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パンズ・ラビリンス

「パンズ・ラビリンス Pan's Labyrinth」 2006 1h59 スペイン=メキシコ 共同製作・監督・脚本:ギレルモ・デル・トロー(Guillermo Del Toro)

最後まで書いています、注意!

 スペイン、1944年。内戦終結後も山では武装した人々が新たな独裁主義政権と戦い続けていた。

 少女(イバナ・バケロ Ivana Baquero)が血を流して倒れている。

 遥か昔、嘘や苦痛のない魔法の王国が地面の下にあった。その王国のお姫様は人間の世界を夢見ていた。
 澄んだ青い空やそよ風や太陽を見たいと願っていた。そしてある日従者の目を逃れお姫様は逃げ出した。
 でも地上に出た瞬間光に目がくらみ、すべての記憶を失ってしまった。
 自分が誰でどこから来たのかも忘れ、寒さや病や痛みに耐えながら、やがてお姫様は死んだ。
 だが父王は信じていた、お姫様の魂がいつか必ず別の肉体に宿り別の時代に戻って来る事を。
 その日までたとえ世界が終ろうと、父王は命の限り待ち続けるのだった。

 山道を行く車。少女、オフェリアは本を読んでいた。沢山本を抱えている。
 隣に座っている母親カルメン(アリアドナ・ヒル Ariadna Gil)は臨月のお腹を抱えていた。
 母親は突然気持ち悪くなり、少女は車を止めさせる。
 森の中、花粉(?と監督は言っているが…)が舞う中、少女は落ちている石を拾う。目が彫られていた。
 少女は目が欠けている、ケルト風の古い石碑を見つけ、石を嵌める。そうすると、口からナナフシが出て来る。
 オフェリアを呼ぶ母親に、「妖精を見たの」と言う少女。
 着いたら大尉に挨拶してと母親、あなたの新しいお父様だから。去りゆく少女を窺うナナフシ、車を追いかける。

 車が来、「15分遅れだ」とつぶやくビダル大尉(セルジ・ロペス Sergi Lopez)、親子を出迎える。
 車いすが用意されていた。フェレイロ医師(アレックス・アングロ Álex Angulo)が無理をするなと言ったらしい。
 私のために乗ってくれと大尉。
 少女が右手で本を抱えながら、左手を差し出したら、その手を取り「もう片方の手を出せ」と言う大尉。
 家事を担当するメルセデス(マリベル・ベルドゥ Maribel Verdu)が少女を気遣って、見守っていた。
 少女はナナフシを追いかけ、森に入る。アーチ状になった門がある。門先は迷宮になっていた。
 先を窺うオフェリアをメルセデスが止める。迷宮は大昔からの物。迷うから入らないでとメルセデス。

 大尉は山にこもったゲリラを追っていた。補給路を断ち、薬や食糧をここに置き、おびき寄せる。
 新たな監視所の場所を地図で示す大尉。地図をのぞき込もうとする飲み物を持ってきたメルセデス。

 眠れないカルメンに睡眠薬を処方する医者。

 メルセデスは医者に彼を診てくれと頼んでいる。足の怪我が悪化したらしい。
 彼はこれしか協力出来ないと小包を手渡す。その様子を少女が聞いていたのをメルセデスに見られる。

 懐中時計をいじっている大尉。その時計は動いていたが、ガラスにひびが入っていた。
 臨月の母親を旅させた事を非難する医者。「男児は父親のいる地で生まれるべきだ」
 なぜお子さんが男の子だと?と聞く医者。「決まっとる」銃声がして、容疑者を捕まえたと呼ばれる大尉。
 容疑者の息子も来ていた。ウサギを撃ったと主張する息子。
 荷物を調べると、「神も国家も支配者もなく」と書かれた小冊子が見つかった。
 共産思想に思えたが、古い暦の言葉ですと容疑者。病気の娘に食べさせようとウサギを獲ったらしい。
 「父がそう言うなら間違いないです」と言う息子。大尉は荷物から出てきた瓶でいきなり息子を殴りつける。
 何度も顔面を殴りつけ、息子死んでしまう。父親の方も撃ち殺す。荷物からウサギが出てきた。
 「荷物をよく調べろ、私を呼ぶ前にな」

