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誰も知らない

「誰も知らない」
プロデューサー、監督、脚本、編集:是枝裕和  撮影:山崎裕 音楽:ゴンチチ

一応最後まで書いているけど、すかすかなあらすじです。

 大きな古いスーツケースを抱えて、人のいない電車に乗っているぼろぼろの服の少年(柳楽優弥)と少女。

 母親(福島けい子 YOU)に連れられて大家に引っ越しの挨拶をする少年、福島明。さきほどより幼い。
その大家、小さな子がいる人にはあまり貸したくないらしく、このくらい大きくなりゃ大丈夫と言う大家。
少年、母親とあのスーツケースを二階の自分達の部屋に上げる。
何とかのスーツケースを開けると小さな少女(ゆき 清水萌々子)が、あのスーツケースからは茂少年(木村飛影)が出てくる。
夜になり、明は大きな妹を迎えに行く。京子(北浦愛)。明以外の子供達の存在は秘密。
小さな子どもの存在は嫌がられるから。

 コンビニで万引き犯として捕まる明。コンビニにいた他の子供達が袋に入れてったのだ。
女性の店員(タテタカコ)が他の子がやったのではないかと店長(平泉成)に言い、明、解放される。

 お母さんがいつまでも帰ってこない。タクシー運転手(木村祐一)に会いに行く。
一番小さな子、ゆきのお父さんらしい。次にパチンコ屋に行く明。パチンコ屋の店員(遠藤憲一)に会う。
お金の無心。明の手元には1万しかない。しかしパチンコ屋の店員にも金が無い。
彼、いつもコンドームをしてやってたからゆきは自分の子で無いと言う。

 お母さん、帰ってくる。しかし又どこかへ出かける。

 クリスマスにも帰ってこなかったお母さん。正月。
明はあのコンビニの店員さんに頼み、お年玉の名前を書いてもらい、妹弟達に渡す、お母さんからと言って。

 明、同年代の少年達と知りあう。少年達、明の家でゲーム。ガス料金等のお支払の紙に落書きする京子。
少年、明の目の前で万引き。学校に会いに行く明。しかし少年達は明の誘いに乗ってこない。

 明、いじめにあっている少女(水口 韓英恵)に出会う。

 アルバイト出来ないかとコンビニの店員さんに聞いてみる明。しかし12歳の明にはバイトは出来ない。
警察とか福祉事務所に連絡したらと店員さん。しかしそんな事をしたら四人で一緒に暮らせなくなると明。
前にもそんな事があって大変だったそうだ。

 あのいじめられていた少女と仲良くなる明達。

 ゆきが椅子から落ちて、動かない。薬を万引きする明。

明、あのいじめにあってた少女と一緒にゆきをスーツケースに詰めて、飛行場に持っていく。
飛行機を見せてやりたいから。ゆきの大好きなアポロチョコを詰めて。

感想:現実の事件を元にした日本の映画と言う事で、批評家受け暗い映画は苦手なので避けてました。
いやあ、良かったです。食わず嫌いはいけませんね。何が感動的って、子供達の表情、しぐさがとても自然な事。監督のおかげですね。台本を渡すんじゃなくて、口頭でセリフを伝えたとの事。さすがです。
子供達の風景をずっと見ていたかった。事件通りにはしなかったんですね。やっぱり虐待死は悲惨過ぎるから。YOUさんも自然で良いです。女性の店員さん一人では彼らを救えないですね。
お母さん帰ってきたと言われれば、そうかと思うし。いじめっ子って、自分達のやってる事楽しいんでしょうね。
傍から見てると、陰々滅滅として、うざったいと言うか、きもいと言うか、気色悪いんだけどなあ。
こんなに裕福な国で、孤立してしまって、寂しいと言うか、哀しいと言うか。

他の方の感想を読んで:
 「火垂の墓」を思い出した方が多いみたいですが、私は、
ガス・ヴァン・サント監督の「エレファント」を思い浮かべました。
 あれも実際の事件を元に、淡々と静かに子供達に寄り添って、彼らの日常風景を写してましたね。
 静か系好きなのかな、私。
 「誰も知らない」、長かったみたいですが、どっぷり浸かっていたので、長いとは全然思わなかった。
 タルコフスキーの「ストーカー」の方が長いし。あの何も起きない静かな映画を、だれる事無く見続けたし。
 相性が合う合わないの違いね。はい、泣きませんでした。彼らに寄り添えるほどの人生経験は無いです。
 ライフライン、最後の水道を止める時は、止めた後、福祉事務所に連絡し、相手が子供だろうが、大人だろうが、様子を見た方が良いのではないかと思いましたが、福祉のお金を切り詰めている今、そんな余裕は無いですね。 今日のクローズアップ現代で、行政に、たとえば、安さでは無く、従業員の待遇その他で、
会社を選ぶと言う動きがあると伝えていました。
 アメリカでは、それなりのお金を払った方が良いと言う考え方が出て来たとか。
 あっ、映画にまるっきり関係ない話。
 どうやら、あの子達のような境遇にいる子、結構いるみたいだから、何とか出来ないのかなと…。
 気付いて、自分が、どうにかしたかどうか自信が無い。どうにかする、大人であって欲しいが。

関連サイト
iFinder 雑読乱文実際の事件について書いているのですが、コメント群が感動的。

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