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2007年8月

ローズ・イン・タイドランド

「ローズ・イン・タイドランド Tideland」2005年 1h57 英=カナダ ☆☆☆☆
監督・共同脚テリー・ギリアム(Terry Gilliam) 原作「タイドランド」ミッチ・カリン

最後まで書いています。あらすじに意味は無い映画だけど…。

 ママ(ジェニファー・ティリー Jennifer Tilly)はメタドンでショック死してしまった。
 で、パパ、ノア(ジェフ・ブリッジズ Jeff Bridges ことぶきと日本語で書かれた服を着ている)と
二人でおばあちゃんの家に向かうジェライザ=ローズ(ジョデル・フェルランド Jodelle Ferland)。
 おばあちゃんはとっくの昔に死んでいて、家は廃屋。まわりは一面の黄金の草原。
 着いた早々パパのためにヘロインを作るローズ。もちろんパパの言う通りにヘロインの量は減らさない。
 で、パパは“休暇”へ。次の日になっても、休暇から戻ってこないパパ。
 ひっくり返ったバスの中で遊んでいたローズは
全身黒づくめの女(デル・マンロー ジャネット・マクティーア Janet McTeer) を見る。
 蜂に刺されたら死ぬから黒いベール付きの帽子をかぶっているそうだ。彼女の右目は蜂に刺されて死んだ。

 デルの歌声に誘われて、ジェライザ=ローズは彼女の家を見つける。
 彼女にはディキンズ(ブレンダン・フレッチャー Brendan Fletcher)と言う名の弟がいた。
 彼は発作を抑えるために頭の手術をしていた。
 リサと言う名の潜水艦(のつもり。秘密基地)を持っていてジェライザ=ローズを招待してくれる。
 線路を通る列車は彼にとっては巨大ザメ。1セント玉を線路に置く。それがサメのエサだ。ディキンズ帰る。

 ジェライザ=ローズ、デルの離れ家にこっそり入る。そこは剥製だらけ。
 デルは荷物を持ってきてくれたパトリック青年(荷物の金は彼が払う Dylan Taylo)にまたがっていた。

 次の日、ディキンズが彼女の家に来る。眠っているパパを見て、彼の母も眠っていると言う。
 ジェライザ=ローズ、彼のエサやり(弾丸を線路に置く)を手伝う。
 ジェライザ=ローズ、彼にウサギの穴に落ちたお友達の人形の頭ミスティークを取ってもらおうとするが、
そこにはいなかった。
 そこに銃をもってやってくるデル(対弟)。ローズは恐怖で気を失う。(彼女の頭の中ではウサギの穴に落ちる)

 気がついたら、二階で寝かされていた。
 下に降りたらパパに「こんなふうに再会するなんて。もう離さない、二度と。逃がさないわ。
すごく愛してるのよ」と言いながらキスするデル。
 彼女はパパをはく製にする。(これで死体問題は解消)。彼女達と一緒に家を掃除し、ペンキを塗るローズ。
 そしてお久しぶりのまともな食事をデルから提供される。
(って言うか、あの両親が彼女にまともな食事を与えていたとは思えない。
ママはチョコを大量に自分のために買い込み、娘には食べさせなかったし。もしかして生まれて初めて…)

 次の日(たぶん…)、ディキンズが金髪のかつらをかぶって、パパが座っていた椅子に座っていた。
 ジェライザ=ローズの姿を見て、彼はすぐかつらを脱ぐが、彼女は彼を引き止め、かつらをかぶせ、口紅を塗る。 優しいジェライザ=ローズにキスするディキンズ。
 彼が子供の時、この家のおばあちゃんが彼に良くキスしたらしい。舌まで使ったらしい。
 彼はあの人の“かわいい子”だった。突然爆音がする。それを見に行く二人。
 草原の先には鉱山だかなんだか掘っている所があって、爆発はそこから。ディキンズは秘密を話す。
 デカい爆弾を持っているのだ。見たいと言う彼女に、明日ならデルが町に行っていないと言う彼。

 次の日、花嫁のような格好でディキンズの家に行くジェライザ=ローズ。彼はダイナマイトを見せる。
 彼は彼女とふざけて、ベッドから落ちる。その物音を隣のママの部屋の物音と思う彼。
 部屋に行くとママ(Sally Crooks)は剥製状態。埋めたら生き返らない。そこにデルが帰ってくる。
 スパイだとジェライザ=ローズを捕まえるデル。ディキンズは発作を起こす。
 デルと争ったジェライザ=ローズはママの頭を壊す。家に逃げ、パパのはく製に抱きつくジェライザ=ローズ。
 大きな爆発が起こり、家はメチャクチャ。外に出て見ると列車が脱線していた。
 女の人(Wendy Anderson)に声をかけられる。
 お腹がすいていると言うジェライザ=ローズにミカンをあげる彼女。
 独りぼっちらしいジェライザ=ローズにやはり独りぼっちの彼女は行きたい所まで連れていくと言う。

感想:心臓の弱い人にはお勧めできませんね。
 ホラーじゃないけど、見ているこっちはホラー気分と言う場面が多々あります。
 人形の頭だけと言うのは不気味ずぎる。パパの死体と剥製とか。あの姉弟と言い、毒だらけ。
 ばあちゃんも何んだったな。ジェライザ=ローズ嬢は楽しんでましたけどね。
 ローズちゃんの御両親は薬が無いと飛べませんが、ローズちゃんは薬無しで飛べます。
 きっと御両親は脳内物質が足りないのね。そうか、ジョデルちゃんは「サイレント・ヒル」の女の子かあ。
 あっちの方が純正ホラーですが、こっちの役の方がすごく思えるのはなぜ?
 1994年10月9日カナダ生まれですから、撮影当時は10歳?うん、すごい才能の美少女。黄金の草原はきれい。 ジョデルちゃんはディキンズさんとのキスシーンは気持ち悪くなかったかな。
 なんせ、キルステン・ダンスト嬢はブラット・ピット様とのキスシーンを気持ち悪いと言っていたらしいから。
 まあ、立派に演じてましたとも、すごかったです。そう言えば「サイレント・ヒル」でも立派に演じてたね。
 ジェライザ=ローズちゃんの将来は絶対作家ですね。
 少女の世界をあれだけ毒毒しく描くなんて、テリー・ギリアムはすごいな。
 あの場所はテキサスと言う設定らしいけど、撮影場所はどこなんだ?

他の方の記事を読んでの感想:撮影場所はカナダとの事。R15映画。
 パパの薬の手伝いとか、いけない事を見ちゃうとか線路に物を置くのが引っかかったそう。
 まあ線路に物を置くのはまねされたら困るね。賛否両論。何も起こらないのに長いとか、やはりグロ系だし…。
 私はフィッシャー・キング大好き人間で、テリー・ギリアムへの評価が高く、
SFマガジンでほめてたたような気がしたので、借りたのだが。
 日本人はそうだそうだが、子供が出ている映画に弱いしね。幼稚園児でも女している子はいるし。
 映画雑誌ではダーク・ファンタジーと書いていて、お店で置いている場所もそのくくりだったが、ドラマの方だね。
 最近の文学は幻想が入った物が多いし、この映画の幻想は少女の物だけだし、
麻薬中毒の両親をお持ちのお子様はいると思うし、あっちの世界にいった人も現実にいるだろう。
 ジョデルちゃんだけでなく、他の方もしっかり仕事をしていたと思います。違和感なし。
しかし、ジョデルちゃん、頭良いのね。
 「ローズはパパが亡くなった時、本当は怖かったと思う。
 それで、パパは生きていると思い込み、想像力で乗り越えようとしたんだと思う」
 そうよね、ママの死はあっさり受け入れたし、パパの死を認めるのは怖い。
 「いろいろ考えると、せりふを忘れるから、なるべく自然にせりふが出てくるようにしているの」プロね。
 「うれしいけれど、前の生活が懐かしいんじゃないかな。
本当の両親や草原の家でのことを思い出すんじゃないかな」
 うん、自由だったし。
 ロバート・アルトマン監督によると俳優は監督より役の事がよくわかっているそうで、
エミリー・ワトソンは自分の役はハリウッドに行って女優として成功すると言っていたそう。
 そうよね、そうだと思う。ミイラと宗教事件は時々あるわね。高野山には生きている空海さんがいるらしいし。
 奥さんをミイラ(剥製?)にして、家に置いていたお医者がフランスにいたような…。
 ジョデルちゃんは撮影当時9歳だったのね。

関連サイト
CINEMA TOPICS ONLINE
ITmedia+D
映画大好き!Cinema ChouChou
YOMIURI ONLINE
Alice in Wonderland
孤島
movienet
INTRO
Hugo Strikes Back!
ATOMOSPHERE(b-side)
T.M.S.
アマチアまんが描き かなへの記録

関係ない事:ナショジオの2007年9月号には「湿地に眠るミイラ」が…。タイムリーだな。赤毛が2100年までに消えるって!!混血が進んでいるから。赤毛は両親ともにその遺伝子を持ってないと出ないらしい。この遺伝子は肌の色素にも影響を与え、ビタミンDをつくる能力を高め、そのため皮膚がんになりやすく、暑さや寒さに敏感で痛みが出る人もいる。赤毛の人ってとても白いって印象があったが、やっぱり。スコットランド人に多いみたいね。アイルランド人に多いのかと思っていたが。イギリスでは赤毛でいじめられやすいと「いぎりすせいかつ」様が書いていらしたが、もしかして人種差別?お馴染み、BBCアッテンボローの自然ドキュメンタリー情報。わらびって毒があるんだ。オドリコソウは棘あり毒ありのイラクサに似せて、ウサギの毒牙から逃れる。トケイソウは卵をうみつけようとするドクチョウの卵そっくりな黄色い突起を作り、もうここには別の卵がありますよと言う事で、卵を産ませないようにする。オジギソウのあれはバッタ対策。針葉樹は広葉樹より栄養を作れない代り、落葉と言う余分なエネルギーをかけずその分長生き(4000年!)、その分大きくなる(セコイア!)。

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復活の地

「復活の地」小川一水 ☆☆☆☆☆

一応最後まで書いていますが、スカスカのあらすじです。

 帝都から一千五百キロ北のハイダック庄に高皇(こうおう)家のスミルはいた。
 地鳴りを感じたが大した事は無く、彼女はどこにも無事を知らせずいつもの生活を続ける。
 彼女は今上カング高皇第四息女にして高皇白翼兵団総帥で、他の六名の皇族の陰に立たされ、
この僻地へ封ぜられていた。
 翌早朝、轟音で目を覚ます彼女。それはソアラーの音で、彼女が一応総帥をしている天軍の戦闘機だった。
 そこから二人の人物が降りてくる。一人は天軍の士官だったが、もう一人は役人だった。
 士官はハーヴィット・ソレンスと名乗り、役人はジャルーダ総督代理のセイオ・ランカベリーと名乗った。
 ジャルーダとはレンカ帝国が三年前に占領した植民地だ。総督は14時間前ソアラーの事故で亡くなった。
 帝都は地震に襲われ、他の皇族は亡くなったか行方不明。彼女は摂政につく事を要請される。

 ジャルーダ総督は亡くなる間際、セイオに総督位を譲り、帝国を守れと言った。

 少年はこの国の主の私室に呼ばれた。少年は17で敵国の虜囚。
 老人は侵略を止められなかった事を謝罪する。その時巨大な衝撃が起こり、少年は窓の外に吹き飛ばされる。 部屋は跡かたも無かった。

 セイオは総督府の船がある港に向かっていた。壊れる直前の橋は何とか通り過ぎたが、車は事故った。
 外に出た彼は幼い頃世話になったアンタイル司祭に名前を呼ばれる。
 司祭は近所の花屋を掘り出しに来ていた。セイオは足を患っている娘を助ける。娘はネリ。
 父親は市場に行っていて行方不明、母親は焼け死ぬ。
 川べりのベンチに腰かけていたセイオは声をかけられる。それがソレンスだった。
 高等文官ともなればいろいろとやることがあるのではありませんかと非難され、
ソレンスのソアラーで総督船に行く。
 船にはスタッフ機材、消耗品があった。

 セイオは対策指示に活躍し、その活躍が元老のヨーシュ・クノロックの目に止まる。
 彼はスミルを摂政に担ぎ出す事を提案する。

 ネリの隣に寝かされていた老人はかなり傷ついていた。彼は車いすを取ってきてほしいと言う。
 それで水を配りに行こうと言うのだ。ネリは代わりにする。ネリのその姿を見て同じような活動を始める人々。
 彼女が戻ると老人は亡くなっていた。車いすは初代院長の遺品で宝物室にあったはずのもの。
 車いすが置かれていたそばにはアマルテ神の像。私に何かしろって意味だとネリは思う。


 セイオは帝国復興院の総裁になる。

 ネリは掃除道具入れの狭い倉庫で体を拭いていた。
 そこに少年が隠れてい、兵隊が捜索に来るが、彼女は少年をかくまう。少年はサイと言った。

 ジャルーダは独立を宣言する。

 スミルとセイオはトレンカから西へ三百キロ離れたカンガータに来た。
 国教アマルテ正教の神に正式に折衝就任を報告するため。
 その時地震が起き、スミルやセイオも巻き込まれる。セイオはネリの介抱を受ける。
 右腕は切断された。スミルは無事だった。

 ダイノン連邦権統国の科学者シリンダが駐レンカ大使ガーベルウェイフに驚くべき事を告げる。
 レンカに新しい月が出来た。その小天体が震災を引き起こした。それは人工の物。
 この天体は戻ってきて又災害を起こす。

