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背中に告げた別れ

「背中に告げた別れ」
太王四神記 第19話 音楽:久石譲 脚本:ソン・ジナ 演出:キム・ジョンハク

倒れたサリャン(パク・ソンミン 声:杉山大)に追い打ちをかけようとしている
チョロ(イ・フィリップ 声:加瀬康之)を見て、キハ(ムン・ソリ 声:佐古真弓)はろうそくを投げつける。
その火は消えず、チョロの体を焦がし続ける。
「何をやったんだよ?火を消せ!早く消せよ!」とスジニ(イ・ジア 声:永田亮子)はキハに言うが、
「火を付ける事は出来るが、消せない」とキハは答える。
 スジニがその火を何とかしようと手を当てると、火は彼女の腕を這い上って移る。
 彼女の周りに風が舞い起こり、スジニが落ちていた小刀を拾うと、刀の刃に火が宿る。
 スジニはそのままキハに向かう。
 追い詰められたキハは、「止めて!頼むからおなかの子を傷つけるな!」と言う。
 しかしスジニは構わず刀をキハに向かって下ろし、キハは「止めて!」と叫ぶ。
 力がはね返され、スジニは後ろに吹き飛ぶ。スジニは血を流して倒れる。

 キハは思い出す。
 火天会大長老(チェ・ミンス 声:俵木藤汰)によって印を付けられ、同時に長老が若返った事を。
 父親が殺され、母親に妹を守れと言われた事を。母親が扉の向こうで殺された事を。
 屋敷に火をつけられた事を。妹を守ろうと地下に隠した事を。
 そして朱雀に神器が光り、まわりを吹き飛ばした事を。彼女はスジニが妹である事を確信する。

 チョロは皮膚の内側まで火傷を負っており、重症だった。
 スジニはヒョンゴ(オ・グァンノク 声:チョー)に自分を抑えられなかった事を打ち明ける。
 記録では朱雀の守り主が暴走してチュシンの王を殺そうとした。「最後に、…一度だけあっても良い?」
 「誰に?」「私達の王様…。これで、最後ですから。…一度だけなら、良いでしょう?」
 スジニはヒョンゴの手を握り、「お師匠様に、殺させるなんて出来ない。
…あたしを殺したりしたら、お師匠様一生泣くでしょ?
お師匠様が重湯を食べさせたり、私のおしめを替えながら育ててくれたのに。
今までいろんな事を教えてくれたのに。恩をあだで返すなんて事…。
師匠…、あたしやっぱり、…育ててもらった恩…返せないみたい…」
 彼女は立ち上がり、「許してね」と言って立ち去る。

 キハは大長老のいる洞窟を訪ねる。「チュシンの星が出た日、朱雀の光が上った百済の海辺の屋敷…」
 「いずれきちんと御説明いたします」
 「その家の者を皆殺しにして火をつけ、朱雀の神器を探して来いと命じたのは、おまえか。
火の中で見つけた五歳の子、その子の記憶を全て消し、今日まで良いように操ったのはおまえか」
 「苦労して消した記憶がよみがえりましたか…」
 「私の両親を殺したのか。おまえのせいで、ついに妹まで殺す所だった」「…妹と言われましたか」
 「そうだ、妹。母が殺される前に私に託した妹。何でも知っているおまえが、それは知らなかったか。
ならば今日、私に殺される事も知らないな」
 キハは剣を大長老にと突き立てようとするが、大長老は剣を手で掴む。
 「記憶を取り戻す前にご説明するつもりでした」大長老は剣の刃を折る。「何者だ」
 「火の力を盗み永劫の歳月を生きる火の部族の長老。紅玉の力で若さを取り戻した哀れな男です」
 「私の両親を殺し私をしもべにした男」「20年前の記憶は戻っても、二千年前の記憶は戻りませんか」
 「そんな記憶知った事か!まず両親のかたきを討ってから、それは考える」
 キハは刃が折れた剣を大長老につき立てるが、大長老は顔色一つ変えない。
 「申したでは無いですか。二千年前に火の力を盗んだと。火の力で生きる者は火では殺せません。
どれほど長い年月を死ぬ事もできずに生きてきた事か」
 体から剣を抜く大長老。
 「その年月があまりに辛くて己の心臓を刺した事もあります。
ただほんの少し火の力を盗んだだけで、こうなってしまった。キハ様、カジン様、思い出してください。
あなたは火を守る巫女でした」
 大長老が力を発揮し、キハは火天会の印を押された右肩を押さえて苦しむ。

 コムル村。記録によると黒朱雀になる兆しが見えたらその者は殺し世界を平和に保てと書いてあった。
 誰かこの子の最期を導く者はと長老が言うが、皆顔を背ける。スジニは私がやると言う。

