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2007年11月

かなえられた願い

「かなえられた願い」電脳コイル 第23話 ☆☆☆☆☆
原作・脚本・監督:磯光雄 アニメーションキャラクター:本田雄 音楽:斉藤恒芳
 脚本:三上幸四郎 絵コンテ:野村和也 演出:青柳宏宣 作画監督:本間嘉一、秦綾子、青山浩行

“ヌルたちによると、彼らは苦しみの種を食べるうちに、苦しみを求める生き物としての命を得たそうです”


 小此木優子(折笠富美子)の暗号炉に驚く天沢勇子(桑島法子)。
 イサコはハラケン救出の時に自分がヤサコに送ったキラバグが暗号炉を作ったと気づく。
 ヘイクーに与えた暗号はイマーゴが無くても使えるように改造した疑似的な物。
 ヤサコのはイマーゴと直結している。暗号炉はイマーゴと直結して思考から直接暗号を取り出す構造体。
 イマーゴと直結した暗号炉はあの新型のレベル3フォーマットで攻撃されたら無事では済まない。
 オジジの古流の暗号はイマーゴを消費して暗号を出している。

 沢口ダイチ(斉藤梨絵)は涙目になりながらも、京子とデンスケを抱えて必死で2.0から逃げていた。
 ダイチ、どこに逃げ込めばいいかと携帯で原川玉子 (野田順子)に聞く。
 個人の家ならすぐには入れないから民家へ逃げ込めと玉子。
 ダイチ、個人の家へ逃げ込むが、そこの迫力ある住人(福原耕平)に怒られ、出る。
 ダイチは又玉子に電話をかけるが、
玉子の御託宣は「ションベンちびりそうって言えば入れるぞ」と言う17歳の乙女とは思えないものだった。
 橋本文恵(小島幸子 )とその肩の上のオヤジとアキラはベランダから2.0のフォーマットを見ていた。
 そこへ「フ~ミ~エ~!」とのダイチの声。「ショッ、ショッ…」「ショ?」
 「ションベン、チビリソウダ~!」と言いながらフミエの前を必死の形相で走り去っていく。(かわいそうに)
 フミエの前に玉子が現れる。「フミエ!」「あっ、オバチャン」「ダイチを見なかったか」
 「見たも何も、さっきションベンちびったって絶叫しながら走り去って行ったわよ」「どっちへ行った」

 「どっちへ行けばいいんだ~!」ダイチがマンションの前で立ち止まると、2.0も立ち止まる。
 マンションも民家だったのだ。
 2.0、チチチチチとまたたき、「ただ今からメガマス特例第3法を申請します」とのアナウンス(安井絵里)が流れ、「許可」の文字が出る。
 入ってくる2.0。逃げるダイチだったが、金網にぶつかる。金網の向こうにイサコ。「おい」
 「イ、イサコさん…じゃない!イサコ!」「カプセルをこっちに投げろ」
 ダイチ、京子からカプセルを渡され、イサコに投げる。2.0に暗号を投げるイサコ。体に痛みが走る。
 ヤサコが来て、もう一体に暗号を投げる。玉子も来る。「無事か?!」と玉子。
 「大丈夫よ。でも天沢さんが。天沢さん、だいじょぶ?」「お、おい、どうか、したのか?だいじょぶか?」
 声をかけるダイチ。「だいじょぶだ…」「あっ、忘れてた!」「な、何だ?」
 「そ、そいつを渡して欲しくば、大黒ヘイクーを俺に返せ!」「もう渡しちゃってるわよ」と笑うヤサコ。
 「あっ、しまった」
 「いいさ、終わったら全部返してやる。小此木、おまえが証人だ。二人は元のヘイクーに戻れと言っておけ」
 「本当か」「嘘だったら、私の命をくれてやるさ」
 「おまえの命なんかいらねえ。ヘイクーさえ返してもらえれば、それでいい」2.0、復活。玉子がメタタグを投げる。 イサコ達はコイルスの空間を捜しに行く。玉子と大地は京子をうちまで連れていく。

 ヤサコは声を頼りにコイルスの空間を探すが、2.0に消されたのか、なかなか見つからない。

 「そもそも、この道順って何なの」オババ宅でフミエが玉子に質問。
 「なぜ古い空間に入るのに道順がいるのか、焼け残った小此木家の資料にその答えがあったわ」
 部屋にある資料がつまったダンボールのまわりには古い空間である事を示すバグが走っていた。
 「コイルスは買収された時、公にされたくない実験試料を抱えていた。
おそらく、イマーゴやイリーガルに関するね」
 「それらを迷い道で封印したものが古い空間だったのじゃなあ」とメガばあ(鈴木れい子)。
 「ヤサコやカンナが見つけた道がそれね」「そう、浅い領域は全て私か2.0がつぶしてしまった」

 「残ってるとすれば、深い道のりだけだ。おそらく、長い迷路のようになっているだろう。ふた手に別れよう」
とイサコ。
 「えっ」「その方が確率が高くなる。見つけたら、連絡を取って合流しよう」「天沢さん、大丈夫?」
 「あたしは心配される側なのか。あたしにだって、イマーゴはある」「そうね」
 「もうすぐフォーマットが終わる。そうしたら、おまえはそっちを探せ。私はこっちだ」

 「資料によるとイマーゴの発見は偶然だったらしいわ。
量子回路にある特殊な基盤パターンが、過去、例を見ないほど高性能なアンテナになる事に、
コイルスの主任技師が気づいた。
おかげで微弱な電磁波でも高速通信出来るようになり、今の電脳メガネと革命的な通信インフラが実現した。
当然コイルスはその現象の理論を解明しようとしたけど、原理すらわからなかった。
しかし、現象の再現と回路のコピーだけは簡単だった。経営者が量産に踏み切り、コイルスは急成長した。
でも、技師の発見はそれだけじゃなかった。回路が電磁波以外の何かを受信していたのを発見したの」
 「何かって」
 「人間の意識よ。技師はそれをイマーゴと名づけ、さらに実験を繰り返した。
人間の意識を電脳空間に取り出したり、イマーゴを逆流させて意識を操作した。
そして、イマーゴを中心としたコイルシステムを構築し、電脳医療に応用した。
それらを隠した場所が今もどこかに眠っているの」
 「時間じゃ」サイレンが鳴る。
 「一斉フォーマットは、終了しました。引き続き、強制プロセスに入るため、許可された…」
 車の中から引き揚げる2.0を見上げる猫目宗助(遊佐浩二)。「これで少しやりやすくなるな」
 旧暗証システムをクリックする猫目。パスワードを入れると、開く。先生のパスワードはまだ生きていた。
 「やはりそうか。今まで先生の首輪が機能を封印していたんだ。
このコイルスノードをコイルドメインで接続すれば、キラバグ程では無いが、通路が開ける。
後は、贈り物を用意するだけだ」
 猫目、携帯をかける。