 オフェリアの前にナナフシが現れる。ナナフシに妖精の絵を見せると、ナナフシ、妖精に変身。
 ついてこいとの仕草に、妖精について行くオフェリア。行く先はあの迷宮。
 その先にあった穴に刻まれた階段を降りると、そこには石碑が立っていた。
 パン(ダグ・ジョーンズ Doug Jones )が現れる。彼女をモアナ王女と言うパン。
 地下の魔法の王国を治める国王陛下の姫君。オフェリアはパパは仕立て屋だと言う。
 「あなたを産んだのは月の女神。あなたの左の肩にその証拠の印があります。
父王である国王はあなたがお戻りになる日のため世界中に入口を用意なさったのです。これがその最後のもの。でもまずは確かめないとなりません。あなたがかつての姫君のままかどうか。ただの人間になっていないかを。
満月の夜が訪れる前に3つの試練に耐えるのです」
 パンは道を標す本と何かが入って袋をオフェリアに渡す。本は一人の時に開いてくださいとの事。
 オフェリアの未来がわかり、何をすべきかを教えてくれる。オフェリアが開いてみると何も書かれていなかった。

 今夜は大尉の晩餐会。母はオフェリアにとっておきの服と靴を用意した。
 風呂場で一人になったオフェリアは本を開く。絵と文字が浮かび出る。彼女は鏡で自分の左肩を見る。
 月型のあざがあった。

 調理していたメルセデスは、ナイフをエプロンの襞にしまい込む。そこにとっておきの服で現れるオフェリア。

 大尉は食料や日常品を倉庫に入れる。配給手帳も用意されていた。
 倉庫の鍵は一つかとメルセデスに聞く大尉。一つだった。鍵は大尉が預かる。山に煙が一筋立つ。
 そこに駆けつける大尉達。オフェリアは山を登っていた。
「遥か昔、森が若かった頃は、不思議な生き物たちが、たくさん棲んでいた。
彼らは互いに助け合い、巨大なイチジクの木陰で眠った。それは製粉所そばのとても古い木。
今その木は枝が枯れ、幹はねじ曲がり死にかけている。根元に棲む大ガエルが木の成長を阻んでいるのだ。
カエルの口に魔法の石を放り込み、お腹から黄金の鍵を取り出せば、木は再び花を咲かせるだろう」
 少女は袋から石を取り出し、服を脱ぎ、木のうろの中に入る。地下は泥にまみれていた。
 大きなダンゴ虫が一杯いる。

 焚き火跡には既に人はいなかった。いたのは10人くらいか。抗生物質のアンプルを見つける大尉。
 宝くじも見つける。去りゆく大尉達を見ているゲリラ達。

 大ガエルがいた。彼女の顔の上を歩くダンゴ虫を舌で取るカエル。
 彼女は手で握っていたダンゴ虫をカエルに見せ、魔法の石ごと舌で取らせる。
 カエルは巨大な内容物を吐き、その中には黄金の剣があった。木のうろから出るオフェリア。
 服は風で飛ばされ、すっかり汚れていた。

 晩餐会。配給手帳は家族に一冊である事を説明する大尉。ゲリラに食糧が渡らぬよう。
 ゲリラに負傷者が一名いると大尉。
 どうしてわかるのかと医者が聞くと、アンプルを見せこれが野営地で見つかったと大尉。
 話を聞いていたメルセデスはゲリラに合図する。泥だらけのオフェリアが帰ってくる。
 二人のなりそめを聞かれたカルメンは夫の手に自分の手を重ねて前夫が大尉の服を作っていて、
夫が死んで後見せに出たら、再会したと話す。
 大尉は手を静かに払いのける。彼女はメルセデスに呼ばれて席をはずす。
 客の一人が大尉の父親の将軍の事を話す。
 戦死する前に時計を壊し御子息に死の時刻を遺したと、“勇敢なる死の手本に”と。
 大尉は父は時計を持った事が無いと否定する。

 母親は娘を叱る。食事抜き。風呂場に一人残ったオフェリアの前にナナフシが現れる。
 彼女は迷宮に連れてってもらう。パンは白いチョークを与える。試練は後二つ。

 次の日、風呂場で本を開くオフェリア。本は血に染まる。外からかすかに苦しんでいる声が聞こえる。
 急いで扉を開いたら、母親が下肢から血を流して苦しんでいた。急いで大尉を呼ぶオフェリア。
 カルメンは絶対安静。オフェリアは別の部屋へ。オフェリアを慰めるメルセデス。
 ゲリラ達を助けているのねとオフェリアは言う。「誰かに話した?」「いいえ誰にも。あなたの事が心配だわ」
 「私も、あなたが…」子守唄を知ってるか聞くオフェリア。一つだけ知っているが歌詞は忘れた。
 オフェリアは子守唄をせがみ、メルセデスは口ずさむ。

