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最後のコイル

「最後のコイル」電脳コイル 第22話 ☆☆☆☆☆
原作・脚本・監督:磯光雄 アニメーションキャラクター:本田雄 音楽:斉藤恒芳
 脚本:三上幸四郎 絵コンテ:野村和也、村田和也 演出:木村延景 作画監督:押山清高

“業界のうわさによると、イマーゴ機能を外すことが出来なかったメガマスは、
空間の方を改良したそうです”

 「この世界を、壊してはならないの。誰かが、そう願った。必死に。だから私は生まれた。
この世界を、この気持ちを、永遠に守らなくてはならない」霧が漂っている暗い場所。ブランコ。ヌル。髪の長い女。自分と同じような人形を持っている。イサコが持っているような人形。
しかし髪の長い女と違って人形の服の色は黒くない。

 天沢勇子(桑島法子)を襲おうとした2.0を攻撃する小此木優子(折笠富美子)。

 「電脳局のフォーマットは、緊急性の高い強制措置です。一般の個人データも保護されません。
御自宅で待機するか、メガネの使用を停止してください」街頭でニュース(高塚正也)が流れている。
原川玉子 (野田順子)、電話をかけているが、「現在、使用制限中です。しばらくしたら、又おかけ直しください」(庄司宇芽香)
 「ちっ、ついに強制措置に出たか」

 「例の電脳体さえ見つかれば」猫目宗助(遊佐浩二)、モニターを見ている。探索範囲を拡大。
 「しかし、勇子に情報をリークしたのは何者だ」

 ヤサコ、自分の家にイサコを導く。2.0、さすがに個人宅に入る権限は無いらしい。
 ヤサコ、イサコのひざの擦り傷に気づき、上がってもらおうとするが、イサコが泣いていたらしい事に気づく。
 「あの時、おまえと初めて会ったあの時、だましてわるかった」「えっ、ああデンスケを」
 「あの犬はどうしてる。元気か」「うん、元気よ」「中のイリーガルが必要だったのだ」
 「キラバグを、お兄さんを取り戻すために」「そうだ」「ごめんなさい、余計な事聞いちゃって。救急箱取ってくるわ」 ヤサコ、家の奥に行く。涙を流すイサコ。
 「でも、全部無駄だった。あたしは誰の役にも立てない、何もできない、ダメな子なんだ。
ごめんね、兄ちゃん、あたし…あたし…、お兄ちゃんを助けようとして、ずっと…それなのに…!」
 大声で泣き出すイサコ。

 ヤサコ、イサコの傷を手当する。
 「もし、もしよかったら私に話して。誰かに話すとちょっとでも気持ちが楽になるかもしれない。
わたし、ハラケンを天沢さんが一緒に助けてくれて思ったの、みんなのしてる噂は本当じゃない。
カンナちゃんの事とか、あのヌルってイリーガルを呼び出したとか。全部嘘なんでしょ?
一緒にみんなの誤解を解きましょう。ねえおぼえてる?越してきてすぐ、げた箱で私に言った事。
くやしかった、でもそれからずっと気になってた。私あなたとお友達になりたい。
気安い気持ちで言ってるんじゃないの。天沢さんにどんな秘密があっても、絶対逃げずに受け止めるから」
 「たいした、話じゃない」「そう。もし、もし天沢さんがその気持ちになったら、話して」
 重症のモジョ、「モジョ、モ~ジョ~」とつらそうな声を上げる。「その子、天沢さんのペット?」「ペットじゃない」   「傷を負ってるわ。治療用のメタタグならまだ残ってるから」「おまえじゃ無理だ」「えっ」
 「あっ、いや、違うんだ。これは、普通のペットじゃないから」「そうなの」2.0のフォーマットの音。
 もちろん外の話だ。「空間局による大黒市の一斉フォーマットは後数時間続く模様です」ニュース。
 ヤサコ、外の様子を見に行く。「すまないな。こんなになるまでずいぶん仕事をしてくれた」
 イサコ、モジョを治療する。「モ~ジョ~」「痛いか。今はこのくらいしか出来ない」「モジョ」
 「暗号のお姉ちゃん。暗号って、デンスケ治せるの?」京子(矢島晶子)だった。
 デンスケ(麻生智久)の体にはあちこちに黒いシミが浮かんでいた。「お化けから守ってくれたの」
 「ヌルにやられたのか」「ねえ、治せる?」「普通のペットは自動修復で」「もう死ぬって書いてあるの」「えっ」
 デンスケの犬小屋には
「あなたのペットデンスケは、修復不能です。メモリアルを購入いたしますか?
メモリアルを購入すると新しいペットが特別価格!新しいペットを購入しますか?おススメはコチラ!」
と書いてあった。
 「ねえ、治せる?お姉ちゃんの暗号は何でも出来るんでしょう?」
 「普通のペットは、私の暗号では、治せない。私になんか、何一つ出来やしない。
ペットを治す事も、お兄ちゃんを、助ける事も」
 泣きだす京子。「あっ、わかった、わかったから、だまれ」「ウンチ~」「やってみるから、泣くな」
 自分も涙を拭きながら言うイサコ、デンスケをカプセルに入れる。「安心しろ、治療しやすくするためだ」
 ヤサコが来る。「嘘をついたな。この犬はもう…」「どういう意味?」デンスケが死にそうである事をヤサコ、知る。 「まるでイリーガルに感染したような傷だ」
 犬小屋に浮かんだ表示はペット会社が犬の生命データを元に発行した告知にすぎない。
 細かく修復すれば撤回される事もあるそうだ。

