでも追う中年男。
 「皮肉なものだと思ったよ」と男、なぜと聞く彼女に亭主に聞けと言う。

 フランシスは泣きはらした顔をしていた。離婚するのだ。しかも彼女は離婚手当を払わなければいけない。
 彼女の方が収入が良いから。彼が不倫したのだが、この州では問題にならない。20万ドル。
 そんなお金は無い。彼は家を要求。夫婦の共有財産。改装費はフランシスの母親が出したのだが…。
 彼女が家を譲れば、元亭主の方から彼女に金を払う事になる。
 彼はその大金をどうやって工面するの?とフランシス。
 実は亭主トムの彼女がフランシス夫婦の家に住みたがっているのだ。
 学校も近い。(つまり、彼女は、学校に通っている子って、事ね…)

 フランシスは家具その他は全て残して本だけ持っていく。

 離婚成立を祝って友達と食事。友達のパティー(サンドラ・オー Sandra Oh)は妊娠した。予定は5月。
 それで10日間のトスカーナ旅行が出来なくなった。
 パティーとそのパートナーの女性はエコノミーの航空券2枚をそれより上の航空券1枚に変えて、
フランシスにプレゼントしてくれた。
 ツアーのお仲間はゲイだけ。

 ツアー。
 フランシスはコルトーナ市場で売っている子がもにすりすりしている
素敵なファッションの女性(キャサリン リンジー・ダンカン Lindsay Duncan)に注目する。
 彼女を追うフランシス。見失う。
 彼女は不動産屋らしい店の表にある素敵な家の絵達の中で一軒の絵に注目する。「ブラマ…ソル?」
 「ブラマソーレ」あの素敵なファッションの彼女だった。「太陽に焦がれるって意味の家よ」
 家を買うのかと言われその気は無いとフランシス。

 バスが羊の群れに阻まれ、立ち往生。そこはブラマソーレの前だった。
 彼女はその偶然に驚き、衝動的にバスを止めてもらい、降りる。家はいかにも古く、鳩がいた。
 お婆さんが椅子の向こうから立ち上がる。男の人もいた。
 男(マルティーニ ヴィンセント・リオッタ Vincent Riotta)は不動産屋。買い手を案内していた所。
 英語で話すフランシスと同い年くらいのカップルだった。
 不動産屋が提示された価格で買いたいと言ってきたとお婆さんにイタリア語で言うと、
交渉が無いと言うのは安すぎるのねと2000万リラの値上げをしてくる。
 お婆さんは伯爵夫人。フランシスが値段を聞いてくると、カップル急いでその値で良いと言う。
 伯爵夫人、2倍の金額を要求。
 「アメリカ人は強欲ね。何でも手に入れたがる」とカップルの女性の方がフランシスに言い、カップル、
プロバンスで家を探す事にする。
 「ファシスト」と買うのをあきらめたカップルに向かって言う伯爵夫人。フランシスにも2倍は無理。
 修繕費もかかるし。彼女は自分が持っているお金から色々考えられる金額を引いて提示。
 家も見ていないと言う不動産屋にサンフランシスコには戻りたくないと言うフランシス。
 実は伯爵夫人の方も、代々住んできた家なので売る決心がつかなかった。
 「神のお告げが必要なの」と伯爵夫人。
 フランシスにも伯爵夫人の気持はわかるので帰ろうとしたら、鳩のフンを浴びる。
 嬉しそうに立ち上がる伯爵夫人。「ありがたいわ。神のお告げよ」鳩の糞は良い印。フランシスは家を買う。
 牛2頭で耕して2日かかる土地つき。サソリもいたりする。
 靴を手に持ってやっつけたサソリが胸の谷間に落ち、
ベランダに出てストリップ劇を通りかかった家族の前で繰り広げる彼女。
 古いベッドの埃を拭うと、なかなかに良い感じの聖母子の絵が出てきたりする。

 嵐が来る。外に会った洗濯機が雷の直撃を受ける。フクロウが家に避難してくる。次の日、不動産屋が来る。
 心配して来てくれたのかと思ったら、工事人を連れて来たのだ。
 フランシスの願いは壁を取り払って一つの部屋にする事。
 しかしその工事人はどっからどうみてもプレイボーイと言った感じで工事をまかせる気になれない。
 大げさなしぐさの工事人、かなり近視の疑いがある工事人。全員断る。
 最後のニノ(Massimo Sarchielli)は前にもここの修理をしていた。彼は三人の工事人を連れてきていた。
 全員ポーランド人。一番若いパベル(Pawel Szajda)だけが、英語を話せた。
 後の二人はイエルジー(Valentina Pelka)と、スピグニエ(Sasa Vulicevic)。
 ニノは大丈夫かとマルティンに聞くフランシス。「知人だし、手抜きしたら…」首をかっきるまねをするマルティン。 フランシスはニノのチームに任せる事にする。壁を壊してと言う彼女にOK,イエスと答えるニノ。
 壁を壊していくと、なんか家鳴りがし始める。一気に崩れる壁。(壁はあった方が地震に強い)全員逃げ出す。
 外で呆然と家の中を見る5人。「オーケー、イエス」とニノ。家に入ると、壁が丸く落ちていた。
 「クルバマーチ」とポーランド人。クルバマーチとはポーランド語でびっくりしたと言う意味。
 電球をおっかなびっくり工事しているイエルジー。パベルに彼はプロの技師かと聞くと、文学教授だった。
 ミウォシュの本を彼に見せるフランシス。
 彼の詩は好きだとイエルジーに言うが、彼は反応を見せず、工事に戻る。

 花を持つ老人( マリオ・モニチェリ Mario Monicelli)が毎日家の前を通る。
 その花を壁の所に作られているマリアの祭壇に飾る。手を振るが無反応。

 隣人(Roberto Nobile)からオリーブ摘みのコツを教えてもらう。
 隣人の娘キアーラ(ジュリア・ステイガーウォルト Giulia Steigerwalt)も手伝いに来ていた。
 パベルに会い、二人はお互いに好意を覚える。隣人はフランシスを家の夕食に誘う。

 賑やかな夕食。隣の男が流し眼をくれる。お婆さん、突然泣き始める。繊細なんだそうだ。
 そこに素敵な帽子をかぶったあの印象的な女性キャサリンが来る。
 フランシスとキャサリンが英語で話していると、突然又泣き始める祖母。
 エクアドルにメル友が出来、歳を明かしたら、返事が来なくなった。隣の男が「アモーレ」と言ってくる。
 「テリービレ」と男。「ヌービレ?」「セリべ?」
 もしかしてアレの事と思い、してない、ごぶさたと答えたら、キャサリンが独身と言う意味と教える。
 結婚してないと答えるフランシス。彼を後ろから笑顔で優しく抱きしめる美人が。彼の女房だった。
 「口説くのがここの礼儀」とキャサリン。フランシスはキャサリンと街を散策する。
 彼女はアイスを食べていた時にフェリーニと会った話をする。フェリーニの助言を話す彼女。
 「世界は君の物。何にでも挑戦しなさい。子供のように熱中すればどんな道も開ける」

 ではとフランシスは子供のように熱中してツタ刈りをやる。ツタから出てきた蛇が家の中に入って行った…。
 フランシスはマルティーニを呼んで探してもらう。どこにもいない。
 「私ってバカみたい。一人なのに、こんな広い家を」思わず目に涙を浮かべてしまうフランシス。
 マルティーニは毛布で彼女の肩を覆ってやり、暖房に火をつける。
 「離婚では死なないって、離婚して知ったわ。車の正面衝突なら即死だけど…。
違った、永遠の愛を誓った相手に愛してないと言われたら、死ぬと思い込んでた。
何とか理解しようと、毎日努力する必要はなかった。理解なんかできない。分かってたのよ。
でも真実を知るのが怖かった。自分をごまかしていた」
 「そんな事は無い。恋は闇と言う」「恋は闇。アメリカでも同じよ」「同じ表現があるのは真実だからだ」
 「もう闇じゃない。この家には3つも寝室がある。料理を作らないキッチンも。夜中に目覚めて泣きたくなる。
 家族いないのに大きな家を買ったりして…」「なぜ買ったの」
 「自分を励まして希望を持つため?ここで結婚パーティーをしたい。家族も持ちたい」
 「シニョーラ、オーストリアとイタリアの間に峠がある。
そのアルプス山中の険しい峠に、ウィーンとベネチアを結ぶ線路が敷かれた。
その上を走る列車ができるずっと前に、いつか列車が通る、そう信じて」
 二人はほほ笑み合って見つめる。しかし彼は顔をそらし、蛇は去ったらしいと立ち上がる。
 「お願いだ、もう悲しまないで。でないと過ちを犯しそうだ。妻を裏切りたくない」
 彼女はうなづいて、笑みを浮かべる。彼は去る。

 クリスマス。マリア役をしているキアーラとパベルは見つめ合って微笑む。フランシスはマルティーニと会う。
 奥さんのクララと息子と娘のステラ。素敵な家族だった。フランシスはマルティーニからプレゼンとをもらう。
 聖ラウレンティウス、料理の守護聖人。「彼に祈れば、料理する相手も現れる」

 祈りはすぐに通じた。ポーランド人達に隣人の母の力を借りて料理した物を御馳走するフランシス。
 工事用の台と板とで即席のテーブルを作る。
 最初はただの台だったが、テーブルクロスがかけられ、ニノも参加する。
 イエルジーもミウォシュの本を片手に盛んにしゃべる。
 チェックのテーブルクロスが真っ白なテーブルクロスに変わり、料理名を書く黒板も現れる。
 素晴らしいご馳走に拍手もおきる。