 メルセデスが台所の秘密の穴から缶詰と手紙を取り出したら、そこに医者が。
 医者はゲリラを診る事を承知したのだ。
 ゲリラの指導者ペドロ(ロジャー・カサメジャー Roger Casamajor )はメルセデスの弟だった。

 パンがオフェリアの前に現れる。彼はマンドラゴラの根をくれた。
 これを母親のベッドの下に置けと彼は言う、新鮮なミルクの中に入れて。そして毎朝血液を2滴与える。
 次の試練のためにと小さなバッグをくれるパン。うたた寝している奴は人間ではないとの事。
 「豪華絢爛な宴を目にするだろう。だが何も食べるな。飲んでもいかん」パンは砂時計をオフェリアにくれる。

 医者が患者(Gonzalo Uriarte)を見ようとすると、ゲリラの一人が新聞を声に出して読み始める。
 米軍の部隊と英国軍とカナダ軍がフランスの北部の海岸に上陸した。
 15万人以上の兵士がアイゼンハワー司令官の下、希望をもたらした。
 医者はその患者フランセスの足を切り落とす。

 本を開くと絵が現れる。チョークを使い、部屋のどこであれ、扉を描くといい。
 扉が開いたら砂時計をセットして、後は妖精が導くまま。
 決して飲んだり食べたりせず、砂時計の最後の砂が落ちる前に戻ること。チョークで扉を描くと、そこが開く。
 廊下が続いていた。オフェリアは椅子を下に置いて、砂時計を逆さにし、降りる。
 廊下の先に部屋があり、机の上には食べ物飲み物がいっぱい。
 正面の椅子には怪物が座ってい、うたた寝していた。目の前の皿には眼球が置かれていた。怪物に目は無い。 周りの壁に描かれている絵には、その怪物が子供達を食べている情景が描かれていた。
 子供の靴が山積みになっている。少女がバッグを開けると、三匹の妖精達が出て来る。
 妖精達は壁にある、三つの鍵穴を指し示す。真中を試すが合わない。左のみたいだ。
 中には黄金の短剣があった。
 二日食べていずお腹を空かせていた少女は
(わたしゃそんな事に気付かなかったが、監督のコメンタリーによるとそうだそうだ)、
妖精の制止を振り払い、ブドウを一粒食べる。
 とたんに目を覚ます怪物、眼球を手のくぼみに入れて、見る。少女はもう一粒食べる。
 妖精達が怪物を制止しようと、彼の周りを飛ぶ。ようやく怪物に気づく少女。怪物は二匹の妖精を食べる。
 砂時計の砂は落ちてしまい、扉は閉まる。オフェリアは椅子に登って、上に扉を描く。
 なんとか追いかけてきた怪物から逃れる。

 ゲリラに50人くらいの応援部隊が来るそうだ。
 「それで?その後は?奴を殺してもまた次の奴がやってくる」と医者。医者に言わせるとこれは負け戦だ。
 「帰った方が良い」と言う弟に倉庫の鍵を渡すメルセデス。しかし今は下りてこないでと言う。奴の思うつぼ。

 オフェリアがマンドラゴラをミルクにいれると、マンドラゴラは胎児のように動いた。
 彼女はそれを母親のベッドの下に置き、血を2滴与える。
 オフェリアがベッドの下に潜り込んでいると、医者が現れる。熱は引いた。
 医者に呼ばれた大尉はもしもの時は赤ん坊を救えと医者に言う。それを聞いているオフェリア。
 爆発音が響き、大尉は外に出る。鉄道が襲撃されたのだ。現場におもむく大尉。しかし奪われた物は何も無い。 大尉がいない間に基地が襲われたのだ。倉庫の鍵は開いていた。大尉は捕虜を一人得る。
 捕虜は拷問される。

