« 王になる条件 | トップページ | 超略奪愛 »

トスカーナの休日

「トスカーナの休日 Under the Tuscan Sun」 2003年 アメリカ 1h53 監督・脚本:オードリー・ウェルズ(Audrey Wells)原作:フランシス・メイズ(Frances Mayes)

  本の出版記念パーティーで作家のウィリアムに励ましてくれたと
感謝の言葉を述べられるフランシス・メイズ(ダイアン・レーン Diane Lane)。
 いきなり知らない男に話しかけられる。彼女が手厳しく批評した相手らしい。彼にその事をなじられる。
 彼は彼女の夫のトムの事を知っていた。彼の作品を主人公に現実味がないと批評した彼女。 
 主人公は十代の性的幻想をいつまでも追う中年男。
 「皮肉なものだと思ったよ」と男、なぜと聞く彼女に亭主に聞けと言う。

 フランシスは泣きはらした顔をしていた。離婚するのだ。しかも彼女は離婚手当を払わなければいけない。
 彼女の方が収入が良いから。彼が不倫したのだが、この州では問題にならない。20万ドル。
 そんなお金は無い。彼は家を要求。夫婦の共有財産。改装費はフランシスの母親が出したのだが…。
 彼女が家を譲れば、元亭主の方から彼女に金を払う事になる。
 彼はその大金をどうやって工面するの?とフランシス。
 実は亭主トムの彼女がフランシス夫婦の家に住みたがっているのだ。
 学校も近い。(つまり、彼女は、学校に通っている子って、事ね…)

 フランシスは家具その他は全て残して本だけ持っていく。

 離婚成立を祝って友達と食事。友達のパティー(サンドラ・オー Sandra Oh)は妊娠した。予定は5月。
 それで10日間のトスカーナ旅行が出来なくなった。
 パティーとそのパートナーの女性はエコノミーの航空券2枚をそれより上の航空券1枚に変えて、
フランシスにプレゼントしてくれた。
 ツアーのお仲間はゲイだけ。

 ツアー。
 フランシスはコルトーナ市場で売っている子がもにすりすりしている
素敵なファッションの女性(キャサリン リンジー・ダンカン Lindsay Duncan)に注目する。
 彼女を追うフランシス。見失う。
 彼女は不動産屋らしい店の表にある素敵な家の絵達の中で一軒の絵に注目する。「ブラマ…ソル?」
 「ブラマソーレ」あの素敵なファッションの彼女だった。「太陽に焦がれるって意味の家よ」
 家を買うのかと言われその気は無いとフランシス。

 バスが羊の群れに阻まれ、立ち往生。そこはブラマソーレの前だった。
 彼女はその偶然に驚き、衝動的にバスを止めてもらい、降りる。家はいかにも古く、鳩がいた。
 お婆さんが椅子の向こうから立ち上がる。男の人もいた。
 男(マルティーニ ヴィンセント・リオッタ Vincent Riotta)は不動産屋。買い手を案内していた所。
 英語で話すフランシスと同い年くらいのカップルだった。
 不動産屋が提示された価格で買いたいと言ってきたとお婆さんにイタリア語で言うと、
交渉が無いと言うのは安すぎるのねと2000万リラの値上げをしてくる。
 お婆さんは伯爵夫人。フランシスが値段を聞いてくると、カップル急いでその値で良いと言う。
 伯爵夫人、2倍の金額を要求。
 「アメリカ人は強欲ね。何でも手に入れたがる」とカップルの女性の方がフランシスに言い、カップル、
プロバンスで家を探す事にする。
 「ファシスト」と買うのをあきらめたカップルに向かって言う伯爵夫人。フランシスにも2倍は無理。
 修繕費もかかるし。彼女は自分が持っているお金から色々考えられる金額を引いて提示。
 家も見ていないと言う不動産屋にサンフランシスコには戻りたくないと言うフランシス。
 実は伯爵夫人の方も、代々住んできた家なので売る決心がつかなかった。
 「神のお告げが必要なの」と伯爵夫人。
 フランシスにも伯爵夫人の気持はわかるので帰ろうとしたら、鳩のフンを浴びる。
 嬉しそうに立ち上がる伯爵夫人。「ありがたいわ。神のお告げよ」鳩の糞は良い印。フランシスは家を買う。
 牛2頭で耕して2日かかる土地つき。サソリもいたりする。
 靴を手に持ってやっつけたサソリが胸の谷間に落ち、
ベランダに出てストリップ劇を通りかかった家族の前で繰り広げる彼女。
 古いベッドの埃を拭うと、なかなかに良い感じの聖母子の絵が出てきたりする。

