交響詩篇 エウレカセブン(37)

シャウト・トゥ・ザ・トップ! 他

「交響詩篇エウレカセブン」
監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインアニメーター:吉田健一 メインメカニックデザイン:河森正治 音楽:佐藤直紀

「シャウト・トゥ・ザ・トップ! Shout To The Top!」☆☆☆☆☆
脚本:佐藤大 絵コンテ:京田知己 演出:阿保孝雄 作画監督:水畑健二 メカ作画監督:前田清明

 コンパクドライヴのぬいぐるみを握りしめている女の子、絶望病の子だ。
 その子を挟んでその子の両親が座っている。ここは飛行機の中。
 母親が機内の中でも株を取引している父親をとがめるが、父親は絶望病を治すには金がかかると言い、
「わかってくれ」と妻に向かって言う。
 すると女の子が「わかってた」と突然声を発する。驚く両親。
 「いつもパパとママが私の事心配してくれていたの、わかっていたから。でも、もうバスが来ちゃうの」
 その時、彼らの側に来たスチュワーデスが外を見て、「何あれ!」と声をあげる。
 上空から何かが大量に落ちてき、あちこちが爆発していた。「りゅ、流星が!」と父親。
 両親、子供を真ん中にひしっと抱き合う。
 「今までありがとう。でも、これからはずっと一緒だよ。パパ、ママ、愛してる」
 上からの飛来した物により、飛行機爆発する。上から飛行してくる物を見ているウィリアム。
 ふと後ろを振り向くと、マーサが立っている。マーサ、ウィリアムに向かってにっこりと笑いかける。
 二人のいる場所に、流星(?)飛来し、大きな爆発を起こす。
 ノヴァク財団の研究所。絶望病の子供達が本を抱えながら立ち上がり笑っている。
 その内の一人が真っ白いページをデッカード(辻村真人)に見せる。
 デブリが塔を狙い撃ちしている事をスーパーイズモ艦の艦長ユルゲンス(小村哲生)から知らされるホランド(藤原啓治)。
 現存する157基の内、31基がデブリの直撃で破壊されている。
 全てのデブリがトラパー圏に突入した瞬間に角度を変えていた。スカブコーラルの仕業としか考えられない。
 もう一つ悪い知らせを伝えるユルゲンス。テンシャン山脈に大穴が開いた。その下には解析不明の空間。
 おそらくデブリとして落下しているマイクロウェーヴ兵器と関係がある。
 ホランドはテンシャン山脈への突入を決意する。

 一方レントン(三瓶由布子)達。エウレカ(名塚佳織)はスカブコーラルの声が聞こえない事に気付く。
 ニルヴァーシュの声も何もかも。コンパクドライヴが光り、ニルヴァーシュが起動する。
 ニルヴァーシュは傷ついた体で、両腕でいざりながら、どこかへ行こうとする。

 旗艦ギンガは単艦でテンシャン山脈の穴に突入する。月光号達の前には連邦軍一万三千隻。
 ユルゲンスは月光号だけ穴に進入しろと言う。残りは盾になるつもりなのだ。
 そしてドミニクとアネモネを頼むと言う。

 ニルヴァーシュは泣いているとエウレカ。みんなの痛いと言う言葉を一人で受け止めて泣いているのだ。
 気が付くとニルヴァーシュの上に旗艦ギンガが。
 デューイ・ノヴァク(辻谷耕史)はニルヴァーシュを攻撃し始める。
 それを見ているアネモネ(小清水亜美)とドミニク・ソレル(山崎樹範)。
(そしてドミニクにへばりついているガリバー)
 しかしアネモネは別の存在に気付く。月光号が来たのだ。月光号を攻撃するギンガ。
 その爆撃の雲の中からTB303、デビルフィッシュが現れる。ホランドだ。

 上ではスーパーイズモ艦のユルゲンスと副長マリア・シュナイダー(木川絵理子)があまりにうまく出来すぎていていぶかしんでいた。
 ギンガ号の大穴への侵攻に合わせたかのような抗体コーラリアンの出現。
 その混乱に乗じて月光号を送り出せたが…。もしこの状況があらかじめ計画されていたとしたら。
 トレゾア技研所属高速艇アブクマ号から連絡が入る。
 月光号に伝えなくてはならない情報があるとグレック・ベア・イーガン(銀河万丈)。
(今、グレック・イーガンの万物理論を読んでるもんで、変な気分。
グレック・イーガンはSFファンの前には現れてくれない人だが、こんな風に太ってはいないだろうなあ。
頭が切れる事は良くわかるが)

 ギンガ号に遠距離攻撃は効かなかった。バリアがあるのだ。

 ニルヴァーシュと一緒に指令クラスターになるつもりだとレントンはゲッコーステイトのみんなに告げる。
 指令クラスターが存在していればスカブコーラルは目覚めない。
 人間が攻撃しなければ、スカブコーラルは攻撃しない。もう一度スカブコーラルと話してくる。
 みんなが一緒にこの星で生きていける方法を相談してくる。スカブコーラルの中では人も存在していけるし。
 それに俺達は一人っきりでいくわけではないから。
 そう、レントンだけではなく、エウレカも3人の子供達もニルヴァーシュも共に行くつもりなのだ。

 ホランド、ギンガに侵入する。

 レントン達5人、コンパクドライヴに手を合わせる。光るコンパクドライヴ。

 トラパー反応の急速上昇に気付くギンガ。デューイは総員退艦せよと命じる。

 ホランド、指揮所に入る。剣で襲ってくるデューイ。銃で受け止め、デューイから離れるホランド。
 ホランドを斬ろうとして、剣は床に当たり、折れる。
 「こいつもまがいものだって言うのか!」と折れた剣を捨てるデューイ。
 「てめえが何やってるかわかっているのか!」と叫びながら、デューイのいる場所を銃撃するホランド。
 「人の尊厳を守ろうとしているだけだ!」「地球を破滅させて、何が人の尊厳だ!」
 デューイのいるはずの場所にデューイはいなかった。
 デューイは後ろからホランドに体当たりを食らわせ、彼の銃を取り上げる。「言い方が悪かったな」「何」
 「私は贖罪しようとしているんだ。贖罪する事で、人としての尊厳を守り、この星の尊厳を守ろうとしているんだ!それがなぜわからない!」
 「軍の最高司令官まで上り詰めた男が、器量が小さいんだよ!」デューイはホランドに銃口を向ける。
 「一万年前、この星はスカブコーラルによって蹂躙された。
固有の体系は失われ、もはや戻せぬほどに尊厳は破壊されたのだ。
そこまでされて何ゆえにこの星が生きている必要がある!」
 「へっ、そんなに死にたきゃ一人で死にやがれ!」「悪いが私はさみしがりやなのでね」
 月光号が突入してくる。スーパーイズモ艦から緊急通信。直ちに攻撃を中止しろとユルゲンス。
 デューイを殺しちゃダメだとドクター・ベアが叫ぶ。「これはわなだ!」ギンガ。
 「まったく目茶苦茶しやがるぜ、タルホの奴」と何とか起き上がるホランド。
 「そう、めちゃくちゃだ。
私はこのめちゃくちゃに歪んだ世界を粛清し、尊厳を守るために、自らに業を埋め込んだ。
見るがいい、私の業を!」
 デューイが着衣をはだけ胸を見せると、そこにはコンパクドライヴが埋め込まれていた。
 「こうする事で、私は世界と、この星と合一した。私の生命はすなわち、この星そのものなのだ。
…あらがいたければあらがえ!だが、私はこの星の尊厳と共に行く!泣け!!わめけ!!
これが新たな地球の始まりだ!」
 兄さん止めろと、止めようとするホランド。しかしデューイは自らの頭に突きつけた銃の引き金を引く。
 その瞬間悲鳴を上げるアネモネ。彼女の首輪が解けて、何かを発していた。
 タルホ(根谷美智子)がホランドを止めにくるが、時既に遅かった。
 「気付くのが遅すぎた。兄さんを救ってやれなかった。何もかも手遅れだったんだ」涙を流しているホランド。
 ニルヴァーシュが崩れる。エウレカの首輪も何かを発してい、エウレカは苦しんでいた。
 エウレカ、ニルヴァーシュのコックピットから出、落ちる。
 そして彼女の体は全てコーラリアンの体になり、その首を中心にしてものすごい気が発せられる。

感想:狂ってたのよね、デューイは。まがいもの…、それはおそらく彼が自分自身を内心そう思っていたのだろう。 彼は長男なのに大事にされず、ホランドが贄の王として大事にされた。
 デューイは自ら儀式を遂行するが、その儀式はまがいものだった。スカブの大地自身が彼を拒絶した。
 彼はスカブを憎んだのだろう。自分を拒絶した人間も憎んだ。
 アドロックにより彼を拒絶したスカブの大地がコーラリアンと言う知的生命体である事を知った。
 真実を知り、彼はこの地球自身をまがいものと思った。まがいものの自分同様まがいものの地球抹殺。
 自殺と他殺は紙一重。自分を大事に出来ない人間は他人も大事にしない。壮大な自殺おしまい。
 壮大な兄弟喧嘩おしまい。

「星に願いを When You Wish Upon A Ster」☆☆☆☆
脚本:佐藤大 絵コンテ:京田知己 演出:京田知己、佐藤育郎 作画監督:千羽由利子、桑名郁朗、倉島亜由美 総作画監督:吉田健一 メカ作画監督:中田栄治、大塚健

 『私には、大切なものがある。リンク、メーテル、モーリス。そしてレントン。みんな大好き。愛してる。
私の大切な物、私の家族。何も無かった私に、いろんな事を教えてくれた。
何も無かった私を、全部受け入れてくれた。私を、私でいさせてくれる。私が大好きで、そして一番守りたい物。
リンクと一緒にいたい。メーテルと一緒にいたい。モーリスと一緒にいたい。そしてレントンと…。
だけど、そう願う事で、私の大切な物が失われてしまうなら、そう願う事で、みんなの住む星がなくなるのなら、
私は願うのを止めよう。
でも、許されるのなら、もう一度みんなに会いたい。会いたい、会いたいよ。レントン』
 人々が上空を見上げている。何本もの金色の光が走っている。
 その光は世界樹のような巨大な樹状のものに流れ込んでいる。その樹の枝の真ん中には黒い球体がある。
 その中にはさかさになったエウレカがいる。彼女の願いと一緒に彼女のこめかみが青く光る。

 その樹の下には月光号とスーパーイズモ艦が止まっている。デューイの帽子を見つめているホランド。
 ユルゲンスがやってくる。月光号はスーパーイズモ艦から燃料をもらっていた。すまないと言うホランド。
 「気にするな。その時出来る最大限の事をする。軍人なんでな」とユルゲンス。
(ウォー、ユルゲンス、株上がりまくり)
 ユルゲンスの両手に包帯が巻かれている事に気付くホランド。アゲハ隊の少年達にやられたのだ。
 「大佐は言ったんだ!生き残って、新世界秩序の礎となれって!おまえらとは違う。大佐は優しくしてくれた。
こんな汚い体の僕達を、大佐は、綺麗だって言ってくれたんだ!」(福圓美里)
 あの少年達はワルサワの難民キャンプで拾われたのだそうだ。民族浄化の落とし子。
(旧ユーゴで起こった事ね。民族浄化と言って他民族の女性を犯した。その末に生まれた子供達ね)
 実感ねえなあとホランド。「ニュースが流れなければ、そんな事実が無いものだと考えるのが人間だ」
(そう、それは感じる。私は世界の物事に関心がある方だが、それでも知らない事は多い。
確かアラビアのどこかの国で、虐殺があった。でも、どこかの国といった認識だ、私でも。イエメンだったと思うが。違かったかな。スーダンの情勢が非常に悪い事は有名だが、日本人のどのくらいがその事を知っているだろう。報道が無ければ、そういう事実は無いも同然)
 「耳が痛いな」
 「世界を呪って生まれてきた、望まれずに生まれてきたあの子達を救ったのは、
同じく世界を呪った男だったと言うわけだ」
(これが意外だった。
てっきりデューイが人工的に、理性的に頭だけ働かせ、感情は大事にしない子達を作ったのかと思った。
美少年ぞろいなのは、人工的に作ったから。美は力だからね。頭が良いのもそう作ったから。
子供の方が支配しやすいしって。でも、単にまともな子供だったんだ…。
う~ん、拾った子達が美貌ぞろいで、頭も良いのはピンと来ないが、そういう子しか拾わなかったのか)
 ユルゲンスはあの子達を引き取ろうと思っていた。

 エウレカ達の首輪は何らかの形でデューイの心肺機能と直結されていた。
 ドクター・ベアによると、おそらくCFS(?)の技術を転用したトラパーの逆転移システム。
 自らの死が引き金になるよう仕込んでいた。
 大佐は司令クラスターが破壊されても、くだんの限界が引き起こされない事を読んでいた。
 パニックが起こって、物理法則が無視される瞬間が出来たとしても、それはすぐに治まる。
 スカブコーラルも生き延びたいから。
 そこで大佐はニルヴァーシュに乗るエウレカか、
ジ・エンドに乗るアネモネを代理の司令クラスターに仕立て上げようとした。
 そして二人の首輪の中にあらかじめ組み込んでおいた自壊プログラムをスカブに注入する。
 いまだにくだんの限界が起こっていないのはエウレカのおかげだと思うとアネモネ。
 代理の司令クラスターになる事をエウレカが拒んでいる。
 ニルヴァーシュのコンパクの輝きの周期と、
テンシャン山脈上空に存在している球体からのサインの偏光周期が一致しているから、
アネモネはそう考えたのだ。
 エウレカはまだ生きている。

 ホランドは落ち込んでいたレントンにエウレカがまだ生きている事を告げる。
 司令クラスターとなったエウレカと接触し、再度、人類とスカブコーラルとの調停を行う。
 それがホランド達がしなければいけない事。しかし問題がある。
 エウレカから送られてくる信号が次第に小さくなっている。
 レントンはホランド達がたどり着くまで、エウレカが意思を保っていられるよう呼びかけ続けなければならない。
 ホランドは一つの装置をレントン、モーリス(根谷美智子)、メーテル(木川絵理子)、
リンク(水沢史絵)達に見せる。
 月光号のトラパーレーダーに反応している干渉波を演算装置を介して表示している物だった。
 そこにはエウレカと言う文字が見える。この作用を利用して逆にこちらから通信を試みる。
 エウレカの家族であるレントン達なら答えてくれるはず。
 エウレカのいる所にたどり着けたら俺達は何をしたらいいかとホランドに聞くレントン。
 ホランドは何も考えていなかった。
 「だと思った。ねだるな…、ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん。そうでしょう、ホランド」
とチャールズの指輪(だったっけ…)を見ながら言い、ホランドの方に顔を向けるレントン。
 「そいつは俺に向けた言葉じゃねえ。
きっと俺を通して、おまえに贈られたんだよ、アドロック・サーストンから、レントン・サーストンへな」
 うなずくレントン。

