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最後の夏休み

「最後の夏休み」電脳コイル 第17話 ☆☆☆☆☆
原作・脚本・監督・絵コンテ:磯光雄 アニメーションキャラクター:本田雄 音楽:斉藤恒芳
 脚本:荒木洋一 絵コンテ:福田道生 演出:野村和也 作画監督:井上俊之

“人は死んだらどうなるのか、その心がどこに行くのか、本当の事は誰も知りません”

 「誰」電脳霧漂う交差点にいる原川研一(朴璐美)。「どこ」近くの路地に入って出るハラケン。
 「助けてあげる。どこにいるの」横断歩道のとおりゃんせの音楽が鳴る。
 その横断歩道の向こうには鳥居の階段。横断歩道を渡るハラケン。階段には黒い影。
 その影は女の子(相沢舞)で「助けて」と言っている。向こうから車が来る。
 轢かれそうになり、そこで目が覚めるハラケン。「ああ、又同じ夢だ」

 病院にいるハラケン。テレビで都市伝説の話をしている。暗号と言うおまじない。
 それでキラバグと言うアイテムを集めると何でも願い事がかなう。検査では何も異常が無いハラケン。
 玉子はメガネとの関連性をしつこく主張しているのだが、
今の医学ではメガネと頭痛や不整脈の関係は証明されていない。
 「あの、おばちゃん、他に何か言ってましたか」「メガネを取り上げた方が良いでしょうとかって言ってたな」
 頭痛と心臓はもう何ともないか聞く医者(平野正人)。
 「いえ、もう全然」と答えるハラケンだったが、その手は心臓の上を押さえていた。

 フミエ(小島幸子)と別れた小此木優子(折笠富美子)、ガチャギリ(山口眞弓)とナメッチ(沼田祐介) を目撃。  彼らがいた所には電脳霧が漂っていた。天沢勇子(桑島法子) がいた。


 病院から出ようとしていたハラケン、テレビでキラバグへ異界への扉を開く通路と言う話を聞く。
 ハラケンはキラバグでイサコが何をしようとしているのか感づく。

 
 ヤサコ、大黒市立本町図書館で都市伝説のサイトを見る、キラバグの事を質問している人がいる。
 「キラバグという言葉が語られ始めたのは、メタバグより後だと言われている。
メタバグは大黒市でよく見られる謎の電脳物質でどこからどのように生み出されるのかはまったく確認されていない。
メタバグには琥珀に封じられた昆虫化石のように時折音や文章といったデータが含まれている。
それがマニアックな価値を生み、一時は高値で取引された。
だがそのうちさらに価値のあるメタバグがあるとのウワサが広まった。それがキラバグである。
だがキラバグはオカルト的な存在でもあるさんが。この電脳空間にあってはならない奇妙な物質だというのだ。
ある伝説はキラバグを集めるとミチコさんが現れて何でも願い事をかなえてくれると言い、
大人も含めキラバグ目当てのマニアが大黒市に殺到した時期もあった。
だが結局作り話として終息し、やがて忘れ去られていった」
 他の質問「キラバグを集めると、どんなことが起こるんですか?」
 「一度だけキラバグの使い道がネットの掲示板でまことしやかに語られた事があった。
キラバグは本来ある隔離された空間に接続するプログラムであり、それを集めて起動する事により、
あっちとの通路を開くのだ」
 ハラケンに後ろから呼びかけられながら肩を掴まれ大声をあげるヤサコ。二人で図書館を出る。
 ヤサコは今日見つけた古い空間の事をハラケンに教える。
 どうやって見つけたのか聞くハラケンに天沢さんを見かけたと答えるヤサコ。
 そしてヤサコは天沢さんがキラバグを集めているのはお兄さんの意識を取り戻すためと言う推測も話す。
 そんな事ホントにあるわけないよねと否定するヤサコ。「でも、もし本当にそんな事があるなら…」「えっ」
 「意識だけ電脳空間に行ってしまって、肉体と切り離されてしまったら、どんな感じなんだろう。
意識は残ってるから、痛みとか苦しみとか、気持ちはずっと残り続けてるのかもしれない。
もし、苦しみとか悲しい気持ちとかそうゆう物が、その原因を作った人が埋め合わせて癒してあげない限り、
永遠に消えないとしたら」
 「ハラケン、何か隠してる?」ハッとするハラケン。
 「もし何か、誰にも言わずに、危ない事とかしようとしてるんだとしたら」「そんな事はないよ」「そう」「ウン」
 「あたし、時々ハラケンが、急にふっといなくなっちゃうような、そんな気がして。あたし達、最後の夏休みよね」  「最後の?」「あっああ、ううん、小学校で最後の」「ああ」
 「あたし達、もっと、楽しい事とか面白い事をやってていいんじゃないかなって。
ハラケンはずっと、この一年ずっと、つらい気持ちでいたんじゃないかって。
天沢さんと同じでそれを誰にも言わずに、一人で。ご、ごめんなさい、変な事言ってるわね」
 「ただの、ただの好奇心なんだ。イリーガルとか、古い空間とか、見てみたくて。それだけ。
カンナの事なんか、関係ない。ヤサコの言う通りだ。僕は考え過ぎてたんだ。
僕達は、もっと楽しい事とか面白い事をして過ごすべきなんだ」
 「ハラケン…」「僕はもう、カンナの事なんか気にしてないよ。心配してくれてありがとう、ヤサコ」
 顔を赤らめるヤサコ。
 「だから、さっさと自由研究を終わらせて、残りの夏休みを楽しく過ごそう。プールに行ったり、遊園地でも良い」  「うん」「みんなでバカみたいに騒ごう。ダイチとか、デンパも呼んで」「ホントに?」「うん」
 「ハラケン、ハラケン、あたし、あたしハラケンの事…」「あした…」「えっ」「あしたその古い空間に行ってみよう」  「うん」「それでもし何も見つからなかったら、自由研究はそれでおしまい」「うん」
 「適当に済ませて終わらせちゃおう。その後は、楽しい場所に行こう」「うん」「最後の、夏休みだから」「うん」

