太王四神記(16)

二千年の時を越えて

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「二千年の時を越えて」
太王四神記 第24話 音楽:久石譲 脚本:ソン・ジナ 演出:キム・ジョンハク

 
 タムドク(ペ・ヨンンジュン 声:萩原聖人)はコ・ウンが子供の先生に会った話を聞き、
スジニ(イ・ジア 声:永田亮子)を探し出す。
 「どうか、見なかった事にして行かせてください。お願いします」「いや、二度と行かせない」
 「お側にはいられません。だから、私の知り合いと似ている子だな、見間違えだったとでも思ってください。
それでは」
 「勝手にしろ。おまえが来ないなら私が行く。側にいられれば良いんだ」
 「王さまじゃありません。宮殿にいらっしゃらなきゃ」「おまえがいる所が私の宮殿だ」
 タムドクはスジニの荷車を壊す。「これでしばらくは動けない。帰って私の宮殿と兵士を連れて来る」
 そう言って行きかけるが、戻り、スジニを抱きしめる。
 「行くな。黒朱雀になる事を恐れているのなら、私が止めてやる。だから、もう行くんじゃない」

 火天会の印を付けられたカムドン(坂詰貴之)から大長老(チェ・ミンス 声:俵木藤汰)は情報を得る。

 コムル村が襲われ、神器が奪われる。

 後燕軍を追うタムドク達。タムドクの兵は3万4千。しかし敵、火天会と後燕の連合軍の数は10万。

 カムドンがアジクを攫う。

 フッケ将軍(チャン・ハンソン 声:辻親八)が帰還し、タムドクの兵は4万になった。
 タムドクは火天会の本拠地阿弗蘭寺(アブルランサ)に向かう。

 「敵に比べ我々は少ない。しかし、必ず勝利するだろう。なぜなら、我々は負け方を知らないからだ」
 笑うタムドク軍。「私が先頭を切って走る。見失わずに、最後まで走れ」「はっ」「私の軍、私の兄弟たちよ」
 「はい!」「私が見えるか!」雄たけびが上がる。「時間になりました」
 ヒョンゴ(オ・グァンノク 声:チョー)が言う。「準備は良いか!」とフッケ将軍。「はっ」
 タムドクは兜をかぶり、剣を抜く」皆一斉に剣を抜き、馬を走らせる。

 戦いの中、フッケ将軍が死ぬ。

 スジニは阿弗蘭寺(アブルランサ)の儀式の場に入る。
 大長老がアジクを連れてキハ(ムン・ソリ 声:佐古真弓)の前に現れる。
 その子が自分の子である事を知るキハ。
 「私はその子に手を出せません。どうせ人間の命などはかない物。二千年も待った瞬間です。
これ以上遅らせるわけにはいきません。天の力のために犠牲になるのならその子も本望でしょう。
ですからキハ様、その子の心臓を取り出すのです」
 「母親の私に、我が子の心臓を取り出せだと。我が子の心臓を!」
 「この命を捧げられるとあれば、私なら喜びますぞ!」スジニの矢が大長老に刺さる。
 「その子を殺すな!…その子は、姉さんの子だ」「姉さん…」「殺さないで」大長老が矢を投げ返す。
 そして彼はキハの体を乗っ取る。

 ヨン・ホゲ(ユン・テヨン 声:咲野俊介)の槍がコ・ウチュン将軍(パク・チョンハク 声:大島宇三郎)を切り裂く。  駆けつけたタムドクの腕に抱かれてコ将軍は死ぬ。
 タムドクはホゲの槍を取って彼を馬上から落とし、彼の槍でホゲを刺し殺す。

 キハは我が子を刺し殺そうとする、自分の中の大長老と戦っていた。
 スジニが姉の凶行を止めようとするが、キハの中の大長老がスジニを吹っ飛ばす。
 とうとうキハはアジクの手を傷つけ、血を流し、彼女の心の動揺に大長老は彼女の中から追い出される。
 その血を見た彼女は炎に包まれる。スジニが祭壇からアジクを運び出す。
 キハの力が暴走し、スジニは焼かれそうになるが、そこにタムドクが現れ、彼女達を守る。
 大長老はタムドクを襲うが、彼はタムドクの力の前に散じる。タムドクを哀しそうに見る暴走キハ。
 タムドクは天弓を彼女に向って掲げるが、その手を下す。「姉さんを止めてください、手遅れになる前に」
 「やっとわかった。私のすべき事が」タムドクはキハの方を向く。
 「そなたを信じられなかった。キハ…私が悪かった」タムドクは天弓を折る。
 ヒョンゴもチュムチ(パク・ソンウン 声:乃村健次)もチョロ(イ・フィリップ 声:加瀬康之)もそれを感じる。
 神器は消える。キハは嬉しそうな顔をする。
 「人は誰も間違いを犯す。天にこう言いたい。これが人間だ。
過ちがあれば悔い改め、無知から学んでいくのが人間だ。
天は問いかけているのだ、人間は自分達で生きていけるか、それとも、天の力を必要としているのか」
 涙を流すタムドク。「その問いに答えるのが、チュシンの王だ。それがチュシンの王の使命だったのだ。
 これが私の答えだ。私は人間を信じる。必ずチュシン国が出来ると信じる。
 私に代わり、子孫の誰かが成し遂げると信じる。天の力は天に返そうと思う。だから、もう大丈夫だ」
 キハは消えていく。タムドクはその光の方に向かって行く。

感想:ああ、良かった。戦いが綺麗だし、良い男一杯だし。キハ、消えたのよね。タムドクはその後も御活躍。
 で、スジニと結婚したのよね、史実はともかく。チョロさんは、一生独身?あたらハンサムがもったいない。
 まあ、お話だけどさ。大長老、最後まで御活躍しておめでとうございます。
 あなたがいなければ、盛り上がらなかったです。ホゲは、可哀そうな悪役だから、ラスボスとしてはちょっと…。

他の方のブログを読んでの感想:どうやら前の回を良く見て無かったみたいだ…。
 天弓で神器を壊せると聞いた時は、じゃあ、壊した方が良いなとしか思わなかった。
 えっ、壊すと、守り主とタムドクも死ぬの?う~ん。死んだとは思わなかったが…。

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最後の守り主

「最後の守り主」
太王四神記 第22話 音楽:久石譲 脚本:ソン・ジナ 演出:キム・ジョンハク

 キハ(ムン・ソリ 声:佐古真弓)は男の子を生む。
 スジニ(イ・ジア 声:永田亮子)はサリャン(パク・ソンミン 声:杉山大)からキハが姉である事、
子供の父親が高句麗の王である事を教えられる。
 サリャンは火天会が子供の心臓を奪うつもりだから子供を助けてくれとスジニに頼む。
 サリャンは気を失っているキハから赤ん坊を取り上げ、スジニに渡す。気がついたキハは子供を探す。
 外には大長老(チェ・ミンス 声:俵木藤汰)がいて、子供から心臓を取った事を話す。
 彼女は長老に襲いかかり、長老をかばったサリャンを刺し殺してしまう。
 しかし、殺された一家(キハのお産の手伝いをしてくれた)を見、長老はサリャンに騙された事を知る。

 チョロ(イ・フィリップ 声:加瀬康之)がタムドク(ペ・ヨンンジュン 声:萩原聖人)の所にやってきて、
ヨン・ホゲ(ユン・テヨン 声:咲野俊介)を見かけた事を言う。
 ホゲは契丹人達に追われていた。

 契丹の今は廃墟になったキドゥハリ村についたホゲは契丹人達に襲われる。そこにタムドク達も来る。
 確かに契丹の首長はホゲをタムドクにまかせる事に同意したが、
契丹人のキドゥハリ部族のトゥタイ達はホゲもタムドクも殺戮するつもり。
 ホゲ達とタムドク達は協力して契丹人達を殺す。そしてタムドクとホゲは戦いを始める。
 そしてホゲを追い詰めたタムドクは、ホゲの追放を命じる。
 去っていく王の後ろ姿に「待て!」と叫びながら剣を投げるホゲ。
 剣は王をかばったチュムチ(パク・ソンウン 声:乃村健次)に刺さる。
 チョロはホゲを槍で突き刺すが、その槍はホゲのふとろにあった何かにはじかれる。ホゲのふところが光りだす。 それは白虎の神器の光だった。神器は雲を呼ぶ。ホゲは彼の部下に連れられて去る。
 傷が深い騎馬隊のチョク・ファン隊長(佐々木誠二)は自分の首をホゲのと称して契丹に渡してくれと頼む。
 チュムチは回復する。チュムチは白虎の神器の守り主だったのだ。

