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2008年6月

疾風(はやて)のごとく

「疾風(はやて)のごとく」
太王四神記 第13話 音楽:久石譲 脚本:ソン・ジナ 演出:キム・ジョンハク

 タムドク(ペ・ヨンンジュン 声:萩原聖人)は絶奴(チョルロ)部族のフッケ(チョン・ハンソン 声:辻親八)に
兵船では無く貨物船を出してもらう。

 シウ部族の族長チュムチ(パク・ソンウン 声:乃村健次)はそれぞれ別々の所で生きてきた仲間を集める。

 百済は黄海を挟んで東と西の地域でなりたっていた。東と西を繋ぐ地点に関彌(クァンミ)城がある。
 関彌城の前には最大の造船所があり、この城を手に入れる事は海を支配出来る事と同じだった。
 しかしこの城は難攻不落だった。攻め込める道は一本だけ。
 クァンミ城主(イ・フィリップ)は10歳で城主となりつねに一人で戦いに出る。
 その場合兵士達は城主を遠巻きに見ているだけ。うかつに近寄ると彼らまで巻き沿いになるから。
 クァンミ城への道は二つある。陸路では30以上の城が待ち受けている。
 川を下ってソッキョン城まで行けば、クァンミ城までは10の城。
 ソッキョン城までに、百済の国の中の川を通らねばならないが、貨物船だから見逃されるだろう。
 小さなな城を攻めている間に大きな城の守りを固められては困るので、最初にクァンミ城を落とす。
 ソッキョン城は近衛隊とシウ部隊が攻める。チョルロ部族はクァンミ城を襲うふりをする。
 援軍を出せないようにするために。東に向かった百済の軍勢が引き返すように仕向ける。
 援軍が来る頃には逃げ出す。そのための最高の騎兵と馬、最も軽い鎧。その隙にホゲ軍が勝つだろう。

 しかしヨン・ホゲ(ユン・テヨン 声:咲野俊介)はタムドクの使いヒョンゴンの言う事を信じず、
ヒョンゴン(佐藤じゅん)を拘束する。
 キハ(ムン・ソリ 声:佐古真弓)に挨拶に行く火天会大長老(チェ・ミンス 声:俵木藤汰)。
 キハはスジニ(イ・ジア 声:永田亮子)と一緒にいて楽しげに笑っていたタムドクの事を思い出していた。
 キハはあの方が本当のチュシンの王ですね、火天会が選んだホゲさまで無く、あの方がと大長老に言う。
 火天会に必要なのはチュシンの王の血を引く男。
 その血統と四つの神器さえあれば火天会が望む天の力を得る事が出来る。
 本当のチュシンの王はやっかいなもの。
 キハはチュシンの王の血を引く者がもう一人いたらどうするか長老に聞く。
 神器を見つけるのに必要な一人を残して後は消すのみ。その一人も天の封印を解いたら消す。
 その言葉を聞き、思わず腹に手をやるキハ。キハはホゲの元へ行く途中で逃げ出す。
 サリャン(パク・ソンミン 声:杉山大)は急いで追いかける。
 彼女は崖から身を投げようとするが、その時、「キハ様いけません!」とサリャンが声をかけ、
キハは立ち止まる。
 キハはタムドクが本当なのか聞きもしなかったのがショックだった。ただ私を殺そうとしただけ。
 火天会もタムドクと同じだとキハ、必要だから利用するだけ。用が無くなったら捨てる。
 「それで、どうするのです?飛び下りるのですか?そうやって、逃げて幸せですか?お出来になりますか?!」
とサリャンが問うと、立ち上がり、崖に向かいかけるキハも、「おなかのお子様も…!」と声をかけるサリャン。
 「道連れになさるのですか」立ち止まるキハ。
 「どうせ死ぬ運命だ。私のように利用され、結局は死ぬのだ。そうはさせたくない」
 「利用するのです。今度は、キハ様が、利用するのです。
世間なり、あの人なり、火天会なり、キハ様の思い通りになさって、お捨てになれば良い!」
 「この子が…」「でないと、お子様を守る事が出来ません!」
 「…望むだろうか?こんな悲しい世に生まれる事を…」
 サリャンの止める声を無視し、ふらふらと崖に近寄るキハ。「私は、この世が嫌いだ。おまえはどうだ?」
 崖の端で、ふらりと倒れ込むキハ。何かの力に守られ、彼女は傾いたまま落ちない。
 その時寝ているタムドクはうなされていた。サリャンがキハに触ろうとするが、彼ははじかれる。
 力はキハの体を崖の上に引き上げる。「天の血…天の授けた御子…」とつぶやくサリャン。
 タムドクがうなされているのを見て、スジニが駆け寄り、起こそうとする。起きたタムドクは一旦船上に出る。
 夢の事は思い出せなかった。タムドクはスジニに鎧を着せてもらう。
 スジニは師匠のヒョンゴ(オ・グェンノク 声:チョー)と一緒にソッキョン城に入る予定だった。
 ここに残れとタムドクは言う。「おまえがついて行くと何をやらかすかわからん。大人しく私にくっついていろ」
 「子供じゃないんですよ。そんな言い方…」
 「一度ぐらい素直にはいと言ったらどうだ?目の前にいるのは王様だ」「…はい」
 タムドクはスジニに印鑑?を渡そうとする。「これは?」
 「スッ…」と息を鳴らして、先ほど言った事を思い出させるタムドク。「…はい」と言って受け取るスジニ。
 母の形見だった。「だから無くしたりせずに、必ず持って帰れ。
 余計な事に首をつっこんだりせずに、無事に持ち帰れ。…分かったか?」「はい」嬉しそうなスジニ。

 船の中に兵士が並んでいる。その中を歩くタムドク。
 「次の三つを忘れるな。一つ、我々は敵と剣では戦わない。我々の用いる武器は、恐怖だ。
我々は天下でもっとも恐ろしい軍隊となり、世間は我々を恐怖のチュシン騎馬隊と呼ぶだろう。二つ。
この戦の勝敗は素早さで決まる。七日以内に敵の城を三つ落とし、二十日以内に城を十攻め取る。
最後に三つめ。死ぬな。命を捨てて戦う兵士はいらない。なんとしても最後まで生き残れ。
それが、私、お前達の王の命令だ」

 ヒョンゴ達は、金をやって、無事ソッキョン(普賢)城に入る。
 多くの船がやってきたと思ったら、そこから次々と騎馬隊が出て来る。それを見た兵は急いで城に連絡に走る。 オクチョン城に伝令を走らせる城主。弓をことごとく盾ではじくタムドクの騎馬隊。
 城の中でヒョンゴ達が活躍し、門を開けていた。
 「シウ部隊は全速力で城門を突破。
コ将軍(パク・チョンハク 声:大島宇三郎)の近衛隊はシウ部隊が止まらぬように援護するように。よいか?
戦うな。高句麗の旗を残すだけで十分だ。第一陣の任務は恐怖心を植え付ける事だ。
シウ部隊は止まらずに走れ。ソッキョン城を出た伝令を追い越し、オクチョン城に先回りせよ」
 シウ部隊と近衛隊は王の言うとおりにし、タムドクはソッキョン城に入る。

感想:キハ、切ない。確かに一言、本人に聞いて欲しかったよね。
 自分の愛する人が信じてくれないというのはつらい。
 まあ、状況証拠があり過ぎて、タムドク、キハが、信じられなくなったのね。
 キハを手紙で呼び出したら、火天会が来るし…。サリャンも切ない。サリャン、完璧にキハの事、愛してるよね。 キハ、モテモテ。でも、不幸だね。死ぬ事も出来ない。
 タムドクがくれたあれ、チャングムの誓いで出た物では無いかと思うが、わからん。
 録画機が変わり、便利過ぎて、ウフフフ、アハハハ、状態な私。
 映像綺麗だし、字幕も出せるし、ホントにそうなるかどうかわからないけれど、
放映時間が変わっても追いかけるはずだ。
 毎週録画も出来るし。まあ、こちらは期限切れがあるから、注意が必要だが。
 新番組録画も、勝手にやってくれる。撮った物を順番では無く、自由に選べるし…。
 まずいのは、サーチとスキップを間違えて押す事がある事ね…。
 

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シタフォードの謎

「シタフォードの謎(Sittaford Mystery)」ミス・マープル2 演出:ポール・アンウィン(Paul Unwin)
脚本:スティーブン・チャーチェット(Stephen Churcett) 原作:アガサ・クリスティー(Agatha Christie)

犯人、ネタ、ばらしまっくています、注意!!原作と大分違うみたいだけど…

 1927年、エジプト。遺跡をの中に入って、爆弾で爆発して壁を壊すと言う荒業をしている二人の男。
 壁の向こうには財宝が沢山眠っていた。

 25年後。二人の男の一人、
クライヴ・トレヴェリアン(ティモシー・ダルトン Timothy Dalton 声:小川真司)は
チャーチル(ロバート・ハーディ Robert Hardy 声:松村康雄)から立候補する事を促されていた。
 しかし彼は時期が悪いと浮かぬ顔。彼は首相の後継者最有力候補だった。
 彼は殊勲賞を受けた海軍大佐であり、独身でスキーの元オリンピック選手。
 大佐が後見人を務めるジェームズ・ピアソン(ローレンス・フォックス Laurence Fox 声:桐本琢也)は
今や社交界の花形であり婚約もしていた。
 しかし彼は酔っ払いながらクラブにいる大佐に会いに来る。
 生活を改めないと遺言からはずすと言う手紙を受け取ったのだ。しかし大佐は出した覚えが無い。
 クラブを出て待ち受けていた記者達から取材を受け、車に乗り込む大佐。その車を追っかけるジェームズ。
 その様子を一人の男が冷笑しながら見ていた。

 大佐は列車に乗る。彼のコンパートメントに老婦人が人を探して訪ねて来る。
 ミス・マープル(ジェラルディン・マクイーワンGeraldine McEwan 声:草笛光子)だった。彼女は甥を探していた。 駅で待ち合わせをしたのに会えなかったので、もしかしたら列車に乗っているかもと思ったのだ。
 彼女の甥レイモンドは大佐の家のご近所だった。

 パーティー会場。婚約者と会うジェームズ。
 その婚約者エミリー・トレフィシス(ゾーイ・テルフォード Zoe Telford 声:斎藤恵理)の前に
チャールズ・バーナビー(ジェームズ・マリー James Murray 声:咲野俊介)と名乗る男が現れる。
 先ほどの冷笑男だ。彼は前にアスコットの競馬場で会ったと言う。
 ジェームズことジムが酔っ払って倒れ、チャールズが運んでくれる。

 マープル、トレヴェリアンとタクシーを相乗りする。レイモンドの家は誰もいず、寒く、冷蔵庫には何も無かった。
 なんと彼はまだフランスにいた。
 シタフォード荘に帰ったトレヴェリアンはあのエジプトの遺跡にあったサソリの置物を見て、泣きそうな顔になる。 彼は口述を録音し始める。風が吹いて、原稿を落とし、彼は女性の幽霊を見る。
 トレヴェリアンは写真を引き裂き、遺跡発掘の相棒が写っている部分を焼く。