 なかなか古い空間を見つける事が出来ないヤサコ。気が付くと、デンスケ(麻生智久)のシミが広がっていた。  別の所にいるイサコ、声を感じる。神社の鳥居に気づく。「そうだ、あの時も、こんな階段のある神社だった」
 過去の自分の声
 「このままずっと、ここで一緒に暮らしたい。あの子に壊されちゃう。お願い、この世界を守って!」
(あの子って、ヤサコ?ミチコさんは守る側よね?)
 携帯が鳴り、取るイサコ。「よかった、やっとつながった」猫目だった。「猫目!」
 「ずっと電話していたんだ。連絡が遅れてすまなかった」「何を今さら。おまえが私を売ったんだろ」
 「違う!五年間も一緒に信彦を探してきた僕を疑うのか?!」「説明して宗助、私のお兄ちゃんは、一体…」
 「聞いてくれ勇子、ある勢力が僕らの邪魔をしようとしている。奴らの偽情報を信じるな。
信彦は、今も生きている」
 「なんだって」「信彦の身柄は奴らが押さえている。奴等はおまえに嘘を吹き込み、病室に細工をしたんだ」
 「いったい、奴らって誰なの」
 「メガネの不具合が公表されるのを恐れている奴らだ。だが、一番いい方法を見つけた。
全てを解決し、みなが幸せになる方法だ」
 「幸せ?」「ああ。コイルドメインを探しているんだろう?小此木優子の犬を助けるために」「なぜ、それを…」
 「僕はその道順を知っている」「なんだって」
 「さっき突き止めたんだ。偶然、本社が隠していたコイルスのデータを拾った。
それだけじゃない、あの犬はコイルスノードだ。
コイルドメインであの犬を直接接続すれば、我々の目的も果たせる」
 「我々の?」
 「あっちへの通路を開けるんだ。浅い空間からだと、キラバグのような強引な方法が必要になる。
だが、コイルドメインはコイルスノードで接続すれば、すぐに開く事が出来るんだ。
信彦のいる、あっちへの通路をな。いいか、必ず犬をこの場所まで連れてくるんだ。ただし、一人で」
 「どういう意味だ?」
 「事情があるんだ。これが信彦と会える、最後のチャンスだ」猫目電話を切る。
 ヤサコに声をかけられ、ビックリするイサコ。イサコは道順がわかったとヤサコに言う。
 空間の深度がどんどん深くなる事を感じる二人。そこは新校舎だった。このビルにはメガマスも入っていた。
 エレベーターで地下に降りる二人。
 エレベーターのドアが開くと、「すまない」とイサコはヤサコからデンスケを取り上げて、暗号を投げ、
ヤサコをエレベーターに閉じ込める。
 ヤサコは玉子に連絡を入れる。アクセスしてみると玉子。次はイサコに携帯をかけるヤサコ。
 「天沢さん切らないで!」「犬は必ず助ける。心配するな」「そうじゃない、どうしてこんな事を」
 「危険があるんだ。この先にたぶん、わなが待ってる」「えっ」
 「しかし、犬を治せるデバイスを見つけるには、行くしかない」地下は大黒市史跡博物館になっていた。
 「危険な目に会うのは、私一人で良い」「そんなあ」通路には電脳霧が漂っていた。
 「おまえとは、友達になれたのかどうか、よくわからない。私には、友達と言うものがよくわからないから。
でもこんなに近くまで来てくれた他人は、おまえが初めてだ。でも、やはり、私が住む世界は、進む道が違うんだ」 「天沢さん」
 「人と人の間には、距離がある。遠い距離が。私と兄さんの間にも。
でも、ゆっくりと丁寧に探せば、へだたりをつなぐ道が見つかるかもしれない。
その道はすごく細くて、ちょっと目をそらすと、すぐに見失ってしまう。
だから、必死に目をこらして探さなくちゃいけないんだ。
道がある事を信じられなくなったら、その道は本当に無くなってしまうかもしれない。
だから、必ず道はあると信じ続けなくちゃならないんだ。…すまない!」
 「えっ」
 「今までの出来事は、たぶん全て私が原因だ。この犬も、原川も、そしてたぶん、葦原かんなも」「天沢さん?」  「メガネで見えるものなんて、全てまやかしだ。もうメガネなんて捨てろ。
そして、手で触れられる物だけを信じるんだ。さもないと私のように…、メガネに殺されるぞ」
 「天沢さん、切らないで!」「さよなら」玉子のおかげでエレベーター開く。玉子も現場に向かう。
 警報が鳴り、イサコ、暗号で止める。その先で、とうとうコイルスの空間らしきものを発見。
 パスワードを入れると、デバイスが現れる。デンスケをそこに置くイサコ。
 ヤサコ、バグを起こしている警報を見て、イサコの場所の見当をつける。デンスケの上空にキーが現れる。
 キーをデンスケの南京錠に差し込むイサコ。首輪が消える。「やはり、この首輪が修復を邪魔していたんだ」
 デンスケのシミがみるみる消えていく。「よかった、うまくいったんだな」
 しかしデンスケの体からキラバグの光が現れ、そのキラキラした物が空間に吹き上げていく。
 「なんだ、これは?これはまるで、キラバグ!?」「ああ、その通りだ」「宗助!」猫目の姿はない。
 「よかったな、その犬、病気が治って。勇子、我々は全てを解決する方法を見つけたんだ。その犬の電脳体だ。このコイルドメインでは、コイルスノードのキラバグの代わりとして、燃料になるんだ」
 「なんだって。待て、止めろ!」デンスケを助けようとするイサコだったが、暗号にはばまれる。
 「なぜ邪魔をするんだ」暗号が床を走り、闇が現れる。「もうこれが信彦に会える最後の方法なんだぞ」
 「どういう、意味だ」「信彦は、やはりすでに死んでいる。肉体的にはな」「嘘だ!」
 「嘘じゃない、信彦は生きている、あっちでな」「何を、何を言って…」
 「だから、やっとこれで信彦に会えるんだ、勇子」通路が開く。
 「これでおまえの望みもかなう。あの人も喜んでいる。おまえに会いたがっていたぞ」「あの人?」「ミチコさんだ」 巨大な鍵穴の向こうに、長い階段付きの鳥居が見える。「宗助…、おまえはいったい、何を…!?」
 「ミチコさんと契約した」「宗助!」
 「君はあっちでお兄さんと暮らす。僕はあっちの存在を実証できる。これでみんな幸せになれる。
君も嬉しいだろ、勇子」
 階段にミチコさんがいる。「思い出したか、ミチコさんは、おまえと信彦を引き離したんじゃない」「違う…」
 「願いをかなえたんだ、ずっと一緒にいられるように、信彦をあっちに閉じ込めてほしいと言う、
おまえの願いをな」
 「止めろ!」イサコ、暗号の壁に手をつっこみ、体の痛みと戦いながらデンスケをつかもうとする。
 しかし、出来ない。デンスケの体がキラバグにすっかり包まれるのを見て、イサコ、暗号でデバイスを攻撃。
 デンスケ、デバイスから放り出される。ヌルがイサコをつかむ。ヤサコ、青白い光を発散する通路を見る。
 デンスケの声に気づく。「行け!」イサコ、デンスケに言う。デンスケ、部屋を出るが、そこで倒れこむ。
 イサコ、暗号を浮かべた手で自分の体をつかむ。ヌル達に衝撃が走る。通路が消えていく。「何をするんだ」
 「これ以上、通路を広げたら、私の暗号炉を暴走させる」「何?」「その通路を閉じろ!」
 「馬鹿な、そんな事をしたら、おまえは死ぬぞ」「かまわない」「信彦に会いたくないのか。もうすぐ会えるんだぞ」 ヤサコ、デンスケを見つける。キラバグの光が消え、シミが広がる。イサコに気づくヤサコ。「あっ、天沢さん」
 「来るな!」暗号をヤサコの方に投げるイサコ。「天沢さん!」
 「やはりわなだった。おまえの犬を、救ってやれなかった」ヤサコ、闇が廊下に侵食して来た事に気づく。
 「すまない。全ては私が、あたしが始まりなんだ」「えっ」「思い出した、もともと、あたしが願ったんだ」「天沢さん」 「お兄ちゃんを、あっちに連れてってって、ミチコさんに。
お兄ちゃんと一緒に、永遠に二人だけで暮らせる場所を願って。そしたら、兄は戻ってこられなくなった」
 「そんな…!」「あたしが願ったんだ、ミチコに!逃げろ!」
 苦しい、ちょうだいと言いながらイサコに迫ってくるヌル達。イサコは暗号炉を暴走させながら、通路に突っ込む。 イサコの所に行こうとするヤサコをつかむヌル。
 デンスケ、ぼろぼろの体で立ち上がり、ヌルを攻撃して、ヤサコを守る。
 倒れているヤサコ、ヌル達がデンスケを囲むのを見て、「デンスケ-!」と絶叫する。
 それをモニタリングしている猫目。「くそっ、通路が不完全だ」2.0が現れ、ヌル達を一掃していく。
 玉子がヤサコを支えて運ぶ。危ない所から離れ、タグをヤサコの体に貼る玉子。
 気がついたヤサコ、イサコの所に向かう。イサコの電脳体はNO DATA状態になっていた。

