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2007年4月

おめえは世界で一番最低の男だ!

「おめえは世界で一番最低の男だ!」特急田中3号 第2話 ☆☆☆☆
脚本:橋本裕志 プロデューサー:磯山晶 音楽:仲西匡 演出:平野俊一

 目黒照美(栗山千明)、渋谷琴音(加藤ローサ)、小島理子(平岩紙)を無事、
小湊鉄道日帰り観光ツアーに連れ出す事に成功した田中一郎(田中聖)、花形圭(塚本高史)、
桃山誠志(秋山竜次)。
 花形と桃山は3人の女子達は「テツ」だと思い込んでいた。
 せっかく女の子達と来たのに、見所は海側の席に集中していると、
別々に座る事を当然と思っている花形と桃山。
 模型テツの花形は女の子より計測。
 上総鶴舞(かづさつるまい 又は かずさつるまい まあ、昔は富士山だって色んな表記があったんだから…)に着く。
 関東の名駅100選にも選べれている駅なんだそうだ。
 撮影タイムが終わったら、この駅の雰囲気を楽しむタイム。(テツにとっては当然だな)
 無人駅だし、当然近くに良い観光名所も店も無い。次の電車は1時間20分後。
 電車に乗れば相変わらず中身の無い大言壮語の田中。
 そして他の二人の女子は、テツでは無いので、テツのノリには当然乗れない。
(目黒はテツかな…。テツなのは恋人かな)
 田中にあきれた目黒は茨城弁で田中を批判、電車を降りる。他の二人の女子も照美を追って電車を降りる。
(理子はしっかり花形にだけ挨拶していくが)
 さすがに動揺した田中だったが、照美の忘れていった携帯を発見。追いかけようとするが、電車の扉は閉まる。

 田中、携帯は自分に会いたいがために彼女がわざと置いていった物だと言う。
(そういう風に努力して思おうとしてるんだろうが)
 そこに彼女から電話。会社に郵送してとの事。

 花形はスーパーへ就職しようとしていた。しかし彼が本当に就職したいのは旅行会社だった。
 田中、桃山が撮っていた琴音の度アップ写真を発見。
 桃山は国鉄民営化20周年記念号乗車券を花形に見せていた。2千枚書いて2枚当ったそうだ。
 田中、桃山に琴音の写真を突きつけ、踏めと言う。踏めなかった。(可愛いもんね)そう、惚れているのだ。

 ビッグな男、田中は会社に携帯を返しに行く。食堂にいる目黒達の前に現れる田中。
 目黒以外の女子達は花形達(花形だけだろうが…)を結構気に入っていた。そんな二人に都電デートを提案。
 早稲田駅2時集合。目黒は断る。
 「そうかっ、照美君、グループデート、イヤか!俺と一対一が良いよな」とやはりポジティブ解釈をする(無理にしてるんだろうが…)田中から離れようとする照美。
 しかし椅子が動かない。田中が足ひっかけて止めていた。「逃げんなよ、メーテル」目黒照美、略してメーテル。 照美の携帯には田中眞紀子とイチローのストラップ。田中一郎が勝手につけたのだ。
 そこに現われる加藤美春(大河内奈々子)。目黒達のせいで契約打切り騒ぎになっているのだ。
 大至急と言うメモを添えたつもりが、そのメモが落ちていたのだ。
 田中、自分のポジティブ理論を展開、失敗が良い事に繋がるかもしれないとフォロー。
 田中、会社からつまみ出される。

