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かなえられた願い

「かなえられた願い」電脳コイル 第23話 ☆☆☆☆☆
原作・脚本・監督:磯光雄 アニメーションキャラクター:本田雄 音楽:斉藤恒芳
 脚本:三上幸四郎 絵コンテ:野村和也 演出:青柳宏宣 作画監督:本間嘉一、秦綾子、青山浩行

“ヌルたちによると、彼らは苦しみの種を食べるうちに、苦しみを求める生き物としての命を得たそうです”


 小此木優子(折笠富美子)の暗号炉に驚く天沢勇子(桑島法子)。
 イサコはハラケン救出の時に自分がヤサコに送ったキラバグが暗号炉を作ったと気づく。
 ヘイクーに与えた暗号はイマーゴが無くても使えるように改造した疑似的な物。
 ヤサコのはイマーゴと直結している。暗号炉はイマーゴと直結して思考から直接暗号を取り出す構造体。
 イマーゴと直結した暗号炉はあの新型のレベル3フォーマットで攻撃されたら無事では済まない。
 オジジの古流の暗号はイマーゴを消費して暗号を出している。

 沢口ダイチ(斉藤梨絵)は涙目になりながらも、京子とデンスケを抱えて必死で2.0から逃げていた。
 ダイチ、どこに逃げ込めばいいかと携帯で原川玉子 (野田順子)に聞く。
 個人の家ならすぐには入れないから民家へ逃げ込めと玉子。
 ダイチ、個人の家へ逃げ込むが、そこの迫力ある住人(福原耕平)に怒られ、出る。
 ダイチは又玉子に電話をかけるが、
玉子の御託宣は「ションベンちびりそうって言えば入れるぞ」と言う17歳の乙女とは思えないものだった。
 橋本文恵(小島幸子 )とその肩の上のオヤジとアキラはベランダから2.0のフォーマットを見ていた。
 そこへ「フ~ミ~エ~!」とのダイチの声。「ショッ、ショッ…」「ショ?」
 「ションベン、チビリソウダ~!」と言いながらフミエの前を必死の形相で走り去っていく。(かわいそうに)
 フミエの前に玉子が現れる。「フミエ!」「あっ、オバチャン」「ダイチを見なかったか」
 「見たも何も、さっきションベンちびったって絶叫しながら走り去って行ったわよ」「どっちへ行った」

 「どっちへ行けばいいんだ~!」ダイチがマンションの前で立ち止まると、2.0も立ち止まる。
 マンションも民家だったのだ。
 2.0、チチチチチとまたたき、「ただ今からメガマス特例第3法を申請します」とのアナウンス(安井絵里)が流れ、「許可」の文字が出る。
 入ってくる2.0。逃げるダイチだったが、金網にぶつかる。金網の向こうにイサコ。「おい」
 「イ、イサコさん…じゃない!イサコ!」「カプセルをこっちに投げろ」
 ダイチ、京子からカプセルを渡され、イサコに投げる。2.0に暗号を投げるイサコ。体に痛みが走る。
 ヤサコが来て、もう一体に暗号を投げる。玉子も来る。「無事か?!」と玉子。
 「大丈夫よ。でも天沢さんが。天沢さん、だいじょぶ?」「お、おい、どうか、したのか?だいじょぶか?」
 声をかけるダイチ。「だいじょぶだ…」「あっ、忘れてた!」「な、何だ?」
 「そ、そいつを渡して欲しくば、大黒ヘイクーを俺に返せ!」「もう渡しちゃってるわよ」と笑うヤサコ。
 「あっ、しまった」
 「いいさ、終わったら全部返してやる。小此木、おまえが証人だ。二人は元のヘイクーに戻れと言っておけ」
 「本当か」「嘘だったら、私の命をくれてやるさ」
 「おまえの命なんかいらねえ。ヘイクーさえ返してもらえれば、それでいい」2.0、復活。玉子がメタタグを投げる。 イサコ達はコイルスの空間を捜しに行く。玉子と大地は京子をうちまで連れていく。