感想:ああ、死んでましたか、信彦さんは。猫目のバックは父親?
 イサコは最後には、ヤサコ様のお力で戻ってくると思うが、どうかなあ、希望的過ぎるか?
 ダイチはホントにナイスキャラ!ミチコさんと契約ってホントに出来るの?
 イサコの記憶は怪しいから、彼女の言う通りかどうか?でも、この前のミチコさんのセリフと一致するなあ。
 けなげなデンスケがヌルの犠牲になるなんて、嫌だ!
 ヌルめ~、許せん…って言っても、今日の噂は取っても無気味。ヌルも可哀そうな感じが…。
 HELLSINGの平野 耕太先生、電脳コイルお好きなそうですね。特にヤサコが…。
 ヤサコ、良かったね、大幅にイサコファンの方が多いんだが、ここに強力なファンがいるぞ。

他の方のブログを読んでの感想:あっ、そうか。終わる世界って、あっちの世界とも取れるのか。

眠い犬博物館の背景がどんどん暗くなっていくとか…。いえ、全然きづきませんでした…。
ぽりぷてらす索敵世界とはCドメインではないかとの考え
ジュリシア共和国画像
領収書の宛先は空欄のままで画像
R-77イラスト

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最後のコイル

「最後のコイル」電脳コイル 第22話 ☆☆☆☆☆
原作・脚本・監督:磯光雄 アニメーションキャラクター:本田雄 音楽:斉藤恒芳
 脚本:三上幸四郎 絵コンテ:野村和也、村田和也 演出:木村延景 作画監督:押山清高

“業界のうわさによると、イマーゴ機能を外すことが出来なかったメガマスは、
空間の方を改良したそうです”

 「この世界を、壊してはならないの。誰かが、そう願った。必死に。だから私は生まれた。
この世界を、この気持ちを、永遠に守らなくてはならない」霧が漂っている暗い場所。ブランコ。ヌル。髪の長い女。自分と同じような人形を持っている。イサコが持っているような人形。
しかし髪の長い女と違って人形の服の色は黒くない。

 天沢勇子(桑島法子)を襲おうとした2.0を攻撃する小此木優子(折笠富美子)。

 「電脳局のフォーマットは、緊急性の高い強制措置です。一般の個人データも保護されません。
御自宅で待機するか、メガネの使用を停止してください」街頭でニュース(高塚正也)が流れている。
原川玉子 (野田順子)、電話をかけているが、「現在、使用制限中です。しばらくしたら、又おかけ直しください」(庄司宇芽香)
 「ちっ、ついに強制措置に出たか」

 「例の電脳体さえ見つかれば」猫目宗助(遊佐浩二)、モニターを見ている。探索範囲を拡大。
 「しかし、勇子に情報をリークしたのは何者だ」

 ヤサコ、自分の家にイサコを導く。2.0、さすがに個人宅に入る権限は無いらしい。
 ヤサコ、イサコのひざの擦り傷に気づき、上がってもらおうとするが、イサコが泣いていたらしい事に気づく。
 「あの時、おまえと初めて会ったあの時、だましてわるかった」「えっ、ああデンスケを」
 「あの犬はどうしてる。元気か」「うん、元気よ」「中のイリーガルが必要だったのだ」
 「キラバグを、お兄さんを取り戻すために」「そうだ」「ごめんなさい、余計な事聞いちゃって。救急箱取ってくるわ」 ヤサコ、家の奥に行く。涙を流すイサコ。
 「でも、全部無駄だった。あたしは誰の役にも立てない、何もできない、ダメな子なんだ。
ごめんね、兄ちゃん、あたし…あたし…、お兄ちゃんを助けようとして、ずっと…それなのに…!」
 大声で泣き出すイサコ。