 田中、桃山と花形がいる鉄道バーに来、二人に、
次の日曜日2時都電早稲田駅に3対3で集合との事を告げるが、その日には大切な鉄道イベントが。
 二人は断る。

 早稲田駅。2時は過ぎたが、誰もいない。2時40分、誰も来ない。帰ろうとする田中。「どこ行くんだよ」
 桃山だった。鉄道イベントは早めに引き上げてきたと桃山。喜ぶ田中。花形もいた。2時にはいたのだ。
 その前から桃山さんもいたと花形、花形によると、桃山、
記念乗車券を鉄道バーのマスター(橋本じゅん)に上げてきたらしい。
 照美君は何か事情があったのだ、
神様が俺達に友情を深めろって言ってくれてるんだと又又ポジティブ発言の田中。
 しかし、そこに琴音と理子。仕事のせいで遅れたのだ。
 照美は連休に友達が遊びに来るので、準備に忙しいとの事。田中、空元気を出し、2対2でやれと、一人去る。 さすがの田中も「実はきつい」と落ち込んでいた。田中、具合の悪そうな人を発見。
 彼がその人を気遣う姿を遠くから見ている照美。照美、田中に話しかける。
 「一人の時の田中君ってさあ、案外普通なんだね」「…あのね、アメリカ大統領だって一人の時はこんなもんよ」 二人で線路をなんとなく見つめる。「この前も線路見てたよな。なんかさあ、線路って俺達みたいだね。
 一本のレールだけじゃダメなんだよ、二本あって初めて線路になる。
 二本のレールは、どこまでもずっと、隣同士寄り添ってる」
 「二本のレールは、ずっと平行線のままで、永久に交わる事は無いのよね」
 照美、田中君にも良いとこあるってわかったから来て良かったそうだ。
 田中、突然、照美を引っ張って走り、桃山達が乗っている都電に、乗り込む。夕方の川原でのお弁当タイム。
 照美、恋人がいる事を告白し、謝る。謝る必要は無いと、いつもの大言壮語でフォローする田中。
 しかし本心はもちろんガッカリしている。
 照美に恋人の三島君から電話。
 初めは三島君からの電話に喜んでいた照美だったが、なんか落ち込んでいる様子。
 振られちゃったか照美君!と明るく近づいてきた田中の頬を張る照美。

感想:「バンビ~ノ!」では無く、こっちの感想を書いてしまった。「バンビ~ノ!」も、テンポが良く、良かったです。 生意気な若者好きだし。さすがに田中ほど大言壮語だと、引くけど…。
 でも、田中も、盛り上げるために一生懸命無理して言ってるんだもんね。
 言霊って大事だから、田中はエライと思う。中身が無いけどさ。人を使うのって難しいよね。
 人前で怒鳴るのはなるべく止めた方が良いのだが、怒鳴りたくなる事はあるだろう。
 まあ、それが良い結果に結びつくかどうかは別だが。派遣って人件費を節約するために使うのよね。
 この前の不二家も最初パートがやったと言っていて、なんかイヤな感じがした。
 結局パートだから、立場が弱く、期限切れの牛乳を押付けられたんだってね。
 でも、確かに彼女達も、確認が足りなかったね。お局様って言葉は嫌い。
 ベテランの女性社員をバカにしてるような気がするから。
 男だってヒステリックに怒鳴る人はいるのに、ヒステリーと言えば女と決まっているのはなぜ。
 吉田松陰は、一回怒鳴っただけで、その時も反省して、お手紙出したそうで、怒鳴ら無い方が、
賢いと思うんだけどな。
 私は怒るのが苦手な方で、もうちょい、ちゃんと非難した方が良いのかもしれないが。
 なぜ失敗したのかを分析させ、失敗しないためやらなければいけない事を復唱させ、書かせるとか。
 ああ、わかんない。叱るって難しい。しかし女子達三人とも可愛いね。
 琴音がもちろん一番もてるだろう。(加藤ローサ、エビちゃんより演技力あると思う。ごめんね、エビちゃん)
 メーテルは綺麗過ぎて引くが、茨城弁と正義感がツボね。
 理子ちゃん、正統的可愛さではないが、雰囲気的に可愛い。

他の方のブログを読んでの感想
 そうか、「わたしたちの教科書」評判が良いのか。暗そうで見なかったのよね、きついのつらいから…。
 田中一郎、嫌われています。私のように、生意気好き、大言壮語嫌いじゃないと言う人がめずらしいのよね。
 田中、結構優しい所あるし、割と繊細だとも思うんだが。
 私も主人公格のキャラが苦手でそれさえなければ見るのに、見ない時がある。
 すぐ人を批判する、真面目っ子キャラが苦手なのよね。自分の悪い所に似ているような。
 あんまり人を批判する方ではないと思うけど、やはりそういう時はあり、
後で自分の足りなさかげんを後悔するんだよね。

