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異界への扉

「異界への扉」電脳コイル 第18話 ☆☆☆☆☆
原作・脚本・監督:磯光雄 アニメーションキャラクター:本田雄 音楽:斉藤恒芳
 脚本:荒木洋一 絵コンテ:笹木信作 演出:野上和男 作画監督:秦綾子

“ネットの噂によると、メガネの設計や開発の過程は複雑な利権と歴史に彩られているそうです”

 天沢勇子(桑島法子)への攻撃を急ぐ原川玉子(野田順子)に猫目宗助(遊佐浩二)から連絡が入る。
 通路が開くのを待つんだとの念押し。しかし玉子は通路を開かせるつもりは無い。
 イサコの攻撃で内部から破壊されていくサッチー達。「通路はどうだ」「起動しているわ。リンクは?」
 「まだ繋がらない」イサコの連絡相手は猫目だった。

 何かを感じて歩く原川研一(朴璐美)は異様な音を聞いて振り返ると、そこに巨大な鍵穴があった。
 ハラケンはその穴に入っていく。そこは夕方で横断歩道があり、影状の葦原かんな(相沢舞 )がいた。
 カンナは手を差し出す。手を差し出すハラケン。
 異様な音を聞き、「ハラケン!」と思わず声を上げる小此木優子(折笠富美子)。
 ヤサコの気配に行くのを思いとどまるハラケン。暗号の不安定に伴い消えていく鍵穴。
 ハラケンは異界から締め出される。ハラケンを見つけるヤサコ。ハラケンの電脳の体はずれていた。
 ハラケンはポシェットから黒いメタタグを出してもらう。それをハラケンの体に張ると、ずれが収まった。
 通路が開いたせいか、信号がおかしくなっていた。

 ハラケンは一年前ぐらいから心臓が時々悪い。オバちゃんはメガネのせいだと思っている。
 「ねえ、あの時の天沢さんのお兄さんのお話、あっちにいったまま帰れなくなるって、ハラケン、信じてるの?
それって都市伝説とか、そういう…」
 「普通、信じないよね、こんなの」
 「そんな事ないけど…。ハラケン、カンナちゃんに会いたいの?…カンナちゃんは可哀そうだと思う。
でも、ハラケンは一年も苦しんだんだし、もう…」
 ハラケン、止まる。「ハラケン?」「ヤサコに、何でそんな事がわかるの。一年前にはいなかったのに」「あっ」
 「カンナは今もあの場所で、助けを求めてる。僕が埋め合わせなきゃいけないんだ。
信じてもらおうと、思ってない」
(一年前にカンナを拒否して後悔し、そして又ヤサコを拒否して…。まあ、心に余裕が無いから仕方が無いね。
ヤサコも人生経験足りないし、足りてたとしたって、うまい事を言えるわけでは無いし)
 ハラケンはもう構わないで欲しいと言う。自由研究なんてホントは嘘。
 「ヤサコ、ありがとう。さっき呼んでくれただろう、あれで僕はちょっと助かったんだ。ごめん」
 ハラケン、ヤサコと別れる。

 玉子は現場にハラケンがいた事を確認、内部から破壊されたサッチーの事もあり、
ハラケンが何をしたか気がつく。

 ヤサコの家の近くにフミエ(小島幸子)がいた。
 ヤサコだけでなく、ハラケンとも連絡がとれず、心配して来たのだ。

 なぜこんな事をしたのかハラケンを問い詰める玉子。
 「古い空間に、入りたかったんだ。僕が行かないと、僕が行かないと、カンナの苦しみが終わらないんだ」
 「ケンちゃん、カンナは死んだのよ」「カンナを死なせたのは、僕なんだ」「ケンちゃん…」
 「最後にけんかした時、僕言ったんだ、カンナ…、いつも僕に頼らずに、たまには一人で何かやってみせろって。それで、それで、それでカンナは一人で行ったんだ。
それなのに、カンナのお母さんに真相を突き止めるなんて、良い顔したりして、僕は…」
 玉子はハラケンからメガネを取り上げる。取り返そうとするハラケン。玉子、ハラケンを抱きしめる。
 しばらくは抵抗するが、やがて静かに泣き始めるハラケン。
 玉子はハラケンのメガネのスイッチを切り、ハラケンをベットに突き倒す。
 「死人なんかに、あなたを渡してなるもんですか」玉子、去る。

 イサコ、4423病室へ。兄は変わりない。空間局の動きを封じる計画だったんじゃないのと猫目を責めるイサコ。 玉子が作戦を無視したと謝る猫目。サッチーには少々細工をしておいたそうだが。
 通路は開いたのに、なぜリンクは再現しなかったのか。
 「通路の事は僕らも全てを知らない。基本的には先生のやり方を再現してるだけなんだ」
 「もしかして、暗号が間違ってるんじゃ」
 「以前もこれで反応があったんだ。この方法で間違いは無い。キラバグはあとどれだけ残っている」
 「予定通り、通路を補強するために一欠けらだけ残してあるわ。それを使えば」
 「いや、今はまずい。まだ空間が不安定で、予想外の事態が起こりかねない」「どういう意味、猫目」
 「空間が安定するまでの間、おそらく今夜じゅうに、コントロールできない通路が再び開く危険性がある」
 「なんだって」