 ヤサコ、イサコの傷を手当する。
 「もし、もしよかったら私に話して。誰かに話すとちょっとでも気持ちが楽になるかもしれない。
わたし、ハラケンを天沢さんが一緒に助けてくれて思ったの、みんなのしてる噂は本当じゃない。
カンナちゃんの事とか、あのヌルってイリーガルを呼び出したとか。全部嘘なんでしょ?
一緒にみんなの誤解を解きましょう。ねえおぼえてる?越してきてすぐ、げた箱で私に言った事。
くやしかった、でもそれからずっと気になってた。私あなたとお友達になりたい。
気安い気持ちで言ってるんじゃないの。天沢さんにどんな秘密があっても、絶対逃げずに受け止めるから」
 「たいした、話じゃない」「そう。もし、もし天沢さんがその気持ちになったら、話して」
 重症のモジョ、「モジョ、モ~ジョ~」とつらそうな声を上げる。「その子、天沢さんのペット?」「ペットじゃない」   「傷を負ってるわ。治療用のメタタグならまだ残ってるから」「おまえじゃ無理だ」「えっ」
 「あっ、いや、違うんだ。これは、普通のペットじゃないから」「そうなの」2.0のフォーマットの音。
 もちろん外の話だ。「空間局による大黒市の一斉フォーマットは後数時間続く模様です」ニュース。
 ヤサコ、外の様子を見に行く。「すまないな。こんなになるまでずいぶん仕事をしてくれた」
 イサコ、モジョを治療する。「モ~ジョ~」「痛いか。今はこのくらいしか出来ない」「モジョ」
 「暗号のお姉ちゃん。暗号って、デンスケ治せるの?」京子(矢島晶子)だった。
 デンスケ(麻生智久)の体にはあちこちに黒いシミが浮かんでいた。「お化けから守ってくれたの」
 「ヌルにやられたのか」「ねえ、治せる?」「普通のペットは自動修復で」「もう死ぬって書いてあるの」「えっ」
 デンスケの犬小屋には
「あなたのペットデンスケは、修復不能です。メモリアルを購入いたしますか?
メモリアルを購入すると新しいペットが特別価格!新しいペットを購入しますか?おススメはコチラ!」
と書いてあった。
 「ねえ、治せる?お姉ちゃんの暗号は何でも出来るんでしょう?」
 「普通のペットは、私の暗号では、治せない。私になんか、何一つ出来やしない。
ペットを治す事も、お兄ちゃんを、助ける事も」
 泣きだす京子。「あっ、わかった、わかったから、だまれ」「ウンチ~」「やってみるから、泣くな」
 自分も涙を拭きながら言うイサコ、デンスケをカプセルに入れる。「安心しろ、治療しやすくするためだ」
 ヤサコが来る。「嘘をついたな。この犬はもう…」「どういう意味?」デンスケが死にそうである事をヤサコ、知る。 「まるでイリーガルに感染したような傷だ」
 犬小屋に浮かんだ表示はペット会社が犬の生命データを元に発行した告知にすぎない。
 細かく修復すれば撤回される事もあるそうだ。

 猫目、イサコが先生の家に逃げ込んだ事を知る。気配を感じて暗号を投げる。そこにはピンクミゼットがいた。   「やはりな。タケル、いるんだろう?なぜこんな事をした」タケル(日比愛子)出てくる。
 「勇子に信彦の事をしゃべったのはおまえか」
 「メガマスの人に言われたんだ、こうしないと、兄ちゃんと天沢を、告発するって」
 「馬鹿な事を。表ざたになって困るのは奴らの方なんだぞ」
 「全部、全部兄ちゃんのためなんだ!兄ちゃん、もう止めよう。兄ちゃんには僕がいるだろう?
なんであんな女を使うんだよ!」
 「おまえには、イマーゴが無いからだ」「あっ」「いいか、通路を開くには勇子が必要なんだ」
 「でも、もうキラバグは残ってない。改造したイリーガルでちょっとずつ集めたのに、あいつが」
 「まだ手はある。もう余計な事をするな。僕のゆう通りに動け。それが父さんのためなんだ」「兄ちゃん」
 「例の電脳体さえ見つかればな」二人の様子を屋根の上から隠れるように見ているミゼット。
(怪しい感じだが、タケル達のペットなのよね?こいつこそ、二重スパイ?)

 「大事な犬なのか」「うん、ずっと一緒。家族とおんなじよ」
 「家族か。ずっと、兄を探してた。とても優しい兄で、仲が良かった。
幸せ、そう、幸せだったと思う、兄と暮らした間。でも、兄のリンクなど無かった。初めから」
 「待って、私前ちゃんと言えなかったけど、昔4423って人と会ってるの」「えっ」
 「デンスケと迷った時に。それに、夢でも」「夢?」
 「メガネをかけたまま寝ると時々声が聞こえて、自分は4423だって。でも夢の話だし」「続けろ、何て言ってた」  「こっちに来ちゃいけない、その道は、違うって」
 「メガネをかけたまま…夢…まさか。その時いつも、この犬が近くにいなかったか」「いたわ。でもそれって」
 「もしかして、このペットは」

 「本社の人が言ってた、もし又死者が出たら、かばいきれないって」
 「単なる揺さぶりだ。連中はキラバグの存在すら把握してない」
 「僕だってそうさ。兄ちゃん、キラバグってホントは何なの」
 「ある実験があったんだ。そこで呪われた生き物達が生まれた、コイルドメインでな。
その生き物はコイルドメインに繋がったまま電脳空間に居座って、自分達の生存を要求した」
 「その生き物が…」
 「そう、ミチコだ。コイルス倒産後メガマスは何度もコイルドメインをフォーマットしたが、どうしても消滅しなかった。キラバグはその時発生した異常空間のかけらなんだ」
 「ミチコさんは、今も生きてるの?」「それは、誰も知らない。誰もな」

 「やはりこいつは、普通の電脳ペットじゃない」「ど、どういう意味?」
 「こいつはおそらく、私のモジョと同じく誰かが改造したものだ。んっ」イサコ、デンスケの南京錠に気づく。
 イサコがキーを取り出すと、それに反応して暗号が走る南京錠。しかしその反応は消えてしまった。
 「この犬は普通の方法では治療できない。この首輪が全てを封印していた。
あの時私でさえ気付かなかったのは、そのためだ。精巧な改良だ。互換性も普通のペットと変わらない」
 「精巧な改良?」「ああ。しかしどうしてこんな…。この犬は誰からもらった」「おじじよ」
 「おじじ?そいつはどこにいる?。すぐに連れてこい」「亡くなったわ。五年前に」
(衝撃の事実!なんと五年前に、ヤサコはウンチ語をしゃべっていた!
幼稚園児でさえ、ウンチ語はしゃべらんと思うが。発達が遅くて、ご両親はさぞかし心配したろう…。
いや、小学生一年生ってこんなもんか?)
 「あっ、そうなのか、悪かったな」
 「ううん。そうだ、でも、オババの部屋の奥に階段があるの。たぶん、その上がオジジの部屋だわ。
行ってみましょう」