 ジャングル・ジョージを見るフランシスとパベル。その映画館にはキアーラもいた。
 フランシスは行けとけしかけ、彼は彼女の所に行く。フランシスは映画館を出、キャサリンに会いに行く。
 彼女は若い画家と暮らしていた。
 裸になってモデルをしている彼女にフランシスは出て行こうとするが、又落ち込んでると言われる。
 キャサリンがテントウムシを探し疲れて寝てしまった時、起きたら彼女の体の上にテントウ虫が沢山いたそうだ。 家の修復に熱中して不幸は忘れろと彼女。

 フランシスはローマで3人の男達につきまとわれる。
 彼女は通りがかりの男の恋人のふりをして男達を追い返す。
 「君は?」と当然の事を聞いてくる男( ラウル・ボヴァ Raoul Bova)。あやまる彼女。「キスして逃げるの」
 「そう、悪かったわ」彼女は通りの向こうに行くが、彼はずっと彼女を見てる。
 骨董店を探している事を伝えるフランシス。シャンデリアの部品が必要。メモにはキエザノバ通りと書いてある。 通りは知らないが、いとこが別の店をやっているそうだ。3時間、飛ばして2時間。
 彼女は彼と一緒に彼の従兄の店に行く。部品は無かった。彼は骨董店の上に住んでいた。
 彼女は海辺で猫を拾い、彼と男と女の関係になる。

 フランシスの家に突然臨月のパティが来る。
 自分は母親になれないと気付いたと言ってパートナーが出て行ったのだ。
 フランシスは臨月のパティを抱えて、マルチェロに会えなくなる。

 フランシスがパティに呼ばれて行ってみるとトイレでお湯が沸いていた。どこかから女の声が。
 ペドロとキアーラが愛し合っていた。他に場所が無いのだ。キアーラはフランシスに助けを求める。
 ペドロが外国人なのでパパが認めないのだ。ペドロは町の祭りの旗投げで彼女の父に認めてもらうつもり。
 キアーラの父プラチドの声がした。キアーラはフランシスを口実にしたのだ。

 ペドロ、旗投げを頑張ったが、うまくいったので調子に乗って、旗を高く投げ、バク転し、
キアーラの方を嬉しそうに見て、落ちてきた旗にぶつかり、昏倒する。
 キアーラが駆け寄ると気が付き、彼女はキスの雨を降らせる。

 相変わらず、花を供える老人は彼女に挨拶をしかえさない。

 隣人のオリーブの手伝いで、彼女はパティがマルチェロと一緒にいるのを見る。
 マルチェロは車に乗り、彼女は追いかける。ダメだったが。彼はちょっと寄っただけだった。
 北イタリアへ2週間も行くらしい。陣痛のふりして引き留められなかったのかとパティを責めるフランシス。
 本物が来た。赤ん坊が生まれる。アレクサンドラ。

 修理が終わった。ポローニアと命名される家。ポーランドと言う意味だ。
 食事に来てねとフランシスは彼らを見送る。

 荷物が送られてきた。料理の本。亭主にキスされている幸せそうな写真が挟まっていた。
 フランシスはキャサリンの指導でマルチェロが夢見たと言う白いドレスを買って、マルチェロの町に行く。
 しかし彼は新しい女性と付き合っていた。長い間会わなかったからだ。
 町に帰ったら、キャサリンが「甘い生活」のシルビアのまねをして噴水を浴びていた。
 映画だと男が噴水から連れ出すわとフランシスはそこにいたマルティーニに頼む。
 マルティーニ、仕方なくマルチェロ・マストロヤンニの役割を演じる。
 キャサリンの元から若い恋人が去ったのだった。家に帰ると、パベルとキアーラが庭にいるとパティから報告。
 しかし彼女はそれに取り合わず、一人部屋で荒れる。ふと窓の外を見るとキアーラも泣いていた。
 キアーラとパベルとフランシスは隣家に行く。結婚の申し込みをするパベル。反対する両親。
 フランシスの説得にも耳を貸さない。愛は冷めると。しかし祖母は自分は大きな愛に出会ったと主張する。
 彼は外国人だし財産もないともっともな事をママに訴えるプラチド。
 そして英語で家族も無いとフランシスの方を向いて言う。自分が家族だとフランシスは言う。

 パベルとキアーラは結婚する。そしてパーティーはフランシスの家の庭で。
 男達に囲まれている真っ赤な衣装のキャサリン。スピグニエは隣の女性に花を贈る。
 イエルジーは神父と歓談している。
 マルティーニはフランシスに言う「君は願った、いつかこの家で結婚パーティーをしたいと」
 そう、願った通りでは無かったが、今結婚パーティーをやっている。「家族を持ちたいとも」
 やはり願った通りではないが、パティと赤ん坊がいる。「そう、願いがかなったのね、全てがあるわ」
 一人、椅子に座り込む彼女にイタリア語で話しかけてきた男(David Sutcliffe)が。
 彼はアメリカの作家を探していた。彼女の事だ。彼は彼女の腕を這っていたテントウムシをつまむ。
 良い男だった。彼は彼女が悪評した本の作家だった。又かと思う彼女だが、辛口だが的を射た批評だと彼。
 刺激を受けて次作を書けたと言う。彼はエドと名乗る。

 彼女は彼と付き合い始め、パティにも相手が出来たらしく、そして花を変えに来る老人は彼女に挨拶を返す。

感想:アメリカの女優は整形とかで若くしがちらしいけど、ダイアン・レインはそのままな感じで好感度大。
 落ち込んでる時は、重力が皮膚を引っ張ってるのが良くわかる。メイクのおかげか、演技力のおかげか。
 イタリアはどこをとっても絵になる美しさ。食べ物もおいしそうで、人も暖かそう。
 まあ、現実はどこの人間も一緒だろうが。
 実際イタリアのドキュメントで週に一度は従兄とかと一緒にわいわい食べていると言うのを見た。
 隣人が食事に誘うのはありそう。ポーランド人達との会食も楽しそう。家の修復も大変だけど、楽しそう。
 大ぜいでのオリーブ摘みもね。不動産屋のマルティンが物静かで、優しくて、良い感じ。
 いつも素敵な恰好のキャサリンも素敵。あのお婆ちゃんは最高。
 イタリア人の男は恋人よりもママが大事と言われているそうで、プラチドが「マンマ」と言うシーンはああ、
イタリアだなあと思う。
 子供がイタリア語でしゃべると超可愛いのよね。サソリダンスは誰でもするだろうと思う。あれはあせる。
 伯爵夫人も良かったね。主人公が最後に願った事が全部かなっていると感じるシーンが感動的だった。
 まあ、友のパティーと赤ん坊は出ていくかもしれないけど。それでも、周りの人間と暖かく暮らせればね。
 映画のサイトによるとあのカップルはドイツ人らしいが、そんな事わからなかった。
 あの印象的な老人はイタリアでコメディ映画を撮っている監督なのね。

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誰も知らない

「誰も知らない」
プロデューサー、監督、脚本、編集:是枝裕和  撮影:山崎裕 音楽:ゴンチチ

一応最後まで書いているけど、すかすかなあらすじです。

 大きな古いスーツケースを抱えて、人のいない電車に乗っているぼろぼろの服の少年(柳楽優弥)と少女。

 母親(福島けい子 YOU)に連れられて大家に引っ越しの挨拶をする少年、福島明。さきほどより幼い。
その大家、小さな子がいる人にはあまり貸したくないらしく、このくらい大きくなりゃ大丈夫と言う大家。
少年、母親とあのスーツケースを二階の自分達の部屋に上げる。
何とかのスーツケースを開けると小さな少女(ゆき 清水萌々子)が、あのスーツケースからは茂少年(木村飛影)が出てくる。
夜になり、明は大きな妹を迎えに行く。京子(北浦愛)。明以外の子供達の存在は秘密。
小さな子どもの存在は嫌がられるから。

 コンビニで万引き犯として捕まる明。コンビニにいた他の子供達が袋に入れてったのだ。
女性の店員(タテタカコ)が他の子がやったのではないかと店長(平泉成)に言い、明、解放される。

 お母さんがいつまでも帰ってこない。タクシー運転手(木村祐一)に会いに行く。
一番小さな子、ゆきのお父さんらしい。次にパチンコ屋に行く明。パチンコ屋の店員(遠藤憲一)に会う。
お金の無心。明の手元には1万しかない。しかしパチンコ屋の店員にも金が無い。
彼、いつもコンドームをしてやってたからゆきは自分の子で無いと言う。

 お母さん、帰ってくる。しかし又どこかへ出かける。

 クリスマスにも帰ってこなかったお母さん。正月。
明はあのコンビニの店員さんに頼み、お年玉の名前を書いてもらい、妹弟達に渡す、お母さんからと言って。

 明、同年代の少年達と知りあう。少年達、明の家でゲーム。ガス料金等のお支払の紙に落書きする京子。
少年、明の目の前で万引き。学校に会いに行く明。しかし少年達は明の誘いに乗ってこない。

 明、いじめにあっている少女(水口 韓英恵)に出会う。

 アルバイト出来ないかとコンビニの店員さんに聞いてみる明。しかし12歳の明にはバイトは出来ない。
警察とか福祉事務所に連絡したらと店員さん。しかしそんな事をしたら四人で一緒に暮らせなくなると明。
前にもそんな事があって大変だったそうだ。

 あのいじめられていた少女と仲良くなる明達。

 ゆきが椅子から落ちて、動かない。薬を万引きする明。

明、あのいじめにあってた少女と一緒にゆきをスーツケースに詰めて、飛行場に持っていく。
飛行機を見せてやりたいから。ゆきの大好きなアポロチョコを詰めて。

感想:現実の事件を元にした日本の映画と言う事で、批評家受け暗い映画は苦手なので避けてました。
いやあ、良かったです。食わず嫌いはいけませんね。何が感動的って、子供達の表情、しぐさがとても自然な事。監督のおかげですね。台本を渡すんじゃなくて、口頭でセリフを伝えたとの事。さすがです。
子供達の風景をずっと見ていたかった。事件通りにはしなかったんですね。やっぱり虐待死は悲惨過ぎるから。YOUさんも自然で良いです。女性の店員さん一人では彼らを救えないですね。
お母さん帰ってきたと言われれば、そうかと思うし。いじめっ子って、自分達のやってる事楽しいんでしょうね。
傍から見てると、陰々滅滅として、うざったいと言うか、きもいと言うか、気色悪いんだけどなあ。
こんなに裕福な国で、孤立してしまって、寂しいと言うか、哀しいと言うか。

