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2008年4月

毒薬の因果

「毒薬の因果」 太王四神記、第3話 脚本:ソン・ジナ 演出:キム・ジョンハク

 スジニ(シム・ウンギョン 三村ゆうな)はヒョンゴ(オ・グァンノク チョー)に命じられ
サリャン(パク・ソンミン 杉山大)の跡をつける。
 サリャンは最近頻繁にヨン家に出入りしている、街の薬売りが誰も知らない薬売りとして目をつけられたのだ。
 ヨン家の奥方(野沢由香里)が彼から薬を買っていた。一月で死ぬ、長くても三月で死ぬ薬。
 尻尾を掴まれないためには三月かけてじっくりするのが良い。そうすれば誰も気づかない。

 後燕(こうえん)との戦で手柄をたて帰って来たヨン・ホゲ(キム・ホヨン 内山昴輝)に王の代理として
タムドク(ユ・スンホ 池田忝祐)が会いに来る。
 褒美を与えるためだ。

 ヨン家は大量の武器を集めていた。

 妹でもあるヨン家の奥方との会合で茶を飲んだヤン王(原康義)は倒れてしまう。

 タムドクが茶畑にいると、そこに見習い神官達がやってくる。
 その中にいるキハ(パク・ウンビン 岡珠希)を見て、タムドクはこっそり彼女に話しかける。
 タムドクはお茶の葉が胃腸病に利くと聞いてここに来たのだ。キハは症状を聞く。
 タムドクはキハに王を見てもらう。毒だった。
 キハはその毒を火天会が使う毒だと気づき、サリャンに問いただすが、
長老(チェ・ミンス 俵木藤汰)が誤魔化す。
 医師(井上文彦)に問いただすタムドク。医師はタムドクがヨン・ホゲに与えた金塊を隠し持っていた。
 タムドクは近衛隊のコ・ウチョン将軍(大島宇三郎)にヨン家の事を聞く。
 ヨン家の兵力は大きく、戦いで決着をつけるのは無理だった。

 タムドクが夜一人弓の練習をしているとキハが現れる。
 犯人を知っているのに、何も出来ない自分を臆病で卑怯者と言うタムドク。
 犯人を捕え、謀叛人だと騒ぎたてたら、タムドクが先に殺されるだろう。
 「孤児になった私を、育ててくださった方が、こんな事を言っていました。
虎を捕まえるために、斧一つで飛びかかるのは勇気とは言えない。
それは単に、恐れを知らない愚か者だと」とキハ。
 「恐れるのは知恵があるからなんです。知恵のある人は斧では無く罠を仕掛けて捕まえるそうです。
怖くても止めない事、そのために知恵を絞る事、それが勇気だと」

 タムドクはヨン家の奥方を呼び出す。タムドクは毒の入った瓶を彼女の前に置く。
 そして金塊を取り出し主治医がこれを持っていた事を告げる。
 そこに現れるコ将軍、、ヨン家のホゲを練武場に呼び出し、百人の部下に取り囲ませている事を報告する。
 タムドクは主治医がホゲに毒をもれと頼まれたと自白したと言う。主治医はすでに殺されていた。
 犯人を捕まえてくださいとタムドク、ホゲを傷つけたくないと言う。
 犯人を捕まえればヨン家の他の人達には一切罪を問わない事を誓う。
 追い詰められた彼女は狂ったように泣き笑いながら毒の瓶を持ってタムドクの前を去る。
 彼女は練武場に行き、息子に王になれと言いながら死ぬ。

感想:神が出て来るファンタジーな一回目には引きましたが、今回のような陰謀物は好きです。
 武力で解決するより、知恵で解決する方が良いし。医者の首を落とすのは当然ですね、許されるはずが無い。  ちょっと間違えるとすぐにやられる世界ですから、果断さは必要です。
 もちろん夫人が毒をあおる事をタムドクは願っていたでしょう。
 これで、ホゲに憎まれてしまいましたが、仕方がありません。甘い世界では無いですから。
 タムドク役の子も、キハ役の子も魅力的です。ええ、スジニ役の子も、別の意味で魅力全開でしたが。
 コ・ウチョン将軍、素敵です。冷静なホゲのお父様もさすが。
 夫人も好きでしたが、早々にお去りになってしまって残念です。
 子供は親をあまりたしなめる事が出来ませんから、ホゲ、大変だったでしょう。サリャンも魅力的です。
 ヒョンゴも良い味出してます。

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愛を捧げるロボット

「愛を捧げるロボット」絶対彼氏、第1話 
原作:渡瀬悠宇 脚本:根津理香 演出:土方政人

 白鷺優貴(篠井英介)と並切岳(佐々木蔵之介)はタイプ01のモニターを探していた。

 井沢梨衣子(相武紗季)はくしゃみをし、憧れの石関隼人(姜暢雄)から使い捨てカイロをもらう。
 喜ぶ梨衣子。彼女はシュークリームを石関にあげる。
 告白しようとしたが、相談事があるのかと誤解され(わかってて、わざと誤解したんだが…)、
ただの後輩としか思われてない事を知る。
 彼女はレストランで友達の伊藤美加(上野なつひ)にその事を言う。
 美加は梨衣子を励ましたが、急用ができて帰る。
 梨衣子がカウンターに置いていた石関からもらったカイロを、
レストラン(バー?)でバイトしている林孝太(入江甚儀)に捨てられそうになる。
 急いで取り戻す梨衣子、これには石関の優しさがつまってると主張する。
 それだから振られると店長の若林ふじ子(真矢みき)。孝太も重いと言う。そんな彼女の隣に座る並切。
 クロノスヘヴンの社員。梨衣子は彼に連れられクロノスへヴンに行く。
 あなたにピッタリの理想の彼氏を無料でご紹介しますと並切。
 その手の話かと帰ろうとする梨衣子だったが、
「人生を変えるのに必要なのは一歩踏み出す勇気だよ」と言われ、足を止める。
 理想の彼氏の条件を次から次と聞かれる梨衣子。
 理想の彼氏はちょっとやきもち焼きで、頭は良く、ちょっとH、笑顔は爽やか、頼りになり、ちゃんと叱ってくれ、
モデル体系で、ピンチの時はいつでも飛んできてくれて私を守ってくれる白馬の騎士みたいな人。
 示された数々のイケメンから顔を選ぶ梨衣子。契約成立。

 新作ケーキの試食のため室長の浅元創志(水嶋ヒロ)にケーキを持っていく梨衣子。
 キャバ嬢との電話に忙しい創志に代わりに試食してくれと言われる梨衣子。なんか違う。
 シンプルな味の方が良い。ムースのリバーブがきついのかも…。
 創志に見つめられ、悪い感想しか言ってない事に気づき、さっさと退散する梨衣子。
 創志、一口食べてみて、梨衣子の事が気になりだす。

 墨田アパートメント。 古いがなかなか広い梨衣子の部屋に大きなお届け物が。
 中身は人間に見えるロボット(速水もこみち)。キスをして起動させる。カーテンを閉めてから、思いきってキス。
 しかし動かないロボット。遅刻しそうなので家を出る。彼女がいない部屋で、起動するロボット。

 会議。憧れの石関を熱く見つめる梨衣子。
 スウィーツについての名門雑誌コンフィゼリの編集長ソフィー・ルクレールが、
当社の新作発表会に来てくれるそうだ。
 兄で副社長である将志(中村俊介)に本当に新作をおいしいと思っているのかと聞く創志。兄はそう思っていた。

 帰って来た梨衣子、大家の吉岡鉄子(峯村リエ)から勝手に同棲していた住人を追い出したと言う話を聞く。
 部屋に入ったら、鴨居に頭をぶつけるほど背が高い裸の男が…。並切がメンテナンスに来る。動力は電気。
 自家発電による自動充電機能がついている。五日間は無料お試し期間だそうだ。
 同棲禁止だからと断ろうとしたら、家電製品だと並切。最後に注意をしていく並切。
 製品について他言すると違約金が発生する。
 服を着たロボット、「梨衣子ってすっごく可愛い。俺超タイプ」とロボットだから臆面もなく言う。
 梨衣子、ロボットを公園で寝かせる。しかし中入れてと戻ってくるロボット。
 大家が来て、急いでロボットをトイレに隠す。トイレから出てきたロボット、Hしようと言う。
 ロボットをトイレに寝かす梨衣子。「梨衣子、愛してるよ」と大人しくトイレに居続けるロボット。
 朝、名前付けてと要求するロボット。梨衣子、ロボットを置いて、家を出る。