 セイオが戻ると人々は彼に会いに来た。その中には科学者のサルカンドがいた。
 サルカンドから次の震災の事を聞くセイオ。
 都市最高計画に関わった者は全員冷や飯を食わされている状態で、
セイオが復興院の総裁におさまり続けられるわけが無かった。
 ジスカンバ・サイテン首相は震災の事を言って来たサルカンドを拘束しようとした。政府は何もするつもりがない。 セイオは草の根運動で帝都を守ろうとする。

 サイテンは震災よりも他国の侵略を恐れていた。ゆえに震災の事を秘すつもり。

 スミルは震災がいつ起こるかを発表し、陛下が亡くなられた事、それゆえ自分が十日間だけ高皇に即位し、
その後レンカ皇室を廃止する事を告げる。

 震災が起こる。それに乗じたサランガナンの侵略の手も伸びる。
 しかし軍事衛星が拿捕されて、他国の目を恐れたベローカは震災救難活動に切り替える。
 以前の震災より犠牲者はへったが、それでも一万一千数百人の犠牲者が出た。

 スミルの果敢な行動を知った民衆の復位の声を恐れて、各国はスミルを自国で預かる事を提案。
 彼女はバルカホーン航民国を選ぶ。

 サイテンは高皇が内閣を解散させた後の選挙で当選。
 しかし諸国にうとまれ、サイテンの後ろ盾も下り、金銭授受の件で当選取り消しになる。

 セイオとネリはジャルーダのサイ王子の船にいた。連邦議会設置のための協議をするのがセイオの仕事。
 ネリはジャルーダ人のレンカへの怒りを鎮めるのが役割。

感想:挿絵がアニメ的なので、アニメ化したらと夢想しましたが、アクション無いし、焦点定まらないし、
無理ですね。
 ええ、セイオが好きなんです。動いてしゃべっている彼を見たいんです。恋愛話に燃えたんです。
 単純なんです、私は…。地震はね、怖いですね、モノホンに。日本は全国津々浦々地震がある国ですからね。  やっぱ、阪神大震災からの教訓本、読んだ方が良いかな。お金無いから、家強化も出来ないし…。
 小川一水さんは、真面目で誠実なお話を書く方で、好感が持てます。

他の方のブログを読んでの感想:反省しました、真面目さが足りない私の感想は、浮薄だ。
 書かなかった他の登場人物も好きです。
 どなたかが書いていらっしゃいましたが、
陸軍のトップのジャルーダ人を迫害していたあの男以外は皆嫌いじゃない。
 シンルージの変化が一番嬉しいですしね。地震の描写はやはり色々思います、地震国日本。
 確かに関東大震災を思い出します。
 普段朝鮮人を差別していた分、ああいう時に復讐されると思い込み、朝鮮人が井戸を毒を流したとデマが流れ、朝鮮人をリンチしたとか…。
 まあ、やくざの親分で朝鮮人を匿った人がいると聞きましたが。
 そう言えば、阪神大震災の時も、炊き出しをしたやくざ屋さんの話を聞いたような。

関連サイト
ENGINE セイオとスミル
ENGINE 逆転裁判?
第弐齋藤 土踏まず日記
黒夜行

関係ない事:「ライラの冒険」全部映画化するるもりなんですね、キリスト教的にきびしい内容かと思いましたが。
 ニュースでヒロインがひどい事すると書いていましたが、そんな事は無かったと思います。
 両親がすごいんですよね。そのまま描いて欲しいです。
 「ミヨリの森」母親のきつい描写は薄れましたが、「ライラの冒険」はそこは薄めてほしくない。
 大丈夫ですね、 素晴らしい俳優さんが演じるんですから。両親がああでも、娘は違う。
 それに両親のすごさはそのまま娘に行ってますしね。
まったく関係ない事:ダチョウの足って、足だけ見ると、ホント恐竜みたい。 

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タイムライン

「タイムライン Timeline」☆☆☆☆
共同製作・監督・リチャード・ドナー(Richard Donner) 原作:マイケル・クライトン(Michael Crichton)

最後まで書いています。セリフは日本語版から

 砂漠の中の道路を走っている車の前に突然人(Jayson Merrill)が現れて倒れる。
 その男は中世の人間のような格好をしていた。「カステルガール」と男はつぶやく。男は死ぬ。
 車の主( Richard Donner) は言う、40度近い砂漠なのに、男の手は氷のように冷たかった。
 男は全てずれていた、血管まで。心臓の大動脈までずれていた、脊椎も。
 財布は無し、丸に十字の小さな首飾りをぶら下げていた。その首飾りはITC、砂漠にある大企業の物。
 ITCのフランク・ゴードン(ニール・マクドノー Neal McDonough )が男、
ヴィンセント・タウブの遺体を引き取りに来た。
 ゴードンに電話をかけた社長ロバート・ドニガー(デヴィッド・シューリス David Thewlis )は
デッカーも一緒かと聞く。

 ここはフランス、カステルガールの発掘現場。
 1357年のカステルガールの戦いを説明しているジョンストン教授(ビリー・コノリー Billy Connolly )。
 赤い軍服の英国軍が村を占領。で、フランス軍が追い込む。
 教授は模型を使って説明しているのだが、
後ろで手伝っていた息子のクリス(ポール・ウォーカー  Paul Walker )が模型の兵を落とす。
 次は助教授のアンドレ・マレク(ジェラルド・バトラー Gerard Butler )が説明を始める。
 英国軍のオリヴァー卿はアルノー司令官の妹レディ・クレアを捕虜にした。
 戦いの間、オリヴァー卿はクレアを敵に見えるよう城壁につるした。
 かえってフランス軍の士気は高まり、ラロック城は一夜にしてフランス軍に奪還された。

 教授はドニガーがカステルガールについて知り過ぎている事に疑問を持っていた。
 直接会って聞くつもり。ポールはケイト・エリクソン目当てで父の発掘旅行に来ていた。
 ケイト(フランシス・オコナー Frances O'Connor )は階段を発掘していた。ポールは彼女にビールを持っていく。 彼女はポールの気持ちに気づいていたが、その気は無かった。

 弓の練習をしているマレクに会いに行くポール。
 マレクは夫婦が手を握り合っている姿が彫られている発掘最中の石棺を見せる。
 その石棺に彫られた騎士の耳は片方しかなかった。

 修道院跡で崩落が起きる。外気が入ると酸素汚染が始まるので、その前に5分だけ見に行くケイトとマレク。
 マレクは書類箱を見つける。突き当りの素晴らしい彫刻が壊されていた。マレクはメガネのレンズを見つける。
 メガネは近代の物だった。そして「助けてくれ E.A.ジョンストン 1357年4月2日」と書かれた文書が…。
 筆跡は教授の物。二日までに出かけたのに。インクは600年前の物。
 教授が行ったITCに電話をかけたポールはニューメキシコのシルバー・シティーのITC本社に招待される。

 社長は物体をFAXみたいに送る事を考えた。量子コンピューターでマシンを開発。何メートルかは成功。
 で、もっと大きな装置を作り、ニューヨークへの転送実験。
 物はニューヨークへ行かず、何時間かして戻ってきた。次はカメラを転送。同じ森の写真が写る。
 次は空を映してみる。星座で、時代がわかった。違う時代だったのだ。
 カメラに写っていたのは1357年カステルガール近くの森。ワームホールを見つけたのだ。
 教授は14世紀のカステルガールにいる。
 社長はあの時代の専門家のアンドレ達に教授を捜してくれるよう説得する。
 しかし10回行き来して、血管がずれたタウブの事は教えない。

 あの首飾りはマーカーで一つあればみんな戻れる。6時間にセット。時間になれば燃えてなくなる。
 教授の息子ポール、あの時代の専門家アンドレとケイト、フランス語が出来るフランソワ(Rossif Sutherland) 、そして軍にいた事があるITCの社員、ゴードン、ビル・バレット( Mike Chute) 、
ジミー・ゴメス( Patrick Sabongui) が行く事になる。
 物理学が専門のスターン(イーサン・エンブリー Ethan Embry)は残る。

 過去についた早々イギリス軍に襲われる一行。
 ド・ケア卿(Marton Csokas)と呼ばれている男がジミー・ゴメスを殺す。バレットも弓矢に貫かれる。
 彼は手榴弾のピンを抜き、二本目を受ける。
 マーカーを押し、三本目を受け、現代に戻り、倒れて手榴弾を落とす。マシーン壊れる。
 アンドレは追手の注意を引いて逃げる。倒れているゴメスの死体はマーカーを持っていなかった。
 マーカーを押すには周囲12メートルの空間が必要。
 マレクが逃げ込んだ先には女性(アンナ・フリエル Anna Friel )がいた。
 追手が来るが、フランス軍も来て戦闘になり、
アンドレ達が隠れている所の目の前にイギリス軍の死体が転がる。
 その死体から剣を取るアンドレ。女性が襲われるが、アンドレが相手を殺す。
 アンドレ達はポール達と合流、カステルガールに案内してもらう。今日は4月4日。フランス軍総攻撃の日。
 あの女性以外の全員が捕まり、ラロック城の主オリヴァー卿(Michael Sheen)の前に連れて行かれる。
 英語がおかしい事を指摘されマレクはスコットランド人を名乗る。
 「おいぼれの次はこの一団か」とオリヴァーは言う。おいぼれとはジョネス、マジスターと名乗っていた。
 彼を師だと言うマレク。フランソワは名前から(発音もあるかも)フランスのスパイと疑われ、殺される。
 一団が放りこまれた先には教授がいた。マジスターとは科学者の事。
 水をかけるとよけい燃え上がる液体、ギリシャ火薬を作ると言って命拾いしたのだ。
 マレクが外を見たら、あの女性も捕まっていた。体が軽いケイトが屋根に出、見張りを殺す。
 マレクは一人あの女性を助けに行く。一人でマーカーを押すゴードンだったが、マーカーは作動しない。
 マレクは無事彼女をフランス軍に送り届ける。彼女はレディ・クレアだった。
 4人が隠れていた農家は発見され、教授とゴードンは捕まる。
 クレアは兄のアルノー(Lambert Wilson)と会い、
フランス軍の動向を探っていたイギリス軍は彼女がアルノーの妹である事を知る。
 マレクはカステルガールに帰る。フランス軍はイギリス軍に襲われ、クレアは一人逃げる。
 マレクはド・ケアに捕まり、マーカーを取られる。ド・ケアを見て驚くゴードン。
 ド・ケアはウィリアム・デッカーだった。デッカーはゴードンを殺す。
 ゴードンは三本の矢を受けて倒れた彼を見捨てて現代に逃げたのだ。
 城に通じるトンネルがあるかもしれない修道院に行ったポールとケイトは
文書箱の教授の文書とメガネを見つける。
 あのきれいな彫刻を壊したのは自分だと気づくケイト。その先にはトンネルがあった。
 教授はギリシャ火薬を作る。

 81%は直した。ITCの技術者クレイマー(Matt Craven)は80%でも大丈夫だったと言う。
 しかし社長は危険だと承知しない。「少なくてもあっちの世界では生きてはいられる」

 トンネルは行き止まりだった。
 修道士からトンネルの事を聞いたアルノーが副官のギシャル(たぶん…David La Haye)に
「戦場に戻って私の合図を待っていろ」を言って、トンネルに入る。
 入り際、邪魔な机を倒す兵士。メガネが落ちて、レンズが転げる。

 ポール達のパスポートとか、証拠品を処分しようとしていた社長、それをクレイマーに見つけられる。
 彼らが体が歪んで帰ってきたら、マスコミにたたかれる。しかしクレイマーはもう作動させていた。
 思わずクレイマーを押し倒す社長。クレイマーは服を吊るしていたラックに頭を打ち付けてしまう。

 オリヴァーはクレアを城壁に吊るそうとする。
 「アルノーの元へ無事送り届けたのに、どうして又イギリス軍の手に!」「歴史だよ」「では歴史を変えます」
 マレクはクレアを離さないと火薬庫を爆発させるとオリヴァーを脅す。
 城の地下のトンネルではアルノーが行き止まりにの所に着いていた。
 ポール達がイギリス人であるので(アメリカ人だが)、行き止まりをわなと勘違いするアルノー。火を放つマレク。 アルノーがポール達を殺そうとした時、爆発が起こり、トンネルは地上に通じる。
 爆発をアルノーからの合図と受け取るギシャル。アルノーの出現で、オリヴァー、クレアを殺せと命じる。
 クレアを縛り首にしようとした兵士達、フランス軍の弓矢でやられる。
 クレアを助けに行くマレク、デッカーに襲われる。
 クリス、アルノーを殺そうとしているオリヴァーに後ろからアタック。オリヴァー、アルノーに殺される。
 ケイト、城の門を開ける。デッカーに右耳を切り落とされるマレク。
 彼は気づく、自分があの石棺の騎士である事を。ケイトのマーカーは動いていなかった。
 マレクはド・ケアを倒す。マレクのマーカーはド・ケアが持っている。ポール、それを取りに行く。

 作動室を閉め、社長を入れないスターン。

 ポールの呼びかけで、ド・ケアの体を探るマレク。突然ド・ケアが動く。「連れてってくれ、未来に…」
 ド・ケア死ぬ。マーカーは作動していた。マレクは自分を残して行ってくれと言う。
 「俺はこっちに残る。クリス、行って!これでお別れだ」クレアにキスするマレク。

 後一分。コイルをはずそうとマシンに向かう社長。城を出たポールを追ってくるイギリス軍騎士。
 マーカーを押すポール達。社長、マシンに閉じ込められる。社長はマーカーを持っていない。
 社長とポール達が入れ替わる。社長、イギリス騎士に殺される。

 石棺の発掘が終わった。
 「アンドレ・マレク 偉大なる領主にして庇護者、最愛の妻クレアと眠る。
 幸に恵まれ、育みし子はケイト、クリス、そしてフランソワ、愛するフランソワ。
 我より先を生くる我を助けし友人達へ、私は素晴らしい人生を選んだ。1382年没」