他の方の感想を読んで:
 「火垂の墓」を思い出した方が多いみたいですが、私は、
ガス・ヴァン・サント監督の「エレファント」を思い浮かべました。
 あれも実際の事件を元に、淡々と静かに子供達に寄り添って、彼らの日常風景を写してましたね。
 静か系好きなのかな、私。
 「誰も知らない」、長かったみたいですが、どっぷり浸かっていたので、長いとは全然思わなかった。
 タルコフスキーの「ストーカー」の方が長いし。あの何も起きない静かな映画を、だれる事無く見続けたし。
 相性が合う合わないの違いね。はい、泣きませんでした。彼らに寄り添えるほどの人生経験は無いです。
 ライフライン、最後の水道を止める時は、止めた後、福祉事務所に連絡し、相手が子供だろうが、大人だろうが、様子を見た方が良いのではないかと思いましたが、福祉のお金を切り詰めている今、そんな余裕は無いですね。 今日のクローズアップ現代で、行政に、たとえば、安さでは無く、従業員の待遇その他で、
会社を選ぶと言う動きがあると伝えていました。
 アメリカでは、それなりのお金を払った方が良いと言う考え方が出て来たとか。
 あっ、映画にまるっきり関係ない話。
 どうやら、あの子達のような境遇にいる子、結構いるみたいだから、何とか出来ないのかなと…。
 気付いて、自分が、どうにかしたかどうか自信が無い。どうにかする、大人であって欲しいが。

関連サイト
iFinder 雑読乱文実際の事件について書いているのですが、コメント群が感動的。

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タイムライン

「タイムライン Timeline」☆☆☆☆
共同製作・監督・リチャード・ドナー(Richard Donner) 原作:マイケル・クライトン(Michael Crichton)

最後まで書いています。セリフは日本語版から

 砂漠の中の道路を走っている車の前に突然人(Jayson Merrill)が現れて倒れる。
 その男は中世の人間のような格好をしていた。「カステルガール」と男はつぶやく。男は死ぬ。
 車の主( Richard Donner) は言う、40度近い砂漠なのに、男の手は氷のように冷たかった。
 男は全てずれていた、血管まで。心臓の大動脈までずれていた、脊椎も。
 財布は無し、丸に十字の小さな首飾りをぶら下げていた。その首飾りはITC、砂漠にある大企業の物。
 ITCのフランク・ゴードン(ニール・マクドノー Neal McDonough )が男、
ヴィンセント・タウブの遺体を引き取りに来た。
 ゴードンに電話をかけた社長ロバート・ドニガー(デヴィッド・シューリス David Thewlis )は
デッカーも一緒かと聞く。

 ここはフランス、カステルガールの発掘現場。
 1357年のカステルガールの戦いを説明しているジョンストン教授(ビリー・コノリー Billy Connolly )。
 赤い軍服の英国軍が村を占領。で、フランス軍が追い込む。
 教授は模型を使って説明しているのだが、
後ろで手伝っていた息子のクリス(ポール・ウォーカー  Paul Walker )が模型の兵を落とす。
 次は助教授のアンドレ・マレク(ジェラルド・バトラー Gerard Butler )が説明を始める。
 英国軍のオリヴァー卿はアルノー司令官の妹レディ・クレアを捕虜にした。
 戦いの間、オリヴァー卿はクレアを敵に見えるよう城壁につるした。
 かえってフランス軍の士気は高まり、ラロック城は一夜にしてフランス軍に奪還された。

 教授はドニガーがカステルガールについて知り過ぎている事に疑問を持っていた。
 直接会って聞くつもり。ポールはケイト・エリクソン目当てで父の発掘旅行に来ていた。
 ケイト(フランシス・オコナー Frances O'Connor )は階段を発掘していた。ポールは彼女にビールを持っていく。 彼女はポールの気持ちに気づいていたが、その気は無かった。

 弓の練習をしているマレクに会いに行くポール。
 マレクは夫婦が手を握り合っている姿が彫られている発掘最中の石棺を見せる。
 その石棺に彫られた騎士の耳は片方しかなかった。

 修道院跡で崩落が起きる。外気が入ると酸素汚染が始まるので、その前に5分だけ見に行くケイトとマレク。
 マレクは書類箱を見つける。突き当りの素晴らしい彫刻が壊されていた。マレクはメガネのレンズを見つける。
 メガネは近代の物だった。そして「助けてくれ E.A.ジョンストン 1357年4月2日」と書かれた文書が…。
 筆跡は教授の物。二日までに出かけたのに。インクは600年前の物。
 教授が行ったITCに電話をかけたポールはニューメキシコのシルバー・シティーのITC本社に招待される。

 社長は物体をFAXみたいに送る事を考えた。量子コンピューターでマシンを開発。何メートルかは成功。
 で、もっと大きな装置を作り、ニューヨークへの転送実験。
 物はニューヨークへ行かず、何時間かして戻ってきた。次はカメラを転送。同じ森の写真が写る。
 次は空を映してみる。星座で、時代がわかった。違う時代だったのだ。
 カメラに写っていたのは1357年カステルガール近くの森。ワームホールを見つけたのだ。
 教授は14世紀のカステルガールにいる。
 社長はあの時代の専門家のアンドレ達に教授を捜してくれるよう説得する。
 しかし10回行き来して、血管がずれたタウブの事は教えない。

 あの首飾りはマーカーで一つあればみんな戻れる。6時間にセット。時間になれば燃えてなくなる。
 教授の息子ポール、あの時代の専門家アンドレとケイト、フランス語が出来るフランソワ(Rossif Sutherland) 、そして軍にいた事があるITCの社員、ゴードン、ビル・バレット( Mike Chute) 、
ジミー・ゴメス( Patrick Sabongui) が行く事になる。
 物理学が専門のスターン(イーサン・エンブリー Ethan Embry)は残る。

 過去についた早々イギリス軍に襲われる一行。
 ド・ケア卿(Marton Csokas)と呼ばれている男がジミー・ゴメスを殺す。バレットも弓矢に貫かれる。
 彼は手榴弾のピンを抜き、二本目を受ける。
 マーカーを押し、三本目を受け、現代に戻り、倒れて手榴弾を落とす。マシーン壊れる。
 アンドレは追手の注意を引いて逃げる。倒れているゴメスの死体はマーカーを持っていなかった。
 マーカーを押すには周囲12メートルの空間が必要。
 マレクが逃げ込んだ先には女性(アンナ・フリエル Anna Friel )がいた。
 追手が来るが、フランス軍も来て戦闘になり、
アンドレ達が隠れている所の目の前にイギリス軍の死体が転がる。
 その死体から剣を取るアンドレ。女性が襲われるが、アンドレが相手を殺す。
 アンドレ達はポール達と合流、カステルガールに案内してもらう。今日は4月4日。フランス軍総攻撃の日。
 あの女性以外の全員が捕まり、ラロック城の主オリヴァー卿(Michael Sheen)の前に連れて行かれる。
 英語がおかしい事を指摘されマレクはスコットランド人を名乗る。
 「おいぼれの次はこの一団か」とオリヴァーは言う。おいぼれとはジョネス、マジスターと名乗っていた。
 彼を師だと言うマレク。フランソワは名前から(発音もあるかも)フランスのスパイと疑われ、殺される。
 一団が放りこまれた先には教授がいた。マジスターとは科学者の事。
 水をかけるとよけい燃え上がる液体、ギリシャ火薬を作ると言って命拾いしたのだ。
 マレクが外を見たら、あの女性も捕まっていた。体が軽いケイトが屋根に出、見張りを殺す。
 マレクは一人あの女性を助けに行く。一人でマーカーを押すゴードンだったが、マーカーは作動しない。
 マレクは無事彼女をフランス軍に送り届ける。彼女はレディ・クレアだった。
 4人が隠れていた農家は発見され、教授とゴードンは捕まる。
 クレアは兄のアルノー(Lambert Wilson)と会い、
フランス軍の動向を探っていたイギリス軍は彼女がアルノーの妹である事を知る。
 マレクはカステルガールに帰る。フランス軍はイギリス軍に襲われ、クレアは一人逃げる。
 マレクはド・ケアに捕まり、マーカーを取られる。ド・ケアを見て驚くゴードン。
 ド・ケアはウィリアム・デッカーだった。デッカーはゴードンを殺す。
 ゴードンは三本の矢を受けて倒れた彼を見捨てて現代に逃げたのだ。
 城に通じるトンネルがあるかもしれない修道院に行ったポールとケイトは
文書箱の教授の文書とメガネを見つける。
 あのきれいな彫刻を壊したのは自分だと気づくケイト。その先にはトンネルがあった。
 教授はギリシャ火薬を作る。

 81%は直した。ITCの技術者クレイマー(Matt Craven)は80%でも大丈夫だったと言う。
 しかし社長は危険だと承知しない。「少なくてもあっちの世界では生きてはいられる」

 トンネルは行き止まりだった。
 修道士からトンネルの事を聞いたアルノーが副官のギシャル(たぶん…David La Haye)に
「戦場に戻って私の合図を待っていろ」を言って、トンネルに入る。
 入り際、邪魔な机を倒す兵士。メガネが落ちて、レンズが転げる。

