« カンナとヤサコ | トップページ | 最後のコイル »

黒いオートマトン

「黒いオートマトン」電脳コイル 第21話 ☆☆☆☆☆
原作・脚本・監督:磯光雄 アニメーションキャラクター:本田雄 音楽:斉藤恒芳
 脚本:荒木洋一 絵コンテ:野村和也 演出・絵コンテ:笹嶋啓一 作画監督:井上俊之、吉川真一

“メガネの開発の歴史によると、昔は様々な投影技術が研究されていたそうです”


 「このお人形はお兄ちゃんと私。だから私の事は忘れないでね」「忘れないさ。勇子こそ僕の事忘れるなよ」
 天沢勇子(桑島法子)と信彦(岸尾だいすけ)。夕焼け、鳥居が並んだ階段にいる。イサコ目覚める。
 手に握っていた勇子と信彦の人形を見つめるイサコ。(兄弟の会話としてはおかしい。離婚で別れるとか?)

 「う~ん、古い空間に長くいたせいでバグが溜まっておるようじゃ」
 メガばあ(鈴木れい子)、デンスケ(麻生智久)を見ている。「よくなるの?」と小此木優子(折笠富美子)。
 「なるの?」と京子(矢島晶子)。「うーん、しばらく安静にしておれば安定してくるじゃろ」
 「そう良かった。じゃあオババ、頼んだわよ」ヤサコ、学校に行く。しかし、オババは難しい顔をしていた。

 「遅刻、遅刻~」と駆けてくる沢口ダイチ(斉藤梨絵)、「いや~危なかったぜ。始業式から遅刻…」
 ダイチの目の前には取り壊されていく校舎が…。「あっ、ハルマゲドン!…じゃない、校舎間違えた!」
 慌てて新校舎へ向かおうとするダイチ、柔らかな物にぶち当たる。それは原川玉子様 (野田順子)の胸。
 「出た!」玉子様を妖怪かなんかと思っているのかダイチ。「ちょっと頼みがあるんだけど」「えっ、今度は何だよ」 「代わりに良い情報をやるわ」耳を傾けるダイチ。その様子を遠くから見ている2.0。

 新校舎はビルの最上階。大黒市の行政は日本で二例目の半官半民。それで色々と変わった政策が多いとか。 一説によるとメガマスの系列会社だそうだ。ハラケンはまだ眠ったままだった。一度目を覚ましたそうだが。
 今度の校舎では駅向こうの子達と一緒。中にタケルがいた。ハラケンは再編成で同じクラスになった。
 橋本文恵(小島幸子)はアイコ(進藤尚美)に自由研究を見せる。
 アイコ、その研究内容がテレビにそっくりである事に気づく。
 丸写ししたのかとのアイコの問いにインスパイアと主張するフミエ、三割ぐらいは完全オリジナルと主張する。
 しかしヤサコが気になるのはハラケン不在の机。廊下に出て、外を眺めながらつぶやく。
 「ハラケン、何で目が覚めないのかしら」「あの時使った暗号が不完全だったのかもしれない」イサコだった。
 「電脳コイルと言う現象、電脳体が分離すると意識も失う原理は今もわかっていない。
私の暗号も昔使われていたものを再現してるだけなんだ。だが心配するな。
電脳体のリンクはきれいに復元されていた。意識は間違いなくこっちに戻っている。
今回の事は私にも責任はある。すまないと思ってる」
 「天沢さん…。天沢さんのお兄さんに何が起こったの?」
 「兄の存在は公式には伏せられている。
イマーゴが原因で兄が意識不明になった事はメガマスにとってまずい出来事だったから」
 「なぜ意識不明に?」
 「その頃の事はよくおぼえてない。私も一緒に意識を失ったから。
後で一緒にお兄ちゃんを探してくれる人から聞いた。私のお兄ちゃんをさらったのは、ミチコさんだって」
 「ミチコさんって、ホントにいるの?」
 「私も知らない。それに、あまり人に話してはいけない約束なんだ。もう古い空間には近寄るな」「えっ」
 「通路やヌルはイマーゴに反応するんだ。
イマーゴは新しい空間では無効になるから、古い空間にさえ行かなければ危険は無い」
 「天沢さん、こないだ私にくれた暗号って、もしかしてお兄さんを助けるために必要だったんじゃ…」
 「おまえには関係ない。どのみち、キラバグを使った方法にはもう見込みは無いだろう。
もともと不安定なものだったし。別な方法を探るさ」

