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イサコの病室

「イサコの病室」電脳コイル 第16話 ☆☆☆☆☆
原作・脚本・監督:磯光雄 アニメーションキャラクター:本田雄 音楽:斉藤恒芳
 脚本:松澤洋介 、深野正明 絵コンテ:池添隆博 演出:青柳宏宣 作画監督:井上俊之、吉川真一

“業界のウワサによると、最初にメガネを作った会社は、
心で思い浮かべた物を電脳物質化する技術を発明したそうです。でも、その後どうなったかは、誰も知りません”

 パジャマ姿の小此木優子(折笠富美子)、あの階段にいる。はっきりわからないが声が聞こえる。
 4423(岸尾だいすけ)と思い、呼びかけようとするが、目が覚める。
 やはりメガネをかけたまま眠っていたヤサコ。

 体育館前。親父殿(郷里大輔)に何度も投げられ、
バテている柔道着姿のダイチ(斉藤梨絵 )を見舞うデンパ(梅田貴公美 )。
 家の空間をぶっ壊したので、毎日乱取りをやらないとメガネを返してもらえないのだ。
 ガチャギリとナメッチに会った話をするデンパ、彼らはイサコに暗号の特訓を受けているそうだ。
 「イサコの奴にすっかり手なずけられおって…」と言うダイチ、一人歩いているアキラに気づく。

 キモカワイイぬいぐるみが一杯あり、かわいい絵がふすまに書いてい、階段型の本棚があるヤサコの部屋。
 ちゃぶ台を囲んで夏休みの宿題をやっているフミエ(小島幸子) とヤサコとオヤジ。後は自由研究だけ。
 ハラケンはほっといて、自分達で適当にまとめようと提案するフミエ。
 しかしハラケンの研究なのだからとヤサコ。夏休みはもう後一週間無い。
 ヒゲやサカナは騒ぎになり過ぎたので研究として出すのはダメ。
 クビナガはもう死んじゃったし、デンパ君がそっとしておいて欲しいとの意向で、これも又ダメ。
 ウィルスに気使ってどうするのよとフミエ。「そういうフミエちゃんだって号泣してたじゃない、クビナガの時」
 「あれは空気を読んで合わせてやったのよ」と顔をあからめそっぽを向きながら言うフミエ。
 交通局に問い合わせてみたかフミエに聞くヤサコ。メールで聞いたらそれは電脳局の管轄だとの事。
 電脳局に聞いたら事件的な物は警察局だと。警察局に聞いたら交通局に聞けと。
 トイレに行って、出て、京子とデンスケが見ているテレビを見るフミエ。
 そこには「衝撃!!呪われた交差点に少女の霊!?」と言う気になる文字が躍っていた。
 「これだわ!」と思わず手を握るフミエ。ヤサコには病院でメガ婆が大変な事になっているとの電話が来る。

 大黒市立メガマス病院。メガ婆(鈴木れい子)、病室でサンマの塩焼きしようとして、看護婦と格闘していた。
 その格闘で腰を痛めるメガ婆。フミエはヤサコを残して図書館に行く。
 「まったくもう、お見舞いに来て患者になってどうするのよ」とヤサコ。
 メガ婆、医者や看護師の年寄りに対する敬意の無さを嘆く。「オババが無茶するからでしょ」とヤサコ。
 「フン、この病院のためにうちのオジジがしてきた貢献に比べれば、その位小さな事よ」とオババ。
 オジジはこの病院でメガネの技術を医療に役立てる研究をしていた。
 病院内でメガネを自由に使えるようにしたのもオジジ。4423って聞いた事ないか聞いてみるヤサコ。
 その後ろを花束を持って通り過ぎていくイサコ。
 何も思いつかないオババ、四年前にぶっ倒れて記憶が少々飛んでるそうだ。
 タクシー乗り場で腰の薬をもらうのを忘れていた事を思い出すオババ。
 タクシーが来、オババを先に帰らせ、薬を取りに行くヤサコ。

 なぜ大黒市に限って、消しても消しても古い空間が発生するんだと一人事を言う原川玉子(野田順子)、
傍らに立っていた猫目(遊佐浩二 )に気づく。明日付でここに入るとか、上司として。