 会社では美加が石関さんにちゃんと告白しろと言う。嫉妬作戦を推奨する美加。
 その話を聞き、俺がイケメンの友達になってやろうかと室長。
 室長、梨衣子をつきあってもいない男に手編みのセーターを送っちゃうタイプと看破。その通りだった。
 そして振られていた。室長、新作のケーキの感想について聞いてきた。
 しかし梨衣子は美加とさっさとランチに行く。会社を出るとロボットが会いに来る。
 彼氏のお迎えは梨衣子の設定だった。
 同僚と歩く石関を見て、梨衣子の頭に美加ご推薦の嫉妬作戦が浮上する。ロボットを使おう。

 嫉妬作戦は成功、デートに誘われる。しかしそのデートに現れるロボット。
 梨衣子はロボットを拒絶し、ロボットのブレスレットに青い光が走る。それは惚れた人間の怒りを表していた。
 ピンクは喜び、黒は悲しみ。

 ロボットをみかけたふじ子、ロボットを自分の店に入れる。
 梨衣子とロボットが一緒にいるのをみかけて、ロボットを彼氏と思ったのだ。
 重い女はイヤかもしれないけど軽い女よりましじゃないと言うふじ子に、
梨衣子は一般的成人女性の体重ですがとロボット。

 石関、梨衣子の部屋に行きたがるが、ロボットがいるので、お断りする。梨衣子、ロボットを返品する。

 石関、美加におまえの友達まじでうざいなと言う。適当に遊んでやればと美加。

 返品されたロボット、梨衣子に会いに自分で立ち去る。

 発表会に新作ケーキが間に合いそうにない。事故があって、渋滞に巻き込まれたのだ。
 場所を間違えて指示した石関のミス。副社長に、自分のミスだと言ってしまう梨衣子。
 石関のミスである事を同僚達の話で知る創志。そして梨衣子が叱られてるのを聞くロボット、駆けだす。
 最短距離を検索、20キロ先だ。トラックからケーキを預かる。
 ロボット、集合住宅の屋根から屋根へと飛び移りながら走っていく。それは脚に負担をかけ、脚が少し壊れる。  ショベルを避けようとして頭部を強打するロボット。しかしケーキは守り切る。脚の金属部分が体から飛び出す。 それを押し込め、ロボットはなんとかケーキを梨衣子に届ける。しかし機械への負担が大きすぎ、一時停止。
 メンテナンスが現れる。01にはGPSが搭載されていた。「梨衣子…ミス…首大変…早く…行って……」
 壊れて、もう動かない。

 ロボットの耳の後ろにはバーコード。耳の穴にケーブル接続。

 ルクレールの新作ケーキへの感想は良かった。

 梨衣子、石崎にシュークリームを送る。石崎、今夜二人でお祝いしないかと言う。
 梨衣子、一旦ロボットの様子を見に行き、落としてしまったカイロを探しに戻る。
 石崎、同僚に梨衣子のシュークリームを手作りなんて怖くて食えねえと言っていた。

 気がついたロボット、梨衣子に会いに行く。

 石崎、梨衣子の事を気持ち悪いと言う。そして物陰にいた梨衣子に気づく。「後付けてたんだ?」
 「違います、私は、ただ…」「めんどくさ。はっきり言うけどさ、おまえ重いんだよ」泣きそうになる梨衣子。
 「勘弁してよこんな所で。俺が悪いみたいじゃん」
 聞いてた創志、思わず出て行こうとするが、彼より早く01が来る。
 01、梨衣子の様子がおかしい事に気づき、謝れと石崎に言う。
 「なんで俺がこんなめんどくせえ女に謝らなきゃいけないんだよ」01、石崎を殴る。
 「梨衣子を傷つける奴は俺が許さない」梨衣子の方に振り向き、笑顔になって「行こう」と言う01。
 01、梨衣子の手を掴み、走り出す。出力20%で殴ったそうだ。「ばっかみたい。一生懸命になっちゃって」
 「だって俺、梨衣子が好きだから」「ホントに、馬鹿みたいあたし」梨衣子、カイロをごみ箱に投げ捨てる。
 高校の時も、短大の時も、付き合ってた人に重いと言われた。
 「梨衣子は一途で一生懸命なんだよ。俺は梨衣子のそういう純粋な所、大好きだよ」
 「それって、プログラムされてるから言ってるだけでしょ」
 「そうだよ。だけど俺はどんな時だって梨衣子の味方だよ。なにがあっても、絶対に、守ってあげる。
俺は梨衣子の理想の彼氏だから」
 「それも、プログラムされてるから言ってるの?」「そうだよ」梨衣子、差し出された手を取る。01、笑顔になる。  梨衣子、泣く。ブレスレットにピンクの光が走る。

 美加、石崎を振る。人の物にしか興味無いそうだ。

 副長、落ちたまんまになっていた梨衣子のシュークリームを食べてみる。

 梨衣子、01をナイトと名付ける。

感想:健気なロボット話に弱い。確かに彼ら、プログラムに沿って動いているだけだが。
 アニメでロボットだから大丈夫と、火事の中子供を助けに行く描写があり、感動してしまった。
 確かにロボットだから、大丈夫なのだが。まあ、健気な犬の話にも弱いが。つまり、健気に弱いのね。
 梨衣子を肯定しまくるロボット。もう泣きたくなるよね。愛の言葉もバンバン言ってくれるし。
 ロボットとのHは願い下げだが…。まあ、人間とのHが良いとは限らないが…。
 所詮ロボットだが、結構賢く、有難い。
 でも、こんなロボットが出来たら、救われると言えば救われるが、出生率がどんどん下がる事請け合い。

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三千拝の願い

「ファン・ジニ」原作:キム・タックァン 脚本:ユン・ソンジュ 演出:キム・チョルギュ

第1回 三千拝の願い

 ヘンスであるペンム(キム・ヨンエ 藤田淑子)はヒョングム(チョン・ミソン 島本須美)が
教坊(妓生の養成機関)を止めたがっている事を聞く。
 ヒョングムは目が不自由だった。彼女はどうやら男の事で悩み、ここから出たがっているらしい。
 (身分上好きな男は添い遂げられないのだろう)
 しかしそれは許されない事だった。

 チニ(シム・ウンギョン 宇山玲加)は寺の子供。三千回拝むと言う事を汗をダラダラ流しながらしていた。
 大人でもなかなか出来ない事。彼女は寺の外に出て母親を探したかった。
 寺の外に出る許可を得るため三千拝に挑んだのだ。
 彼女はやり遂げ、一度だけ托鉢に付いて行く事を許される。

 明国の使節を歓迎するための宴がある。ここは都では無い。
 ペンムはどうやらソン長官(佐々木 勝彦)の気持ちを受けるのを拒んでこちらに左遷されたらしい。
(違うかもしれないが)

 チニは市場に来ている女性の服の香りをかいで母を捜した。見つからない。

 宴。それを偶然見るチニ。ペンム達の踊りに魅せられるチニ。しかし僧侶に見るのを止められる。
 ペンム達はお褒めを受ける。そこにメヒャン(キム・ボヨン 高島雅羅)達が来る。王様のお申し付けとの事。
 彼女は宮中のヘンスだった。宮中の妓生による踊りが始まる。王様のお申し付けと言うのはウソ。
 対ペンムのために来たのだ。真中で軽やかに踊る童妓プヨン。素晴らしい物だった。
 しかし少女は三か所間違えたと後でヘンス・メヒョンにぶたれる。少女の父をメヒョンは助けたのだ。
 その代り彼女は最高の名妓にならなければならない。プヨンの踊りを見てあせりを覚えるペンム。
 松都(ソンド)教坊にはあのように才能のある者がいなかった。
 ペンムは側近のクムチュン(チョン・ギョンスン 雨蘭咲木子)に才能のある者を探せと命じる。