 朝。チャールズがエミリーの家に勝手に入って来る。ジムの様子を見に来たそうだ。
 しかしジムは置き手紙を残して大佐を追って出て行っていた。
 エミリーの車は故障してい、彼女はチャールズの車に同乗させてもらって、ジムを追う。

 シタフォード荘。
 昨夜の刑務所の鐘が鳴っていたと言う話を山荘を管理している
エンダービイ(メル・スミス Mel Smith 声:内海賢二)がする。
 それは脱走の知らせ。ロンドンのアパートに空き巣が入ったのだが、犯人はわかっていない。
 何も取られていないのだが。ジムへの手紙はトレヴェリアンの便箋を使っていた。
 机の上に置いてあったトルコゼリーの事を聞くトレヴェリアン。婦人協会からの講演のお礼らしい。
 トルコゼリーは大佐の好物だった。
 エンダービイはマープルの甥がしばらく帰れそうにないと言うので、マープルを預かる事にした話をする。
 トレヴェリアンは出かけるそうだ。

 エグザンプトンのホテル、スリー・クラウン館。
 シェフが風邪で三日前から寝込んでいて、簡単な物しか出せない。
 その話を聞いたメガネのおばさま、
ミス・パースハウス(リタ・トゥシンハム Rita Tushingham 声:沢田敏子)が早く良くなってと伝えてくださる?
と支配人のカークウッド・レイモイヤー(ジェームズ・ウィルビー James Wilby 声:福田信昭)に言う。
 先週知り合ったそうだ。
 カークウッドは去年ここを買い取り、従業員を整理してい、一人で何でもやるしか無かった。

 シタフォード荘に来たマープルはトレヴェリアンがフランク・エアウェルの名でホテルに予約を入れた事を知る。

 ジムの両親は大佐の庭師とメイドで旅行中に亡くなった。ボートの事故。
 エミリーは以前レイモンドと付き合っていた。

 大佐は薔薇の花を胸元に付ける。車は自分で運転するつもり。

 エミリーは今年はアスコットに行っていなかった。
 追及すると、チャールズは自分が新聞記者である事を告白する。

 エンダービイにとって大佐は恩人だった。ドイツの爆撃から助け出されたのだ。
 クライブの回顧録を清書している。トレヴェリアンは夕べ最後の章を口述し終えた。ジムが来る。
 マープルが大佐のいる場所を教える。

 大佐はホテルに泊まっているミセス・ウィレット(パトリシア・ホッジ Patricia Hodge 声:谷育子)と
知り合いだった。

 スミス=ジョーンズ(マシュー・ケリー Matthew Kelly 声:辻親八)と名乗る男がホテルに泊まりに来る。
 ミス・パースハウスがメガネを失くしたと支配人に言って来る。
 彼女は支配人にトレヴェリアン大佐がお泊りになってるのかと聞く。その後、彼女は電話をかける。
 シタフォード荘でエンダービイが電話と取るが、応答が無い。彼女がかけた電話みたいだが…。

 エミリーとチャールズがシタフォード荘に現れる。ハリーが勝手にトルコゼリーを食べていた。

 トレヴェリアンはミセス・ウィレットと彼女の娘、
ヴァイオレット(キャリー・マリガン Carey Mulligan 声:弓場沙織)と一緒に夕食を取る。
 ミセス・ウィレットが心霊占いをやる事を提案する。

 トレヴェリアンはジマーマン(マイケル・ブランドン Michael Brandon 声:立川三貴)に呼び出され、
彼と秘かに話す。
 ジマーマンはあんたには貸しがあると、書類へのサインを要求する。

 マープルがトルコゼリーを食べようとすると、鷹のハリーが止まり木から落ちる。
 トルコゼリーに毒が入っていたのだ。

 チャールズはトレヴェリアンがいない間にミセス・ウィレット達のテーブルに陣取る。
 彼はヴァイオレットの青いリボンを褒める。そして帰ってきたトレヴェリアンに絡む。

 ホテルの客達による心霊占いが始まる。ミス・パースハウスはライムリージスで心霊教会に入っているそうだ。

 電話が通じず、エンダービイは危機を知らせるため、ホテルに向かう。外はひどい雪嵐で、2時間歩くしかない。

 心霊占いは今夜トレヴェリアンが死ぬと出る。停電。

 チャールズがエンダービイを心配し、追いかける。

 女性の悲鳴。

 夜、エミリーは銃を持って、見に行く。マープルが窓が開いていたので閉めていただけだった。

 チャールズはエンダービイに追い付く。

 エンダービイ達を迎えるカークウッド。そこに現れるくしゃみをしている男。
 ダメだろアーチー、いいから寝てろとカークウッド。彼はシェフだった。
 トレヴェリアンの部屋に行くと、彼は刺されて死んでいた。しかし、彼の死に顔は笑みを浮かべていた。
 彼の死体のそばにはあのサソリの置物が置かれていた。

 悪天候で警察はしばらく来ない。エンダービイが捜査に当たる。エミリーもホテルに行く。

 クライヴの部屋の洗面室には割れたシャンパングラスがあった。彼はシャンパンは飲まない。
 ジムのライターが部屋にあった。笑みは死後硬直のため。ジムは食料の貯蔵庫に閉じ込められる。
 玄関と裏口は鍵がかかっていたと支配人。地下室の鍵もかけていたと彼は言う。
 ジマーマンの医者バート(ポール・ケイ Paul Kaye 声:小形満)は天文観測のため
昨日の夜は屋上にいたと言う。

 マープルは大佐が花をつけていた事、シャンパングラスが二つあった事から、
女性と一緒にいたのではないかと推測する。
 マープルは大佐の遺言状を見つけていた。そこには遺産の大部分がジムに行く事が書かれていた。
 マープルは大佐がエンダービイさんに行って来るよと最後の別れみたいだったと言う。
 大佐の偽名はF、エアウェル、つまりフェアウェル、さようならと言う意味だ。

 エンダービイは大佐の荷物から航空券を見つける。ブエノスアイレス行き。一つは自分。
 一つはミセス・トレヴェリアン。

 シタフォード荘では、
雇い人のアフメッド・ガリ(ジェフリー・キッスーン Jeffery Kissoon 声:斎藤志郎)が書類その他を焼いていた。
 そこにマープルが現れ、焼くのを止めさせる。

 チャールズとエミリーは相部屋にするしかなくなる。彼らの部屋にヴァイオレットが現れる。
 彼女がミセス・トレヴェリアンだった。ブルーのリボンは結婚式のしきたり。青い物を身につける。
 去年ここで出会ったのだ。トレヴェリアンは一目で彼女に魅かれた。「君は綺麗だよ」「私が?」
 「二度と、二度と幸せは来ないと思っていた」母親には内緒だった。昨日、婚姻届を出した。
 新婚旅行がアルゼンチンとは知らなかった。彼女がバスルームにいた時、誰かが部屋に入ってきた。
 しばらく待っても呼ぶ声が無かったので、出てみたら死んでいた。顔は笑顔だった。
 遺言状は書き換えられていた。全てをヴァイオレットに。

 スミス=ジョーンズはエリザベス・パースハウスをコンサートに誘ったが断られていた。
 彼の本名はドナルド・ガーフィールド、政府の調査員。選挙区にスキャンダルが無いか探っていた。

 エミリーとチャールズの部屋にこっそり紙切れをドアの下から入れた人が。
 チャールズはそれに気づき、その紙を見る。それはドクター・バートだった。二人は会いに行く。
 彼は天文観測をしていたわけでは無く、ロサンゼルスのスポーツ中継を受信するため、屋上にいたのだ。
 ジマーマンに命じられたのだ。ジマーマンは部屋でぬくぬくとスポーツ中継に夢中になっていた。
 しかしその事をバートに口止めした。バートは医療上の違法行為で免許をはく奪されていた。
 チャールズはエンダービイさんをエミリーに起こしてもらう。

 三人はジマーマンの部屋に行く。書類にサインをもらったと言ったので、サインを確かめに。
 サインは偽造だった。TX75でジマーマンの責任は一切問わない声明文。
 TX75とは海軍の砲弾で、発射前に爆発する癖があった。大佐とジマーマンが製造会社のオーナー。
 砲弾は利益を得るために品質を落として作られていた。一週間後にはアメリカの議会が調査に乗り出す。
 アルゼンチンなら、犯罪者の引き渡し協定も無いし、新婚旅行にも良い。

 ジムがエンダービイに話があると言う。心霊占いでグラスを動かしたのは自分だと。
 しかし殺したのは俺では無い。夕べのあの、アーチー・ストーンと言うシェフがカークウッドと話してたとジム。
 シェフは今夜逃げるつもりだと。

 チャールズとエミリーはシタフォードに帰る。着替えてくるわとエミリー。
 「あのホテル汚いんだもの。宿泊記録に石炭の粉が」

 大佐の回想録を読むチャールズ。エジプトでの発掘の事らしい。
 引き裂かれて、焦げ跡がある写真には大佐と発掘の相棒の男に挟まれて、
赤十字の印の服を身につけた女性が写っていた。
 彼女の顔の部分は破かれていた。

 エミリーがホテルで風呂に入っているとチャールズが入ってくる。泡風呂なので彼女の裸は見れない。
 ジムが言ったストーンが逃げる時間がそろそろだから見張ってなきゃいけないと言うエミリーに、
5分だけメモを取らなきゃいけないとチャールズ。
 チャールズの家族の事を聞くエミリー。彼は一人っ子。母は彼が三歳の時に死んだ。
 父は早くに離婚したから覚えてない。最近死んだと聞いた。修道女に育てられた。
 チャールズがホテルの屋上で見張りをしてると、シェフとミセス・ウィレットがホテルを出て、
誰かの運転する車に乗って行った。
 「全速力よ。朝になれば警察が来てしまう」チャールズはその事をカークウッドに訴えるがちっとも構わないと彼。 エミリーが大佐の部屋に呼んでいると伝言する。ドクターを見ませんでした?と彼。ジマーマンが探している。

