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石の魔法

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「魔法って本当にあるんだよ」

って、友達が言った。

「ほら、これ見て」

綺麗な石を見せる。

「これは僕がきれいな景色を石に変えたものなんだ。」

「えっ、その景色はどうなったの」

「荒れ地になっちゃったけど、これさえ持ってればいつでもその景色が見れるんだよ。
ほら、この石、素敵だろう?夕焼けを閉じ込めたんだ」

「その後、どうなったの?」

僕はおそるおそる聞いた。

「なんか一瞬まっくらになったけど、地上以外は元に戻ったよ」

ああ、周りから空気が入ったんだな、少し安心したけど、怖いことだよね。

そう、僕たちの周りは荒れ地になってしまっている。

石はとてもきれいだけど。

「その石、もとの景色に戻せないの?」

僕は聞いてみる。

「それは難しいな。石って固いし。僕にはできない」

「ハンマーかなんかで壊してみたら?」

「嫌だよ、こんなに綺麗なのに」

ふっと、なにかの気配がした。

「み~つけた!」

友達が石になった。

そして荒れ地が元の景色に戻った。

「君のお友達かい?この石は持っていくね。君のお友達は危ないから。
まあ、悪いようにはしないよ。僕のコレクションになってもらう。じゃあね」

何かの気配が消えた。


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