感想:「オペラ座の怪人」で、ジェラルド・バトラーのファンになった方々には楽しめるかと。
 ポール・ウォーカーが主役なんだろうけれど、焦点になる人物はアンドレ・マレクだから。
 あのワームホールも彼を過去に送り出すためにあったような…。
 果敢に戦うマレクを見て、さすが、レオニダス王!と余計な事を、あの映画を見ていないのに、考えたのは、
私です。
 本はもっとちゃんとした作りで、面白いらしいが、どうなのかな。マイケル・クライトンはよく映画化されるな。
 この映画もそれなりに面白かったけど。こういう因縁話(?)が好きで、私は。

他の方の評を見ての感想:フランソワ、行くの嫌がってたのに、可哀そうでした。
 役者としては、短い出番で印象が強いおいしい役ですが…。
 それなりに面白かったと言う人とつまらないと言う人と。「 ROMISE」よりは面白いんじゃないのか。
 あの映画、途中で視聴止めた。映像奇麗でも、耐えられない物は耐えられない。
 私はCG大好き人間なんだけどなあ。あのチェン・カイコーが作っただなんて…ショック……。
 ふと思ったんだが、「ドゥームズデイ・ブック」、映画化しないかな。ぜひ見たいんだが。
 お願い、誰か、映画化して!「航路」でも「犬は勘定に入れません」でも良いけど…。
 確かにケイトがあんなに簡単に人を殺せるかわからないけれど、女は一旦決意すると怖い事は確かだ。
 クレアの話は間違って伝えられてたんじゃないのか。

関連サイト
竜ノ偽言霊。

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バットマン ビギンズ

「バットマン ビギンズ Batman Begins」☆☆☆☆☆
原作:ボブ・ケーン(Bob Kane) 監督・共同脚本:クリストファー・ノーラン(Christopher Nolan) 
共同脚本:デーヴィッド・S・ゴイヤー(David S.Goyer)
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード(James Newton Howard) ハンス・ジマー(Hans Zimmer)

最後まで長々と書いています。セリフは日本語版です。

 子供時代、ブルース・ウェイン(ガス・ルイス Gus Lewis)は
使用人(Sarah Wateridge)の娘レイチェル・ドーズ(Emma Lockhart)が
ブルースの家の庭で見つけた昔の矢じりを彼女から奪って逃げて、彼女から隠れる。
 しかしそこは昔の井戸の上で、塞いでいた物が壊れ、ブルースは落ちてしまう。
 井戸の奥には洞窟が続いていて、そこからこうもりがたくさん出てきてブルースを襲う。

 その夢から覚めた彼(クリスチャン・ベール Christian Bale)は黄色人種だらけの監獄にいた。
 そこで囚人達に絡まれ応戦した彼は独房に入れられる。
 その独房にいたスーツの男ヘンリー・デュカード(リーアム・ニースン Liam Neeson)、
ラーズ・アル・グールの代理だと言う。
 ラーズ・アル・グールとは闇社会で恐れられている男、彼がブルースを助けたいと言ったそうだ。
 ブルースは犯罪者の世界を知るために自ら刑務所に入ったが、今は道を見失っている。
 ラーズ・アル・グールは悪を憎む者、正義の実行を願う者。それが“影の同盟”の道。
 「君は明日釈放だ」とデュカードは言う、本物の悪と戦う気があるなら、
ヒマラヤの東の山腹に咲く青い花を摘み取り頂上まで持ってくれば君の探している物が見つかると。

 ブルースは釈放され、青い花を摘み、頂上に行く。そこで彼はラーズ・アル・グール(渡辺謙)と会う。
 ブルースは不正と戦う手段を恐怖を食い物にする連中に逆に恐怖を味わわせたいと言う。
 デュカードがグールに青い花をブルースが摘んできた青い花を見せると彼が何か言う。
 それを翻訳するデュカード。「他人の恐怖を操るにはまず自分の恐怖を支配する事だ」
 疲れ切っていたブルースだったが、「死はこっちの都合を考えちゃくれない」とデュカードが言い、
さっそく始められる。
 倒されるブルース。デュカードに何を恐れていると問われ、思い出す過去。

 井戸から助け出されたブルースは矢じりをレーチェルに返す。
 「人はなぜ落ちると思う。這い上がる事を学ぶためだ」
 トーマス・ウェイン、父(ライナス・ローチLinus Roache)の言葉だ。

 両親とオペラを見にきたブルース。
 オペラにはこうもりを模した人々が現れ、ブルースはコウモリに襲われた時の事を思い出し、怯える。
 帰るよう懇願するブルース。父は帰る事にする。
 帰ろうと道に出たら、男(ジョー・チル Richard Brake)に銃を突きつけられる。
 父は財布を渡したが、男は「宝石もだ」と母(Sara Stewart)に銃を向け、母をかばった父は撃たれ、
男は首飾りを取る時に母も撃つ。

 警察署で幼いブルースの相手をしたのはゴードン(ゲーリー・オールドマン Gary Oldman)だった。

 ブルースはデュカードから戦い方を姿を消す方法を目くらましを教わる。
 デュカードは訓練よりも戦う意思が大事だと言う。怒りは原動力になるが、放っておけば、怒りにつぶされる。
 どうすればいいと言うブルースに復讐だよと答えるデュカード。

 ブルースの両親を殺したチルの公聴会にレイチェル(ケーティー・ホームズ Katie Holmes)と、
銃をひそかに持って出向くブルース。
 レイチェルはチルを釈放しようとしている検事局で働いていた。
 チルはカーマイン・ファルコーニと同じ監房だったので、
彼から聞いた事を仮釈放と引き換えに証言すると言っていた。
 公聴会が終わった後、チルを殺そうとしたブルースの目の前でチルは殺される。
 正義の裁きが下ったんだと言うブルースにレイチェルはすさんだ街を見せる。
 ファルコーニは不況にあえぐ人々を犯罪に駆り立てていた。

 ブルースはレイチェルに教えられたレストランにいる
ファルコーニ(トム・ウィルキンソン Tom Wilkinson)に会いに行く。
 礼は手紙で良かったろうと言うファルコーニに礼を言いに来たんじゃないと言うブルース、
「この町にはおまえを恐れない人間もいるんだ」
 「私を知らないんだな。今ここには議員が二人と、組合の役員、非番の警官と判事もいる。
私が今ここであんたを撃っても彼らは黙認するだろう。これは金では買えない力だ。恐怖の力だよ」
 「僕は恐れない」
 「失う物は無いようだ。よく考えた方が良い。地方検事局に勤めてるあの女友達は?
あんたんとこの執事(アルフレッド マイケル・ケーン Michael Caine)は?」

 レストランから追い出されたブルースはホームレス(Rade Serbedzija)と服を取り換え、船に乗った。
 腹が減って物を盗んだ。「あちこち旅しながら犯罪を重ね、その度に恐怖心と成功の快感を味わった」
 しかし犯罪者にはなりきれず。そして捕まり監獄へ。
 「自分の恐怖と向き合え」とブルースはデュカードから何かを燃やして煙を出している香炉を渡される。
 煙を吸い、コウモリ、両親の死を頭に浮かべるブルース。
 「克服するには自らが恐怖となり、他人に恐れられるようになれ。人は不可解な物を恐れる!
不吉な存在になる事だ。生霊に、死神になれ!恐怖は人間の感覚を麻痺させる。
その力はすべてを歪め支配する。君はその力を自分の物に出来る。受け入れろ、自分の最大の恐怖を。
暗闇を味方につけろ」
 彼は恐怖を克服し、師匠を超えた。

 ブルースは影の同盟に入るために、人(人殺しだそうだ)を殺すよう言われる。
 断るブルースに、「同情は弱みだ。敵はそこに付け込んでくる」と言うデュカード。
 「同情心を無くしたら、敵と同じになってしまう」と答えるブルース。
 ゴッサムは腐りきっているから死ぬしかないと言うラーズ・アル・グール。
 ブルースは男を殺さず、爆薬を使って撹乱し、ラーズ・アル・グールを倒す。
 気絶していたデュカードを助け、地元の人に預けて、自分はゴッサムに帰る。

 ブルースは悪と戦うシンボルとなる考えをアルフレッドに話す。彼がいなくなってから七年が経っていた。
 彼を死んだ者とみなして、
ウェイン社社長代理のリチャード・アール(ルドガー・ハウアー Rutgar Hauer)は株式公開し、
ブルースの株を売ろうとしていた。
 アルフレッドが株を自分名義に書き換えていた。

 クレイン(キリアン・マーフィー Cillian Murphy)は
ファルコーニの手下を精神障害として自分の病院に入れていた。
 検事補のレイチェルは抗議するが、何の力も無い。
 彼女の上司、検事長のフィンチ(Larry Holden)は彼女の身を心配する。
 君を守りたいと言う彼の頬にありがとうと軽くキスするレイチェル。それを遠くからこっそり見ているブルース。
 「でも断ったでしょう」と言う彼女の声は彼には届かない。

 クレインはファルコーニに、怪しまれているから協力は出来ないと言いに行く。
 クレインが自分の雇い主の事を持ち出し、レイチェルが買収に応じない人間だと聞いたファルコーニは…。

 アールはブルースの父が嫌った大型兵器の開発にも手を出していた。ウェインはアールの前に現れる。

 レイチェルはフィンチからブルースが帰って来た事を聞く。

 ブルースは応用科学部を紹介してもらう。
 そこにはルシウス・フォックス(モーガン・フリーマン Morgan Freeman)がいた。
 彼は役員だったのだが、うるさいので、アールに追い払われたのだ。
 そこでは試作段階の物ばかりで製造は行われていなかった。
 フォックスはブルースに超強力ハーネス、かぎづめが飛び出すガス式銃、160キロを吊り上げる糸を見せる。
 前衛部隊用のサバイバル・スーツ、まっすぐ以外は弾をはじくそうだ。

 こうもりが沢山いた洞窟を改造するブルース。洞窟は曾曾おじいさんが奴隷を逃がすために使ったもの。
 ブルースはサバイバル・スーツを改造、黒く塗る。
 マスクはダミー会社を使って、シンガポールや中国にパーツを分けて、疑われないように一万個発注する。

 ゴードン巡査部長はわいろまみれの警察の中で、わいろを取っていなかった。しかし密告はしない。
 密告先が無い。
 ブルースは姿を見せず、ゴードンに後ろから武器を突きつけ、ファルコーニを逮捕する方法を聞く。
 そして逃げるが、ビルの屋上から、向こうの非常階段に飛びついた時、かなり痛かった。
 で、飛びたいとフォックスに言う。形状記憶布地を紹介される。電流を通すと固くなる。
 ブルースはタンブラーに目を止める。橋を建設するための車。ケーブルを引っ張りながら川を飛び越える。
 レバーの横のボタンを押すと急加速してジャンプする。「気に入ったでしょう」「これ、黒はあるかな」

 ゴードンの相棒フラス(Mark Boone Junior)はファルコーニから荷揚げの見張りを頼まれる。
 フラスはレイチェルに手を出すのはまずいんじゃないかと話す。
 ファルコーニが彼女を何とかすれば褒美をやると言っていると言う話を聞いていたのだ。
 それを盗聴しているブルース。

 バットマン用品を手作りしていくブルース。コウモリをなぜシンボルにするのか。ブルースには恐怖だから。
 敵にも同じ恐怖を与える。

 荷揚げ場に来るフラス。クマのぬいぐるみは売人用。ウサギはナローズ島へ。
 バットマンが現れ、騒動になる。
 その音を聞き、見に行ったフラス、逃げた方が良いとファルコーニに言って離れる。
 車から出て様子をうかがったファルコーニは車に戻るが、運転手はやられていた。

 レイチェルは二人の人間に挟まれて、襲われそうになり、スタンガンを前にいる男に向けたら、男逃げる。
 後ろでバットマンが後ろの男をやっつけていたのだ。
 彼女、バットマンにスタンガン(テーザー銃と言うそうです)を使うが、彼には通じない。
 彼はファルコーニと通じているフェイデン判事(Gerard Murphy )の隠し撮り写真を彼女に渡す。

 荷揚げ場に来たゴードン。ファルコーニは大型ライトに縛り付けられていた。そのライトの影はコウモリに見えた。

 昼の三時に起こされるブルース、すぐ腕立てを始める。彼の体にはあざが出来ていた。
 怪しまれないようにスポーツ・カーを乗り回し、映画スターとデートしろと助言するアルフレッド。

 ウェイン社のマイクロ波放射器(マイクロ・ウェイブ・エミッター)が盗まれた。敵の水道設備を破壊するもの。

 ウェインはスポーツ・カーに乗って、美女二人を伴い、レストランに現れる。しかしそれをレイチェルに見られる。  「これは本当の僕とは違うんだ。心の中の僕とはまったく違う」と言い訳するブルース。
 「ブルース、たぶん内面的にはあなたは昔の良い子のままなのね。でも人の心はわからない。
本性は行動に出るのよ」

 ファルコーニの精神鑑定に呼ばれるクレイン。秘密をばらすと脅すファルコーニ。
 マスクを見せるとクレイン、大雑把に縫われた布袋を取り出し、かぶる。スーツケースから何かの薬が吹く。
 ファルコーニ、恐怖で泣き叫ぶ。クレイン、ファルコーニを自分の病院に連れていく。