 マープルは大佐の遺品を調べていた。あの黄金のサソリは、ジークンの聖なる黄金のサソリ。
 三年前それまで知られていなかったジークンの墓が発見された。そこは大佐が27年にいた所の近く。
 財宝は全て盗まれていた、もちろんこのサソリも。
 大佐はその頃野心に燃える青年だったし、政界に地位を築くにはお金が必要だった。
 サソリは墓荒しに災いをもたらす。「そんな迷信をまさか…」とエンダービイ。
 「いいえ、信じないわ、もちろんよ。でも、犯人はそう思わせたいんでしょ。
そうだわ、ガリさんならエジプトの事を良く知ってるでしょ」
 部屋から出て行こうとしたガリが立ち止まる。「アフメッド・ガリ。そしてその共犯者」
 ミス・パースハウスが現れる。パースハウスは旧姓。夫は考古学者で、アーサー・ホプキンス。
 27年にカイロ博物館に配属になってから、発掘に本腰を入れ始めた。でも、行方不明に。
 三年前、あの墓が発掘された時、遺体が見つかった。撃たれた跡があった。
 彼女は真相を知りたくてエジプトに行き、アフメッドと会った。毒入りゼリーはアフメッドの仕業。
 電話が通じなくなったのも、アフメッドがした事。ガリは大佐がホテルにいる事は知らなかった。
 エリザベスはアフメッドに知らせようとしたが、電話は通じず、しばらくしてから大佐を殺しに行こうとした。
 しかし、メガネが無かったので、スミス=ジョーンズさんの部屋と間違えて、悲鳴を上げた。それで気が抜けた。 夫の最後の手紙にジークンの墓を見つけたと書いてあった。居力者を見つけたとも。
 博物館の夫の遺品に写真があった。夫とトレヴェリアンと夫の妹のヴァイオレットの写真。
 ヴァイオレットは妊娠してた。

 ホテルでの大佐の部屋。エミリーはチャールズに死体役になってもらう。
 エミリーは死後すぐにヴァイオレットが大佐を見た時も、彼が笑顔だったので、笑顔は死後硬直では無く、
何か嬉しい事があったと考える。
 水が漏れる音がする。「ホントに君は綺麗だよ」とエミリーに言うチャールズ。
 彼女は暖炉から水の滴る音がしているのに気づく。上の方に靴が押し込められていた。

 血がひっくり返されて置かれているバケツの底に滴ったている。
 血だらけで、包丁を握ったまま、ジムは目覚める。隣にはドクターの死体があった。
 エリザベスはショックを受ける。ミセス・ウィレットは警察に捕まった。
 シェフはカークウッドの従兄で、ハロルド・ウェルズ、刑務所の常連で、外にいた頃にミセス・ウィレットと知り合い、どうしても手が切れず、二人はカークウッドにここを買わせた。カークウッドも連行される。
 従兄こそ脱走囚だった。
 ミス・パースハウスは本物のシェフを知っていたので、カークウッドは彼女のメガネを盗んだ。
 「天才的だな」とエンダービイ。「殺人犯はもっと天才よ」とマープル。
 「あいつは頭が良いとは思えないけど」とチャールズ。「あなたは?」とエミリーに聞くマープル。
 「思えないわ」とエミリー。エミリーの手にキスをするチャールズ。「私もそう」とマープル。
 「でもジムは殺人犯じゃない。確かに利口じゃないわ。
ロンドンからわざわざ大佐を追いかけきて人前で脅迫するなんて」
 マープルによるとサソリの置物は関係がある。
 大佐は愛する人の兄を殺してしまったので、彼女を捨てるしかなかった。
 彼女は三年後に貧困と病から亡くなる。カイロの下町で。子供はとっても頭の良い青年に成長した。
 父親への恨みは捨てられなかった。だから彼はこのシタフォード荘に来た。チャールズの事だった。
 彼は大佐のアパートから便箋を盗み、ジムへの手紙をでっち上げた。
 ただ殺すだけでなく、本来は自分の物である財産を奪ったジムに罪を着せたかった。
 シタフォード荘のスキーが無くなっていた。スキーなら、ずっと下り坂なので、歩きより早く着く。
 暖炉の煙突に詰め込まれてたのはスキーブーツ。
 彼はエンダービイを追いかける前に必要な物をそろえて、窓から投げた。
 急いでたので閉め忘れ、マープルが閉める事になった。
 エンダービイに追い付いたのは、大佐を殺した後だった。ホテルに着いた時、屋上にいたドクターに見られた。
 地下室には鍵がかかって無かった。カークウッドが従兄のために開けておいたのだ。
 ウィレットはみんなの気をそらすために、心霊占いをやろうと言いだした。
 チャールズは大佐の部屋を調べるため、まずフロントに行き、
その時地下室で着いた石炭の粉が宿泊記録に付いた。
 大佐は息子に会ったので、笑顔になっていたのだ。
 チャールズは大佐を殺してから、タバコを吸い、普段吸わないのでむせた。
 ロンドンで盗んだジムのライターを置き、サソリも置いた。そしてスキーブーツを暖炉に隠した。
 ドクターはチャールズをゆすろうとし、チャールズは彼を殺し、その罪をジムになすり付けようとした。
 チャールズは外人部隊にいて、殺し方を知っていた。
 「僕の父は悪魔だ。戦うべきだった。どんな悪人よりも、許せない」エミリーはチャールズに銃口を向ける。
 チャールズは彼女に近づき、銃口を自分の体にぴったりとつける。銃声が鳴り、チャールズは倒れる。

 エミリーはヴァイオレットと一緒にアルゼンチンに行く。

 「クライブは悪魔じゃない。チャールズこそ悪魔だ」とマープルに言っているエンダービイ。
 「愛を知らずに育ったの。母親に愛されたのも、短い間。トレヴェリアン大佐は愛されてた。
二人のヴァイオレット、友人達」
 そう、エンダービイも彼を愛していた。エンダービイはヴァイオレットに引き続き雇われる事になっていた。
 彼女は鳥を飼えとも言ってくれた。
 マープルはエンダービイに送られながら、シタフォード荘の大佐の部屋を出る。
 その誰もいない部屋に人影が現れ、机の上のサソリを取り上げる。大佐だった。

感想:このお話最大の謎は、なぜあんな賢そうな女性が、あんなバカ男と婚約したのかと言う事。
 あんなバカより、ワルそうだけど、ハンサムだし、チャールズの方が良いよな…と思っていたら…、
ホンマモンのワルだった…。
 それでも、ジムよりチャールズの方が…。チャールズなら、環境が違えば、こんな事しなかったと思うし…。
 大佐が行った殺人より、チャールズの方が理解できる。
 でも、チャールズ、ジムに無実の罪を着せようとしてたな…。これは殺人より悪辣なような…。
 ドラマは原作と違う事があるみたいだから、原作を読めば、
なぜ彼女があの男と婚約したのか理解出来るのかな。

他の方のブログを読んでの感想:そっか、マープル物じゃないんだ。話もかなり脚色してるらしいし…。
 マープル物にするために、一生懸命頭をひねっているんだろうな。

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冷たい月

「冷たい月」
ファン・ジニ 第10話 脚本:ユン・ソンジュ 演出:キム・チョルギュ

 四年後。ウノの命日。
 湖畔で寝ていたキム・ジョンハン(キム・ジェウォン 声:宮内敦士)は酒瓶を持ちながら湖
(と思ったらHPによると川らしいが)にふらふらと入っていく
チニことミョンウォル(ハ・ジウォン 声:本田貴子)に気づく。
 当然止めるが、頬を叩かれる。
 彼女はジョンハンの腕の中で眠ってしまうが、
ムミョン(イ・シファン 声:川島得愛 誰?良い男♪)が彼女を連れて行ってしまう。

 綺麗に着飾ったミョンウォルは修練の時間を知らせる太鼓が鳴る中、
ペンム(キム・ヨンエ 声:藤田淑子)に出会う。
 ミョンウォルには舞を舞うつもりは無かった。

 ミョンウォルを妓席からはずせとソクチョンが言ってきたとスマンからペンムは聞く。
 キーセンを側室とする事は法で禁じられていたが、彼はミョンウォルを側室とするつもりだった。
 ソクチョンは王の御即位の際に功を立てられ、王様でさえ一目置いていた。

 ジョンハンはヤンバンなのだが、今は生活に困窮しているらしく、物乞いの食べ物を托鉢と称して食べている。  そこに綺麗に着飾って豪華な輿に乗っているミョンウォルが通りかかる。
 彼は彼女を知らなかったが、物乞い達の間でも彼女は有名だった。
 あの手を握るだけでも家一軒分はかかると言う噂。彼は輿の前に立って輿を止める。
 今宵共に過ごしたいと申し込むジョンハン。無理でしょうと彼女。
 私では家一軒分は払えぬと言う事かと彼が言うと、「今日いただく玉代はお屋敷二件分でございます。
 ですが、旦那様がそれ以上の玉代をくださるのなら、その約束を取り消しましょう」
 「私に、それだけの金があるはずは無かろう」
 「情けない事。玉代はお金や財宝だけでは無いのに。なんて愚かな男」彼女は去っていく。

 ミョンウォルは秀でた才能に最悪の振る舞いで知られていた。
 鼻を折ってやろうとピョクケス(リュ・テジョン 声:桐本琢也)は言うが、
同席していた人物にどうやってとたしなめられる。
 ピョクスケは二年間明国で暮らしていたらしく、今の世情にうとい。
 世間は彼女を得ようという男であふれていた。朝廷の名だたる方々も暇さえあればソンドに足を運ぶ。
 彼女と詩を交わした明国の使節まで恋文を送ったと言う話。いまだ詩を競って負けた事が無い。
 その話を聞くプヨン(ワン・ビンナ 声:安藤麻吹)は心穏やかでは無かった。