 チニは姓生の踊りが忘れられず寺を抜け出し、どこで見れるのか探しに行く。
 市場の女性から教坊が妓生を募集している事を教えられる。
 しかしクムチュンはチニの一目でわかる寺の子の格好に追い払う。塀の外で、一度見た踊りを踊るチニ。
 それを偶然見るペンム。チニは一度見ただけで舞を覚えた。舞を舞ってどのような気持ちになったか聞くペンム。 哀しくなったとチニ。落花流水。美しい花も散ってしまえば哀しいばかり。チニは舞の意味も感じていたのだ。
 舞の続きを習ってみるかとペンム。しかし住職が許さなかった。親が許さないと言うのだ。
 チニは閉じ込められる。彼女が今日のような事は二度とせぬと約束すればすぐに出すのだが。
 三日経っても水一杯口にせず頑張るチニ。

 クムチュンはあの住職がソンド教坊に来たのを見る。住職はヒョングムに会いに来たのだ。
 チニはヒョングムの娘だった。彼女は娘を妓生にしたくなかった。しかしそれがペンムにばれる。
 法律でも妓生の娘は妓生と定められていた。一方チニは寺を抜け出し、自らソンド教坊に入るのだった。

感想:いやあ、面白いです。
 私は韓国ドラマ、「チャングム誓い」しか最後まで見ていませんが、あれが好きな人ならこれも大丈夫そうな。
 と言うか「大奥」好きな人にもお勧めしたい。女の戦いは傍から見てる分には非常に面白いから。

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月影の庭

「月影の庭」百鬼夜行抄13 今市子

 石田三郎になかなか会えない広瀬晶は三郎の浮気を疑う。もちろん浮気ではなく、忙しいだけ。
 円照寺には時々いわくつきの品物が持ち込まれる。
 一か月前、預けられた形見のバットを祖母が引き取りにきた。
 しかし三郎が勝手にバットを細工物に変えてしまった。
 細工物は変に評判になり口コミで檀家さんの間に広まって、
ぽつぽつと細工物の注文が入るようになってしまった。
 妻夫木と言う女性から箱庭の細工を頼まれる。下駄を材料に。

 バットで作ったのは犬。翔太は犬を飼いたかったのだ。犬は夜な夜なお外を散歩した。

 帽子の男に娘が生まれた時に植えた木だと、仏像を頼まれる三郎。

 強引なセールスマンを撃退する犬。

 妻夫木さんは箱庭をもらう。

 仏像の顔は青嵐そっくり。

 妻夫木さん、家から帰ろうとするが、父親に娘の悠理を捕られて、追い出される。

 仏像を頼んだのは、開叔父さんのはぐれた式神だった。

 律は妻夫木さんの夫から悠理ちゃんを取り戻す。

 三郎は犬も箱庭も燃やす。

感想:死んだ人を無理にこの世にとどめると災難が…と言う話。
 災難なくても、無理にこの世にとどめられた死者が可哀想な事に。
 三郎さん、私も好きだから、いなくなるのは悲しい。でも、まともな人間では無いものね。
 無理に留めるのは間違いね。一回読んだ時わからなかったけど、もう一度読み返してやっとわかった!
 帽子の男は開叔父さんの式神ね。

 「夜半の客」隣でしゃっべてる夜半の客は?と言う話。
 薫ちゃんが男と気づいたのは、あの女の着物を着た爺さんから。
 そうよね、男は殺される家だから女の振りをするしかない。しかし、一回目は弟と言うのは薫の事と思ってた。
 違うわね、あの家の主の弟ね。夜半の客は薫の事では無く縁(ゆかり)の事をしゃべっていた。
 開おじさん、カッコいいけど、かなり黒いし、飯島家の人間と関わるのは怖い。逆に助けられるかな。
 開の若い頃は律そっくり。と言う事は律も、将来は…。しかし、中身が違うし…。
 先が見えない長い廊下で鬼女に追われるなんて、怖すぎる。

 「晴れ着」呪いの着物の話。犠牲になった人、お気の毒。開おじさん、熱烈大歓迎の律の家。
 なまじ見えるからね、余計な者達の熱烈大歓迎もわかってしまう。
 本棚の蔭に隠されていた鏡が青嵐を護法神たらしめてたのか。なぜ?わからん。

 「餓鬼田の守り神」餓鬼に取り付かれる話。
 南の八畳を建て増すために池をつぶしたのが、まずかったと青野気づく。
 池は餓鬼が飢えをしのぐための物だから。しかし、律達が、三郎の箱庭に餓鬼達を大量に移住させたが。
 鏡の欠片がまだ足りない。見つかるの?まさか、開叔父さんが隠ぺい…。それは無いか…。

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南米の大湿原

ナショナルジオグラフィック 2005 8

「南米の大湿原」 文:スーザン・マグラス」

 アマゾン川のはるか南、パラグアイ川の上流に位置する大湿原。
 面積は19万1600平方キロ、日本の本州に匹敵するほど。ブラジル、パラグアイ、
ボリビアの国境が交わっている。
 何の変哲もない泥はラーマやバーボ。牧場の柵の周りで牛に踏みつけられた泥はマイアドゥ。
 牛の蹄の跡が残ったまま固まった泥はブロコトゥ。雨期はポルトガル語で満ちたという意味のシェイア。
 私の乗った馬が一度カイマンにつまずいた事があったが、馬は特に驚いた様子もなく、
 カイマンも横目でこちらを見ながら滑るように立ち去るだけ。
 市場で400ドルの値がつく体重500キロのコブウシが死んでいた。ジャガーの餌食。
 牛がジャガーに襲われるのは珍しくない。 
 ジャガー狩りはブラジルでは禁じられているが、牧場主はプロのハンターを雇って殺す。
 しかしここの牧場主はジャガーを守る環境保護団体と契約を交わしていて補償金を受け取る。

 大湿原の北側と東側の高地につくられた大豆や綿花を栽培するプランテーションからは有害な堆積物、
除草剤、化学肥料がじわじわと流れ出ている。
 こうしたプランテーションの所有者や作物を買い付ける多国籍企業は、
大型タンカーが通れるようにパラグアイ川の水深を深くしたり、
一年中通行できるハイウエーを建設するようにと政府に働きかけている。
 牛の飼育がブラジル各地で盛んになり、牛肉の価格が下落している。
 収入の減少を補おうと、牧場主の多くがエコツアーを受け入れている。

 ブラジルでは1967年に営利目的で野生動物を狩る事を法律で禁じたが、抜け道も多く、罰金は微々たるもの。 密猟者は好き勝手にカイマンを捕った。
 70年代後半世界中で売られた安価なワニ革製品のほとんどが、
ここのカイマンからはぎ取られた皮を使ったモノ。
 コウレイロと呼ばれるカイマン・ハンターは二人組になり夜陰に乗じて小型の平底船で浅瀬を移動し、
カイマン独特の目の光をたが狩りに居場所を突き止め密猟を続けた。
 主に取引されるのはカイマンだが、オセロット、カワウソ、ジャガー、アナコンダも捕った。
 珍獣をペットにする愛好家向けの動物売買も行われるようになり、80年代だけでも、
一万羽のスミレコンゴウインコが持ち出され、ほとんど姿を消した。
 カイマンは生息数が多かったため絶滅はまぬがれた。
 牧場にも密猟者達はやってき、牧場主達との戦いになる。
 その頃サン・パウロの新聞記者が闇取引の世界に潜入し、衝撃的な記事を書く。
 野生動物の密売でマリファナ、コカイン、武器の売買まで行われ、ボリビア、
パラグアイの軍部が関与しているという内容。
 ブラジル政府は国際的な圧力に押され、86年に特別森林警察を創設し、法律を強化した。
 92年にワシントン条約で動物の生皮および塩漬けにされた皮の輸出が禁止された。

 エコツアーにジャガーは不可欠。
 しかしジャガーに殺された牛の補償金は充分では無く、
「ジャガーのトニオ」というニックネームで知られているジャガー・ハンターは生物学者と一緒に、
ジャガーを追跡しては麻酔にかけ、研究用の無線発信機を取り付けているが、
牧場主に頼まれてジャガーを殺してもいる。

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雨にもまけず粗茶一服

「雨にもまけず粗茶一服」松村栄子

最後まで書いてる長すぎるあらすじです。注意!

