« マボロシ 他 | トップページ | ハジマリ 他 »

アメリカン・ヒストリーX

「アメリカン・ヒストリー・X American History X」
監督・撮影監督:トニー・ケイ(Tony Kaye)脚本 :デイヴィッド・マッケンナ

最後まで書いています、注意!

 ダニー(エドワード・ファーロング Edward furlong)は車のガラスを割る音を聞いて外を見る。
 彼は兄のデレク(エドワード・ノートン Edward Norton)に知らせる。兄は銃を持って外に出る。
 いきなりドアの前の黒人を撃つデレク。もう一人も撃ち、後の黒人は車に乗って逃げる。

 ダニーは「我が闘争」を題材にヒトラーを英雄として称えるレポートを出し、
マーレー先生(エリオット・グールド Elliott Gould)は
ボブ・スウィーニー校長(エイヴリー・ブルックス Avery Brooks)に訴える。
 しかし校長はダニーを退学にはしない。デレクは今朝出所した。
 校長は自分がダニーに歴史を教えると言う。クラスの名前はアメリカン・ヒストリー・X。
 明日までに兄についてのレポートを書けと命じる。

 黒人三人組の少年達が白人の少年を先公にばらしたと暴行を加える。
 トイレから出てきたダニーは黒人少年に煙草の煙を吐きかける。ベルが鳴り、黒人少年達出ていく。

 スキンヘッドのベニスビーチ・ギャング達。
 デレクはその若者達の黒幕キャメロン・アレクサンダーの右腕だった。
 デレクの父親は消防士で、麻薬取引の黒人に、消火活動の途中で射殺された。

 ビーチのバスケットコートの試合を見るダニー。試合をしているのは黒人。
 あのトイレの少年が彼の事を生意気なガキと話している。過去を思い出すダニー。
 白人と黒人のバスケの勝負。
 セス(イーサン・サプリー Ethan Suplee)は相手の黒人と口論になり賭けをする。
 しかしその賭けをデレクは変える。自分が加わる代わりに、コートの使用権を賭ける。
 デレクの活躍により白人の方に点が入り始める。
 トウモロコシのような爆発頭の黒人(デレクが後に二番目に撃つ人間だ)、デレクにひじ打ちをかます。
 しかし白人チームが勝つ。

 出所したデレクは髪を伸ばしていた。

 デレクはカリスマリーダーだった。彼は不法移民の外国人を雇っていたスーパーを襲撃する。

 母のドリス(ビバリー・ダンジェロ Beverly Dangelo)と付き合っていたマーレー先生との家族の会食。
 デレクは有色人種を攻撃する論を熱烈に展開。反発する妹ダヴィナ(ジェニファー・リーン Jennifer Lien)。
 その話を嫌がる母。デレクはサビーナに暴力を振るう。先生は母親との付き合いを止める。
 母親はデレクに家から出て行けと言う。次の朝に出ていくとデレク。

 あの夜、とうもろこし頭の黒人に石段のヘリを咥えろと命令するデレク。
 止めてと叫びながら兄を止めようと走るダニー。兄は石段の縁を咥えた黒人の頭を踏みつけた。

 キャメロン・アレクサンダーのデレク出所パーティーに顔を出すダニー。そこには兄もいた。
 デレクは抜けるとキャメロン(ステイシー・キーチ Stacy Keach)に言う。
 変わってしまった兄にショックを受けるダニー。ダニーにデレクは刑務所での事を話す。

 刑務所ではもちろん白人仲間に入るデレク。裸になって鍛える彼の胸にはかぎ十字の刺青。
 デレクはクリーニング仕事の担当になる。
 仕事仲間はおしゃべりな黒人(ラモント ガイ・トリー Guy Torry)だった。
 白人仲間ミッチ(Alex Sol)がメキシコ人と商売しているのを見て批判するデレク。
 ミッチにはお前だって何かにつけて世話になってるだろうと言う仲間に、俺は誰の世話にもなっちゃいねえ、
一匹狼だって十分やって行けると言うデレク。
 ミッチはメキシコ人から麻薬を買って白人に売っていた。笑いかけるミッチに背を向けるデレク。
 しかしデレクは仕事仲間の黒人と談笑する関係になる。黒人は電気屋からテレビを盗んだのだった。
 隣がおまわりが良くたむろしているドーナツ屋だった。なぜ6年の刑期なのかとデレク。
 おまわりにぶつかってテレビを落とし、おまわりの足にひびが入った。
 わざとやったと言う事になったが、わざとでは無い。有色人種達とバスケをするデレク。
 それをじっと見ている白人達。デレクは白人達に暴行を受ける。
 一人になるデレク。それを仕事仲間の黒人は心配する。仲間がいなけりゃ、黒人に暴行を受ける。
 しかし、彼に黒人達はちょっかいを出さなかった。
 出所の日、デレクは仕事仲間の黒人が彼を守ってくれたのだと知る。