 月光号が飛び立つのを見ながら、あんなにいっぱい命をかけてくれる人がいて、
エウレカは良いなあとうらやましがるアネモネ。
 「わがまま言うな。おまえにも一人いるだろ。ドミニクと言う男が」とユルゲンス。ドミニク、顔を赤くする。
 アネモネ、ドミニクの手を握り、「そうだよね、私にはドミニクがいるもんね。
(ここでドミニクの肩に乗っかっているガリバー、月光号の方を見ていたのに、アネモネの方を向く)
エウレカの彼よりずーっと二枚目の」
 「まっ、今回ばかりは、ヒーローの座を譲ってやるか、レントン・サーストンに」とドミニク、
ガリバーの頭をかきながら言う。

 月光号とエウレカの間の最短コースに、抗体コーラリアンが多数出現していた。
 レントンも戦うとホランドに言うが、ホランドは自分達にまかせればいいと言う。
 エウレカとの通信はうまくいかない。レントンはモーリスに大切な物だからと何かを預け、一人席を離れる。
 ニルヴァーシュのアミダドライヴを使えば何とかなるかもしれないと言う。
 そしてモーリスにメーテルとリンクを託す。モーリスはレントンにエウレカの髪留めをお守りとして渡す。
 「行くんでしょ。ニルヴァーシュはママがいないと動かないから」そう、モーリスにはわかっているのだ。

 「聞いてよ、ニルヴァーシュ。おまえが俺の家に落ちてきてから、俺達は、ずっと旅をしてきたよな。
いろんな人に出会って、別れて。俺には、とても大切な思い出だよ。
でも、この旅には、いつもエウレカが隣にいたんだ。ずっと一緒に旅をしてきたんだよ。
なのに、なのに…、お願いだよ、ニルヴァーシュ。俺はこんな結末はいやだ!
俺の隣には、エウレカが必要なんだ!」
 アミタドライヴを起動するレントン。ものすごい輝きを見せるコンパクドライヴ。
 トラパーを噴出しながら、コンパク色に輝く新生ニルヴァーシュ、出現。
 モーリス達が見守る装置に「レントン」と言う言葉が現れる。
 モーリスはレントンに託された大切な物、じっちゃんの手紙と請求書を持ちながら、言う。
 レントンがニルヴァーシュに乗ってママを助けに行ってくれると。ニルヴァーシュの新コックピットに立つレントン。 ホランド達は何とかレントンと通信回線を繋げる。
 大丈夫、行けるよと言うレントンに、しかしだなあと言いかけるホランド。しかしそこに割り込むモーリス達。
 「ニルヴァーシュが答えてくれたんだね。お願い、ママを助けてきて!
僕らのママを助けられるのは、僕らのパパだけだよ!」
 「ああ、わかってる」「行って来い、レントン。ほれた女くらい、奪い取ってきやがれ。男だろ」「うん!」
レントン、「アーイ…!」と言いながら左腕を伸ばすと、ニルヴァーシュの左腕も伸ばされこぶしが握られる。
 「「キャーン…!」と右腕を伸ばすレントン。同時にニルヴァーシュも右腕を伸ばし、こぶしを握る。
 「フラーイ…!!」腕を交差させると、七色の光が走る。
 抗体コーラリアンを一掃するレントン、エウレカの元へと飛んでいく。
 「ああ、しまった。たく、はええんだよ、最後のチャンスだったのに」と嘆くストナー(松本保典)。
 「残念だったなあ。ま、あいつが帰ってきたらゆっくり…」とホランドが言うと、「わかってねえなあ」とストナー。   「前々からあいつは、フレームにおさまらねえ奴だったけどさあ、
とうとう俺達のフレームを飛び越えていきやがった」
 「戻ってくるわけなかろう」とケンゴー(大木民夫)。
 「レントンは巣立っていったんだよ、ゲッコーステイトから。見送ってやろうじゃいないか、息子の旅立ちを」

 七色の光を発しながら飛ぶニルヴァーシュ、球体に入ろうとするが、中々簡単には入れない。
 しかし数々の愛しいエウレカの思い出がレントンを励まし、球体の壁を突破させる。
 その先にあった花を握るレントン、エウレカがいるお花畑にたどり着く。
 「バイバイなんて言うなよ。一人で行こうとするなよ、エウレカ」二人の間には小川がある。
 「来てくれた。本当に来てくれた」「約束しただろ、俺は絶対、君を守るって。君とずっと一緒にいるって」
 「けどあたし、もう戻れない」
 「君がこの星を守るために、コーラリアンで無くなる事を選ぶんだったら、俺も人間である事を止める。
俺は、君と出会えたこの星が大事だし、この星に生きるみんなも大切だ。
でも、俺はそのために君を失いたくない」
 レントン、モーリスからもらったエウレカの髪留めを差し出し、エウレカの髪に差す。
 エウレカの額の真ん中はコンパク色になっている。「似合ってるよ」「レントン」
 「一つになろう、エウレカ。君を一人ぼっちになんかさせないよ」「うん、レントンと一緒なら、耐えられる」
 二人キスをする。(おう、とうとうやれたな。良かったな、レントン)
 あの装置にレントンとエウレカの文字を囲むハートマーク出現。世界樹、壊れる。
 ニルヴァーシュが内側から引き裂いていた。七色の光が地球を覆い、月を貫く。
 ニルヴァーシュ、自分の体からレントンとエウレカを放出する。「ありがとう」「ニルヴァーシュ」
 「あなた達の想いは、全て私のコンパクに刻まれた。これでやっと悟りを開く事が出来る。
生きなさい、この星で。共に生きて、この星に生きるもの全てに道を指し示しなさい。希望と言う名の光をもって」
 ニルヴァーシュ、光り始める。「全ての存在が、この地には留まれない。半分は私達と共に行くわ」
 サクヤ、ノルブ、アドロック、ダイアン(玉川紗己子)は連れて行くと映像で示すニルヴァーシュ。
 「だけど、レントン、エウレカ、もしこの星において、より良き進化を遂げて、二つが一つになれたなら、
私達は再びあなた達の前に現れる。
その日が来るのを、信じてるわ」
 地球、二つに分かれる。生命が飛んでいく。「ありとう、ニルヴァーシュ」とエウレカ。
 「ありがとう、みんな」とレントン。「レントン、帰ろう」「うん、俺達の星に」再び口付けを交わす二人。
 浮き上がった大地を見ながら驚く月光号の面々。
 「セカンド・サマー・オブ・ラブじゃよ」とゴンジイ(石森達幸)、
「これからは、おぬしらはこの宇宙に、わしらは別宇宙で、スカブコーラルと人間の共生を模索するのじゃ」
 「待て、何を言ってる!?」
 「進化の道筋は、一つでなくてはならない理由は無い。今まで楽しかったぞ、ありがとう」
 ゴンジイの見開いた目はコーラリアンの目だった。
(わたしゃ、これが一番驚いた!ええ、一番予想していませんでした!)
 ゴンジイは消える。

 一年後。モーリス達はアクセル・サーストン(青野武)に引き取られていた。
 住民票にはレントン・サーストン(16)父、エウレカ・サーストン(16)母、モーリス・サーストン(7)長男、
メーテル・サーストン(6)長女、リンク・サーストン(5)次男と書かれていた。
 4人、レストランで大きなステーキのような物を食べている。
 住民票を眺め、食べ物に手をつけないアクセルを見て、「やっぱり迷惑だった、僕らが来た事」とモーリス。
彼の手には、レントンに渡されたアクセルの手紙(?請求書?)が握られていた。
 「ビッグバーグを食べる。(そうか、ハンバーグか)それが家族の絆を確かめた時のサーストン家の慣わしだ。
さあ、食べよう。早くしないと、月が昇っちまうからな」
 わしの家族はみんなこの町を出て行っちまうとアクセル、でもレントンだけは帰ってきてくれた。
 今のアクセルには大切なひ孫がいる、それが何よりの証拠だと。彼らは展望台に月を見に行く。
 月にはでっかくレントンとエウレカの文字とそれをかこむハートマークが描かれてあった。
 それに向ってお祈りするメーテル。ママとレントンが早く帰ってきますように。リンクやモーリスもお祈りをする。
 そしてアクセルも手を合わせて星に願う。「早くあのお嬢さんと帰って来いレントン。子供達が待っておるぞ」
 何と展望台は「レントン=サーストン 希望の丘公園」と名づけられていた。
 やはり月とその下を銀河のように走る小惑星群みたいなものをバイクに並んで座って眺めているアネモネとドミニク。
 近くにテントが張ってある。(もちろん、ナビはアネモネね)そして深い森の一角で、光が瞬いていた。
 青い光と赤い光。レントンとエウレカだった。
 丸い地球、土星の輪のように金色に光っている輪、
そしてレントンとエウレカと言う文字とそれを囲むハートマークをでっかく書かれた月。
 オシマイ。

感想:最終的に幼年期の終わりになったな。
 私はあらゆるSFを読んでいるわけではないし、おそらく自称SFファンの中では、読んでる本が少ない方だが、読んだ中ではアーサー・C・クラークの「幼年期の終わり」って感じ。
 ニルヴァーシュはくだんの限界を迎えないためにも、半分連れてったのね。
 ニルヴァーシュって総体としてのコーラリアン?それとも次の段階を迎えた者?
 ゴンジイはサクヤの側にもいたのかな。そんな感じがする。
 男ユルゲンスの元に、マリア・シュナイダー様がおしかけ女房に来ないだろうか。
 あの、みんな、性格が良いとは言えない、アゲハ隊の少年達を、育てるのは大変そうだな。
 ガリバー、良かった。ストナーも、男の中の男ケンゴーも相変わらずカッコイイ。
 ドクター・ベアはミーシャを取り戻す事が出来たのか。お似合いなんだが。

他の方のブログを読んでの感想:そうか、いや、これが正しいとは限らないけれど、絶望病って、
人間が非常にストレスを感じる体験をして、PTSDのひどい状態になった時に、
コーラリアンの精神と共鳴して起こるものなのか?
 コーラリアンもくだんの限界を迎えないために休眠状態の者が多く、
 コーラリアンはそれぞれある程度個性があるが、それでもあまりに密にコミュニケーションを取れすぎるので、個々の違いが明確でなく、その分他者の視点により、目を見開かれるとか、新しい体験が出来ず、
未来に対する希望とかがあまり感じられず、目標も無く、そんな八方塞の状況に陥っている。
 そんな暗い状況のコーラリアンとPTSDの人間とが共鳴して起こるのが絶望病か?
 そんな事を書いていた方がいらしたけれど。ウィリアムが死んだのは悲しい。
 しかしあれも悲しむ事とは限らないかもしれない。
 あの時点では未来がどうなるかはわからないはずだが、
それでも、コーラリアンの中の次の段階に行こうとしていた者にはある程度見えていたのではないか、
宇宙を分ける未来が。その際絶望病の人間達の精神は連れて行かれる。
 故に、絶望病の人間にとって大事な人達も連れて行ったのではないか。
 あそこまで色んな精神を飲み込んでいるコーラリアンは神に近い。神がどのような者かはわからないが。
 物理法則も曲げるし。やっぱソラリスか?エウレカ、発見と言う意味。
 コーラリアンは他者、人間との接触により、色んなものを発見し、悟りを開く事が出来た。
 自分達だけでは決して出来なかった事。ニルヴァーシュは地球を分けたが、あそこで、宇宙を分けたのよね。
 多次元宇宙。
またまた他の方のブログを読んでの感想追記:2chで、あの絶望病の人達はくだんの限界を迎えないために率先して眠りについたのではないかと書いてる人がいたそうな…。
 さすが2ch、奥が深い…。
抗体コーラリアンって知性のある個人ではないと思うな。白血球のように反応しているだけではないのか。
で、ある一定の時間が経ったら消えるように死ぬようになっている。細胞も自殺するしね。

関連サイト
エウレカセブン+鋼錬
A.online。
hide and seek
Radio Horlzon ~とあるポッパーのつぶやき
Toyand Diary 第49話
Toyand Diary 第50話
元Tレコ店員日記
エウレカセブン「第七の幸運をもたらす宿」第49話前編
エウレカセブン「第七の幸運をもたらす宿」第50話後編
マイ・シークレット・ガーデン
月の静寂、星の歌
バーングランドver1.5
蒼穹のぺうげおっと
二次元の恋人。

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バレエ・メカニック

「バレエ・メカニック Ballet Mechanique」交響詩篇エウレカセブン 第48話 ☆☆☆☆☆
監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインアニメーター:吉田健一 メインメカニックデザイン:河森正治 音楽:佐藤直紀 脚本:野村祐一 絵コンテ・演出:村田和也 作画監督:倉島亜由美 メカ作画監督:中田栄治

 『まあ、人生色々ってとこかな。心残り?無いって言ったら、そんなの嘘になるって決まってる』
 アネモネ(小清水亜美)の独白。オラトリオ・ナンバーエイト発動。
 『私もまだまだ若いし、買物だってしてみたいし、おいしいものだって、もっと沢山、色んな物食べたいじゃない?そりゃあね、そりゃあ…、素敵な恋だってね、そういうの出切れば、ほんと最高なんだけど。そう、ほんと最高。
だけど何だかね。ほんと、あ~あって感じ。…ほんと…、あ~あ……』
 ジ・エンド、発進。

 イズモ艦、オラトリオ・ナンバーエイトがスカブの大地を貫いた事をゲッコーステイトに告げる。
 ジ・エンドがスカブ開口部に突入した事も確認。

 『気になる人?…いた。うん、過去形。今更、伝えて置けばよかったなんて考えてる自分に、ちょっと自己嫌悪。もうどうしようもないのにね。
もし、又今度生まれてくる事が出来たなら、今度はもっと器用な人間に生まれてきたいな。
…もう、どうしようもないのにね。何だか自己嫌悪』

 ホランド(藤原啓治)はタルホ(根谷美智子)に303を出させる。開口部が自己修復し始める。
 タルホは速度を保ったまま突入する事をムーンドギー(宮野真守)に命じる。
 軍の光学索敵網に引っかからないためにはそれしか無かった。
 「ついてこれっかー、ドンガメ」とイズモ艦に失礼な事を言うドギー。「言ってろー」(小林和矢)
 もちろん、イズモ艦も付いてくる気満々である。

 ドミニク(山崎樹範)は寝ているガリバー(杉山大)をなで、
「それじゃあ、行ってくる」と雄雄しく言って部屋を出ようとする。
 しかしガリバーがその肩に乗ってくる。「一緒に行こう」
(もちろん、ガリバーはアネモネへの恩は忘れません。アネモネのためにここまで来たんだよな)
 ドミニク、勝手に出る。「私が行きます。私がジ・エンドを止めます。ジ・エンドのライダーを説得します」
 「落ち着け。今は私情を挟んでいる場合じゃない」
 「私情の何がいけない!俗物だって呼んでもらって構わない。
愛する人を、アネモネを止めるのは私でありたい!だから、お願いします!」
 ホランドは自分が軍のKLFに対抗し、ドミニクを行かせる事にする。
 ドミニク、何とか開口部が閉まる前に突入するが、高速艇シグナルは傷ついてしまう。
 月光号とイズモ艦は戦線を離脱する。