 遊馬(あすま)は免許証と一緒に高速道路のレシートを落とし、受験勉強をしている振りして教習所に通い、
入試に行く振りしてコンサートに行っていた事がばれる。
 怒った父、秀馬(ほつま)は遊馬に比叡山の天鏡院で修行して来いと言う。
 遊馬は五つの大学を受けてる事になっていたが、実は四つの京都の大学は受けず、東京の一つだけ受け、
落ちていた。
 親としては、茶道をやるにあたって、江戸ぶりだけでは通らない局面があるので、
京都の茶を仕込まれてこいと京都の大学を受ける事を勧めたのだが。

 彼の家、友衛家は武家茶道坂東巴流を継承しており、村上源氏の流れを引く家柄。
 京都にもう一つ巴家と言う茶家があり、これも友衛家から出ている。

 カンナが遊馬に握り飯と麦茶を持ってくる。
 彼女は小さい時足を踏ん張って、頬を真っ赤にして、
「たのもう、たのもう」と友衛家の門前で甲高い声を張り上げ、内弟子の、祖父、弥一を訪ねてきた。
 彼女は女性の門弟第一号になる。坂東巴流は剣も弓もやっており、彼女の剣道はそうとう強い。

 京都の巴家が宗家で、遊馬の流派は小さい。
 遊馬は中学生の時京都に行き、巴家の後継ぎは一つ年上だったが、彼に、
「坂東巴流ねぇ。ちんまりしたはってええねぇ」と言われた。
 ムッとしたが何も言い返せなかった。で、京都には行きたくない。
 遊馬、弟の行馬(いくま)にこの家継ぐ気ないかと聞くが、
彼はカンナに変な事を口走るとお家騒動になると固く諌められていた。
 弟には人生設計も遠大な計画もある。当てにされても困る。遊馬は家出する事にする。
 弟が家出のアドバイスをする。彼は小四の時軽い家出をした経験があるのだ。その時、彼は悟った。
 うちの流派も京都の流派も最初に作ったのは次男か三男。
 本家にいても用無しの息子が外に出て一から一生懸命作った。しかし跡を引き継ぐのは長男。
 ご先祖を見習って、自分の運命は自分で切り開かなくちゃいけない。行馬は家出する遊馬に茶杓を渡す。

 家出先は高校時代のクラスメイトでバンド仲間の萩田のマンション。
 ただただ音楽を聞き、ギターやベースの練習をする日々。

 二三週間経ち、萩田が旅行に行くと言う。
 ヴォーカルの久美ちゃんが帰省する友達について遊びに行くので車を出してくれないかと言うのだ。
 京都まで一人で運転するのはつらいと遊馬も誘われる。
 そう久美ちゃんのお友達は翠(みどり)ちゃんと言う京女なのだ。京都を嫌がる遊馬。
 しかし冷房代にも金がかかると言われる。彼は一文無しで世話になっていたのだ。
 遊馬は家から持ってきた茶杓を取り出す。売るつもりだ。友達には茶道の家と言うのは秘密にしているが。
 茶杓は徳川慶喜作で、百万でも二百万で良いそう。
 道具屋は手元に現金が無いので明日いらしてくださいと言う。次の日、行ってみたら、そこに弥一がいた。
 遊馬は仕方なく京都に行く。京都では友衛と言う苗字は目立つので、萩田にアズマと呼んでくれと頼む。
 遊馬は途中、京都弁を気持ち悪いと言い、翠ちゃんを泣かせる。

 翠ちゃんの家は畳屋だった。祖母は茶道の先生で、巴流だった。
 遊馬は翠にお茶とかお華とかあんな澄ましたものは大嫌いだと言う。

 萩田は帰るが、おまえは乗せていかないと遊馬は言われてしまう。久美ちゃんに嫌われたのだ。
 ギターもへたなので、バンドの練習ももういい。家に電話をかけようとするが、バッテリーが切れていた。
 彼は翠ちゃんのお父さん、高田さんの手伝いをする。寺が嫌で家出したと言ったので、寺の子と思われる。
 途中、不動産屋による。そこの紹介で得た仕事だからだ。そこの哲さんは翠の幼馴染、翠にご執心だ。
 彼は熱心に店を売る事を勧める。町家がはやっているのだ。
 彼は一人ではす向かいに住んでいる祖母の事も心配だろうと言う。
 高田は遊馬がばあさんの面倒を見ると言う。遊馬、しばらく翠ちゃんの祖母の家に居候する事になる。
 志乃に信楽の水差しを出してと言われて、水差しを濡らして水を入れる。
 祖母、志乃はお茶を点てようとするが、翠がアズマ君はお茶大嫌いと忠告、いづらくなって外に出る。
 寺の門をくぐる。リュックから茶杓を取り出し、売るしかないと考える。
 転がっていた棒に気づき、久しぶりの素振りをし、大木を打ってみたら、咎められる。お坊さんだ。
 棒は茶杓にしようと干していたもの。坊さん、茶杓の筒に気づく。やってきた哲も気づく。
 彼、坊城哲哉は茶をやっていた。坊さんの名は不穏(ふおん)。二人とも巴流。
 遊馬、不穏に茶杓を持って茶会の手伝いをするように言われる。
 遊馬は、翠の評判の事もあるので、畳屋の仕事を習いにきた事になる。
 翠のアズマへの意地悪な言い様を叱る志乃。
 翠はアズマが京もお茶も好きやないと言ったと主張するが、
信楽のお水差しをとっぷり濡らして置いたアズマが茶を知らないとは腑に落ちない志乃。
 翠は久美ちゃんからアズマ君のお父さんは警察官と聞いていて、
寺の子と言う事になっている遊馬に不信感をいていて、その事を話す。
 しかし、その不信を哲哉と志乃に話した事で、幾分気が晴れる。

 不穏のお茶会。遊馬、茶巾と盥を取ってきてと哲哉に命令され、茶巾を盥で絞り、茶碗に畳んで入れる。
 茶筅を乗せたら、茶筅が逆さまと哲哉に注意される。
 しかし、後から来た男、今出川(いまでがわ)幸麿(ゆきまろ)に間違っていないと言われる。
 幸麿はどちらの流儀と訊くが、遊馬はでたらめでしたと言う。茶巾をつまみ上げる幸麿。
 そのたたみ方は坂東千鳥と言う特徴的な物だった。

 茶杓を売ろうとするが、徳川慶喜の作と言っても京の道具屋の反応は悪い。
 ある店主なんかさんざんほめた後、京都では徳川さんの茶杓は使いづらい、ところでこれはどうですと、
筆ペンで書いたばかりの札を置いた<伝 宮本武蔵作>の茶杓を見せてき、ばかばかしくなった。
 遊馬は托鉢僧を見て思いつく。不穏から托鉢の道具を借りて托鉢して金稼ぎ。
 しかし錫杖をジャラジャラしていたらからまれ、坂東巴流の剣道で撃退、逮捕される。不穏が引き取りに来る。
 彼は茶杓の筒に百円玉を詰めていた遊馬を茶杓とは先人への敬意と表すための物、
茶杓そのものより作者や銘が尊重される事さえあるのに、
それを記している筒にあさましい金銭を詰め込んでと叱る。
 浄財ですと反論したら、そうですね、浄財にしなければと、金をさい銭箱に入れられてしまう。