 デレクとダニーはナチ関係の旗その他を片付ける。

 あの黒人少年三人組、夜の街に車を走らせている。

 ダニーは始まりがいつかわかっていた。父親(William Russ)自身がデレクにその考えを植え付けたのだ。

 キャメロンとセスが黒人に襲われた。ダニーを学校まで送るデレク。
 デレクは夕べ家の周りを妙な車がうろついていた事に気づいていた。その事をダニーに注意するデレク。
 ダニーは学校のトイレであの黒人少年に撃たれる。
 デレクはあの車が自分の前を通り過ぎたのを見て、学校に駆け戻る。
 「僕は何を学んだか、最後に結論を書いておきたい。憎しみとは、背負いきれない重たい荷物のような物。
短く貴重な一生を、憎しみだけに生きるのは、あまりにも空しすぎる。
レポートの最後は引用文が良いとデレクは良く言っていた。
先人の力強い言葉は、時として自分自身以上に、雄弁に心情を語ってくれるから。僕の選んだ言葉はこれだ。我々は敵では無く、友だ。敵であってはならない。一時の激情に流され、友情の絆を断ち切るな。
それぞれの心に住む天使の指が我々を繋ぐ細い弦を弾いた時、それはきっと美しく、
高らかな音色を奏でるだろう」

感想:やたらとスローにして盛り上げる曲を付ける演出が多く、うざったい気がしましたが、
良い映画だと思います。
 と言うか、悪人が善人になる話が好きなだけですが…。
 エドワード・ノートンは繊細そうな見た目から、ああいう筋肉つけたコワモテまで、何でも似あいますね。
 彼が注目されたのは、善人と悪人、両方の表情を演じ分けた映画でしたから、最初っから演技派ですし。
 エドワード・ファーロング、麻薬だったかアルコールだったか、とにかく問題が多く敬遠されがちだと聞きました。  今はどうなんでしょう。この映画でも過不足無く演じているかと思いますが。
 「グラスハープ/草の竪琴」なんて好きな映画ですし、他のも良かったと思うんだけど。
 ロバート・ダウニー・ジュニアは問題多くても、演技力があるからなのか、憎めない性格なのか、
今もやっぱり活躍しています。
 まあ、ロバートもエドワードも、子供時代からちょっと問題多そうだったし、そうなると、
そういう物に走りやすいのかな。
 ロバートなんか、子供の時、父親から麻薬だったか、アルコールだったか、もらったと聞いたし。
 まあ、あいまいな記憶だが。麻薬が手に入りやすい環境と言うのは怖いです。
 最後、デレク危ないと思ったらダニーが殺されショック。デレクの弟だからか、生意気だからか。
 どちらにしろ、殺人を犯してしまったあの黒人少年の将来も危ぶまれます。
 デレクは弟を黒人に殺されても、前のようにはならないと思いますが、ああいう環境は生きにくいですね。
 しかし、母親が悪い感じでは無く、そこが救い。母親がひどい人も多いから。