 パンに試練に負けたと言われるオフェリア。

 捕虜の介抱をまかされるフェレイロ医師。彼の鞄にアンプルが入っているのに気づく大尉。
 捕虜はほんの少し喋ったと医者に言い、殺してくれと言う。
 大尉はゲリラのアンプルと医師のアンプルを見比べ、同じである事に気づく。医師は捕虜を殺す。
 大尉は銃に弾丸をこめる。オフェリアは又母親のベットの下に潜り込む。そこを大尉に引っ張り出される。
 大尉がマンドラゴラに気づく。大尉はマンドラゴラをつかみ上げ、オフェリアはそれを取り返そうとする。
 母親が娘を離してとお願いする。
 大尉はこんな物をベッドの下にいれていたと母親に訴え、彼女はなぜかと娘に聞く。
 パンがくれた魔法の根だとオフェリア。「本で読んだたわ言ばかり。お前のせいだ」と大尉。
 二人だけにしてくれと母親は言う。母親はマンドラゴラを火にくべる。
 マンドラゴラが悲鳴を上げ、母親はお腹を抱えて倒れる。死んでいる捕虜を見て、なぜやったと聞く大尉。
 私に出来る唯一の事。私に従うべきだろう。だがそうはしなかった。従う方があんたのためなのに。
 わからん、なぜそうしなかった?
 なぜなら何の疑問も抱かずひたすら従うなんて、心のない人間にしか出来ない事だ。
 去っていく医師を後ろから撃ち殺す大尉。

 赤ん坊は無事だが、母親は死んだ。

 人質はここにスパイがいると話していた。その事をメルセデスに問いただす大尉。
 彼は倉庫の鍵の事も聞いてくる。
 メルセデスは逃げる前にオフェリアに会いに来、オフェリアも一緒に行きたがる。しかし、二人は捕まる。
 オフェリアは天井裏の部屋に閉じ込められ、入口には見張りが置かれる。
 メルセデスは大尉の拷問を受けそうになるが、持っていたナイフで戒めを解き、大尉に襲いかかる。
 背中を刺し、肩を刺し、口を切り裂くメルセデス。しかし逃げた彼女は大尉の部下達に追い詰められる。
 彼女がナイフを自分の喉に当てた時、セラーノ(自信なし…誰?)が銃弾で倒れ、次々と撃たれていく。
 ゲリラだ。

 少女の前に現れるパン。あなたにチャンスを与えようと言う。弟を迷宮に連れて来いと。
 彼はチョークを彼女に与える。

 大尉は自分で口に出来た切り傷を縫う。大尉の部屋に現れたオフェリアは、チョークを机の上に置く。
 大尉は机の上に置いておいた瓶から酒を注いで飲む。傷に染みるが、もう一杯コップに注ぐ。
 チョークに気づき、銃を構える大尉。セラーノ(César Vea)が負傷して戻ったと報告に来る部下。
 オフェリアはコップの酒に睡眠薬を入れる。セラーノの報告を聞く大尉。監視所との連絡もつかない。
 オフェリアは弟を抱き上げる。大尉が来て隠れるオフェリア。大尉は酒を飲む。
 爆発音がし、振りむいた大尉は赤ん坊を抱えたオフェリアに気づく。
 しかし睡眠薬のせいで、体が思うように動かない。銃を持ち、ふらふらとオフェリアを追いかける大尉。
 基地は襲われていたが、彼はオフェリアを追う。
 メルセデスはオフェリアを迎えに来るが、天井裏の部屋には壁にチョークの扉の絵が描いているだけだった。
 迷宮に走り込むオフェリア。
 つき当りかと思ったら、彼女のために壁が開いて行き、あの穴に無事到着するオフェリア。壁は閉まる。
 今宵は満月。現われたパンは黄金のナイフを持っていた。
 扉を開けるには無垢なる者の血を捧げなくてはならない。ほんの数滴とパンは言う。
 しかし彼女は弟を渡さない。大尉が現れ、赤ん坊を奪い、オフェリアを射殺する。
 迷宮を出た大尉を待っていたのはゲリラの一群だった。息子だと赤ん坊をメルセデスに差し出す大尉。
 あの懐中時計を手に握り、息子に父が何時に死んだか伝えてくれと言う大尉。
 名前さえ教えないと答えるメルセデス。ペドロが大尉を撃ち殺す。メルセデスはオフェリアの死体を見つける。
 彼女の血は穴の下の輪に溜まった水に落ちる。メルセデスはオフェリアに子守唄を聞かせる。
 しかし彼女は魔法の王国にいた。神々しい姿の父王。
 無垢なる者の代わりに自分の血を流すのが最も重要な最後の試練。選択は正しかった。
 赤ん坊を抱えた母親もいた。妖精もちゃんと三匹いた。彼女は拍手に包まれる。

 「王女は王国に戻り、父王の跡を継ぎ、優しさと正義で何世紀もの間、国を治めたと言う。
そして人々に愛され、この世に小さな印を遺していったと言う」
 あの木の枝に小さな白い花が咲いている。「注意して探せばきっとしるしに出会えるはずだ」