 タムドク(ペ・ヨンンジュン 声:萩原聖人)が部下の手を借りて鎧を身につけようとしていた時、
着飾ったスジニが来、「あたしがやります」と言う。
 スジニ、タムドクの鎧の後ろの糸を穴に入れていく。
 どこをほっつき歩いてたとタムドク、「いつもくっついてる奴がいないと、気になるだろう。
…コムル村で何かあったか。先生達が慌てて出て行ったが」
 スジニ、逡巡するが、タムドクを後ろから抱き締める。「言え」「何をです?」
 「おまえがおとなしいなんて怪しい。何かやらかしたのか」
 タムドク、スジニの方に向こうとするが、スジニが抱きしめて止める。「待って…」
 その切ない声に、タムドク動きを止める。「少しだけ、このままでいて。考えたいんです…」
 ちょっとすすり泣きの声をあげるスジニ。「おい、どうした。…おい、王様に抱きつく奴がいるか」
 ようやく離れるスジニ。「顔を見せろ」スジニの顔は涙で濡れていた。
 「まだお酒が抜けて無くて。泣き上戸になる酒だって聞いたけど本当だ。あの…これを返しに来たんです。
前に貸してくれたでしょ。今までずっと返しそびれてたんです。
戦の時、傷がつかないようにするの、苦労しました。綺麗でしょ」
 彼女はかたわらの机にタムドクの韓国特有簡易文房具
(たぶん…ハンコと朱肉セットか?…香水瓶だそうです…。私、バカ……)を置く。
 「あたし、一度はこう言われて見たかった。おまえも少しは綺麗だなって。だからこんな服を着たんです。
これを着たら綺麗に見えるかなと思って。どうせなら、綺麗な姿を覚えてて欲しい…。あ~恥ずかしいなホント。
失礼します」
 タムドクはスジニを引きとめる。「何を覚えてろって。言うならはっきり言え」
 「酔っぱらいがはっきり言えるもんですか」
 「…おまえは綺麗だ。こんな服を着なくても、おまえは綺麗だ。いいな」「撤回しないでくださいよ」
 「こんな事もう言えない」「じゃあもう行きます」スジニはお辞儀をして行こうとするが、タムドクが手を離さない。  「手を離して。…離してください」ようやく手を離すタムドク。
 「早く酔いを醒ましてこい。すぐに訓練だ。弓隊の兵士が、おまえを待ってる」「わかりました」
 一礼して去ろうとするスジニだったが、途中で立ち止まって振り向き、
「王様。王様の、背中って、良い匂いがします。知らないでしょ」そう言って泣き顔で去る。
 部屋の外にはヒョンゴが待っていた。ヒョンゴに一礼するスジニ。「その服…似合わんぞ…」
 泣き顔で言うヒョンゴ。

 パソン(キム・ミギョン 声:福田如子)の前に連れられてきた男は確かに兄のプルドルだった。
 彼女は知らないふりをするが、村の子がプルドルを指差す。
 プルドルは白虎の神器は守り主で無いと渡せないと言う。
 イルスが剣を鞘から抜きプルドルの方に向かい、パソンが急いで兄を説得し始める。「お前が連れて来たのか」 「あいつらは,兄ちゃんを殺すつもりだ。本当に殺されるよ」
 「神器の、守り主だから連れて来たのか。それとも、まさかチュシンの、王様か?」
 嘲るように笑いながらヨン・ホゲ(ユン・テヨン 声:咲野俊介)を見るプルドル。イルスがプルドルの足を刺す。
 神器を渡しちまえと必死で言うパソン。又イルスが刺す。
 「本物の、守り主なら、…すぐに分かるって。それまでは渡すなって、親父が言っただろう」
 又足を深々と刺されるプルドル。パソンが自分が探しに行くと駆けだす。
 ヨン・ホゲはプルドルに近づき、膝まづいて顔を近づけながら言う。
 「本当に違うか。私は本当に、違うか。何も感じないのか。そうか」
 「俺の親父を、殺した奴らの、仲間か。あいつらも、無理矢理、奪おうとした。
親父は、命がけで、最後まで守り通した。俺は、その親父の、息子だ」
 プルドルは舌を噛み切って死ぬ。パソンは神器を見つける。

 青龍の神器を傷ついたチョロの体の上に置くと、神器がチョロを治した。
 タムドクはスジニを見かけない事をヒョンゴに聞き、彼女が死にに行った事を知る。
 タムドクは明日には契丹に出兵しなければならぬ身。チョロが探しに行くと言う。
 タムドクは市場の飲み屋や賭場から探してくれと言う。

感想:まだ黒朱雀化するかどうかもわからない内に抹殺と言うのはいくらなんでも乱暴な…。
 もしかしたら後で朱雀の力が必要となるかもしれないのに。まあ、チョロが、愛の力で、見つけるでしょう。
 プルドルさんも、死ななくて良いのに…。おそらく神器は自然に守り主の元へ行くようになっているでしょう。
 大長老も死ねずに苦しかったのね。

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