 「いいのか、勝手に上がっても」「オババに入るなって言われてたんだけど」「オババ?」
 「うん、私のおばあちゃん」「おまえは、家族が多いな」「えっ」「いや、なんでもない」
 階段の下から上を見ているピンクミゼット。

 ヤサコは見おぼえがあった。ここでデンスケと初めて会った。
 イサコは「臨床4423」と書かれたファイルに気づく。中を開くとカルテみたいだ。
 オジジは医者だった、あの病院に勤めていた。ダンボールには電脳メガネが。
 「わしの夫が使っていた道具じゃ」メガばあ(鈴木れい子)だ。カプセルに入ったデンスケを持った京子もいる。   「おぬしが最近暗号で町を荒しておる小娘じゃな」「あんたが古流の親玉か」
 「最近の子は挨拶もろくに出来んようじゃな」
 「ちょっとオババ失礼でしょ。わたしのとも、だ…クラスメイトの天沢さん」
(いや、失礼なのはイサコの方だよ、ヤサコ)
 「教えろ、おまえの祖父は何者だ。なぜ兄のカルテを持っている」
 「メガマスと契約してある仕事を請け負ったのじゃ」
 「メガマスと契約した医者…。まさか。もし宗助のゆう先生だとしたら、このあたりに…」イサコ、端末を操作。
 「パスワードを入力してください」と言う文字が浮かぶ。「やっぱり」部屋に数々の電脳機器が現れる。
 「こんな装置が隠れておったとわ」「天沢さん、どうしてパスワードを?」
 「やはりこの人が、宗助の言ってた先生だ」「う~む、これは古い空間じゃぞ」
 「なんでこないだサッチーに消されなかったのかしら」「空間ごと封印されていたからだ」
 その様子をこっそり見ているピンクミゼット。

 「勇子、いつのまに僕のデータベースからパスワードを。手くせの悪い女だ」「ヤサコ、ヤサコの家だったんだ」   「知りあいか」「うん」「では、あの子が先生の孫か。それにしても、このペットは…。この反応は…、まさか…」

 オババ、見た事もないメタタグを発見。「間違いない、これらはコイルスのデバイスだ」とイサコ。
 「コイルスって?」
 「うん、最初のメガネ会社じゃ。オジジはメガマスの依頼で、コイルスのメガネ技術を調べておったのじゃよ」
 「そしてその犬も、おそらくコイルス製だ」「なんですって」

 「やはりそうか。コイルスノードだ」「コイルスノード?」
 「ああ、コイルスが作った実験電脳体。コイルドメインに接続する力を持った電脳体だ。見つけたぞ」

 「今までわからなかったのは、おそらくおまえの祖父がメガマス仕様に改造したからだ」
 「そ、そうか、もしかしてここにある資料を調べれば…」とオババ。「ああ、治せるかもしれない」「ホントウに?!」 京子、一瞬喜ぶのだが、電脳機器にノイズが走り、驚く。

 宗助のモニターにも大きく警告の文字が踊る。「まずい、勇子のアクセスを嗅ぎつけたのか」

 丸に法の裏返しの文字が天井に浮かび、そこから2.0が入ってくる。京子、デンスケを抱えて逃げる。
 メガシ屋に2.0が集まってくる。オババがメタタグを投げつけるが、あまり効果無し。
 オババ、イサコにメタタグを渡す。京子を追いかける2.0。イサコ、メタタグを投げるが、胸に痛みが走る。
 部屋に入って来た2.0も攻撃を解除し、オババを無視して階段を下りていく。
 「あのサイコロめがわしをスルーしおって。年寄りを軽んじると後が怖いぞ」メガばあ、電話をかける。

 その電話は玉子へだった。
 「いったいどうなってるのよ。えっ、天沢とヤサコが!わかったわ。ああ、2.0のプロトコルは把握している。
すぐに追跡班を編成するわ」
 玉子、電話をかける。「追跡班、出動よ!」「はい?」沢口ダイチ(斉藤梨絵)はトイレ中だった…。

 「どうじゃ、京子は見つかったか?」「まだよ」ヤサコ
 「残ったデータに治療法らしきものがあった。しかしその治療はコイルスの空間でしか出来ん。
調べたところ古い空間は屋外の広域用とは別に、狭い実験用の領域があるようじゃ」
 「広域用と実験用?」
 「おぬしらが今まで見つけたものは、おそらくコイルスが初期に作ったその空間じゃろう。
おじじの部屋にあった物もきっとそのコピーじゃ。
そのオリジナルの電脳空間と設備がもし生き残っておったなら…」
 「そこにデンスケを連れていけば助かるのね」「妹を見つける方が先だ」とイサコ。

 京子は鳥居の中に逃げ込んでた。
 
 「小此木、あの子が行きそうな場所を知ってるか」「わからないけど、たぶん神社に逃げ込むと思う」「まずいな」 「何が」「あの新型は、神社にも入れるんだ」

 2.0、京子のいる神社の中に入ってくる。

 「せっかく見つけたのに、みすみす壊されてたまるか」猫目、端末を操作する。2.0、落ちる。しかし、又動く。
 「ちっ、ばれないように邪魔出来るのは数秒だけか。それなら…!」猫目端末操作。電脳霧が湧いてくる。
 「仕事を増やしてやるまでだ!」

 猫目の端末操作のせいで、電波障害が発生し、デンスケの位置がわからないヤサコ。
 この近くである事は確かなのだが。ヤサコの右肩が青白く光る。ヤサコが触ると光は消える。
 オババから渡されたメタタグを調べるイサコ。「やはりな」「どうしたの?」イサコ、自分にメタタグを貼る。
 「思った通りだ、古流と暗号は互換性がある。暗号として組み込めば、連続して使えるぞ」「じゃあ、あたしも!」 「ダメだ!どのみち、おまえには使えない。
このレベルの暗号は、自分の電脳体に暗号炉を組み込まないと使えないんだ」
 「暗号炉?」「ああ。イマーゴと直結して、思考から直接暗号を取り出す構造体だ」
 イサコは自分の左肩に光る暗号を見せる。「これを使える人間はほとんどいない」
 「でも噂で聞いたわ、ヘイクーのみんなは暗号使ってるって」
 「いいから私の言う通りに動け!奴らのはイマーゴを使わないコピーにすぎない。
おまえ、確かイマーゴがあったな。イマーゴには危険な副作用があるんだ。使い過ぎると肉体や神経を傷つける。おまえはメタタグの状態で使え」
 イサコ、メタタグをヤサコに渡す。「いいか、後一枚しかないから、大事に使え。それまでは私が守ってやる」
 2.0の気配に暗号を投げるイサコ、その直後胸を押さえる。