 ポール達のパスポートとか、証拠品を処分しようとしていた社長、それをクレイマーに見つけられる。
 彼らが体が歪んで帰ってきたら、マスコミにたたかれる。しかしクレイマーはもう作動させていた。
 思わずクレイマーを押し倒す社長。クレイマーは服を吊るしていたラックに頭を打ち付けてしまう。

 オリヴァーはクレアを城壁に吊るそうとする。
 「アルノーの元へ無事送り届けたのに、どうして又イギリス軍の手に!」「歴史だよ」「では歴史を変えます」
 マレクはクレアを離さないと火薬庫を爆発させるとオリヴァーを脅す。
 城の地下のトンネルではアルノーが行き止まりにの所に着いていた。
 ポール達がイギリス人であるので(アメリカ人だが)、行き止まりをわなと勘違いするアルノー。火を放つマレク。 アルノーがポール達を殺そうとした時、爆発が起こり、トンネルは地上に通じる。
 爆発をアルノーからの合図と受け取るギシャル。アルノーの出現で、オリヴァー、クレアを殺せと命じる。
 クレアを縛り首にしようとした兵士達、フランス軍の弓矢でやられる。
 クレアを助けに行くマレク、デッカーに襲われる。
 クリス、アルノーを殺そうとしているオリヴァーに後ろからアタック。オリヴァー、アルノーに殺される。
 ケイト、城の門を開ける。デッカーに右耳を切り落とされるマレク。
 彼は気づく、自分があの石棺の騎士である事を。ケイトのマーカーは動いていなかった。
 マレクはド・ケアを倒す。マレクのマーカーはド・ケアが持っている。ポール、それを取りに行く。

 作動室を閉め、社長を入れないスターン。

 ポールの呼びかけで、ド・ケアの体を探るマレク。突然ド・ケアが動く。「連れてってくれ、未来に…」
 ド・ケア死ぬ。マーカーは作動していた。マレクは自分を残して行ってくれと言う。
 「俺はこっちに残る。クリス、行って!これでお別れだ」クレアにキスするマレク。

 後一分。コイルをはずそうとマシンに向かう社長。城を出たポールを追ってくるイギリス軍騎士。
 マーカーを押すポール達。社長、マシンに閉じ込められる。社長はマーカーを持っていない。
 社長とポール達が入れ替わる。社長、イギリス騎士に殺される。

 石棺の発掘が終わった。
 「アンドレ・マレク 偉大なる領主にして庇護者、最愛の妻クレアと眠る。
 幸に恵まれ、育みし子はケイト、クリス、そしてフランソワ、愛するフランソワ。
 我より先を生くる我を助けし友人達へ、私は素晴らしい人生を選んだ。1382年没」

感想:「オペラ座の怪人」で、ジェラルド・バトラーのファンになった方々には楽しめるかと。
 ポール・ウォーカーが主役なんだろうけれど、焦点になる人物はアンドレ・マレクだから。
 あのワームホールも彼を過去に送り出すためにあったような…。
 果敢に戦うマレクを見て、さすが、レオニダス王!と余計な事を、あの映画を見ていないのに、考えたのは、
私です。
 本はもっとちゃんとした作りで、面白いらしいが、どうなのかな。マイケル・クライトンはよく映画化されるな。
 この映画もそれなりに面白かったけど。こういう因縁話(?)が好きで、私は。

他の方の評を見ての感想:フランソワ、行くの嫌がってたのに、可哀そうでした。
 役者としては、短い出番で印象が強いおいしい役ですが…。
 それなりに面白かったと言う人とつまらないと言う人と。「 ROMISE」よりは面白いんじゃないのか。
 あの映画、途中で視聴止めた。映像奇麗でも、耐えられない物は耐えられない。
 私はCG大好き人間なんだけどなあ。あのチェン・カイコーが作っただなんて…ショック……。
 ふと思ったんだが、「ドゥームズデイ・ブック」、映画化しないかな。ぜひ見たいんだが。
 お願い、誰か、映画化して!「航路」でも「犬は勘定に入れません」でも良いけど…。
 確かにケイトがあんなに簡単に人を殺せるかわからないけれど、女は一旦決意すると怖い事は確かだ。
 クレアの話は間違って伝えられてたんじゃないのか。

関連サイト
竜ノ偽言霊。

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「妻」日本 1953 東宝 ☆☆☆☆
監督:成瀬巳喜男 製作:藤本真澄 原作:林芙美子 脚色:井出俊郎 撮影:玉井正夫 音楽:斎藤一郎

最後まで書いています。

 結婚十年目、中川十一(上原謙)は今だ安月給、妻の美種子(みねこ 高峰三枝子)は毛糸編みの内職、
うちの二階は間借り人に貸していた。
 二人は子供のいない夫婦。お互いがお互いに不満がある。
 いつものごとくにめざし四匹に漬物のあまり愛情が感じられない弁当を広げる十一だったが、
同僚の相良房子(丹阿弥谷津子)のお弁当は実においしそう。
 たまたまあった二階の間借り人松山浩久(伊豆肇)と一緒に酒を飲む。
 彼は仕事が無く、妻の栄子(中北千枝子)の稼ぎで暮らしていたが、二人の間には隙間風が吹いていて、
浩久は別れてやるつもりだと言う。
 ある日十一は外で同僚の相良に会う。一緒に喫茶店で過ごしたら、彼女が展覧会に誘ってくる。
 うちの方では松山栄子が勝手に引越しをしていた。
 日曜日、用があるからお留守番宜しくと言う妻に、十一は自分だって大事な用があると主張する。
 で、行った先は相良さんとの展覧会。
 しかしその様子は間借り人の絵描き、谷村忠(三國連太郎)にしっかり見られる。
 それからも時々喫茶店で会う二人。しかし彼女は大阪へ自立を目指すために行ってしまう。
 松山が出て行った奥さんの栄子を無理矢理連れてくる。
 酔っぱらっている松山を谷村がなんとかなだめ、栄子の話を美種子は聞く。
 帰ってきた松山は人が変わってい、もう彼に対する愛情は無い栄子。
 相良から十一に葉書が来、それを受け取る美種子。十一は相良がいた席を弁当を食べながら所在無く眺める。 十一は社用で大阪へ行った時についでに彼女に会いに行く。彼女は未亡人でまだ小さい息子が一人いた。
 その息子とも楽しく遊ぶ十一。松山は出て行き、代わりに美種子はミネウチという若い女性を紹介される。
 彼女には鬼頭(谷晃)というパトロンがいた。
 美種子は谷村から十一が相良と歩いていたと聞き、大阪に行った十一に彼女に会ったのかと聞く。
 十一は会ったと言う。あなた、その方が好きなのと問う妻に好きだと答える十一。
 美種子は絶対別れないと言う。彼女は松山栄子に相談、彼女の家に泊まる。
 帰ったら、ミネウチを訪ねて鬼頭の妻(本間文子)が来る。
 鬼頭は家具の製作所をやっているが、うちにはめったに帰ってこず、たまに帰ってきても、
金を持っていくだけだった。
 しかしミネウチと鬼頭は熱海に行っていた。
 十一は会社の若い女性から奥さんから相良さんの事を聞かれたと言われる。
 十一の所に美種子の友達の桜井節子(高杉早苗)が来る。美種子から話を聞いたからだった。
 彼女は明日伺うからいてくれと言い残す。
 その夜、「やっぱり別れましょうか」と言う美種子、「会社なんか行って妙な事しゃべらない方が良いね」と十一。 大阪へ手紙を出したと美種子。ふとんに頭を隠して寝てしまう十一。次の日、節子が来る。
 十一は起きているが、美種子はタヌキ寝入りをしていて、節子が起こそうとしても起きない。
 節子は大きなひらめを持ってきて、料理しようとするが出刃包丁と菜切り包丁しかなく、
刺身包丁は無い(うちにも無いぞ)。
 包丁はさびていて、布巾も一つしかない。
 二人の自分に対する悪口を聞いていられず、ラジオをつけ、起き上がる美種子。十一は包丁を研ぎ始める。
 美種子と節子は喧嘩を始め、節子は出て行く。
 美種子は実家に帰り、ひらめは結局、漁師の家にいた事がある谷村にさばいてもらう事に…。
 房子が仕事のため上京して来た。いつもの喫茶店ランブルで会う約束をする。会社に美種子の叔父が来る。
 今夜、美種子の実家に来いと叔父さん。
 しかし彼は美種子の実家には行かず、房子と喫茶店で会い、小料理店に行く。
 これから旅行しないかと誘う十一。しかし彼女は用事もあり、断る。
 明日又喫茶店で会おうと約束を取り付ける十一。美種子は家に戻る。
 谷村から十一は今日は帰らないと言っていたと聞き、ふと下げてある十一の背広を探る美種子。
 そこには房子の住所が書いてある紙が入っていた。
 彼女は房子を訪ね、離婚して慰謝料なんか貰って引っ込むような負け方はしたくない、
それでもあなたがいやだとおっしゃるなら死んで二人を見つめますとまで言う。
 房子は今夜主人と会うのか聞かれ、いいえと言う。「別れてくださる?別れてくださいね。お分かりになって」
 房子は去る。喫茶店で十一は房子からの手紙をもらう。
 そこには奥様の来訪を受けた事が書いてあり、お別れいたしますと書いてあった。夫を一人待つ妻。
 ミネウチがお菓子を持ってきて、うちのパパさんも来ないと言う。一人酒を飲む十一。
 「家具商の妻、服毒自殺」と書いてある新聞記事を(おそらく谷村が御忠信)読む美種子。鬼頭の妻の事だ。
 酒に酔って帰ってきて、いつものように一人で布団をだし、寝て、一言も口をきかないで家を出る十一。
 お互い、このままで良いのかどうかわからなかった。