 レントン・サーストン(三瓶由布子)とエウレカ(名塚佳織)が仲良く手を繋ぎながら話していると、
ニルヴァーシュが反応し、上を見上げる。ジ・エンドが来たのだ。
 ニルヴァーシュ、勝手に発進。戦闘開始。ジ・エンド、指令クラスターにくさびのような何かを打ち込む。
 ジ・エンドがその何かに向かって、何かを発動しようとしているのを見て、レントン、それを阻止する。
 アネモネ、涙を流しながら戦っている。ジ・エンドのミサイル攻撃から逃げるニルヴァーシュ。
 そんな時エウレカが言う。
 「あの子が苦しんでるって、あの子のライダーの声を聞いて欲しいって、ニルヴァーシュが言ってる!」
 レントンはあのLFOは指令クラスターを攻撃しようとしているんだと訴える。コンパクドライヴが光る。
 その上に手を乗せるエウレカ。
 「お願い、レントン」とエウレカに言われ、エウレカの手に手を乗せ、一緒にアミタドライヴを起動させるレントン。

 『もしこの戦いが終わっても、生きて良いって言われたら、小さな鏡をひとつ買って、微笑む練習をしてみよう』

 ニルヴァーシュの中にアネモネの心の声が響く。助けようと決めるレントン達。

 『何度も何度も練習しよう。もう一度会うために』

 「聞こえるよ、あなたの声!」とエウレカが叫ぶ。

 地上に咲く一輪のアネモネ。
 『もし、誰も傷つけずに生きて良いと言われたら、風にそよぐ髪を束ね、大きな一歩を踏みしめて、
胸をはって会いに行こう。
…生きていたい、ありがとうを言うために。生きていたい、沢山の気持ちを送るために』

 「言えるよ!」と叫ぶレントン。

 『生きていたい!気付かなきゃ良かった…、こんな気持ち…』

 「生きて良いんだよ!生きちゃいけないなんて、誰も言ってないんだよ!」エウレカが叫ぶ。
 「だって苦しいの!あの人がどこにもいないの!…そんなの、そんなの…!!」
 コックピットを開け、エウレカ達現れる。レントンとエウレカは手を繋いでいた。
 レントンの人間型の右手と、エウレカのコーラリアン型の左手が大きく掲げられる。
 「きっと伝わるよ、アネモネ!」「ううん、エウレカ。もう、伝えられるはず、ないじゃない…。バスク・ド…!!」
 「アネモネー!!」ドミニクの声が聞こえてきた。
 空から、バラバラの高速艇と、なんかの板を掴んで、ガリバーを肩に掴ませているドミニクが落ちてきた。
 アネモネ、攻撃を止めようとするが、バスク・ド・クライシス発動。
 指令クラスター、攻撃を受ける。爆風に飛ばされるドミニク。「ドミニクー!!!」
 アネモネの悲痛な叫びに、ジ・エンドの目が次々に開く。ジ・エンド、空を見上げる。
 黒から白に変身するジ・エンド、ドミニクを追う。
 アネモネが泣きながらドミニクの名を呼ぶと、ジ・エンドの内部の目がアネモネを見て、
コックピットが勝手に開く。
 ジ・エンドが振り返り、アネモネを見る。アネモネ、微笑み、決意する。コックピットから開放されるアネモネ。
 落ちていくドミニクの名を呼びながら、追いかける。アネモネの声で、失神状態から覚めるドミニク。
 アネモネ、手を伸ばし、ドミニクも手を伸ばすが、なかなか届かない。ガリバーが二人の手を繋ぐ。
(そのために来たんだよな、ガリバーは。
動物は人間よりも恩義を忘れないそうで、ガリバー可愛がって良かったなアネモネ。
しかしあの生き物は人間が作った物か、独自に変化した物か、それともコーラリアンが生み出した物?)
 二人、抱き合いながら、頭を下にして落ちていく。
 この、どうみても、助かったとは言えない状況で、ドミニク、まぬけにも、「その…、ええと…、久しぶり…」と言う。 「バカー!あんな所に落ちてくるなんて。どういうつもりよ!」「ご、ごめん!」
 「いいわ。特別に許してあげる。会いに来てくれた。救ってくれた!」「救えた、の、かなあ…」
 「救おうとしてくれた!」「初めて見せてくれたね、そんな顔…。とても素敵だ!」
 そう、アネモネは泣きながら嬉しそうに言っているのだ。
 ハッとするアネモネ。「聞こえない!」「好きだって言ってるんだ!!」
 「私も初めて、こんな素敵な気持ち。なんだかもう死んじゃってもいい」二人、唇を合わせる。
 二人と一匹を優しく掬い上げる新生ジ・エンド。
 二人、ジ・エンドと見詰め合い、にっこり微笑んでアネモネが言う。
 「ううん、嘘、生きていたい、ドミニクと一緒に、ずっと」「生きよう、一緒に」
 ガリバーがアネモネに近づき、アネモネ、ガリバーにキスをする。
(動物とキスする事は、衛生上まずいが、この場合、当然だな)
 その様子を見ていたレントン達。「レントン」「うん、生きよう一緒に。この星で。…みんなで生きよう」
 「うん。みんなで」「みんなで!」とリンク(水沢史絵)、レントンとエウレカの腕に自分の手を絡める。
 ジ・エンド、二人と一匹を下ろす。
 しかし、
上空ではオラトリオ・ナンバーエイトのターゲット・ビーコンに向けてのアルティメット照射の準備が完了していた。  「しかし、よろしいのですか。アルティメット出力では、本体が自壊してしまいますが」
と発射ボタンをデューイ・ノヴァク(辻谷耕史)の下に持ってきながら言うアゲハ隊の少年。
 「君の望む世界にあんな物が必要なのかね」あっさりとボタンを押すデューイ。指令クラスター、溶けていく。
 アネモネ達を爆風から守るジ・エンド、消えていく。ジ・エンドは残骸になる。

感想:良かったですね、アネモネ助かって。彼女も死ぬ可能性が高い人でしたモンね。
 ハッピーエンドが良いよな、なるべく…。

関連サイト
出張版 ぐらびてぃりみてっど
エウレカセブン「第七の幸運をもたらす宿」
バーングラウンドver1.5


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アクペリエンス・4

「アクペリエンス・4 Acperience 4」交響詩篇エウレカセブン 第47話 ☆☆☆☆☆
監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインアニメーター:吉田健一 メインメカニックデザイン:河森正治 音楽:佐藤直紀 脚本:菅正太郎 絵コンテ:寺東克己 演出:原口浩 作画監督:真庭秀明

 「お姉ちゃん」と叫びながら、ダイアン(玉川紗己子)の元へと一人走るレントン・サーストン(三瓶由布子)。
 「ダメ…。行かないで!」とエウレカ(名塚佳織)は叫ぶが、その声はレントンには届かない。
 いつしか彼はセピア色した図書館のように本が一杯ある世界に入る。
 「もう二度と会えないと思ったじゃないか」と姉に言うレントン。
 「ごめんね、心配かけちゃったね。…でも、これからはずっと一緒よ」とダイアンは言う。
 彼らの周りには本を読んでいる人達がいる。エウレカやニルヴァーシュは見えない。
 みんな無事だとダイアンは言う、「ここはエウレカの本当の家なんだから」
 図書館の形にして見せてるのは、レントンにスカブの考え方をわかりやすく伝えるため。
 ここはスカブコーラルの中心、指令クラスターだった。

 エウレカの前のカーテンが開く。そこは又、レントンがいる場所とは違うが、図書館の中。
 彼女は本を抱えている。本にはハートが書かれている。「そうだ。私はこの本を届けるんだ」走るエウレカ。

 お姉ちゃんはスカブコーラルなのかと聞くレントン。
 「レントンは今ここにいて、自分がスカブコーラルだと思える?」
 そう、レントンと同じく、彼女にもそのような感覚は無かった。
 「お父さんの研究を引き継いで、スカブコーラルの事を調べていくうちに、
気が付いたらここで色んな人達と話していた。
地上ではわからなかった事が、ここだと全て繋がり、簡単に理解できた。トラパーの事、コンパクドライヴの事、
この星の事、宇宙の事、人間の事。
そして、スカブコーラルの事。ここでは、個人の持つ全ての情報が共有されるの。
だから、嘘と言う物が存在しない。死んでも不幸だと考える人間は一人もいないわ」
 みんな、自分の意思でここに留まっているここにいる人達は人間だが、スカブコーラルは別の生き物。
 「ここが地球だと言う事は知ってるよね」とダイアン。うなづくレントン。
 「一万年前、スカブコーラルは初めて地球に触れた」飛んでいるロケットに、ぶつかる隕石。
 そのせいで、海に落ちるロケット。
 「彼らの源となった物が、人工的に作り出された物なのか、それとも、自然発生した物なのか、
スカブコーラルにもわからない」
 落ちたロケットには“EUREKA”と書かれている
(確かじゃないけど、アルキメデスが風呂に入った時に、自分の容積分のお湯がこぼれるのを見て、
“エウレカ”と叫んで、裸のまま外に走っていったと言う話を読んだような…。
ギリシャ語で“発見”と言う意味だった…?)。
 あちこちにコンパク色に輝く物が見える。「ただ、彼らが意識を有した時、彼らは海の中にいた。
 彼らは海に生きる様々な生命を取り込み、融合していった」海の上に巨大なサンゴ状の物体が聳え立つ。
 融合とは一つになると言う事。
 「スカブコーラルが知る唯一のコミュニケーション手段。
始まりは小さかった。けれど時を忘れ、対話を繰り返すうちに、
彼らは地球上のどんな生命体よりも巨大な物になっていた」
 スカブコーラルを攻撃する人類。街の外に聳え立つ巨大なスカブコーラル。
 「人間はスカブコーラルを恐れた。しかし、誕生したばかりのスカブコーラルにとって、
それはまったく脅威と映らなかった。
むしろ、彼らは彼らの方法で、積極的にコミュニケーションを図った。
スカブが積極的になればなるほど、人間は彼らを恐れた。そして、人間は地球を去った」
 軌道エレベーターが作られる。
 「人間が去ってから、スカブコーラルは、地球上のあらゆる生命と融合して、一つになった。
そして地球と同じ大きさになって、スカブコーラルは初めて気が付いた。自分達の周りに誰もいない事を。
融合する事もかなわず、ましてや、誰からも呼びかけられる事も無い。
何十年も、何百年も、何千年もの間ずっと…。
宇宙空間はスカブコーラルに、自分以外に存在する何かが、いかに大切であるかを教えた」
 その後に人間が帰ってきた。人間が帰ってきた事はスカブコーラルにとって、とっても嬉しかった事。
 「スカブコーラルにとって人間は、対話の可能性を示した、唯一の知的生命体だったから。
だから、人間が帰ってきた時、スカブコーラルはとても慎重になったわ。
人間にとってスカブコーラルが脅威である事は、すでに理解していたしね。対話したい。
出来る事なら共に生きる道を歩みたい。でも融合する以外に、自分の意思すらうまく伝える事が出来ない。
人間と共生するにはどうすれば良いのか、そもそも人間と共生する事は可能なのか。
その問いを携え送り出されたのが、サクヤでありエウレカだった」
 レントンはスカブコーラルと人間、一緒にどうすれば良いかを考えようと言う。しかしダイアンの表情は晴れない。 「スカブコーラルはもちろんレントンの提案は否定しない。むしろそれを望んでいるわ。でもね…」
 間もなくここは攻撃される。件の限界が起こる。

 レントンともエウレカともはぐれ、
図書館の中で途方にくれているモーリス(根谷美智子)、メーテル(木川絵理子)、リンク(水沢史絵)。
 彼らの前に現れる誰か。

 スカブコーラルの大半は今眠りに付いている、件の限界を引き起こさないために。
 でも指令クラスターが破壊される事で、スカブコーラルが一斉に目覚めてしまう。
 件の限界が起きると、宇宙が避ける。宇宙が避けると、何もかもが飲み込まれてしまう、地球も…。
 助かる方法は、指令クラスターが破壊される前に人間とスカブコーラルが融合する事。
 人間は意識だけの存在になる。三千年前、スカブコーラルは件の限界を経験している。
 強制的に眠りにつく事で、現象を回避したが、
後に宇宙の裂け目の向こうには別の宇宙が存在する事がわかった。
 指令クラスターが破壊されれば、世界中で件の限界が引き起こされてしまう。
 そうしたら、この星に生きる全ての存在を助けられなくなる。
 「だからって、あきらめるのかよ。
ようやくお互いが、お互いの存在を認めて、話し合えるまでになったんじゃないか。
俺、さっきお姉ちゃんの話を聞いて思ったんだ。俺もエウレカも同じ、この地球に生まれたんだって。
みんなに教えてあげようよ!スカブが生きてるって事を。
一万年前からずっと、同じ星の上で生きてるって事をさあ。今はお互い憎しみあってる。けど、絶対に遅くない。
まだ間に合うよ。エウレカは人間じゃない。それは良くわかってる。
たぶん、今のエウレカをベルフォレストに連れて帰ったら、じっちゃんだってビックリすると思うよ」
 泣きそうな顔のダイアンに気付くレントン。
 「もしかしたら、今のエウレカを受け入れてくれないかもしれない。それはわかってる。
けどね、俺、エウレカを連れて帰りたいんだ。みんなにエウレカを紹介したいんだ。
エウレカや、三人の子供達や、ゲッコーステイトのみんなに、見せてあげたいんだ。
俺やお姉ちゃんが育ったあの町を。リフさえロクに出来ない、何もする事の無いあの町を」
 うかない顔のまま、顔を背けるダイアン。
 「お姉ちゃんは俺達と暮らしたくないの?…スカブコーラルの意見はもういい!わかった!
俺は!お姉ちゃんの意見が聞きたいんだ!お姉ちゃん!」
 ダイアンをゆさぶるレントン。
 「信じていたらきっと会える。お姉ちゃん、昔俺にそう言ったよね。
俺はお姉ちゃんの事を忘れた事なんて一度も無かった。きっともう一度会える。ずっとそう信じてきた。
だから俺は今、お姉ちゃんの前にいる。俺、信じるよ!エウレカは俺を選んだんだ。
この世界で、一緒に生きる事を選んだんだ」
 『どんな事があっても、一緒に乗り越えていくって』レントンとエウレカの声が重なる。「決めたの」
 エウレカが言う。「僕も決めた」リンクが言う。「あたしも」とメーテル。
 エウレカがモーリスを見ると、モーリスもうなずく。
 「みんなで決めたんだよね。家族みんなで力を合わせて生きて行こうって」
 エウレカを優しく見守るアドロック・サーストン。
 「上の世界には、良い事も、悪い事も一杯あったの。正直言って、逃げ出したいくらい辛い事も沢山あった。
でも、レントンや子供達が」
 『助けてくれたから、なんとかやってこれた』
 「エウレカとこの星の上で巡り会えたからこそ、俺は、今ここにいるんだ。
その星の上で、俺はみんなと一緒に暮らしたい。
エウレカや子供達、じっちゃんやお姉ちゃん、ゲッコーステイトのみんなと一緒に」
 「残念ながら、無理よ」ダイアンは言う。
 「今スカブコーラルと融合しなければ、人間に生きる道は無い。地球が無くなるのよ」
 「指令クラスターへの攻撃を止める」「どうやって?」「エウレカと…」「レントンと…」
 『二人でニルヴァーシュに乗って』エウレカ達の前に現れるレントン。レントンとエウレカ、駆け寄って抱き合う。
 レントン、父親に気付く。父親に近づき、手を取るレントン。「信じていれば必ず会える」ダイアンも来ていた。
 「指令クラスターは、あなた達が地上の攻撃を止めてくれる事を、待つ事に決めたわ」ニルヴァーシュが現れる。 ニルヴァーシュに乗り込むレントン達。「レントン、忘れないで!私達はいつだって、あなた達と一緒にいる!」
 光るコンパクドライヴに手を乗せるエウレカ。レントン、エウレカの方を向く。エウレカうなずく。
 「ありがとう、父さん、姉さん!」うなずくダイアン。「帰ろう、僕達のいるべき場所へ」
 ニルヴァーシュ、立ち上がる。世界が元に戻る。