 電脳霧の中を逃げるイリーガル。追うイサコ。
 段取りではイサコが投げるはずだったのが、ナメッチも暗号を投げ、イリーガル逃げる。
 その様子を隠れて見ているハラケン。隠れ場所から出たら、電脳壁に隠れていたガチャギリに捕まる。
 イサコに会わせてと頼むハラケン、用事は君達には言えない。
 ナメッチ、こいつをやるとあのオバちゃんがと、それ以上の行動は止める。
 ガチャギリ、ハラケンを放し、壁の後ろに消える。ハラケンがメガネをはずすと、向こうにかけていく二人。
 追いかけようとして、心臓の痛みに襲われるハラケン。

 「この三ブロックを二時間封鎖しろ。ああ、責任は私がとる」
 “イサコ、あたしが止めてあげる。あなたのやろうとしている事は、間違い”玉子(野田順子)、バイクで出動。
 その後を追う三機のサッチー。

 ガチャギリの投げた暗号はイリーガルをとらえない。キュウちゃんが来る。
 暗号が機能していてキュウちゃんからはガチャギリ達が見えない。

 玉子、プログラムを走らせる。ばっちり見えるようになる。
 「思った通りだ。イサコの暗号のほとんどは解読可能だ。物理結界以外ならほとんど破れるぞ。
来い、ポチ、タマ!」
 二機のサッチーが来る。「今回は容赦しない。総力戦で行くわ。チビ!」もう一機来る。
 「まさか暗号のルーツがメガ婆のメタタグと同じとはな。天沢勇子、おまえはいったい何者なんだ」

 図書館の前でハラケンを待つヤサコ。電脳怪奇倶楽部BBSに新しい質問が。
 「もしミチコさんが、なんでも願い事をかなえてくれるなら、死んだ人の苦しみや痛みも、癒せますか」
 昨日のハラケンの言葉を思い出すヤサコ。

 結界で電脳物質を遮断すると同時にレーダーの代わりもする暗号の前にいるガチャギリとナメッチ。
 ナメッチはガチャギリにイサコがミチコさんを呼び出そうとしていると言うウワサを話す。
 イサコ、又頭痛に襲われる。そしてナメッチが聞いたウワサには続きが。
 呼び出されたミチコさんはいけにえを欲しがる。イリーガルが来た。暗号を越えられないイリーガル。
 ナメッチの暗号が当たる。キュウちゃんの攻撃で、イリーガル逃げる。
 暗号を投げ、キュウちゃんを止めるガチャギリ。彼らはイリーガルを追うが、その前にサッチーが現れる。
 暗号でサッチーを止めるガチャギリ。イリーガルを追っかけているキュウちゃん達に暗号を投げるイサコ。
 二人、サッチーに挟まれ、どっちも暗号で止める。しかし三機目出現。逃げるガチャギリ達。
 二機のバグ、速やかに修復される。ガチャギリ達、鉄壁を投げる。簡単に壊される。イサコ、イリーガルを確保。 「これで臨界だ」キーを出す。全機を一番怪しい所に向かわせる玉子。イリーガルからミチコさんが出現。
 ミチコさん、イサコに流入。三機のサッチーを暗号で一度に止めるガチャギリ達。物理結界。
 一番新しいミチコさんが入ったキーから暗号がイサコの体を走る。「こんどこそ、一年前のような事にはならない」 そこから暗号が地面を走る。何者かが物理結界を壊す。玉子が現れる。「ここまでよ。ポチ、タマ、チビ!」
 三機、玉子の後ろに行く。「コロ、ミケ!」もう二機来る。「周囲の暗号をつぶせ!」
 サッチーの攻撃はイサコの暗号にも影響を及ぼす。イサコのコントロール系の暗号が破損の恐れ。
 「あのサッチーを止めなくては、又コントロールできない場所に開いてしまう。去年のあの時のように」
 ハラケンが現れる。「天沢勇子、君と、君と取引したい」「取引、だと…」

 ヤサコはハラケンに連絡を入れようとしていたが、つながらなかった。
 ハラケンの昨日の言葉、あの古い空間はカンナの事故の近く。彼女は立ち上がり、古い空間の場所へ向かう。

 「僕はサッチーの命令プロセスにアクセスできる。オバちゃんがそうしてくれたんだ。
そのアクセスコードを君に教える」
 「なんだと」「君ならこれを使えば勝てるはずだ」「しかし、おまえがなぜ」広場の先で音がする。
 「おまえの、おまえの条件はなんだ」「僕を、僕をあっちに連れて行ってくれ!」

感想:お願い、玉子を悲しませないで。ハラケンに何かあったら、玉子が自分を責めるのは確実。
 でも、ハラケンはカンナへの罪の意識で頭がいっぱいで他を顧みる余裕は無い。困ったな。
 ヤサコが何とかするかな。ハラケンの不調はいつから。カンナからかな。
 こんな危ない作用があるなんて、メガネはホントに危険。
 ハラケンに玉子がひたすら甘いのは、自分がメガネと関わっていて、
ハラケンの不調がメガネのせいと思っているからか。

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