感想:十一も彼女の内職を軽んじる言葉を言ってしまう所があるけれど、美種子の方が、
お弁当といい(まあ弁当作りはめんどうだ)、包丁といい、布巾といい、冷たいぞんざいな態度といい、う~ん…。  お料理が苦手ってあるよね、しかたないか、向かないのね美種子。
 悪妻でも愛されてる例はあるし、良妻賢母でも浮気される。相性よね。悪くない旦那さんだと思うけどな~。
 私が男だったらやっぱり、房子の方が嬉しい…。
 でも夫婦はお互いの努力、気遣いが大事だから、お互いだろう。
 美種子が周りに言っちゃうのは、うちにこもってるより良いと思う。
 会社の人に聞くよりは、旦那と浮気相手直撃の方が良いだろう。
 しかし別れてもらっても、こんな冷たい関係が続くなら、考えちゃうよな。
 昔は女の自立は大変だし、でもそれが理由で別れないのも…。
 三國連太郎さん、コメディリリーフ的な役がとっても似合ってました。
 浮気を目撃したら、そりゃあもうしゃべりたくてしゃべりたくて、たまりませんよね。
 鬼頭さんの奥様は気の毒です。お金も無いのに愛人を囲うのは止めましょう。
 昔だから、道が狭くて、舗装されていない。大体あんな形で間借り人を置くなんていまや考えられない。
 この映画の間借り人と家主の関係は良い。戸に鍵がかかっていない。男が帽子をかぶっている。
 着物を日常で着ている人がまだいる(私も日常で着れるもんなら着たい)。色々と驚きがいっぱい。
 せんべいはおいしそうでした。東京は割りとせんべいの本場ですよね。
 私はせんべい好きです(でも、食べちゃうので、買いません。誘惑に耐えてます)。
 あんな事で顔をしかめられても困ります。
 まあ、私ならせんべいを食べている時は幸せそうな顔をしていると思いますが…。
関連サイト
邦画ブラボー
再現、成瀬巳喜男

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父、帰る

「父、帰る」2003年 1h51 ロシア ☆☆☆☆☆
監督:アンドレイ・ズビャギャンツェフ プロデューサー:ドミトリイ・レスネフスキー カメラマン:ウラジーミル・ミシュコフ 撮影:ミハイル・クリチマン 音楽:アンドレイ・デルガチョフ 脚本:アレクサンドル・ノヴォトツキー、ウラジーミル・モイセエンコ

最後まで書いています。注意!

 日曜日。海(だか湖)の突端にある塔。そこから子供達が次々と飛び降りる。
 兄のアンドレイ(ウラジーミル・ガーリン)は飛び降りる事が出来たが、
弟のイワン(イワン・ドブロヌラヴォフ)は飛び降りる事が出来ない。
 弱虫のクズと言われるの嫌さに塔から下りる事も出来ず、兄や友達は勝手に帰って行き、
結局母(ナタリヤ・ヴドヴィナ)が迎えに来る。

 月曜日。サッカーをしている友達に話しかけても無視してクズ呼ばわり。兄もその事に同意する。
 兄に殴りかかるイワン。兄を追いかけるイワン。
 最終的にはどっちが追われてるのかわかんない状態でほぼ同時に家に駆け込み、母親に訴えようとする。
 しかし静かにしてと言われる。パパ(コンスタンチン・ラヴロネンコ)が寝てるわと。驚く二人。
 部屋をそっと開けると父親がこっちに足裏を向けて寝ている。
(有名な足裏をこっちにむけて横たわっている死んだキリストの絵を思わせる構図。
父親の顔の横には羽があるし)
 屋根裏ににある箱を開け、絵入り聖書(?違うか?神の創造の絵も)を開くイワン。そこには家族の写真。
 若い時のパパ。「パパだ。間違いない」と言う兄。家族で食事(最後の晩餐のよう)。
 ワインを子供達にもやるように言う父。薄めて出される。明日の朝から三人で旅行だと父。

 火曜日。ギリシャ十字架のように立っている電信柱。車上、パパと呼ぶよう強制するパパ。街に着く。
 兄に食事する場所を探させる父。3時間経っても帰ってこない兄を探しに行く父。
 兄はレストランを見つけたのに、何か(人)を見ていて戻らなかったのだ。兄を怒る父。
 さっきまでおなかが減ってたのに、食べる気を失くすイワン。スープとパンを出されてもイワンは食べない。
 車に戻ろうとすると父親に食べる事を強制される。「はい、パパ」と言えと行っても「はい」としか答えないイワン。 兄に会計の払い方を教える父。レストランの外で預かった財布を開く兄。不良に絡まれ財布を取られる。
 父親見ていたのに、ゆっくりと来て車で追い、見事捕まえてくる。兄にやられたんだから好きなだけ殴れと父。
 弟にも仕返ししろと言うが、二人ともやらない。腹が減ってやったと言う不良に金をやる父。
 用事が出来た、バスで帰れと父。滝へ行くって約束したろと言う兄に「今度な」と父。「12年後か」と弟。
 だが、結局旅行を続ける。

 水曜日。釣りが続けられなかった事に文句を言い続ける弟。父は川のある所に弟を下ろし、車を走らせる。
 待っている内に土砂降りの雨が降ってくる。父が戻って来る。

 車が泥道にはまる。兄に木の枝を切ってきてもらい、それをタイヤの下に入れさせる。
 うまく出来ない彼にへたくそと言う父。「どこが?なら自分でやれよ」と言う兄の頭を車にぶつける父。
 鼻血が出る兄。車の運転を兄にさせ、父と弟は後ろから車を押す。うまくいき、「よくやった」と兄をほめる父。
 嬉しそうな兄。不満顔の弟。

 木曜日。人一人見当たらない湖の浜辺。ボートで浜辺から見えないところにある島に行く。
 船外エンジンが途中で止まる。子供達にオールを漕がせる。途中、荒れるが、島に無事着く。

 金曜日。父のナイフを盗む弟。島の中に子供達を連れて行く父。
 そこには塔(はしごで登るやつ。灯台みたいだ)が立っていて、景色が良いから登れと父。もちろん登らない弟。 父と兄はたきぎ拾い。弟は皿洗いを命じられる。父親の皿を湖に放り投げる弟。
 父親一人廃屋の中の地面を掘り、そこに埋まってた箱を開け、小さな箱を取り出す。
 その箱をボートの箱にしまう。釣りに行きたい子供達に1時間、時間をやる父。
 兄に時計を持たせ、3時半に島を出ると言う。
 しかし釣れず、時間になったが、弟が強硬に主張してもう少し遠くに行き魚を釣る。帰ったらもう7時だった。
 兄を責め、頬を張る父。弟が自分が言い張ったんだと父を止めようとするが、父は兄を責め続ける。
 「殺したきゃ殺せよ。畜生!大嫌いだ」と兄は言い、「殺せ?殺せだと?」と父が手斧を握ると、
弟が「やめろ!兄貴に触ったら殺すぞ」と叫ぶ。
 父は振り向き、手斧を手から落とし、ナイフを両手で持った弟と向き合う。
 「来るな。こっち来るな。近づくな。違ってれば好きになれたのに。これじゃ無理だ。大っ嫌いだ。僕らに近づくな。お前なんか他人だ!」と泣き叫ぶ。
 「誤解してる」と言う父に、泣きながらナイフを投げ捨て走り去るイワン。追いかける父。二人を追う兄。
 塔に登るイワン。父も登るが、イワンは上まで登って蓋を閉め、父が上がって来れないようにする。
 「あっち行け。大嫌いだ」「開けてくれ」「うるさい。消えろ」「頼むから」「行かなきゃ飛び降りるからな」
 「よせ。待つんだ」「飛び降りてやる」
 イワン、灯台のライトの部分に乗っかり「僕にだって、やれるさ。やれる。やれるぞ!何だってやれる。そうさ。
やれるんだからな!」
 父、外側から上がろうとして、落ちて死ぬ。二人、父を手で引っ張って行こうとするが出来ない。
 斧で枝を切って、それを父の下に敷き、浜辺まで引っ張って行く。

 土曜日。死体をボートに乗せ、父親が直しておいたエンジンで進む。
 岸に着き、疲れたので死体をボートに乗せたまま、車の所で一休みする。
 気が付くとボートが波にさらわれ、水が床から染み出して来て、死体が沈んで行く。車に乗って去る二人。

感想:そんなに会っていなけりゃ子供にこびそうなものだが一切こびない父。
 ちょっと強圧的で暴力的でもあり、不器用でもあるが、色々子供達に教えようとしているようでもある。
 いきなりやって来た事もあり、何の記憶も無く、父といってもピンと来ない弟は父に馴れる事が出来ず、
一度へそを曲げると簡単には直せず、そのまま最後まで行ってしまう。
 パパと一生懸命叫んだのは、父の死体が沈んで行ってしまう時だ。
 どこかヘラヘラとした兄は、二人きりになって、自分達でどうにかしなければならなくなってから、
寡黙にするべき事を的確に行う。
 箱の中身は最後までわからない。全篇に神話とか寓話のような雰囲気。聖書とか…。
 父親は客人(まれびと)?この手の象徴の意味を理解できる知識が私には無い。美しい色調を抑えた風景。
 説明しすぎない。緊張感が溢れている。

 2003年6月25日、ヴェネチア国際映画祭2か月前、本作の完成試写の直前に、
友人とロケ地のサンクトペテルブルク郊外のラドガ湖に遊びに行き、V.ガーリン溺死。
 2001年10月15日の彼のサンクトペテルブルクでのオーディションの時の映像が特典にある。
 1987年1月26日生まれ。
 音楽学校でピアノとトランペットを学び、
サンクトペテルブルクの州立ミュージカル劇場「ザゼルカリエ」劇場で働く。
 好きな歌手はヴィソツキー。オーディションには落ち続け。母と姉と暮らしていた。
 父の事はほとんど覚えていない。
 父親は美術学校を卒業し、軍隊でエンジニアの学校に行き、核兵器開発のための工場に送られ、
そこの仕事が嫌で止めた。
 今は好きな事をして暮らしているそうだ。1メートル70くらい。