 嵐が来る。外に会った洗濯機が雷の直撃を受ける。フクロウが家に避難してくる。次の日、不動産屋が来る。
 心配して来てくれたのかと思ったら、工事人を連れて来たのだ。
 フランシスの願いは壁を取り払って一つの部屋にする事。
 しかしその工事人はどっからどうみてもプレイボーイと言った感じで工事をまかせる気になれない。
 大げさなしぐさの工事人、かなり近視の疑いがある工事人。全員断る。
 最後のニノ(Massimo Sarchielli)は前にもここの修理をしていた。彼は三人の工事人を連れてきていた。
 全員ポーランド人。一番若いパベル(Pawel Szajda)だけが、英語を話せた。
 後の二人はイエルジー(Valentina Pelka)と、スピグニエ(Sasa Vulicevic)。
 ニノは大丈夫かとマルティンに聞くフランシス。「知人だし、手抜きしたら…」首をかっきるまねをするマルティン。 フランシスはニノのチームに任せる事にする。壁を壊してと言う彼女にOK,イエスと答えるニノ。
 壁を壊していくと、なんか家鳴りがし始める。一気に崩れる壁。(壁はあった方が地震に強い)全員逃げ出す。
 外で呆然と家の中を見る5人。「オーケー、イエス」とニノ。家に入ると、壁が丸く落ちていた。
 「クルバマーチ」とポーランド人。クルバマーチとはポーランド語でびっくりしたと言う意味。
 電球をおっかなびっくり工事しているイエルジー。パベルに彼はプロの技師かと聞くと、文学教授だった。
 ミウォシュの本を彼に見せるフランシス。
 彼の詩は好きだとイエルジーに言うが、彼は反応を見せず、工事に戻る。

 花を持つ老人( マリオ・モニチェリ Mario Monicelli)が毎日家の前を通る。
 その花を壁の所に作られているマリアの祭壇に飾る。手を振るが無反応。

 隣人(Roberto Nobile)からオリーブ摘みのコツを教えてもらう。
 隣人の娘キアーラ(ジュリア・ステイガーウォルト Giulia Steigerwalt)も手伝いに来ていた。
 パベルに会い、二人はお互いに好意を覚える。隣人はフランシスを家の夕食に誘う。

 賑やかな夕食。隣の男が流し眼をくれる。お婆さん、突然泣き始める。繊細なんだそうだ。
 そこに素敵な帽子をかぶったあの印象的な女性キャサリンが来る。
 フランシスとキャサリンが英語で話していると、突然又泣き始める祖母。
 エクアドルにメル友が出来、歳を明かしたら、返事が来なくなった。隣の男が「アモーレ」と言ってくる。
 「テリービレ」と男。「ヌービレ?」「セリべ?」
 もしかしてアレの事と思い、してない、ごぶさたと答えたら、キャサリンが独身と言う意味と教える。
 結婚してないと答えるフランシス。彼を後ろから笑顔で優しく抱きしめる美人が。彼の女房だった。
 「口説くのがここの礼儀」とキャサリン。フランシスはキャサリンと街を散策する。
 彼女はアイスを食べていた時にフェリーニと会った話をする。フェリーニの助言を話す彼女。
 「世界は君の物。何にでも挑戦しなさい。子供のように熱中すればどんな道も開ける」

 ではとフランシスは子供のように熱中してツタ刈りをやる。ツタから出てきた蛇が家の中に入って行った…。
 フランシスはマルティーニを呼んで探してもらう。どこにもいない。
 「私ってバカみたい。一人なのに、こんな広い家を」思わず目に涙を浮かべてしまうフランシス。
 マルティーニは毛布で彼女の肩を覆ってやり、暖房に火をつける。
 「離婚では死なないって、離婚して知ったわ。車の正面衝突なら即死だけど…。
違った、永遠の愛を誓った相手に愛してないと言われたら、死ぬと思い込んでた。
何とか理解しようと、毎日努力する必要はなかった。理解なんかできない。分かってたのよ。
でも真実を知るのが怖かった。自分をごまかしていた」
 「そんな事は無い。恋は闇と言う」「恋は闇。アメリカでも同じよ」「同じ表現があるのは真実だからだ」
 「もう闇じゃない。この家には3つも寝室がある。料理を作らないキッチンも。夜中に目覚めて泣きたくなる。
 家族いないのに大きな家を買ったりして…」「なぜ買ったの」
 「自分を励まして希望を持つため?ここで結婚パーティーをしたい。家族も持ちたい」
 「シニョーラ、オーストリアとイタリアの間に峠がある。
そのアルプス山中の険しい峠に、ウィーンとベネチアを結ぶ線路が敷かれた。
その上を走る列車ができるずっと前に、いつか列車が通る、そう信じて」
 二人はほほ笑み合って見つめる。しかし彼は顔をそらし、蛇は去ったらしいと立ち上がる。
 「お願いだ、もう悲しまないで。でないと過ちを犯しそうだ。妻を裏切りたくない」
 彼女はうなづいて、笑みを浮かべる。彼は去る。