 ホゲはキハの介護を受ける。キハは火天会の長老の力で子供が生まれた時の記憶を思い出す。

 後燕の太子の副官からの手紙がタムドクに届く。「陛下はどんな痛みも一日で癒すお方だと聞きました」
 それはスジニがかつて言った言葉と同じだった。

感想:サリャンのキハを想う気持ちに感動ですが、そのために人の赤ん坊を犠牲にしています。
 大長老にはすぐにばれてしまいましたから、しなかった方が良かったけれど、
少しでもキハの赤ん坊を救いたかったのでしょう。
 でも、良くない事には違いない。
 チョロはタムドクが助けを必要としている事を感じたと言う事は、
朱雀の神器の守り主もそのような事を感じないのでしょうか。
 どっちがそうなのか、わかりませんが。どっちもかな。
 ホゲが王目当てでは無く、母の復讐目当てである事は初めからわかっていましたが、
そのための犠牲が大きい。
 あの母が、タムドクの父親を殺そうとしていた事は明らかだし。
 あんなに殺伐とした事を実行してきたホゲをやはり殺すべきだったと思いますが、
ホゲの母を自殺に追い込んだと言う引け目があるタムドクには出来ない事だったのでしょう。
 元々のホゲは良い人でしたしね。
 確かに王と言うのは一瞬一瞬判断しなければならず、優しいタムドクには、きつい事だと思います。

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崩れゆく大軍

「崩れゆく大軍」
太王四神記 第21話 音楽:久石譲 脚本:ソン・ジナ 演出:キム・ジョンハク

 “陛下に対し謀反の心を抱き、愚かで無能であった私は、もっと早くに罪を償うべきでした。
その私が、陛下の前に平伏し申し上げます。
今天は、陛下がチュシンの王である証拠を、少しずつ見せています。
ですが、私はそれを認める事が出来ません。
天が全てを定めるとしたら、どうして我々人間が努力したり苦しんだりする必要があるのでしょうか。
天が初めからチュシンの王を決めていたのなら、その根拠と基準は一体どこにあるのでしょう。
私は陛下が私を信頼し与えてくださった権力を利用し、チュシンの王の神器を、いただくつもりです。
そしてそれを、私の息子の元へ送ります。天が背を向けた我が息子ホゲは、神器の力を使う事は出来んでしょう。それでも息子にこう話してやりたいのです。もはや神器の無くなった陛下は、天の力に頼る事は、出来ない。
だからおまえは、あるだけの力を尽くして、自ら王になってみろ。
そしてこの地の人々に、自分達の王を、自ら選ばせるようにするのだと”
 ヨン・ガリョ(パク・サンウォン 声:菅生隆之)は神器をキハ(ムン・ソリ 声:佐古真弓)に託す。
 “陛下は、おっしゃいました。チュシンは我がペダル民族が生きていく、天地だと。
陛下の信頼を裏切った不忠な私には、その天地を、見る資格がございません。
わが祖国、高句麗の太王たる陛下。
今になって思えば、私はチュシンの王を待っていたのではなく、チュシンの王を、
この手で作り出したかったのかもしれません。ええ…そうなのです…」
 ヨン・ガリョは毒を飲んで自決する。

 契丹は高句麗の弟になる条件にヨン・ホゲの首を要求する。

 太王軍は3日以内にホゲ軍を抜ければ家に帰すと言うビラをまく。
 脱走兵が大量に出、ホゲ軍は脱走しようとする兵士達を殺していく。
 スジニ(イ・ジア 声:永田亮子)は生き残った傷ついた兵を助ける。何人かは太王軍に逃げ込めた。
 契丹が軍勢を引き連れて現れる。
 契丹のリーダー、アティラは自分達でホゲの首を取ると言うが、
タムドク(ペ・ヨンンジュン 声:萩原聖人)はホゲは高句麗の大将軍だから、
彼の首を打てるのは高句麗の王だけだと断る。
 ヨン・ガリョについての知らせが届く。
 ホゲがこの事を知ったら、すぐにこちらに攻撃を仕掛けて来るだろうと、タムドクは正面から戦ったら不利なので、策を練る。
 チュムチ(パク・ソンウン 声:乃村健次)はタルビ(シン・ウンジョン 声:花村さやか)に
思いを打ち明けようとするが、「チュムチ。一緒に来てくれ」とタムドクに邪魔される。
 「今までずっと一緒に行ってやってるだろうが」と抗議するチュムチだったが、
タムドクはなんと契丹に内緒でホゲに会いにいくつもりだった。

 ヨン・ホゲ(ユン・テヨン 声:咲野俊介)の下にキハがヨン・ガリョ自害の知らせをもたらす。
 彼女はその時、前にも似たような事があったと、タムドクの父親の死の真相を話す。
 彼女は箱の中の神器を見せ、そしてコート(?)の前を開き、大きくなったお腹を見せ、
この子の父親になって欲しいと頼む。
 ホゲはタムドクの子と悟る。ホゲはキハを拒否する。

 スジニについて来たチョロ(イ・フィリップ 声:加瀬康之)だったが、胸騒ぎがするとタムドクの元へ帰る。

 キハの陣痛が始まる。サリャン(パク・ソンミン 声:杉山大)は赤ん坊のいる女を強引にキハの下に連れて行く。 女はサリャンに水を持ってくるよう頼み、彼女自信を何かを取りに部屋から出る。
 キハ以外誰もいない部屋にその様子を見ていたスジニが入る。
 サリャンは火天会の者達を連れた大長老(チェ・ミンス 声:俵木藤汰)に会う。

 その頃キハの苦しみと呼応するかのようにタムドクも苦しんでいた。

感想:ヨン・ガリョの言う事はわかります。自分達の自由意志は?と聞きたくなりますね。
 しかし、ホゲよりタムドクの方が王の器である事は明らか。
 まあ、神器は、必要な時に、タムドクを助ける運命でしょう。ホゲの所に行ったのも、きっと運命。
 それでも、ホゲは軌道修正出来たと思います。キハは………気の毒です…………。
 サリャンは火天会なんて高圧的な集団に入っていたので、どうやら物の頼み方を知らないみたいですね。
 訳を話せば、女性は来てくれたのに。
 騎馬隊の隊長、タムドクがチュシンの王と知れば、タムドクにつくと思っていましたが、ホゲにつきましたね。
 間違ってますが、ホゲを見捨てるのも気の毒なようが…。
 ホゲとしては、タムドクの子を身ごもってるなんてイヤなのは良くわかります。
 しかしキハにはホゲしか頼れる人がいない。いっそタムドクに頼れば良いのにと思うけど…。
 ホゲに器の大きさを期待するのはやはり無理なんでしょう。
 ホゲが器が大きかったら、タムドクと敵対する事も無かったでしょうし。

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背中に告げた別れ

「背中に告げた別れ」
太王四神記 第19話 音楽:久石譲 脚本:ソン・ジナ 演出:キム・ジョンハク

倒れたサリャン(パク・ソンミン 声:杉山大)に追い打ちをかけようとしている
チョロ(イ・フィリップ 声:加瀬康之)を見て、キハ(ムン・ソリ 声:佐古真弓)はろうそくを投げつける。
その火は消えず、チョロの体を焦がし続ける。
「何をやったんだよ?火を消せ!早く消せよ!」とスジニ(イ・ジア 声:永田亮子)はキハに言うが、
「火を付ける事は出来るが、消せない」とキハは答える。
 スジニがその火を何とかしようと手を当てると、火は彼女の腕を這い上って移る。
 彼女の周りに風が舞い起こり、スジニが落ちていた小刀を拾うと、刀の刃に火が宿る。
 スジニはそのままキハに向かう。
 追い詰められたキハは、「止めて!頼むからおなかの子を傷つけるな!」と言う。
 しかしスジニは構わず刀をキハに向かって下ろし、キハは「止めて!」と叫ぶ。
 力がはね返され、スジニは後ろに吹き飛ぶ。スジニは血を流して倒れる。

 キハは思い出す。
 火天会大長老(チェ・ミンス 声:俵木藤汰)によって印を付けられ、同時に長老が若返った事を。
 父親が殺され、母親に妹を守れと言われた事を。母親が扉の向こうで殺された事を。
 屋敷に火をつけられた事を。妹を守ろうと地下に隠した事を。
 そして朱雀に神器が光り、まわりを吹き飛ばした事を。彼女はスジニが妹である事を確信する。

 チョロは皮膚の内側まで火傷を負っており、重症だった。
 スジニはヒョンゴ(オ・グァンノク 声:チョー)に自分を抑えられなかった事を打ち明ける。
 記録では朱雀の守り主が暴走してチュシンの王を殺そうとした。「最後に、…一度だけあっても良い?」
 「誰に?」「私達の王様…。これで、最後ですから。…一度だけなら、良いでしょう?」
 スジニはヒョンゴの手を握り、「お師匠様に、殺させるなんて出来ない。
…あたしを殺したりしたら、お師匠様一生泣くでしょ?
お師匠様が重湯を食べさせたり、私のおしめを替えながら育ててくれたのに。
今までいろんな事を教えてくれたのに。恩をあだで返すなんて事…。
師匠…、あたしやっぱり、…育ててもらった恩…返せないみたい…」
 彼女は立ち上がり、「許してね」と言って立ち去る。

