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海獣の子供1~3

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「海獣の子供」1~3 五十嵐大介

 ソフトボールの練習試合中、足を引っかけられ安海(あづみ)琉花は転んだ。
 彼女は足を引っかけた奴の顔に肘をお見舞いした。彼女はこの手の事件を何度も起こしていた。
 顧問の先生に夏休み中練習に来なくていいと言われてしまう。家には帰りたくない。
 同じ学校の子達がディズニーシーの話をしているのを聞いて、知ってる人のいない海に行きたく、東京に行く。
 電車の中で夢を見る。水族館のエイが目の前で光となって消えてしまった時の夢。
 彼女はそれを水族館の幽霊と呼んでいた。
 東京で海を探すが、なかなか見つからず、見つけた時は辺りは暗くなっていた。彼女はそこで少年と出会う。
 少年はためらう事無く海に飛び込み、びっくりした彼女は少年を探し、岸に引き上げる。
 その少年は左肘のあたりが、あの水族館の幽霊と同じように光っていた。

 その頃世界中の水族館で魚が消えてしまう事件が起こっていた。

 少年の名前は海と言った。

 琉花は父親マサアキが勤めている水族館に行く。そこの水槽で海が泳いでいた。
 彼等が知り合いらしいのを見て、ジム・キューザックという人が話しかけて来る。
 海はたぶん生まれてすぐから2~3歳まで海の中で生活していた。
 それで皮膚が極端に乾燥に弱く、水の中の方が体調が良い。
 彼は10年前フィリピンの沖合でジュゴンの群れと一緒に発見された、もう一人の少年と一緒に。
 彼らはおそらくジュゴンに育てられた。

 海が琉花に会いに来る。人魂が来るから一緒に見に行こうと言うのだ。琉花は僕たちと同じニオイがすると海。 防波堤の先。夜になる。大きな光が真っ直ぐに飛んで行った。もう一つ飛んで行った。
 あれは彗星?流れ星?隕石?と聞く琉花に人魂だと海。
 人魂が見てほしいって、見つけてほしいって言ってたからと。
 「だってあんなに強く光るなんて、きっとみんなに見てほしかったんだ。
虫だって動物だって光るものは見つけてほしいから光るんでしょ」

 隕石の推定落下地点ではここ数日ザトウクジラが目撃されていた。
 そして記録の無いタイプのソングを歌っている。その歌を聞いた時、琉花はクジラの映像を見た。
 流架は父親に夏休み中海達の相手をしてくれと言われる。
 海を探して浜辺に行き、もう一人の少年、空に出会う。彼は海と違って感じが悪かった。
 何してるのかと聞く琉花に、彼は聴いた事のなかったソングが聴こえるんだよと言う。
 ソングと聞いて、彼女はさっき聞いたクジラの歌を思い出す。
 彼女はあの歌を聴いた時、
隕石と何かのお祝みたいな感じと赤ちゃんみたいなのが頭に浮かんだ事を空に話す。

 水族館に母親の加奈子が来る。
 琉花はクラブにいられなくなった経緯を母親に言っておらず、彼女が苦手なので、海や空達と一緒に、
母親から隠れて逃げる。
 海が隠れ場所として良い所だと推薦した所は、港に係留されていたボートだった。空が運転して、海に出る。
 途中で動かなくなってしまうが。海と空は海に入ってしまう。
 彼らを追って海に入った琉花は、白班模様のジンベイザメ達を見る。
 世界の水族館でいなくなっている魚達も白班だった。彼女は海達に水族館の幽霊の事を話す。
 海達も見ていた。彼らも海の幽霊と呼んでいた。

 マイアミの少年が死んだ。順番から行くと次は、空の可能性が高い。

 琉花はジンベイザメの光を魚や亀達が寄ってたかって食べるのを見る。空の足も光っていた。

 海は病院のキャスター付き椅子を使って、琉花に会いに行く。
 彼女は浜辺に打ち上げられたメガマウスを見ていた。そこにやって来た父親に連れられ、二人は水族館に行く。 海は椅子を浜辺に忘れてきた。彼は幽霊は椅子に座りたがると言う話をする。
 ジムが言っていたそうだが、どこかの島では、先祖の霊が帰ってくるに日には海岸に椅子を置いておくそうだ。  先祖が帰ってきた証拠にその椅子に何かを置いて行く。
 もっと北の方の国では、部屋に幽霊がいるかどうか確かめるのに椅子を使う。
 誰もいない部屋の真ん中に椅子を置いて、次に見た時に椅子に変化があったら、幽霊がいる。
 光を見に集まるのは魚だけじゃないと海。いろんな生き物やもう死んだモノも。
 浜辺に忘れられた椅子の上に果物が置かれていた。