 ナメッチ(沼田祐介 )、女の子達に俺とガチャでサッチーを撃退した事を自慢!女の子達は信じない。
 ナメッチ、今度はイサコのキラバグ話をしようとするが、途中でガチャギリ(山口眞弓)に止められる。
 「口の軽さは身のためにならねえぞ」あのヤサコをおいかけた駅向こうの少年達がナメッチ達の事を見ていた。
 イサコは廊下を歩いていて階段の方に何かを感じる。

 HR。イサコのウィンドウにだけノイズが走る。ダイチ、この時間にやっと教室に入る。ヤサコ達、掃除。
 ピカピカの新校舎。
 掃除する意味あるのかしらとフミエ、窓ふきモップ(?)でチャンバラしているダイチとデンパを見て、
「むしろあいつらを掃除したいわ」
 ヤサコ、歩いているタケル(日比愛子)を見つける。彼に声をかけ、二人親しげに会話。
 周りは二人を注目している。タケル人を待たせてるそうで、後でメールするとヤサコと別れる。
 ヤサコ、こっちを険悪な顔で見ている、駅向こうの、ヤサコを追いかけてきた少年達に気づく。

 イサコ、階段で猫目宗助(遊佐浩二)に連絡。イサコはキラバグを探そうと言っている。
 猫目は今は動くなと言う、本社と難しい交渉を進めているそうだ。イサコ、自分のウィンドウのノイズに気づく。
 もしやと思い振り返ると逃げていく足音。第一小の制服の少年達だった。彼らの前に現れるイサコ。
 あのヤサコを追いかけてきた少年達だ。彼らは問いかけるイサコに答えず暗号を投げる。
 一人を捕まえるイサコ、どこで暗号を覚えたのか問い詰めようとする。
 もう一人の少年、先生に三小の女子がいじめをやっていると大声で言う。
 イサコが動揺していると、イサコにつかまってた少年、イサコに体当たりを食らわせ、
イサコのお兄ちゃんの人形を奪う。
 イサコが追いかけると、壊され綿がはみ出した状態のお兄ちゃんの人形が捨ててあった。
 その様子を階段の物陰からうかがう少年達。「あの女、思った以上の腕前ですよ。どうします、ボス」
 彼が振り向いた先には例のピンクのミゼットがいた。

 「おばちゃん、なんて言ってた?」とフミエ。
 「ハラケン、まだ目が覚めないって。でも天沢さんは心配ないって言ってた。暗号でちゃんと確かめたって」
とヤサコ。
 「ヤサコ、それを信じるの?」「えっ」「あの後、何があったか知らないけど、何で急にイサコの味方になったの?」 「味方って…。でも天沢さんが助けてくれたから」「まったくお人好し何だから」「えっ」
 「いい、全部イサコの自作自演かもしれないのよ」「どういう意味?」
 「イサコのお兄さんの話だって、どこまで本当だか。それに、あの通路ってのを開いたのもイサコなんでしょ?
もしかしたらあのイリーガルを呼び出したのもイサコかもしれない。
あれからオバチャンの話を調べたの、最初のイリーガル」
 「フミエちゃん…」
 「あのイリーガルは京子ちゃんやハラケンを連れて行こうとしたわ。子供をあっちに連れていく、それって…。
ヤサコ、気を付けて。イサコに気を緩めちゃダメよ」
 「フミエちゃん…」「あたしはもう関わりたくない。ごめんね」フミエ、去る。

 ハラケンの病室。「キラバグはミチコさんの体の一部がこっちの世界で物質化したものだと言われてた」玉子。  「ミチコさん…」ヤサコ。
 「イリーガルがキラバグを蓄積する理由は今もわかってない。イサコのバックには誰か黒幕がいるのは確かね。もっとも首になった私には何もできないけど」
 「でも、天沢さんはハラケンを助けてくれたわ」「そうね。あたし保護者失格ね」「えっ」
 「一度はメガネを取り上げたんだけど、ケンちゃんはカンナのメガネを使ってた」「カンナちゃんの…」
 「そしてコイル現象に襲われた。こうなる事を心配して、サッチーを五機も持ってきたのに。
わたしバカみたいね、あんたのお父さんにコッテリ油しぼられちゃった」
 「あっ、ごめんなさい」「あんたが謝る事ないわよ」「オバチャン」「んっ?」
 「天沢さんのお兄さんの事、どうだったの?」「実は確認が取れなかった」「えっ」
 「奇妙な点がいくつかあって、病院に問いただしたら、メガマスに聞いてくれって言いだしたのよ。
この病院も市役所と同じで、メガマスに関連のある患者も大勢入ってる。まだまだ裏がありそうよ。
さあ、もう帰りなさい、日が暮れちゃうわ」
 「オバチャン」「んっ?」「ありがとう」玉子笑って、「止めてよ、礼を言うのは。あたしの方が…」
 「じゃあ、又来るわ。ハラケンが目を覚ましたらすぐに知らせてね」
 玉子、ケンちゃんが目を覚ました時に描いた絵をヤサコに見せる。例の四つの丸(マンホール)の絵だ。