 キハは大長老のいる洞窟を訪ねる。「チュシンの星が出た日、朱雀の光が上った百済の海辺の屋敷…」
 「いずれきちんと御説明いたします」
 「その家の者を皆殺しにして火をつけ、朱雀の神器を探して来いと命じたのは、おまえか。
火の中で見つけた五歳の子、その子の記憶を全て消し、今日まで良いように操ったのはおまえか」
 「苦労して消した記憶がよみがえりましたか…」
 「私の両親を殺したのか。おまえのせいで、ついに妹まで殺す所だった」「…妹と言われましたか」
 「そうだ、妹。母が殺される前に私に託した妹。何でも知っているおまえが、それは知らなかったか。
ならば今日、私に殺される事も知らないな」
 キハは剣を大長老にと突き立てようとするが、大長老は剣を手で掴む。
 「記憶を取り戻す前にご説明するつもりでした」大長老は剣の刃を折る。「何者だ」
 「火の力を盗み永劫の歳月を生きる火の部族の長老。紅玉の力で若さを取り戻した哀れな男です」
 「私の両親を殺し私をしもべにした男」「20年前の記憶は戻っても、二千年前の記憶は戻りませんか」
 「そんな記憶知った事か!まず両親のかたきを討ってから、それは考える」
 キハは刃が折れた剣を大長老につき立てるが、大長老は顔色一つ変えない。
 「申したでは無いですか。二千年前に火の力を盗んだと。火の力で生きる者は火では殺せません。
どれほど長い年月を死ぬ事もできずに生きてきた事か」
 体から剣を抜く大長老。
 「その年月があまりに辛くて己の心臓を刺した事もあります。
ただほんの少し火の力を盗んだだけで、こうなってしまった。キハ様、カジン様、思い出してください。
あなたは火を守る巫女でした」
 大長老が力を発揮し、キハは火天会の印を押された右肩を押さえて苦しむ。

 コムル村。記録によると黒朱雀になる兆しが見えたらその者は殺し世界を平和に保てと書いてあった。
 誰かこの子の最期を導く者はと長老が言うが、皆顔を背ける。スジニは私がやると言う。

 タムドク(ペ・ヨンンジュン 声:萩原聖人)が部下の手を借りて鎧を身につけようとしていた時、
着飾ったスジニが来、「あたしがやります」と言う。
 スジニ、タムドクの鎧の後ろの糸を穴に入れていく。
 どこをほっつき歩いてたとタムドク、「いつもくっついてる奴がいないと、気になるだろう。
…コムル村で何かあったか。先生達が慌てて出て行ったが」
 スジニ、逡巡するが、タムドクを後ろから抱き締める。「言え」「何をです?」
 「おまえがおとなしいなんて怪しい。何かやらかしたのか」
 タムドク、スジニの方に向こうとするが、スジニが抱きしめて止める。「待って…」
 その切ない声に、タムドク動きを止める。「少しだけ、このままでいて。考えたいんです…」
 ちょっとすすり泣きの声をあげるスジニ。「おい、どうした。…おい、王様に抱きつく奴がいるか」
 ようやく離れるスジニ。「顔を見せろ」スジニの顔は涙で濡れていた。
 「まだお酒が抜けて無くて。泣き上戸になる酒だって聞いたけど本当だ。あの…これを返しに来たんです。
前に貸してくれたでしょ。今までずっと返しそびれてたんです。
戦の時、傷がつかないようにするの、苦労しました。綺麗でしょ」
 彼女はかたわらの机にタムドクの韓国特有簡易文房具
(たぶん…ハンコと朱肉セットか?…香水瓶だそうです…。私、バカ……)を置く。
 「あたし、一度はこう言われて見たかった。おまえも少しは綺麗だなって。だからこんな服を着たんです。
これを着たら綺麗に見えるかなと思って。どうせなら、綺麗な姿を覚えてて欲しい…。あ~恥ずかしいなホント。
失礼します」
 タムドクはスジニを引きとめる。「何を覚えてろって。言うならはっきり言え」
 「酔っぱらいがはっきり言えるもんですか」
 「…おまえは綺麗だ。こんな服を着なくても、おまえは綺麗だ。いいな」「撤回しないでくださいよ」
 「こんな事もう言えない」「じゃあもう行きます」スジニはお辞儀をして行こうとするが、タムドクが手を離さない。  「手を離して。…離してください」ようやく手を離すタムドク。
 「早く酔いを醒ましてこい。すぐに訓練だ。弓隊の兵士が、おまえを待ってる」「わかりました」
 一礼して去ろうとするスジニだったが、途中で立ち止まって振り向き、
「王様。王様の、背中って、良い匂いがします。知らないでしょ」そう言って泣き顔で去る。
 部屋の外にはヒョンゴが待っていた。ヒョンゴに一礼するスジニ。「その服…似合わんぞ…」
 泣き顔で言うヒョンゴ。

 パソン(キム・ミギョン 声:福田如子)の前に連れられてきた男は確かに兄のプルドルだった。
 彼女は知らないふりをするが、村の子がプルドルを指差す。
 プルドルは白虎の神器は守り主で無いと渡せないと言う。
 イルスが剣を鞘から抜きプルドルの方に向かい、パソンが急いで兄を説得し始める。「お前が連れて来たのか」 「あいつらは,兄ちゃんを殺すつもりだ。本当に殺されるよ」
 「神器の、守り主だから連れて来たのか。それとも、まさかチュシンの、王様か?」
 嘲るように笑いながらヨン・ホゲ(ユン・テヨン 声:咲野俊介)を見るプルドル。イルスがプルドルの足を刺す。
 神器を渡しちまえと必死で言うパソン。又イルスが刺す。
 「本物の、守り主なら、…すぐに分かるって。それまでは渡すなって、親父が言っただろう」
 又足を深々と刺されるプルドル。パソンが自分が探しに行くと駆けだす。
 ヨン・ホゲはプルドルに近づき、膝まづいて顔を近づけながら言う。
 「本当に違うか。私は本当に、違うか。何も感じないのか。そうか」
 「俺の親父を、殺した奴らの、仲間か。あいつらも、無理矢理、奪おうとした。
親父は、命がけで、最後まで守り通した。俺は、その親父の、息子だ」
 プルドルは舌を噛み切って死ぬ。パソンは神器を見つける。

 青龍の神器を傷ついたチョロの体の上に置くと、神器がチョロを治した。
 タムドクはスジニを見かけない事をヒョンゴに聞き、彼女が死にに行った事を知る。
 タムドクは明日には契丹に出兵しなければならぬ身。チョロが探しに行くと言う。
 タムドクは市場の飲み屋や賭場から探してくれと言う。

感想:まだ黒朱雀化するかどうかもわからない内に抹殺と言うのはいくらなんでも乱暴な…。
 もしかしたら後で朱雀の力が必要となるかもしれないのに。まあ、チョロが、愛の力で、見つけるでしょう。
 プルドルさんも、死ななくて良いのに…。おそらく神器は自然に守り主の元へ行くようになっているでしょう。
 大長老も死ねずに苦しかったのね。

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途切れた心

「途切れた心」
ファン・ジニ 第19話 脚本:ユン・ソンジュ 演出:キム・チョルギュ 原作:キム・タックァン

 プヨン(ワン・ビンナ 声:安藤麻吹)がミョンゴム、
ミョンウォル(ハ・ジウォン 声:本田貴子)が鶴の舞を王様に披露し、王様がお選びになった方が、
女楽の行首(ヘンス)となる。
 しかしミョンゴムはペンムが亡くなってから、満足に眠れず、食事もろくに取っていなかった。
 ミョンウォルは宮殿の敷居をまたごうとした時、
ペンム(キム・ヨンエ 声:藤田淑子)に
「次は、この敷居をまたぐのだ。ここが、この国を治めるお方がいらっしゃる宮殿だ。
崖のふちに立たされたごとく、片時たりとも気を抜かず、懸命に精進するのだ。
そうすれば、いとも容易くこの敷居をまたぐ事が出来よう」と言われた事を思い出し、立ち止まり涙を流す。
 プヨンのミョンゴムが無事終わり、ミョンウォルの鶴の舞の出番となる。
 鶴の舞を始めたミョンウォルの耳に
「事故では無く自害したとか」と言うムミョンの父親(!!と字幕に…)の言葉が入る。
 ピョクケス(リュ・テジョン 声:桐本琢也)が「あの者が、殺したのです」と言う。
 「救うすべがあったにも関わらず、背を向けたのです」「何と言う非情なおなごだ」とソクチョン。
 「いかにも。ゆえに、今目にしている舞は、この世でもっとも非情な舞と言えるでしょう」「非情な舞か…」
 「恩師を死に追いやってまで、権力を望む強欲な女の非情な舞です」ミョンウォルは踊れなくなる。
 自分がペンムを傷つけた情景を思い出すミョンウォル。彼女はその場で気を失う。
 キム・ジョンハン(キム・ジェウォン 声:宮内敦士)が彼女を抱えあげて宮殿を出る。