他の方のブログを読んで:ロシアにもネオナチはおり、今も活動しているかどうか知りませんが、
黄色人種を襲っていました。
 ヴェトナムから出稼ぎに来ている人達がいたからだったと思うけど、韓国人が襲われたと思う。
 まあ、私にも、ヴェトナム人も韓国人も日本人も区別はつかないが、
不満鬱憤が溜まっていたネオナチには外国人なら誰でもよかったろう。
 今は景気が良いのよね、ロシア。でも、恩恵に預かれていない人もいるだろうな。
 国境辺りで中国人達がロシア人を雇って商売していたが。
 アクターズ・スタジオでドン・チードルがゲストになった時、
「クラッシュ」関係の話でインタビュアーのリプトン氏は日系アメリカ人の妻が一人で高級住宅街を歩いていた時、警察の尋問を受けた話をした。
 そうしたら、ドン・チードルも一人で歩いていたら捕まって手錠をはめられたそうだ。
 手錠を嵌めてから警官、彼がスターである事に気づき、サインをねだったそう。
 「クラッシュ」で描かれたように、誰の心にも差別したい気持ち、固定観念にとらわれる気持がある。
 いじめも差別と似たような物だと思う。
 まあ、デレクはかなりの怒りを持って差別心を持っていたが、
いじめは割と軽い気持ちでやっている人達がいるのが腹が立つね。
 軽いのなら、やるなよ。差別されると、人は委縮し、能力が発揮できない。
 「青い目 茶色い目」と言うドキュメンタリーでは、実験として、子供達の承認の下に、
目の色で差別したのだが、一日目は青い目の子が優秀で、茶色い目の子はダメと言う設定。
 青い目の子が茶色い目の子に「や~い、茶色い目!」と言い、言われた子は、その子に掴みかかった。
 差別されると、自分に自信が持てず、それゆえ言葉で対抗したり、受け流す事が出来ず、
それでも違う!と言う気持ちがあり、暴力に走るのだろう。
 あれは小学生達だったが、確か高校生達対象で(大学生だったかな、覚えてない)、
ナチについての実験をした。
 ナチ的に行動したのだ。そうしたら、テストの結果は上がったが、暴力的傾向が高くなった。
 あんな風に規律良く、努力すると、秩序をちょっとでも乱す奴が許せないのかな。
 まあ、学生達、後に自分達の変化に愕然として、傷ついていたと思う。
 確かに黄色人種は特別枠が無くても、大学に入りまくっているのだが、黒人には自信も無いが、
良いロールモデルも無いんだと思う。
 白人からすれば逆差別なんだろうが、少しは引き揚げる努力をしないとね。
 オバマさんが良いロールモデルになると良いのだが。ヒスパニックは低賃金労働についている。
 駐車場には必ずいると聞いた。いや、必ずと言うのは言いすぎか?
 デレク達はWASP以外は皆敵と思っていたが、低賃金労働の後ろには安い料金、安い値段がある。
 今はどうだか知らないが、アメリカではリストラをした経営者達が自分達の給料を上げていた。
 そう言えば、あるホワイトカラーはインドに住むインド人に仕事を取られていたな。
 失業した彼は持病があったが、メディケアだったかな、
お金が無い人の医療保険に入っている人が受けられる病院は2,3時間待ちで、仕事と両立しづらかったと思う。
 仕事探しと、だったかな。
 アメリカがWASPだけの国になったら、憎む者がいず、レッドネック、プアホワイト、駄目白人の自分を痛感し、
もっと惨めになると思うが。
 アメリカはネイティヴ・アメリカン以外は皆移民なんだけどね。消防士と警官はブルーカラー。
 アイルランド人がその職業に多くついた事で有名。
アイルランドは元々地味が豊かそうには見えないが、イギリスにいじめられて貧乏で、じゃがいもに頼り、
じゃがいも飢饉になり、大量にアメリカに移民。
 いつの時代も、後から来た移民には冷たいもの。しかも彼らはカソリック。
 で、ガタイが立派な人が多かったので、警官、消防士になった。
 日本人はあまりブルーカラー、ホワイトカラーと差別しないが、
桐野 夏生さんの「OUT」がアメリカで出版された時、あちらの人に、
どうしてホワイトカラーの夫の妻がブルーカラーなんだと聞かれたそうだ。
 ローマ人の物語によると、ローマ人は今の人達より、どこ出身か言う事は全然気にしていなかったそう。
 ローマ人が出来るんなら、我々にも出来るかと思うが。
 幸せの国としてデンマークが紹介されていたが、あそこは税金のせいで物の値段が高い。
 しかし、教育システムが充実していて、失業しても、勉強して別の職につく機会がある。
 失業率が驚異的に低いらしく、あまりに低くて建築業の人手が足りない恐れがあるそうだ。
 ベンチャー企業を経営していた若い人は、失敗してもなんとなるから、挑戦できると言っていた。
 近くの異分子のせいにするのは実に安易。社会の問題なんだろう。
 今はグローバル化で、世界のどこかの問題が、自分達に影響する。
 日本の縫製工場で中国人の研修生達の給料が払われなかった。
 政府はその工場に注文していたアパレルメーカーにもっと下請けに金を出せと注意した。
 アパレルメーカーだって、中国の安い衣服に苦しんでいる。
 そして世界の工場中国の安い人件費を支えているのは、貧困にあえぐ中国の田舎の人達だ。
 

|

« マボロシ 他 | トップページ | ハジマリ 他 »

映画「あ~い」(10) 」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/45625/40501271

この記事へのトラックバック一覧です: アメリカン・ヒストリーX:

« マボロシ 他 | トップページ | ハジマリ 他 »