 バットマン、フラスを脅して薬の半分の行き先を聞き出す。

 フィンチ、ファルコーニの最後の積み荷を見せてもらう。その積み荷にはウェイン産業の文字が書かれていた。
 フィンチ、殺される。

 薬の行先を探るバットマン。そこに少年(Jack Gleeson) が顔を出す。
 みんなに見たと言っても良いかと言う少年に見たと言う証拠の物を渡し、バットマン上に登る。
 うさぎのぬいぐるみを調べているとクレインが現れる。始末しろと言うクレイン、ドアが開いている事に気づく。
 バットマンはクレインの手下を襲うが、クレインに薬を嗅がされる。
 火をつけられたバットマンは何とか消し、アルフレッドを呼ぶ。

 気がついたら、二日寝ていて、誕生日だった。そこにはフォックスもいた。
 容体が一時悪化したのでアルフレッドが呼んだのだ。彼は解毒剤を作った。
 レイチェルが誕生日のお祝いに来る。
 そこにクレインがファルコーニをナローズ島のアーカム病院に連れて行ったとの連絡が入り、
彼女はそこに行くと言って去る。
 プレゼントはあの矢じりだった。

 フォックスはアールから首を言い渡される。「メモで知らせたはずだよ」

 スケアクロウとうわごとのように言うファルコーニをじっと見つめているレイチェル。
 やってきたクレインに疑問を投げかける彼女。彼らの会話を盗聴しているバットマン。
 血液検査をすると言う彼女を彼は地下に連れていく。薬の製造場所。彼女は薬をかけられる。
 バットマンの気配にクレインは警察を呼ぶ。警察はここでは無力。バットマン、クレインに薬をかける。
 ラーズ・アル・グールが彼の言う雇い人。バットマンはレイチェルを連れて行く。ゴードン、一人入る。
 バットマンはゴードンにレイチェルを下に運んでもらい、落ち合う事にする。クレインは薬を水道に流していた。
 バットマンが足の裏のスイッチを押すと、こうもりの群れが現れ、警察を襲う。別々に外に出る二人。
 バットマンはレイチェルをゴードンから受取り、車で逃走。
 ビルの上をジャンプし、小型爆薬を落とし、何とか洞窟に到着。
 バットマンは彼女に解毒剤を使った後、ゴードンに渡せと(もう一つは大量生産用)二つ解毒剤を渡す。

 水道水に流された薬は肺に吸い込まなけりゃ害は無い物。薬を水道水から除去するのは無理。

 誕生日会に出るブルース。ブルースから話を聞いたフォックスは、マイクロ・ウェイブ・エミッターの事を思い出す。 ブルースはラーズ・アル・グールを女性から紹介される。別人だった。そしてそこにはデュカードもいた。
 ブルースは客を侮辱し、追い出す。残った物は影の同盟の物だけ。あの薬は青い花から作ったもの。
 クレインは金目当て。アーカム病院から出される患者達。クレインも出される。
 影の同盟はゴッサムをほろぼすつもり。何千年もの間、人類の腐敗を食い止めてきた。
 ローマを滅亡させ、ペスト菌をばらまき、ロンドンを焼き払った。
 前にも経済危機で倒そうとしたがブルースの両親達が抵抗した。ブルースの屋敷は焼かれる。
 落ちてきた梁の下敷きなるブルース。瀕死の私を置き去りにしたとそのまま置き去りにするデュカード。
 炎上中の屋敷に入りブルースを見つけるアルフレッド、梁を上げようとするが重い。
 「こういう時のために毎日腕立てしてたんじゃないんですか」ブルース自力脱出。

 あの少年がママがいないとスワットに訴えるが邪険にされる。それを見て抗議するレイチェル。
 スワットは影の同盟だった。デューカードはマイクル・ウェイブ・エミッターを使う。水蒸気に包まれる島。
 ゴードンはレイチェルからもらった解毒剤を使う。
 フラスは幻覚剤にやられ少年達を撃とうとし、ゴードンに頭を殴られる。
 「だいじょぶ、だいじょぶ、怖い事はないわ」と少年を抱きしめながら言うレイチェルの前に
馬に乗って現れるあの布袋をかぶったクレイン。
 「気休めを言うな」「クレイン?」「違う、スケアクロウだ」
 デュカードは下にウェインタワーに通じる水道の本管が走っているモノレールを使って毒を町中にばらまくつもり。 バットマン、ゴードンに協力を頼む。レイチェル、スケアクロウにスタンガン(テーザー銃と言うそうです)を使う。
 しかし精神病院に収容されていた者達がレイチェル達に迫っていた。「バットマンが来てくれるよ」少年は言う。  来てくれた。名前を教えてと言うレイチェルに彼は言う。「人の心はわからない。でも本性は行動に出る」
 「ブルース?」バットマン、レイチェルの元を去り、デュカードの所に行く。デュカードはモノレールに乗る。
 バットマン、モノレールにかぎづめを取り付け、それを使って動いているモノレールに乗る。
 ゴードン、バットマンの車を使ってモノレールのレールを壊す。
 バットマン、デュカードを置いて、モノレールから離れる。

 フォックスは社長代理になる。ブルースは公開された株をほとんど買い占めたのだ。

感想:マンガちっくな悪役が出ない方が引き締まる…。いえ、ペンギン男もキャットウーマンも好きですが。
 クレインさんは魅力的な悪役です。メガネありも無しも素敵。変態さんですが。
 ヒーロー用品は手作りで無いと確かにまずいですね。あざも出来やすくたいへんだ。
 モーガン・フリーマンは出るだけで、安心のブランドと言うか、ああいうのは演技力で出るものなのでしょうか。
 わいろまみれの警察でわいろを受け取らないのは勇気がいりますね。「セルピコ」を思い出します。
 仲間はずれはきつい。ケーティー・ホームズ嬢はなかなか可愛いですね。
 トムの嫁になってしまったので活躍は見込めませんが。執事はいつも、主人より頭が良いものです。

他の方のブログを読んでの感想
 クリスチャン・ベール、ちゃんとファンがいるのね、良かった。続編作られてるんだ。
 クリスチャン・ベールがトムに似ていると書いている方がいるが、
トムと言うと私はあのキラー・スマイル(韓国の俳優さんに使われている言葉だけど、トムもそんな感じ)
の印象が強く、クリスチャンは明るい役が思いつかない。
 トムは他に果てしない努力の人と宗教関係のイメージ。クリスチャンに比べて、巨大な存在よね。
 いえ、クリスチャン、嫌いじゃないです、演技しっかりしてるし。
 主人公がしっかりしてないと、いくら脇が良くてもダメだしね。
 ゲーリー・オールドマンとルドガー・ハウアーは似てるなと思ってましたが、ええ、本人だったんですね。
 ゲーリー・オールドマンは確かに悪役のイメージが強くて…、あんな普通のおじさん役とは…。
 わいろまみれの世界でわいろを受け取らないと言うのは普通ではないが…。
 ケイティー・ホームズは確かにヘチャッとした顔かな。そこが可愛いと思うが。


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最後の首長竜

「最後の首長竜」電脳コイル 第十三話 ☆☆☆☆☆
原作・脚本・監督:磯光雄 アニメーションキャラクター:本田雄 音楽:斉藤恒芳 絵コンテ:村田和也 
演出:野村和也 作画監督:押山清高

  “昔の人の言葉によると、本来、人は必ず自分の進むべき道を知っているそうです。
 でも、一番大事な道こそ、見失いがちなのだそうです”

  「ハラケン」小此木優子(折笠富美子)。「フミエは?」原川研一(朴璐美)。
 「学習塾だって。将来道に迷いたくないんだってさ」歩き出す二人。「あれから日記の解析はどう?」
 「カンナが見つけた道の先には、必ずイリーガルがいたらしい」
 「イリーガルって意外といるのね。魚にヒゲと次々現れた時に驚いたわ」
 「うん、まだ誰も見つけていない空間があるのかもしれないね」
 閉鎖中立ち入り禁止の工場がある路地から空き地に出る。「あった、霧だ!」とハラケン。
 しかし4体のキュウちゃんが現れ合体、面で攻撃、バグを消す。「古い空間への道を消去しているんだ」
 「急いで他も当ってみましょ」キュウちゃんを手に止め「よーしよし御苦労さん」と言う玉子(野田順子)。
 キュウちゃん、玉子にすりすり。「この調子でガンガン初期化してやる」

 「カンナの日記にあった道は、これが最後だ」「ハラケン見て」
 ヤサコが指さした先には霧が発生している空地が。
 デンパ(梅田貴公美)が何かに向かって手を差し出していた。
 霧の向こうから首長竜の首だけみたいなイリーガルが現れ、グワッと口を開く。「危ないデンパ君!」
 叫ぶヤサコ。首長竜はデンパの手の上の何かを食べていた。
(うわっ、今度はダイチではなく、デンパがイリーガルを飼っているのか。
ダイチが関わるとろくな事にならないが、デンパが飼っているのなら大丈夫か………)
 ハラケンとヤサコに気づいたデンパ、「に、逃げて!」と言う。「デ、デンパ君こそ逃げて!」「早く逃げて!」
 首長竜の方に向って言っているらしい。「えっ、逃げてって…」ヤサコ。「イリーガルに言ってたのか」ハラケン。
 イリーガル去っていく。「何しに来たの。早く帰って!」「デンパ君こそ何してるの」「まさか…」
 デンパの足元にはメタバグが落ちていた。「あっ、イリーガルを飼ってるの、デンパ君?」

 三人並んで座っている。目の前には首長竜がいる。
 「首長(クビナガ)って呼んでる。誰にも言わないでね。ダイチにも内緒だよ」うなづく二人。
 「それにしてもイリーガルを飼うなんて、デンパ君ってすごいわね」
 「別にペットってわけじゃないんだ。エサをやってるうちになついてきて、時々会ってるんだ」
 「でも、イリーガルであるからには…」ハラケン。「そうだ、これは聞かなきゃ」ヤサコ。
 「私達電脳ナビの事故に関係したイリーガルを捜してるの。
まさかこの首長は、ナビのドメインに接続したりしてない?」
 「うーん、よくわかんないけど、何かを壊したり車を転がせた事は一度も無いよ。メタバグしか食べないし」
 メタバグを首長に食べさせるデンパ。「そうか」ハラケン。
 「一度、小さい電脳ペットを連れた人がここに来た事があったけど、こいつの方が先に逃げ出しちゃって。
おとなしい奴なんだ」
 「最初からこんなに大きかったの?」ヤサコ。
 「ううん、初めはもっと小さかったんだよ。
最初見た時小さな一匹だけがグランドからはみだしてグッタリしてたんだ。それが首長だったんだ。
見ると、グランドの奥にもっと沢山いて、びっくりして声をあげたらそいつらも逃げ出して、
その時ぼくが偶然落としたメタバグを食べたんだ。
それでクズバグを集めて食べさせたら元気になってグランドに戻ったんだ」
 「いつからなの」ハラケン。
 「半年ほど前。ダイチにも、内緒にしてたんだよ。でもだんだん数がへって、結局首長以外はみんな…。
ぼく昔から大きな生き物に憧れてて、首長に出合った時も、恐竜の事を考えながら歩いてたんだ」
 「願いがかなったてわけね」ヤサコ。
 「うん。だからすぐに仲良しになれたんだ。でもこいつはちょっと大きくなりすぎちゃったかな。
最初は一番小さかったくせに」
 「そう言えばこないだの魚もどんどん大きくなったわ」
 「きっと大きさも制御するプログラムがバグってるんだ」ハラケン。「バグは他にもあるんだ。面白いよ」
 クズバグを水面のように見える古い空間から少し離れた所に置くデンパ。
 首長、古い空間から出れず、届かない。「首長、こっちだよ」
 デンパ、よりクズバグを置いた所に近い古い空間とのへりを指差す。首長そこに移動し食べる。
 「黒土の所しか移動出来ないんだ」ヤサコ。「黒い部分を水のように誤認するバグなんだね」ハラケン。
 「へえ、そんなのあるんだ」ヤサコ。「そう、だから白い線や白いコンクリには進めないんだ」
 「不思議だわ、地面がまるで水のように波うってる」雲間から日が差す。首長、日の光から逃げる。
 「日が当ってもだめなの?」「うん、このグランドには一日中日が当たらない場所があるんだ」
 「だから生き延びられたんだね」ハラケン。

 夕方。ヤサコとハラケンはフェンスの所にいる。デンパは首長といる。
 「ヒゲ達の時に思ったんだけど、イリーガル達は迷子みたいなものじゃないかしら」「迷子?」
 「そう、だから帰る場所を、家族が待ってる故郷みたいな場所を探してるんじゃないかって思うの」
 「家族か。もう自分一人しかいないのにね」首長の声が響く。「哀しそうな声」
 「もし人類が死に絶えて自分だけ生き残ったとしたら」
 「最後まで生き残るのって、むしろ哀しい事なのかもしれないわね」

 栄養ドリンクを一気に飲み干し、「ブハッー」親父のように息を吐き出す橋本フミエ(小島幸子)、
びっくりして見ているヤサコに、「わたし勉強で疲れてるんのよ。ハラケンは?」と言う。
 「なんか病院行くって。こないだの立ちくらみの事だってさ」「こっちこそ暑さでたちくらみしそうよ」
 「もうすぐだって」

 ヤサコ、フミエを首長のいるグランドに連れて来た。デンパの自転車が置いてある。
 フミエに目隠しをし、「きっとびっくりするわよ」と言うヤサコ。「わたしはもう大抵の事ではびっくりしないわよ」
 「じゃ、良いって言ったら目開けてね」ヤサコ、デンパに合図。首長が来る。「良いわよ」
 首長、首を上げ鳴き声をあげる。それをまじろぎもせず見上げるフミエ。
 「あら。ほんとにビックリしないのね。恐れ入ったわフミエちゃん」反応無し。
 フミエの目の前で手を振ってみるヤサコ。反応無し。「立ったまま気絶してるね」とデンパ。倒れるフミエ。