公式サイトに載っているアンドレイ・ブラコフ/ロシア、コメルサント紙の記事、抜粋
 父親が戻ってきた日、息子たちは旧約聖書にある「アブラハムのイサクの犠牲」の絵を見る。
 映画内の出来事は、“聖書でいう”創造の7日間、つまり日曜から土曜の間に起きる(※1)。
 息子たちが父親と初対面したとき、父は死んでいるみたいに眠りこけている(※2)。
 謎めいた島に小船で息子たちを連れて行く父は、ギリシャ神話に登場する三途の川の渡し守、
カローン(※3)のようだ。
 どこか粗野で寡黙な態度は、来世から訪れた人ではないかと思わせる。
 あきらかに、感じがいいと男とはいえない。息子を鍛え、ふたりを整列させる。
 男性的世界、言うなら性質的にロシア社会を思わせる。
(※1)ロシア正教会では、1週間は日曜日から始まり、土曜日が安息日である。
(※2)ベッドで眠る父の姿は「死せるキリスト」の構図と類似する。
(※3)冥界と人間界の間にある三途の川を守る。妻エウリディーケを冥界から連れ戻そうとしたオルフェウスがカローンに竪琴を聴かせ、その音に聴きほれている間に冥界に渡ることが出来たという琴座の物語が知られている。
父、帰る
関連サイト
mm(ミリメートル)ソ連時代は旅をするのに許可がいり、ロード・ムービーを作るのは困難だったそうです。
KOGURE journal他の国は全て現代どおり帰郷としたのに、日本だけ「父」と入れて、これは監督の本意ではないそうです。まあ、確かに父だけじゃないですものね。
とおる美術館マンテーニャの「死せるキリスト」の絵が見れます。
マンディの映画もろもろ日記事件は「自己犠牲」と監督は言っているそう。
情報環境フォーラム塔は父を象徴、12年前はソ連の社会主義が崩壊、父のイメージは旧ソ連の強権的、秘密主義的なイメージと重なるそう。
Official Siteロシアの記者の素晴らしい評とスタッフ、キャストの情報が見れます。
ピピのシネマ日記他の方も書いてらっしゃいますが、今までイワンと呼びかけていた父が最後に「ワーニャ」と言うことが書いてあります。私は気づかなかったので…。

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トータル・フィアーズ

「トータル・フィアーズ The Sum of All Fears」米 2002年 ☆☆☆☆
監督:フィル・アルデン・ロビンソン(Phil Alden Robinson)原作:トム・クランシー(Tom Clancy)脚本:ポール・アナタシオ(Paul Attanasio)ダニエル・パイン(Daniel Pyne)音楽:ジェリー・ゴールドスミス(Jerry Goldsmith)

最後まで書いています、注意!!

 CIAの情報分析官ジャック・ライアン(ベン・アフレック Ben Affleck)が恋人の研修医のキャシー・マラー(ブリジット・モイナハン Bridget Moynahan)と楽しんでたら、
 電話がかかってくる。
 緊急の呼び出しだった。ロシアの大統領が死に、新しい大統領が誕生した。
 アレクサンドル・ネメロフ(シアラン・ハインズ Ciaran Hinds)だ。
 彼の事は誰も知らなかったが、
ジャック・ライアンは一年前に彼の事を次期大統領の有力候補だと報告書を出していた。
 だからCIAの長官ウィリアム・キャボット(モーガン・フリーマン Morgan Freeman)に呼ばれたのだ。
 情報委員会に参加する。ジャックはネメロフは強硬派ではないと判断していたが、強硬派だと言う声もあった。

 29年前にゴラン高原に落ちたイスラエルの核爆弾がネオ・ファシストのリチャード・ドレスラー(アラン・ベイツ Alan Bates)に売られる。

 ジャックはキャボットと一緒に核兵器解体の査察のためにロシアに行く。二人はネメロフ大統領に会う。
 ネメロフはジャックのレポートを読んでいた。それから核兵器解体の査察に行く。
 そこでジャックは上級科学者のミリノフ、オルロフ、スパスキーがいない事に気づく。
 三人の事を旧KGBのアナトーリ・グルシコフ(マイケル・バーン Michael Byrne)に聞くが、それぞれ病欠、
休暇、死亡なんだそうだ。
 しかしキャボットのロシアの知人、通称スピネーカーが三人の行方はグルシコフも知らないと言う情報を送ってくる。 最悪の惨劇を防ぐため裏口は常に開けて置く。そのためスピネーカーと関係を持っているんだそうだ。
 キャボットはデスクワークをしていたロシア語に堪能なジョン・クラーク(リーヴ・シュレイバー Live Schreiber)に三人の行方を調べるよう命じる。
 (ミリノフ、起爆装置の専門家。スパスキー、核本体のケーシングの専門家。
 オルロフ、数学者で原子爆弾内部の高性能爆薬に関する解析。核爆弾を作るのにかかせない)

 チェチェンの首都グロズヌイにロシアがノビチョフという実験的な神経ガスを落とした。
 ジャックにはネメロフがやったとは信じられなかった。
 しかしテレビでネメロフ自身がチェチェン攻撃は私の決断と言っていた。
 実際にはPDC,ミトキン将軍を中心とする旧体制派の仕業だった。
 しかし軍を掌握していないと知られる事は避けたかった。
 無能と思われるよりは悪人と思われる方がましだとネメロフは言う。

 ジョン・クラークはスパスキーの母親(France Arbour)に会う。息子は秘密の仕事をしているそうだ。
 電話をしてはいけないと言われているらしいが、母親に電話をかけてきたそうだ。
 その電話はウクライナのクレメンチュク貯水湖からだった。ジョン・クラークはその地に行き探りを入れる。
 ジャックはキャボットからジョン・クラークに会い、衛星からの情報を伝えるよう命じられる。
 クラークが潜入してみると研究者が殺されていた。
 クラークはそこにあった破片に書かれたあったイスラエルで調べをすすめ、
ジャックは研究者が作った物の行方を追う事にする。
 ボルチモアに煙草の自動販売機を装った核爆弾が持ち込まれる。
 ボルチモアでアメフトを見ているキャボットと大統領のロバート・ファウラー(ジェームズ・クロムウェル James Cromwell)。
 荷の行方を知ったジャックがキャボットに連絡し急遽大統領を避難させる。しかし核が爆発。
 ジャックが乗ったヘリは落ちるが、何とか無事だった。大統領も無事。核はロシアの仕業と思われた。
 リチャード・ドレスラーがロシアの将軍(トゥビニン Yevgeni Lazarev)に連絡、将軍は報酬を約束されてい、
部下達にモスクワがアメリカの核爆弾で崩壊、その報復として黒海に展開するアメリカの空母を攻撃すると言う。
 アメリカの空母が攻撃される。街の南、スタブラトンネルにある放射能対策チームに合流するジャック。
 彼らによると核爆弾はアメリカ製だった。ジャックは瀕死のキャボットに会うが、死んでしまう。
 ジャックはキャボットの携帯(PDA?)を持っていく。核爆弾の受取人がわかった。
 ボルチモア港、トランス公社のメイソンが受取人だ。ジャックはそこへ急ぐ。
 しかし彼の車は途中で事故って、ジャックは車に閉じ込められる。
 ジャックは車の中でスピネーカーにメールを送る。1968年に盗まれたアメリカのプルトニウムはどこへ?と。
 イスラエルだった。CIAが渡したのだ。ジャックは車から何とか出る。
 アメリカは空母を攻撃した基地にスマート爆弾を使う。
 ジョン・クラークは核を買った武器商人がオルソンと言う男である事を突き止める。
 オルソン(コーム・フィオレ Colm Feore)の口座にはドレスラーという男からか大量の金が振り込まれていた。
 ドレスラーの正体がわかり、大統領に知らせようとするが、すでに最終攻撃態勢に入っていた。
 ジャックにはアメリカの大統領が彼を信じてくれるかどうか確信が無かった。
 ジャックはホットラインでロシアの大統領に連絡を取る。この会話はアメリカの大統領にも伝わっていた。
 ジャックは真相をロシアの大統領に伝える。
 「恐怖の総和がこの危機を呼んだんです」彼のこの叫びを最後にホットラインは切られる。
 しかし危機は回避された。オルソンはクラークに殺される。ドゥビニン将軍(?たぶん…)は射殺される。
 ドレスラーは車の爆破で死ぬ。スピネーカーはグルシコフだった。

感想

 わりと楽しめました。陰謀物が好きなのかな、私は。リーヴ・シュライバーの役はカッコイイですね。
 最後のオペラの曲は素敵です。あれ、トゥーランドット?違うかな?オペラはろくに知らない。(「誰も寝てはならぬ」だと思います)

 放射能を浴びて大統領もジャック・ライアンも心配です。核って本当の惨状は映像化できないしね、悲惨過ぎて…。 後も大変だし…。日本人なら話でも爆発させにくいね。悲惨すぎるから…。
トータル・フィアーズ

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特攻大作戦

「特攻大作戦 The Dirty Dozen」米 1967年 ☆☆
音楽:フランク・デヴォール(Frank De Vol) 脚本:ナナリー・ジョンソン(Nunnally Johnson)、ルーカス・ヘラー(Lukas Heller) 監督:ロバート・オルドリッチ(Robert Aldrich)原作:E.M.ナサンソン(E.M.Nathanson)

最後まで書いています。注意!