 ソンドに帰ったミョンウォルだったが、まだ心の動揺は続いていた。
 点呼の太鼓なのに、稽古の時間と思い、亡くなった行首(ヘンス)様を捜すミョンウォル。
 技芸が一番の慰めになると宴席に出させても、彼女にはコムングが弾けなかった。酒に溺れるミョンウォル。
 キム・ジョンンハンにもその様の噂が届く。
 キム・ジョンハンはメヒャン(キム・ボヨン 声:高島雅羅)にソンドに行ってくれと頼むが、
己の力で痛みを乗り越えさせたいと断られる。
 彼女はキム・ジョンハンにも手を出すなと釘を刺す。
 食べ物もろくにとらず、部屋の隅に膝を抱えてうずくまっているミョンウォル。
 ムミョン(イ・シファン 声:川島徳愛)はキム・ジョンハンに助けを請うが、
彼はミョンウォルならとても芯が強いから必ず乗り越えられるはずだと断る。
 「私もそう願いました。あなたの力を、借りたくなど無かった。
…私が、この手であの人を守れたのなら、こうして、頼みになどまいりません」
 夜、一人部屋で床を掻き毟り、頭を抱えて、苦悩するミョンウォル。
 彼女はとっくりを持ってふらふらと部屋を出る。
 キム・ジョンハンとムミョンがミョンウォルの部屋に行くと、彼女はいず、置き手紙が置いてあった。
 崖のふちに近づくミョンウォル。彼女の腕をキム・ジョンハンがつかむ。2人は駆け落ちする。

感想:ペンムが死んでミョンウォルの心が折れてしまうとは思いませんでした。
 憎い相手だったはずですが、亡くしてしまうとその存在が大きかったのでしょう。
 なまじっかペンム憎しで生きてきたから、目標が無くなってしまった。
 彼女にとって技芸は男より大事な物かと思っていましたが、自分がペンムを追い詰めた事を思うと、
出来なくなってしまった。
 で、駆け落ちですか。そう来ましたか。でもあのままほっておく気にはなりませんから、仕方がありませんね。
 ピョクケスにはホントうんざり。もう少し良い所を見せて欲しいのだが、来週はどうなのだか。
 プヨンは汚い手を使ってヘンスになるつもりでしたが、それはメヒャンに見抜かれ、阻止されてしまった。
 メヒャンは自分がプヨンをそのようにした事を謝ってましたね。人は間違いを犯すものです。
 ムミョン、やはりヤンバンの息子なんですね。
 王様、貴族達はミョンウォルもジョンハンも処罰しろと言ってましたが、どちらも処罰するつもりは無く、
良い人ですね。

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2人の朱雀

「2人の朱雀」
太王四神記 第18話 音楽:久石譲 脚本:ソン・ジナ 演出:キム・ジョンハク

 フッケ(チャン・ハンソン 声:辻親八)はスジニ(イ・ジア 声:永田亮子)を孤児と知り
わしの養子にならないかと持ちかける。
 それはフッケは前の王に王妃を出してくれと頼まれたからだった。しかしそんな事はスジニは知らず快諾する。  それを聞いたヒョンゴ(オ・グァンノク 声:チョー)は慌ててフッケにスジニの事を話しに行く。
 彼女は百済のヘ氏の屋敷で見つかった子。
 その屋敷はチュシンの王の星が出た日、朱雀の光が立ち上った場所。
 その光を見てコムル村の者が駆けつけたが、襲撃を受けていて家族全員皆殺しにされていた。
 そこでスジニを発見した。その額に一瞬朱雀の印が浮かんだ。本来火の力は大地の物だった。
 しかし人々が殺し合いに利用したためファヌン様が取り上げて一人の女性に与え朱雀の力とした。
 しかしその時代の終わりに朱雀は暴走し世界を火の海にしてしまった。その話をスジニが聞いてしまう。
 スジニは子供の頃火を操れた。スジニが朱雀らしい気配が見れたらすぐにおまえを殺さねばとヒョンゴは言う。  だからスジニを妃にするわけにはいかない。
 なぜなら朱雀の守り主がファヌン様の妻となり子供を産んだ後、世界を火の海にしてしまったから。
 ファヌン様はその火を消すために愛する女性を殺さねばならなかった。

 ヒョンゴはチョロ(イ・フィリップ 声:加瀬康之)を木が大好きなお方と睨み、宮殿の側の木を巡り、
木にもたれていたチョロを発見する。
 青龍の神器を返しに来たのだ。しかし彼はそれを受け取らず立ち上がる。
 「それが刺さっていた時、唯一の救いは夢だった。何百回何千回と同じ夢を見た。
 いつも空から地上を見下ろし、遠くに人が見えた。そして、彼女がいた」スジニとそっくりな女性だ。
 「彼女に会えた。だから、もうそれはいらない」去ろうとするチョロに
「城主様」と呼びかけるコムル村の修行者ヒョンジャン。
 「遠くには行かない。いつもチュシンの王の側にいる。呼ばれたら感じるだろう」

 チュムチ(パク・ソンウン 声:乃村健次)は仲間と共にタルビとパソンを助けに行く。

 ヨン・ホゲ(ユン・テヨン 声:咲野俊介)はキタイ村を襲い虐殺した後、村長に鍛冶屋の事を聞く。
 村長は虐殺の前に聞けば良かったとホゲを責めるが、ホゲは素直に話さない村長を見て、
彼の目の前で他の村人を殺させる。
 村長はその鍛冶屋はプルドルと言う名前である事を言う。

 火天会大長老(チェ・ミンス 声:俵木藤汰)は生きていた。
 彼はサリャン(パク・ソンミン 声:杉山大)にキハが出産する時、その子供が男か女か見届けろと言う。
 女ならカジン様の後を受け継ぎ火天会の主となり、男なら心臓を取り出し、
大長老がサリャンに渡した入れ物に入れて、大長老に届けろと言う。
 天の子孫の血が封印を解くから必要なのだ。

 フッケとヒョンゴはキハを何とかするべきだとタムドク(ペ・ヨンンジュン 声:萩原聖人)に主張するが、
神殿は天の方の下にあり、彼女が前の大神官を殺害したと言う証拠は無かった。
 フッケは暗殺すると言うが、彼女は殺しませんとタムドクは言う。
 ヒョンゴはタムドクがキハに思いを寄せているのではないかと聞くが、
「今私に、私の父上を殺害し、母同然の大神官も殺して、
この国を揺るがそうとした女に思いを寄せているのかと、聞いているのですか?」とタムドク。
 スジニはそれを聞き、ホッとため息をつき、盗み聞きを止める。

 ヨン・ガリョ(パク・サンウォン 声:菅生 隆之)がタムドクに謁見を望む。
 ホゲ軍に使いを出したと聞いて来たのだ。タムドクはすぐ撤収しろと命じていた。
 「ホゲ軍は今勢いに乗っています。いくら王の命令でも、すぐに撤収するのはたやすい事ではありません」
 「そうですね。同感です」
 「聞いた話では、命令に背いた場合ホゲ軍を反乱軍とみなすとされたそうですが、私の聞き間違いでしょうな」  「…間違いではありません」「陛下」「そうです。私はホゲ軍が反乱軍になるのを望んでいる」
 「息子を殺したいのですか」
 「用意が整い次第契丹に向かいます。
出来るだけ少ない兵士で契丹の地を通過し、契丹の民と親しくなる計画です」
 「親しくなるとおっしゃいましたか。ホゲが死体の山を築いた場所に行って?」
 「無理では無い。
高句麗の反乱軍を討伐しに行くと話して、反乱軍を倒すのを手伝ってくれないかと頼むつもりです」
 思わず立ち上がるヨン・ガリョ。
 「ホゲ軍に追われている契丹人達は、きっと、私を歓迎するでしょう。どう思われますか」

 スジニはチョロによっかかって酒を飲んでいた。チョロは酒が苦手なのか、人差し指で舐めてみただけ。
 「知ってる?天下の王様でも出来ない事があるんだ。どうしようか。王様に内緒で行ってやっちまおうか。
…駄目だ。あ~そんな事したら二度と会ってくれないかも」
 ため息をするスジニ。
 「あのさあ、あたしは全然覚えてないんだけど、あたしにも、両親がいたんだって。…父さん…母さん…。
あたしさあ、7歳の時から酒を飲んでるけど、一度も酔った事が無いんだ。それにその時から思ってた。
考えてるだけじゃなんにも出来ない。まず行動を起こして、その次に考えようって」
 彼女は立ち去る。