 図書館、検索エンジン「エジソン」で電脳コイルを調べる原川研一(朴璐美 )。何もヒットしない。

 薬をもらったヤサコ、病院の階段の空間に何かを感じる。
 ささやき声を感じるヤサコ。それはアキラ(小林由美子)のいやらしい笑いだった…。
 「撮れてる、撮れてる」と下卑た笑いをするアキラ。「何が撮れてるの?」とヤサコ。
 突然現れたヤサコに驚き、肘でウィンドウを突いてしまうアキラ。
 たちまち次々と現れる数々のお宝映像。
(フミエがコンビニでお釣りについて文句を言ってる所とか、大地のシリマエとか、アキラを怒るフミエとか、
猫とにらめっこをするフミエとか、流し眼のダイチとか、寝てるナメッチとか…)
 「これは…、盗撮?」「観察です。この件、なにとぞご内密に!」 土下座するアキラ。
 数々のフミエの映像(かわいく撮れてるのは一つもない)を(顔に落書きされたアキラの映像もある)、
「なかなか面白く撮れてるわ」と初めは面白がるヤサコだったが…。
 「どうか姉に、姉にばらすのだけは…。あの姉から自分の尊厳を守るためにはこんな事でもするしか…」
と泣くアキラ。
 「まあ反省してるみたいだし、今回は見逃して…」
 ヤサコ、自分がどぶにはまる所とか、犬に吠えられ逃げる所とか、何かにけつまずいて転ぶ所とか、
自分のドジ映像を発見する。
 すかっり怒り、全部消去しなさいと言いかけるが、病院でのイサコの映像に気づく。
 アキラ、この病院にはイサコの秘密があると推測を言う。おじさんは退院したのに、イサコは病院に通ってくる。  彼女はもう一つの病室にお見舞いに来ていた。暗号の結界が貼られてて中を覗けない。
 アキラ、暗号除けのパッチを作った。
(優秀だなあ。フミエと組めば、結構いけると思うのだが、この関係では難しい)
 「それを使えば中が見られるの?早くやって!」「盗みどりの是非はどうします?」
 「フ、フミエちゃんにこの件ばらすわよ」「了解しました」アキラのミゼット、病室に入る。
(なんと猫用のドアみたいに、小さく四角い穴が開いて、ミゼットが中に入る。電脳ペットは優秀だなあ。
きっと、企業や、国家や、怪しい団体もこれを使っているに違いない。
と言う事はミゼット用のセキュリティも出来てるはずだが。まあ、別に見られても構わない病室だし。
イサコがつい貼っちゃったんだろう)
 一瞬映像が暗くなるが、ドメインが切り替わっているだけだそうだ。(ああ、アキラ優秀)
 ヤサコ、病室の番号に気づく。4423。

 あの番組をハラケンに見せるフミエ。

 「NO IMAGE」と言う映像が走っていて中身が見えない窓の前の手すりにつかまり、
「もうちょっとよ。今度は失敗しない。もうすぐだから。待っててね」と呼び掛けているイサコ(桑島法子)。
 あの窓を寝たきりの人とかをカメラに写さないようにするマスクと言うアキラ、アクセス手段を変える。
 寝ている人の足が見える。ミゼットの視線が移動すると傷跡がある左手が見える。顔が見える。
 「やめて」と言うヤサコ。「やっぱりいけないわ、こんなの」イサコが部屋を出、アキラはミゼットも一緒に出す。
 それを見送るあのピンクのメス型ミゼット。病室に向かうヤサコ。

 「ひさしぶりね」「ああ、あの一件いらいかな」「あんた、又何かたくらんでるんじゃ」
 「やめてくれよ。今回は君の手伝いに来たんだ」「手伝い?」「ああ、補充を持ってきた」
 「上司の補充は頼んでないわ」「そうかい?猫の手も借りたいって顔してるけど?あの時と同じようにね」
 「キラバグの件なら手伝いはいらないわ」「相変わらず何でもお見通しだな、玉子」

 「デパートで小学生6人が一時意識不明」(下には“交通事故多発 過去最多なるか”の文がある)
「授業中の児童が複数意識失う」とかいう記事を見ているハラケン。
 電脳ナビからメガネの事件全般に手を広げようと思ったそうだ。 4年前の奇妙な記事。
 あちこちで子供が失神する事件が数日間続いた。
 幸いどの子どももすぐ意識を取り戻したから大騒ぎにはならなかった。原因はわからなかった。
 被害者全員がその時電脳メガネを使ってたらしい。目覚めた子供が奇妙な幻覚を見たらしい。
 ハラケンが注目したのは「電脳医療とめがねの関係 ~意識不明の児童を巡って~」と言う記事。
 フミエ、もうちょっと見てくるとハラケンから離れる。
 ハラケン、その記事に天沢と言う人の事を書いてあるのに気づく。