 猫目、イサコが先生の家に逃げ込んだ事を知る。気配を感じて暗号を投げる。そこにはピンクミゼットがいた。   「やはりな。タケル、いるんだろう?なぜこんな事をした」タケル(日比愛子)出てくる。
 「勇子に信彦の事をしゃべったのはおまえか」
 「メガマスの人に言われたんだ、こうしないと、兄ちゃんと天沢を、告発するって」
 「馬鹿な事を。表ざたになって困るのは奴らの方なんだぞ」
 「全部、全部兄ちゃんのためなんだ!兄ちゃん、もう止めよう。兄ちゃんには僕がいるだろう?
なんであんな女を使うんだよ!」
 「おまえには、イマーゴが無いからだ」「あっ」「いいか、通路を開くには勇子が必要なんだ」
 「でも、もうキラバグは残ってない。改造したイリーガルでちょっとずつ集めたのに、あいつが」
 「まだ手はある。もう余計な事をするな。僕のゆう通りに動け。それが父さんのためなんだ」「兄ちゃん」
 「例の電脳体さえ見つかればな」二人の様子を屋根の上から隠れるように見ているミゼット。
(怪しい感じだが、タケル達のペットなのよね?こいつこそ、二重スパイ?)

 「大事な犬なのか」「うん、ずっと一緒。家族とおんなじよ」
 「家族か。ずっと、兄を探してた。とても優しい兄で、仲が良かった。
幸せ、そう、幸せだったと思う、兄と暮らした間。でも、兄のリンクなど無かった。初めから」
 「待って、私前ちゃんと言えなかったけど、昔4423って人と会ってるの」「えっ」
 「デンスケと迷った時に。それに、夢でも」「夢?」
 「メガネをかけたまま寝ると時々声が聞こえて、自分は4423だって。でも夢の話だし」「続けろ、何て言ってた」  「こっちに来ちゃいけない、その道は、違うって」
 「メガネをかけたまま…夢…まさか。その時いつも、この犬が近くにいなかったか」「いたわ。でもそれって」
 「もしかして、このペットは」

 「本社の人が言ってた、もし又死者が出たら、かばいきれないって」
 「単なる揺さぶりだ。連中はキラバグの存在すら把握してない」
 「僕だってそうさ。兄ちゃん、キラバグってホントは何なの」
 「ある実験があったんだ。そこで呪われた生き物達が生まれた、コイルドメインでな。
その生き物はコイルドメインに繋がったまま電脳空間に居座って、自分達の生存を要求した」
 「その生き物が…」
 「そう、ミチコだ。コイルス倒産後メガマスは何度もコイルドメインをフォーマットしたが、どうしても消滅しなかった。キラバグはその時発生した異常空間のかけらなんだ」
 「ミチコさんは、今も生きてるの?」「それは、誰も知らない。誰もな」

 「やはりこいつは、普通の電脳ペットじゃない」「ど、どういう意味?」
 「こいつはおそらく、私のモジョと同じく誰かが改造したものだ。んっ」イサコ、デンスケの南京錠に気づく。
 イサコがキーを取り出すと、それに反応して暗号が走る南京錠。しかしその反応は消えてしまった。
 「この犬は普通の方法では治療できない。この首輪が全てを封印していた。
あの時私でさえ気付かなかったのは、そのためだ。精巧な改良だ。互換性も普通のペットと変わらない」
 「精巧な改良?」「ああ。しかしどうしてこんな…。この犬は誰からもらった」「おじじよ」
 「おじじ?そいつはどこにいる?。すぐに連れてこい」「亡くなったわ。五年前に」
(衝撃の事実!なんと五年前に、ヤサコはウンチ語をしゃべっていた!
幼稚園児でさえ、ウンチ語はしゃべらんと思うが。発達が遅くて、ご両親はさぞかし心配したろう…。
いや、小学生一年生ってこんなもんか?)
 「あっ、そうなのか、悪かったな」
 「ううん。そうだ、でも、オババの部屋の奥に階段があるの。たぶん、その上がオジジの部屋だわ。
行ってみましょう」