 ミョンウォルが野外でソクチョンの前でコムンゴ(たぶん…。6弦みたいだし…)を弾いていると、
笛の音が聞こえてきた。
 ジョンハンだった。ミョンウォルは弾き方を速めてついてこれないようにした。
 しかし、耳障りな笛の音は止まない。演奏、終わる。「どうだ、私の玉代は気にいったか」「悪くはございません」 「ならば、今宵は私と、共に過ごすか」「それも良いでしょう」何だととソクチョンは思わず言う。
 「さて、どういたしますか。
どうやらこのおなごは、貴殿が袖の下で建てられた立派な屋敷二件よりも、
この私の粗末な笛の音を気にいったようですが」
 仲間が「たわむれは止めなさい。ソクチョン様を怒らせたいのか」と言うが、
「お怒りになる事はございません。生きるも死ぬも玉代しだい。それがキーセンのさだめにございます」
とミョンウォルは言う。
 「もちろん、ソクチョン様がより尊い玉代をくださるのならば、そちらを賜りとうございます。おいやですか。
ならば、わたくしはこれで帰らせていただきます」
 ミョンウォルを待てと言って止めるソクチョンは望む物を与えてやろうと言う。彼女はご内室の座を要求する。
 驚くソクチョンに冗談だと言うミョンウォルはご内室の住まいを要求する。それなら出来ぬ事は無いとソクチョン。 人の道にもとるとミョンウォルを非難するジョンハン、彼女を叩こうとするが、彼女はその腕を掴んで止める。
 「旦那様がお手を煩わせる事はありません」彼女は役人の格好(本物?)した者達に刑罰の道具を用意させた。 「わたくしが呼びました。人倫に背いたわたくしは死すべき罪人。
ですが法を犯し、キーセンを側室にするとおっしゃったソクチョン様も、罪人ではありませんか?
ではまずわたくしが先に打たれましょうか。それとも、ソクチョン様が先にお打たれになりますか?」
 「この無礼者!」ソクチョンは怒るが、周りの女達は笑う。
 「なんとも良いざまだ。キーセンの手の上でまんまと転がされるとは。
学問を修めたヤンバンが、なんと情けない。それでも、一国の官吏と言えるのか!」
 ジョンハンは机を覆っていたキレを剥がして、食器をひっくり返し、歩き去る。
 ジョンハンを捕まえろと命令するソクチョン。ミョンウォルは声を出して笑う。
 何人もの下人に追いかけられるジョンハン。しかし、その彼をムミョンが助ける。
 ムミョンはミョンウォルの所にジョンハンを案内する。
 「お待ちし、ておりました、旦那様。貴重な、玉代をいただきましたので、心をこめてお仕えいたします」
 「いや、とんでもない。それは結構だ。私の、粗末な笛などそなたのコムンゴの足元にも及ばぬ。
あの程度の音色では玉代とは言えまい。では、これで帰らせてもらう」
 帰ろうとしたら、「罪人キム・ジョンハン。連行する」と役人に連れてかれてしまう。
 あの役人達は謀反を企てた罪人の詮議が勤め。
 しかし彼は謀反を企てた罪で引っ立てられたわけでは無かった。待っていたのは王。
 王は彼をイェージョパンソ(礼曹判書)、儀礼、外交などをつかさどる官庁の長官に命じたのだった。
 従えませんとジョンハン。またしても余の命にそむくと言うのかと王。
 王も今回は引き下がるわけにはいかないらしい。
 どうあっても従わないのなら、そちを見限るしかあるまいと言う王。ジョンハンの前に飲み物が置かれる。
 「命に服すか、毒を服すか、選ぶが良い」「それならば、毒を賜ります」
 「何ゆえに。そうも己の命を粗末にするのだ」「六年前に、とうに捨てるべき命でした」
 「…ならば、…ならば、朝鮮の楽曲を、誰が守ると言うのだ…」
 明のチャン大使は朝鮮の楽譜を低俗として燃やしていた。
 郷楽(ヒャンアク)は世宗大王の御世から百年続いてきた朝鮮の伝統だったが。
 王はジョンハンの師のソク・アンジュを斬り捨てていた。王にとっては友であったが。
 「考えてみよ、そちが明国に立ち向かい朝鮮の楽曲を守る事と、恩師に義理を立て命を捨てる事、
ソク・アンジュはどちらを望むであろうか」
 ジョンハンは王の命を受け入れる。

 ジョンハンは大使に賭けを申し込む。詩での勝負。大使は歓迎の宴を全て拒んでいた。
 朝鮮の楽曲は好きでは無いし、キーセンごときが歌い舞う低俗な芸など見たくは無かった。
 ジョンハンが勝ったら大使はその芸を見る。大使が勝てば、ヒャンアクを捨てる。大使に題を決めてもらう。

 部下の者からジョンハンと大使の賭けの様子を聞くピョクケス。書かれた詩はすでに30編を超える。
 どこまで持ちこたえるかと心配するピョクケスだったが、
プヨンはこの賭けに勝つのはイェージョパンソ様だと言う。
 使節のお勤めとはその目で見、感じられた事を詩で皇帝陛下にお伝えする事。
 チャン大使は秀でた文才をお持ちの方。ならば朝鮮をめぐられ書かれた詩は何十編にもなるだろう。
 チャン大使様が題をお決めなら、必ずやすでにお書きになった詩を元にしているはず。
 だが、イェージョパンソ様は何の用意が無くても引けを取っていない。
 ならば、チャン大使様の詩が全て尽きた時、どうなるか。

 ミョンウォルは新しいイェージョパンソがキム・ジョンハンである事を聞く。
 彼女はジョンハンを呼ばれてすぐに官服に袖を通すような権力の狗とさげすむ。

 ジョンハンは大使に勝つ。

 プヨン達が夜、稽古している所に現れるジョンハン。
 ジョンハンはプヨン達の舞を褒め、彼女達が大使の心を打つ事を期待する言葉をかける。
 「力の限りを尽くしてまいります」とプヨン。いきなりプヨンの手を取るジョンハン。
 その手に巻かれた切れはぼろぼろだった。
 「これほどまでに厳しい稽古を、重ねているのか。この手が示すそなたの気持があれば十分だ。
その熱意なら、明国大使はもとより、天の心さえも動かすであろう。私はそう信じる」
 しかしメヒャン(キム・ボヨン 声:高島雅羅)は出るのを断る。自分達では無理だと。彼女はペンムを推薦する。
 メヒョンはヒャンアクを廃すると決めている大使に何を見せても低俗だと言うに違いないと、辞退したのだった。
 彼女はヒャンアクが廃止されても、唐楽に合わせて唄い舞えば済む事と思っていた。

 ミョンウォルがいなくなった。どうしてもコムンゴを奏でる気にはなれないと寺に行ったのだ。
 ミョンウォル、明月と言う名を与えたのは和尚だった。暖かい月のような心で万物を照らすようにと。
 「その心は、もはや捨てました」「ならば、名前も一緒に捨てるべきであろう」
 「真冬の冷たい、氷のような月になるのも良(よ)いと思いませんか。その月を武器とするのです。
月の光が世の中の全ての心を切り裂き、目と言う目をつぶす刃(やいば)にもなる事を、
思い知らせてやるのです」
 「それで何を得ようと言うのだ」ジョンハンだった。「人を傷つければ、己も傷つく。それが世の理(ことわり)だ」
 一緒に戻ろうとジョンハンは言うが、彼女に従うつもりは無い。
 「そなたには、コムンゴの名手としての誇りは無いのか」
 「誇りとおっしゃいましたか。ヤンバンの輩(やから)は勝手な事ばかり。
卑しい身分と家畜にも劣る扱いをしたかと思えば、都合良く名手などと持ち上げ、誇りを持てと言うのですか。
お引き取りください。はらわたが煮えくりかえってまいります。
政(まつりごと)を盾に、私腹を肥やす事しか頭に無い者が着るその官服、見ただけで吐き気がします」
 ミョンウォルはジョンハンの前から立ち去ろうとする。
 「…そなたが言う通りだ。そなたが正しい。
腐敗したこの世の中で、ヤンバンだ役人だと言う奴らは、権力を振りかざしては、
民を踏みつけにして、私腹を肥やす事に忙しい。
民が喘ぎ苦しんでいようと、気にも留めない」
 ミョンウォル、振りかえる。
 「だが、そもそもヒャンアクは、民を大切に思い、哀しみ憐れむ心から生まれた。
その心が忘れられているために、世の中は一層腐敗しているのだ。
だからこそ、私はこの国のヒャンアクを諦めはしない。
諦めれば、民を思う、その心が、永遠に失われてしまうだろう」
 「勝ち目の無い戦でございます。ヒャンアクを葬ると決め、目も耳も閉じた者が相手。
その相手を説き伏せる、そんな音色など、この世にはありません」
 「私は真心を信じる。そなたの真心が、その指先で音色となり、朝鮮のヒャンアクを守ってくれる。
そう信じている」
 彼女は笑んで、去っていく。

 ジョンハンは戻る。大使は舞には関心を示さなかった。
 ピョクケスが楽器を奏でてはどうかと言うが、ミョンウォルがいず、困るペンム。
 「わたくしのつたない演奏でもよろしいでしょうか」
 寺でとは違って艶やかな装いをしたミョンウォルがコムンゴを手に現れる。
 彼女がコムンゴの覆いを取ると、コムンゴには弦が張られていなかった。「この私をあざけるつもりか!」
 「いいえ、そうではございません」
 「無礼者!」「そのお心に響く調べが、この朝鮮に、いえこの世に一体あるのでしょうか」「何だと…」
 「調べとは耳では無く心で聞く物にございます。
しかし、大使様はあるお考えをお持ちのため、お心を閉ざしておいでです。
今ここでわたくしがいくら真心をこめて調べを奏でたとしても、そのお心には届くはずもございません。
違いますか。ならば、大使様に感銘を与える音色はただ一つ。
…大使様が胸に秘めておられる心の音(おと)しかございません。
わたくしは大使様が、この場にいる誰にもまして、技芸を愛する深いお心をお持ちだと信じています。
そうではございませんか。
ですから今日は、このコムンゴを通し、その尊い心の音をお聞かせいただきたいのです」
 大使は笑う。「もしわたしがコムンゴの音色が汚れていると言ったならば」
 「そのお心に汚れた音が潜んでいるのです」「では素晴らしい音色だと言えば」
 「そのお心に、天の音をいだいておいでと言えましょう」声をあげて笑う大使。
 「まことに如才ない。まさに才気溢れるおなごだ」
 ソン長官(ヒョン・ソク 声:佐々木勝彦)がミョンウォルに詩を詠ませてみる事を勧める。
 大使が与えた題は「空」と「東」。彼女はすぐに詩を書く。その詩に書かれた遊人とは私の事かと大使。
 「そう思われたのなら、そうなのでございましょう」
 偉大なる明国の廬山をこの地の滝などと比べるとは明国を侮辱したと咎める事も出来るぞと大使。
 明国は大国、小国のキーセンごときの詩に侮辱を受けるなどふさわしくないとミョンウォル。
 チョンマ山が東方一の景勝の地だと、と大使。
 己が生まれ育ち、いずれは骨をうずめる地を誇りに思う事は、
身分の違いや男女に関わらず誰もが抱くべき心でございましょうとミョンウォル。
 「山河に大小の違いはございましても、天の産んだ自然に優劣や良し悪しはございません。
己を育んできた土地の、万象を愛し、慈しみながら生きる事が、人としての務めでは無いでしょうか」
 「ふん…小国ゆえ、朝鮮の楽曲など貧弱な物と思っていた。だが、今日おまえの詩に多くの事を教えられた」
 「ありがたき御言葉にございます」大使はミョンウォルの前に行き、彼女にチシマを出してくれと頼む。
 彼女は衣の裾をはだき、白い布の部分を出す。大使はそれに詩を書く。
 「ふたたび朝鮮に来た時はおまえを訪ねよう。それまでその詩心を忘れるで無いぞ。
 おまえを通して朝鮮を見るとしよう」大使はミョンウォルの前から離れる。
 しかしミョンウォルは大使が詩を書いた布を引き裂き、それを火にくべるのであった。
 大使は「この無礼者!」と怒鳴るが、彼女は片方の唇を吊り上げて笑むだけであった。