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学園アリス 6~7

「学園アリス 6~7」樋口橘 ☆☆☆

 「自分が、人でないような錯覚に度々陥るようになったのはいつからだろう。もうずっと…。
多分一生分の恋をしたあの時から。空っぽの心を抱えて歩き出したあの日から…」

 11月。委員長は優等生賞をとって里帰り。学園ではアリス紛失事件が騒がれていた。原因は不明。
 一週間前に第一被害者が出てからすでに6名の被害者が出ている。
 蜜柑は特別能力系の教室で知らない人に会う。
 特力の代表、殿内明良(とのうちあきら)、大の女好きで、増幅のアリスの持ち主だ。
 学園に帰るために委員長が乗っていた自動車が人を轢きそうになり、委員長はその人を助け起こす。
 委員長は教室のみんなにおみやげを配る。
 パーマが委員長からもらったお人形にいたずらをする心読み君とキツネ目君。
 怒ったパーマは委員長の幻覚で二人をこらしめろと命令する。しかし委員長は幻覚の能力を失っていた。
 病院に入れられ、面会謝絶となる委員長。
 蛍は鳴海を気絶させ、機械で無理矢理動かして、鳴海についていくという形で委員長と会う。
 委員長が不安で仕方がないだろうと心配して。
 委員長に無事会い、教室に帰ってから、千羽鶴を作り始める蜜柑達。
 蜜柑に近づくと委員長のウィルスがうつるかもとからかう男子達をパーマが殴る。
 「このバカ共がっ。仲間の一大事をネタにして笑ってんじゃないわよ。
自分達が不安だからって、誰かれ構わずガキみたいな攻撃して不安撒き散らしてんじゃないわよっ」
 そして蜜柑の方を振り向き、
「あんたもねー、
みんなが不安で仕方ないこんな時に誤解や不安を招くような行動は慎めってゆう先生の言いつけ、
守れってのよ!」と怒鳴りつける。(カッコいいー!すみれちゃん!惚れ直しました)
 そんな時委員長が帰ってくる。
 どうやら委員長が助け起こした女が他人のアリスを盗む能力の持ち主らしく、その女が盗んだらしい。
 その女はZと言うアリス学園の反体制組織の人だという。

 緊急サイレンが鳴る。侵入者はZの人らしい。蛍と蜜柑は一緒に見に行く。
 蛍はZの人が侵入したわけではなく、
外で捕まえられたZの人間が学園に護送されたと言う事を知っていたのだ。
 それに蛍は学園の蜜柑に対する反応を気にかけていて、少しでも情報を得ようとしていた。
 蜜柑はそんな事とは知らず、この前の事と言い、委員長の事で蛍が一生懸命になっているのを感激していた。  委員長はあのクラスのオアシスだからと言う蛍。
 荒れきったクラスでめげずに頑張る委員長にある日蛍は「いつもごくろーさん」と半ば馬鹿にし、
半ば呆れた気持ちで言ってみた。
 「僕らはここで親兄弟も、頼れる人あまりいなくて…。
でも僕らの世界はここだけだから、ここの状況が不満で荒れる人もいるけど、不安で寂しい子だっていて、
そしてみんなが一つの同じ事で笑えるような、そんな日が来たらなって…、
同じ境遇同士が肩寄せ合って助けあっていけたら、きっと何より心強くて、寂しい気持ちも遠くなって…。
今は、まだ理想だけど、いつか本当にそんな日が来たらいいなって、思ったんだ」
 その時は甘いなと思ったのだが、結局今のクラスは荒れていない。委員長の笑顔のおかげだと思っている。
 突然、爆発音が聞こえる。侵入者2名が護送されてた人を助けたのだ。侵入者達に見つかる蛍。
 それに気づかず、声を上げる蜜柑。「ばか…蜜柑っ」蜜柑と言う名前に反応し、蜜柑に近づこうとする女。
 侵入者を見つけて撃とうとするガード。
 助けられた男がガードを撃とうとするが、その火線の途中には蜜柑がいた。蜜柑をかばう蛍、撃たれる。
 弾には新種のウィルスが混入されていて、蛍の容態は危険だった。棗は危険能力系の緊急会議に呼ばれる。

 なぜZは侵入できたのか。
 殿内が、高等部に時空のゆがみを作れるアリスの持ち主がいて、
そのゆがみで出来た穴があると言う噂の話をする。
 「もしっ、その穴から侵入者が入ってきたんやとしたら、出ていったのもその穴ってことで…、
それってウチらもその穴使ってあいつらを追って外に出れるってこと!?」