 1944年ロンドン、ジョン・ライズマン少佐(リー・マービン Lee Marvin)はウォーデン将軍(アーネスト・ボーグナイン Ernest Borgnine)に呼ばれた。
 命じられたのは死刑や重刑が決まっている凶悪犯達12人を鍛え上げ、
ドイツのレンヌにある軍幹部の別荘を襲い、幹部達を殺すという任務だった。

 凶悪犯12人と対面するライズマン。
 さっそくビクター・フランコ(シカゴでの強盗殺人で絞首刑 片足義足 ジョン・カサベテス John Cassavetes)が反抗する。
 命令に従えと言うライズマンをフランコは後ろから襲うが見事に投げられる。

 まず彼ら自身に宿舎作りをさせるライズマン。教練も同時にやる。
 ある日フランコが看守はお湯でひげを剃っているのに自分達は水で剃らなければいけない事に反旗をひるがえす。 ライズマンが全員を並べさせ拒否した者は前に出ろと言うと全員前に出る。
 カミソリと石けんと暖かい食事を取り上げるライズマン。
 しかし密かに全員が団結した事を嬉しく思うライズマンだった。

 訓練場所がある学校を受け持っているエヴァレット・デシャー・ブリード大佐(ロバート・ライアン Robert Ryan)がライズマン達の秘密を知りたがる。
 この任務は大佐には秘密だったが、大佐はライズマンより階級が上で、しかも馬が合わなかった。
 将軍がいると嘘を言って煙に巻こうとするライズマン。
 ピンクリー(禁固30年 ドナルド・サザーランド Donald Sutherland)を将軍に仕立てるのだった。
 しかしライズマンを怪しむ大佐は部下二人に秘密を聞き出せと命じる。
 二人は一人トイレにいたジョセフ・ウラディスロー(親父がドイツで鉱夫をしていたおかげでドイツ語をしゃべれる。三日間将校だったが、医療品を全部持って部下を見捨てて逃げた上官を射殺して絞首刑 チャールズ・ブロンソン Charles Bronson)を痛めつけ秘密を聞き出そうとする。
 サムソン・ポウジー(押した奴を一発殴ったら相手が死んで殺人罪 絞首刑 一番でかい 文盲 クリント・ウォーカー Clint Walker)とロバート・ジェファソン(去勢しようとした相手を殺して、絞首刑 ジミー・ブラウン Jim Brown フットボールの選手)が来て助けられるが彼らは二人を少佐の部下と思い込む。

 ライズマンがいない間に大佐が部下達を連れて訓練所にやってくる。
 大佐の部下にウラディスローを痛めつけた二人を見つけるポウジー。全員に伝える。
 ウラディスローが音頭を取って数人で大佐に歯向かうが、その時少佐が大佐達に向けてマシンガンを撃つ。
 大佐と部下達は秘密を暴く事が出来ずに去っていくのだった。

 上層部で今度の作戦を危ぶむ声が出る。師団対抗演習で彼らの力量を見極める事にする。
 彼らは見事に大佐の鼻を明かすのだった。

 そして本番。マゴット(娼婦を殴り殺して絞首刑 狂信的 南部人 テリー・サバラス Telly Savalas)がドイツの女を見て狂った行動を見せるがジェファソンが射殺。
 他にも何人か犠牲者を出してしまうが、任務をやりとげ帰郷するのだった。

 私には思ったほど面白くなかったです。全員キャラ立ちさせるのは難しい。
 ちなみに好きな人はとっても好きな映画です。「めぐり逢えたら」で男の映画として出てくるのがこの映画です。

 テリー・サバラスと言うと刑事コジャックという感じですが、
精神的に問題がある人物を的確に演じていたと思います。
 ジェニファー・アニストン、彼のお孫さんなんですね。驚きました。
 ドナルド・サザーランドも全然威厳の無い若造をちゃんと演じていました。
 どうも後年のイメージが大きくて新鮮でした。まあ、マッシュでちゃらんぽらんな役をやっていたけど。
 「グロリア」等の監督ジョン・カサベテス、一番の反抗者として目立ちまくってました。
 11番と言うことは2番目にチビということね。ドナルド・サザーランドは確か2番だ。

 こういうのを見ていつも思うんだけどドイツは良く悪役になるからきついなって。
 私は日本人だから外国の映画で戦争時の日本人が出てくるとウワー!!と思っちゃうんですが、
ドイツ人は日本人よりこの手の体験が多いだろうと思います。

特攻大作戦

なるほどサイト
映画の中の戦車
ロバート・アルドリッチを忘れぬために
地下室名画座「シネマーDaichan’s」


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ターミネーター 3

「ターミネーター3 Terminator 3 :Rise of the Machines」☆☆☆☆
監督:ジョナサン・モストウ(Jonathan Mostow)脚本:ジョン・ブランカート(John Blancato)マイケル・フェリス(Michael Ferris)音楽:マルコ・ベルトラミ(Marco Beltrami)ターミネーター・メイクアップ&アニマトロニクス効果:スタン・ウィンストン

最期まで書いちゃってます。ネタばらしまくり。 

 未来は変えられる。
 ジョン・コナー(ニック・スタール Nick Stahl)は未来を変え、審判の日が起こらないようにした。
 今、彼は電話も住所も持たず、日雇い仕事をしていた。相変わらずロボットが人間を殺しまくる未来の悪夢を見る。 バイクで事故った彼は動物病院に侵入し動物用鎮静剤を使う。
 その頃LAの街中に素っ裸の女(クリスタナ・ローケン Kristanna Loken)が現れた。
 その女は未来から送られた暗殺ロボット「T-X」。T-Xは車を奪い、抹殺リストを閲覧する。
 そしてアリゾナ砂漠の真ん中にも素っ裸の男が現れた。
 ターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー  Arnold Schwarzenegger)である。 
 彼はレディースナイトに出演していた男性ストリッパー(Jimmy Snyder)から服を奪う。
 T-Xはドライブスルーのバーガー屋で働いていたホセ・バレラ(Robert Alonzo)を殺し、
エリザベスとビル(Brian Sites)のアンダーソン兄弟を抹殺する。
 一方ケイト・ブリュースター(クレア・デインズ Claire Danes)は急患の呼び出しで動物病院に行く。
 そこにはジョン・コナーがいた。彼女は彼とはウエストヒルズ中学で一緒だった。
 ケイトは彼を動物用の檻に閉じ込める。そこにT-Xが現れる。
 T-Xは急患として猫を連れてきた女性を殺し、その血をなめる。ケイト・ブリュースターとは違う。
 他の所にあった血もなめてみるとそれはジョン・コナーの血だった。そこにターミネーターも現れる。
 ターミネーターはケイトを車に閉じ込め、ジョン・コナーを救う。ジョンはケイトを乗せたまま逃げ出す。
 T-Xはリモートコントロールでパトカー他4台の車に追わせ、自分は大型クレーン車で追う。
 ターミネーターも大型バイクで追う。
 ターミネーターはT-Xが乗っているクレーン車に乗り移り、フックをマンホールに引っ掛けて、
ジョン・コナーの車に乗り移り、何とかT-Xをまく。
 ターミネーターによるとあのT-Xはナノテクトランスジェクターで他のマシンを操り、プラズマ砲を使い、
強力な骨格を持ち、ターミネーターより知能も高かった。
 ターミネーターは水素電池で動き、水素電池は破損すると大爆発を起こす。
 その頃ケイトのフィアンセ、スコット・パタースン(?マーク・ファミグリエッティ Mark Famiglietti)はT-Xに殺される。
 訪れた刑事にフィアンセの姿で応対するT-X。一方ジョン・コナー達はサラ・コナーの墓に出向いていた。
 サラ・コナーは白血病で1997年に死に、その灰は友人達の手によって海に撒かれていた。
 彼女の墓には武器が詰めてあったのだ。そこに警察がかけつけ、ケイトは保護される。
 銃を構えた警察の前に棺桶を抱えて現れたターミネーター。その棺桶にはジョン・コナーが入っていた。
 死傷者ゼロで警察の包囲網を潜り抜け、次にターミネーターはケイトの保護に向かう。
 ケイトの父親ロバート(デイヴィッド・アンドリュース David Andrews)は軍人としてスカイネットに関わっていて、ジョン・コナーはケイトを通じてロバートと接触、そしてケイトとの間には大事な子供が生まれる事になっていた。
 T-Xがケイトを殺そうとするが、ターミネーターが助ける。
 T-Xは彼らの車の天井にくっついて丸のこで車の天井を切ろうとするが、
ターミネーターが大型トラックの下を無理矢理通る事でT-Xを吹っ飛ばす。
 武器を破損したT-Xはプラズマ砲の代わりに火炎放射器を選択する。
 スカイネットが反乱を起こし、核が世界中に落とされるのは後2時間と53分後の6時18分だった。
 T-Xはジョン・コナーの下で戦う戦士達を抹殺していて、抹殺対象にはロバートも入っていた。
 ターミネーターはジョン・コナー達を安全な地に連れて行こうとするがジョン・コナーは拒否し、
ケイトの父ロバートがいる地に向かわせる。
 しかしスカイネットは起動された。
 ロバートはT-Xに撃たれ、基地内ではT-Xに操られたTー1ロボットによって殺戮が始まる。
 ジョン・コナー達はスカイネットを止めるためのアクセスコードを手に入れるが、ロバートは死んでしまう。
 T-Xはターミネーターを首が千切れかかるような状態になるまでやっつけ、ジョン・コナー達を追う。
 ジョン・コナーは電磁場を最高にまでセットし、T-Xは電磁場に囚われ身動きが出来なくなる。
 二人は飛行機でロバートが示唆したクリスタルピークに行こうとするが、そこにターミネーターが現れ、
ジョン・コナー達を襲う。
 T-Xにシステムを壊されたからだが、CPUは破損していなかった。
 ターミネーターは自らを停止させ、二人はクリスタルピークに向かう。
 クリスタルピークでアクセスコードを入れようとしていると、T-Xが現れる。
 しかしその後からターミネーターも現れ、二体の死闘となる。ターミネーターは水素電池を爆発させる。
 ジョン達は何とか基地内に入るが、そこには旧式のコンピューターしかなく、スカイネット関係の物は何も無かった。 クリスタルピークにあったのは要人用の核シェルターだったのだ。核は発射された。
 シェルターには各地から現状を知ろうとする声が届き、ジョン・コナーは指示を与え始めるのだった。