 遊馬はギターを売る。翠は一緒に帰らないかと言うが、もう少しここにいてみると遊馬。
 翠は気になっていた遊馬の家の事を聞いてみる。
 遊馬ははっきりした事は言わなかったが、騙されてるわけでは無いらしいと翠はほっとする。
 遊馬、身元を偽っている事もあり、髪も青く染めているので働き口が無く、ガソリンスタンドか、道路工事か、
夜の商売か…、志乃が小遣い稼ぎとゆうたら新聞配達しか思いつかしませんわと言い、哲哉、
新聞配達がええかもしれへんと言う。
 新聞屋が不穏さんの檀家なのだ。
 敬老の日、檀家の長命な老人達をもてなす会があるから、その日に来てみたらと不穏。
 スタッフになる若手がいないのだ。新聞屋も来る。志乃は翠も手伝いにつけてくれた。
 翠がお茶を点てたが、不穏が疲れたろうから、遊馬に替わってもらってはと言う。
 お茶にお湯を注いで茶筅を振るだけだと。遊馬、替わる。客達の話はつい先日亡くなった魚正さんの話になる。 話が面白いので気を取られ、小声で言われた仕舞いの合図に無意識で片付けてしまい、気がついた時には、柄杓と蓋置は棚の上で弓の荘り(かざり)に置かれていた。
 翠も不穏も不思議そうに遊馬の手元を見つめる。新聞屋の夫婦に引き合わされ、彼らと一緒に店まで行く。
 遊馬は茶がおいしいと褒められる。
 どちらの先生についているのか聞かれ、誰にもついていないと答えたら、背筋が伸びてて、
指の先までぴんとして、それでいてどこにも力が入っていない、昨日や今日始めたひととは違うわと言われる。

 遊馬、幸麿にゴアテックスのヤッケを貸すから、不穏の寺へ来いと言われる。
 幸麿はそこで魚正の茶道具を遊馬に見せる。彼の姉夫婦が道具屋をやっいるのだ。
 道具はすべて魚に関係がある意匠だった。
 魚屋にあってこその値打ちある道具一式だが、息子はどうしても処分したい。
 息子は一番値打ちがある持ち物が見つからないと言う。大海。大きくて平べったい道具。
 茶入れは誰にも貸していない。ではどこにあるのか。
 幸麿は魚正のおじいさんの気持に気づき、場所を言えなかった。
 遊馬が答えがわかるまでヤッケはお預けと幸麿。遊馬は気付く。それは床下の炉だ。
 茶を知る人なら真っ先に思いつく。魚正のおじいさんは家族にこそ発見してもらいたかったのだ。

 私立高校の和室の畳替えの手伝いに行く遊馬。
 女の子が指輪を見つけたら教えてくれと言う、先生には内緒で。指輪は見つけた。
 連絡したら、東門の弓道場のあるとこに来てくれとの事。そこには幸麿もいた。幸麿はこの学校の先生だった。 気付かれぬうちに退散と踵を返したら、目の前に行馬が。「お兄ちゃん!」カンナに気づかれ、取り抑えられる。 女の子は桂木と言う名前。
 行馬は中東部の受験生で、剣道部と弓道部を見学したいと言うので、中学には弓道部が無いので、こちらに。  行馬は坂東巴流の家元の御子息で、ならお兄ちゃんと呼ばれていた人も…。遊馬、正体がばれる。

 行馬、どうせ京都の空気を吸うなら早い方が良いとこちらの中学を受験。受かったら巴さんちに下宿。
 茶杓の事で家は大変らしい。
 あの茶杓持っていけってよこしたのはおまえじゃないかと遊馬は言うが、
行馬としては坂東巴流の嫡流の証明として渡したらしい。
 家宝なのだ。武蔵の茶杓まで持ち出すなんてサイテーと非難される。しかし遊馬には覚えが無い。
 遊馬は伝宮本武蔵作の茶杓を思い出す。
 ひどく華奢に見えて、武蔵作とは思えなかった事を話したら、武蔵の茶杓は細いらしく、その店に赴く。
 売れていた。誰かは知らない。身うちの犯行としか思えない。
 今秀馬に言ったら遊馬の仕業と決めつけられ、日本刀で遊馬に斬りつけかねない。
 遊馬、プリペイド式の携帯を渡される。
 カンナ達は去り、正体がばれた遊馬は高田夫婦に茶をふるまう事になる。
 高田さんはあんさんは、お茶、好きやでと言う。
 遊馬は昨日からの流れで疲労困憊、ぐっすり寝入り、気がついたら、夢のように美しい女の人に起こされ、
夕刊配達に出かける。

 高田は不穏の師匠にあたる禅寺の茶室の畳替えをし、そこの茶会に誘われ、高田は遊馬をよこす。
 不穏も行く。不穏はそこで食籠を傷つけてしまう。
 翌日食籠を修理させていただこうと思ったら、和尚はあれは一閑堂、昨日の茶会の正客の息子、
次客の夫が直しに出すと言う。
 寺には一閑堂もいて、和尚は不穏に大海を見せる。
 箱は新しかったが、一閑堂はご希望でしたら、お家元に書きつけもろてきますし、
遠州でも不昧公でも探さしてもらいますと。
 探すと言うのはねつ造すると言う事。一閑堂は金沢の呉服屋の蔵から出たと言う。
 しかしそれはあの魚正の物。茶入れが見つからないので、一閑堂に頼んだのだ。
 不穏は真実を告げれば、失礼しましたと言ってよそへ持って行き、
遠州の箱書きのついた古めかしい箱に入れるかもしれないと、黙っている。

 不穏はその事を幸麿に話す。そこに哲哉に無理矢理連れられた遊馬も来る。
 一閑堂の話をしていたと哲哉に言ったら、えげつないひとだが、
家元が書いた軸や削った茶杓を売りさばくがうまいから今や№1の道具屋だと言う哲哉。
 幸麿は遊馬にこないだのお茶杓も良かったけど他にもええもん持ってはんのとちがいます?と聞き、遊馬、
武蔵の茶杓を思い出し、話す。
 数日後に連絡をよこす幸麿。一閑堂が持っているらしい。
 風林堂と一閑堂は同級生で、風林堂が武蔵のお茶杓の事を言い、一閑堂はにべもなかったが、
すぐに素人さんが買いに来たそう。
 一閑堂がよこしたのではないか。
 カンナは遊馬の事は伏せたが、武蔵の茶杓については秀馬に話してい、
彼は宗家巴流の氷心斎に協力を求めていた。
 氷心斎に最も近い一閑堂が手に入れているのなら連絡があってもよさそうなもの。隠しているのだ。
 どこかの数寄者や田舎の富豪に持っていかれるとコト。証拠をつかまないと。
 買っていったのは三つ鱗の紋を背負っていた五十年配の女性。遊馬にはその紋に見覚えがあった。
 この前の茶会で一閑堂のおばさんと一緒に来てた女性。茶杓は見つかる。
 祖父の風馬が一人で引き取りに来る。
 彼は武蔵の茶杓紛失がショックで寝込んでいたので、遊馬に世話を頼むカンナ。
 風馬は氷心斎巴朱鶴に遊馬が持ち出した事になっている武蔵の茶杓流出の本当の事を話す。
 ばあさんが亡くなり、代も譲り、サヤカと言うばあさまに恋心を抱いた。サヤカはもてた。
 遠方から訪ねて来る幼なじみをもてなすと言うので、酒屋は酒を、八百屋は野菜を、
サラリーマンだったじいさんは買い物を手伝うと言うので、風馬、門外不出の茶杓を貸してあげようと言った。
 サヤカは感激し、借りた茶杓を毎晩抱きしめて寝て、そのまま亡くなった。
 風馬は呆然としていたが、気が付き、家族に茶杓の事を聞いたら、棺桶に入れたと言う。
 棺桶はもちろん火葬場で燃えた。おそらく、他のじいさんがやっかみ、茶杓を棺桶から取り出したのだろう。
 風馬は息子の秀馬に真実を言えない。ただでさえ態度がでかいのに、もっとひどくなるのは目に見えている。
 武蔵の茶杓は遊馬が盗んだ事になっている。遊馬もそれで納得した。
 しかし、自分が亡くなったら、息子に真実を話してくれと風馬は氷心斎に頼む。
 風馬、タクシーに乗ろうとして倒れ、病院に入れられる。
 病院にかけつけた遊馬に対応したのは穏やかで優しそうな青年で、
巴家の後継ぎと会った時に出会っていた人だった。