 「いいのか、勝手に上がっても」「オババに入るなって言われてたんだけど」「オババ?」
 「うん、私のおばあちゃん」「おまえは、家族が多いな」「えっ」「いや、なんでもない」
 階段の下から上を見ているピンクミゼット。

 ヤサコは見おぼえがあった。ここでデンスケと初めて会った。
 イサコは「臨床4423」と書かれたファイルに気づく。中を開くとカルテみたいだ。
 オジジは医者だった、あの病院に勤めていた。ダンボールには電脳メガネが。
 「わしの夫が使っていた道具じゃ」メガばあ(鈴木れい子)だ。カプセルに入ったデンスケを持った京子もいる。   「おぬしが最近暗号で町を荒しておる小娘じゃな」「あんたが古流の親玉か」
 「最近の子は挨拶もろくに出来んようじゃな」
 「ちょっとオババ失礼でしょ。わたしのとも、だ…クラスメイトの天沢さん」
(いや、失礼なのはイサコの方だよ、ヤサコ)
 「教えろ、おまえの祖父は何者だ。なぜ兄のカルテを持っている」
 「メガマスと契約してある仕事を請け負ったのじゃ」
 「メガマスと契約した医者…。まさか。もし宗助のゆう先生だとしたら、このあたりに…」イサコ、端末を操作。
 「パスワードを入力してください」と言う文字が浮かぶ。「やっぱり」部屋に数々の電脳機器が現れる。
 「こんな装置が隠れておったとわ」「天沢さん、どうしてパスワードを?」
 「やはりこの人が、宗助の言ってた先生だ」「う~む、これは古い空間じゃぞ」
 「なんでこないだサッチーに消されなかったのかしら」「空間ごと封印されていたからだ」
 その様子をこっそり見ているピンクミゼット。

 「勇子、いつのまに僕のデータベースからパスワードを。手くせの悪い女だ」「ヤサコ、ヤサコの家だったんだ」   「知りあいか」「うん」「では、あの子が先生の孫か。それにしても、このペットは…。この反応は…、まさか…」

 オババ、見た事もないメタタグを発見。「間違いない、これらはコイルスのデバイスだ」とイサコ。
 「コイルスって?」
 「うん、最初のメガネ会社じゃ。オジジはメガマスの依頼で、コイルスのメガネ技術を調べておったのじゃよ」
 「そしてその犬も、おそらくコイルス製だ」「なんですって」

 「やはりそうか。コイルスノードだ」「コイルスノード?」
 「ああ、コイルスが作った実験電脳体。コイルドメインに接続する力を持った電脳体だ。見つけたぞ」

 「今までわからなかったのは、おそらくおまえの祖父がメガマス仕様に改造したからだ」
 「そ、そうか、もしかしてここにある資料を調べれば…」とオババ。「ああ、治せるかもしれない」「ホントウに?!」 京子、一瞬喜ぶのだが、電脳機器にノイズが走り、驚く。

 宗助のモニターにも大きく警告の文字が踊る。「まずい、勇子のアクセスを嗅ぎつけたのか」

 丸に法の裏返しの文字が天井に浮かび、そこから2.0が入ってくる。京子、デンスケを抱えて逃げる。
 メガシ屋に2.0が集まってくる。オババがメタタグを投げつけるが、あまり効果無し。
 オババ、イサコにメタタグを渡す。京子を追いかける2.0。イサコ、メタタグを投げるが、胸に痛みが走る。
 部屋に入って来た2.0も攻撃を解除し、オババを無視して階段を下りていく。
 「あのサイコロめがわしをスルーしおって。年寄りを軽んじると後が怖いぞ」メガばあ、電話をかける。

 その電話は玉子へだった。
 「いったいどうなってるのよ。えっ、天沢とヤサコが!わかったわ。ああ、2.0のプロトコルは把握している。
すぐに追跡班を編成するわ」
 玉子、電話をかける。「追跡班、出動よ!」「はい?」沢口ダイチ(斉藤梨絵)はトイレ中だった…。