 クリスマス。マリア役をしているキアーラとパベルは見つめ合って微笑む。フランシスはマルティーニと会う。
 奥さんのクララと息子と娘のステラ。素敵な家族だった。フランシスはマルティーニからプレゼンとをもらう。
 聖ラウレンティウス、料理の守護聖人。「彼に祈れば、料理する相手も現れる」

 祈りはすぐに通じた。ポーランド人達に隣人の母の力を借りて料理した物を御馳走するフランシス。
 工事用の台と板とで即席のテーブルを作る。
 最初はただの台だったが、テーブルクロスがかけられ、ニノも参加する。
 イエルジーもミウォシュの本を片手に盛んにしゃべる。
 チェックのテーブルクロスが真っ白なテーブルクロスに変わり、料理名を書く黒板も現れる。
 素晴らしいご馳走に拍手もおきる。

 ジャングル・ジョージを見るフランシスとパベル。その映画館にはキアーラもいた。
 フランシスは行けとけしかけ、彼は彼女の所に行く。フランシスは映画館を出、キャサリンに会いに行く。
 彼女は若い画家と暮らしていた。
 裸になってモデルをしている彼女にフランシスは出て行こうとするが、又落ち込んでると言われる。
 キャサリンがテントウムシを探し疲れて寝てしまった時、起きたら彼女の体の上にテントウ虫が沢山いたそうだ。 家の修復に熱中して不幸は忘れろと彼女。

 フランシスはローマで3人の男達につきまとわれる。
 彼女は通りがかりの男の恋人のふりをして男達を追い返す。
 「君は?」と当然の事を聞いてくる男( ラウル・ボヴァ Raoul Bova)。あやまる彼女。「キスして逃げるの」
 「そう、悪かったわ」彼女は通りの向こうに行くが、彼はずっと彼女を見てる。
 骨董店を探している事を伝えるフランシス。シャンデリアの部品が必要。メモにはキエザノバ通りと書いてある。 通りは知らないが、いとこが別の店をやっているそうだ。3時間、飛ばして2時間。
 彼女は彼と一緒に彼の従兄の店に行く。部品は無かった。彼は骨董店の上に住んでいた。
 彼女は海辺で猫を拾い、彼と男と女の関係になる。

 フランシスの家に突然臨月のパティが来る。
 自分は母親になれないと気付いたと言ってパートナーが出て行ったのだ。
 フランシスは臨月のパティを抱えて、マルチェロに会えなくなる。

 フランシスがパティに呼ばれて行ってみるとトイレでお湯が沸いていた。どこかから女の声が。
 ペドロとキアーラが愛し合っていた。他に場所が無いのだ。キアーラはフランシスに助けを求める。
 ペドロが外国人なのでパパが認めないのだ。ペドロは町の祭りの旗投げで彼女の父に認めてもらうつもり。
 キアーラの父プラチドの声がした。キアーラはフランシスを口実にしたのだ。

 ペドロ、旗投げを頑張ったが、うまくいったので調子に乗って、旗を高く投げ、バク転し、
キアーラの方を嬉しそうに見て、落ちてきた旗にぶつかり、昏倒する。
 キアーラが駆け寄ると気が付き、彼女はキスの雨を降らせる。

 相変わらず、花を供える老人は彼女に挨拶をしかえさない。

 隣人のオリーブの手伝いで、彼女はパティがマルチェロと一緒にいるのを見る。
 マルチェロは車に乗り、彼女は追いかける。ダメだったが。彼はちょっと寄っただけだった。
 北イタリアへ2週間も行くらしい。陣痛のふりして引き留められなかったのかとパティを責めるフランシス。
 本物が来た。赤ん坊が生まれる。アレクサンドラ。