 京子は別の神社の階段下に隠れていた。2.0が来る。たくさんの直進くんが2.0を攻撃。
 その音をヤサコ達も聞く。「鹿屋野神社だわ」2.0、直進くんを一掃。
 ダイチが京子とカプセルを抱えて逃げていた。ヤサコ達が現れる。声を上げて京子を探すヤサコ。
 現れた2.0に攻撃をするイサコ。しかし体の調子はどうみてもよくない。しゃがみ込むイサコ。
 もう一体2.0が現れる。イサコが攻撃した2.0も攻撃を解除する。ヤサコ、メタタグを自分の胸に貼る。
 痛みを感じるヤサコ。暗号が体中に走る。ヤサコ、暗号を2.0に投げる。もう一つはイサコが攻撃した。
 「おまえ、なぜ暗号炉が!?」イサコがヤサコのTシャツを引き下ろすと、そこに暗号が輝いていた。

感想:あの女はミチコさんか?モデルになったのはイサコの母か?似たような人形を持っていたのが怪しい。
やっぱり京子を助ける王子様はダイチよね。がに又走りが王子じゃないが…。
玉子は今回もしっかり笑いを取っていて、ステキ。
今度は猫目の父と言う重要人物が出てきたが、どう父さんのためなんだ?
ヤサコの暗号は、やっぱウンチ語を話していた時に体に刻まれたんだろうな。

他の方のブログを読んでの感想:字幕で「暗号炉」と書いてあるそうだ。

関連サイト
アンタイムリーにアニメを見るブログ鹿屋野神社について
空色☆きゃんでぃおじじの部屋の画像とか
いーじすの前途洋洋。南京錠の画像とか
からまつそう、内容前半
からまつそう、内容後半
電脳コイルテンプレまとめ@wikiCドメインの事とか

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黒いオートマトン

「黒いオートマトン」電脳コイル 第21話 ☆☆☆☆☆
原作・脚本・監督:磯光雄 アニメーションキャラクター:本田雄 音楽:斉藤恒芳
 脚本:荒木洋一 絵コンテ:野村和也 演出・絵コンテ:笹嶋啓一 作画監督:井上俊之、吉川真一

“メガネの開発の歴史によると、昔は様々な投影技術が研究されていたそうです”


 「このお人形はお兄ちゃんと私。だから私の事は忘れないでね」「忘れないさ。勇子こそ僕の事忘れるなよ」
 天沢勇子(桑島法子)と信彦(岸尾だいすけ)。夕焼け、鳥居が並んだ階段にいる。イサコ目覚める。
 手に握っていた勇子と信彦の人形を見つめるイサコ。(兄弟の会話としてはおかしい。離婚で別れるとか?)

 「う~ん、古い空間に長くいたせいでバグが溜まっておるようじゃ」
 メガばあ(鈴木れい子)、デンスケ(麻生智久)を見ている。「よくなるの?」と小此木優子(折笠富美子)。
 「なるの?」と京子(矢島晶子)。「うーん、しばらく安静にしておれば安定してくるじゃろ」
 「そう良かった。じゃあオババ、頼んだわよ」ヤサコ、学校に行く。しかし、オババは難しい顔をしていた。

 「遅刻、遅刻~」と駆けてくる沢口ダイチ(斉藤梨絵)、「いや~危なかったぜ。始業式から遅刻…」
 ダイチの目の前には取り壊されていく校舎が…。「あっ、ハルマゲドン!…じゃない、校舎間違えた!」
 慌てて新校舎へ向かおうとするダイチ、柔らかな物にぶち当たる。それは原川玉子様 (野田順子)の胸。
 「出た!」玉子様を妖怪かなんかと思っているのかダイチ。「ちょっと頼みがあるんだけど」「えっ、今度は何だよ」 「代わりに良い情報をやるわ」耳を傾けるダイチ。その様子を遠くから見ている2.0。

 新校舎はビルの最上階。大黒市の行政は日本で二例目の半官半民。それで色々と変わった政策が多いとか。 一説によるとメガマスの系列会社だそうだ。ハラケンはまだ眠ったままだった。一度目を覚ましたそうだが。
 今度の校舎では駅向こうの子達と一緒。中にタケルがいた。ハラケンは再編成で同じクラスになった。
 橋本文恵(小島幸子)はアイコ(進藤尚美)に自由研究を見せる。
 アイコ、その研究内容がテレビにそっくりである事に気づく。
 丸写ししたのかとのアイコの問いにインスパイアと主張するフミエ、三割ぐらいは完全オリジナルと主張する。
 しかしヤサコが気になるのはハラケン不在の机。廊下に出て、外を眺めながらつぶやく。
 「ハラケン、何で目が覚めないのかしら」「あの時使った暗号が不完全だったのかもしれない」イサコだった。
 「電脳コイルと言う現象、電脳体が分離すると意識も失う原理は今もわかっていない。
私の暗号も昔使われていたものを再現してるだけなんだ。だが心配するな。
電脳体のリンクはきれいに復元されていた。意識は間違いなくこっちに戻っている。
今回の事は私にも責任はある。すまないと思ってる」
 「天沢さん…。天沢さんのお兄さんに何が起こったの?」
 「兄の存在は公式には伏せられている。
イマーゴが原因で兄が意識不明になった事はメガマスにとってまずい出来事だったから」
 「なぜ意識不明に?」
 「その頃の事はよくおぼえてない。私も一緒に意識を失ったから。
後で一緒にお兄ちゃんを探してくれる人から聞いた。私のお兄ちゃんをさらったのは、ミチコさんだって」
 「ミチコさんって、ホントにいるの?」
 「私も知らない。それに、あまり人に話してはいけない約束なんだ。もう古い空間には近寄るな」「えっ」
 「通路やヌルはイマーゴに反応するんだ。
イマーゴは新しい空間では無効になるから、古い空間にさえ行かなければ危険は無い」
 「天沢さん、こないだ私にくれた暗号って、もしかしてお兄さんを助けるために必要だったんじゃ…」
 「おまえには関係ない。どのみち、キラバグを使った方法にはもう見込みは無いだろう。
もともと不安定なものだったし。別な方法を探るさ」