 ヤサコは声を頼りにコイルスの空間を探すが、2.0に消されたのか、なかなか見つからない。

 「そもそも、この道順って何なの」オババ宅でフミエが玉子に質問。
 「なぜ古い空間に入るのに道順がいるのか、焼け残った小此木家の資料にその答えがあったわ」
 部屋にある資料がつまったダンボールのまわりには古い空間である事を示すバグが走っていた。
 「コイルスは買収された時、公にされたくない実験試料を抱えていた。
おそらく、イマーゴやイリーガルに関するね」
 「それらを迷い道で封印したものが古い空間だったのじゃなあ」とメガばあ(鈴木れい子)。
 「ヤサコやカンナが見つけた道がそれね」「そう、浅い領域は全て私か2.0がつぶしてしまった」

 「残ってるとすれば、深い道のりだけだ。おそらく、長い迷路のようになっているだろう。ふた手に別れよう」
とイサコ。
 「えっ」「その方が確率が高くなる。見つけたら、連絡を取って合流しよう」「天沢さん、大丈夫?」
 「あたしは心配される側なのか。あたしにだって、イマーゴはある」「そうね」
 「もうすぐフォーマットが終わる。そうしたら、おまえはそっちを探せ。私はこっちだ」

 「資料によるとイマーゴの発見は偶然だったらしいわ。
量子回路にある特殊な基盤パターンが、過去、例を見ないほど高性能なアンテナになる事に、
コイルスの主任技師が気づいた。
おかげで微弱な電磁波でも高速通信出来るようになり、今の電脳メガネと革命的な通信インフラが実現した。
当然コイルスはその現象の理論を解明しようとしたけど、原理すらわからなかった。
しかし、現象の再現と回路のコピーだけは簡単だった。経営者が量産に踏み切り、コイルスは急成長した。
でも、技師の発見はそれだけじゃなかった。回路が電磁波以外の何かを受信していたのを発見したの」
 「何かって」
 「人間の意識よ。技師はそれをイマーゴと名づけ、さらに実験を繰り返した。
人間の意識を電脳空間に取り出したり、イマーゴを逆流させて意識を操作した。
そして、イマーゴを中心としたコイルシステムを構築し、電脳医療に応用した。
それらを隠した場所が今もどこかに眠っているの」
 「時間じゃ」サイレンが鳴る。
 「一斉フォーマットは、終了しました。引き続き、強制プロセスに入るため、許可された…」
 車の中から引き揚げる2.0を見上げる猫目宗助(遊佐浩二)。「これで少しやりやすくなるな」
 旧暗証システムをクリックする猫目。パスワードを入れると、開く。先生のパスワードはまだ生きていた。
 「やはりそうか。今まで先生の首輪が機能を封印していたんだ。
このコイルスノードをコイルドメインで接続すれば、キラバグ程では無いが、通路が開ける。
後は、贈り物を用意するだけだ」
 猫目、携帯をかける。