感想:ジョンハンさんとミョンウォルが恋仲になるんですか。まあ、坊ちゃんよりは好きです。
 愛嬌があるし、一本筋が通ってるし、知性と教養がある。大人の男ですね。
 坊ちゃんより、と言うか、ものすごくお似合い。しかし、私はムミョンが、カッコいいので、好きです。
 どこで拾ってきたのでしょうか。私もそこに拾いに行きたい。
 このドラマはやはりミョンウォルことチニが綺麗なので、それで見ちゃう所があります。
 ああ言う綺麗な人を見ると自分を反省します。やはり、素材が何でも、綺麗になる努力はした方が良い。
 面倒だが…。強気な人も好きです。強気ばかりだと、争いが絶えませんが…。
 ミョンウォルの気持はわかりますが、坊ちゃん、好みじゃないし、一緒になってもうまくいったとは思えない。
 二人で、世の中の片隅で、幸せになれたんでしょうか。しかし、チニは心底技芸が好きなはず。
 キーセンは確かに嫌な所が一杯ありますが、技芸をするには妓生(キーセン)しかない。
 ペンムはチニに鶴の舞を教えたいのだが、チニは舞う事を頑なに拒否。
 坊ちゃん死んじゃったから、彼のために封印しているのだろう。心底、舞う事が好きなのに。

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雨に流された絆(きずな)

「雨に流された絆(きずな)」
太王四神記 第10話 音楽:久石譲 脚本:ソン・ジナ 演出:キム・ジョンハク

 ヤン王を殺したのはタムドク(ペ・ヨンンジュン 声:萩原聖人)とされていた。
 部族長の息子達を誘拐して、父王にすぐに即位させよと脅迫したというのだ。
 タムドクは父が亡くなったのか確かめると言ってコムル村を出ていこうとする。
 ヒョンゴ(オ・グァンノク 声:チョー)はキハを火天会の手下と言う。
 キハをあの女と言うヒョンゴに「そんなふうに呼ぶな」と言うタムドク。
 ヒョンゴは我らがつかえるのは今ここにおられるチュシン国の王様でございますと言うが、
「おぬしの目は節穴か。その耳も頭も使い物にならないのか!
この私は、命おしさに、数少ない部下を、盾にした男だ。
自分一人恋人と幸せになるために、この国も父親も捨てて逃げ出そうとした男だ。そんな私が、王とはな」
 苦く笑うタムドク。スジニ(イ・ジア 声:永田亮子)は一人タムドクについて行った。クンネ城に入る二人。
 スジニはタムドクが自分と関わるとスジニやヒョンゴ達が死ぬと考えて、関わろうとしないのだと思っていた。
 王の遺体は天地神堂にある。
 もう私についてくるなとさっさ歩いて行くタムドクに、スジニはついて行きながら言葉をかける、
天地神堂に行くか、それとも「先にあの女に会います?」
 立ち止まって、振りむくタムドク。
 「天地神堂の事は良く知りませんが、
あの女なら今ヨン・ガリョ(パク・サンウォン 声:菅生隆之)の家にいるそうです。
なんなら、あたしが連れて来て差し上げますよ。まさか、殺されたりしませんよね」
 「どういう意味だ」
 「お師匠様はあの女が火天会の手下だって。もしそうならあたしを殺してから誰かさんも殺そうとするはず。
お父様だってあの女が…!」
 「私が信じられないのは、おまえとあの師匠どもだ。しかし、キハの事は11の時から信じている。
意味がわかるか」
 踵を返して、早足で歩いて行くタムドク。

 夫を失ったタルビ(シン・ウンジョン 声:花村さやか)はパソン(キム・ミギャン 声:福田如子)が
勧めてもなかなか食べ物を口にしようとしなかった。
 チュムチ(パク・ソンウン 声:乃村健次)がその食べ物を取り上げる、
城の外にいる飢え死にしそうな子供らにやると言って。
 「あいつ見てると腹が立つんだよ!」「だから、なんでおまえさんが腹を立てんだい!」
 「この世で、飢え死にしようって奴が一番癪に障る。
刀で腹を刺して死ぬんでもなく、火に飛び込んで死ぬわけでもなく、飯を食わずに死ぬなんて言語道断だ!」
 パソンとチュムチの引っ張り合いで落ちた食べ物をタルビが拾って食べる。
 乾いていて食べづらく、水を要求するタルビに、急いで水を持って行こうとするチュムチ。

 スジニはキハに会いに行く。
 彼女は急須の下に文を入れて、女官の格好で茶を運ぶが、その途中、
サリャン(パク・ソンミン 声:杉山大)とすれ違い、彼は振り向き、
又前を向いて火天会大長老(チェ・ミンス 声:俵木藤汰)に付いて歩み去る。
 サリャンは長老にあの女がキョック場で太子といた女だと話す。

 タムドクは天地神堂に赴く。そこで、近衛兵の生き残りから話を聞くタムドク。
 ヤン王は神官と二人で霊廟に入られた。中から悲鳴が聞こえてきた。そこで隊長が扉を開いた。
 近衛兵はあの神官が陛下の胸に剣を突き刺していたのを私も見たと言う。
 逃げるように彼女の前から歩み去るタムドク。
 大神官(上村典子)はこの国はヨン・ガリョの手のうちだから、二度と戻ってはなりませぬと言う。
 タムドクは泣きそうな顔で剣を柱にぶつける。

 馬小屋で座り込んでいるタムドク。スジニは少し離れた所で彼の様子を窺っていた。
 そこに来るキハ(ムン・ソリ 声:佐古真弓)と火天会。二人は火天会と戦う。雨が降ってくる。
 キハはタムドクに近づこうとするがサリャンに止められる。見つめ合うタムドクとキハ。
 しかし少し斬られて悲鳴をあげたスジニに気を取られるタムドク。
 倒れたスジニを助け起こし、タムドクはキハの前から去っていく。

 タムドクはコムル村にスジニを運んでいた。スジニの毒は抜けたと座り込んでいるタムドクに話すヒョンゴ。
 しかしタムドクが眠っているの見て、タムドクをそのままにして去っていく。
 目を開いたタムドクは目の前にあるチュモ神剣を見つめる。
 タムドクがスジニのタオルを濡らしていたら、スジニが目を覚ます。「生き返ったか」「私がいつ死にました?」
 「死んだかと思った」「わたしはしぶといんです。そう簡単には死にません」
 「おまえにこう言ったな、11歳から信じてきた女だと」「ほら、飼い犬に手を噛まれるって言いますし」「なあ」
 「わたしはスジニです」
 「悪かった。私の過ちでおまえが死にかけた。
私の過ちで父上を死なせてしまい、テジャ城であの者達を死なせた」
 「それで?」「なあ」「スジニです」
 「おまえの師匠は杖が光ったからと言って、私を王と呼んだが、おまえはどうだ」「あたし?」
 「師匠が王だと言えば、それに従うのか」
 スジニは体を起こし、「ちょっと、傷を見てください」とシャツをたくし上げて、背中の傷を見せる。
 タムドク、スジニも一応若い女性ではあるので思わず顔をそらすが、傷を見る。
 「治ってるでしょう。子供の頃からです。どんなに切り傷や擦り傷があっても、一晩寝れば治っちゃうんです。
まあ毒を使われると困るけど、そんなの火天会くらいだし。
王様なら、あたしみたいみたいにならないといけませんよ。
王様になったら、今よりもっとたくさんの人を殺す事になる。戦になったらどうします?
王様の突撃!の一言で、数多くの兵士達が戦で命を失うんですよ、自分のために。
そのたびに苦しんでうずくまってたら王様は務まりません。
だから、王様ってものは、どんな痛みをおっても、一日で癒す事の出来る力が必要なんです。
そして又立ち上がって、前に進んでいくべきじゃありませんか?私について来い、私は王だ、ってぐあいに」
 微笑むだけで、何も言わないタムドク。
 スジニ、溜息をつき、「ああ、良い事しゃべり過ぎて頭が痛いや。寝ますね」と寝る。
 「スジニ、…まだ言ってなかったな」「何です?」「ありがとう」秘かに喜ぶスジニ。

 明日、神殿では王の殺害犯に関する審議が執り行われる。
 タムドクに神殿には来るなと伝えろとホゲ(ユン・テヨン 咲野俊介)はキハに言う。生きては帰れない。
 カウリ剣。天地神堂の大神官等が天に代って罪人を見極める方法。
 心臓に剣を刺して判断する。生き残った者は一人もない。
 来たら、私の手でカウリ剣を行う事になるとホゲは言う。キハはタムドクはお見えになると確信していた。
 王の亡骸がある場所だから。彼女は神殿に行くと火天会の長老に言う。

 ヒョンゴは部族長達はタムドクが息子達を殺したと思っているから行くなと言うがタムドクは行くつもり。
 「チュシンの王は、天が遣わすそうだな」「チュシン国は、天が命じて、作られた国ですので」
 「…私が王なら、天が守るだろう」「そんな、しかし…」「どうした?天を信じられないのか」
 「そんな事は…、ですが」「私も信じられない。だから尋ねる、天にな」歩み去るタムドク。
 やっぱりついて行こうとするスジニを止めるヒョンゴだったが、「コムル村村長殿」スジニ、天を指差し、
「信じてないんですか」と言い、歩み去る。
 「信じてはおる。まずいなあ」ヒョンゴも歩いて行く。

 パソン達と歩いているチュムチ。荷車にぶつかりそうになった女が悲鳴を上げる。タルビだった。
 チュムチは荷物の藁を拾ってやり、又歩いていくが、タルビはチュムチを追いかける。
 チュムチが振り向くと止まる。しかし、やっぱりついて行く。

 神殿の審議の場に現れるタムドク。

感想:「ハゲタカ」以来のDVDを買っても良いと思うドラマ。アクション素敵だし、登場人物達、大概好きだし。
 タムドク様とスジニは超好き!しかし、キハは可哀想。無実なんだが…。火天会に印をつけられているし…。
 ああ、スジニ、若い女と言う自覚が全然無し。しかし、私も同じ事をしそうだから、人の事は言えないのさ…。
 顔をそむけるタムドク様、可愛い。でも、照れてはいないよな。うん、とっくの昔に、大人の男だし。
 タルビ、チュムチを好きになったのね。ストーカー状態。うん、チュムチ、良い男だ。
 ヒョンゴ、ちょっと自暴自棄になってるタムドクに振り回されて、可哀想。
 私は、天を試すのは良い事とは思えません。でも、まあ、ドラマは劇的に動かないと。
 (淡々も好きな人間ですが)
 罪を着せられ、父は死に、恋人には裏切られ、自分のせいで人が死に…、自暴自棄になるよなあ。
 カウリ剣、魔女裁判並のひどい制度ね。タムドクから離れないスジニ、可愛い。

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暗黒館の殺人

「暗黒館の殺人」綾辻行人

最後まで書いているので、犯人、ネタ、ばらしまくりです、注意!