感想:ものすごくうまいダークファンタジー。ファンタジー部分が少女の幻覚とも現実とも取れるから。
 監督は現実派。なぜなら、少女は閉じ込められていた部屋からチョークで脱出したから。
 最後は監督もおっしゃってたが、マッチ売りの少女にダブる。
 アンデルセンには他にも、恋破れ、野垂れ死にする靴屋が死ぬ間際に、
王国の夢を見ながら死ぬ話があるけど。
 私はマンドラゴラの事、怪しんでいたけど、監督によるとちゃんと利いていたそう。
 母親はマンドラゴラを燃やした事により、死んでしまった。1944年は内戦終結から5年後。
 ノルマンディ上陸作戦によって、フランコ政権を連合軍が倒してくれるのではないかと期待したとか。
 有名なゲルニカはヒトラーの軍事実験みたいなもので、つまりフランコはヒトラーと親しかったと言う事。
 でも連合軍にとっては共産主義も敵。実際にはこの4年後、半年くらい抵抗が続いたとか。
 間違ってたらごめんなさい。パンも妖精もあの化け物も、石碑も、迷宮も、全て素晴らしい造形。
 妖精も可愛いと言うより怪しげで良い。妖精って決して可愛い物じゃないし。
 監督によるとカエルも怪物もパンが演じているとか。
 怪物の部屋の絵は、ゴヤの「我が子を食らうサトュルヌス」から来ているとか。あの絵、すごいもんね。
 確かゼウス、父親の腹掻っ捌いて、兄達助けてなかったけ。う~~ん、うろ覚え…。ゴヤの暗めの絵、好き。
 好きと言いきって良いのかわからないが。妖精にナナフシを選ぶ所が、冴えてるね監督。
 パン、あまり良い印象が無かったので、最後まで疑っちゃった。単に、試していただけね。
 ファンタジーは絵空事ではなく、現実の世界、人間を反映している。
 神話こそ最初の物語だし、必要だから生まれたのだろう。現実そのまんま聞くのはつらすぎるし。
 ええ、「収容所群島」を私は途中で投げ出しました。現実も厳しく、異世界も厳しい所が良い。
 大尉は簡単に医師も少女も殺す。そう、そんなもんだろう。
 あっ、パンは実在しているけど、大尉に見えてないだけと監督。少女以外には見えないんですね。
 大人は常識に囚われ、そのままでは受け取れない。私達は脳で世界を見ているから。

他の方のブログを読んで:大尉についてその人間性を言及している方は二人。繊細で鋭い方々だと思う。
 そう監督も言及している。監督によると彼は一番弱い人間。そうだね、やわらかさが無く、とらわれ過ぎている。 嘘をついた事で逆に彼が父親にこだわっている事がわかる。人と普通に話せないほど、父親の影響は大きい。 あまり良い父親では無かったのだろう。弱虫とかそんな風に否定されたのかもしれない。
 力と権威で周囲を従わせる人。彼が息子を必要としたのは、自分も父のようにならなければならないからか。
 メルセデスの最後の言葉は彼を絶望の淵に落とし込む。私だったら、教えるけどね。
 まあ、馬鹿正直系だからであり、真実を言うのが正しいかどうかはわからない。嘘は悪い事とは思ってない。
 恐怖で支配する政権の軍人はああでなければ勤まらないだろう。
 弱かったり、甘かったりすると、逆にやられる。
 監督は自分で考えて行動する事をお勧めしているみたいだが、そうすると医師みたいに殺される。
 ここは我慢して、生き残ると言う選択も悪いとは私には言えない。
 まあ、皆が、ちゃんと自分で考えて行動すれば、世界はだいぶ良くなるが、私もそう出来るとは言えない。
 フランコもひどい物だが、共産主義もうまく行くとは残念ながら言えず…。
 ジョージ・オーウェルの1984年って、確か彼がスペイン内戦で共産主義の側に参加して、
共産主義に疑問を持ち、書いたものじゃなかったけ。
 共産VSフランコじゃなく、無政府主義もいたっけ?あっ、わかんない。ブドウはキリスト教関係の隠喩とか…。
 知恵の実?そう考えると、あの化け物が亀頭っぽく見えたのも、あながち間違えではないか…。
 パンも性的なイメージが強いし。いや、私がいやらしいだけか…。
 化け物さん、とっても太った人が痩せて皮膚がぶかぶかになってしまったイメージなんだそうだ。
 カエルさんはグリム童話?

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