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7SEEDS1~3

「7SEEDS」1~3 田村由美

 高1の石清水ナツは目覚めたら嵐の海の上にいた、家にいたはずなのに。
 見知らぬ女性が沈みそうだからこっちに来てと言う。出てみたら見知らぬ男が吐いていた。
 女と別の男がボートを押さえている。四人はボートに乗る。
 ナツだけでなく、他の三人も気がついたらここにいたらしい。島に辿り着く。自己紹介をする。
 ボートを押さえていた男は青田嵐、高2。吐いていた男は麻井蝉丸、18。
 そして早乙女牡丹、他の三人より大人の女性だ。
 ボートにはちゃんと彼ら自身にも見覚えがある荷が詰まっているリュックもあった。
 四人はサバイバル生活を始める。

 ナツと嵐は何か知っているらしい牡丹を誘拐犯ではないかと疑う。
 蝉丸を誘って逃げようとするが、彼は牡丹の方が頼れると逃げるのを断る。
 その事を蝉丸から聞いた牡丹は蝉丸と一緒に、二人に合流しようとナツと嵐を捜す。
 ナツと嵐は、人間も食べれるほど巨大化した食虫植物に捕まってしまう。帽子を目深に被った男に助けられる。 一晩経って、目覚めたら男は消えていた。牡丹と蝉丸はナツと嵐を見つける。
 彼らは島の一番高い所に登ってみようとする。その途中、ナツは誰かの助けを呼ぶ声に気づく。
 三人の人間がワニに囲まれていた。牡丹は助けようとして、負傷する。
 帽子の男が現れ、ワニモドキがその匂いを嫌う実をぶつけろと、実をくれる。ワニモドキを追い払う。
 三人は天道まつり、16、守宮(やもり)ちまき、美大の1年、草刈螢、12歳だった。帽子の男は百舌と名乗る。 牡丹は7人そろったからと、話し始める。学者がいくつもの巨大天体降ってくると予測。
 各国首脳は極秘に対策を検討。人類が死滅した場合の保険も考えた。その最終プロジェクト名が「7SEEDS」。  若く健康な人間を選んで冷凍保存し、人が住める環境に戻ったとコンピューターが判断したら解凍し放出する。それは国ごとに行われ、日本では7人ずつ5つのチームを作った。
 春のチーム、夏のチーム、秋のチーム、冬のチーム。夏だけA・B二つのチームがある。
 遺伝的に能力的に性格的に何百と言う条件の中からコンピューターが選んだ。
 それでも絞り切れず、名前も条件に入った。ナツのチームは夏のBチーム。
 全てのチームにガイドがついている。牡丹はガイド。衝撃の事実に、愛する彼女の花を想って叫ぶ嵐。

 ナツが海では無い事に気づく。彼らは筏を作って、湖に乗り出す。

 嵐の思い人、末黒野花、17は食べられる植物の採集をしていた。
 制限時間は1分。もたもたしてると虫に食われる。その途中甘茶藤子、17が気になる事を気づく。水のある所。  崖の上の奥に水がありそうだ。フリークライミングが出来る花が登る事を志願する。チームは春のチームらしい。 他のメンバーは野火桃太郎、12。雪間ハル、16。角又万作、18。鯛網ちさ、18。そして、ガイドの柳踏青。
 水場はあったが、巨大なカマキリのような虫がたくさんいた。柳が虫の尾の針に背中を刺される。
 下のボートに待機していた藤子とハルが洞窟の裂け目から花達の声が聞こえる事に気づく。
 花も藤子の声に気づく。花は竹を切って、筒を作り、水を下の洞窟に流し込む。