 木陰で寝かされているフミエ。「な、なんなのよ、あれは~」
 「やっぱりびっくりしたでしょう。首長竜のイリーガルよ」
 「わたし大きな物は苦手なのよ。でもこれだけ大きいとサッチーよってくるんじゃない」
 「きっとサッチーが入れないドメインなのよ。ここはどこが管理してるのかしら」
 「どこの管理にしても、大きくなりすぎた電脳物質は壊れやすくなるものなのよ」「えっ、そうなの」
 「それだけサーバーの負荷も大きいし。
それにイリーガルって違法にサーバーを占有してるから、しょっちゅう小刻みに体を削除されてるはずよ」
 「体を削除…」
 「ペットの場合も体を細分化されて、あちこちで並列処理されてるの。
どこのサーバーもイリーガルの部品を見つけたら、すぐに削除するわ」
 「じゃあ時々苦しそうにに鳴いてるのは…」
 「体を少しずつ削られる痛みで鳴いてるのかもね。痛みを感じるとしたらの話だけど。まあ所詮作り物の命よ。
あんまり感情移入すると損損…」
 「そんな事ないよ!」デンパだった。「ホントの事言ったまでよ」
 「痛いなら、痛いけど、ぼくもここに一緒にいるぞってさすってやれば、痛いのは少しへるんだ!
友達ならそうしなきゃだめなんだ!」
 「でも、生き物はいつか死ぬのよ」
 立ち上がって帰ろうとするフミエ、呼び止めるヤサコに、
「わたし今夏期講習で忙しいの。もっと面白いものかと思って来たけど、損しちゃった」と言い、去る。

 夕方。一緒に帰るヤサコとデンパ。「フミエちゃん、少し前に、ねずみのペット、サッチーに…」
 「知ってる。フミエの言う通りだよ。誰でもいつかは死ぬんだ。……ヤサコ!」
 塀に張られた何か書いている板の前で立ち止まってるデンパ。「な~に」「このグランド、何かビルが建つんだ」  「ここ無くなるの?!」市営多目的ビル建設工事と書いてある。区間は大黒市中津町第二クラウンド中。
 「工事が始まるのは、明日だ!」とデンパ。

 工事始まる。「なんとか別な場所に移すしかない」ハラケン。
 「イサコが言ってたわ、イリーガルは普通の空間では溶けてしまうって」「じゃあ、移動も出来ないの?」
 「実は前、普通の空間に首長が迷い出た事があったんだ」デンパ。「どうなったの?」ヤサコ。
 「一時間してやっと見つけたんだけど、確かに体が文字化けしてて痛そうだった」「どうしよう」ヤサコ。
 「一時間か。移動させるには危険だな」ハラケン。「でも、このままほおっておいたら、どのみち…」デンパ。
 「決めたよ、ここにはもういられない。苦しくても別の場所を探そう」「でもどこに」ハラケン。

 探し始める三人。「古い空間で、広くて、黒い地面で」ハラケン。
 「ただでさえ古い空間はへってるのに、やっぱりそう簡単には見つからないわ」
 4本煙突が立っている建物の近くの神社に座っているヤサコ。「うん?」神社の裏の狭い路地に気づくヤサコ。(京子といい、血筋か?)
 「この感覚…。ひょっとして」その路地の先には電脳霧が漂う広い空間があった。
 空き地からは5本、(小さい6本目があるが)煙突が見える。

 後は道筋だ。白い道路も使えない。ハラケンが調べた道順を行ってみる一行。
 白いタイルを敷き詰めている最中の道が…。ハラケンにコネを使う事を提案するヤサコ。
 原川玉子は登校日で市役所にはいなかった。清純女学院。(玉子にふさわしい素敵なお名前だ)
 「オバちゃんって女子高生だったのね」「オバちゃんの学校来たの初めてだ」「ケンちゃん」
 女子高生姿のメガネをかけていない原川玉子様が……。
(きゃあ、どんな格好、又は表情をしていても、あなたの素晴らしさに変わりはありません!
永遠の17歳と書いている人が多かったので、よくわからなかったが、本当の17よね。
甥に歳をごまかす叔母はいないだろう。公称の場合は、もっと脅す感じに言うだろうし。
でも、本にそう書いてるのか?)
 「オバちゃん?!」「えっ、これが?!」このメンツで失礼な事を言うのはヤサコだけ。
 「これとは何よ、これとは。私だって年がら年中バイク飛ばしているわけじゃないわよ。で、何の用?」「実は…」 事情を話すハラケン。「道路?あたしは客員だし、道路は担当じゃないのよね」「そこを頼むよ、オバちゃん」
 「いくらケンちゃんの頼みでも無理。って言うか何でそんな事頼むの」
 聞かれても正直には答えられず、逃げる三人。

 バス亭の所のベンチに座っている三人。電話をかけているヤサコ。ヤサコのお父様一郎(中尾みち雄)の声。   「あの女子高生がトラブル起こすせいで、今こっちも立場が弱いんだよ。
そんな事頼みに行ったら、金沢に帰れって言われちゃうよ」(可哀そうに…)
 「そ、そのトラブルって…」「駅ビルの空間壊したり…」「うっ」「バス置場の空間荒らしたり…」「えっ」
 「町中電脳の水で沈めたり…」「ああ、やっぱ良いわ」
(玉子も可哀そうに…。イサコ、イサコ、ダイチのせいなんだが…)

 環境美化の白いタイル敷き詰め工事を見ながら、「ふだんの行いが裏目に出たわ」と言うヤサコ。
 「完成前になんとか通るしかない」とハラケン。「もう時間がないわ。実行しましょう」

 首長を道路に誘導するデンパ。首長の上の方は細分化して少しずつ散っているが…。
 「新しい空間だけでもダメージなのに、白い道まであるとやっかいだな」とハラケン。
 首長、道の真ん中の白い線の切れ目を通って進む。「白黒はっきりしない所はどうなのかしら」
 「街頭カメラから見て黒っぽく見えるかどうかだから、日光の角度によっては…」
 商店街に出るとメガネをかけた子供達が歩いていて、急いで隠れるハラケン達。裏路地を行く事にする。
 日の光が差している所に出、痛がって顔を引っ込める首長。
 「路面自体は黒いんだけど、角度によっては白く輝く事がある」街頭カメラを見上げるハラケン。
 「サーバーにそっちの色が入ってしまっているんだ」黒バグスプレーで日の当っている所を黒くしようとする。
 キュウちゃん達が来る。ハラケンの待てで一時停止するキュウちゃん。一分後。又待て。そのまた一分後。
 待て。サッチーまで来る。ハラケンの待てに止まってくれないサッチー。結局元の所まで逃げ戻る三人。
 「と、とても無理だわ」「工事もどんどん進んでる」ハラケン。「このままじゃここからも出られなくなるわ」
 「新しいルートを探す間なんとか時間を稼がないと」「話は聞いたわ」
 工事の鉄材の上で腕を組んでいるフミエだった。
 「しょうがないから手伝ってやるわ。工事の妨害をすれば良いんでしょう?あたしの得意分野よ」
 「手伝ってくれるの!?」とデンパ。「ま、まあね。ただしデンパ、今後は集めたメタバグを一割上納する事」
 「あんたって人は」ヤサコが言う。(うん、ひどいね。アキラ、大変だね)

 三人は別れて道探し。フミエ、工事の人を乗せるエレベーターを誤作動させる。(怖い事を…)
 公衆電話は突然鳴る。「中止しないとたたってやる~」せいいっぱい怖い声のフミエちゃん。
 突然スプリンクラーが作動。自販機が故障。
 「この!この!この!」と工事のおじさんが自販機のボタンを押そうとするたび、故障させるフミエ。
 「あれでホントに工事遅れるのかしら」とヤサコ。

 夕方の鉄の橋の上。
 「今日情報が入ったわ。あしたの午前三時にグラウンドのドメインがサッチーにも入れる種類に変更される」
とフミエ。
 「じゃあ…」ハラケン。「首長があそこいいられるのは、その時刻までよ」
 「この橋さえ渡れれば、いくつか道があるのに」とヤサコ。「橋はどれも白い路面ばかりだし…」とハラケン。
 「夜は?」フミエ。「ダメ、街灯がすごく明るいの」「そうだ!」とハラケン。「どうしたの」「水面を渡るんだ」
 夜の水面は真っ黒。向こうには5本煙突が見える。「よ~し、あしたの朝三時ちょっと前に決行よ!」とフミエ。

 栄養ドリンクを一気飲みするフミエ、親父達みたいに息を吐く。「さあ張り切って行こう!」「眠い…」
 他の三人はフミエの域にはまだまだ達していなかった…。(日本を支えるのはフミエだな)まだ工事していた。  「な、なんでこんな夜中に工事してるの?」とヤサコ。「工事の遅れを夜間作業で取り戻す気だ」とハラケン。
 デンパ、首長を誘導するが、こっちに来れない首長。「通れなくなってる」とデンパ。
 「ドメインがもう切り替わりつつあるんだ」とハラケン。「黒バグを使って広げるのよ」とヤサコ。
 黒バグスプレーをかけるヤサコ達。キュウちゃんが来る。ヤサコ、メガビーで攻撃。サッチー二体も来る。
 「仕方ない。ちょっと強力すぎるけど…。下がって!」ハラケン、メタタグを投げる。黒バグが広がる。首長通る。  サッチーを止めるハラケン。(さっきは遠過ぎたのか?う~ん)

 白い枠では囲まれていないが、横断歩道がある。
(白い所と黒い所は材料が違うのか、確か溝が出来やすくて、こうしたんじゃなかったっけ…)
 白い所にどうしても当たってしまい、痛がる首長。

 街頭だらけの道路。黒バグスプレーで通れるようにする四人。しかし黒バグスプレーが切れる。
 デンパのはげましを受け、首長通ろうとする。そこにトラックが。動けないデンパを、助け出す三人。
 トラックは首長をひいたはずだが、首長は無事だった、苦しそうだが…。なんとか進む首長。
 「新しい空間に長くいたせいで、白い地面のダメージも大きくなっている」とハラケン。「そんな!」とヤサコ。
 「たぶんもう、長くはもたない。たどり着いても、着かなくても」「夜明けよ」フミエの声。空が明るくなってきた。

 川にたどりつく。朝の光にきらきら輝く川。首長、川向うの5本煙突が立っている建物を見る。「オォッー」
 声を上げる首長。首長には煙突が仲間に見えたのだ。首長仲間の方に向かっていく。「首長っー」
 必死に追いかけるデンパ。首長が川に入った時、太陽が昇る。
 口を大きく開け、涙のような物を目に浮かべながら、消えていく首長。
 デンパも声にならない叫びを上げながら、泣いていた。「首長っーーー!!」地面に座り込み、泣くデンパ。
 「仕方なかったのよ。生きのびる力が足りなかったって事よ。所詮作り物の命なのよ。それもイリーガルよ。
感情移入したら損なだけよ」
 フミエもそう言いながら泣いていた。
 「あいつは、首長は、ずっと一人ぼっちで寂しかったんじゃないかな。
きっと、仲間と同じ場所に行きたかったんだ」とハラケン。
 “首長が暴走したその行く手には、使われなくなった工場のお化け煙突が立ち並んでいました。
それはまるで、沢山の首長のようでした”
 デンパが顔をあげると、キラキラした光の点が次々と飛んで行っていた。
 “工場とその煙突の群れが取り壊しになったのは、それから数日後の事だったそうです”

感想:ええ、レイ・ブラッドベリの「霧笛」を思い出しますね。
 ドラえもんにもありそうですが、ドラえもんのエピソードってろくに知らないから。
 「ウは宇宙船のウ」では、と言うか、
彼の短編ではSF、ファンタジーとは何の関係もない「駆けまわる夏の足音」が
一番のお気に入りだったりしますが(おかげでテニス・シューズに憧れが…)、
もちろん他の作品にも数々の名作が…。
 短編の王様みたいな人ですよね。いや、ちゃんとした文学はあんまり読まない人だから言いきれないが…。
 「駆けまわる夏の足音」はジャズのミュージシャンがそれにインスパイアされた曲を作ったと思うから、
私だけじゃないのよね、好きな人。(アルバムのタイトルにしただけみたいだ…)
 もちろん、「霧笛」も大好きです。霧と灯台と恐竜と、そして哀しさと…。
 ダイチが主役だと騒動になるのに、デンパだと哀しみになるのね。

他の方のブログを読んでの感想:みなさん、オバちゃんにショックを受けたらしい…。
 マイコ先生がお恥ずかしい所をお見せしたと言っても、玉子が飲んだとは限らないし、
 アルコールを染み込ませたケーキを食べてお恥ずかしい所をお見せしたと言う事も十二分に考えられる。
 そうか、5本の煙突、最後には6本になっていたのか。
 お化け煙突は昔の風景を代表するものとして有名ですね。
 浅草十二階とか鹿鳴館とか(日本橋も…。あるけど情けないお姿に…)
時代を象徴する建物が無くなるのはさびしい。
 はい、わたしは黒ヤサコがハラケンと二人きりになりたいために、フミエは学習塾と嘘をつき、
フミエには何も知らせなかったと言う事を一瞬想像しました…。
 すみません、もちろんそんな事は無いとわかっています。すぐばれる嘘だし。
 いえ、嘘がばれるからしないと言うわけではなく…。
 ハラケンは病院と嘘をつき、
なるべくハラケンを他の女の子と一緒にしないよう画策する黒ヤサコも一瞬想像しました…。
 ええ、すぐばれる嘘です、そんな事はヤサコはしません、すみません、私が黒いんです…。
 いえ、嘘がばれるからしないと言うわけではなく…、ヤサコは、良い子です……。
 私も思いました、ダイチが金魚を飼っていた時、すでにデンパは首長をって…。
 まあ、あの時の金魚ちゃんへのダイチの魅せられ方が尋常じゃなかったが。
 ドクロメンガタスズメガはフェロモンで蜂に仲間と思わせ、蜜を一口かっさらうらしいが、
 金魚ちゃんもフェロモンでも出してたか…。
 (しかし虫はすごい。あの映画化された「香水」で描かれている事もあながち嘘とは言えないと思う。
においって人の感情に影響を及ぼしている)
 面白い発想をしている方がいますね、子供達が思っている事に合わせた形でイリーガルが出現していると。
 釣ったのが金魚ちゃんで、ボッサボサがヒゲ、そして恐竜を思っていたら首長。
 となると、友達が欲しいとか、死んだあの子を取り戻したいとか、そんな思いがミチコさんを産んだのか?