 72時間以内にセカンド・サマー・オブ・ラブが起こるとのニュースが流れている。人々は避難の準備に忙しい。
 デューイ・ノヴァク(辻谷耕史)はこの星が母星の地球である事を人々に告げる。
 「一万年前、自然と文明を人類が謳歌していた地球なのです。
しかしこの星は、未知の攻撃的生命体スカブコーラルによって支配されていたのです。
我々人類は、一体何のためにこの星に帰ってきたのでしょうか。
スカブコーラルの脅威に怯えて暮らし、ひれ伏すためだったのでしょうか。今一度思い出していただきたい。
我々人類が、なぜ母星を離れなくてはならなかったのかを。間もなく、セカンド・サマー・オブ・ラブが起こります。
それは人類の殲滅を企む、スカブコーラルの最終攻撃によるものです。
もはや英雄アドロックはおらず、我々を導くはずだった賢人も失墜しました。
しかし、私は一人の軍人として、(ジ・エンドに繋がれているアネモネの目から涙が一つ落ちる。落ちた所から、ジ・エンドの目が現れ、アネモネを見る)一人の人間として、ただ指を咥えている事は出来ませんでした。
これより我々は、人類の存亡をかけて、スカブコーラルに対して反抗を企てます。作戦は必ず成功します。
そして、必ずや我らが母星、地球を取り戻します」
 デューイに、オラトリオ・ナンバーエイトを発射させるボタンが、うやうやしく差し出される。ボタンを押すデューイ。

感想:グレッグ・ベアの「ブラッド・ミュージック」を思い出しますね。しかし、地球なのね、元々ここは。
 スカブコーラルに生物が全て融合して、環境はちゃんと成り立つのか?人類、良くこんな所で生きれるな。
 スカブコーラルが環境を調整しているんだろうが。
 そういう所は今ちょうど読んでいるレムの「ソラリス」を思い出しますね。

関連サイト
『ラスト・ワールド』(奥の寄り道☆)
070-アーステイル-呼び出し中
伊達でございます!
七色スカイヴィレッジ(旧スカイフィッシュ)
蒼穹のぺうげおっと

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プラネット・ロック

「プラネット・ロック Planet Rock」交響詩篇エウレカセブン 第46話 ☆☆☆☆☆
監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインアニメーター:吉田健一 メインメカニックデザイン:河森正治 音楽:佐藤直紀 脚本:大野木寛 絵コンテ:菱田正和 演出:佐藤育郎 作画監督:柴田淳 内田信也 土岐義芸 メカ作画監督:大塚健 

 スカブコーラルの指令クラスターの位置はテンシャン山脈。
 デューイ・ノヴァク(辻谷耕史)はオペレーション・ネノカタスを始めようと言う。

 イズモ号をレベルアップさせるべく、忙しく働くトレゾアの皆様方。
 ジョブス(志村和幸)とウォズ(長島雄一)も決戦に向けての月光号のスペックアップに関して、
言い争いをしている。
 そして、ホランド(藤原啓治)は、軍の人間に黙って痛めつけられていた…。それを止めるタルホ(根谷美智子)。 「良いんだ…。これは男と男の…」「男と男って、どうしてこうバカなの!(確かに…)
確かにあたし達は、あなたの部下を殺したわ。でもそれについて謝るつもりは無い!
謝った所で済む問題じゃないから。謝ったからって、この人を殴ったからって、気は済まないでしょう?
だけどねえ、今はその事を横に置いて欲しいの。やるべき事があるのよ!」
 「その前にやるべき事がある」と軍人は又ホランドを殴ろうとする。
 タルホ、その軍人の肩を掴んでホランドから離し、「ほっんと、バカね」と言う。(同感)
 「こんな半病人みたいなのを殴って、何が楽しいのよ」タルホ、ホランドの髪の毛を掴んで、彼の染みを見せる。 「これがなんなのか、KLFライダーだったらわかるでしょう?!」軍人達に動揺が走る。
 「誰でも良いわ!こいつで出撃してみなさいよ!」とタルホはホランドが乗って戦っている機303を示す。
 「魂の半分を持ってかれるような苦しみを味わいながら、この人は戦ってるの!!」
 「止めろって」と弱弱しく言うホランドに向かって「うるさい!止めないわよ!」とタルホは言い、
「なぜだかわかる?世界が…、世界が終わるかもしれないから!デューイの思いのままにさせておくと!」

  レントン・サーストン(三瓶由布子)の熱は一向に下がらない。強い雨が降ってくる。
 心細いモーリス(根谷美智子)、メーテル(木川絵理子)、リンク(水沢史絵)はエウレカ(名塚佳織)に抱きしめてもらう。
 しかしメーテルが突然泣き声を上げ、飛びすさる。
 どうしたのと言うエウレカに「だって…だって…なんかすごく昔に、あったかくて、良い匂いに包まれてたの…」と言うメーテル。
 何かに気が付くエウレカ。「止めろよ」と言うモーリス。「それが、急に冷たくなっちゃったの…」
 「止めろってんだよ!」ハッとするメーテル。後ろを向き、肩を震わせているエウレカ。
 「ゴメンね、みんな…。私…、みんなのママを…」「ぼくらのママはママだよ」とモーリス。
 「そうだよ、ママだよ」とリンク。「ママー!」と泣き声を上げ、エウレカに抱きつくメーテル。

 ユルゲンス(小村哲生)、艦の色に文句をつける。「軍艦とはな、本来男の熱い血潮に濡れているものなんだ」
 真っ赤が良いそうだ。

 一方ホランドはチャールズとレイを殺した自分に、戦いが終わった後、
タルホとおなかの子供と暮らす資格があるのかと悩んでいた。
 そこにマシュー(中村彰男)が現れる。軍に動きがあった。
 DJ連中とリフ・ボーダー達からの情報で、ここの回線はパンクしそう。
 その情報により世界規模で軍が動き出したらしい事が判明したのだ。つまり指令クラスターが発見された。
 「やれる事をやろう。…怖がるのも悩むのも、全部終わってからにしましょう」とタルホはホランドの手を握りながら言う。

 ドミニク・ソレル(山崎樹範)にこの艦を降りる最後のチャンスを告げるユルゲンス。
 しかし彼の覚悟は変わらない。
 部屋を出ようとするユルゲンス、相変わらずドミニクのベッドを占拠するガリバー(杉山大)に気付く。
 「ちゃんとえさは食わせてるのか。ちょっと痩せた様に見えるが」とユルゲンス。
 ユルゲンスが去った後、ドミニクはアネモネの事を想う。
(おお、ドミニク、ハンサム!ガリバー、丸い!痩せてるか?)

 アネモネ(小清水亜美)はジ・エンドの前で心ここにあらずって感じで座り込んでいた。
 左手にはドミニクからもらったアネモネの花が…。

 高熱に暴れるレントン。みんなで取り押さえる。思わず涙を流すエウレカ。
 その涙がコンパク色に輝く腫れに落ち、一瞬輝きが強くなる。今度はエウレカが自分の体の不調に苦しむ。
 腕に赤い色が走り、背中が盛り上がり、緑と赤の綺麗な羽が生える。
 「ゴメンね、やっぱり私、みんなのママになれない…」「どうしてよ!ママはママだよ」とメーテル。
 「だって…、私…、みんなと違うから…」その時、強い風が吹き、テントがめくれる。テントを押さえるエウレカ。
 子供達も押さえる。モーリスがエウレカを見て笑顔を浮かべる。
 エウレカがメーテルやリンクを見ると、二人も笑顔を浮かべた。

 「移民宇宙船キボートスより信号受信。
オラトリオ・ナンバーエイト、およびグスタフ四機の制御権が、本艦に遺贈されました」
 「作戦発令から七日と五時間。時間がかかり過ぎです」
 「むしろ賢人達が施したセキュリティー・プログラムをほめるべきです。
そもそも、軌道エレベーター上のアンカーポイントから、オラトリオ・ナンバーエイトを降下させるだけで、
五日はかかるのです。
二日程度の遅れは、問題ありません。それに御覧なさい、大佐を。あんなにリラックスしていらっしゃる。
大佐は全て、見越してらっしゃるのですよ」

 ゲッコーステイトはテンシャン山脈が軍の集結ポイントである事に気付く。
 短波音声の裏に別信号を乗せて、リフボーダー達はやりとりしていた。(何の事かわかりませーん)
 法律違反である。
 「しかし無謀だな。連邦空軍の八割に当たる、1万3千隻を、たった2隻で相手にしようだなんて」とユルゲンス。

 オラトリオ・ナンバーエイト、予定高度に到達。
 それは燃える夕陽を背景にして、星のようなその威容を誇っていた。

 レントンは熱が下がり、目を覚まして、子供達の笑い声が聞こえる方に行く。
 そこには海岸の砂浜で遊ぶメーテル、リンクとそれを見守るモーリス、
そして羽を生やしたエウレカの姿があった。
 「レントン!目が覚めたの!」と明るい声で言うエウレカ。その姿にどぎまぎしているレントン。
 自分の姿が変わっている事を思い出し、顔を背けるエウレカ。しかしレントンはエウレカに駆け寄る。
 「綺麗だ。とっても綺麗だよ、エウレカ。それに、その羽、すごく似合ってる」感激し、レントンにだきつくエウレカ。 「私ね、私、レントンが好き。だからずっと一緒にいたい」「俺もだ。ずっと一緒にいよう。約束だ」
 二人の姿を見守る子供達。羽に触らせてもらうレントン。暖かい。子供達、でっかい琥珀の山を見つける。
 足跡がついている。5人、手を繋いで登る。その先にはどこかへ続く海の上の道があった。
 こんなのは昨日まで無かった。ニルヴァーシュが立ち上がり、レントン達のほうを見つめる。

 ユルゲンス達は、軍隊式に決意を新たにし、ゲッコーステイトの連中は連中らしく、作業を始める。

 いよいよ作戦の準備が整ったデューイ。
 「一万年前、地上に富をもたらすために作られたこのシステムによって、我らは地上の悪を焼き払う。
我ら人類が生き延び、この星の覇を制した時、
諸君らはこのシステムが本来の目的のために使われた事を知るであろう。もはや、我らを止めものはいない」

 ニルヴァーシュに乗り、道の先へと進むレントン達。巨大な構造物が見えてき、コンパクドライヴが反応する。

 デューイは「私に最高の踊りを見せておくれ」と薬をアネモネに差し出す。

 巨大構造物の前に、一人の若い女性が立っていた。振り返って笑顔を見せる。「お姉ちゃん!」

感想:過去の罪を背負いながら、それでも前に向かっていくのよね。そう簡単には割り切れないけれど。
 過去も大事だけれど、それ以上に今が大事。まあ、被害者はそうそう忘れる事など出来ないけれど…。
 今の世界全てに言えるよね。まあ、日本はどちらかと言うと加害者だから、大きな顔は出来ないけれど…。

関連サイト
『ラスト・ワールド』(奥の寄り道☆)
『幽☆遊☆白書』~仙水と樹の亜空間 その1
『幽☆遊☆白書』~仙水の亜空間 その2
CHEZ MOKANA
けーたんのお部屋
TURN TO SCARLET
エウレカセブン「第七の幸運をもたらす宿」
ray=out エウレカセブン
ここは全てがあり、おそらく何もない
ダイアスパー
ネコのあしあと
天国と地獄と雑文
夜鯖の無色な日々

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ドント・ユー・ウォント・ミー

「ドント・ユー・ウォント・ミー Don't You Want Me?」交響詩篇エウレカセブン 第45話 ☆☆☆☆☆
監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインアニメーター:吉田健一 メインメカニックデザイン:河森正治 音楽:佐藤直紀 脚本:野村祐一 絵コンテ・作画監督:桑名郁朗 演出:小松田大全 作画監督:小林勝利 

 地上から発進していくAFX(たぶん…)。それを見つめる二人のリフライダー。
 その腰にはレントンとエウレカの表紙の「ray=out」が挟まっていた。
 背景ではラジオの声(柴本浩行)が聞こえている。
 「“ray=out”最新号、巻頭特集、みんなも読んだと思う。軍に接収されたリフスポットは53。
しかも奴らはスポットだけじゃない、俺達から波を、源である大地そのものを奪おうとしている」

 一方大気圏外ではホランド(藤原啓治)が体を痛めつけながら、AFXを撃ち落していた。
 その傍らではもちろん月光号も戦っていた。
 「ヴォダラクの高僧ノルブとドクター・ベアの対談。世界は今、とんでもない事に巻き込まれようとしている」

 リフショップ。「なあ、マジなのか、短波が言ってる事って?」と客(山口登)が言う。
 ウーノ店主(鈴木勝美)、「ray=out」最新刊を仲間の連中と回して読んでくれと渡す。
 「傍観してる場合じゃない。俺達にもあるんじゃないか、何か出来ることが」と短波。店主、空を見上げる。
 上空では何かが光っていた。

 イズモ艦の自分の部屋で苦悩するドミニク・ソレル(山崎樹範)。
 そこに入ってくるユルゲンス(小村哲生)、ドミニクの真実を見据えなければと言う言葉を受け、
「ray=out」に書かれている事が本当かどうか確かめてみんとなと言うような事を言う。
 ゲッコーステイトをつぶすのはその後で良いだろうと。
 艦長、ドミニクと共にドクター・ベアの話を聞きたいと月光号に連絡を取る。
 それを聞いたケンゴー(大木民夫)、「奴は信用出来る男だ」と言う。
(男の中の男は男の中の男を分かるんだよなあ)
 「知ってる人間か?」とハップ(山口太郎)に聞かれ、
「一度やいばを交えれば、その位は分かる!」と言い切る。
 イズモ艦の副長(木川絵理子)は艦長の身を心配するが、
「1時間して連絡が無かったら、部隊に攻撃を命じて構わん」と言葉を残して、ドミニクと一緒に艦を出て行く。
 グレッグ(銀河万丈)、ミーシャを膝に抱えて、カートで現れる。
 「何度も説明するの、飽きちゃった」とDVD(ROM?)を渡す。