 修理が終わった。ポローニアと命名される家。ポーランドと言う意味だ。
 食事に来てねとフランシスは彼らを見送る。

 荷物が送られてきた。料理の本。亭主にキスされている幸せそうな写真が挟まっていた。
 フランシスはキャサリンの指導でマルチェロが夢見たと言う白いドレスを買って、マルチェロの町に行く。
 しかし彼は新しい女性と付き合っていた。長い間会わなかったからだ。
 町に帰ったら、キャサリンが「甘い生活」のシルビアのまねをして噴水を浴びていた。
 映画だと男が噴水から連れ出すわとフランシスはそこにいたマルティーニに頼む。
 マルティーニ、仕方なくマルチェロ・マストロヤンニの役割を演じる。
 キャサリンの元から若い恋人が去ったのだった。家に帰ると、パベルとキアーラが庭にいるとパティから報告。
 しかし彼女はそれに取り合わず、一人部屋で荒れる。ふと窓の外を見るとキアーラも泣いていた。
 キアーラとパベルとフランシスは隣家に行く。結婚の申し込みをするパベル。反対する両親。
 フランシスの説得にも耳を貸さない。愛は冷めると。しかし祖母は自分は大きな愛に出会ったと主張する。
 彼は外国人だし財産もないともっともな事をママに訴えるプラチド。
 そして英語で家族も無いとフランシスの方を向いて言う。自分が家族だとフランシスは言う。

 パベルとキアーラは結婚する。そしてパーティーはフランシスの家の庭で。
 男達に囲まれている真っ赤な衣装のキャサリン。スピグニエは隣の女性に花を贈る。
 イエルジーは神父と歓談している。
 マルティーニはフランシスに言う「君は願った、いつかこの家で結婚パーティーをしたいと」
 そう、願った通りでは無かったが、今結婚パーティーをやっている。「家族を持ちたいとも」
 やはり願った通りではないが、パティと赤ん坊がいる。「そう、願いがかなったのね、全てがあるわ」
 一人、椅子に座り込む彼女にイタリア語で話しかけてきた男(David Sutcliffe)が。
 彼はアメリカの作家を探していた。彼女の事だ。彼は彼女の腕を這っていたテントウムシをつまむ。
 良い男だった。彼は彼女が悪評した本の作家だった。又かと思う彼女だが、辛口だが的を射た批評だと彼。
 刺激を受けて次作を書けたと言う。彼はエドと名乗る。

 彼女は彼と付き合い始め、パティにも相手が出来たらしく、そして花を変えに来る老人は彼女に挨拶を返す。

感想:アメリカの女優は整形とかで若くしがちらしいけど、ダイアン・レインはそのままな感じで好感度大。
 落ち込んでる時は、重力が皮膚を引っ張ってるのが良くわかる。メイクのおかげか、演技力のおかげか。
 イタリアはどこをとっても絵になる美しさ。食べ物もおいしそうで、人も暖かそう。
 まあ、現実はどこの人間も一緒だろうが。
 実際イタリアのドキュメントで週に一度は従兄とかと一緒にわいわい食べていると言うのを見た。
 隣人が食事に誘うのはありそう。ポーランド人達との会食も楽しそう。家の修復も大変だけど、楽しそう。
 大ぜいでのオリーブ摘みもね。不動産屋のマルティンが物静かで、優しくて、良い感じ。
 いつも素敵な恰好のキャサリンも素敵。あのお婆ちゃんは最高。
 イタリア人の男は恋人よりもママが大事と言われているそうで、プラチドが「マンマ」と言うシーンはああ、
イタリアだなあと思う。
 子供がイタリア語でしゃべると超可愛いのよね。サソリダンスは誰でもするだろうと思う。あれはあせる。
 伯爵夫人も良かったね。主人公が最後に願った事が全部かなっていると感じるシーンが感動的だった。
 まあ、友のパティーと赤ん坊は出ていくかもしれないけど。それでも、周りの人間と暖かく暮らせればね。
 映画のサイトによるとあのカップルはドイツ人らしいが、そんな事わからなかった。
 あの印象的な老人はイタリアでコメディ映画を撮っている監督なのね。

|

« 王になる条件 | トップページ | 超略奪愛 »

映画「た~と」(12)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/45625/41158096

この記事へのトラックバック一覧です: トスカーナの休日:

« 王になる条件 | トップページ | 超略奪愛 »