 空がいなくなる。

 40年前。ジムは南の島に5年間住みついていた。彼はクジラを獲る。その時、島の子とは思えない少年を見る。 彼は鯨の王が死んだ時に姿を現すと言われていた。
 彼を見たら「星の星々の 海は産み親 人は乳房 天は遊び場」と島の者は唱える。彼はジムの家に住みつく。 この世のものでないモノとはあまり親しくなってはいけないと言われたが、ジムは少年にカメラを教え、
夜の海に連れて行く。
 少年はジムから与えられたライトを水平に照らし、ダツに突き刺され、死ぬ。
 少年の体は溶けるように無くなった。それから島は不漁に見舞われた。

 空が病院に戻ってくる。ジムの相棒であり、若き天才学者のアングラードが空を連れて行く。

 海はしゃべれなくなり、琉花は海を連れて、空を探しに行く。二人は空とアングラードを見つける。

 夜、海が熱でうなされてるのに琉花は気付く。空もアングラードもいない。
 二人を探しに外に出た琉花は、空を見つける。空は琉花に口付ける。
 彼が持っていたあの隕石を彼女の体内に移したのだ。空の周りにフナムシやカニ達が現れ、空は海に入る。
 琉花は空の目でその様子を見る。最後に見えたのはちぎれた手。

 琉花は「わたしのなかの隕石が…どこか遠くの誰かと会話してる…わたし…行かないといけない」と
アングラードに訴える。
 アングラードは瑠花と海を乗せてヨットで旅立つ。琉花には空の声が聞こえていた。

 10年前。ゴンドワナ大陸について研究しているオリガことデデは怪物の話を聞く。
 島には海の怪物の話が伝わっていた。
 「2匹の怪物が現れて、1匹は海の子供、もう1匹は空の子供。
2匹は海に穴を開けて村人も島も飲み込まれてしまった」
 その話の通りのジュゴンと一緒に暮らしている二人の子供。捕えられた子供達を引き取るデデ。
 デデはジムを呼ぶ。アングラードはジムの友人の甥だった。

 海の中で琉花はその過去を見る。

 アングラードは海と空に会う。ジムは空にかまってばかりなので、アングラードはこっそり海を海に連れて行く。  そこで彼は何かに飲み込まれる体験をする。「僕らは宇宙の内臓なんだね」

 琉花の母親加奈子の家系は海女の家系だった。
 ジムを支援している集団とアングラードを支援している集団は違かったが、二つとも同じ人物を探していた。
 ジムは瑠花の父親と母親に体に世界が描かれている人物の絵を見せる。
 それを見てすぐに「世界地図」だと言う加奈子。
 加奈子の母親がこんな感じの絵の描かれた箱を持っていたのだ。それは世界を産んだ原人。
 ジム達は南極の海の鯨に、原人を思わせる物を見ていたのだった。

 琉花は体に目が沢山描かれているような模様の鯨に飲み込まれる。

感想:ウワッ、すごかった。
 マンガでは初めてじゃないかな、その世界に、皮膚感覚で、引き込まれるような感じがしたのは。
 絵のせいかな。このお話、SFよね。海から宇宙に繋がってるみたいだし。最初に出てきたお婆ちゃんは琉花? 話にジムもアングラードも出て来るから、二人とも生きている。
 光る魚や空達は、光になって宇宙の一部になったのかな?隕石も宇宙の一部。
 皆殺しって、誰が殺したんだろう、あの海の子供達を。空?なぜ隕石を欲しがるの?
 鯨は特別では無いと言うデデ。
 うん、特別視したくなるのはわかるけど、彼らは生き物で、神聖視する必要は無い。
 人間だって、何か意味はあると思う。笑顔は赤ちゃんの戦略と言うのには納得。
 笑顔を多く見せる赤ちゃんの方が愛される。皮膚が弱くて、触られるだけでむずかってしまう赤ん坊は不幸。
 それだけで、親の愛が得られにくくなる。色々面白くって、素晴らしい。どこか怖い所も素敵。夢中になる。

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