 4423の病室。イサコがいる。4423の体にノイズが走るのにイサコ気づく。

 家のベッドで寝ているヤサコ。
 「天沢さん…、もしあれがお兄さんを助ける最後の方法だったとしたら。何か出来る事は無いかしら。
それにあの夢、何かある、私と関係ある何かが」
 ヤサコの右肩がイサコの体の鍵穴の光と同じように光る。
 デンスケの体にはノイズが走っていて、デンスケ苦しんでいる。
 デンスケの犬小屋に「メモリアルを購入したしますか?」の文字が浮かんでいる。

 おばさんと食事をしているイサコ。「サチコさん、もうすぐ家に戻れるそうよ。どうしたの、嬉しくないの?」
 「いえ、別に」
 「あなたのその言い方、サチコさんにそっくりね。
おばさん、あなたにここにずっといてもらってもいいって思ってるわ。本当よ。
もっとも、あたしはすっかり嫌われてるみたいだけど。あたしの買ってあげた服も着ようとしないで。
やっぱりサチコさんの件がすんだら金沢で一緒に住むべきだと思うわ」
 イサコ、食器を洗い終え、部屋を出ていく。「待ちなさい、まだ話は終わってないわ」「行ってきます」

 「行ってきまーす。デンスケ頼んだわよ」ヤサコ家を出る。京子、メモリアルの表示に気づく。

 イサコが歩いていると、周りの小学生達がイサコをちらちら見ながら話している。
 イサコが教室に入ると、ヤサコが懸念顔でイサコを見る。教室が静まりかえる。
 黒板に大きく「イサコと口をきくと呪われる」と書いてあった。文字を消すイサコ。
 大きな文字の傍らには「カンナはミチコのイケニエにされた」と書かれてあった。
 ヤサコがイサコに近づこうとすると、「手伝ったらおまえもミチコに連れてかれるぞ」と後ろの席の男の子が言う。

 ネットには「葦原カンナの死亡事故の原因は一人の暗号屋とか、
メガマス本社が空間を荒したとみられる暗号屋を特定とか、
古い空間増殖の原因は暗号屋のハッキングとかが書き込まれていた。
 学校中の小学生から不信の目で見られるイサコ。「天沢さん、私きのう夢で…」ヤサコが話しかける。
 「近寄るな」「あっ」「私に話しかけたら呪われるんだろ。なら二度と近づくな。お前達もだ」
 「死神!ミチコだ!イサコはミチコを呼び出したんだ!」あのボスに使われている少年が叫ぶ。
 「次は誰をあっちに連れていく気だ!」イサコは手を握る。「イサコに近づくとイケニエにされるぞ」
 イサコ、学校から出ていく。フミエがヤサコに近づいてくる。「ヤサコももう構わない方がいいわよ」
 「おい見ろよ、怪奇倶楽部のページ…」男の子の声。
 「電脳局、犯人の暗号屋を特定」「暗号屋の正体は、なんと小学生!」の文字が躍っていた。
 ヤサコ、駆け出す。

 イサコ、猫目に連絡するが、猫目出ない。「黒幕と連絡が取れないようだな」「誰だ、どこにいる」
 「なぜ連絡がつかないと思う?」木の上にはミゼットの影。「おまえは何者だ」イサコはひそかにモジョを動かす。 「おまえは切り捨てられるんだ、全ての罪を着せられてな」「捕えろ!」ミゼット、モジョの輪を壊す。
 やはりあのピンクのミゼットだった。「嘘だと思うか?それなら病院に行ってみると良い」

 ヤサコ、学校を出た所でアキラ(小林由美子 )と会う。

 イサコ4423の病室に行くと、そこには4423の文字が無かった。ドアは開かない。パスワードは効かない。

 「そんな事が…」
 「うん、天沢さんって誰にも気を許さないから、いずれこうなる気がしてた。
ねえ、こないだ天沢さんのお兄さん、確かに見たわよね一緒に」
 「あっ、はい」「なんだかあれがホントの事だったんだか、自分でもわかんなくなってきちゃった」
 「その事なんですけど、これ見てください。あの時の画像なんです。動画もスチルも全部消えてて」「消えた?」  「はい、僕もキツネにつままれたようで。夢か何かだったんじゃないかって」「でも、どうして」
 「前にも一回こういう事があったんです。これ、このミゼットと同じ型のマトンに会った時。
もしかしたら、こいつが何か鍵を握ってるのかもしれない」
 「病院だわ」「えっ」「天沢さんはきっと病院に行くはずだわ」ヤサコ、駆け出す。