 逃げるエウレカ(名塚佳織)。追うレントン(三瓶由布子)達。つまずいて倒れるエウレカ。
 立ち止まるメーテル(木川絵理子)、リンク(水沢史絵)。
 モーリス(根谷美智子)、駆け寄ろうとするが、エウレカのコンパクの光に浸食された体を見ると、
立ち止まってしまう。
 しかしレントンはためらわずに、エウレカの側に行く。自分の体の状態を嘆くエウレカを見て、
レントンは土を彼女のコンパクに光る部分に塗る、腫れが引くかもしれないと。
 モーリス、それを見て、顔を歪めてその場を去る。「私、みんなと一緒じゃないんだよ!違う生き物なんだよ!」
 その悲痛な叫びにレントンの土を塗る手が止まる。
 レントン、悔しさに涙を流し、自分の左腕を石で痛めつけ始める、左腕が腫れれば一緒だと。
(気持ちは有難いですが、体が可哀想です。春琴抄みたいなものか…。
でも、体が知らない所で頑張ってる事を知ってるので、無闇に体を痛めつけるのは嫌い)
 止めるエウレカ。
 「約束しただろ…、ずっと側にいるって…、俺が守るって…。
だから、笑ってよ…笑って良いんだって…エウレカ…」
 「…バカ…」寄り添い、見つめ合う二人。檄鉄を起こす音が…。「離れろよ」モーリスがライフル銃を持っていた。 「ママから離れろって言ってるんだ、レントン!」
 モーリスにダメとエウレカが言うが、「どうしてだよ」とモーリスは答える、
「どうしてママはレントンなんか…、ずるいよ…。忘れてないよね、だってママは、本当のママを殺したくせに!」(そうよね、モーリスの歳なら覚えている可能性高いよね。メーテルはどうかな。リンクは小さ過ぎ…)
 その時の事を思い出すエウレカ。
 「取り上げたくせに!もう僕達にはママしかいないのに!一人だけ逃げ出そうなんて…ずるいよ、ママ…。
勝手に僕じゃない奴を好きにならないでよ…。僕だけ見てよ…、もっと見てよ…!
地球概論だって全部読めるんだよ。くだものだって一杯取れるよ…。
レントンなんかよりずっと役に立つんだよう…!」
 モーリス、涙を流している。
(自分はあの姿のエウレカを見て躊躇したのに、レントンは躊躇しなかったから、負けたと感じたんだろう)
 「モーリス…」とレントンが何か話しかけようとすると、
「おまえのせいだろ!お前が来たから、ママはこんな体になったんだろ、変わっちゃったんだろう!」
 モーリス、銃口をレントンに向けて、「戻せよ、全部元に戻してよ!」エウレカ、レントンをかばう。
 エウレカ、肩をはだくと、コンパクの光は胸にまで浸食していた。モーリス、ハッとする。
 「こんな体のママは嫌い?ママの笑った顔が、本当のママの命を奪ったのに、笑ってる私が嫌い?
ママは、何があっても、もしあなたが私を嫌いになっても、…モーリスが好き。
だからモーリスには、ママみたいな思いをして欲しくない」
 モーリス、銃を下ろす。「ママ…」
 エウレカ、モーリスを抱き寄せ、言う、「ありがとう」エウレカに抱きつき、号泣するモーリス。
 それを見ていたメーテル、リンクも号泣している。二人ともママに抱きつく。
 レントン、チャールズの銃を取り、
「モーリスの時代には、俺やママが経験したみたいな、悲しい出来事はきっと無くなる。
頑張るよ、俺もママとおんなじくらい、モーリスが、みんなが好きだから。(それは嘘だな)
笑いながら話がしたいから。だからこの銃はこんなふうに使っちゃいけないんだ。でしょう、チャールズさん」
 空を見上げるレントン。(もちろん、チャールズの銃は愛する人を守るために使う物です!)

 副長に連絡が入る。これから送る映像を当艦、及び艦隊各班、KLFにも全機リンクしろとの事。
 オレンジによる抗体コーラリアンの発生、スカヴコーラルの休眠状態、くだんの限界、
スカヴコーラルが目覚めると空が裂ける、オレンジで攻撃するとスカヴコーラルは目覚めるが、
くだんの限界で物理宇宙が終わる前に、
軍ではなくデューイがスカヴコーラルを殲滅しようとしているといった様な事が、イズモ艦隊の皆に教えられる。
 「道は二つだ。この星を、人々を守るために立つか、黙って飲み込み、見過ごすか」とユルゲンス。
 「いえ、道は一つです」とドミニク。「だな」とドミニクの方を向き言うユルゲンス。
 ユルゲンスはゲッコーステイトと共闘することを宣言する。しかし、真実を知っても、割り切れないのが人の心。
 ゲッコーステイトは軍人を殺しているのだ。
 月光号に向かって発砲する者が現れ、それを止めようとする者も現れる。
 ユルゲンスの言葉が艦隊に響く、
「本当に沢山の命が奪われた。仲間、家族、恋人を失った者も大勢いるだろう。だからこそ思って欲しい。
彼らはなぜその命を散らさねばならなかったのか。見据えて欲しい。
ここに生き立つ我々が今、何と立ち向かうべきなのかを」
 月光号の面々の前ではドミニクが力説していた。「この星を、人類を守るために!」
 「おい、虫唾が走るんだよ、そんなお利口ちゃんの話は!」とホランド。「愛する、人がいます」驚く皆。
 「いえ、自分が勝手に…。その人は、わたしの事なんて。(ただのサンドバックとしか思っていず…)でも…!」
 テレパシー能力でもあるのか、ドミニクの言葉に反応するかのように、
占拠していたベッドから降りるガリバー(杉山大)。
 「それでも構わないんです。私は、彼女をこれ以上苦しめたくない。救いたいんです、ジ・エンドのライダーを。
僕はアネモネを守りたいんです!!」
 顔を赤らめながら言うドミニク。
 ユルゲンスの艦隊の皆への言葉、内輪もめのためか、ユルゲンスの頭から一筋血が流れている。
 「これは地位や名誉のための戦いではない。
この星に生きる人々を、愛する者を守るため、私とドミニク特務大尉とが、個で挑む戦いだ。
賛同出来ない者は隊を抜けて構わない。司令部に戻り通報するのも良いだろう。立ちはだかるは万の数の敵だ。それでも、この世界を守るため、共に立ち上がろうと言う者には心より感謝する。
去る者は、いつか又必ずこの星の上で会おう」

 ドミニク達についての報告をアゲハ隊から受け、
「役に立たないだけならまだ可愛げもあるが…、造反とは…」とデューイ・ノヴァク(辻谷耕史)。
 「いかがなさいますか?」と聞かれ、「やらせておけば良い。今更何が出来る」と答える。
 「それより、あれはまだ使えそうか」
 あれ(小清水亜美)はドミニクの事を聞き、「ふーん、逃げたんだ、あいつ。逃げちゃったんだ…」
 狂ったように笑い、その様子を見て呆れるアゲハ隊。アネモネ、涙を流している。それを見つめるジ・エンド。

 「イズモ艦、マリア・シュナイダー以下88名、及びカムイ、クリコマ、ユルゲンス隊に志願いたします」
 「さあて、忙しくなるぞ」と艦長、煙草を取り出し吸おうとすると、「艦長」と副長に呼びかけられる。
 「ここは禁煙です」(煙草の煙は精密機器に悪いからな)
 一方、月光号では
「分かるでしょう!分かってくださいよ!お願いしますよ!ぼ、僕何か間違った事言ってますか!?」
とドミニクが逆切れ気味。
 月光号の面々はなぜか皆笑っているのだ。
 「おい、こんな所にもう一人いたぞ。どっかの誰かさんみてえな奴がよ」とホランド。
 「うん、そっくり」とギジェット(水沢史絵)。「久しく忘れていた感覚だな」とハップ。
 「ほんと。男前なのにねえ」とタルホ(根谷美智子)。
 赤くなり、「ぼ、僕はその…」とキャップの庇を下にかしげ、顔を隠すドミニク。
 「覚悟しろよ。半端じゃねえぞ」とホランド。うなずくドミニク。

 一方、約束の地。モーリス、レントン同様に石で左腕を打ちつけてみるが、やっぱ痛い。
 とても出来ない。(しなくて良いしね…)テントの布を開け、そっと外のレントンとエウレカを覗く。朝日が昇る。
 眠っていたエウレカを起こすメーテルとリンク。くだものを一杯取ってきた。
 モーリス、仏頂面でレントンにくだものを差し出す。顔を赤く染め、横を向くモーリス。
 レントン、くだものを取ろうとするが、その手が空を切る。レントン、脂汗を流しながら、そのまま倒れる。

感想:男!ユルゲンス節炸裂!まあ、ケンゴーの方がより男だと思うが、カッコよかったね、ユルゲンス!
 最初見た時はこんなカッコイイキャラとは思わなかったよ。
 まあ、ガリバーと格闘している当たりから好きになったんだな。ガリバーにも声優がいるのよね。
 まあ、「ピカピカ」とか、「ピカチュウ!」とか言わない動物にも、
「ヒン」としか言わない動物にも立派な声優がいるんだから…、ガリバーにだって…。
 やっとレントンの対としてのドミニクが現れましたね。
 レントン、エウレカの見た目になんか左右されないで、えらい!
(まあ、私も左右されないとは思うが…。伝染病だったら、怖気づくが…、伝染病じゃ無いし…)
 そうよね、経験を考えると、モーリス複雑よね。メーテルはどうなんだ?
 リンクははっきりとは覚えていないだろうが…。

交響詩篇エウレカセブン 3
BONES原作 / 片岡 人生漫画 / 近藤 一馬漫画
角川書店 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。

関連サイト
~澄神静慮具在筆端~
『幽☆遊☆白書』~仙水と樹の亜空間~
夢の旅人
エウレカセブン「第七の幸運をもたらす宿」
エウレカセブンみて思い出したこtなどなど
夜鯖の無職な日々

ちっちゃん俳句「手掛かりや 寄り道したら 死体かも」

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イッツ・オール・イン・ザ・マインド

「イッツ・オール・イン・ザ・マインド It's All In The Mind」交響詩篇エウレカセブン 第44話 ☆☆☆☆
監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインアニメーター:吉田健一 メインメカニックデザイン:河森正治 音楽:佐藤直紀 脚本:菅正太郎 絵コンテ:寺東克己 演出:作画監督:伊藤秀樹 

 ホランド(藤原啓治)は点滴を受けていた。しかし彼はベッドで休んでいる暇は無いと、戦いに行きたがる。
 突然気を失うホランド。
 リミッターを設ける以前のLFOには神経系統の覚醒を高める薬物と搭乗後の睡眠を強制的に促す薬物の2種類があらかじめ必要とされていた。
 だから彼は突然眠ったのだ。このままだとホランドは死ぬ。けれどAFXは撃ち落さなければならない。
 タルホ(根谷美智子)はホランドが死ぬ率が高い事を知りながら送り出さなければならなかった。

 ワルサワは内戦が終わって10年以上経過すると言うのに、まだ廃墟のままだった。
 急に車を止めさせるユルゲンス(小村哲生)。雨の中、一人車を降り壊れた家の前で佇む。
 ユルゲンスはこの街の出身で、ここで奥さんと娘さんの二人を亡くしていた。
 「だから何だ」とドミニク・ソレル(山崎樹範)、車の警笛を鳴らす。戻ってくるユルゲンス。
 「戦争で家族を失ったのが自分だけだと思ってるのか」とドミニク、
「苦しんでるのは貴様だけじゃない。貴様だけじゃ…」

 一方レントン・サーストン(三瓶由布子)達は何をすればいいか分からず、行き詰まっていた。
 今いるのはアフリカ当たりではないかとレントン。
 「どこだって一緒だよ。どうせここから一生出られないんだ」とモーリス(根谷美智子)。
 何とかなるさと言うレントンにいい加減な事を言うなと怒るモーリス。
 そんな彼等の所に嬉しそうに駆け寄ってくるメーテル(木川絵理子)とリンク(水沢史絵)、
食べ物を見つけてきたのだ。(単純な方がこういう時は強いな)
 レントンに食べ物がある場所に行こうと言うメーテル、モーリスも誘うが、彼は無視する。
 モーリス、メーテルがせっかく彼の膝に残していった食べ物を海に投げ捨てる。(ああ、もったいない…)
 「ママ…」膝を抱えるモーリス。

 目的の建物に着くドミニク達。そこでノヴァク財団のデッカード(辻村真人)に迎えられる。
 一度どこかでお会いしましたかとドミニクが聞くと、あれをお届けに上がった時に一度とデッカード。
 連れられて入った部屋には子供の絶望病の患者達。どこから送られてきたとユルゲンス。
 それには答えないデッカード、もっともこの街でしたら検体の確保には事欠きませんのでと言うデッカード、
「ご存知でしょ、この街の別名を…。ワルサワ、通称ジョイ・ディヴィジョン。
将校クラスのあなたがたなら分かるはずだ」
 次のアネモネを待たせていると別の部屋に案内するデッカード。

 皆でメーテル達が獲ってきたくだものを食べた後、一人みんなの輪から離れようとするエウレカ(名塚佳織)。
 レントンが彼女を止め、自分に不満があるなら言ってよと言うが、不満は無いとエウレカ。
 レントン、エウレカに近づき、肩に手を置くが、「触らないで!」と過剰に反応するエウレカ、
「ごめん」と言って去っていく。
 エウレカを追いかけるモーリス。モーリスに「付いて来ないで」と言うエウレカ。

 目を一杯に見開いているアネモネ予備軍の、なぜかエウレカそっくりの少女達、機械につながれ、
意識は無いように見える。
 「ご満足いただけましたか。我々の整形技術も前回に比べ格段に向上しましてねえ。
骨格の整形はもちろん、表情筋の活動を最小限に押さえる事で、より本物に近づけることが出来ました」
 最終検査をするデッカード達。アネモネを出荷した時に比べてまだレベルは低いと言う。
 デューイに至急三体用意しろと言われたのだ。最終検査に苦しんでいるような少女達。
 「やはり前回のあれは特別でしたなあ。薬物耐性も強く、ゾーンへの依存度も極めて高かった。
通常覚醒作用の高い薬物を投与する事により、一時的に現実へ引き戻す事が出来ますが、
その意味においてもあれは特別だった。あれがこの街で発見されたのも含めて」
 機械が警告を発する。検査はうまく行かず、全員死亡。ドミニク、トイレで吐く。
 帰りの車で、自分も戦争で家族を失った事を告白するドミニク。
 「一人で生きる事のつらさは、誰よりも知ってるつもりでした。
だからこそアネモネを、あの子を支えていたかった。
薬物が、彼女の肉体と精神を蝕むと、分かっていながら、彼女が望むがままに…、私は…、私は…
彼女の代わりを見つける事で、彼女を今の生活から救い出す事が出来る…。
しかし、そのために他の誰かを選ぶ事など…、私には…!」
 嗚咽するドミニクの膝に、ユルゲンスはレントンとエウレカの表紙の「ray=out」を投げる。「これは?」
 「そこに書かれている事は本当か。
抗体コーラリアンの出現、物理宇宙の崩壊、全ては大佐の計画にあらかじめ組み込まれた事なのか。
…罪も無い人民を巻き込むと知った上で…!」
 何も答えられないドミニク。「そうか…」ユルゲンス、窓の外を見る。そこには壊れたままのブランコがあった。