 志乃の住んでいる離れから美しい女性が出てくる。いつぞや起こしに来た女性だ。
 彼女は奈彌子、巴流のお譲さまだった。遊馬、口止めするために彼女を追いかける。
 家出して勘当された事を話すと、なぜか泣き崩れる奈彌子。遊馬、困りはて、不穏の寺、長命寺に連れていく。 不穏は彼女を次の日曜日の幸麿邸の茶会に誘う。

 茶会。 幸麿は生徒達を連れてきていた。
 携帯が鳴り、高田家に遊馬に会いに来ていたカンナからだったが、彼女も桂木佐保と一緒に来る。
 入口がわからなくてうろうろしてたら、佐保が来たのだ。
 幸麿を真中に女性達はお庭で茶を飲み、縁台には遊馬と哲哉と不穏が残る。哲哉は奈彌子の事を話しだす。  彼女は、遊馬が病院で会った男、鶴了と恋仲だった。
 しかし巴家の総領息子が死に、奈彌子の婿が継ぐと言う事になった。
 しかし花屋の息子の鶴了では格が足りなかった。
 志乃は、自分の家で奈彌子と鶴了が会えるようにしていたのだ。

 不穏が伊織と称する子供を連れて来る。托鉢僧として暴れた遊馬を見て弟子になりたいそうだ。
 不登校の子だった。

 大みそか、鶴了が来る。彼は来年から札幌の道場に詰める事を命じられていた。
 彼は憂いに満ちてい、志乃は彼を引きとめる。遊馬は鶴了にいっそ坂東巴流の家元になったらと言う。
 友衛遊馬ゆう立派な後継ぎがおるやないですかと言う鶴了に
「家元んちに生まれたからって、家元に向いているとは限らないし」と遊馬。
 巴家のぼんも似たような事を言っていた。
 遡れば養子が結構いるし、巴家に生まれたとゆうたかて、家元と継ぐ資格にはならん。それで良く勉強した。
 しかし色々言う人はいるし、大所帯なのでお茶とは関係ないややこしい事もある。
 もっと小さな流派だったら、お茶の事だけしてられたのに。“ちんまりしたはってええねぇ”
 あれは皮肉ではなかったのだ。

 遊馬は佐保と付き合うようになる。

 伊織の本名は宮本一郎。伊織は気付いていないが、いつも母親がそっと見守っていた。

 遊馬、哲哉の言いつけで、不穏にお茶会の予定を聞きに行く。不穏は写経をしていた。
 「鏡清 僧に問う、門外これ何の声(おと)ぞ。僧云く、雨滴の声」あるとき鏡清という老師が若い僧に聞いた。
 外の音は何だ。若い僧は答えた、雨だれの音ですと。“雨滴聲”と書かれた軸がかかっていた。
 「草裏漢」と書いた紙を滑らして来る不穏。そうりのかん。ひよっこ野郎と言う意味。「明珠在掌」
 みょうじゅたなごころにあり。誰でも珠は持っている。磨かなければ意味が無い。「臥龍」
 いずれ天に昇るときをじっと待っている龍。最後に「日々是好日」をよこして来る。みな、圜悟の言葉。
 幸麿が圜悟の軸では無いかというのを持って来たのだ。風林堂が持ち込んだのだ。
 いつもなら一閑堂に聞くのだが、武蔵の茶杓の件で欺いたのが許せない。
 受験んシーズンで忙しい幸麿の代わりに不穏が真珠庵の和尚に持って行って訊く。偽物だった。
 そこからの帰りにカンナに会う遊馬。彼女は幸麿と付き合っていた。風林堂は一閑堂をこの軸でだます。

 奈彌子が突然高田家に現れる。妹の眞由子が行馬と結婚して巴流を継ぐと言うのだ。
 志乃から行馬の気持ちを確かめろと言われる遊馬。なんと行馬の遠大な宗家乗っ取り計画だった。
 行馬は覚悟を決めていた。
 眞由ちゃんを幸せにするし、奈彌子さんも笑顔を見せられるようにするし、鶴了さんも帰ってこられるし、
宗家のおじさんは安心するし、亡くなったボンも天国で喜ぶ。
 責任を背負うつもりだった。そうなると問題は遊馬だった。
 坂東巴流の行く末が決まらないと、行馬を宗家巴流の家元にするわけにいかない。
 氷心斎は行馬から遊馬の居場所を聞き、子供の頃から知っている志乃に遊馬の器量を聞く。
 なかなかやるけど、自分が納得できない事は絶対わかったと言わない。
 なんだかんだ言って友達と茶もするし、剣道も弓道も始めた。好きなのだ。しかしその事がわかっていない。
 前にも相談した事を思い出す氷心斎。息子が良い濃過ぎて物足りないと相談したのだ。
 しかし最後に親不孝をした。事故の事を話す氷心斎。息子は先先代の時から働いていた爺やに教わっていた。 爺やは足腰が立たなくなり巴の家を出て行こうとした。
 息子の比呂希は別れの一服を彼のために点てようと思った。
 茶会の水は夜明け前に汲む物だから、北山の湧水を未明に汲みに行き、飲酒運転の車を避けようとして、
重いポリタンクせのせいでバランスを失い、轢かれた。
 爺やは、荷物も置きっぱなしで行方不明になった。志乃からそれを聞いた遊馬は心が落ち付かなかった。
 何か叩くものは無いかと不穏に言うと、座禅をしてみたらと言う。
 わかんないけど、なんでわかんないかはわかった気がする。
 遊馬は比叡山の天鏡院に行って、脚を踏ん張り、「たのもう!たのもう!」と声を張り上げた。

 幸麿は友衛家に結婚の申し込みに行く。
 立派な表具の掛け軸が目につき、ほめたら、良く見るとずいぶん変わった趣味のものだった。遊馬筆の物。
 秀馬は満足げに微笑む。幸麿が遊馬も知っていると知り、遊馬の手紙を持ち出す秀馬。
 「一筆啓上 御父上御母上にはお変わりなくお過ごしのご様子祝着に存じ奉り候 
小生このほど御父上の命に従い比叡山天鏡院に参籠仕り候 一年の遅参となりしことはお許しいただきたく候 今は柴門老師に教えを乞い己の本分と天命とを見定めんと励みおり候 
来る正月老師のお許しあらば三十三間堂の射会に参じたく御父上の御上洛これあらば望外の喜びと存じ候 
小生京にある間いささか詩文に長じ候えば御父上に一編献じ奉り候」
 その詩があの軸。

 雨にもまけず
 風にもまけず
 雪にも夏の暑さにもまけぬ
 丈夫な茶杓をもち
 釜ひとつあれば欲はなく
 自慢せず
 いつも静かに茶筅を振っている
 一日に粗茶一服と
 干菓子と少しの饅頭を食べ
 師の教えを
 だって違うだろうと言わずに
 よく見聞きしわかり
 そして忘れず
 野原の松の林の蔭の
 小さな萱ぶきの小間にいて
 東に茶会あれば、
 行って下足を取り
 西にボテ箱運ぶ人あれば、
 行ってその荷を負い
 南に点前に緊張する人あれば、
 行ってこわがらなくてもいいといい
 北にイジメや嫌がらせがあれば、
 つまらないからやめろといい
 日照りのときは灰のアクを抜き
 寒さの冬は藪で竹を伐り
 みんなに変人と呼ばれ
 疎まれても
 おもねらず
 ひとたび正客となれば趣向を盛り上げ
 次客となれば聞き上手となり
 詰めとなれば気がよく働き
 亭主となれば命を賭して誠を尽くす
 そういう茶人に
 わたしは
 なりたい