 なかなか古い空間を見つける事が出来ないヤサコ。気が付くと、デンスケ(麻生智久)のシミが広がっていた。  別の所にいるイサコ、声を感じる。神社の鳥居に気づく。「そうだ、あの時も、こんな階段のある神社だった」
 過去の自分の声
 「このままずっと、ここで一緒に暮らしたい。あの子に壊されちゃう。お願い、この世界を守って!」
(あの子って、ヤサコ?ミチコさんは守る側よね?)
 携帯が鳴り、取るイサコ。「よかった、やっとつながった」猫目だった。「猫目!」
 「ずっと電話していたんだ。連絡が遅れてすまなかった」「何を今さら。おまえが私を売ったんだろ」
 「違う!五年間も一緒に信彦を探してきた僕を疑うのか?!」「説明して宗助、私のお兄ちゃんは、一体…」
 「聞いてくれ勇子、ある勢力が僕らの邪魔をしようとしている。奴らの偽情報を信じるな。
信彦は、今も生きている」
 「なんだって」「信彦の身柄は奴らが押さえている。奴等はおまえに嘘を吹き込み、病室に細工をしたんだ」
 「いったい、奴らって誰なの」
 「メガネの不具合が公表されるのを恐れている奴らだ。だが、一番いい方法を見つけた。
全てを解決し、みなが幸せになる方法だ」
 「幸せ?」「ああ。コイルドメインを探しているんだろう?小此木優子の犬を助けるために」「なぜ、それを…」
 「僕はその道順を知っている」「なんだって」
 「さっき突き止めたんだ。偶然、本社が隠していたコイルスのデータを拾った。
それだけじゃない、あの犬はコイルスノードだ。
コイルドメインであの犬を直接接続すれば、我々の目的も果たせる」
 「我々の?」
 「あっちへの通路を開けるんだ。浅い空間からだと、キラバグのような強引な方法が必要になる。
だが、コイルドメインはコイルスノードで接続すれば、すぐに開く事が出来るんだ。
信彦のいる、あっちへの通路をな。いいか、必ず犬をこの場所まで連れてくるんだ。ただし、一人で」
 「どういう意味だ?」
 「事情があるんだ。これが信彦と会える、最後のチャンスだ」猫目電話を切る。
 ヤサコに声をかけられ、ビックリするイサコ。イサコは道順がわかったとヤサコに言う。
 空間の深度がどんどん深くなる事を感じる二人。そこは新校舎だった。このビルにはメガマスも入っていた。
 エレベーターで地下に降りる二人。
 エレベーターのドアが開くと、「すまない」とイサコはヤサコからデンスケを取り上げて、暗号を投げ、
ヤサコをエレベーターに閉じ込める。
 ヤサコは玉子に連絡を入れる。アクセスしてみると玉子。次はイサコに携帯をかけるヤサコ。
 「天沢さん切らないで!」「犬は必ず助ける。心配するな」「そうじゃない、どうしてこんな事を」
 「危険があるんだ。この先にたぶん、わなが待ってる」「えっ」
 「しかし、犬を治せるデバイスを見つけるには、行くしかない」地下は大黒市史跡博物館になっていた。
 「危険な目に会うのは、私一人で良い」「そんなあ」通路には電脳霧が漂っていた。
 「おまえとは、友達になれたのかどうか、よくわからない。私には、友達と言うものがよくわからないから。
でもこんなに近くまで来てくれた他人は、おまえが初めてだ。でも、やはり、私が住む世界は、進む道が違うんだ」 「天沢さん」
 「人と人の間には、距離がある。遠い距離が。私と兄さんの間にも。
でも、ゆっくりと丁寧に探せば、へだたりをつなぐ道が見つかるかもしれない。
その道はすごく細くて、ちょっと目をそらすと、すぐに見失ってしまう。
だから、必死に目をこらして探さなくちゃいけないんだ。
道がある事を信じられなくなったら、その道は本当に無くなってしまうかもしれない。
だから、必ず道はあると信じ続けなくちゃならないんだ。…すまない!」
 「えっ」
 「今までの出来事は、たぶん全て私が原因だ。この犬も、原川も、そしてたぶん、葦原かんなも」「天沢さん?」  「メガネで見えるものなんて、全てまやかしだ。もうメガネなんて捨てろ。
そして、手で触れられる物だけを信じるんだ。さもないと私のように…、メガネに殺されるぞ」
 「天沢さん、切らないで!」「さよなら」玉子のおかげでエレベーター開く。玉子も現場に向かう。
 警報が鳴り、イサコ、暗号で止める。その先で、とうとうコイルスの空間らしきものを発見。
 パスワードを入れると、デバイスが現れる。デンスケをそこに置くイサコ。
 ヤサコ、バグを起こしている警報を見て、イサコの場所の見当をつける。デンスケの上空にキーが現れる。
 キーをデンスケの南京錠に差し込むイサコ。首輪が消える。「やはり、この首輪が修復を邪魔していたんだ」
 デンスケのシミがみるみる消えていく。「よかった、うまくいったんだな」
 しかしデンスケの体からキラバグの光が現れ、そのキラキラした物が空間に吹き上げていく。
 「なんだ、これは?これはまるで、キラバグ!?」「ああ、その通りだ」「宗助!」猫目の姿はない。