 ジョン・コナー、猿顔(ゴメンナサイ!)のニック・スタールよりエドワード・ファーロングの方が嬉しかった。
 監督は演技力で選んだと言っているが。

 アクションが素晴らしい。文句なしです!T-Xの足や首が後ろにグリッとまわる所、良かった。
 基地のロボットのデザインもグッドデザイン。このシリーズ、全部外れ無しで驚嘆に値します。
ターミネーター 3 プレミアム・エディション

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トール・テイル

「トール・テイル/パラダイス・ヴァレーの奇跡 TALL TALE:THE UNBELIEVABLE ADVENTURES OF PECOS BILL」1995年アメリカ 97分 ☆☆☆
監督;ジェレマイア・チェチック(Jeremiah S.Chechik)製作:ロジャー・バーンバウム (Roger Birnbaum)ジョー・ロス(Joe Roth)トム・シュルマン(Tom Schulman)脚本:スティーヴン・L・ブルーム(Steven L. Bloom)ロバート・シェンカン(Robert Schenkkan)撮影:撮影: ヤヌス・カミンスキー(Janusz Kaminski)音楽:ランディ・エデルマン(Randy Edelman)

 パラダイス・ヴァレー。少年ダニエル(ニック・スタール Nick Stahl)は馬を使って畑を耕していた。
馬無しで走る馬車を見て畑をほっといて追いかけるダニエル。
父(スティーヴン・ラング Stephen Lang)に怒られる。パラダイス・ヴァレーは荒地といっていい土地だった。
農業はイヤだと言うダニエル。ダニエルを釣りに誘う父。釣りをしながらいつものほら話をする父。
うんざりするダニエル。

 パラダイス・ヴァレーにスタイルズ(スコット・グレン Scott Glenn)という男がやって来る。
この地の土地を買い、鉱山を掘るためだ。
父は集会に行き自分の土地は絶対に売らないと土地の証書を見せながら言い放つ。
集会が終わり不穏な空気に土地の証書をダニエルに渡す父。父はスタイルズに撃たれる。
ショックで川につないでいるボートで泣きながら眠るダニエル。
ボートを繋いでいたロープがほどけ、ボートは川を流れていく。

 目が覚めたらボートは砂漠に乗り上げていた。二人組みの強盗に襲われ撃たれそうになる。
銃声が響き強盗の指が撃ち飛ばされる
。ダニエルを助けたのは父親のほら話の登場人物、
竜巻を乗りこなす男ペコス・ビル(パトリック・スウェイジ Patrick Swayze)だった。
ペコスとペコスの馬ウィドーメーカーと一緒に伝説の巨人ポール・バニヤン(オリバー・プラット Oliver Platt)を捜すことになるダニエル。

 しかし電信でダニエル少年はスタイルズに指名手配されていた。
捕まりそうになるが何とか逃れ、バニヤンが居ると言う巨大セコイアの森に行く。
バニヤンに出会う(巨人では無いが…)。一行にバニヤンと青い雪が降った時に生まれた青い牛ベイブが加わる。

 森を出るとくい打ちコンテストをやっていた。
そのコンテストに出場すると言う伝説のジョン・ヘンリー(ロジャー・アーロン・ブラウン Roger・Aaron・Brown)。
ジョンの手伝いをする事になるダニエルだが、ダニエルがばて、ジョンは負けてしまう。ジョンとらばも一行に加わる。

 リバティー・シティのバーでテキサスの悪口を言われ喧嘩を始めるペコス。
その喧嘩を見事な銃さばきで鎮める伝説の女カラミティー・ジェーン(キャサリン・オハラ Catherine O’Hara)。
三人の伝説の男達は檻に入れられる。夜になりベイブを使って刑務所を壊そうとするダニエル。
そこにスタイルズ一味が来る。川に逃れる。

 砂漠を彷徨う4人。朝目覚めたらスタイルズ一味に取り囲まれていた。

 監督は「妹の恋人」「悪魔のような女」「アベンジャーズ」の監督。ニック・スタールは「ターミネーター3」の彼です。「顔のない天使」の少年も彼でした。

 私はこの手のファミリー映画は好きです。アメリカって確かにほら話の国ですね。
少年の父はほら話を真実の話だと強調します。「ビッグ・フィッシュ」の息子同様うんざり気味のダニエル。
父や伝説の男達には、車や電信や電球の話をしてもほらと言われちゃいますが…。
現実とファンタジーの世界が交差し、少年を成長させる。正統的です。スタイルズの列車のデザインはナイスです。
河にいかだは「ハックルベリ・フィンの冒険」を思わせ、正統アメリカを感じさせます。

  

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ドラムライン

ドラムラインDrumline」☆☆☆☆
監督:チャールズ・ストーン・三世(Charles Stone Ⅲ)音楽:ジョン・パウエル(John Powell)

 高校の卒業式。自己流にアレンジしたドラムを披露するデヴォン(ニック・キャノン Nick Cannon)。
今は別れて暮らしていて鉄道に勤めている父親に「あんたと違って俺音楽をやっている。
奨学金でアトランタA&Tに行く」と言いに行くデヴォン。

 大学。良い女発見!さっそくアプローチするデヴォン。彼女はレイラ(ゾーイ・サルダナ Zoe Saldana)。
哲学専攻でダンスをやっている上級生だ。

 バンドの新人達は4時半に起こされる。ルームメイトを起こさず、一人で表に出るデヴォン。
監督のリー(オーランドー・ジョーンズ Orlando Jones)にその事で注意されるがなぜ注意されるかわからないデヴォン。

 ドラムが入っている倉庫。良いドラムを早速手に取り「このドラム、俺の」と宣言するデヴォン。
しかしスネア・リーダーのショーン(レナード・ロバーツ Leonard Roberts)に「それはP1のドラムで新人のはこっちだ。」と言われる。
素直にドラムを下ろさないデヴォン。ショーンは人払いをしてデヴォンを注意する
(叱る技術ですね。人前で怒ると恨みを残しやすいから、二人きりで叱る)。

 人前での初の演奏。やっぱり一言二言多いデヴォンにショーンは「じゃあ、ソロをやってみろ」と言ってしまう。
デヴォンはソロを成功させるが、監督は勝手なまねをしたデヴォンとショーンを叱り、ショーンにドラム磨きを命じる。

 ショーンが自分で作曲した曲を監督に披露しようとした時、デヴォンにその楽譜を演奏してくれと言う。
デヴォンは実は楽譜が読めなかった。その事を隠していたのだ。
監督にP4に降ろされ、楽譜の読み方を勉強しろと言われる。真面目に勉強しないデヴォン。

 チーム対抗の演奏。相手のチームの挑発に怒り、勝手に一人前に出るデヴォン。
隣の人間(ショーン?)も仕方なく彼に合わせ前に出、他のメンバーも出て行く。喧嘩が始まる。
この事でチームの皆から無視されてしまうデヴォン
(気持ちはわかるけど、無視はなるべく止めた方が良い。効果は無いし、過度に傷つける)。

 ショーンがデヴォン無しの演奏の作戦をリーに話す。「いつからその事を考えていた?」と訊くリー。
「おまえはいつのまにかドラムラインを愛する事を忘れた。」

 デヴォンはライバルの大学のチームに入れてもらおうとする。
しかし相手の監督(J・アンソニー・ブラウン)は手土産としてリーの作戦を教えろと言う。
デヴォンは「お前はにせものだ。」と言って去る。

 ショーンが作曲している所にデヴォンが入ってくる。にらみあってドラムを叩く二人。
そして素晴らしいソロを叩きながら「俺の勝ちだ。」と叫ぶデヴォン。
「お前の勝ちだ。じゃ一人で叩いていろ。」と言うショーン。黙るデヴォン。
「君は最高だ。でも観客が聞くのは一つのバンドの音だ。」
印刷機が楽譜を出す(今のテクノロジーは素晴らしい!!コンピューターが楽譜を自動的に作ってくれるのか)。
「君のだ。すごいコンビネーションだな。」と言うショーン。「楽譜の読み方を教えてやるよ。」
本当はデヴォンが教えを請わなきゃいけない所ですが、彼素直じゃないからショーンから手を差し伸べたんですね。ショーン、男を上げました。
真面目に楽譜の読み方を勉強し、ショーンの事をほめるようになり、
ついにはドラムを一生懸命練習しているジェイソン(GQ)に教えるデヴォン。
あの自己中が…。成長しました。そしてライバル校との対決の日…。

腕立て伏せ、空気いす、楽器を抱えての階段上り下りエトセトラ。
新人達の訓練は音楽をするのに必要とは思えないほど過酷です。
しかしマーチングバンドのパフォーマンスはその訓練が無いととても出来ないものでした。
シンバルを使ってのパフォーマンス、最高です。楽器持ってあんなに動かないといけないんですね。迫力満点です。

 自負心が強い故に自分の事しか考えられない主人公。日本だったら(たぶんアメリカでも)裏でしめられそうです。ほうっておくとこれで良いと思いかねないから最初に叱らないといけませんが、気の弱い私には難しそうです。
でもああいう人をうまく活用するとチームが二倍にも三倍にも発展するので切り捨てるのはもったいない。
最高の天才と言うのはやっぱり人をうまく使える人の事を言うんでしょうね。
人を生かし、人を掌握するということが一番難しそうです。

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