 七人目の少女、新草ひばりは仮死状態で眠っていた。柳がリーダー宣言をして、皆に指示を出し始める。
 ここは関東の近海のはずだから、北西に行けば必ず陸にぶつかる。彼らは出発するが、嵐で島に戻ってしまう。 巨大カマキリの子供達がいっぱいの所。柳は仮死状態の少女を虫ににやって、逃げようとする。
 花が少女をかばって押し倒したら、柳は虫達に飲み込まれる。野火少年が星座から今が春である事に気づく。  確か、秋のはずだったのに。彼らは改めて、自らの状態に気づく。柳が帰ってくる。
 柳はここを脱出するための重大な鍵を見つけたと、皆を誘う。ハルだけが残る。
 行ってみるとそこはカマキリの巣。柳の体からカマキリがはい出してくる。柳は虫に操られていたのだ。
 柳は自分の体に火をつけ、花達を逃がす。7つの富士を目指せと言う言葉を残して。
 花達が帰ってみたら、ハルが海に入っていた。
 どうやったら死ねるかなとハル、ここでは浮いちゃって死にそうにない。
 ここにはピアノが無いし、俺に出来る事は無い。最後を決めるのは自分だと泣きながら言う花。
 言ってみただけだとハル。ちさが焼き物を作り、花はそれを真似て、ハルにオカリナを作ってやる。
 彼らは海に乗り出す。

 夏のBチームは九州北部にいた。どうして夏だけ2チームあるのか聞く嵐。
 メンバーの条件は遺伝性の病気が無い事、早死にした身内がいない事、犯罪者が出てない事。
 そして本人の健康状態が良い事。
 頭がよくて、生殖能力があり、出来ればある分野に秀でていて、豊かで問題の無い家庭に育ち、容姿も麗しい、そういう若者が選ばれた。
 しかし誰かが不安になった。まっとうで美しい純粋培養の人間は生き延びる力が弱いのではないかと。
 そして今の社会に適応しにくい者、反抗的だったり、逆に殻にこもったり、少々問題があるけど健康な人間、
つまり問題児の落ちこぼれ集団、それが夏のBチームだった。
 彼らは変な形の岩を見つける。潜って調べてみたら、それは長崎の平和記念像だった。
 7つの富士とは、地方で富士と呼ばれている山々の事。彼らは大分の豊後富士、由布岳を目指す。
 ナツは目印を見つける。そこには食べ物から色んな道具が入っていた。嵐は東、京に帰ろうとする。
 ナツもついていく。

 春のチームは巨大観覧車の残骸を見つける。横浜だ。観覧車の中に卵がいっぱいあり、それを取る。
 花は家のある東京を実に行く事にし、やはり東京に家があるハルを角又は花につける。
 藤子も別行動で家がある茨城に行きたがる。角又は仙台が家の、のび太、こと野火桃太郎を藤子につける。
 角又は富士山ルートを捜す。金沢がうちのちさもひばりと一緒に残る。遅くても明日いっぱいで帰れと角又。
 藤子ちゃんが日時計みたいなのを作ったから、それで二時間おきくらいに角又が煙を上げる。
 そして角又は藤子ちゃんに何かあったらと笛をやる。花の方は、ハルが花お手製のオカリナを持っていた。
 東京は海の底だった。ちさ達はイグアナっぽいのに襲われる。花達の所にもイグアナが来る。
 ビルに逃げ込む花達。藤子はいきなり筑波山が海に面しているのを見る。関東平野も沈んだのだ。
 一瞬気が狂いそうになるが、桃太の存在が正気を保たせる。
 ビルの中にはパイプオルガンがあり、ハルが明日に架ける橋を弾く。藤子がその音に気づく。
 ちさがあの卵はイグアナ達の物だったのではないかと気づき、角又達は卵をかえす。7人は合流する。

感想:きつい話だ。本当はもっと人が死んでると思う。まあ、こんな風に環境が変わるかどうかはわからないが。  生物が巨大化すると言う事は、エネルギーの摂取が容易な環境と言う事かな。
 食虫植物は栄養が取りにくい環境ゆえに、虫を取るようなった。あんなに大きくはならないと思うが、どうかな? あんな巨大化した虫がいっぱいいる世界は人間にとっては地獄のような世界だ。
 本当の地獄は生き物が何も無い世界だが、そこはコンピューターがちゃんと判断。
 そう言えば、「BASARA」も未来の日本が舞台だったね。こう言うきつい話を作るのが、この方は大変にうまい。 落とし所をどう考えているのだろう。チームはそれぞれ出会えるのだろうか。
 ナツちゃんには生き延びて欲しいが。のび太も頑張れ。角又、カッコいい!彼が死んだら、ショックだな。
 いや、皆好きなので、誰にも死んでほしくない。蝉丸にだって死んでほしくない。
 百舌、共食いの事を言ってたね。彼、したのかな。それとも彼のチームがそういうふうになったのか。
 彼の過去が、その手のきつい物だったのか。

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