 「無駄だ。おまえのアカウントはすでに無い。その病室には誰もいないんだから」「何を、言ってるんだ」
 「最近、頭痛やめまいがひどくなってないか?イマーゴは完全には解明されていない不安定な技術だ。
色々と無理のある手段を使っているそうだ。副作用は避けられない。特に人の記憶をいじったりする場合にはね」 「どういう意味だ」「おまえの兄は、この病院にはいない。この病院はおろか、この世界のどこにも存在しない」  「いったい、何の話だ」
 「お前の兄、天沢信彦は、数年前に死んでいる。おまえは実験に使われていたんだ、天沢勇子」「だまれ!」
 イサコは暗号を投げる。そして暗号を使って病室に入る。そこはからっぽだった。
 「あれは、無菌室なんかじゃない。年代物の立体投影装置さ。
おまえはずっとだまされていたんだ、古い空間の調査のため。兄を助けると信じ込まされ、利用されていたんだ」  「そんなはずは、そんなはずは無い…」「おまえはもう用済みだ、天沢勇子」
 丸に法の裏返しの文字が壁に浮かびそこから2.0が出てくる。
 「おまえは逮捕されるんだ。
原川研一の事件も、子供の失神事件も、そして葦原かんなの事件も、全ておまえの仕業になるんだ」
 イサコ、2.0の攻撃から逃げる。イサコの暗号の攻撃はあまり効果が無い。モジョ達が2.0を攻撃。
 一匹のモジョが攻撃を受ける。そのモジョを助け出して、イサコ逃げる。
 「裏切ったんだ、裏切ったんだな、宗助!」泣きながら逃げるイサコ。2.0の攻撃を右手で受け止めるイサコ。
 深刻なエラーの表示が右腕を覆う。「なんだ、この痛みは」小2.0、大2.0に合体。暗号が2.0を覆う。
 そのすきにイサコは鳥居の向こうに逃げる。しかし暗号をあっさり壊す2.0、鳥居の中に入ってくる。

感想:今日の噂を考えると、あの寝ているお兄さんはイサコのメガネの投影とも取れるが、
あの黒幕がイサコにそう思い込ませよとしているとも取れる。
 アキラの画像をわざわざ消しているのが怪しい。
 まあ、それも余計な証拠を残さないため、やっぱりイサコの兄は死んでいたと言う結果も導き出せるが。
 でも、イマーゴで記憶を操作なんてレベルには達してないだろう。
 やっぱりイサコを追い詰め余計な動きをさせないためか。
 黒幕は猫目とも考えられるが、猫目が連絡していた人だろう。イサコの父は?
 まあ、父親が娘をあんなにいじめるか?と言う話だが…。他に適当な人が思いつかん。
 宗助は裏切ったと言うより、初めからイサコの味方では無いだろう。デンスケのメモリアルって何?
 悪い物とは決められないが。カギになるのか。玉子は何をダイチに頼んだのかな?
 まあ、悪い事では無いだろう。しかしビルの最上階に学校があるって言うのはイヤ。
 フミエちゃんが冷たいのは怖い思いをさせられたからだと思う。実際、イサコのせいだしね。
 マンホールも重要なアイテムだったか。しかし何で?ヤサコにも鍵穴があるのか?

他の方のブログを読んでの感想、と言うか次の回見ちゃったし…:
 ええ、黒幕の声のピッチをアップするとそのままタケルの声に…。
 ヤサコとの出会いも怪しい物になってしまいました…。
 メモリアルってこのペットはもう修復不可能って事なのね…。

関連ブログ:電脳コイルテンプレまとめ@wikiメモリアルとは
電脳コイルテンプレまとめ@wiki2タケル黒幕決定
いーじすの前途洋洋。玉子の胸画像とか
ジュリシア共和国掃除中画像とか

|

« カンナとヤサコ | トップページ | 最後のコイル »

電脳コイル(26)」カテゴリの記事

コメント

純愛って…なんだろう…?

投稿: BlogPetのpapi | 2007.11.11 13:55

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/45625/17034895

この記事へのトラックバック一覧です: 黒いオートマトン:

« カンナとヤサコ | トップページ | 最後のコイル »