 大長老の傷は回復していなかった。あの不死身の大長老に傷を負わせたのが青龍の神器。
 サリャンはチュシンの星が出た日、百済のチン城でそれを見た事をキハ(ムン・ソリ 声:佐古真弓)に言う。
 「その神器は、誰でも扱えるのか」
 「神器の選んだ守り主以外は、力を使う事は出来ません。
神器の意思と関係なく、生きた者の心臓に神器を突き刺すと、ひどい拒否反応を引き起こします」
 「それで、大きな爆発が起きた…」「あの子は死んだと思っていました。神器も消えたのかと…」
 「ところが、その神器がクァンミ城に現れた」「鬼の力を持つと言う城主が、あの日姿を消した子供なのでは」
 「つまりヨン家に現れた男が、そのクァンミ城主だった…」「そう思います」「その男に会いたい」
 「何をお考えになっていらっしゃるのです、キハ様!」
 「サリャン…火天会は私の子を、どうする気だ?…殺すのか?」「…何の事かわかりません」
 「知っているくせに!この子を守らねばならん。大長老が生きている限り」
 スジニが面会を望んでいるとの知らせが来る。
 スジニはチョロを連れていて、神殿だと言うのに、武器をもったままだった。
 チョロに会いたかったキハは皆に席を外させる。
 スジニはキハが持っていた朱雀の神器が百済のヘ氏の館にあったんだろ?と聞く。何の事かわからないキハ。 チュシンの星が出た晩、朱雀の光が出た家だとスジニは話す。
 「誰かがその家の人達を殺し、神器を奪ってったんだよ。それは、火天会の仕業だろ?」「サリャン!」
 柱の陰から出て来るサリャン。「本当か?朱雀の神器は百済のヘ氏の館にあったのか?」「そうです」
 「だが、それがそんなに重要か?」
 「そうだよ。あたしはその家の娘だ。…って事は、あたしの両親を殺して、家を燃やしたのは、あんたらなんだな」 「両親…家…」
 「そしてあんたは、せん(先)の王様と大神官を殺して、高句麗の大神官に納まりそこに立っている」
 「大神官の罪を人が問う事は出来ない」
 「知ってる。王様でさえ罪を問う事が出来ないんだってな。でも悪いね、大神官の罪なんてどうでも良い。
あたしがやりたいのは、両親のかたきを討つ事だけ」
 スジニはブーツに挟んであった短剣を抜き出す。サリャンが対抗する。スジニが危ないと見てチョロが出て来る。 スジニはキハを襲うが、彼女はそれをかわし、逆にスジニの短剣をスジニの首に当てる。
 しかしキハは昔の事を思い出す。花を持って駆けている少女。赤ん坊。
 彼女は扇を落とし、スジニの腕も離してしまう。スジニはキハを襲い、キハはスジニの短剣でスジニの腕を払う。 そのとたん殺された母親を思い出す。せっかく取った短剣も落としてしまう。
 スジニの攻撃はかわすが、彼女にスジニを攻撃する事は出来なかった。

感想:又又キハが可哀想な展開に…。まあ次はスジニが可哀想な展開になりそうだが…。
 キハ、記憶消されてたかな、スジニを妹を認識し反撃できない。自分を滅茶苦茶にした組織に囚われの身。
 印を押されたから自分ではどうしようもない。サリャン、キハの事好きと思っていたけど、組織に忠実なだけ?
 大長老、しっかりキハの妊娠を知っていた。しかし大長老、死んでなくて良かった。
 大事な存在感ある悪役だもんね。ホゲ、最後まで目覚めないのかな。元々あんな悪い人じゃないのに。
 スジニの王さまへの想いを聞かせられるチョロ、お気の毒。
 そうか、夢で見たいた女と同じ顔だから、スジニを気になったのね。
 王様、ホゲを悪者にする気満々で、その気持ちを聞かされるヨン・ガリョがお気の毒と言えばお気の毒だが、
ホゲの今までの悪行を考えると仕方ないね。
 ヨン・ガリョにも悪行があるし。

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冷たき慈悲

「冷たき慈悲」
太王四神記 第17話 音楽:久石譲 脚本:ソン・ジナ 演出:キム・ジョンハク

 重臣達はヨン家の屋敷に閉じ込められた。

 タムドク(ペ・ヨンンジュン 声:萩原聖人)のもとにタムドクの軍は血を流し過ぎたから、
クンネ城には入れないと言う天の言葉が伝えられる。
 陛下は武器を持たずに一人で神殿にこられよとの事。
 タムドクに問い詰められた神官は重臣達がヨン家の屋敷に閉じ込められている事を伝える。
 タムドクはフッケ(チャン・ハンソン 声:辻親八)に自分の紋章を与え、
国内城に近い五つの城を指揮してくださいと命じる。
 他の者の指示に従わぬよう監視し、外敵に侵入に備える。タムドクはクンネ城に行く。
 彼で無いと城門が開かないから。タムドクはヒョンゴ(オ・グァンノク 声:チョー)に頼んで、
城内にいる仲間に連絡を取ってもらい、民を避難させる。
 城内での戦闘は避けられない。タムドクは一人神殿に向かう。
 スジニ(イ・ジア 声:永田亮子)は厠を口実に部隊を離れようとするが、
チュムチ(パク・ソンウン 声:乃村健次)はその事に気づかず自慢話を始める。
 しかしスジニの合図にようやく気付きスジニに付き合う。
 キハ(ムン・ソリ 声:佐古真弓)は午の刻になったらお祓いをすると言う。彼女は神器を要求する。
 タムドクはスジニとチュムチに合流、火天会の者達を襲い、秘密の部屋を聞く。
 近衛隊は東西南北の城門に走り、守備隊を制圧。
 西門を開け、コ将軍(パク・チョンハク 声:大島宇三郎)の部隊を入れる。タムドクは朱雀の神器を手に入れる。 タムドクはヨン・ガリョの屋敷に行く。
 火天会大長老(チェ・ミンス 声:俵木藤汰)が重臣達を人質に取った事を告げる。
 ヨン・ガリョ(パク・サンウォン 声:菅生 隆之)に何のためにあんな邪悪な集団と手を組んだと問いただすタムドク。
 「息子を王にするためには手段を選ばぬと言う事か!」
 「その気持ちは今も変わっておりません。ただ…、陛下にお願いしたい事がございます」「何だ?」
 「貴族会議長の紋章を奪われました。
今頃それを持ち、国境から国内城にまたがる城々にこう伝えているでしょう、北魏の軍隊を通すようにと。
どうか北魏の軍隊を止めてください」
 そこにヒョンゴからの連絡が入る。国境守備隊は奇襲に備え移動を始めた。
 各城はしっかりと守りを固めている。「これでよいか」声も無いヨン・ガリョ。
 タムドクはヨン・ガリョの返事を待たずに中に入る。そこには火天会の大長老が待っていた。
 彼は怪しい力で部族長の一人を殺す。朱雀の神器を大長老に見せ、それを自らの前に投げ捨てるタムドク。
 玄武の神器、青龍の神器も投げ捨てる。「全て欲しいか」「いただけますか」「重臣達が先だ」
 ソノ部族長が前に出、タムドクにわたくしの息子を殺したのは陛下かと聞く。否定するタムドク。
 部族長は陛下のお荷物にはなれないと、首の前に差し出されている剣で自らの首を斬る。
 クァンノ部族長もそれに続こうとするが、タムドクはやめろと叫びながら前に出る。戦闘が始まる。
 タムドクは大長老を狙うが、彼の不思議な力により、彼を傷つける事が出来ない。
 その時落ちていた青龍の神器が光り始める。チョロ(イ・フィリップ 声:加瀬康之)がそれを拾う。
 彼の持つ槍が光を放ち、彼はそれを大長老に投げつける。大長老は消える。

 パソン(キム・ミギョン 声:福田如子)はヨン・ホゲ(ユン・テヨン 声:咲野俊介)に呼び出される。
 彼は何年経っても錆びないと言う農機具を見せる。パソンの兄の仕事では無いかと言うのだ。
 ホゲ達のいる所から数日かかるキタイ村の鍛冶屋らしい。

感想:アクションが多くてとても楽しめました。
 チュムチ役のパク・ソンウンさんとタルビ役のシン・ウンジョンさん、
このドラマがきっかけで交際して結婚するそうですね。
 最近知りました。おめでとうございます!!チュムチのアクションも良かったです。もちろん、タムドクにうっとり。 スジニ、カッコいい!!チョロのストーカーも役に立ちました。ところで大長老、これでご退場したのでしょうか。
 物足りないなあ…。