関連サイト
アニメが好きなのよ
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ダイチ、発毛ス

「ダイチ、発毛ス」電脳コイル 第十二話 ☆☆☆☆☆
原作・脚本・監督・絵コンテ:磯光雄 アニメーションキャラクター:本田雄 音楽:斉藤恒芳 演出:木村延景 作画監督:秦綾子

“ヒゲ達の噂によると、紀元5550分、ヤサコ様が約束の地にお導き下さるそうです”

 フミエにまで頭が上がらなくなってしまった事を嘆く沢口ダイチ(斉藤梨絵)。
 「俺はもう、転落人生だ!このまま落ちぶれていくんだ~。そして末路は、南極で凍死するんだ~」
と神社の階段で頭を下にして這いつくばっている。
 「なんで南極?」とデンパ(梅田貴公美)。
 「だって一番下だろう、地球儀の~。落ちてったら、最後には南極だろ~」
(ダイチにはSF魂は無いな。地球に下も上も無いだろ)
 「ウンチ」木の陰でしゃがんでダイチを見ている京子(矢島晶子)。「俺はウンチだ!役に立たない存在なんだ~」 「そんな事ないよ。ダイチはやればできるよ!」「ホントにそう思うか」「絶対そうだよ」
 「なんかそんな気になってきたぞ」(一生、デンパを大事にしてやれよ)京子、ダイチの足を踏む。

 ダイチ、イリーガルを捕まえる事にもう一度トライする事を宣言。
 しかしデンパはイリーガルをいじめる事はやめようと言う。「イリーガルをいじめるなら手伝わない」
 「メタバグはどうすんだよ」「メタバグなら拾えばいいだろ!僕帰るよ」
 「わかった!イリーガルはいじめない。だから、帰らないでくれ」
 (素直に帰らないでくれと言えるダイチは良い子だ。しかしデンパは想像を超えるな。
 自分が嫌な事はちゃんと言って、孤独になる事を恐れない。なかなか出来ないもんね)

 ダイチの言う所によると、メタバグは古い空間で誤差が出やすい場所に居つく。
 神社にはサッチーが入れないから、そういう場所がある。神社中心に探すが、見つからない。
 夕方、又明日も探そうとダイチ。で、そのダイチによりかかって寝ている京子、なぜかついてきた。 
 ねぼけてダイチに抱きつく京子。ダイチ、京子をおぶって、家に届ける。
 京子を持ってきたダイチを見て小此木優子(折笠富美子)「やだダイチ君、まさか、誘拐?」
と相変わらずダイチへの評価が低い。
 「しっけいな!勝手に付いてきたから親切に連れてきてやったのに」「「本当、デンパ君?」「うん、ホントだよ」
 「デンパ君が言うなら、本当よね。じゃあね」(まっ、デンパが一番信用できるもんね。信頼のブランド)

 ダイチ、夕食を取る。
 「ああ、良いお湯だった。おまえ、次入れ!」とダイチの父(郷里大輔 )、
 患部にモザイクがかかった素っ裸状態で部屋に入ってくる。「メシ食ってる時にきたねえモン見せんな!」
 「バァカモン、これが家庭ってもんだ。全裸ですごせない家庭なんて家庭じゃない。
家庭とは全裸、全裸とは家庭だ。ウワッハッハッハッ」父、全裸でソファに座って高笑い。
(ソファの皮が皮膚にくっつく感じはしないのか。私は全裸ですごせない…)
 「馬鹿親父め」「「おまえだっていつも家ん中、フルチンで走り回ってたじゃねえか。母ちゃん、ビール、ビール」  「もうそんな歳じゃねえの!俺は大人なんだよ」
 「ケッ、まだ生えてもいねえくせに。俺なんかおまえの歳には、ボッサボサだったぞ~」

 ダイチ、風呂場の洗面台で自分の患部を見、「そのうちボッサボサに生えてくらあ」と強がりを言う。

 神社、今日も張り切ってメタバグ探し。なぜか、京子もいる。ダイチが呼んだわけではないが。
 神社の床下のバグに気づき、指でさわってみるダイチ。電流が走り、指先がちょっぴりノイズになる。
 「ただの、空間不良か」結局見つからず、夕方、又京子をおぶって歩くダイチ。
 「でもイリーガルって、住む場所がどんどんへって可哀そうだな」とデンパ。ヤサコの家につく。
 ダイチの声を聞いて目をさました京子、いきなりダイチのくちびるに自分のくちびるをひっつける。
 急いで京子をダイチから引き離すヤサコ、「ダ、ダイチ君、もう京子には近づかないでね」と言って家に入る。    「ま、待て!こっちこそ被害者だ。よくも俺のファーストキスを。ヤ、ヤサコ、この事を誰にも言うなよ。絶対だぞ!」 (そうよね、被害者よね。可哀そうに)

 洗面室で、患部の毛がまだ生えてない事を確認したダイチ、こっちが先かなと鼻の下を指差す。
 その時、はずしていたメガネに着信。メゲネをかける。デンパ明日来られないとの事。
 じゃあ、明後日なとダイチ、鏡をのぞいてショックな物を発見する。「ボ、ボッサボサ…」
 ダイチの足は震えていた。

 翌日。神社の階段で一人ダイチを待つ京子。

 その翌日。神社の階段で一人ダイチを待つデンパ。「うん、そうなんだ、電話にも出ないんだ、ダイチ」
 デンパ、お電話中。「又なんかやらかす気じゃないでしょうねえ」相手は橋本フミエ(小島幸子)だった。
 「さあ。あっ、一回だけ電話あったよ」「なんて?」「憔悴した声で、おまえはまだ生えてないのか、って」
 「ああ?まあどのみちあしたわかるでしょ」「なんで」「あした登校日よ。忘れたの」「あっ!」

 そのまた翌日。新校舎移転説明会だった。
 デンパを見て、「なんだよ、なにしに来たんだよ、裏切り者」と言うナメッチ(沼田祐介)。
 (おまえこそ裏切り者だあ!)
 ダイチの事を聞くデンパ。「あんな人知らねえ」(きっとナメッチはうまく立ち回って生き残るタイプだな)
 ダイチが来る。
 デンパの「あっ、ダイチ!」と言う声に窓から廊下を覗く子供達。頬がこけ、憔悴しきったダイチの顔。
 デンパ、メガネをかけて見てみる。「ぁあ!!」デンパが驚く様子に他の子もメガネをかける。
 ダイチの顔はひげだらけだった……。

 神社の階段。「この色と言い、艶と言い…」とフミエちゃん。「イリーガル?」とヤサコ。「南極だ…」とダイチ。
 「どこから拾って来たの、これ」とフミエ。「それがよくわからないんだ」とデンパ。
 「ともかく、実物を調べましょうよ」

 「おうおう、まだ子供だと思ってたらこの坊主も、もうこんな歳かい、エヘヘヘヘヘヘ」
 メガばあ(鈴木れい子)、もう世間体を気にする必要がない女特有のいやらしい顔…。
 (その前にプリチーなオヤジのお尻が見れるが…。お願いだから、顔を赤らめるのはやめて、メガばあ)
 「止めてよ、イリーガルだって言ってるでしょ」とヤサコ。(身内は恥ずかしいよな…)
 おばば、くるっと座イスを回してみんなの方を向き、「超高性能スーパー拡大電脳顕微鏡マシーン!」
と高らかに自慢のマシンを紹介。
 「若いはだはええの」と言いながら拡大していくメガばあ。(ああ、ダイチ、あやうし!)256倍。            ver6.02,ver5.42,ver5.25,表皮、真皮の順。このイリーガルも自分のまわりを古い空間に置き換えている。
 ヤサコ、ダイチの顔がいずれ霧に覆われ、サッチーに攻撃される事を想像する。「お、おそろしい」先っぽを見る。 目がある。口もある、うでっぽい物もある。会話している。京子現る。ひげだらけだった…。
(オヤジは素早く逃げる。確かにオヤジは逃げ足速いな)
 「伝染、伝染するのよ、このひげは~!」とフミエ、叫ぶ。京子から逃げる皆様。
 「きょ、京子ちゃん、近づかないで!」とフミエ。「そ、そーよ、チューしたら大変な事に…」
 ヤサコ、自分の間違いに気付いて急いで口をふさぐが、もう遅かった…。
 京子、自分のチューが凶器になると知り、チューする気満々。デンパが犠牲になる。
 今度はヤサコ達にせまろうとする京子。「やむを得ないわ」とヤサコ。「集団的自衛権発動よ!」とフミエ。
 ヤサコ、フミエ、原川研一( 朴璐美)、メガビー攻撃。「ウンチー!」京子の叫びが悲しくこだまするのだった…。

 京子のメガネは修復。京子は縛り付け、口はハンカチで覆っておいた。
 しかし修復したメガネをかけなおさせても、京子のヒゲはなくならない。
 自動復元は一部の個人情報も修復するのだ。
 デンパはもうチューされた所(口の真中からちょっとずれてる)から生えてきていた。
 まだ1時間しか経ってないのに。ただしイリーガルは本物のひげと同じく口の周りにしか生えないようだ。
 「じゃあ、キスでもしなきゃうつらないのね。良かったあ、三人まででくい止められて」
 ヤサコ、指を上げながら言うが、ヤサコより背が低いフミエ、指の先がちょうど目の前で、ある事に気づく。
 ハラケンも気づく。ヤサコの指先にひげが…。デンスケ(麻生智久)にも生えていた。オヤジもボウボウ。
 「くい止めてないじゃん」とフミエ。

 小一時間後。「もうお嫁にいけないわ!」ひげぼうぼうのヤサコ、嘆く。
 「あきらめちゃダメよ、ヤサコ~!」とやはりひげボウボウのやはり涙ながらのフミエ。
 「そうだよ、ヤサコ、きっと何とかなる」と他の人よりひげ度が高いハラケン。(その分大人と言う事か…)
 後ろにはもはや立派なひげに覆われたメガばあ(ダイチの父が感染したら、さぞかしすごいな)。
 「あんたは男だからそんなのんきな事言えんのよ!」フミエ、かみつく。

 ヤサコの母静江(金月真美 )はメガネをかけてないので無事だった。
 メガばあ、ヒゲ世界を8192倍にまで拡大。住居がある。馬車も走っている。都市のような建物群もある。
 メガばあ、おきゅう状のマシンを自分のひげにくつける。会話がわかるのだ。
 古い翻訳サーバーの言語に近いそうだ。
 ワクチンを期待していたヤサコ達の「よ、余計なもん作ってんじゃねえ!」と言う叫びがむなしく響く…。
 (しかしヒゲだらけの画面は暑苦しいな…)

 夜、ヤサコ、ノルマンヒゲ(何でこんな名前なの)達の会話を楽しむ(他にバルカンヒゲ、ゲルマンヒゲ)。
 ハラヘッタが一番多い。腰が痛いの声も。(腰なんてあるのかしらbyヤサコ)発言ボックス機能に気づくヤサコ。  書いてみると、ヒゲ達が反応。

 朝。「ほとんどグチばっかり。まるで人間みたい。可愛いわ」とすっかりヒゲ達に心奪われた感があるヤサコ。
 ヤサコ、馬車同士が、十字路でぶつかりそうな事に気づく。「そこの馬車、止まって!」急いで書くヤサコ。
 馬車止まって、事故回避。「死にたい」というヒゲに「止めて。きっとまだ、希望はあるわ」と書き込むヤサコ。
 火山が噴火。みんなを逃がすヤサコ。ノルマンヒゲ神官018が「あなたは命の恩人です。
 お名前を教えてください」と言ってくる。「私の名は、ヤサコ」

 フミエにお電話。神殿があちこちに立てられたそうだ。オババは大の字で寝ていて、ワクチンはまだ。
 「こっちはこの世の終わりみたいよ。町中に感染してるわ」
 バスを待っている、赤ん坊、その母、幼稚園児、小学生の男の子、女の子、中学生(高校生?)の女の子、
みんなヒゲが生えている。
 サッチーが現れ、若者の顔を攻撃。「サッチーも大忙しだわ」「おかげさまでね」玉子(野田順子 )だった。
 「またおまえらか」玉子の花のかんばせにもヒゲが…。急いで逃げようとするフミエだったが、捕まる。
 「もう我慢できない!おまえら告訴する!」「ま、待って!今ワクチンソフトを開発中よ」「本当か」「ほ、本当よ」  「できたらすぐに持ってこい!もちろんタダでだ!」サッチーが来て、攻撃。「ポチ、待て!」
 その間にフミエ、逃げる。