 ホランドが何かあったら使えと言った物を取り出してみるレントン。
 それはチャールズのライフル銃だった。
(と分かったような事を書いている私だが、もちろん他のブログを読んで知った事。
チャールズとレイの最後の回あたりは、レントン嫌いが最高潮に達していて、書く気にならず、
書かないと覚えないんだよなあ、私の脳は…。書いても忘れるが…)
 その時、メーテルがレントンを呼ぶ。
 「ママが…、ママが…」エウレカがいなくなっていた。モーリスがエウレカを捜して森に入る。
 レントンも追いかける。森にはコンパク色に輝くエウレカがいた。その姿を見て驚くレントン達。
 涙を流し、森の奥に走っていくエウレカ。リンク、メーテルが追いかける。

 連邦指令本部よりトレゾア技研に向かえとの命令がユルゲンスに下る。
 技研がゲッコーステイトのメンバーを匿っているから。
 ゲッコーステイトのメンバーとトレゾアの研究員を拘束せよとの命令。
 デューイの命令書を握りつぶすドミニク。“僕は決めたよ。アネモネ”

感想:エウレカに顔立ちも似せた方が良いのか。
 まあ、エウレカでないとタイプ0は動かせないし、タイプ0のそっくりさんのジ・エンドも動かせない。
 しかしそれだけかな。
 コーラリアンに近いアネモネをゾーンの向こうに送って、どうなると思っていたのだろう、デューイは。
 絶望病はトラパーの影響でなるのかな。コーラリアンと近い存在になるのか。そういう存在をエウレカに改造。
 アネモネも絶望病だったのか…。

交響詩篇エウレカセブン 3
BONES原作 / 片岡 人生漫画 / 近藤 一馬漫画
角川書店 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。

関連サイト
師匠の不定期日記
きゃんずぶろぐ
エウレカセブン「第七の幸運をもたらす宿」
ray=out エウレカセブン
ここは全てがあり、おそらく何もない
そらまめ別館
七色スカイヴィレッジ(旧スカイフィッシュ)

ちっちゃん俳句「抗体に するつもりなの 面白い」

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ザ・サンシャイン・アンダーグラウンド

「ザ・サンシャイン・アンダーグラウンド The Sunshine Underground」交響詩篇エウレカセブン ☆☆☆☆☆
監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインアニメーター、作画監督:吉田健一 メインメカニックデザイン:河森正治 音楽:佐藤直紀 脚本:大野木寛 絵コンテ・演出:阿保孝雄 作画監督:内田シンヤ、板垣敦、スタジオアド 

 「世界は変わってしまった。私はそれを望んでいたはずだった。この光景を、覚悟していたはずだった。
だと言うのに…、何なのだ、何なのだこの感覚は」
 ドミニク・ソレル(山崎樹範)、悲惨なヴォダラクの地の光景に耐え切れず、吐き始める。
 ふと横を見るとそこにアネモネが咲いていた。「アネモネ…」

 ベットに横たわっているアネモネ(小清水亜美)にアネモネの花を差し出すドミニク。「アネモネね…」
 「あっ。そうなのか。偶然だよ。僕は、花に詳しくないんだ」「アネモネの花言葉知ってる?」「ごめん。知らない」  「消える希望よ」「あっ」「失敗ばかりしてる私への当て付けね」「違うよ。本当に花の事知らないんだ」
 「知らない?そうよね、あなたは知らないのよ。
私がどうして戦ってるか、失敗ばかりしてる私がこの先どうなっちゃうのか」
 「そんな事言うな。僕は…!」アネモネがドミニクの方を振り返り、黙るドミニク。
 「救えるの、わたしの事、救ってくれるの?」「ああ、もちろんだ」ドミニク、アネモネにキスする。
 しかしアネモネはドミニクの口に齧りつく。「わたしの事何も知らないくせに、良くそんな事言えるわね」
 「違う!僕は…!」「止めて。…私に縋らないで」

 地下の真の約束の地の浜辺。あっちこっちに見える天に続くトンネル。しかし空は明るい。
 帰りたいと泣くリンク(水沢史絵)。しかしやらなきゃいけない事があるとエウレカ(名塚佳織)。
 「だけどさあ、どこで何をすれば良いんだよ」とレントン(三瓶由布子)。「わからないわ」
 「わからないって…。だってエウレカは、サクヤさんと会ったりさあ、それに…!」
 「わからないんだもの。だってほんとに、わからないんだもの」
 ため息をついてレントンは言う「ここは…、どこだ…」

 ドレスアップしたアネモネをデューイ・ノヴァク(辻谷耕史)の待つ屋敷に連れて行く車を運転するドミニク。
 屋敷に着き、一人車から降りるアネモネ。デューイはドミニクに辞令を渡す。
 ワルサワにてジ・エンドの次期ライダーの選出が行われる。その選出をしろとの命令だった。

 リンクがお水がしょっぱい事に気付く。
 ニルヴァーシュで仮眠を取っていたモーリス(根谷美智子)がくさいおじちゃんの忘れ物に気付く。
 それはBONES出版の松橋歳雄著、笠原宗紀監修の「地球概論」だった。
 地球は人間がこの星に来る前に住んでいた星。
 開くとそのには世界地図があり、その次のページには海について書いていた。
 リンクがしょっぱいお水と同じである事に気付く。
 レントン、この地に来た時に見た最初の光景とこの本に載ってる地図の類似に気付く。

 「みなさん、幾つもの利害得失を越え、お集まり頂きました事を深く感謝します。
我々はこれより互いに手を取り合い、新しい世紀を迎えるのです。そして打ち立てましょう、新しい秩序を!」
と壇上に立ち演説するデューイ。
 「新しい秩序?それを打ち立てたのはわしら軍人だぞ」
 「我ら貴族を踏み台にしてな。その気持ち、今ならわかるのでは?」0時になる。「新年へ、ようこそ!」

 アネモネと踊るデューイ。「わかるかい?これが現権力者の軍人と、旧権力者の没落貴族達だ」
 「どっちも気持ち悪いのね」「彼らは知らないのだよ、こうして私達が踊っている音楽がまがい物である事を」
 (演奏者はいるが、その楽器はアンプに繋がれていた。録音された音楽なのだろう)
 「あっ」「まがい物であるにも拘らずそれを有難がっている。実にくだらないねえ」
 「デューイは、本物が良いの?」横を向きながら言うアネモネ。
(自分がまがいものだから…。でも、アネモネはアネモネなんだけどね。
あの環境でそう思い切るのは難しいよね)
 鼻で笑うデューイ。
 「私はねえ、王の血筋なのだよ。そう、ここにいる者全てを導き、宇宙へと旅立った一族の末裔なんだよ。
しかしこの星で与えられる王冠は、生贄の王だ。あらぶる大地を鎮めるための」

 今この時も月光号はオレンジを阻止しようとしていた。

 「ホランドは母を殺してこの世に生を受けた。父はそれを、証ととったようだ。にえの王としてのね。
あるいは、父は私を愛していたのかもしれない。だから、ホランドを選んだのかもなあ。
だが本当の所はわからない。ただ選ばれたのはホランドという事だけだ」
 プールの横のデッキチェアに座り幼いホランドを膝に乗せているホランドの父、
それを遠く後ろの方で振り返って見ている若きデューイという写真。

 一方、自分の体を犠牲にして能力を高め、軍と戦っているホランド。

 「なのに父は、ホランドに何もさせなかった。だから私がやらなければならなかったのだ。あの儀式を…」
 自分の顔と腕に儀式の化粧を施す若きデューイ、父親を剣で殺す。
 「その時私は儀式の真の意味を悟った。それは父殺しの儀式だったのだ。
子が親の血を大地に流し、大地を鎮める儀式だったのさ。
ああそうか、父はホランドが生まれながらの母殺しだから、何もさせなかったのかもしれない。
生まれついてのにえの王か」
 自分の手についた父の血をじっとみつめる若きデューイ。その時大地が裂け、隆起する。
 「まるで大地は、私を認めないかのようだった。そして大人達も」若きデューイの袖をまくる男。
 そこには正式の物ではないので、流れて形が崩れた儀式の化粧があった(本来はいれずみなのだろう)。
 「地殻変動は、資格無き者が儀式を行ったからだと断定し、彼らは、
我々一族に与えられていた特権を剥奪した」
 屋敷は壊される。それを見つめる、幼いホランドの手を握った若きデューイ、そこから去っていく。
 「それでも私はにえの王だった。たった一人の。そう、たった一人の」
 ハッとしたようにデューイを見つめるアネモネ、「どうしたんだい」とデューイに言われ、顔を笑顔にして首を振る。(アネモネは孤独なのだろう。だから敏感にデューイの孤独を感じたのだろう)
 「それが道化の冠に過ぎない事を、科学的に証明してくれたのが、アドロックだよ。
にえの王は死に、科学の王が現れたのさ。
私は呪ったよ、あんな欺瞞に満ちた儀式で、大地が鎮まると信じていた連中を。そして何より自分を。
この体の中に流れる血を」
 表情を曇らせてデューイを見つめるアネモネ。音楽が止み、二人ダンスを止めて拍手をする皆にお辞儀をする。 「だから清める必要があったのだ。にえの王が真の王となる事によって」
 アネモネ、デューイを気遣わしげに見る。アネモネ、ダンスを申し込まれる。
 アネモネ受諾、デューイは黙って離れる。

 脂汗を流し、目を閉じて、荒い息をしているホランド(藤原啓治)に呼びかけるタルホ(根谷美智子)。
 「落ちたか…」とホランド。「全部」「そうか…」頭につけた装置をはずそうとするホランド、タルホがジャックを抜く。 「ここまでする必要があるの?」「あるんだよ。…俺にはさあ」整備士がデューイの機体を整備している。
 「くだんの限界は近い。デューイはすでにコーラリアンの中心核をかなり絞り込んでるはずだ。
グレック博士の計算だと、多く見積もっても二ヶ月、それが俺達に残された猶予だ。
俺のやってる事なんて屁のツッパリにもならねえ事はわかってる。だけど、今の俺に出来る事って言ったら、
少しでもあいつらのために時間を稼いでやる事なんだ」
 タルホ、目を見開き、少し顔をうつむけて目を閉じ、顔を上げ、ホランドを抱きしめる。
 「そうだよね。レントン達だって、頑張ってるはずだもんね。…あたし達だって…」

 メーテル(木川絵理子)、レントンに、お空からシュワシュワッて光が出ている事を知らせる。
 崖を登れる所をどうしても見つけれないレントン達。水も食べ物も無い。「どうすんだよ」とエウレカに言うレントン。 「わからない」
 「わからないわからないって、トラパーは薄くて飛べないし、崖は崩れやすくて動けない、
俺達はこの入り江に閉じ込められてんだよ」とエウレカに近づきながら責めるレントン。
 レントンとエウレカの間に入って、レントンからエウレカをガードするモーリス、顔が怒りに震えている。
 その時、「ママー!」と状況を知らずに、明るい声でやってくるリンク、
指輪を閉じ込めた大きな琥珀を見つけたのだ。
 指輪には「R to E」と彫ってあった。
 それを見て何かに気付くレントン、ポケットから「R to C」と彫られた指輪を取り出す。
(レントンからエウレカへって事?もう一つは良く覚えてないけど、レイからチャールズへって事よね)

 誰もいない屋敷の大広間に一人座っているアネモネ、自分の肩についていた白髪に気付く。
 デューイの白髪と気付き、反射的に投げ捨て、自分の肩を一生懸命はたく。
 「ドミニク、ドミニク、どこにいるのよ!早く迎えに来なさいよ!!」

 ドミニクの敬礼を受け、顔が引きつるユルゲンス艦長(小村哲生)。
 「原隊復帰した最初の仕事が…!、タクシー代わりとはな…」「さっそくですが、ワルサワに向かって頂きたい」  目を見開く艦長、顔をそむけ、「貴官側のくそ重い私物は自分で運ぶんだな」確かにくそ重かった…。
 中にはガリバー(杉山大)が…。「なぜおまえがここにいる…!」ガリバー、ドミニクのベットに飛び乗る。

 ニルヴァーシュで崖を登ろうとするが、うまく動かないニルヴァーシュ、落ちる。
 ニルヴァーシュを調べるレントン、故障しているわけではないらしい。
 「なんで、ニルヴァーシュの調子、悪いの?」「わからないよ」
 「どうして?メカニックなんでしょう?」と責めるように言うエウレカ。むっとするレントン。
 「だったら自分で聞いてよ、ニルヴァーシュの気持ち、わかるんだろ」背を向けるレントン。離れていくエウレカ。
 振り向いてそれを哀しそうに見るレントン。厚い雲の隙間から光が差している。
 一人ニルヴァーシュに背を預けて座っているエウレカ、左袖をまくると、
腕のあちこちがコンパクの光を放っていた。
 恐怖に目を見開き、目を閉じるエウレカ。

感想:久しぶりに、レントンが嫌いだった事を思い出しました。ろくに考えずに人を批難する所が…。
 エウレカには私は甘いですね。
 彼女、最初っから、普通の生い立ち、普通の感覚じゃなそうだったから、
通の倫理で断罪するのは間違っているような気がして…。
 今も彼女は人間について学んでいる最中だと思う。デューイ、最初っから狂っていましたね。
 まあ、血を大地に捧げる事によって大地が鎮まるなんて間違った考えに囲まれていたからな。
 今だって、あのアジアで起こった大津波を、神が起こしたものと考える人が世界の大勢なんだから、
笑えませんね。
 まあ、私だってそれなりの宗教観を持っているけれど、自分で考える事も大事にしている。
 デューイほどの頭の人も、それは嘘なのではないかと考えなかったのね。
 アネモネ、デューイが好きなのか、嫌いなのか…。白髪を見て、それを毛嫌いしている感じだったが。
 まあ、お気楽系のドミニクでは救われない感じがするよね。でも、彼はあのレントンの対。
 レントン同様、アネモネを救うのか。
 デューイ、なんか、孤独で、可哀想な気がしましたが、彼が犠牲にした者の多さを思うと…。
 やっぱり子供達がレントン達について行った事は良い事だったね。大好きなユルゲンス艦長が出てきて嬉しい。 ガリバーも好きだ。あの本ってヴォダラク教徒に長年伝えられてきた物なのかな。
 あの指輪の謎は…わかりません…。
他の方のブログを読んでの感想
 そうね、ああ言う極限状況での責め合いと言うのはよくある事なのか。二人とも未熟だし。
 大人でもありそうだし。
 アネモネは彼のあのちょっといっちゃった感じの過去告白を聞いて、デューイの力の弱さ、衰えを感じたのかな。 つまりデューイ自身は自分を新しい王と認識しているが、アネモネのような鋭い人間から見ると、もう衰え、
むしろ殺される側の古い王に見えたのかな。
 ドミニクはちゃんとアネモネの花とわかっていて、知らなかったと言ったと思う。

交響詩篇エウレカセブン 3
BONES原作 / 片岡 人生漫画 / 近藤 一馬漫画
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スターダンサー