前口上

 熊本県の山深い森の中に暗黒館と言われる館が建っている。

第一部 第一章 蒼白の霧

 1991年9月23日、江南(かわみなみ)孝明(たかあき)は濃霧の中、暗黒館に向かっていた。
 手には母方の祖父が愛用していた懐中時計。時計の裏側にはT・Eと彫られてある。
 死んだ祖父の名は遠藤富重(えんどうとみしげ)。暗黒館は中村青司が補修、再築に手を貸した館だった。
 孝明は死んだ母親の事を思い出す。彼女は重い病に犯された。孝明は兄と似ていない。
 病床で実は孝明は自分の子では無いと突然言ってきた母。エイプリルフールの冗談だったが。
 母と見た普賢岳の火砕流のニュース。父は出来る限りの延命措置をお願いし、母は殺してと言ってきた。

第二章 誘(いざな)いの囁き

 左目の所に大きな傷がある雑貨屋の主人は
江南が暗黒館に行くと言うとあそこには良くないものがおるから気をつけろと言った。
 江南は母の四十九日の法要の席で大叔父から暗黒館の事を聞いた。
 フランシス・コッポラが今度撮る「ドラキュラ」と言う映画の事とか色々な話がある中で、
突然大叔父が言ってきたのだ。
 あの懐中時計は母方の祖父が弟の大叔父の敬輔の古物店から買った物。
 大叔父は暗黒館の持ち主が家財を整理したがっていると言うので買いに行った事があるのだ。
 地震が起き、車をぶつけてしまう。誘われる声に導かれ、歩いて行く。
 鹿谷門実は留守だったので、留守電にメッセージを残しておいた。
 船に乗って島に渡り、声に誘われて、十角形の塔に上る。そして地震で、塔から落ちる。

第二部 第三章 墜落の影

 館は湖の中の島にあった。
 中原中也に似ていると言うので中也と呼ばれる私は塔から人が落ちるのを目撃する。
 私は一緒にいた浦登玄児と一緒に駆けつける。
 そこには使用人の羽取しのぶの息子でちょっと知恵が遅れている慎太少年がいて、
落ちた人がいる方を指さして逃げる。
 塔から落ちた青年は無事だった。
 暗黒館は外壁が黒、内装も基本的に黒で後は赤くらいしか使われていない館だった。
 青年は身元を示す物を何一つ持っていなかった。私は玄児と塔に入る。

第四章 空白の時間(とき)

 この館を作った玄児の曾祖父の玄遙はイタリアでジュリアン・ニコロディと言う建築家を知り、
彼の建築物をモデルにこの館を建てた。
 塔の上で懐中時計を見つける。
 玄児は自転車で私とぶつかり、それが元で私が一時的に記憶喪失になり、
私は彼の東京の家にしばらくやっかいになったのだ。
 青年が乗って来たらしい舟は流されていた。玄児には九歳か十歳前の記憶が無かった。

第五章 緋の祝祭

 青年は口がきけなくなっていた。館には緋色の絵があった。藤沼一成の絵。
 首藤利吉と言う玄児の叔父がまだ帰ってきていなかった。叔父は母方の祖母桜の婿、卓蔵の妹の子供だった。 私は玄児に誘われてこの館に来た。
 東館二階の客室にいると物音がして振り向くと廊下に通じる扉が閉まる所だった。
 追いかけたが、行き止まりの廊下で消えてしまう。

間奏曲 一

 少年。少年は暗黒館に向かっていた。事故にあった車と死体を見る。青年は目を覚ます。

第六章 異形の寸劇

 行き止まりの壁の向こうから声が聞こえる。右の燭台の蔭のレバーを動かすと、壁がまわった。
 秘密の階段を抜けた先は舞踏室。そこに美鳥と美魚と言う少女がいた。シャム双生児。
 私の様子を窺っていたのは彼女達だったのだ。
 姉妹は舞踏室から出て行き、私は誰もいないはずなのに男の声を聞く。

第七章 惑いの檻

 暗黒館は中庭を四つの建物が取り囲んでいるものだった。中庭には小さな四角い建物。
 鉄の扉には錠前がかかっていた。中には階段があり、地下に続いていた。私は浦登征順に出会う。
 彼は玄児の母カンナの妹望和の夫だった。彼からのあの四角い建物が惑いの檻と言う名前である事を知る。
 しのぶが中也を呼びに来る。青年が目を覚ましたのだ。青年は江南と言う字を書いた。名前らしい。

間奏曲 二

 少年。名は市朗。彼は転校生が暗黒館を見たと言うのを聞き、自分もと思ったのだった。
 あの館は市朗達にとって禁忌と恐怖、そして好奇の対象であった。
 一人で行けば、みんなの尊敬を得られるに違いない。地震で山が崩れ、帰れなくなる。
 湖畔の桟橋のそばには小さな四角い建物。
 中にいた男は包丁を研いでい、市朗は彼には声をかけず、駐車場のジープの荷台で夜を過ごす。
 江南は殺してと言った母親を思い出す。

第八章 兆しの色

 江南青年は煙草を持っていたが、マッチもライターもどこを探しても見つからなかった。
 塔の中の足跡は江南青年のしか無かった。塔の上の座敷牢にはかつて玄児が閉じ込められていた。
 彼自身は憶えていなかったが。船以外には浮橋と言う手段もあったのだが、見に行ったら壊れていた。
 湖は赤くなっていた。土砂崩れのせいだろう。

第九章 午後の無惨

 湖畔の建物に常駐している蛭山が乗ってきたエンジンつきの船が岸に激突して大破した。蛭山は瀕死の重傷。 中也は征順の息子、清に出会う。彼は早老症で、浦登家ではたまにこの症状の子供が生まれていた。

第十章 迷宮の調べ

 北館の食堂で玄児と食事。サロンに場所を移そうと玄児。中也は煙草を取りに部屋に戻る。
 北館に戻りピアノの音を聞く中也。美鳥と美魚が音楽室で弾いていたのだ。彼女らと一緒にサロンに行く。
 彼女達は猫を紹介すると言う。チェシャと言う名前。ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」を思い出す中也。 サロンには音楽を流すからくり時計があった。

第十一章 闇の宴

 時計は古峨精計社の物だった。中也はダリアの宴に招かれる。ワインを飲み、パンにペーストを塗って食べる。 変な味。中也が飲もうとしたり、食べようとするたびに、宴に集った者達皆が中也を注視するし。
 スープを食べるのをためらっていたら、「食したまえ」と皆が唱和する。食べる中也。
 中也は征順から宮垣葉太郎の署名本があると言われる。興味がおありになるならお見せしましょうかと。

間奏曲 三

 市朗は浮橋を渡って館のある島に行く。慎太に廃屋にかくまわれる。
 そこにある机の引き出しには色々な物が入っていた。札入れとかマッチとか。

第三部 第十二章 混沌の朝

 蛭山が殺された。蛭山自身のズボンのベルトで首を絞められたのだ。
 蛭山が寝かされていた部屋にはしのぶがいる部屋を通らなければ行けないはずだった。

第十三章 疑惑の扉

 蛭山がいた部屋には秘密の扉から入れた。

第十四章 無音の鍵盤

 双子の母の美惟は双子が生まれてから、狂ってしまっていた。
 彼女は毎日かつてオルガンがあった場所に行っては、ピアノを弾く動作をした。

第十五章 無意味の意味

 チェシャは黒猫だった。今は剥製。中也は玄児と話す。
 死にそうだった蛭山をどうしてわざわざ殺さなければならなかったのか。

間奏曲 四

 市朗は館に入る。

第十六章 宵闇の逃走

 玄児が中也を呼びに来る。
 望和はアトリエにいる事が多いのだが、そのアトリエの前にブロンズ像が転がっていて、
ドアを開ける事が出来ないのだった。
 像は一人ではどうしようもないほど、重かった。
 玄児と中也、そして医者の通称、野口、本名は村野英世先生と一緒に、ブロンズ像をどかす。
 像を倒したのは医師によると、首藤の息子の伊佐夫らしい。酔っ払って、やったみたいだ。
 部屋では清の母親の望和が殺されていた。彼女のスカーフで首を絞められて。
 隣室のガラスが破られていた。その向こうは赤の広間。赤の広間から外に逃げ出す人影。少年だった。
 少年は塀に阻まれ、泥溜りの中にしゃがみ込む。
 少年は玄児にうながされ、立ち上がるが、足を踏み出した途端に、全身がはまってしまう。
 何とかそこから出たが、体中に人骨がまといついていて、少年は恐慌をきたす。
 中也もムカデに噛まれ、気を失う。

第四部 第十七章 追憶の炎

 中也は思い出す。母に叱られたのに、遊びに行き続けた誰もいない洋館。
 母は洋館が火に包まれた時、中に飛び込んで行ってしまった。
 私が火事の騒ぎを知ったのはその何十分か後。その時家にいなかった。

第十八章 暴虐の残像

 あの大量の人骨は玄遙の妻ダリアが殺した人達の物。望和が描いていた絵は異様な物だった。
 三本指の足の男に組み敷かれている若い女。描かれている花はカンナ。玄児の母親の名もカンナ。

第十九章 抜け穴の問題

 アトリエの隣の部屋には隠し通路があった。

第五部 第二十章 消失の夜

 子供の時、玄児は座敷牢に閉じ込められていた。
 なぜお父様はそんな事をしたのかを聞こうと曾祖父に会いに行く。倒れている玄遙。
 殺されていた。知らない顔の誰か。父親の声を聞き、振りむいて、部屋の中をもう一度見たら、誰もいなかった。 カンナの父卓蔵も首を吊って自殺していた。
 やはり首を吊って自殺した妻の、桜のもとへわれもゆかん、と書き残して。玄遙を殺したのは卓蔵と思われた。  その後、玄児は火事に巻き込まれ、記憶を失う。

第二十一章 妄執の系譜

 ダリアの宴で中也が供されたのはダリアの肉だった。
 ダリアは家族に自分を殺してもらい、その肉を自分の誕生日で命日でもある日に食べるよう指示を出したのだ。 肉は塩漬けにした。葡萄酒には彼女の血液と骨の乾燥粉末が入っていた。浦登家は短命の家だった。
 妻と二人の子を流行病で亡くし、玄遙は旅に出る。イタリアでダリアに会う。
 玄遙はイタリアで病に犯され、ダリアが自分の血を与えてその命を救った。
 ダリアは闇の王と誓いを立て、不死性を獲得したと言う。契約とは、「光よりも闇を愛す」。
 そして玄遙はダリアを妻とし、彼女の契約に即した館を立てる。
 湖には人魚伝説が伝わっていて、この地を選んだ。

第二十二章 暗黒の眷属

 卓蔵は誰かの子供を宿したダリアと玄遙の一人娘桜と結婚をする。その子供の父親は玄遙。その子がカンナ。 桜は若い日の母親に似ていた。ダリアはその事で狂った。
 不死性の次の段階、不老性を獲得しようと、村の若い女や子供を攫ってきて、実験をした。
 十三人が虐待や拷問で殺された。
 彼女は王の契約とそぐわぬ事をしたと思い、力のある自分の血肉を家族に分け与えようと決めた。
 卓蔵は打算で結婚したが、玄児の父親、柳士郎はカンナを愛して結婚した。カンナは玄児を生んで死んだ。
 その秋には桜が自殺した。玄児は血液型から自分の父親は卓蔵ではないかと言う。
 だから柳士郎は玄児を憎んだのだ。しかし望和を画を見ると違う考えが浮かぶ。
 玄児の父親は玄遙かもしれない。