 ヤサコ、病室に着くが、入れるわけがない。外を見て歩くイサコに気づき、イサコを追う。

 猫目は警察権が無い以上、天沢勇子は現行犯で押さえるしかないと言う。
 天沢がキラバグを集めきるまで待つんだ。
 「もし失敗した場合、事は公になり、本社はレベル3のフォーマットを実行するだろう」
 何のためにキラバグを集めているのかわからない玉子。彼女の兄弟について話す猫目。

 「もしこの患者が、イサコの家族が何かだとしたら…、もしかして」
 フミエ、四年前の事件で目覚めた子供の証言を集めた本を持ってくる。
 事件の直後に書かれた絵とかが載っている。その絵には鳥居が描かれていた。

 イサコを追って、建物陰に入るヤサコ。「どういうつもりだ」イサコだった。「さっきからなぜわたしをつける」
 ヤサコは4423の病室の人に出会ってるかもしれない事を話す。
 「貴様、いったいどういう事だ!兄の事をなぜ知ってるんだ!」イサコの兄に何があったのか聞くヤサコ。

 天沢勇子の兄は意識不明、何年も。

 ハラケンは鍵穴の絵を見つける。鍵穴の周りの人影。カンナの日記を思い出すハラケン。
 証言には鍵穴の中に横断歩道があり、夜だったのにそこだけ夕焼けに染まっていたと言う。
 あの夕焼けの廊下を思い出すハラケン。

 「そんなに知りたいなら教えてやる。でもおまえは信じない。きっと私がおかしな事を言っているとしか。
私の兄は、戻れなくなったんだ。魂が電脳の体と共にあっちに行ったままだ。今も」
 「あっちって、都市伝説に出てくる…。そんな…。でもそんな事って…」「やはりな」「えっ」
 「思った通り、おまえも大人達と同じだな。ああ、おまえの言う通り都市伝説さ。バカバカしい話だろう。
気が済んだか。私がおかしな子だってわかって満足だろう。満足しなたら、もう二度と近づくな」

感想:ヤサコの反応は普通の反応だね、小学6年生だし。
 ここで否定したら相手が心を閉ざすなんて知恵は湧かないだろう。
 イサコは否定され過ぎていて、もう少し押してみる心の余裕が無い。まあ、しょうが無いか。
 どなたかの仮説、思っていた事がイリーガルに影響を与えると言うのは、どうやら当たりっぽい。
 オジジはメガネを使って電脳医療をしようとしていた。おそらくあの4423さんは電脳治療中だった。
 メガマス社は何かを隠したがっている。メガネにはまずい所がある。
 「NO IMAGE」と言うのは何かの映像を流せるのに何も流していないって事ね。
 4423はイサコの本当のお兄さん。4年前の事件には玉子と猫目が関わっている。
 オババはその真相を知っている。4年前に倒れたのは玉子のせいとわかっていたし。
 つまり4年前の事件の被害者は児童だけではなかった。大黒市が特異なのはオジジの町だからか。
 ヤサコの事件が4年前のはずがない。「ウンチ」などと言う子は幼児のはず。
 その時すでにヤサコは4年前の子供達同様鍵穴を見ている。
 あっちの世界では左右逆転と言う話があったが、逆転していなかった…。
 イサコの兄が意識不明になったのは4年前では無いだろう。
 あの記事は4年前の事件と関わりがありそうな事件を調べて出てきたものだと思う。
 ヤサコのあの記憶の時、意識不明になったのだろう。違うかな。猫目が玉子の上司と言うのはわかる。
 玉子には誰かを傷つける可能性の高い会社よりの判断はできないだろう。
 ちなみに私は良いニュースはかなり小さい時のも覚えていたが、悪いニュースは小学3年から。
 4年前の事件をハラケン達が知らなくても全然不思議じゃない。

関連サイト
電脳コイルテンプレまとめ@wiki
いーじすの前途洋洋。
きなこ餅コミック
etc.LABO@Blog
どっかの天魔日記

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