 「よかったな、その犬、病気が治って。勇子、我々は全てを解決する方法を見つけたんだ。その犬の電脳体だ。このコイルドメインでは、コイルスノードのキラバグの代わりとして、燃料になるんだ」
 「なんだって。待て、止めろ!」デンスケを助けようとするイサコだったが、暗号にはばまれる。
 「なぜ邪魔をするんだ」暗号が床を走り、闇が現れる。「もうこれが信彦に会える最後の方法なんだぞ」
 「どういう、意味だ」「信彦は、やはりすでに死んでいる。肉体的にはな」「嘘だ!」
 「嘘じゃない、信彦は生きている、あっちでな」「何を、何を言って…」
 「だから、やっとこれで信彦に会えるんだ、勇子」通路が開く。
 「これでおまえの望みもかなう。あの人も喜んでいる。おまえに会いたがっていたぞ」「あの人?」「ミチコさんだ」 巨大な鍵穴の向こうに、長い階段付きの鳥居が見える。「宗助…、おまえはいったい、何を…!?」
 「ミチコさんと契約した」「宗助!」
 「君はあっちでお兄さんと暮らす。僕はあっちの存在を実証できる。これでみんな幸せになれる。
君も嬉しいだろ、勇子」
 階段にミチコさんがいる。「思い出したか、ミチコさんは、おまえと信彦を引き離したんじゃない」「違う…」
 「願いをかなえたんだ、ずっと一緒にいられるように、信彦をあっちに閉じ込めてほしいと言う、
おまえの願いをな」
 「止めろ!」イサコ、暗号の壁に手をつっこみ、体の痛みと戦いながらデンスケをつかもうとする。
 しかし、出来ない。デンスケの体がキラバグにすっかり包まれるのを見て、イサコ、暗号でデバイスを攻撃。
 デンスケ、デバイスから放り出される。ヌルがイサコをつかむ。ヤサコ、青白い光を発散する通路を見る。
 デンスケの声に気づく。「行け!」イサコ、デンスケに言う。デンスケ、部屋を出るが、そこで倒れこむ。
 イサコ、暗号を浮かべた手で自分の体をつかむ。ヌル達に衝撃が走る。通路が消えていく。「何をするんだ」
 「これ以上、通路を広げたら、私の暗号炉を暴走させる」「何?」「その通路を閉じろ!」
 「馬鹿な、そんな事をしたら、おまえは死ぬぞ」「かまわない」「信彦に会いたくないのか。もうすぐ会えるんだぞ」 ヤサコ、デンスケを見つける。キラバグの光が消え、シミが広がる。イサコに気づくヤサコ。「あっ、天沢さん」
 「来るな!」暗号をヤサコの方に投げるイサコ。「天沢さん!」
 「やはりわなだった。おまえの犬を、救ってやれなかった」ヤサコ、闇が廊下に侵食して来た事に気づく。
 「すまない。全ては私が、あたしが始まりなんだ」「えっ」「思い出した、もともと、あたしが願ったんだ」「天沢さん」 「お兄ちゃんを、あっちに連れてってって、ミチコさんに。
お兄ちゃんと一緒に、永遠に二人だけで暮らせる場所を願って。そしたら、兄は戻ってこられなくなった」
 「そんな…!」「あたしが願ったんだ、ミチコに!逃げろ!」
 苦しい、ちょうだいと言いながらイサコに迫ってくるヌル達。イサコは暗号炉を暴走させながら、通路に突っ込む。 イサコの所に行こうとするヤサコをつかむヌル。
 デンスケ、ぼろぼろの体で立ち上がり、ヌルを攻撃して、ヤサコを守る。
 倒れているヤサコ、ヌル達がデンスケを囲むのを見て、「デンスケ-!」と絶叫する。
 それをモニタリングしている猫目。「くそっ、通路が不完全だ」2.0が現れ、ヌル達を一掃していく。
 玉子がヤサコを支えて運ぶ。危ない所から離れ、タグをヤサコの体に貼る玉子。
 気がついたヤサコ、イサコの所に向かう。イサコの電脳体はNO DATA状態になっていた。

感想:ああ、死んでましたか、信彦さんは。猫目のバックは父親?
 イサコは最後には、ヤサコ様のお力で戻ってくると思うが、どうかなあ、希望的過ぎるか?
 ダイチはホントにナイスキャラ!ミチコさんと契約ってホントに出来るの?
 イサコの記憶は怪しいから、彼女の言う通りかどうか?でも、この前のミチコさんのセリフと一致するなあ。
 けなげなデンスケがヌルの犠牲になるなんて、嫌だ!
 ヌルめ~、許せん…って言っても、今日の噂は取っても無気味。ヌルも可哀そうな感じが…。
 HELLSINGの平野 耕太先生、電脳コイルお好きなそうですね。特にヤサコが…。
 ヤサコ、良かったね、大幅にイサコファンの方が多いんだが、ここに強力なファンがいるぞ。

他の方のブログを読んでの感想:あっ、そうか。終わる世界って、あっちの世界とも取れるのか。

眠い犬博物館の背景がどんどん暗くなっていくとか…。いえ、全然きづきませんでした…。
ぽりぷてらす索敵世界とはCドメインではないかとの考え
ジュリシア共和国画像
領収書の宛先は空欄のままで画像
R-77イラスト

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