間奏曲 五

 市朗は赤の広間で見た、望和を殺したらしい犯人の顔に見覚えがある気がする。

第二十三章 無明の夜明け

 玄遙が殺された部屋にも隠し扉があった。惑いの檻は墓所だった。
 惑いの檻と呼ばれるようになったのは桜が自殺してから。ダリアの肉を食した者は自殺をしても死ねない。
 呼吸が戻り、心臓が動き出しても、桜の意識は戻らなかった。卓蔵は惑いの状態を示さなかった。
 彼が実は自殺では無く、殺されたとしたら納得できる。玄遙は一旦死んだのに、息を吹き返した。
 しかし廃人同然で、柳士郎は惑いと断定、彼を惑いの檻に入れる。
 檻の中で柳士郎は立ち上がって動くようになった。ダリアの頃からの使用人鬼丸老が彼に食事を与えている。  玄児は中也を自分に似ていると思い、ダリアの宴に招いたのだった。

第二十四章 分裂の明暗

 中也は美鳥達に切り離す手術をするつもりは無いのか聞く。
 「切り離されて、二人がばらばらになっちゃうくらいなら、死んだ方がましだわ」と二人は恐慌をきたして嫌がる。 双子をなだめて、二階の客室に戻る。清に起こされる。玄児が呼んでいるのだ。市朗が何かを話したらしい。
 部屋を出ると双子達が中也を見つけて階段を昇ってくる。その時地震が。
 階段の吹き抜けのシャンデリアが嫌な音を立てて双子達に向かって落ちる。
 双子は避けるが、階段から落ち、ばらばらになる。二人はすでに手術をしていたのだった。美魚は重傷だ。

第二十五章 真昼の暗雲

 市朗の話で慎太が隠していた江南の札入れ、懐中時計が見つかる。
 中也は犯人は玄遙ではないかと言う考えを玄児に話す。二人は惑いの檻を見に行く。
 檻の向こうには三本指の足跡がついていた。鬼丸老は靴を履いているから、あれは玄遙のもの。
 しかし鬼丸老の話では、玄遙が外に出る事は決して無かった。

第二十六章 欠落の焦点

 市朗の話では、車の横で死んでいた男はベルトで首を絞められて殺されていた。
 その死体はおそらく首藤利吉。中也はある考えを確かめるために玄児と一緒に玄遙が殺された部屋に行く。
 描かれた絵の後ろには鏡があった。鏡は隠し扉の壁にある。
 その隠し扉が開いていて、幼い玄児はその鏡に映った自分の姿を見たのだ。当時の玄児は鏡を知らなかった。 これで柳士郎のアリバイは無くなる。しかし今度の殺人は柳士郎では無いと玄児は言う。江南。
 江南はかつて玄児の世話をしていた諸井静の息子の忠教だった。

間奏曲 六

 彼らの現在は一九五八年、昭和三十三年。

第二十七章 暴走の構図

 首藤利吉は精神病院から忠教を引き取って来たのだった。忠教は母親を殺していた。
 彼女は長崎で被爆し白血 病にかかっていた。
 彼女は忠教に困った時には柳士郎に会いに行けと言っていたそうだ、あの懐中時計を持って。
 それを聞いて首藤は忠教が柳士郎の子供と推測。
 忠教を使って、柳士郎を脅し、ダリアの宴に参加を許されようとしたのだ。
 忠教が母親を殺したのは病苦を見かねたからでは無いかと玄児は推測する。
 首藤も重症で苦しんでいたから殺した。蛭山も。望和は息子の代わりに死にたいと言っていたから。
 市朗は慎太の隠れ家で忠教の子供の頃の写真を見ていた。
 だから犯人に見覚えがあると言ったのではないか。しかし忠教にはある身体的な特徴があった。
 指の癒着を切り離したような外科手術の痕があるのだ。玄遙の三本指。忠教は玄遙の子。
 玄児は廊下の方に声をかける。そこには柳士郎がいたのだ。柳士郎は自分が玄遙と卓蔵を殺した事を認める。 玄児を座敷牢から出す事にしたのは、カンナに似てきたから。
 そして玄児の父親は玄遙と知った事により、殺意がふくらんだ。それまでは卓蔵と思い込まされていたが。
 懐中時計はダリアの形見。三人は柳士郎の部屋へ移る。
 そこに南館に落雷があり火事になったとの知らせが入る。忠教は柳士郎の子だと柳士郎。江南こそ玄児。
 玄児は忠教だった。昔の火事で、玄児と忠教、両方とも記憶が無くなった。それを利用して入れ替えたのだ。
 美惟と望和はその考えに協力してくれた。使用人は皆解雇した。鬼丸老は何もしゃべらない。
 静もそれを承諾したが、彼女はその代りダリアの肉を所望した。「助けて!」と言う女性の悲鳴。美鳥だった。
 江南は美魚を殺し、美鳥を追って来たのだ。二人は切り離さるくらいなら死んだ方がましと言ったから。
 玄児が江南を止めようとするが、狂った江南の方が強かった。
 柳士郎が江南を玄児と呼び、彼を自分の書斎に呼びいれ、戸を閉めて火をつける。市朗は南館にいた。
 火事から逃げるが、ついてきたはずの慎太がいない。慎太は家族の写真を取りに戻ったのだった。
 市朗は慎太を助けに行き、左の顔面に火の粉を浴びる。
 玄児は居間の方から書斎に入れるので、そこに行き、中也の目の前で扉を閉めてしまう。
 中也は美鳥と美惟を助けて逃げる。
 中也は新たなこの館の主人となった征順から屋敷の補修、再築の依頼を受ける。
 中也の本当の名は中村青司。

第六部 第二十八章 封印の十字架

 江南が目覚めたら鹿谷がいた。過去を見たと言うと、夢だと鹿谷。
 しかしそこに現れた老紳士はこの屋敷ならありうると言う。彼は浦登征順だった。
 彼は病院や警察にはいっさい連絡していなかった。
 村野先生は亡くなっていて、家人の医師が江南の様子を見たらしい。江南は屋敷の様子が昔と違う事を聞く。  青司の提案で変えたらしい。その変化の元、渡り廊下を見せてもらう。シューベルトのピアノ曲が聞こえる。
 鹿谷が小柄な黒いフードの人間を見る。惑いの檻。そう、中庭に十字架状に渡り廊下が渡されていたのだった。

感想:美少女のシャム双生児は魅力的。うん、はい、ばらばらにはビックリしました。
 いくつか引っ掛かっていましたが、過去とは最後まで気づいていませんでした。
 ですから、彼が犯人とは露ほども思わず。家人に医師という事は玄児は大丈夫だったのかな。
 鬼丸老はダリアの肉が利くと言う証拠か。市朗少年、がんばりましたね、お気の毒。
 他の館を一つも読んでないので、館を読んでいる人なら湧くであろう感慨が何も無い。
 とりあえず、黒猫館買いましたが、読むのは大分先になりますし。
 採光部分が極端に少ない館と言うのは、寒そうですが、
サングラスかけると光の柔らかさに感激する人間の私には、悪くは無いかも。
 でも、この館には住みたくは無い。実際ダリアの肉って、呪いその物だし。
 でも、どこにも通じてない階段とか、隠し通路とかは、大好き。

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届いた愛

「届いた愛」絶対彼氏 第7話 
原作:渡瀬悠宇 脚本:二瓶遵平 演出:佐藤源太

 井沢梨衣子(相武紗季)は公園で伊藤美加(上野なつひ)に男の人が突然抱きしめて来るって
どういう事か聞いてみる。
 そこにナイト(速水もこみち)が現れ、土手に咲いていた花を花束にして梨衣子に贈ろうとする。
 しかし公園で遊んでいた幼稚園児の女の子がじっと見ていたので、あまり喜ばない梨衣子よりはと、
そちらに贈る。

 梨衣子の部屋。彼女はパティシエが書いたお菓子の本を集めて新しいお菓子作りにやる気満々。
 そこに現れる大家、吉岡鉄子(峯村リエ)、激辛料理を持ってくる。
 ナイトが暑がって、脱いでくれないかと期待しての事だった。
 しかし大家がナイトにあつくなってきたか聞いても、「俺の胸板の事ですか」と軽く一蹴される。
 大家、次はお菓子の本を開き、このお菓子のどれが一番好きか一斉に指を指そうと持ちかける。
 ナイト梨衣子は同じ物を選ぶ。次もナイトと梨衣子は同じ物を選ぶ。そういう設定だった。
 大家はとうとう後出しをして、ナイトの指に触る。

 浅元創志(水嶋ヒロ)、社長の和志(山本圭)に井沢とブルノ杯に出たいと頼む。
 社長は将志(中村俊介)と創志を競い合わせる事にする。

 梨衣子達の職場に現れる女性。新鋭女性パティシエの平井夏美(酒井彩名)。
 創志の元かのだった。ナイトは「藻とかの」と登録したが。3年ぶりの再会だが。
 二人が何を話しているか気にする梨衣子。「創志変わりないね、ウフ、だって」とナイトが教えてくれる。

 若林ふじ子(真矢みき)、元気が無い梨衣子をナイトとのデートに送り出す。
 お姫様だっこされている梨衣子はナイトの耳を引っ張りながら下ろしてと言っている。
 ふじ子はその耳にバーコードがある事に気づく。

 ボーリング場デート。梨衣子はガーター派。
 ナイトは、女性達の熱い視線に見守られながらの、完璧ストライク派だ。

 アイデアを求めて本を見る梨衣子。上半身裸でポージングし、セクシーか聞いてくるナイト。
 この頃は梨衣子も慣れた物で、「うん、セクシー」と熱の無い軽い答え方を覚えた。
 ナイト、霧吹きで、汗の演出も欠かさない。

 創志とお菓子作りに励む梨衣子。
 平井夏美はASAMOTOとパティシエ契約した梨衣子のライバルである事を創志から告げられる。
 ブルノ杯に出られるのは、会社から一人。

 ふじ子、ナイトの充電を見てしまう。

 お部屋でお菓子の試食中の梨衣子。ナイト、上半身裸で梨衣子を応援。気が散ると梨衣子。「照れてるの?」  「ウン、テレテル」

 梨衣子と創志がお菓子作りをしていると夏美が現れる。彼女は梨衣子のカスタードクリームを持ってきた。
 キッチンに届いていたのだ。
 「平井夏美様 ご参考にしてください。」と赤い字で書かれた大きな封筒を見せる夏美。
 彼女は食べてなかった。創志は兄貴だと言うが、夏美に言わせると将志はそんな事はしない。
 そこに現れるナイト。今晩の夜食と、生きの良い大きな魚(マグロ?カツオらしい…)を持ってくる。
 「潜ってきたんだ。だからお金はかかってないよ。梨衣子、安心した?」「止めてよそんな、みみっちい話」
 「み、みみっ、…みみっちい?」辞書検索をするナイト。「はい、もう、みみっちい、話はもうしないね」笑う夏美。
 カツオをさばき始めるナイト。「おまえ、どっかで修行したの」「へい、梨衣子の台所で、毎日作ってるだけっす」