 「外にいたら、間違いなくサッチーに顔壊されるわ」とヤサコの部屋にいるフミエ。
 「でも、それで治るわけだな、最後の手段としてはありえる」とハラケン。ヤサコの笑い声が響く。
 ヤサコ、ヒゲとの会話に夢中。面白うそうだとダイチ。ダイチのヒゲ達は軍事衝突。フミエも夢中。
 「みんなはまっちゃたな」と浮かぬ顔のハラケン、やはり困り顔のデンパに言うが、フミエ、
最近飛行機飛んだと自慢たらたら。
 ヤサコはもう宇宙計画。京子のヒゲと通信に成功。「あー、喧嘩するなよ、ダムが壊れる」とダイチ。
 「戦争ってホントに無駄なんだね。最後はプライドしか残らないし。」とハラケン。
 (確かに戦争ってお金が膨大にかかるよね)
 「争うなってずっと私も言ってるんだけど」とヤサコ。「一番進んでるのはヤサコのヒゲだね。今どうなってる」
 「後ちょっとでロケットができるかも」「ホントに?」とフミエ。「戦争さえしなけりゃ、もうすぐ初の宇宙飛行が」
 ヤサコの左頬に炎が…。「やった!」とハラケン。「初の大気圏外脱出だわ」とフミエ。
 「歴史的瞬間だ」とハラケン。「ヤサコおめでとう」とデンパ。
 しかしその炎は、ヤサコの右頬に落ち爆発、キノコ雲が立つ。「ま、まさか…」フミエ。「か、核戦争…」ハラケン。

 「小此木文書。黙示録八百三十五章。
ヤサコ様は言われた、このままでは必ずや世界の破滅、ハラヒゲドンが起こると」
 文字が刻まれた石板の周りに集まる人々。後ろでは核爆発。
 「恐ろしい予言とはこの事だったのだ。我々は、どこから来て、どこに行くのだろう」

 飛ぶ核爆弾をメガビー攻撃するフミエとデンパ。しかし核爆弾は飛び続ける。
 「ヤサコは神なのに、ゆう事聞かないのか」とハラケン。
 「それが、最近はダメなの。どこかの哲学者が、ヤサコは死んだとか言いだして」
 クレーターだらけのヤサコのヒゲ世界。「争いをやめたら…敵に滅ぼされるだけです」との神官の声。
 「でも、喧嘩するのは、愚かな事よ」「では、ヤサコ様達は、喧嘩をしないのですか」
 顔を見合わせるヤサコとハラケン。顔をそむけているフミエとダイチ。
 「仲間同士だからって、必ず仲良くできるんですか」「このままほっときましょうよ!」「フミエちゃん!」
 「こんな文明、喧嘩して自滅した方が良いのよ!」ミサイルが止まってる事に気づくデンパ。しかし又飛ぶ。
 その炎はフミエの頬の上で爆発した。「星間戦争…」皆の顔から核爆弾が飛び始める。

 お互い、壁の後ろに隠れる事にした子供達。「自分の顔どうしの戦いはおさまったけど…」ハラケン。
 「戦争は、むなしいわ」フミエ。「どこで、どこで間違ってしまったの。私の可愛いヒゲ達」ヤサコ泣く。
 ヤサコヒゲのウィンドウが開く。「とりかえしのつかない犠牲をはらって仲間同士の戦いのむなしさに…」
 気づいてくれた。
 「全惑星とコンタクトを果し、我が種族の現状を把握した。
幾多の戦争で、我々の文明は旧世紀に戻ってしまった。どうかヤサコ様のお力で我々の行く末を決めてほしい」  「最後は神頼みか。勝手なもんだ」ダイチ。「そう、人間と同じようにね」ハラケン。
 「でも、顔の上でサッチーにも襲われない場所なんて…」フミエ。「あるわ、一つだけ」ヤサコ。

 ロケットが降り立つ。「新天地だ」「ヤサコ様、ありがとう」
 「紀元5760分、ヤサコ様のお導きにより、ヒゲ族は無事約束の地に移住を果した」
 そこはトメさんの旦那さんのピカピカ光る頭の上。旦那さんは外に出る時は必ずあの部分を隠す。
 サッチーには見つからない。ヤサコ達のヒゲ、なくなってる。(オヤジのプリチーなお尻も見れる)

 数日後。トメさんの旦那さんの頭の上に置手紙を見つけるヤサコ達。
 「ここも私達の住むべき場所ではありませんでした。私達は早く大人の文明になりたかった。
でも、それには私達は幼すぎたのです。私達は本当の約束の土地を探す旅に出る事にしました。
その約束の土地はもしかしたら私達の生まれ故郷ではないかと思うのです。
そこはきっと、争いの無い平和な土地なのではないか。そんな気がしてならないのです」

感想:大笑いさせてもらいました、ありがとう、電脳コイルを作ったスタッフ!
 お笑いであんまり笑えないタイプだから、嬉しかったです。
 やはりヤサコの妹ですね、京子、手が早い、じゃなくて、口が早い。
 父が裸族なのに、裸族から脱出したダイチ、えらいぞ!フミエちゃんはその方が喜ぶ。
 SFバカ話はSFの伝統です!戦争とか、喧嘩とか考えちゃいますね。
 客観的にみるとバカバカしい事、渦中に入るとわかんないのよね。他の人のヒゲ世界は破滅したのか。
 玉子、やはり体を張って笑いをとりに来ましたね。玉子、良いぞ。イサコが笑いを取りに来る事は無いのよね。
 イサコは自分で撃退したのか。

他の方のブログを読んでの感想
 ゴーギャンとニーチェと2001年宇宙の旅は思い出しました。
 ツァラトゥストラは読みましたが、右から左で何も残っていません。哲学は苦手で…。
 「竜の卵」、読んだかもしれませんが、ハードSFも右から左の人間で…。
 そう言えば、早く生きるので早くしゃべる生命体とのコンタクトって読んだような…。
 「幼年期の終わり」「ブラッドミュージック」「神は沈黙せず」「フェッセンデンの宇宙」は読みました、覚えてます。
 藤子・F・不二雄さんの諸作は知りません、ドラえもんの映画も見てないし。サウスパークも知りません。
 シムシティ等のゲームは思い出しましたが、やった事は無いです。
 紹介されていたゲームを調べたのですが、ええっ!、ハルマゲドンと称して、
お互いどちらかが死に絶えるまで殺し合い、勢力を拡大するんですか。
 今、ソウルクレイドルと言うゲームをやっていて、悪ルートをするべきかどうか悩んでいます。
 キャラの一面が見られるのは嬉しいのですが、キャラが不幸になるのは耐えられません、たとえゲームでも。
 フェッセンデンはよくやったよな。

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脇街道
サボテンロボット
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きなこ餅コミック
緑の宴1
むさかのらくがき
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関係ない事
BBCの昆虫の世界、共生の物語はすごかった。お子様に見せたらトラウマになりそうな映像てんこもり。
へえ、フェロモンでアリを同士討ちさせて、その間に巣の奥に入り、中にいるシジミチョウの幼虫に卵をうみつけるんですか。虫は想像を超える。

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沈没!大黒市

「沈没!大黒市」電脳コイル 第十一話 ☆☆☆☆☆
原作・脚本・監督:磯光雄 アニメーションキャラクター:本田雄 音楽:斉藤恒芳 絵コンテ:橋山彰利 
演出:野上和男、高橋和也 作画監督:井上俊之

“ある統計によると、小学六年生が男女で喧嘩した場合、女子の方が勝つ確率が少し高いそうです”

 カレーのにんじんを皿から外に出す京子(矢島晶子)。
 好き嫌い言ってると大きくなれないと母静江(金月真美)に言われる。「なれるもん!」
 「絶対なれないわ。ずーっとそのままよ」と小此木優子(折笠富美子)。

 「俺の事をチビだと思って馬鹿にしやがって。
こうなったら、ガッポリとメタバグを集めて、あいつらを見返してやる!」と沢口ダイチ(斉藤梨絵)。
 「でも、どこからガッポリ集めるの?」とデンパ(梅田貴公美)。
 「イリーガルからメタバグを引き出すのだ。イサコがやったようにな」「その話しホントなの?」
 「ヤサコとフミエがその場にいたらしい。アキラにあいつらの立ち話しを収集させていたのだ」「盗聴だね」
 「いや収集だ。
でだ、集めた情報によると、イサコはこう、ガバッーとイリーガルに手を突っ込んで、
メタバグを引っ張り出したそうだ」
 「ホントに?」
 「奴らの話しではだ。で、俺はピーンと来たね。イリーガルの生き肝ってのは、メタバグで出来てんだよ」
 「それは違うよ」
 「でだ、作戦はこうだ。まずどこかでイリーガルを捕まえる。そして手を突っ込み、メタバグを掴み出す!
どうだ、簡単だろ」
 「う~ん」ダイチの考えに簡単に同調できないデンパ。「掴み出す練習も始めてんだ。見ろ~…。ハッ、ハッ」
 イリーガルから生き肝を掴み出す動作をやってみせるダイチ。「で、どうやってイリーガルを見つけるの?」
 言われて初めてその事を全然考えていなかった事に気づくダイチ。

 ゴミバコに顔を突っ込んでイリーガルを探しているダイチ、京子に後ろからいきなり押され、
顔をゴミバコに突っ込む。
 「ウンチ!」嬉しそうにダイチを指差し言う京子。「俺はウンチじゃねえ!ダイチだ!」縁の下を見ても何もいない。 ダイチ、京子に「おい、おまえ、なんか見た事あるか。黒い生き物とか?」と聞き、京子、「あるよ」と答える。

 「古い空間が活性化している。やはり、僕の知らない所で何かが起こっている」猫目(遊佐浩二)。

 工事現場。「ここか?」と京子に聞くダイチ。「ウンチ、ウンチ!」「ここだって言ってる」
 「でも、ここ新しい空間だよ」とデンパ。「すでにサッチーにフォーマットされてしまったんだ」「ウンチ、ウンチ」    「何!?釣り竿で!?」「ウンチ、ウンチウンチ」「黒穴から釣り上げた!?イリーガルに感染したペットをか」
 「ダイチ、よくわかるね、その子の言葉」「ぅあっ、デンパ今何て言った?」「いや、なんでもない」
(うん、ダイチは一種の超能力者か。聞きたい相手の言ってる事を心で把握している。
まあ、京子と同レベルの人間だからと言う解釈が正しいのか。
しかし、京子もお願いだから、分かりやすい言葉で語って欲しい)
 「しかしすでにフォーマットされてるんじゃ、手遅れ…」「ウン」京子、決然と向こうの道路の方を指さす。

 路地。京子、何かに耳を澄ませている。
 彼女が歩いてダイチ達を導いた先は、解体作業が途中で止まっている古い空間だった。
 そこに放置されているトタン屋根の間には黒い穴が。ダイチ、電脳釣り竿をそこに垂らしてみる。
 その様子をみていた京子、ダイチのサンダルから出ている足に気づき、喜んで踏む。
 痛がるダイチに向かって指を指し、「ダイチ!」と叫ぶ京子。
 「俺はダイチじぇねえ、ウンチだ!な~んてな、すっげえ面白いだろお兄ちゃんのギャグ」「すっげえつまんない」 ショックを受けるダイチ。釣り竿が引いていた。引き上げてみたが、何もかかっていない。
 「エサだけ取られたぜ」とダイチ。「エサつけないから逃げられたんだよ」とデンパ。
(イリーガルのエサって何?電脳ペット?)
 その時、穴がキュウちゃんの攻撃を受ける。急いで逃げるダイチ達。(デンパは京子をおぶって逃げる)
 神社に何とか逃げる。
 「ねえもう止めようよ。イリーガルだって生き物でしょ。手なんか突っ込んじゃ可哀そうだしさあ」とデンパ。
 「ダイチ!」と指さす京子。「なんだよ、うるさいなあ。もうさっきのギャグはやらねえからな」
 京子が指している物に気づくダイチ。なんと、針の先に何かがいた。ちっちゃな黒い魚が…。ダイチの部屋。
 イリーガルのために古い空間を一生懸命探すダイチ。デンパが驚きの声を上げる。
 魚の周りに水がいつのまにか湧いていた。
 京子は部屋には入れてもらえず、ビールビンとか入れる箱に乗って柵戸の向こうから覗いている。
 この水は5.58の古い空間。空間、突然大きな四角になる。「お、大きくなった…」とダイチ。
 「ダイチ、大きくなってるよ!」とデンパ。「それは今言った」「違うよ、イリーガルがだよ」
 「本当だ。って事は、中のメタバグも増えてるぞ!よーし、こいつをもっと育てて、メタバグガッポリだ!」
 夕方、箱に乗っている京子の脇に座っているデンパ。「ダイチ、すっかり育てる気だなあ。嫌な予感がするなあ」

 ダイチ、父(郷里大輔 )がごはんと呼んでいるのに、魚に魅入られたかのように目がうつろ。

 「大きく育てよ~。今に手を突っ込んでやるからなあ」
 ダイチ、やはりイッチャッタ目つきで魚に何かを与えている。餌はテクスチャーをはがして来た物。
 建物や道路のテクスチャーを何でも食うそうだ。特に若いのがお好み。
 デンパの目の前で、又大きくなる魚と空間。
 「金魚ちゃ~ん。そうなんだ、こうして空間ごとでかくなるんだ。可愛いなあ。おまえもやってみるか」
 ダイチは電脳水に指先を入れ、魚はその指先にチューチューしていた。
 デンパが指先を水に入れると魚噛もうとする。
 「こいつは、俺にしかなつかんのだ。忠実な奴だ。つぶすのはおしいが、メタバグのためだから仕方ない」
 魚、又大きくなる。