「スターダンサー Ster Dancer」交響詩篇エウレカセブン 第42話 ☆☆☆☆☆
監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインアニメーター:吉田健一 音楽:佐藤直紀 脚本:清水恵 絵コンテ:浦野康生 演出:佐藤育郎 作画監督:倉島亜由美 メカ作画監督:前田清明

 ヴォダラ宮の塔はサクヤ様の力を流用する事で塔自体に結界を張っていた。だが、今、塔は攻撃を受けている。 この塔を守護すべく使われていた力をサクヤ様は別の事に使おうとしているのだ。
 レントン(三瓶由布子)とエウレカ(名塚佳織)をゾーンの向こう側に、真の約束の地へと誘うために。

 「お前達に出会えて、嬉しかった」とノルブ(小山力也)に言われ、
「そんな。二度と会えないみたいな事言わないで下さい」とレントンは言う。
 「人と人との出会いは突然だ。だが出会いで人は変わり、進んでいく。別れもまたしかり。
だがその突然に戸惑ってはいけない」
 ノルブはサクヤ様と共にポロロッカを起こすと言う事を話す。
 ポロロッカとはグレートウォールに張られた結界を一時的に反転させる時に起こる現象。
 レントンとエウレカはその中心に向かって飛ばなければいけない。
 その先に真の約束の地へとつながるゾーンがある。

 攻撃が成功した事をアゲハ隊から聞いたデューイ・ノヴァク(辻谷耕史)は直ちにオレンジを撃ち込めと命令する。
 デューイにはレントンとエウレカがサクヤと接触した事がわかったのだ。ジ・エンドを向かわせろとも命令する。  「奴らよりも早く、あれを送り込むのだ。さもなくば…」アゲハ隊、直ちに命令を遂行しに走っていく。
 「浮かぶ瀬はないと知っての船出か、ホランド」

 レントン達は去り、一人残ったノルブ、後ろのハスのつぼみを振り返り見て、
「やっと、二人きりになれましたね」と言う。
 光るハス。彼のコンパクドライヴも光る。ハスのつぼみが開き、中から全体が緑色に光るサクヤ様が現れる。

 アネモネ(小清水亜美)の部屋に行き、彼女が自身で薬を打った事を知り、驚くドミニク・ソレル(山崎樹範)。
 アネモネはこれが無いと戦えないじゃないと言う。
 「いい加減にしろ!こんな量の薬を打ってまでして、何の意味がある」
 「意味はあるわ。だって、デューイが望んでいるんだもの」

 ホランド(藤原啓治)からの指示で、909を乗り手無しで射出する月光号。
 マシュー(中村彰男)運転の606に乗ったホランド、909に飛び移る。

 オレンジ撃たれる。抗体コーラリアンを感じるエウレカとサクヤ。クテキュウ現出。
 もちろん抗体コーラリアンは軍の機体も情け容赦なく壊していく。
 抗体コーラリアンを見て、祈りを捧げるヴォラダク教徒達。
 もちろんそんな彼らをも抗体コーラリアンは殺していった。
 ヒルダ(浅野まゆみ)の808も襲われそうになるが、マシューが助ける。
 しかし今度はマシューの方が3体もの抗体コーラリアンに後ろをとられる。
 しかしその時ホランドの909が現れ、3体を一気に倒す。そしてレントンからホランドに連絡が入る。
 飛んでいるレントン達。

 一方地下。
 お久しぶりのサクヤ様(矢島晶子)を見て上がったのか、よそを向きながら、
「サクヤ様…、私は…その…」と煮え切らない言葉しか言えないノルブ。
(実は風呂嫌いで40年間垢を落としませんでしたとか、あの少年の時とは違い、食い意地も結構張ってます、
とか、煙草もスパスパ吸います、とか、ちょい悪親父どころか、ものすごく食えない親父になっちゃいました、
とか…、いろいろ報告しなければいけない事が沢山あるんだな)
 サクヤ、ちょっと怒って、つぼみを閉じてしまう。
 「あれ、サクヤ様、ど、どうなさったのです?やはり、私などと共になる事が、ご不満なのでしょうか。
それとも、お許しくださらないのでしょうか、あの時、あなたを置いて、ここを去ってしまった私を…」
 「あの時、あなたが私の名を呼んでくれなかったら、きっと私はここにはいない。ね、見てこれ、マイブック」
 サクヤ、つぼみを開いて現れ、ノルブにマイブックを渡す。ノルブが開いてみると、白紙ばかり。
 「40年分真っ白。だけど、それ以外は…」毎ページ、ハートが描かれている。「サクヤ…」
 「フフ、やっと呼んでくれたね。私、ずっと待ってたんだから」ノルブの胸のコンパクドライヴに触るサクヤ。
 「始めよう、あの子達のために」ノルブ、両手でサクヤの手をつかむ。光を発するコンパクドライヴ。
 「そして私達のために」とノルブ。七色の光が走る。

 ホランド、「COMPAC FEED BACK」を起動する。赤くなるコンパクドライヴ。
 「いいかレントン、お前達がこの先どこに行くかはわからねえ。
だが何かあったら、何か困った事があったら、サブシートの裏のスペースに置いておいた物を使え」
 「ホランド、何を言ってるの!?」「それは俺よりも、おまえが持っていた方が相応しい物だ」
 「ちょっと、ホランド!」
 「時間が無い!このまま抗体コーラリアンの群れを突っ切る!良いな、タルホ(根谷美智子)!」
 ホランド、ものすごい勢いで、抗体コーラリアン達を切り捨てていく。もちろん月光号もミサイルを発射していく。  「ダメだよ。このままじゃ突入する前にみんな…」「レントン!いい事、あんた達は私達の未来への希望なのよ」  「タルホ…」とつぶやくエウレカ。
 「あんた達が背負っているのは、あたし達だけじゃない、人類だけでもない、
この星に生きるもの全ての希望なのよ!」
 「全ての希望…」とつぶやくレントン。月光号が被弾する。「タルホさん!」と叫ぶレントン。
 「大丈夫。あんた達が戻ってくるまで、絶対生きてるから。みんな待ってるから。だから早く行きなさい!」
 レントン、涙をこらえ、「俺…」と言いかけると、「迷うな。行け!」とのホランドの通信が入る。
 アミタドライヴ(?)、光り輝く。ニルヴァーシュ、勝手に月光号の上から発進する。そこに現れるジ・エンド。
 ホランド、向かっていく。何とかジ・エンドの攻撃をかわして行くが、結局捕まり、被弾する。
 「バイバイ、不細工さん。邪魔するからいけないのよ」ジ・エンド、ニルヴァーシュに追いつく。
 「私から逃げようって言うの。そういうの、むかつくのよ!」
 大量のミサイル(?それともビーム?)をニルヴァーシュに向けてぶち込む。
 戻ろうとしても、こっちの言う事を聞かないニルヴァーシュ。
 レントンの脳裏をよぎる過去の情景、タルホ、アクセル、ムーンドギー(宮野真守)、マシュー、ハップ、ストナー、ウォズ(長島雄一)、ジョブス、ケンゴー(大木民夫)、ゴンジイ(石森達幸)ヒルダ、ギジェット(水沢史絵)、ミーシャ、チャールズ・ビームス、レイ・ビームス、ホランド。
 しっかりと操縦桿を握るレントン。「行こう…、行こう、エウレカ。みんなのために!」
 ゾーンを越えるニルヴァーシュ。ジ・エンドも後を追うが追いつけない。
 ゾーンの先に光を見るアネモネ、楽しそうな若きノルブとサクヤ。そしてレントンに手を引かれながら、
やはり笑顔のエウレカの映像を見る。
 ひとりぼっちのアネモネ(?ガリバーと一緒かな)の映像。こちらに手を差し出している二人の人の映像。
 誰かが近づいてくる映像。涙を流すアネモネ。花びらが一杯、空から振ってくる。
 抗体コーラリアンは消え、その破壊の跡が痛々しいヴォダラクの地。花びらを受け止めるティプトリー。

 デューイ、ニルヴァーシュがゾーンを越え、ジ・エンドが残った事をアゲハ隊から聞く。

 ぶっ壊れた909の上に力なく座っていたホランド、花びらに気付く。そして空には月光号が。
 通信器を置いたタルホ、「行ってらっしゃい、レントン、エウレカ」

 ゾーンを飛ぶニルヴァーシュ。緑のスカブの大地を手を繋ぎながら行く、若きノルブとサクヤ。
 それを見送るレントンとエウレカ。「ノルブさん、何だか俺、色んな物を置いてきちゃった気がする」
 「でも私、怖くない」エウレカ、レントンに寄り添う。「レントンと一緒なら」
 やはり頭をエウレカの方に傾けるレントン。「俺もだ」ニルヴァーシュに乗って手を繋いでるレントンとエウレカ。   「ねえ、起きて。ねえ、レントン!」メーテル(木川絵理子)の声に起こされるレントン。
 「ほら、ママ」とモーリス(根谷美智子)。「あれ」とリンク(水沢史絵)指差す。 
 鳥が飛び、段階状になった岩の壁のトンネルを、ゆっくりと降りていくニルヴァーシュ。
 そして雲を抜けると、日本が見えた。ニルヴァーシュの横の方には大きなさきほどのトンネルが…。

感想:日本でしたね。もろに日本語の表記が溢れてますもんね、エウレカセブンの世界は…。
 ホランド、今回は死んでません。このまま、死亡フラグなんか無視していって欲しいものです。
 みんな生き残ろう!アネモネも生き残ろう!ノルブとサクヤはあのまま向こう側の世界へ行くのか。

交響詩篇エウレカセブン 3
BONES原作 / 片岡 人生漫画 / 近藤 一馬漫画
角川書店 (2006.1)
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アクペリエンス・3

「アクペリエンス・3 Acperience 3」交響詩篇エウレカセブン 第41話 ☆☆☆☆☆
監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインアニメーター:吉田健一 メインメカニックデザイン:河森正治 音楽:佐藤直紀 脚本:野村祐一 絵コンテ:坂本郷 演出:原口浩 作画監督:真庭秀明 

 サクヤの存在を感じるエウレカ(名塚佳織)、サクヤの元に赴こうとする。
 エウレカは子供達にニルヴァーシュの所で待っててと言うが、
メーテル(木川絵理子)もリンク(水沢史絵)も納得出来ない。
 しかしモーリス(根谷美智子)が二人の手を押さえる。エウレカにっこり笑い、「待ってて」と言う。

 僧兵達と戦闘しているホランド(藤原啓治)達。
 通信機が三つもあるのに、なぜか月光号との連絡はつかなかった。
 「ダメ、リーダー。撃っても撃っても湧いてくる。これじゃ壁撃ちしてるみたいよ」
と音をあげるヒルダ(浅野まゆみ)。
 それを聞いて何かを思いつくマシュー(中村彰男)。
 月光号に暗号通信を送ると、見えない壁に当たったみたいに跳ね返っていた。

 花のつぼみにノルブ(小山力也)が近づくと、花から薄緑色の腕が伸びてきた。
 その手を握って頬に当て「本当に久しぶりでねえ、サクヤ様」と言うノルブ。
 花からもう1本腕が伸びてきて、途中で二手に別れ、ノルブを抱きしめる。
 「うん、そうだよ。エウレカとレントン。そして、ニルヴァーシュだよ」エウレカ下を向く。サクヤの腕が戻る。
 「レントン、おまえはグレートウォールの先に何があると思う?」「えっ」(レントン・サーストン:三瓶由布子)
 「門を越えたその先には一体何が待っていると思う?」「わかりません」
 「眠るスカブコーラルが、エウレカやサクヤ様を、人類との対話の仲立ちとして生み出したと聞いたら、
ニルヴァーシュはお前達がゾーンを越えるための、渡航の船として現れたのだと聞いたら、おまえは何を思う、
何を考える?」
 「わっ、わかんないです、わかんないですよ、そんなの…」
 「俺とサクヤ様もかつてその先を覗こうとした事がある。そして、たどり着けなかった」
 エウレカ、花の中に入っていく。
 レントン、エウレカの名を叫びながら、あとを追おうとするが、ノルブに止められる。
 「本当によく似ている、私の愛したサクヤ様に」

 エウレカは図書館のような所にいた。サクヤ様らしい影が見えたが、いたずらっぽい笑いを残して、逃げていく。

 「よいな。聖者様の前では、けっして言の葉を発してはならぬ。くれぐれも、この岸の垢で汚さぬように」
 「しかし、私なんぞに、御身の周りの世話が勤まるものか…」(少年ノルブ:福山潤)
 「聖者様とて、お一人で全てが出来るわけではない。お世話をする者が必要だ。
そして、そなたにはその資格があると、高僧会の満場が認めた。がんおうびじょく(?)よどみは無かろう。
これより先、私は立ち入れぬ。ヴォダラクのお導きのままに」
 ノルブの前の扉が開かれ、ノルブが顔をあげると、御簾の向こうに座っている少女の影が見えた。

 少女の影を追いかけるエウレカ。ふと白い何の文字も書いていない本を書棚から取り出すエウレカ。
 開いても白紙ばかり。「わっ」っと後ろから肩を叩かれる。
 振り向くと、そこに青紫の髪とピンクの眼を持った可愛い少女(矢島晶子)がいた。(おお、私好みだ…)
 「こんにちは、エウレカ」「こんにちは、サクヤ」

 「聖者が少女だとは教えられていなかった。そうではないな、我々が勝手に聖者に祀り上げたのだ。
大地から産み落とされた、その少女を」
 つまらなそうな少女の顔。

 「とっても嬉しいの。だって、ずーっと会いたかったんだもん、あなたと。
私の心を訪ねてくれたのは、あなたで二人目。40年ぶりのお客様」
 「私も、会いたかった」「ねえ、聞いてくれる。私、ずっとずっと聞いて欲しかったんだ。私とノルブの事」

 「高僧会が俺を世話係と認めたと言っても、やる事なんてはなから決められてる。
部屋の掃除、着替えの準備、ランプの油の交換、食事の上げ下げ。
俺だからって何か特別な事が出来るわけじゃ無い。勝手やっていいもんでもない。
…だがなあ、いつだって暗い顔。飯だって、一口しか手をつけない。何とかしたいって、普通思うだろ」

 「だってさあ、まずいんだもん。大体体動かしても無いのに、そんなに食べられないって。
毎日やる事無いし、誰も口きいてくれないし、退屈。そしたらね、ある日、あの人ったら…」

 若きノルブ、サクヤの御膳の上に蓮の花のつぼみを置いて、差し出す。
 それを齧ってみようとするサクヤを見て、「いけません。それは池の蓮にございます」と思わずノルブは言い、
はっとして片手で口を押さえる。
 「ハス?ハス?」とノルブを指差すサクヤ。「いえ、わたくしはノルブと…」
 はっと気付いて、今度は両手で口を押さえるノルブ。
 にっこり笑い、ハスを見て、「ノルブ」とノルブを見ながら言うサクヤ。
 ノルブ、頭を下げていたのだが、びっくりして頭を上げる。