 ナメッチ(沼田祐介 )、女の子達に俺とガチャでサッチーを撃退した事を自慢!女の子達は信じない。
 ナメッチ、今度はイサコのキラバグ話をしようとするが、途中でガチャギリ(山口眞弓)に止められる。
 「口の軽さは身のためにならねえぞ」あのヤサコをおいかけた駅向こうの少年達がナメッチ達の事を見ていた。
 イサコは廊下を歩いていて階段の方に何かを感じる。

 HR。イサコのウィンドウにだけノイズが走る。ダイチ、この時間にやっと教室に入る。ヤサコ達、掃除。
 ピカピカの新校舎。
 掃除する意味あるのかしらとフミエ、窓ふきモップ(?)でチャンバラしているダイチとデンパを見て、
「むしろあいつらを掃除したいわ」
 ヤサコ、歩いているタケル(日比愛子)を見つける。彼に声をかけ、二人親しげに会話。
 周りは二人を注目している。タケル人を待たせてるそうで、後でメールするとヤサコと別れる。
 ヤサコ、こっちを険悪な顔で見ている、駅向こうの、ヤサコを追いかけてきた少年達に気づく。

 イサコ、階段で猫目宗助(遊佐浩二)に連絡。イサコはキラバグを探そうと言っている。
 猫目は今は動くなと言う、本社と難しい交渉を進めているそうだ。イサコ、自分のウィンドウのノイズに気づく。
 もしやと思い振り返ると逃げていく足音。第一小の制服の少年達だった。彼らの前に現れるイサコ。
 あのヤサコを追いかけてきた少年達だ。彼らは問いかけるイサコに答えず暗号を投げる。
 一人を捕まえるイサコ、どこで暗号を覚えたのか問い詰めようとする。
 もう一人の少年、先生に三小の女子がいじめをやっていると大声で言う。
 イサコが動揺していると、イサコにつかまってた少年、イサコに体当たりを食らわせ、
イサコのお兄ちゃんの人形を奪う。
 イサコが追いかけると、壊され綿がはみ出した状態のお兄ちゃんの人形が捨ててあった。
 その様子を階段の物陰からうかがう少年達。「あの女、思った以上の腕前ですよ。どうします、ボス」
 彼が振り向いた先には例のピンクのミゼットがいた。

 「おばちゃん、なんて言ってた?」とフミエ。
 「ハラケン、まだ目が覚めないって。でも天沢さんは心配ないって言ってた。暗号でちゃんと確かめたって」
とヤサコ。
 「ヤサコ、それを信じるの?」「えっ」「あの後、何があったか知らないけど、何で急にイサコの味方になったの?」 「味方って…。でも天沢さんが助けてくれたから」「まったくお人好し何だから」「えっ」
 「いい、全部イサコの自作自演かもしれないのよ」「どういう意味?」
 「イサコのお兄さんの話だって、どこまで本当だか。それに、あの通路ってのを開いたのもイサコなんでしょ?
もしかしたらあのイリーガルを呼び出したのもイサコかもしれない。
あれからオバチャンの話を調べたの、最初のイリーガル」
 「フミエちゃん…」
 「あのイリーガルは京子ちゃんやハラケンを連れて行こうとしたわ。子供をあっちに連れていく、それって…。
ヤサコ、気を付けて。イサコに気を緩めちゃダメよ」
 「フミエちゃん…」「あたしはもう関わりたくない。ごめんね」フミエ、去る。

 ハラケンの病室。「キラバグはミチコさんの体の一部がこっちの世界で物質化したものだと言われてた」玉子。  「ミチコさん…」ヤサコ。
 「イリーガルがキラバグを蓄積する理由は今もわかってない。イサコのバックには誰か黒幕がいるのは確かね。もっとも首になった私には何もできないけど」
 「でも、天沢さんはハラケンを助けてくれたわ」「そうね。あたし保護者失格ね」「えっ」
 「一度はメガネを取り上げたんだけど、ケンちゃんはカンナのメガネを使ってた」「カンナちゃんの…」
 「そしてコイル現象に襲われた。こうなる事を心配して、サッチーを五機も持ってきたのに。
わたしバカみたいね、あんたのお父さんにコッテリ油しぼられちゃった」
 「あっ、ごめんなさい」「あんたが謝る事ないわよ」「オバチャン」「んっ?」
 「天沢さんのお兄さんの事、どうだったの?」「実は確認が取れなかった」「えっ」
 「奇妙な点がいくつかあって、病院に問いただしたら、メガマスに聞いてくれって言いだしたのよ。
この病院も市役所と同じで、メガマスに関連のある患者も大勢入ってる。まだまだ裏がありそうよ。
さあ、もう帰りなさい、日が暮れちゃうわ」
 「オバチャン」「んっ?」「ありがとう」玉子笑って、「止めてよ、礼を言うのは。あたしの方が…」
 「じゃあ、又来るわ。ハラケンが目を覚ましたらすぐに知らせてね」
 玉子、ケンちゃんが目を覚ました時に描いた絵をヤサコに見せる。例の四つの丸(マンホール)の絵だ。

 4423の病室。イサコがいる。4423の体にノイズが走るのにイサコ気づく。

 家のベッドで寝ているヤサコ。
 「天沢さん…、もしあれがお兄さんを助ける最後の方法だったとしたら。何か出来る事は無いかしら。
それにあの夢、何かある、私と関係ある何かが」
 ヤサコの右肩がイサコの体の鍵穴の光と同じように光る。
 デンスケの体にはノイズが走っていて、デンスケ苦しんでいる。
 デンスケの犬小屋に「メモリアルを購入したしますか?」の文字が浮かんでいる。

 おばさんと食事をしているイサコ。「サチコさん、もうすぐ家に戻れるそうよ。どうしたの、嬉しくないの?」
 「いえ、別に」
 「あなたのその言い方、サチコさんにそっくりね。
おばさん、あなたにここにずっといてもらってもいいって思ってるわ。本当よ。
もっとも、あたしはすっかり嫌われてるみたいだけど。あたしの買ってあげた服も着ようとしないで。
やっぱりサチコさんの件がすんだら金沢で一緒に住むべきだと思うわ」
 イサコ、食器を洗い終え、部屋を出ていく。「待ちなさい、まだ話は終わってないわ」「行ってきます」

 「行ってきまーす。デンスケ頼んだわよ」ヤサコ家を出る。京子、メモリアルの表示に気づく。

 イサコが歩いていると、周りの小学生達がイサコをちらちら見ながら話している。
 イサコが教室に入ると、ヤサコが懸念顔でイサコを見る。教室が静まりかえる。
 黒板に大きく「イサコと口をきくと呪われる」と書いてあった。文字を消すイサコ。
 大きな文字の傍らには「カンナはミチコのイケニエにされた」と書かれてあった。
 ヤサコがイサコに近づこうとすると、「手伝ったらおまえもミチコに連れてかれるぞ」と後ろの席の男の子が言う。