 テクスチャー剥がしに路地に来たダイチとデンパ。
 古い空間と新しい空間の境目、こういう所は文字化けしやすい。
 新しい空間は壊れたデータの修復を五秒おきに行っている。しかし古い空間は一分おき。
 この時差が文字化けを引き起こす。だからこういう場所をはたくと穴や霧が出る。同期信号がずれるから。
 二つの空間の境目にメガネを置いて、手で視界を隠す、そして衝撃を与えて、更新。
(メガネ視界を隠して、又見ると更新ささるのか?)
 もざいく状に塀壁が重なってる所とか、黒穴が出来る。新旧のサーバーが二重に認識するから位置がずれる。  重なった塀壁を引きはがすダイチ。
 大分たまるが、今日は赤いのが少ない、これでは金魚ちゃんが可哀そうだとねばるダイチ。
 黒いのははじいとく。魚、臭そうな顔して食わないそうだ。赤い郵便ポストの後ろに不安定な空間が。
 デンパも一緒にテクスチャーはがしをやらされる。二人なら倍増。うまくいかない。もう一度やってみる。
 メガネから手をどけると、ポストとは違う赤い物体が…。サッチーだった。「僕サッチー」
 「よくある展開だ~!」と叫びながらデンパと逃げるダイチ。

 橋本フミエ(小島幸子)と一緒にハンバーガー屋にいるヤサコ、外を歩くダイチを発見。ずいぶんやつれている。

 部屋にはたくさんのテクスチャーを入れたタッパーが置かれている。魚、よりでかくなっている。
 「でっかくなったなあ。この体の中、全部メタバグかあ」
 「ダ、ダイチ、これ以上大きくしない方がいいんじゃ…。
それにここでメタバグを取り出したら、家の空間が壊れちゃうよ。イサコの駅ビルの時も、あんな事になったんだし」 「一理あるが、おまえ何が言いたいんだ」「早くめだたない所に捨てに行こう」
 「捨てる気はない。だが、この家からは出す事にした。どこかでメタバグを取り出すのだ」
 明日の朝来いとデンパに言うダイチ。

 朝。水空間に頭の上を突っ込んで寝ているダイチ、金魚ちゃんと寝言を言っている。
 タッパーの所にまで水空間が来、タッパー浮かぶ。そのタッパーをバリバリ食べる巨大魚。
 ダイチ、頭だけではなく、肩先まで水につかる。ダイチの体にノイズが走る。
 目を覚ましたダイチ、巨大すぎる魚に悲鳴をあげる。
 水空間、ダイチ家の外に進出、魚、外に出、キュウちゃんに水鉄砲攻撃。キュウちゃん、水空間に囲われる。
 そのキュウちゃんの周りの水空間と魚の水空間が合体、魚、キュウちゃんを食う。

 「お薬もらった。無理しちゃダメよ。わかった、メガネを取り上げない。
でも、危ない所には行かないって約束して…」
 おそらくハラケンへの愛のお電話中の玉子(野田順子 )、注意をうながしてくる職員に対して、
「何よ!」と怒りの声。
 「町の中に古い空間が増殖してます」

 家の前に心ここにあらずのダイチが座っている。
 デンパがダイチの視線の方向を見るとそこには家四五件くらいある水空間とそこを悠然と泳ぐ金魚ちゃんが…。 キュウちゃん、金魚を攻撃。水空間に飲まれ魚に食われるキュウちゃん。

 デンパ、ヤサコとフミエに連絡したのか、彼女らと一緒にベランダから外を見る。
 四角い水空間、点々と浮かんでいる。
 「あんれまあ、こりゃ有難い物を見せてもらったわい。長生きはするもんだねえ」とメガばあ(鈴木れい子)。
 イリーガルが電脳ナビに接続してた可能性はあるかとメガばあに聞くヤサコ。調べてみないとわからない。
 ワクチンはできるかとフミエ。サンプルがあれば。電脳空間法二条二項違反で逮捕されるかもしれないダイチ。  ダイチを助けてとデンパ。私に依頼するかとフミエ。メタバグがすっからかんとデンパ。
 「そんなものいらないわ。土下座よ。土下座して依頼しなさい。それが報酬よ」あっさり土下座するデンパ。
(私もあっさりだな。土下座はなんとも思わない)
 ダイチも土下座しないとダメ。

 玉子、バイクでカッコよく(私視点では…)震源地に参上、水中にうつろな目ですわっているダイチに気づく。
 「おい、あの魚はおまえのか」
 反応の無いダイチに業を煮やし、水中に顔を突っ込み、「あの魚は、お・ま・え・の・か!」と叫ぶ。
 ダイチ、ようやく反応。「お、おばさん、僕の金魚取る気か。メタバグやんないぞ」
 「おまえか!なんて事してくれたんだ!」
 玉子、鼻の穴から大量に空気を吹き出しながら、ダイチの両耳を引っ張る。「逮捕してやる!」
 (小学生からみればおばさんね)

 外に出てイリーガルを見るヤサコとフミエ。彼女らの脇にタクシーが一時停車。
 「面白いでわしも見に行くぞえ」とメガばあ、行ってしまう。
 バイクにフニャフニャ状態のダイチを乗せている玉子、イリーガルを見てポチとタマに攻撃命令。
 ポチタマ、水空間に入ると浮かんでしまう。うまく動けないサッチーを喰らうイリーガル。
 もう一匹のサッチーもなすすべもなく逆さになって漂っている。「止めんかこの魚類!てっ!てっ!」
 もう一匹に指示出し玉子。魚類、もう一匹の方も攻撃しようと追いかける。
 玉子、魚類に食われかけたサッチーを強制終了。もう一匹も強制終了。壊されたら減俸になってしまう。
 玉子を襲おうとする魚類。「キャア」と玉子様、お倒れになる。(ああ、玉子様のピーンチ!)
 魚類、鼻の穴を二三回広げて、臭いと言う顔で去ってしまう。(ヒ、ヒドイ…)
 「なぜかはわからない。なぜかはわからないが、なんかくやしいわ!」(若いのがお好みなのよね…)

 天沢勇子(桑島法子 )とナメッチ(沼田祐介)とガチャギリ(山口眞弓)も巨大イリーガルを見る。

 ダイチを探すフミエ達。「いつもうちのケンちゃんがお世話になってるわね」
 ダイチをバイクに乗せている玉子だった。「こいつは現行犯で逮捕したわ」そこにメガばあが現れる。
 「久しぶりだな、メガばあ」

 イサコ、鍵をイリーガルの方に差し出すが、反応無し。イリーガルってなんなんだとガチャギリ。
 「出どころのよくわからない下等生物よ。本来、メタバグを食べて濃縮する性質があるんだが」
 ふとんを叩いているマンション上階のおばさんの横を通り過ぎていくイリーガル。
 メガネさえ無ければ、何も関係ない。「じゃあ、あの腹の中にはメタバグが」とナメッチ。
 「いや、その反応が無かった。今までのイリーガルはメタバグを食べるが、こいつはテクスチャーを食べている。探している奴とは違う」

 猫目、イリーガルの写真を撮っている。「反応無い。やはり、奴等とは違う種類の物もいるのか」
 魚、ビルのテクスチャーをバグバグ食べている。

 「これは異常事態よ。
古い空間がこんなに増殖するのも、あんなにイリーガルが巨大化するのも、今まで無かった事。
過去の事は忘れて、手を貸しなさい」とメガばあに言う玉子。
 「それはそれとして、あんた誰だっけ」「忘れたの!?私よ、原川玉子」「ああ、思い出せん」
(ババアのボケは信じられん。フリだな、フリ)
 「メガばあに過去は無いのよ。昔の事は次々と忘れるんだから」と嬉しそうに言うフミエ。
(玉子が困る姿が見たいんだな)
 「まあな、わしは、過去より未来に生きる女なのじゃよ」「じゃあ、これでどう」
 玉子、ジャンプスーツの襟をはだけるとそこに弐番のコイル探偵局のバッジが…。
 「そう会員番号弐番よ。思い出せ、ババア!」「あっ、思い出した原川玉子か、うちのコタツでションベンもらした」 「そこは思い出すな!」

 「どのみちあの魚はでか過ぎてつぶせん」メガばあ、メタバグを錬る。
 「だから空間の方攻めるんじゃ。言ってみればこの水は空間に寄生するウィルスみたいなもんじゃ。
通常空間にバグを作ってどんどん増殖しよる。
じゃが、バランスを崩してやれば連鎖的に崩壊して縮んで消えるはずじゃ」
 しかしここではメタバグは刷れない。玉子、メガばあにメタタグ製造機を投げる。
 「このデバイスを貸してやる。これでワクチンを作れ、ババア!」「いやじゃ。頭を下げて頼め」
 「オババ、そんな事やってる場合じゃ…」とヤサコ。
(そうか、おまえもババアをオババと言うか。そんな感じに言いたくなるババアよね)
 「四年前じゃな、おぬしに貸しがあったよのお」「思い出して来たな」「あれは骨身に応えたわい」
 「そうすれば、あの時の事は許してくれるのか」「ああ」「お願いします」玉子、頭を下げる。「まっ、良いじゃろ」
 ワクチンソフトを作るメガばあ。出来たそばからそれを取り上げるフミエ。
 「まだよ、まだ引き受けられないわ。ダイチを見逃して」ダイチ、その声にかすかに反応。
 「フミエちゃん、あなたやっぱり…」ヤサコ、手を合わせて感動の体。
 「それだけの取引にはなるはずよ、どう?!」イリーガルの巨大水音。
 玉子、魚の方を振り向いて見て、「良いでしょう」と言い、ダイチをデンパの方に投げる。
 「さあ、これでやってくれるわね」「まだ、まだよ」「はあっ!?」
 「ダイチ!土下座して言いなさい、果たし合いの結果は無効、そして、ゴメンナサイって」
(私のPCも果し合いを果たし愛と誤変換。ダイチモードになってるな…)
 「い、いやだ」金魚ちゃん、テクスチャーを食べまくり。「このバカ、早く言え!又逮捕するぞ」と玉子。
 追いつめられるダイチ。「さあ!」とフミエ。「さあ」と玉子。
 「ま、まいりました。果たし合いは無効です。ごめんなさい」土下座するダイチ。“勝った”フミエ。
 “負けた”ダイチ。「さあ、これで問題解決!いくわよ、みんな!」とフミエ。

 「水の空間の一番濃い部分を探すのじゃ。出ないと全部抜けん」メガばあのお達し。
 センサーは地図とずれていて、良くわからない。フミエ、水中から何かを言うが聞き取れない。
 水から顔を出し、「前言撤回!全然、解決してないわ~」と言う。デンパ、見つける。西の方にあり。
 そこは使わなくなった大黒市市営プール。プールの底にメタタグを貼るフミエ。
 そこに栓が現れ、フミエ、栓を抜く。
 水がどんどん抜けていき、魚水から放り出され、どんどんちっちゃくなり、アスファルトの上に落ちる。
 サッチー、イリーガルを消滅させる。

 あのイリーガルは電脳ナビの異常に関係あったかしらとヤサコ。
 全然関係ないとメガばあ、手を出してたのは交通とは無縁のドメインばかりだから。
 「金魚、死んじゃったんだな。かわいそうに」路地はたにしゃがみ込み、一人イリーガルの死を悼むダイチ。
 ダイチの事を気にかけているヤサコに、
そんなのほっといて早く乗りなさいよとタクシーの窓を開けて声をかけるフミエ。
 「今日のフミエちゃんちょっとヒドイわよ。ダイチ君、気を落とさないでね」ヤサコ、去る。
 嗚咽のような声を出すダイチ、嗚咽はキキキと言った笑い声に変わる。そう、彼は泣いてはいなかった。
 「だ~れが本気であやまるか。次回こそメタバグガッポリ手に入れて、見返してやるぜ」
 ダイチの見果てぬ夢まだ続くのだった。

感想
 いや、口をあんぐり開けて見ていた馬鹿丸出しの私です。本筋とは離れた話でしたが、面白かったです。
 ダイチには頑張っていただきたいです。でも、デンパには迷惑かけないでね、良い子だからさあ。
 私は、イサコ様にはあまり反応しませんが、玉子様には反応しますね。玉子の方が可愛いし。
 水で浮かぶ、サッチー、かわい過ぎる。玉子が弐番って、壱番はもしかして4423?
 四年前の事はこれから明かされるのだろう。

他の方のブログを読んでの感想
 そうか、赤い物が嫌いな京子と赤い物大好きなイリーガルか。気付かなかった…。
 イリーガルは好き嫌いが激しかったが、あんなにでっかくなりました、と。
 京子、おまえもにんじん食べなくたって大きくなれるぞ。
 赤いテクスチャーって、赤い色のから採取という事ではなくて、若いのが赤いんじゃないのか。
 黒いのは古いんだと解釈していたが…。
 メガばあはとりあえず、あの巨大魚が観察しやすい所に行ってから、
バッジの位置特定機能(たぶんあると思うのだが…)で、ヤサコ達の前に現れたんじゃないのか。
 フミエは別に黒くないだろ。ダイチと同じ好きな子はいじめたい症候群。
 弟いじめをする兄が、外の奴らが弟をいじめた時は助けるように、ダイチが逮捕されるのはいやだが、
自分はいじめたいんだろ。
 フミエはなぜダイチが勝ちにこだわったか知らないし。まっ、単純に、ダイチに勝ちたいんだろうな。
 フミエはダイチへの思いは無自覚だが。京子も好きだから、ダイチをいじめるのよね。
 つまりダイチはそういう女を引き付ける物があると。
 京子は将来美人になる可能性大だが、フミエの方がいいかい、ダイチ?
 ヤサコの最後のセリフも別に引っかかるような物ではない。
 実際、ひどいと思ったから、ひどいと言い、ダイチが可哀そうだと思ったからそのまま言った。
 良い子にみえるから、言いたい事言わないと言う方が問題。悪い子ぶる方が受けが良いのよね。
 それも又問題なんだが。考えが足りないのは、子供なんだから当たり前だし、大人も考えは足りない。
 私はヤサコより、この前放映したアニメ時かけのヒロインの馬鹿っぷりの方が、腹が立ったな。
 後ろから蹴りたい…。でも、馬鹿するのも、普通よね。悪意は無いし…。

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