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白虎の神器を巡って

「白虎の神器を巡って」
太王四神記 第16話 音楽:久石譲 脚本:ソン・ジナ 演出:キム・ジョンハク

 白虎の神器の行方を知ってるパソン(キム・ミギョン 声:福田如子)とタルビ(シン・ウンジョン 声:花村さやか)がさらわれる。
 追いかけようにも、難民の群れに巻き込まれ、追いかけられない。百済軍が迫っていて、身動きが出来ない。
 タムドク(ペ・ヨンンジュン 声:萩原聖人)は百済軍は来ないと言う。百済のチンサ王は幼い甥アシンの座を奪い王座についた。ハン城やその周辺の他はチンサ王ではなくアシンに従う城主や将軍が多い。
 今お互いの兵力は五分五分。数千を失うだけでその均衡は崩れる。ホガン城についた軍勢はアシンの物。
 チンサ王は援軍を寄越さないだろう。こちらの数が少ない事を敵に知られれば危うい。
 タムドクはこちらの数が多いと言う話を流させる。

 夜、チュムチ(パク・ソンウン 声:乃村健次)がタムドクの前に現れる。
 パソン達を救いに行く事をタムドクに告げようと来たのだ。
 許可を得たからなと去ろうとしたチュムチだったが、「まだわからん」と言うタムドクの言葉を聞き、足を止める。  「百済の軍隊がこちらの思惑通り引き返すか、それとも、クァンミ城を落としに来るかはまだわからん」
 「さっきは自信満々に断言してたろ?」「王だから」「えっ」
 「私はクァンミ城主のように一人で鬼のごとく戦う技量は無い。
でもわたしは、…王だろう?王がこんな事は言えまい。どんなに考えても、勝ち目は無いと」
 「そうは言っても、戦って勝つか負けるかはまだわからんさ。だろう?
俺らの兵にクァンミ城の兵士を加えれば何とかなるだろうに。だから…」
 「百済軍は返した」「えっ」
 「今朝まで百済の兵士だった者達だ。昨日まで敵だった我々と手を組み、昨日の友と戦いたがるか。
我らが占領したとおの城に行き、民を守れと命じた」
 「城から送り出したって?武器や、鎧を全部持たせたまま?
それじゃあ百済軍を増やしてやるようなもんじゃないか!」
 「彼等が敬う将軍や城主、そして家族はまだここに残っている」「つまり人質って事か」
 「王はつらいな。時には人をだまし、汚い脅迫もする。イヤでも、そうせねばならん。
…そして友であるそなたにはこう頼むのだ。共にいてくれ。私が死んだら私と共に死んでくれと」
 チュムチは座り込んで、溜息をつく。「一緒に生き抜くよりは、一緒に死ぬ方が簡単だ」
 タムドクがちょっと離れた隣に座る。「そうだ、あいつはどうなった?」「あいつ?」
 「クァンミ城主だった奴さ。いつか絶対勝負してやる」

 カグン(永田博丈)が城主の部屋に茶器を持ってくるが、城主はいない。

 森を歩いているスジニ(イ・ジア 声:永田亮子)。突然立ち止まる。「そうか…ようやくわかった」振り向くスジニ。 「おまえ!王様に命令されたんだろ!あたしの後をつけてもめ事起こさないようにしっかり監視しろって。
そうなんだろ!?えっ!?…あたしは今からあっちの川で水浴びするから、見たいなら隠れてないで堂々と見な。近くで。もっとも見たって目の毒なだけか。違うか!?服を取られないように見張ってろよ」
 しかしスジニは水浴びなんかせず、滝の下の池の石に座って酒を飲むだけだった…。「ありえないよな…」
 酒瓶を抱きしめ嬉しそうに笑うスジニ。
 「ありえない!えっ。だろ?一国の王様、それも普通の国じゃないよ、あの高句麗の王様が、…一人で!
…アハハ、だから、お師匠様とチュムチ兄さんはひとまず置いといて、一人で!
あたしを助けに来てくれるなんて、信じられる?」
 独りごとを言いながら酒を飲むスジニ。「でもさ、お礼は言えないんだよね。なぜか?絶対!認めやしないから」 すっかり呪いが解けて、
顔が綺麗になったチョロ(イ・フィリップ 声:加瀬康之)がそのスジニの一人芝居を覗いている。
 「こら、スジニ、馬鹿を言うな。誰がおまえを助けるか。一人で城主に会って、クァンミ城を落そうとしただけだ。
…あたしどうかしてる。
パソン姉さんとタルビ姉さんが、悪党に攫われたって言うのに、あたしはこの事ばっかり…何度も…考えて…。
帰ろう。うちらの王様は、どうせ、まだ眠れないでいるに決まってるよ。帰って鎧でも着せて差し上げなきゃ。
結構難しいんだよね。
まずは身頃を、そうっと着せて、…ここでこうやって、紐を結んで、次にくるっと回して、…難しいんだなあ。
これはあたししか出来ない」

 百済軍が退いた。

 タムドクは嫌な思いである城にいたくないだろうと、チョロを誘う気でいたが、会えなかった。
 チョロは会うのを避け、その上で、タムドクと言う人物を見極めるために秘かについて行くつもりだった。

 ヒョンゴ(オ・グァンノク 声:チョー)は白虎の神器は契丹にあるから、パソンを見つけて、
その兄を探し出そうと陛下に訴えるが、
タムドクはヒョンミンからキハ(ムン・ソリ 声:佐古真弓)が大神官になった事を聞いていて、
国内城に行くつもりだった。
 天の言葉とホゲ軍を契丹に行かせたのも大神官、
父の代から忠誠を誓う臣下を追い出し代わりにヨン家の臣下を据えたのも大神官。
 あの女性がいるからですか、白虎の神器はあきらめるのですかとヒョンゴは聞くが、
タムドクは前の大神官の言葉を思い出していた。
 彼女は自分の長い生命線をタムドクに見せ、今年中に大神官が変わったら、
その大神官は陛下の敵となると言ったのだった。
 タムドクは青龍の神器をヒョンゴに投げ、「神器ならそこにもあります。それをよく研究してください。
どんな使い道があるのか」と言って、去っていく。

 チュ・ジュドがタムドク達が三日後には到着するとヨン・ガリョ(パク・サンウォン 声:菅生 隆之)に報告する。
 彼はその上タムドクが青龍の神器を手に入れた事まで報告する。
 単なる噂だと火天会大長老(チェ・ミンス 声:俵木藤汰)。
 長老はタムドクがクァンミ城で命を落とすと言っていたので、ヨン・ガリョが長老を責める。
 クァンミ城にも手下を送り込んでいると長老、神器が目覚めた証拠はどこにも無い。
 「神器と言う物は条件がそろわなければ目覚めないのです。
目覚めていない神器などただのしがない石ころにすぎません。
まずはその神器の守り主とチュシンの王が同じ場所にいなければ。
しかしただ同じ場所にいるだけではいけません。神器は神檀樹(シンダンス)の封印を解く鍵であります。
目覚めるためには心が必要だと言われております。
朱雀の場合は赤い情熱。チュシンの王への熱き想いが、眠っていた朱雀の神器を目覚めさせるのです。
玄武は暗き怒り。チュシンの王の深い怒りを察知し目覚めると言います。
青龍は冷たき慈悲。白虎は純真なる勇気。二千年前から伝わる記録に記されています」
 長老はタムドク対策に北魏の兵を呼ぶ。北魏の軍と言うより、火天会の軍なのだが。

 ヨン・ホゲ(ユン・テヨン 声:咲野俊介)は契丹の部落を襲う。パソンとタルビはホゲの前に連れ出される。
 白虎の神器を守ってきた鍛冶職人の娘かとパソンに問うホゲ。パソンンは何の事かわからないと誤魔化す。
 パソンの前に男達が連れてこられる。この中に知り合いはとホゲ。
 何をお知りになりたいのかと聞くパソンだったが、ホゲは男の一人を斬り殺す。
 「この地におまえの兄がいるそうだな。
元鍛冶職人ゆえ今もそうではないかと思い、この辺りの鍛冶職人を全て集めた。お前の兄はいるか」
 言葉が出ないパソン。「…次」ホゲ、又一人斬り殺させる。「次」
 一人の男の前に立つイルス(最上嗣生 たぶん…)。「この者も兄ではないか。…次!」
 「ホゲ様。ホゲ様お止めください。…私をお忘れですか。子供の頃、ホゲ様のお世話をしていたタルビです。
こんなお方では無かったのに、どうしてこんな残酷な方に…。お止めください、ホゲ様」
 声をあげて泣くタルビ。「ここにはいません。兄、私の兄は、あの中にはいません」「ではどこにいる」「それは…」 刀を抜くホゲ。「し、知っています!…居場所は、聞いて知っています」

 「全速力で走れば、二、三日で到着します。全軍で移動しますか?それとも、別の部隊を編成しますか?
…大将軍?」
 ホゲが立ち止まったので、いぶかるイルス。「タルビ…タルビと言う名だった…」「えっ」
 「昔身の回りの世話をしてくれた人だ。確かにそうだ。…なぜ…こうなってしまったのだろう」