感想:とても良かった。ドラマ化希望!どっちの茶杓も遊馬は盗んでいないが、まあ人徳の分仕方が無い。
 彼、売ろうとしたし。鶴了さんも奈彌子さんも全体の事を思うと、駆け落ちと言う事はどうしても出来ないのね。
 弟の行馬、実に出来が良すぎるほど良いが、運動神経無いし、あの頭の良さは宗家巴流向け。
 遊馬は不器用な分、武骨で、剣道も弓道も好きだし、やっぱり坂東巴流は遊馬の方が向いてるね。
 遊馬が点てる茶はおいしいみたいだし。
 京都の人間と言うと嫌らしい感じがして嫌なのだが、
この話に出て来る人達は志乃を初めとして感じが良い人が多い。
 なかには嫌らしい人もいるが。これ読むとお茶とかやりたくなるが、お茶、金かかるし、無理。
 しかし最後の話は哀しかったです。自分の幸福は自分を想ってくれる人の幸福。
 気持はわかるけど、踏ん張って欲しかった…。
 岩手県民としては、石川啄木と宮澤賢治の活躍は嬉しかったです。
 閑坐 静かに座りなさい 喫茶去(きっさこ)まぁ、一服どうぞ

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誰も知らない

「誰も知らない」
プロデューサー、監督、脚本、編集:是枝裕和  撮影:山崎裕 音楽:ゴンチチ

一応最後まで書いているけど、すかすかなあらすじです。

 大きな古いスーツケースを抱えて、人のいない電車に乗っているぼろぼろの服の少年(柳楽優弥)と少女。

 母親(福島けい子 YOU)に連れられて大家に引っ越しの挨拶をする少年、福島明。さきほどより幼い。
その大家、小さな子がいる人にはあまり貸したくないらしく、このくらい大きくなりゃ大丈夫と言う大家。
少年、母親とあのスーツケースを二階の自分達の部屋に上げる。
何とかのスーツケースを開けると小さな少女(ゆき 清水萌々子)が、あのスーツケースからは茂少年(木村飛影)が出てくる。
夜になり、明は大きな妹を迎えに行く。京子(北浦愛)。明以外の子供達の存在は秘密。
小さな子どもの存在は嫌がられるから。

 コンビニで万引き犯として捕まる明。コンビニにいた他の子供達が袋に入れてったのだ。
女性の店員(タテタカコ)が他の子がやったのではないかと店長(平泉成)に言い、明、解放される。

 お母さんがいつまでも帰ってこない。タクシー運転手(木村祐一)に会いに行く。
一番小さな子、ゆきのお父さんらしい。次にパチンコ屋に行く明。パチンコ屋の店員(遠藤憲一)に会う。
お金の無心。明の手元には1万しかない。しかしパチンコ屋の店員にも金が無い。
彼、いつもコンドームをしてやってたからゆきは自分の子で無いと言う。

 お母さん、帰ってくる。しかし又どこかへ出かける。

 クリスマスにも帰ってこなかったお母さん。正月。
明はあのコンビニの店員さんに頼み、お年玉の名前を書いてもらい、妹弟達に渡す、お母さんからと言って。

 明、同年代の少年達と知りあう。少年達、明の家でゲーム。ガス料金等のお支払の紙に落書きする京子。
少年、明の目の前で万引き。学校に会いに行く明。しかし少年達は明の誘いに乗ってこない。

 明、いじめにあっている少女(水口 韓英恵)に出会う。

 アルバイト出来ないかとコンビニの店員さんに聞いてみる明。しかし12歳の明にはバイトは出来ない。
警察とか福祉事務所に連絡したらと店員さん。しかしそんな事をしたら四人で一緒に暮らせなくなると明。
前にもそんな事があって大変だったそうだ。

 あのいじめられていた少女と仲良くなる明達。

 ゆきが椅子から落ちて、動かない。薬を万引きする明。

明、あのいじめにあってた少女と一緒にゆきをスーツケースに詰めて、飛行場に持っていく。
飛行機を見せてやりたいから。ゆきの大好きなアポロチョコを詰めて。

感想:現実の事件を元にした日本の映画と言う事で、批評家受け暗い映画は苦手なので避けてました。
いやあ、良かったです。食わず嫌いはいけませんね。何が感動的って、子供達の表情、しぐさがとても自然な事。監督のおかげですね。台本を渡すんじゃなくて、口頭でセリフを伝えたとの事。さすがです。
子供達の風景をずっと見ていたかった。事件通りにはしなかったんですね。やっぱり虐待死は悲惨過ぎるから。YOUさんも自然で良いです。女性の店員さん一人では彼らを救えないですね。
お母さん帰ってきたと言われれば、そうかと思うし。いじめっ子って、自分達のやってる事楽しいんでしょうね。
傍から見てると、陰々滅滅として、うざったいと言うか、きもいと言うか、気色悪いんだけどなあ。
こんなに裕福な国で、孤立してしまって、寂しいと言うか、哀しいと言うか。

他の方の感想を読んで:
 「火垂の墓」を思い出した方が多いみたいですが、私は、
ガス・ヴァン・サント監督の「エレファント」を思い浮かべました。
 あれも実際の事件を元に、淡々と静かに子供達に寄り添って、彼らの日常風景を写してましたね。
 静か系好きなのかな、私。
 「誰も知らない」、長かったみたいですが、どっぷり浸かっていたので、長いとは全然思わなかった。
 タルコフスキーの「ストーカー」の方が長いし。あの何も起きない静かな映画を、だれる事無く見続けたし。
 相性が合う合わないの違いね。はい、泣きませんでした。彼らに寄り添えるほどの人生経験は無いです。
 ライフライン、最後の水道を止める時は、止めた後、福祉事務所に連絡し、相手が子供だろうが、大人だろうが、様子を見た方が良いのではないかと思いましたが、福祉のお金を切り詰めている今、そんな余裕は無いですね。 今日のクローズアップ現代で、行政に、たとえば、安さでは無く、従業員の待遇その他で、
会社を選ぶと言う動きがあると伝えていました。
 アメリカでは、それなりのお金を払った方が良いと言う考え方が出て来たとか。
 あっ、映画にまるっきり関係ない話。
 どうやら、あの子達のような境遇にいる子、結構いるみたいだから、何とか出来ないのかなと…。
 気付いて、自分が、どうにかしたかどうか自信が無い。どうにかする、大人であって欲しいが。

関連サイト
iFinder 雑読乱文実際の事件について書いているのですが、コメント群が感動的。

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アズールとアスマール

「アズールとアスマール Azur et Asmar」
原作・脚本・デザイン・監督:ミシェル・オスロ 2006 フランス

最後まで書いています、注意!

 アズールはアスマールの母、乳母のジェナーヌ(玉井碧)にアスマールと一緒に育てられた。
 しかしアズールは乳母達から父親によって引き離される。乳母達は荷物も無しに追い出される。