 棗は危険能力系の緊急会議後、待機と言われたのに、トイレと称して抜け出していた。
 そこで偶然神野先生が蜜柑に関して言った事を聞く。

 蜜柑はその穴を使ってZの奴らを捕まえて、蛍の特効薬と委員長のアリスを取り返すと言う。
 行動しなかった事で悔やむのはイヤだと。ルカが手伝うと言う。棗も乗る。
 野乃子ちゃん達も穴探しに協力してくれと翼達に頼む。殿内、ついに力を貸すと言う。
 蛍を慕って毎夜泣くので、返却されたペンギン型ロボット、ペンギーがポケットから蛍のポシャットを取り出す。
 中にはガリバーあめが入っていた。
 美咲がドッペルゲンガーを駆使して、ガリバーあめにより3歳若返り、蜜柑の身代わりをする。
 粘土みたいに顔を変える能力の持ち主、クラスメイトの念戸カオル君が棗の顔に変身、
ペンギーが又又ポケットから取り出したホログラム投影装置でルカの姿を投影する事にする。
 そして蜜柑達はガリバーあめで大きくなって高等部に潜入する事になる。
 マンホールで外壁は簡単に抜けれる。
 しかし、その先には防犯用石像があり、その攻撃をかわさないといけなかった。
(自意識過剰のミロのビーナス、素敵!)
 蜜柑、緊張と驚きで、ガリバーあめを舐め切りそうになり、子供に戻るとルカに泣きつく。
 ルカ、飴もらってくるから、その間隠れていてと蜜柑をわき道に誘導、しかしそこは無重力空間で、
蜜柑達行動不能になる。
 翼が影ひっぱりで、二人を引き戻す。
 飴を舐めきった蜜柑と、飴を思わず口から落としてしまったルカ、子供化し、
初等部が高等部に入ってきた事がばれる。
 逃げる彼らの前に、幹部候補生が現れ、彼は地面を氷化し、蜜柑達を拘束しようとするが、棗が氷を溶かす。
 殿内達、新聞部に逃げ込む。そこには遠目遠耳のアリスの持ち主、速水がいた。彼は情報通だった。
 新聞部の部員が高等部の幽霊の取材をしていたら、その出没スポット付近で不審な二人組みを見た、
それはあの事件が起きた日。
 西校舎2階北奥。幽霊も幽霊では無いらしい。
 必ず二人組みで、手には必ず古い小さなノート、片方は学園総代表の櫻野秀一そっくり。
 殿内達、生徒会室に向かう。翼が影をあやつって、鍵を開け入る。(なんて便利な能力なんだ)
 そこには蛍兄こと今井昴と櫻野がいた。彼らは穴の事を知っていた。学園は知らない事。
 本部のプロジェクト要員である殿内と棗、二人がいないと本部にばれる恐れがある。
 棗はプロジェクト参加を受けるなんて一言も言ってねえと言い、蜜柑達について行くつもり。
 殿内だけ残る事になる。「穴」の出没条件その1、「月光を浴びる場所」。
 穴は一つ前に通った人間の出た場所なら記憶しているから、それを願えば良い。穴はどこにでも通じている。
 そして三回逆回しの鍵。その鍵穴こそ穴だった。殿内は蜜柑に自分のアリスストーンを渡す。

 鳴海、棗が返事したので異変に気づく。(棗は返事しない)フェロモン自白で真相を知る。(う~ん、便利だ)

 蜜柑達が着いた先は山の中。
 着いて早々おなかを盛大に鳴らした蜜柑は、リュックに食料を入れてきたと開けるが、
そこには食料をすっかり食べたペンギーが…。
 ペンギー、食料を食べたお詫びにと、道端にあった実を取ろうとするが、人食い植物に襲われる。
 助けに行く蜜柑。
 その騒動で隣木戦争が勃発、ルカが叩きつけられ、怒った棗がアリス発動、隣木戦争終結する。
 棗が石化した動物や植物があちこちにある事に気づく。石化した人間も倒れていた。
 木に石化のアリスが転移されていたのだ。
 攻撃を避けようとしたルカが蜜柑にぶつかり、蜜柑はペンギーを落とす。
 転がるペンギーを助けようとしてルカが駆けつけるが、
そのせいでルカは石化のアリスの木に囲まれる事となる。
 蜜柑、思わずルカ達を助けようと覆いかぶさる。蛍の名を心で叫びながら。

 目が覚める蛍。ベッド脇には岬先生。「…ンギー…。役立たずがっ…」びっくりする岬先生。
(岬先生にではなく、ペンギーに言ったんだが、岬先生に分かるわけがなく…。
ペンギーの通信で、蛍には状況が分かるのね)