 「サクヤ様が初めて見せた笑顔だ。そして俺はその瞬間に…」

 「うふふ。フォーリン・ラブって奴?」と顔を赤らめながら言うサクヤ。「あら」
 「だってしょうがないじゃない。それまでのお坊さんは、みんなかたっ苦しいのばっかりだったんだもん。
そりゃあノックアウトされるって。ノルブはねえ、私に笑顔を教えてくれた人」

 ヒルダ、リーダーの命令で空に向かってビームを撃つ。ビーム、丸天井に跳ね返ったみたいに、丸く拡散する。  結界が張ってあったのだ。ホランド達は亀裂からの攻撃だけを防いでいれば良い。

 「サクヤ様は、決して他の人間に笑みを見せなかった。彼女の笑顔は、俺だけのものだった」
 地震が起き、倒れた灯を消す若きノルブ。気が付いたら、サクヤ様の体があちこち緑色に光っていた。
 それを隠そうとするサクヤ。「コンパクの輝き。美しい」「ノルブ。ノルブ!」
 二人が抱き合ってるのを発見する僧侶。

 「その手は、暖かくて優しくて、この夜がずっと続けば良いのにって。
あの人と一緒なら、ずっと閉じ込められてたって、いいかもって。でも…」

 「その日はやって来た」

 「私が、サクヤ様と一緒にグレートウォールへ?!」
 「言の葉をお教えしていない聖者様が、ノルブ様の御名を発したと、お聞きしております。
聖者様は、お選びになったのです。
常世へと渡り、我らの心願を伝え、大地との負の連鎖を解くために、ノルブ様を選ばれたのでございます」
 「私が…、大地と人とを…。私が…」

 サクヤと若きノルブ、輿に担がれ、「ノルブ様」等々の歓呼の声に送られながら、通りを進んでいく。
 その先は、一筋の光だけが差している、洞窟の中の湖。その湖の上に浮かべられた舟に乗っている二人。
 「なにとぞ、御耳をよごす事を、お許し下さい。
サクヤ様にお供し、門を抜け、人と大地をつなぐ事が出来れば、どれほど素晴らしいか。
我の意味、本懐も果たせると言うもの。ただ、ただ私があの時、名を告げねば、本当は、サクヤ様は私など…」
 サクヤ、ノルブの手を取る。顔を上げ、笑顔を見せ、首を振る。「ノルブ…」「お許し下さい、聖者様」
 二人、口付けをする。二人から緑色の光が走る。聖堂の外では、光に満ちた聖堂を見て感激している人々。
 しかし、二人は、時空の彼方で離れ離れになり、ノルブは苦しんでいた。
 サクヤはそんなノルブに手を伸ばすが、手が消滅していく。
 ノルブも必死でサクヤに手を伸ばすが、掴んだ筈の手が消滅していく。
 ノルブはサクヤを抱きしめるが、サクヤの体はどんどん消えていく。
 うろたえたノルブはサクヤの胸に輝くコンパクドライヴを掴むのだった。
 気が付いたら、彼は巨大なハスの花の葉っぱの上にいて、彼の胸にはコンパクドライヴが輝いていた。
 目の前に落ちてきたハスの花びらを見て「サクヤ」と声に出すノルブ。
 振り返って、巨大なハスの花のつぼみに気付き、泣きながら叫ぶノルブ。

 「もし俺があの時、コンパクドライヴを引き抜かなかったら、そう思うかい?俺にもわからん。
わかっているのは、サクヤ様がつぼみに姿を変えた事、この胸にコンパクドライヴが埋め込まれた事、
俺達がゾーンを突破できなかったと言う事実」

 「ホント、大失敗。でもね、聞いて、私、知っちゃったの。あなたが生まれてくるって事」

 若きノルブの胸のコンパクドライヴが輝き、「SAKUYA」と書かれた文字が、「EUREKA」に変わる。

 「きっとゾーンは今も時を止めたまま、俺の胸のコンパクが、サクヤ様の元に戻るのを待っているのだと思う。
いや、待ってなどおらんか。大地はただそこにあり、我らを見つめているだけだ」
 「つらかった、ですよね」

 「でも、後悔は無いわ。彼がサクヤって呼んでくれた時、やっと一つになれたって気がしたんだもん。嬉しかった。だって私ノルブの事…」
 サクヤ、本の白紙に赤いハートを沢山描く。「エウレカは?レントンの事…」
 赤くなったエウレカ、大きなハートを描く。それを見て、笑顔を見せるサクヤ。「でも、ちょっぴり嫉妬してるんだ」  「嫉妬?」「だってエウレカは色んな物持ってるんだもん」
 ニルヴァーシュの上でおとなしく待っている三人の子供。「私も欲しかったなあ」「えっ」エウレカ下を向く。
 「なあんてね!大丈夫、あなた達ならきっと…」「うん」「一つになる事、怖くないからね」「うん」
 「あの子、エウレカにべたぼれだから」「うん」「絶対優しくしてくれるよ」「うん」「幸せになるのよ、エウレカ」
 「サクヤもね」ハッとした表情をしたサクヤ、顔を赤らめ「うん」と言う。「うん」
 「もうすぐバスが出る時間…。じゃあね、エウレカ」立ち上がり、出て行こうとするエウレカ。「あっ、待った」「えっ」 エウレカのスカブの跡を見るサクヤ。「帰ろうとしたのね。消してあげようか」首を振るエウレカ。
 「これは、私が今まで生きてきた事の、証だから」「強いね、エウレカは」

 地面が振るえ、驚くホランド。ヒルダに指摘されて上を見ると、覆っていた雲が晴れていく。
 「結界が…消えたのか!」

 つぼみからエウレカが出てくる。倒れるエウレカを抱きとめるレントン。「サクヤ様は、なんと言っておった」
 レントンを見、後ろのハスの花を振り返るエウレカ「…幸せになれって」つぼみ閉じる。
 目を見開いたノルブ、柔和な顔になり、「そうか。サクヤ様が…。そうか」と言う。
 驚いた表情でノルブを見つめる二人。

 戦闘艦3隻が接近してくる事を告げるウォズ(長島雄一)。通信が回復。
 ミサイルがヴォダラ宮に大量に飛来する。

感想:サクヤ様、もろ私好み~。可愛い、これは可愛い。
 何にも話しかけないなんて、悪意はないにしても、ひどい事をしたね。

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コズミック・トリガー

「コズミック・トリガー Cosmic Trigger」交響詩篇エウレカセブン 第40話 ☆☆☆☆☆
監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインアニメーター:吉田健一 メインメカニックデザイン:河森正治 音楽:佐藤直紀 脚本:大野木寛 絵コンテ・演出:村田和也 作画監督:水畑健二 メカ作画監督:大塚健 

 ヴォダラ宮の地に来た月光ステイトの面々。40年ぶりに来たノルブ師(小山力也)。
 ノルブ師の教えは迫害されていた。「俺の教えに従って死ぬより、生きてた方がずっと良いのに」とノルブ師。
 今ヴォダラ宮には避難民が押し寄せていた。そして今ヴォダラ宮はお祭り。聖人が生まれたのだ。
 それに乗じて乗り込むというのが作戦だ。「その前に」とティプトリー(杉山佳寿子)。
 ティプトリーの手の者がノルブ師を拉致、ノルブ師の抵抗も空しく、彼は綺麗に洗われる。
 「不浄の手を離せ!俺はノルブだぞ!止めよ!ヤッ。石鹸が目に入った。貴様ら全員地獄ゆき決定!」
(お風呂嫌いだったのね、ノルブ師。サクヤ様に会うんだから、綺麗にしないとね)

 「どうしてこの世界には、生き物が存在しているのかな」とタルホ(根谷美智子)に問うエウレカ(名塚佳織)。
 「世界と生き物って、別々に考えるものじゃないんじゃない」とタルホ、
「世界は生き物で、生き物は世界なのよ。なんかこの子がそう教えてくれてる気がしてね」腹に手をやる。
 「家族になるって嬉しい?」とエウレカに聞かれ「半々かなあ」とタルホ、「なんせ子供が二人になるわけだし」
 ホランドが子供だからと。「レントンみたいに」レントンは子供じゃないと抗議するエウレカ。(子供だね)
 怒ったのかとタルホに言われ、怒ってないと頬をふくらませながら言うエウレカ。
 可愛いと言われてついに枕をタルホに向かって投げる。枕投げが始まる。
 そこにミーシャ(沢海陽子)が現れ、食事も取らずに何やってるのかとタルホを叱る。
 命を自分の体に宿せる人間はすごいとエウレカ。ミーシャがエウレカも生物学上は子供を産めると言う。

 「40年の垢を落とされて、風邪をひきそうだ」とノルブ師。みな笑う。
 「これで、最大の障害が除かれたわけだ」とホランド(藤原啓治)。そこにエウレカが現れる。
 うつむき顔のエウレカ、ティプトリーの「まあ」と言う声を聞き、部屋を出ようとする。
 しかしティプトリーは「待って」と言い、彼女の顔のスカブの跡を触りながら
「そう。これがあなたの選んだ道なのね」と言う。
 ティプトリーの胸に顔をうずめて泣くエウレカ。これからどうするのかとホランドに聞くレントン(三瓶由布子)。
 ヴォダラクの本拠地に侵入し、サクヤにレントン達を会わせる。「それがこの星を救う唯一の方法だ」
 レントンとエウレカ、互いに顔を見合わせうなずく。
 しかしエウレカと離れ離れになる可能性があるので、モーリス達には承服出来ない事だった。
 三人、ニルヴァーシュを見つめる。

 くだんの限界を情報量子学の推測に過ぎないとドミニク・ソレル(山崎樹範)。
 アゲハ達の分析によるとどうやら仮説では無いようだよとデューイ・ノヴァク(辻谷耕史)。
 「我々は今、エッジにいると言う訳だ。
これからどう転ぶか、世界が終わるか否か、全ては我々の今にかかっている。どう行動するかに」
 「バカな」
 「スカブコーラルは、この星に存在する全てをコピーし、情報化することによって、物理空間崩壊の、
イベントホライズンの彼方へと旅立つだろう」
 「アゲハ構想最終章、ですか」
 「アドロックはそこまで読んでいたというわけだ。
くだんの限界を越えた時に、選択をするであろう、スカブコーラルの考えまでもな。馬鹿馬鹿しい。
そもそもスカブコーラルがこの星に来なければ、くだんの限界は無かったはずだ。
なぜ、謝りもしない侵略者と一緒に箱舟に乗らねばならぬ。私は箱舟を壊してでも、この地に生きる事を選ぶ」
 攻撃隊はヴォダラ宮に向かっていた。
 銀河号(?)も急行するとデューイ、「あれにもやってもらう事があるからなあ」
 アネモネをあれと呼ぶのは止めてください、彼女にも一個の人格がとドミニク。デューイ、笑う。
 「そうだな、おまえの言うとおり彼女にも一個の人格がある。忘れそうだったよ。ありがとう」

 目を見開いて仰臥しているアネモネ(小清水亜美)、はっと起き上がる。「ガリバー?誰もいない」又、寝る。
 彼女の後ろにはジ・エンドが、彼女を見守るようにいた。

 お祭りの山車が沢山行進している。ホランド達も山車を引っ張っていた。大きな壁。その向こうにサクヤがいる。 山車を引っ張りながらその壁の向こうに行くホランド達。ニルヴァーシュに潜行していたモーリス達。
 外を見ようとしてリンク(水沢史絵)が機器を触り、
それを止めさせようとモーリス(根谷美智子)がリンクを引っ張り、リンクの手が余計な機器を動かす。
 ホランド達が引っ張っていた山車が突然動く。緑の亀の山車の中にニルヴァーシュを隠していたのだ。
 「白い悪魔だー!」との悲鳴がこだまする。大混乱。ホランド達、素早く武器を取る。
 「こちらアリス!三月うさぎ、お茶会だ!」(何で一々こう言うコードネームを使わなきゃいけないんだ)
 別の茶色亀山車からヒルダ(浅野まゆみ)の機が現れる。「赤の女王、了解!」
 別の緑亀山車からもマシュー(中村彰男)機が飛び出す。「王様もな」
 「三月うさぎ了解。ハンプティ、遅れるんじゃないよ!」とタルホからムーンドギー(宮野真守)へのお言葉。
 エウレカとレントン、ニルヴァーシュに乗り込み、ノルブを連れて行く。
 壁を越えた向こうには大きな広場があり、円錐状の建物があり、その円錐の下に入り口があった。
 そこへ続く道には、風化したような像が何体も並んでいた。
 ヒルダとマシューの二機とホランド、ストナー(松本保典)が来る。ホランド達はここに防衛線を張る。
 レントン達は先に行かねばならない。
 中は金属の壁に覆われていて、灯が灯されており、壁のくぼみにはミイラのような物が何体も安置されていた。 「愚か者達だ。サクヤに心を開かせようと、無理矢理コンパク・ドライブと融合した挙句、死んだ者達だ。
聖人なんかであるものか。一点の価値も無い、負者の列だ」
 行き止まりになる。ノルブが胸のコンパクドライブをあらわにする。
 コンパクドライブに反応する壁、床が下がり、下へのスロープが現れる。暗闇を下降するニルヴァーシュ。
 明るくなったと思ったら、平らなところに出る。
 ニルヴァーシュのコクッピットを勝手に開けるノルブを見て驚くレントン。
 「何やってるんですか!こんな地下だったらトラパーが…」「ここにはトラパーは無い」
 確かにトラパーは無かった。「もはやあの姿になったサクヤには、トラパーは毒なのだ」
 丸天井には星のような光。緑の半円状の巨大な物体。「サクヤの寝所だ。あの中にサクヤが眠っている」
 半円状の真ん中に道が続いていた。その先は洞窟状になっていた。真っ暗。しかしサクヤを感じるエウレカ。
 池の真ん中に巨大なハスが浮かんでいた。ノルブのコンパクドライブが反応する。「ただいま、サクヤ様」

感想:お坊さんって、ああいう型破りの感じの人がいても何の違和感も感じないもんね。
 他の宗教ではそうはいかない感じ。くさい男(女も)は確かにいやね。
 ノルブ師は素敵だが、彼の垢を落としたティプトリーはえらい。
 小山力也さんと言えば私のとっては攻殻のクゼだが、ノルブ師も素敵。
 クゼの方が萌えるが、本当はノルブ師のような余裕のある人の方が良いのよね。
 あのミイラの群れは、彼にとっては命を粗末にした者達で、悔しく、哀しく、ため息ものなのだろう。
 子供はああいう者だから、三人の行動は仕方ないかな。おそらく彼らには重要な役割があると思う。
 他の方のブログを読むと女性器とか男性器とかを思わせるモチーフだったらしいが、
天然のおくてなので気付きませんでした…。
 新オープニングはBLOOD+のオープニングが私にとってものすごく素晴らしく、その分かすんでしまいました。
 私は動きより、止め絵の美しさに魅せられる方なのかな。
 エウレカの顔は私は気にした事が無いが、それは私が女だからかな。
 それより枕投げが、タルホが身重かと思うと、ちょっとハラハラしました。まあ、あの位は大丈夫か…。

交響詩篇エウレカセブン 3
BONES原作 / 片岡 人生漫画 / 近藤 一馬漫画
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