感想:やはりホゲ、可哀そうな気が…。まあ、自分の責任だが…。
 神器のために契丹の村を襲い、パソンの前で次々と人を殺して行くホゲは怖かった…。
 まあ、神器のためでは無く、キハのためね。いや、対タムドクでもあるが…。
 真の王なら、神器より、国全体を考えて行動するものよね。
 神器は、真のチュシンの王なら、自然に向こうから来る。
 タムドクに助けられたのが嬉しく、一人芝居をしているスジニ、可愛い。
 そして、そんな彼女を黙って草葉の蔭から見ているチョロ…。ストーカーだね。
 恋をすると、多少はストーカーになるわよね。ちょっぴり、多少じゃない、気がするが…。
 彼、顔を知られていない事を良い事に、タムドクの軍にこっそりついていくつもり。
 ついでにスジニをストーカー出来るしね。
 ああ、チュムチ、愛するタルビより、タムドクの求愛の方を受け入れてしまったのね。
 まあ、王様にあのように求愛されて、断れる人はいないか。
 百済軍問題が解決したのに、まだ、タルビを助けにいかないのか、チュムチは。
 タムドクも、スジニの場合は、一人で助けに行ったのに、パソン達のためには動きませんか。
 パソンはそう簡単には殺さないだろうけれど、タルビはわからないだろう。
 正直言って、パソンだって危ない可能性が。ホゲ、荒んでるから。ヒョンゴはいつでも良い。
 今回は玄武の神器を使って、雨を降らせないかと悪戦苦闘。
 天気は動かすと、大変な影響を与えるから、そう簡単には出来ない仕組みにしてるのよね。
 神ならぬ人間に、その影響の隅々まで、わかるはずが無いから。

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青龍の呪(のろ)い

「青龍の呪(のろ)い」
太王四神記 第15話 音楽:久石譲 脚本:ソン・ジナ 演出:キム・ジョンハク

 タムドク(ペ・ヨンンジュン 声:萩原聖人)軍の攻撃により、
関彌(クァンミ)城の総指揮官カグン(永田博丈)が負傷する。
 城主のチョロ(イ・フィリップ 声:加瀬康之)が城の外に打って出る。
 チュムチ(パク・ソンウン 声:乃村健次)達が城主を迎え撃つが、城主の不思議な力に太刀打ち出来ない。
 チュムチが馬から落ち城主に殺されそうなのを見て、スジニ(イ・ジア 声:永田亮子)達弓兵が前に出る。
 しかし、スジニ達も城主が巻き起こした突風によって馬から落ちる。タムドクが一人、城主に向かって行く。
 その姿を見つめるチョロの胸に痛みが走る。彼はスジニを攫って戦場から離脱する。
 ヒョンゴ(オ・グァンノク 声:チョー)はスジニの事はあきらめて、ここから引き上げる事をタムドクに勧める。
 西百済の兵がこちらに向かって来ているのだ。タムドクは出発の準備をさせる。

 一方ヨン・ホゲ(ユン・テヨン 声:咲野俊介)は酒ばかり飲んでいた。
 その様子に将軍達の不満が高まっていた。
 騎馬隊長のチョク・ファン(佐々木誠二)は皆を集めて聞く事を勧めるが、
副官(?)のイルス(最上嗣生)はそれで不満が爆発するのを恐れ、
たちの悪い奴らを選んで首をはねる事を勧める。
 しかしホゲはそんな事には関心が無かった。彼はただキハ(ムン・ソリ 声:佐古真弓)を待っていたのだ。
 キハが現れる。彼女は寝ているホゲの汗をぬぐう。ホゲが目を覚ます。
 「これは夢だ?でなければあなたが側にいるわけが無い」「夢だと思って、頼みを聞いてください」
 ホゲは黙って彼女の手を頬に寄せる。「今までごめんなさい。あなたはいつも、私のそばにいてくれたのに」
 「離れられなかったのです。自分がぶざまで情けないと思いつつ」
 「いつまでも、そばにいてくれますか。何があっても、どんな姿になっても。この先も頼み続けるでしょう。
白虎の神器を捜してください。青龍の神器も捜してください。そして、高句麗も」
 「まだわかりませんか。頼む必要などありません。欲しいと、言うだけで良いのです。私はあなたの物だ」
 「欲しい。あなたの魂が欲しい。あなたを手に入れ、好きに使い、いつか用が無くなれば捨てるでしょう」
 ホゲが彼女に顔を寄せようとするが、キハは立ち上がる。「白虎の神器を探してください。
 そして、タムドクがここに現れたら、殺してください。
 何としても国内(クンネ)城では無く、ここに来るように仕向けます。白虎の神器の名の下に、彼を…殺すのです」 「いつか、私もそうやって死ぬ日が来る」「そうかもしれません」
 「私も頼もう。もしその日が来たら、他の者にはやらせず、あなたが殺してくれ」


 タルグ(キム・ヒョク 声:島川直)が陛下からの手紙をコ将軍(パク・チョンハク 声:大島宇三郎)に渡す。
 その手紙を読んだ将軍は走り出す。
 それを読んだフッケ(チャン・ハンソン 声:辻親八)も又手紙を投げ出して走り出す。
 タルグもその手紙を読みこりゃ大変だと走り出す。

 歩いているヒョンゴに声をかけるチュムチ、「俺も行くよ」と言う。「えっ、どこへ?」「スジニを助けにだよ」
 ヒョンゴはタムドクにはああ言ったが、スジニを助ける気なのだ。

 気絶しているスジニに触れようとしたチョロは、女によって炎に包まれてしまった青龍の幻影を見、
手をひっこめる。

 ヒョンゴ達が城に近づくと、タムドクが使者だと言って一人で城に入れてもらおうとしていた。
 10の城を返すと言うのだ。彼は城に入れてもらう。カグンが出迎える。
 ヒョンゴ達はその隙に城壁の隙間から入る。カグンはキョック大会を見ていて、タムドクの顔に見覚えがあった。

 スジニは木が生えている部屋で目覚め、そこにあった椅子の後ろの空間に入る。そこは森だった。
 森にはチョロがいた。自分を人間では無いと言う彼、彼を見た者は決まって逃げだすと言う。
 スジニは彼に近づく。彼はちょっとだけ顔を上げる。緑色に変色した醜そうな顔がのぞく。
 しかし彼女は逃げず、本当の顔かと聞く。
 体もそうなのと聞きながら視線を手にやると。
 手先は人間の物だったが、その他は緑の苔が生えているかのような皮膚だった。
 生まれた時からか聞く彼女は彼の手にそっと触れる。彼の心臓が高鳴る。
 彼はスジニとあいつ、タムドクは何者かと聞く。「どうして、私の心臓が、こんなに痛むのか」
 チョロは気配を感じて、仮面を顔につけ立ち上がる。
 カグンがタムドクを案内し、チョロにお会いになりますかと聞く。チョロはタムドクを入れる。
 タムドクは10の城を返すから、そなたが捕えた者を返してくれと言う。そなたの女かと聞くチョロ。
 その頃、チュムチ達は暴力で城の者達を片付けながら進んでいた。
(あまり人死には出して欲しくなかったが、仕方が無いか…)
 で、チョロの部屋に辿り着くのだが、チュムチの力ではびくともしない。そこに現れるカグン。
 彼は高句麗の王がチュシンの王と言うのは真かと聞く。彼も又長年チュシンの王を待ちわびてきた。
 それゆえチュシンの星が出て以来時折クンネ城に忍び込み、ホゲと太子を見守っていた。
 チュシンの王のみがチョロを生きたまま神器から救えると聞いていたから。
 タムドクが森を進むと、あのカウリ剣が変化した物が光る。風が吹き、止まる。
 タムドクの背後にチョロの得物が近づく。しかしそれは何かの力にはじき返される。
 タムドクの姿を見て、過去の神の姿を幻視するチョロ。彼は再びタムドクに襲いかかるが、又力にはね返される。 「私を、救ってくれ…」タムドクがカウリ剣の変化した物を構えると、それは弓に変化する。
 その矢はチョロの心臓に刺さる。倒れたチョロの体から青く光る物が突き出していた。タムドクがそれを抜く。
 青龍の神器だ。チョロが10歳の時に父親が青龍の神器を守るために彼の心臓に突き刺したのだった。
 彼の顔の緑色の部分が少し消える。

 一夜明けてチョロは少しずつ元の顔に戻っていた。
 タムドクはヒョンゴ、チュムチ、スジニと一緒に国内城に戻る事にする。
 しかし一行はコ将軍達に会い、合流する事になるのだった。