 「どうじゃ、京子は見つかったか?」「まだよ」ヤサコ
 「残ったデータに治療法らしきものがあった。しかしその治療はコイルスの空間でしか出来ん。
調べたところ古い空間は屋外の広域用とは別に、狭い実験用の領域があるようじゃ」
 「広域用と実験用?」
 「おぬしらが今まで見つけたものは、おそらくコイルスが初期に作ったその空間じゃろう。
おじじの部屋にあった物もきっとそのコピーじゃ。
そのオリジナルの電脳空間と設備がもし生き残っておったなら…」
 「そこにデンスケを連れていけば助かるのね」「妹を見つける方が先だ」とイサコ。

 京子は鳥居の中に逃げ込んでた。
 
 「小此木、あの子が行きそうな場所を知ってるか」「わからないけど、たぶん神社に逃げ込むと思う」「まずいな」 「何が」「あの新型は、神社にも入れるんだ」

 2.0、京子のいる神社の中に入ってくる。

 「せっかく見つけたのに、みすみす壊されてたまるか」猫目、端末を操作する。2.0、落ちる。しかし、又動く。
 「ちっ、ばれないように邪魔出来るのは数秒だけか。それなら…!」猫目端末操作。電脳霧が湧いてくる。
 「仕事を増やしてやるまでだ!」

 猫目の端末操作のせいで、電波障害が発生し、デンスケの位置がわからないヤサコ。
 この近くである事は確かなのだが。ヤサコの右肩が青白く光る。ヤサコが触ると光は消える。
 オババから渡されたメタタグを調べるイサコ。「やはりな」「どうしたの?」イサコ、自分にメタタグを貼る。
 「思った通りだ、古流と暗号は互換性がある。暗号として組み込めば、連続して使えるぞ」「じゃあ、あたしも!」 「ダメだ!どのみち、おまえには使えない。
このレベルの暗号は、自分の電脳体に暗号炉を組み込まないと使えないんだ」
 「暗号炉?」「ああ。イマーゴと直結して、思考から直接暗号を取り出す構造体だ」
 イサコは自分の左肩に光る暗号を見せる。「これを使える人間はほとんどいない」
 「でも噂で聞いたわ、ヘイクーのみんなは暗号使ってるって」
 「いいから私の言う通りに動け!奴らのはイマーゴを使わないコピーにすぎない。
おまえ、確かイマーゴがあったな。イマーゴには危険な副作用があるんだ。使い過ぎると肉体や神経を傷つける。おまえはメタタグの状態で使え」
 イサコ、メタタグをヤサコに渡す。「いいか、後一枚しかないから、大事に使え。それまでは私が守ってやる」
 2.0の気配に暗号を投げるイサコ、その直後胸を押さえる。

 京子は別の神社の階段下に隠れていた。2.0が来る。たくさんの直進くんが2.0を攻撃。
 その音をヤサコ達も聞く。「鹿屋野神社だわ」2.0、直進くんを一掃。
 ダイチが京子とカプセルを抱えて逃げていた。ヤサコ達が現れる。声を上げて京子を探すヤサコ。
 現れた2.0に攻撃をするイサコ。しかし体の調子はどうみてもよくない。しゃがみ込むイサコ。
 もう一体2.0が現れる。イサコが攻撃した2.0も攻撃を解除する。ヤサコ、メタタグを自分の胸に貼る。
 痛みを感じるヤサコ。暗号が体中に走る。ヤサコ、暗号を2.0に投げる。もう一つはイサコが攻撃した。
 「おまえ、なぜ暗号炉が!?」イサコがヤサコのTシャツを引き下ろすと、そこに暗号が輝いていた。

感想:あの女はミチコさんか?モデルになったのはイサコの母か?似たような人形を持っていたのが怪しい。
やっぱり京子を助ける王子様はダイチよね。がに又走りが王子じゃないが…。
玉子は今回もしっかり笑いを取っていて、ステキ。
今度は猫目の父と言う重要人物が出てきたが、どう父さんのためなんだ?
ヤサコの暗号は、やっぱウンチ語を話していた時に体に刻まれたんだろうな。

他の方のブログを読んでの感想:字幕で「暗号炉」と書いてあるそうだ。

関連サイト
アンタイムリーにアニメを見るブログ鹿屋野神社について
空色☆きゃんでぃおじじの部屋の画像とか
いーじすの前途洋洋。南京錠の画像とか
からまつそう、内容前半
からまつそう、内容後半
電脳コイルテンプレまとめ@wikiCドメインの事とか

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