 ネットには「葦原カンナの死亡事故の原因は一人の暗号屋とか、
メガマス本社が空間を荒したとみられる暗号屋を特定とか、
古い空間増殖の原因は暗号屋のハッキングとかが書き込まれていた。
 学校中の小学生から不信の目で見られるイサコ。「天沢さん、私きのう夢で…」ヤサコが話しかける。
 「近寄るな」「あっ」「私に話しかけたら呪われるんだろ。なら二度と近づくな。お前達もだ」
 「死神!ミチコだ!イサコはミチコを呼び出したんだ!」あのボスに使われている少年が叫ぶ。
 「次は誰をあっちに連れていく気だ!」イサコは手を握る。「イサコに近づくとイケニエにされるぞ」
 イサコ、学校から出ていく。フミエがヤサコに近づいてくる。「ヤサコももう構わない方がいいわよ」
 「おい見ろよ、怪奇倶楽部のページ…」男の子の声。
 「電脳局、犯人の暗号屋を特定」「暗号屋の正体は、なんと小学生!」の文字が躍っていた。
 ヤサコ、駆け出す。

 イサコ、猫目に連絡するが、猫目出ない。「黒幕と連絡が取れないようだな」「誰だ、どこにいる」
 「なぜ連絡がつかないと思う?」木の上にはミゼットの影。「おまえは何者だ」イサコはひそかにモジョを動かす。 「おまえは切り捨てられるんだ、全ての罪を着せられてな」「捕えろ!」ミゼット、モジョの輪を壊す。
 やはりあのピンクのミゼットだった。「嘘だと思うか?それなら病院に行ってみると良い」

 ヤサコ、学校を出た所でアキラ(小林由美子 )と会う。

 イサコ4423の病室に行くと、そこには4423の文字が無かった。ドアは開かない。パスワードは効かない。

 「そんな事が…」
 「うん、天沢さんって誰にも気を許さないから、いずれこうなる気がしてた。
ねえ、こないだ天沢さんのお兄さん、確かに見たわよね一緒に」
 「あっ、はい」「なんだかあれがホントの事だったんだか、自分でもわかんなくなってきちゃった」
 「その事なんですけど、これ見てください。あの時の画像なんです。動画もスチルも全部消えてて」「消えた?」  「はい、僕もキツネにつままれたようで。夢か何かだったんじゃないかって」「でも、どうして」
 「前にも一回こういう事があったんです。これ、このミゼットと同じ型のマトンに会った時。
もしかしたら、こいつが何か鍵を握ってるのかもしれない」
 「病院だわ」「えっ」「天沢さんはきっと病院に行くはずだわ」ヤサコ、駆け出す。

 「無駄だ。おまえのアカウントはすでに無い。その病室には誰もいないんだから」「何を、言ってるんだ」
 「最近、頭痛やめまいがひどくなってないか?イマーゴは完全には解明されていない不安定な技術だ。
色々と無理のある手段を使っているそうだ。副作用は避けられない。特に人の記憶をいじったりする場合にはね」 「どういう意味だ」「おまえの兄は、この病院にはいない。この病院はおろか、この世界のどこにも存在しない」  「いったい、何の話だ」
 「お前の兄、天沢信彦は、数年前に死んでいる。おまえは実験に使われていたんだ、天沢勇子」「だまれ!」
 イサコは暗号を投げる。そして暗号を使って病室に入る。そこはからっぽだった。
 「あれは、無菌室なんかじゃない。年代物の立体投影装置さ。
おまえはずっとだまされていたんだ、古い空間の調査のため。兄を助けると信じ込まされ、利用されていたんだ」  「そんなはずは、そんなはずは無い…」「おまえはもう用済みだ、天沢勇子」
 丸に法の裏返しの文字が壁に浮かびそこから2.0が出てくる。
 「おまえは逮捕されるんだ。
原川研一の事件も、子供の失神事件も、そして葦原かんなの事件も、全ておまえの仕業になるんだ」
 イサコ、2.0の攻撃から逃げる。イサコの暗号の攻撃はあまり効果が無い。モジョ達が2.0を攻撃。
 一匹のモジョが攻撃を受ける。そのモジョを助け出して、イサコ逃げる。
 「裏切ったんだ、裏切ったんだな、宗助!」泣きながら逃げるイサコ。2.0の攻撃を右手で受け止めるイサコ。
 深刻なエラーの表示が右腕を覆う。「なんだ、この痛みは」小2.0、大2.0に合体。暗号が2.0を覆う。
 そのすきにイサコは鳥居の向こうに逃げる。しかし暗号をあっさり壊す2.0、鳥居の中に入ってくる。

感想:今日の噂を考えると、あの寝ているお兄さんはイサコのメガネの投影とも取れるが、
あの黒幕がイサコにそう思い込ませよとしているとも取れる。
 アキラの画像をわざわざ消しているのが怪しい。
 まあ、それも余計な証拠を残さないため、やっぱりイサコの兄は死んでいたと言う結果も導き出せるが。
 でも、イマーゴで記憶を操作なんてレベルには達してないだろう。
 やっぱりイサコを追い詰め余計な動きをさせないためか。
 黒幕は猫目とも考えられるが、猫目が連絡していた人だろう。イサコの父は?
 まあ、父親が娘をあんなにいじめるか?と言う話だが…。他に適当な人が思いつかん。
 宗助は裏切ったと言うより、初めからイサコの味方では無いだろう。デンスケのメモリアルって何?
 悪い物とは決められないが。カギになるのか。玉子は何をダイチに頼んだのかな?
 まあ、悪い事では無いだろう。しかしビルの最上階に学校があるって言うのはイヤ。
 フミエちゃんが冷たいのは怖い思いをさせられたからだと思う。実際、イサコのせいだしね。
 マンホールも重要なアイテムだったか。しかし何で?ヤサコにも鍵穴があるのか?

他の方のブログを読んでの感想、と言うか次の回見ちゃったし…:
 ええ、黒幕の声のピッチをアップするとそのままタケルの声に…。
 ヤサコとの出会いも怪しい物になってしまいました…。
 メモリアルってこのペットはもう修復不可能って事なのね…。

関連ブログ:電脳コイルテンプレまとめ@wikiメモリアルとは
電脳コイルテンプレまとめ@wiki2タケル黒幕決定
いーじすの前途洋洋。玉子の胸画像とか
ジュリシア共和国掃除中画像とか

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