 ふじ子の店で倒れる梨衣子。貧血だった。
 病院のベッドで寝る梨衣子を見て、「どうして、気づいてあげられなかったんだろう」とつぶやくナイト。
 病院の廊下に座っていたら電気切れを起こし充電を始めるナイト。
 そこに看護婦が来て、彼の状態がおかしい事に気づく。急いで処置室に運んで、医者を呼ぶ。
 しかしナイトは充電が終わって部屋を出る。
 それを見たふじ子さん、看護婦が処置室に駆け込んできた医者に、脈拍無し、呼吸無しで、
変な機械の音がした事を訴えてるのを聞く。

 創志がスイーツのイメージ画を梨衣子に示す。

 ナイトに電球を変えてもらうふじ子。やはり耳にバーコードがあるのを確認し、ナイトにその事を聞いていみる。
 リーダーでこれを認識してから、体内のメイン・コンピューターに接続するのですと説明するナイト。
 「何言ってるの、ロボットじゃあるまいし」「ロボットですよ」

 梨衣子は創志の絵を元に納得が良くスイーツを完成させた。
 急いで創志の所に持っていくが、創志の所には夏美がいた。彼女も試作品を持って来たのだ。
 創志は「うまい」と言う。「これに比べたら、俺達のやってる事はまだ素人レベルだなあ」
 夏美は今でも創志が好きと言う。
 梨衣子、いる事に気づかれ、夏美さんのスイーツをコンクールにだすべきだと思いますと言って、逃げる。
 逃げる途中で、美加にぶつかる。
 美加が落とした物に、あの「平井夏美様 ご参考にしてください。」と赤い文字で書かれた
封筒があるのに気づく梨衣子。
 中には創志のスイーツのイメージ画が入っていた。
 創志は夏美におまえの気持に答えらんねえやと言っていた。「へえ、創志、さっきの彼女の事、好きなんでしょ」 創志、笑顔を見せ、梨衣子を追いかける。しかし梨衣子は美加の事を追いかけていた。
 ひょっとして夏美さんにあたしのクリーム渡したのも…、と聞く梨衣子に 私よと答える美加。
 どうしてそんな事をしたのか聞く梨衣子に、梨衣子が嫌いだからと答える美加。
 梨衣子は会社の入口でナイトと会う。
 ナイトは「祝 パティシエ 梨衣子」と書かれた札を立てた花束を持って来たのだ。
 梨衣子はナイトに自分が作ったスイーツを渡し、捨ててくれる?と頼む。
 梨衣子は創志からかかってきた携帯にも出ず、あのシールもはがす。梨衣子は公園を通りかかる。
 そこでは、園児達が梨衣子のスイーツをおいしいと食べていた。園児達においしかったと言われる梨衣子。
 部屋に帰ると、ナイトが梨衣子の好きなオムライスを作っていた。
 梨衣子はナイトに園児達が喜んでくれてた事を報告する。「良かったね、梨衣子」「うん」
 「梨衣子は、パティシエになれたね」「…ナイトは、どうしてそんなに優しいの」「梨衣子の理想の恋人だから」
 「プログラムで言ってるだけじゃない。…ナイト、わたし…」「俺にも、思い出は出来たよ」「えっ」
 「梨衣子と出会った事、梨衣子と一緒に歩いた事、梨衣子と食事をした事、梨衣子の寝顔を見た事、梨衣子が、笑った事、梨衣子が…」
 ナイトに抱きつく梨衣子。そして、泣き出す。創志は梨衣子のアパートに来て、それを見てしまう。
 ブレスレットはピンクに輝いていた。

感想:ナイトのブレスレットがピンクに輝いて良かったと思う。
 色々足りない所はあっても、誠実に一生懸命考えて行動しているナイト。しかし、彼はロボット。
 創志との恋こそ応援したい私。梨衣子はあきらめが良すぎるね。人の事は言えんが…。


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張り巡らされた罠

「張り巡らされた罠」
太王四神記 第8話 

  キハ(ムン・ソリ 声:佐古真弓)はタムドクを想っている事をヨン・ホゲ(ユン・テヨン 咲野俊介)に打ち明ける。 彼女はホゲが王となった後、タムドクの所に行かせてくれと言う、ひっそりと暮らすからと。
 出ていくホゲ。キハはサリャン(パク・ソンミン 声:杉山大)に何かを頼む。

 サリャンはパソン(キム・ミギャン 声:福田如子)達の所に来る。
 サリャンを刺客と看破するチュムチ(パク・ソンウン 声:乃村健次)。サリャンは罪のない人々を救いたいと言う。 正午には打ち首になってしまうと。最強の傭兵であるおまえに頼みたい。ヨン家の牢を破る依頼だった。
 絶奴(チョルロ)部族の戦士には西北の難民村にいる太子を連れて絶奴(チョルロ)部族に戻れと伝える。
 チュムチは仕事を引き受ける。チュムチはヨン家が客になる事を考え、なるべく殺さない方針だった。
 しかしキハがサリャンに頼んだ事は火天会大長老(チェ・ミンス 声:俵木藤汰)に知られていた。
 サリャンは大長老に咎められる。
 チュムチ達が来る前にサリャンがヨン家の牢に行き、牢を守っていた者達を次々に殺していく。
 そこに来るタルビと言う名の女。サリャンは女に向かって槍(?)を投げるが、それははじかれる。
 牢の中にいるスジニ(イ・ジア 声:永田亮子)だった。サリャンは手裏剣を投げるが、又はじかれる。
 スジニは牢にある石のかけらを拾って投げていたのだ。チョルロ部族の名を呼ぶチュムチの声。
 サリャンは牢に火のついたロウソクを投げいれ、チョルロ部族の紋章を落としていって去る。
 チュムチが牢を破ってくれるが、火に怯え動けないスジニ。サリャンは牢破りを大声で知らせる。
 セドゥル(ミン・ジオ 声:楠大典)がスジニの様子に気づき、抱えて出る。
 大長老はキハのたくらみを王と太子を一網打尽にする罠に使うとキハに言う。

 城門は三部族の攻撃に備えて封鎖され、路地を騎馬隊が巡回していた。
 しかしチュムチによると、クンネ城の城門ならパソン姉さんの顔が通行証になる。
 チョルロ部族はスジニ達を残して、太子と合流するべく去っていく。
 ヒョンミン(ウ・ヒョン 声:後藤哲夫)によるとチョルロ部族長のフッケが
私兵を率いてヨン家の牢を破ったと言う噂が流れていた。
 それを聞いたスジニ、ヒョンゴ(オ・グァンノク 声:チョー)達に隠れて、こっそり小屋を出る。
 しかしチュムチに見つかる。太子に会う気かとチュムチ。スジニ、チュムチをかわして逃げる。

 ヨン・ガリョ(パク・サンウォン 声:菅生隆之)は
王が自分達の息子達を人質にとっていると思い込んでいる部族長達を扇動し、王に刃向わせる。
 ヤン王(トッコ・ヨンジェ 声:原康義)は近衛兵達をタムドクの下に向かわせる、
タムドクがチュシンの王で無かったら、息子を殺してほしいと
コ・ウチョン(パク・チョンハク 声:大島宇三郎)に頼んで。
 コ・ウチョンはカクタン(イ・ダヒ 声:樋口あかり)がいる第2、第3近衛隊だけを王の護衛に残す。

 一方、パソンはチョルロ部族を無事に逃がす。馬で駆けていくチョルロ部族を赤い装束の男達が追っていく。
 その赤い装束の男達はパソンの家族を襲った者達だった。
 父親の敵を目にしたパソンは、刀を取りに鍛冶場に戻る。

 一方高句麗辺境の難民村でも火天会達のタムドク探しが始まっていた。タムドクは隠れていた小屋を出る。
 死んだ息子を離さないでうずくまる女に逃げるよう呼びかけようとするが、追手の声が聞こえて来たので、
その場を離れる。
 しかし、火天会の者が女に乱暴しようとしたので、殺す。
 太子は発見され、次々と火天会の者達を倒していく。(キャー、カッコいい!!!)
 セドゥルが現れ、太子を自分の馬に乗せる。
 スジニもやってきて、一人一人、火天会の者達を弓矢で倒していく。
(スジニ、石投げの時も、そうだったけど、カッコイイ!!!!)

 キハを待ち、夜になってしまった。馬のひずめの音。おそらく、追手。
 タムドク達は全員バラバラで逃げる事にする。無事、逃げられる。タムドクはクンネ城に戻ると言い、去る。
 セドゥルにタルグやチョグンドルが早く帰ろうと言う。
 勝手に試合に出た太子のせいでひどい目にあったとタルグ。
 それを聞いたスジニ、彼らを試合前日に襲ったのはヨン・ホゲだと教える。
 「けがを負わされたあんたらの代わりに太子が試合に出てやったんだ。なのに、なんだって!
もう会う事もない?!あんた達見てるとはらわたが煮えくりかえるよ!金輪際会うのはごめんだね。ったく」
 太子の後を追うスジニ。その後についてくるチョルロ部族。

 チョ・ジュドが灌奴(クァンノ)部族長に息子達の囚われている場所を突き止めたと言う。王室所有の庵。
 彼は太子が脱獄したチョルロ部族の若者達を引き連れて庵に向かっている事も話す。
 ご子息らを殺し、証拠隠滅をしようとの魂胆だとチョ・ジュド。

 タムドク達が庵に着いたのを見計らって、火天会が部族長の子息達を殺す。
 そこに現れる灌奴(クァンノ)部族長率いる軍。追い詰められるタムドク達。煙幕が出、タムドク達を隠す。
 ヒョンミンの仕業。タムドクは北伐に備えて精鋭軍がいるテジャ城に向かう事にする。
 タムドクはスジニにクンネ城に行って、宮殿の様子を探ってくれる事を頼む。
 (後は知らないのさ…。次の回も、私の間違いで、録画が…。ネットで見ようかな…)

感想:ああ、タムドク様とスジニとどっちがカッコ良いのか、わからない…。
 まあ、普通はタムドクと言うべきだよな…。でも、太陽のようなスジニも好き!
 ペ・ヨンジュンと言うとおば様方が夢中と言う事で有名なので、
それ以外の人がこのドラマを見ていないのではないかと危惧。
 カッコ良いのに!!!
 確かに私は大勢派とは言い難い趣味の持ち主だが、
一般の人の趣味でもど真ん中でカッコ良いと思うんだけどなあ、タムドク様。

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