 フミエ、ヤサコが落ち込んでいる感じなので、家に泊っていいかと提案する。今夜は京子しかいない。
 両親は親戚の結婚式、メガ婆は旅行。ヤサコを押しながら家に入るフミエ。
 ヤサコの家の周りには電脳霧が発生していた。

 「さっきの反応がまだ続いているんだ。
通路はキラバグの持つ特殊なリンクがきっかけで、古い空間に変質が起こって開く。
だが今日のデータではきっかけはキラバグだけではない」
 「どういう意味」
 「何かもう一つの、未知の要因、それに誘発されて通路は開くんだ。
制御暗号が無い今、どこに開くかわからない」
 「そんな!それじゃ又、一年前のような事に」
 「そうはならない。この要因自体めったに発生しない。でなければ、以前ももっと発生していたはずだ。
ここは待つんだ。データの蓄積を待って…」
 「ダメよ!もう、あたしのためにあんな事が起こるのはいや。だからあれだけ用意したのに」イサコ、電話を切る。

 電脳都市伝説のサイトをチェックしているヤサコ。
 フミエはおうちに連絡、京子が何かをじっとみているので、京子の部屋を覗くと、
「声がしたよ」と京子(矢島晶子 )。
 こわがりのフミエはギクッとする。

 イサコは空間の変質をチェック。見つからない。モジョ達を使う。

 雨が降ってくる。ふろから出た京子、居間の壁際に発生している電脳霧に気づく。
 ヤサコ、ハラケンに連絡を取るが、通じない。フミエ、自由研究なんて嘘だと言ったと言うハラケンの事を怒る。
 しかし、ヤサコはそんなんじゃないと言い、体がずれる都市伝説を知ってるか聞く。
 ハラケンの体がずれてた事を話すヤサコ。怖がるフミエ。黒い鍵穴の事も話す。子供の絵を思い出すフミエ。
 あの穴は意識に影響を与える。
 ハラケンは病気になりかけてる、黒い穴の中から何かがハラケンを呼んでいるから。
 あの黒い穴の中は違う世界に繋がっている。あの先には死んだ人がいて…。
 「やめて!」とヤサコの話を止めるフミエ。

 汗を流し、何かにうなされているメガネをかけたまま寝ている京子。暗い部屋のはずなのに、光が差す。
 黒い影が京子を見ていた。黒い影は京子に触り、そこからノイズが走る。黒い人影の後ろにはあの鍵穴が。

 ヤサコは小さい頃あの鍵穴を見た事をフミエに話す。電気が消える。メガネは生きてる。フミエ、電脳霧を発見。 やはり汗を流し寝苦しそうにしているデンスケ(麻生智久 )、目が覚める。京子の体から、電脳体が離脱。
 デンスケ、驚愕の声を発する。京子が寝ている部屋から夕焼けのような光が差してくる。
 急いで、ヤサコとフミエが行くと、そこには夕焼け色に輝く鍵穴が。
 そして鍵穴の向こうに連れて行かれる京子が見えた。

感想:うわっー、京子を犠牲にするくらいなら、イサコ、ハラケン、猫目がセットで犠牲になった方が良い…。
 誰もこの展開は予想していなかったな。
 でも、お話の中で元気に活躍していた子を理不尽に殺すのは、脚本を書く人間にも負担なはずですから、
京子は大丈夫でしょう。
 私はお話の中で活躍した子供が理不尽に殺される話を二つ読んだ事がありますが、
どちらも現実にはありえないフォローをしていました。
 現実には幼児に悲劇が起こる事はいくらでもあり、フォローはありませんが、
お話でそれを行うのは難しい事です。
 カンナの事件はイサコのせいで起こったのか?通路が開くと交通関係の電脳がおかしくなるし。
4年前の事件と言うのも、猫目と玉子が通路を開いたと言う事件じゃないのかな。
猫目の先生と言うのはヤサコの祖父か?あっちのカンナは一体どういう存在なのだろう。
確かにハラケンの体の異変はあっちのカンナのせいとしか思えない。
電脳が走らせたカンナの精神と言う事か、それとも、もっとオカルト的?猫目の目的は何だ?
先生に会いたいのか?彼は会社の人間だから、会社関連か?金目的?
通路が開く要因とはイマーゴの能力の持ち主の存在かな?
ヤサコの家に通路が開いたのも偶然では無いのか?メガ婆がいないのは痛い。
しかし、フミエちゃんがいるのは心強い。

関連サイト
からまつそう(前半)筋を詳しく書いています。
からまつそう(後半)筋を詳しく書いています。
電脳コイルテンプレまとめ@wiki停電とメガネについて、モジョの数について、電脳体について
電脳コイルテンプレまとめ@wiki体のずれ、イリーガルについて
きなこ餅コミックマンホールについて、ネコメとタケル、今回の噂と猫目(そう、猫目関連っぽいね)、ハラケンのメタタグ、電脳都市伝説サイトの写真
犬も歩けば棒にあたる本棚イマーゴについての興味深い考察
Triple3のつれづれイリーガルカンナとハラケン(そうだね、ハラケンが作ったとも考えられる)
どっかの天魔日記画像
シュリシア共和国画像

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