感想:なんか「フルーツバスケット」を思い出してしまった。
 チョロに近づき逃げないで対応するスジニの姿が醜い姿に変貌してしまった夾に近づく透を彷彿とさせる。
 それで、彼、惚れちゃうのね、スジニに。彼女、ちょっと女である事を忘れるタイプだが、良い子だもんね。
 チョロがすぐ仲間になるのかと思っていたが、ならなくて残念。いつかは…。今回ホゲが切なかったです。
 好みのタイプではありませんが、あんなに切なくキハを愛しているのね。
 しかし、彼はこの前タムドクの使者をさしたる理由も無く殺しちゃいました。同情する必要は無いわね。
 ヒョンゴのぼやきはこのドラマの癒し。チュムチも可愛い。カグンさん、古武士と言った面持ちで、素敵。


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疾風(はやて)のごとく

「疾風(はやて)のごとく」
太王四神記 第13話 音楽:久石譲 脚本:ソン・ジナ 演出:キム・ジョンハク

 タムドク(ペ・ヨンンジュン 声:萩原聖人)は絶奴(チョルロ)部族のフッケ(チョン・ハンソン 声:辻親八)に
兵船では無く貨物船を出してもらう。

 シウ部族の族長チュムチ(パク・ソンウン 声:乃村健次)はそれぞれ別々の所で生きてきた仲間を集める。

 百済は黄海を挟んで東と西の地域でなりたっていた。東と西を繋ぐ地点に関彌(クァンミ)城がある。
 関彌城の前には最大の造船所があり、この城を手に入れる事は海を支配出来る事と同じだった。
 しかしこの城は難攻不落だった。攻め込める道は一本だけ。
 クァンミ城主(イ・フィリップ)は10歳で城主となりつねに一人で戦いに出る。
 その場合兵士達は城主を遠巻きに見ているだけ。うかつに近寄ると彼らまで巻き沿いになるから。
 クァンミ城への道は二つある。陸路では30以上の城が待ち受けている。
 川を下ってソッキョン城まで行けば、クァンミ城までは10の城。
 ソッキョン城までに、百済の国の中の川を通らねばならないが、貨物船だから見逃されるだろう。
 小さなな城を攻めている間に大きな城の守りを固められては困るので、最初にクァンミ城を落とす。
 ソッキョン城は近衛隊とシウ部隊が攻める。チョルロ部族はクァンミ城を襲うふりをする。
 援軍を出せないようにするために。東に向かった百済の軍勢が引き返すように仕向ける。
 援軍が来る頃には逃げ出す。そのための最高の騎兵と馬、最も軽い鎧。その隙にホゲ軍が勝つだろう。

 しかしヨン・ホゲ(ユン・テヨン 声:咲野俊介)はタムドクの使いヒョンゴンの言う事を信じず、
ヒョンゴン(佐藤じゅん)を拘束する。
 キハ(ムン・ソリ 声:佐古真弓)に挨拶に行く火天会大長老(チェ・ミンス 声:俵木藤汰)。
 キハはスジニ(イ・ジア 声:永田亮子)と一緒にいて楽しげに笑っていたタムドクの事を思い出していた。
 キハはあの方が本当のチュシンの王ですね、火天会が選んだホゲさまで無く、あの方がと大長老に言う。
 火天会に必要なのはチュシンの王の血を引く男。
 その血統と四つの神器さえあれば火天会が望む天の力を得る事が出来る。
 本当のチュシンの王はやっかいなもの。
 キハはチュシンの王の血を引く者がもう一人いたらどうするか長老に聞く。
 神器を見つけるのに必要な一人を残して後は消すのみ。その一人も天の封印を解いたら消す。
 その言葉を聞き、思わず腹に手をやるキハ。キハはホゲの元へ行く途中で逃げ出す。
 サリャン(パク・ソンミン 声:杉山大)は急いで追いかける。
 彼女は崖から身を投げようとするが、その時、「キハ様いけません!」とサリャンが声をかけ、
キハは立ち止まる。
 キハはタムドクが本当なのか聞きもしなかったのがショックだった。ただ私を殺そうとしただけ。
 火天会もタムドクと同じだとキハ、必要だから利用するだけ。用が無くなったら捨てる。
 「それで、どうするのです?飛び下りるのですか?そうやって、逃げて幸せですか?お出来になりますか?!」
とサリャンが問うと、立ち上がり、崖に向かいかけるキハも、「おなかのお子様も…!」と声をかけるサリャン。
 「道連れになさるのですか」立ち止まるキハ。
 「どうせ死ぬ運命だ。私のように利用され、結局は死ぬのだ。そうはさせたくない」
 「利用するのです。今度は、キハ様が、利用するのです。
世間なり、あの人なり、火天会なり、キハ様の思い通りになさって、お捨てになれば良い!」
 「この子が…」「でないと、お子様を守る事が出来ません!」
 「…望むだろうか?こんな悲しい世に生まれる事を…」
 サリャンの止める声を無視し、ふらふらと崖に近寄るキハ。「私は、この世が嫌いだ。おまえはどうだ?」
 崖の端で、ふらりと倒れ込むキハ。何かの力に守られ、彼女は傾いたまま落ちない。
 その時寝ているタムドクはうなされていた。サリャンがキハに触ろうとするが、彼ははじかれる。
 力はキハの体を崖の上に引き上げる。「天の血…天の授けた御子…」とつぶやくサリャン。
 タムドクがうなされているのを見て、スジニが駆け寄り、起こそうとする。起きたタムドクは一旦船上に出る。
 夢の事は思い出せなかった。タムドクはスジニに鎧を着せてもらう。
 スジニは師匠のヒョンゴ(オ・グェンノク 声:チョー)と一緒にソッキョン城に入る予定だった。
 ここに残れとタムドクは言う。「おまえがついて行くと何をやらかすかわからん。大人しく私にくっついていろ」
 「子供じゃないんですよ。そんな言い方…」
 「一度ぐらい素直にはいと言ったらどうだ?目の前にいるのは王様だ」「…はい」
 タムドクはスジニに印鑑?を渡そうとする。「これは?」
 「スッ…」と息を鳴らして、先ほど言った事を思い出させるタムドク。「…はい」と言って受け取るスジニ。
 母の形見だった。「だから無くしたりせずに、必ず持って帰れ。
 余計な事に首をつっこんだりせずに、無事に持ち帰れ。…分かったか?」「はい」嬉しそうなスジニ。

 船の中に兵士が並んでいる。その中を歩くタムドク。
 「次の三つを忘れるな。一つ、我々は敵と剣では戦わない。我々の用いる武器は、恐怖だ。
我々は天下でもっとも恐ろしい軍隊となり、世間は我々を恐怖のチュシン騎馬隊と呼ぶだろう。二つ。
この戦の勝敗は素早さで決まる。七日以内に敵の城を三つ落とし、二十日以内に城を十攻め取る。
最後に三つめ。死ぬな。命を捨てて戦う兵士はいらない。なんとしても最後まで生き残れ。
それが、私、お前達の王の命令だ」

 ヒョンゴ達は、金をやって、無事ソッキョン(普賢)城に入る。
 多くの船がやってきたと思ったら、そこから次々と騎馬隊が出て来る。それを見た兵は急いで城に連絡に走る。 オクチョン城に伝令を走らせる城主。弓をことごとく盾ではじくタムドクの騎馬隊。
 城の中でヒョンゴ達が活躍し、門を開けていた。
 「シウ部隊は全速力で城門を突破。
コ将軍(パク・チョンハク 声:大島宇三郎)の近衛隊はシウ部隊が止まらぬように援護するように。よいか?
戦うな。高句麗の旗を残すだけで十分だ。第一陣の任務は恐怖心を植え付ける事だ。
シウ部隊は止まらずに走れ。ソッキョン城を出た伝令を追い越し、オクチョン城に先回りせよ」
 シウ部隊と近衛隊は王の言うとおりにし、タムドクはソッキョン城に入る。

感想:キハ、切ない。確かに一言、本人に聞いて欲しかったよね。
 自分の愛する人が信じてくれないというのはつらい。
 まあ、状況証拠があり過ぎて、タムドク、キハが、信じられなくなったのね。
 キハを手紙で呼び出したら、火天会が来るし…。サリャンも切ない。サリャン、完璧にキハの事、愛してるよね。 キハ、モテモテ。でも、不幸だね。死ぬ事も出来ない。
 タムドクがくれたあれ、チャングムの誓いで出た物では無いかと思うが、わからん。
 録画機が変わり、便利過ぎて、ウフフフ、アハハハ、状態な私。
 映像綺麗だし、字幕も出せるし、ホントにそうなるかどうかわからないけれど、
放映時間が変わっても追いかけるはずだ。
 毎週録画も出来るし。まあ、こちらは期限切れがあるから、注意が必要だが。
 新番組録画も、勝手にやってくれる。撮った物を順番では無く、自由に選べるし…。
 まずいのは、サーチとスキップを間違えて押す事がある事ね…。
 

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