 成長したアズール(浅野雅博)はアスマールの国に行き、彼女が話したお話、
ジンの妖精を助けに行く事にする。
 しかし船から波にさらわれ、気がついたら、浜辺。現地の人に恐れられるアズール。
 青い目は呪われた目と嫌われていたのだ。彼は眼を開けずに過ごす事にする。
 そんな彼に話しかける男(香川照之)。自分は足が悪いが、目は見えるし、この地の言葉を話せると言う。
 彼は肩に担いでくれと言う。クラプー。彼も又ジンの妖精を助けに行こうと思ってこの地に来たのだ。
 灼熱の寺に着く二人。アズールは灼熱の鍵を見つける。タイルの裏。そのタイルは熱を持っていたのだ。
 街に着く二人。アズールの肩の上で物乞いをするクラプー。香り惹かれるアズール。
 香辛料の市場に着くが、アズールが惹かれたのはその匂いでは無かった。香りの鍵の寺。
 アズールは寺の屋根の上に登る。そこに鍵があった。
 アズールはクラプーが足が悪く無く、自分に分け前として渡した金が足りない事を指摘する。
 見なくても、音でわかる。声に惹かれるアズール。乳母の声。大富豪になっていた。
 彼は彼女に教えてもらった歌を歌い、彼女は彼を喜んで迎え入れる。
 アスマールも又ジンの妖精を探しにいくつもち。アスマールに会うアズール。
 しかし、彼は向こうでの不幸を根に持っていた。
 彼はアズールの国の言葉は決して使わず、アズールと会話をせずに、去っていく。
 アズールはジェナーヌに頼んで、クラプーを入れてもらう。クラプーは自分も又、青い目である事を告白する。
 彼はアズールのジン探しを助けると言う。クラプーは賢者ヤドアとシャムスーサバ姫に会う必要があると言う。
 賢者ならクラプーが案内できる。姫はジェナーヌが会わせてくれる。賢者に会うアズール。
 いにしえの都市がある山を越える道はクラプーが知っている。他の求婚者、山賊、奴隷商人に気をつける事。
 真紅のライオン、サイムール鳥の餌食にならないよう、肉の塊を持っていく。黒い谷。崖の裂け目が入口。
 多くの罠を乗り越えると二つの門に辿り着く。片方は闇の洞窟に繋がり、もう片方が光の大広間へ。
 そこで妖精が勝者を待っている。どちらを選んでも闇の洞窟へ行くと言う話もある。姫に会いに行くアズール。
 彼女は何カ国語も話せた。姫( 岩崎響)は小学生くらいの子だった。
 王家の男は全滅していた、毒殺やら戦闘の犠牲に。戦だけじゃなく、身内同士でも。
 彼女はアズールに姿を消す霧の小瓶をくれる。舐めると野獣と話が出来る野獣の舌(飴)もくれる。
 サイムール鳥の虹の羽もくれる。これで鳥に食い殺されずにすむ。姫は同じ物をアスマールに渡した。
 負けた者は、私の手伝いにと姫。勝っても手伝いますとアズール。アスマールも同じ事を言ったとの事。
 姫はアズールに内緒のお願いをする。

 ジェナーヌは山へ行くまでは一緒に行けとアスマールへ言う。アズールは姫の夜のお出かけのお伴をする。
 道、地面、猫、木、ホタルに感動する姫。姫とアズールは木の上から悪徳商人のブハラの屋敷を見る。
 彼は女が成功したと言う事でジェナーヌを目の敵にしていた。彼は男達を集めて剣を渡していた。
 二人は見つかり、ジェナーヌの屋敷に逃げる。
 ブハラは男達にアズールとアスマールの後をつけさせ、たどり着いたら、二人を殺し、妖精を奪うつもり。
 姫は宮殿に帰らなければならない。姫の宮殿脱出が知れると、姫は罰せられ、ジェナーヌ達は処刑される。
 ブハラの男達が屋敷を見張っていた。アズールが男達の気を引いている間に、アスマールが姫を宮殿に戻す。

 出発する二人。二人の後を付けていく大勢の男達。二人は霧の小瓶を使って隠れる。いにしえの都市につく。
 二人は別れる。アズールはアスマールが山賊に襲われてるのを見て、助けに行く。
 アズールはけがをし、危ない所をクラプーに助けられる。アスマールはアズールの手当をし、二人は別れる。
 ライオンがいる場所に着くアズール。
 クラプーはライオンに恐れをなして逃げ、アズールは肉の塊をライオンに渡して、
ライオンに連れてってくれと頼む。
 アズールを乗せて走るライオンの上空を、アスマールを乗せたサイムール鳥が通り過ぎていく。崖に着く。
 崖の穴を這い進んでいくアズール。地下都市に出る。「アズール、上だ!」
 アスマール(森岡弘一郎)がアズールの国の言葉で注意を呼びかける。
 奴隷商人がかぶそうとした網をかわすアズール。アスマールは奴隷商人に捕えられていた。
 「僕の言葉を話すのか、アスマール!」「もちろん!僕の言葉でもある!君と一緒に覚えた!」
 「もう話すな!殴られるぞ!」「いや、奴隷に傷はつけない!売り物だからな」
 アズールの後ろにある太陽が秘密の扉である事を教えるアスマール。
 奴隷商人はアスマールにナイフを突き立て脅すが、顎を押して秘密の扉を開ける事を教えるアスマール。
 彼は刺される。アスマールを置いて、立ち去る奴隷商人達。
 アズールはアスマールを担いで、秘密の扉の後ろに逃げる。アスマールの傷は重傷だった。
 扉の後ろにはコウモリが沢山巣くっていた。三つの入口がある。
 アズールが迷うと、三番目の入口だとアスマール。コウモリがそこを通るから。橋が途切れていた。
 アスマールは自分を置いて行けと言うが、アズールは彼を担いだまま飛び越える。火の門。灼熱の鍵で通る。  ガスの門。香りの鍵を使う。沢山の鉄の剣がすばやく動いている門。
 試しに持ってた剣を使ってみたが、折れる。アスマールが左足のブーツにと言う。そこにやいばの鍵があった。
 とうとう二つの門につく。右を選ぼうとするアズール。左は縁起が悪いから。くだらないとアスマール。
 青い目と一緒だ。そんな馬鹿げた事が、妖精に通用するとは到底思えない。アズールは左を選ぶ。暗いまま。  「あなたの勝ちです」光に包まれる。妖精がいた。
 「あなたは私を救いだした勝利の王子。あなたの王国へようこそ、美しき王子よ」立ち上がるアズール。
 「君の王国へようこそ。さらば、兄弟」アスマールは目を閉じ、頭が倒れる。
 「違ーう!!勝ったのは僕の兄弟だ!僕のために犠牲になった。でもここにいる。彼が見つけたんだ!
最後の鍵と通路を。でも死にそうなんだよ!助けてくれ。早く!」
 ジンが傷を治してくれる。どちらの門も光の広間に通じている。
 光のジンに指示して、つまらない男の時は暗いままにしておいたのだ。どちらが私をと妖精。
 彼だと同時に答える二人。言いあいをする二人。僕らを止められるのは一人。ジェナーヌが連れてこられる。
 息子達は王子では無いとジェナーヌ。行いが王子だと妖精。彼女には判断がつかない。
 ジェナーヌはシャムスーサバ姫に判断をあおぐ。私なら二人と結婚すると姫。どれは出来ない。
 ヤドア先生が連れてこられる。先生にも選べない。
 我々とまったく違う考えをする人間、クラプーが連れてこられる。クラプー、自分を推薦する。
 しかし試練を乗り越えた王子を選ばないと呪いは復活する。妖精は従兄のエルフの妖精に頼む。
 エルフの妖精はアズールと同じ種族の姿をしていた。
 エルフの妖精はお付き合いを楽しんで、お互いの事を知りあおうと提案する。
 エルフの妖精はアズールと、ジンの妖精はアスマールと踊る。しかし、二人の妖精は別の相手を所望する。
 アズールとアスマール、お互いの相手を交換。

感想:もう美術が綺麗。花が綺麗。香辛料綺麗。ヤシの木綺麗。建物綺麗。ライオンと鳥、素敵。
 アズール、綺麗。背景見てるだけで、幸せ。
 アラビアの花や香辛料は時代や地域をちゃんと調べて描いたそうだ。
 主題は…、違いを超えて仲良くやりましょうと言う事か。フランスにはアラブ人が大勢住んでいる。
 植民地にした後遺症か。
 あっちの言葉はわからなくても、要所要所でアズールが解説するし、表情で大体わかる。
 姫が危ない事をするたびに、怖い顔してお付きの人が何か言うが、叱ってるのはわかるもんね。
 姫、意外だったが、アズール達はジンの妖精と結婚するつもりなのだから、姫が妙齢な女性では駄目ね。
 お子様だが、しっかりした、頭の良い、活発な、魅力的なお子様。さすが、姫!
 姫が鳥に攫われて、宮殿は上を下への大騒ぎになっただろうなと思った。お気の毒。
 アズール、アラビアで暮らすんだろうね。お父様がお気の毒。嫌な人だったが。
 賢者ヤドアは元々アズールの国にいたが、先祖はよそから来た人達で、
アラビアの方が差別を受けずに暮らしやすいと。
 そうよね、中世はそうだった。やっぱり、アズールとアスマールがお互いを思い合う所が感動的よね。

関連サイト

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