 蜜柑達は石にならなかった。なぜかいつもより体を熱く感じる蜜柑。その様を見て、翼はかけに出る。
 影あやつりで木達を静める。
 蜜柑の無効化が強くなったのも、翼が広範囲の木を沈められたのも、殿のアリスストーンのおかげだった。
 紫のナス型アリスストーンはもらった時より色が薄くなっていた。
 棗は見かけない木の実を動物達が持っているのに気づく。不自然なくらい目立つ色んな穴。
 Zはワープゾーンを使ったのではないかと。(さすが棗、頭が良い)Zの奴らは銃を使っていた。
 火薬の匂いがする穴を動物さん達に探してもらう事にする。
 しかし穴が見つからない内に暗くなり、野宿する事になる。
 ペンギー、ぶどうの実を持ってくるが、ただただ足を引っ張るだけのペンギーを棗は冷たく見つめる。
 ペンギー、蜜柑と近くに湖に水を汲みに行く。
 「ウチはペンギー来てくれた時うれしかったよ。ペンギーは蛍がウチにくれたお守りやもん。
おちこぼれ同士、一緒に頑張ろうな?」
 喜ぶペンギー、蜜柑にペンギーバッチをあげる。ルカが現われ、ペンギーは汲んだ水を持っていくために去る。  助けてくれた事にありがとうと言うルカ。
 蜜柑も、ルカやみんながいるおかげで、真っ暗闇の中、怖がったり不安にならずに、
明日もあきらめず頑張ろうって力が沸いてくる気がすると、満面の笑みでありがとうなと言う。
 顔を赤くするルカ。
 “佐倉がいると、心に羽が生えたみたいになる。
暗いもやをおしのけて、あたたかい陽が射して、ひだまりになる。
今のじぶんを忘れて、自由にどこまでもとんでいけるような、いつもそんな気持ちになる”
 ルカ、アリスストーンを作れるようになったらあげると蜜柑に言う。じゃあ、交換なっ、と蜜柑は答える。
 ルカは蜜柑を遠ざけようとする棗の事を思い出す。しかし本心は…。ルカ、棗を呼んで来ようと、駆け去る。
 棗も又湖のほとりにいたのだが。「アリスストーンを交換するってイミ分かってんのか?」
 それは付き合ってるって事になるのだ。蜜柑がそんな事を知るはずもなく…。
 何も答えてくれない棗に、
ウチのアリスとルカぴょんのアリスじゃ価値がつりあわんとか言いたいんかなあと思う蜜柑。
 そんな事は無いと、自分のアリスが役立った経験を思い浮かべてみるが、いつも棗に使っているなと気づく。
 “ウチのアリスを一番必要とする人って…”
 蜜柑、棗にアリスストーンをあげると言いかけるが、棗はいらねえと言う。そして5年後、髪をおろせと言う。
 顔が赤くなる蜜柑。二人が帰ってみたら、ルカと翼は酔っ払っていた。ペンギーが持って来た実のせいだった。  何か今日可愛いと蜜柑を抱き寄せる翼。
 翼を両手で突き飛ばすルカ、蜜柑に抱き付き、棗がルカの面倒を見る。
 翼は棗にも殴られ、すっかり目が覚め、一人見張りをする事にする。棗が突然咳き込む。彼は血を吐いた。
 ルカや蜜柑に言ったら殺すと言う棗、一年この状況で学園の裏仕事をこなしてきたそうだ。

 学園をこっそり抜け出そうとしている鳴海を岬が止めようとするが、せっかく飲んだフェロモンガードも効果なく、鳴海のキスに沈む。
(制御ピアスをはずすと、フェロモンガードも効果が無いらしい。う~ん、便利だ…)

 穴を見つけて入ると、そこには煙を噴出している穴があった。火口のようだ。蜜柑が鹿を見てトラだと騒ぎ出す。 煙はどうやら幻覚香、火口が入り口らしい。Zはすぐに侵入者に気づく。床が崩れ、蜜柑だけが落ちる。

 蛍の容態が急変。ベッド脇には兄と岬先生。「頑張るんだ、今井っ」蛍をはげます岬。「…この、ボケナスが…」  固まる岬。(ペンギーの事を言ってるんだけどね。岬に分かるはずも無く…)

 レオの件で、檻に捕らわれた蜜柑が無効化のアリスの持ち主らしい事がZに知られる。
 棗と一緒に蜜柑もボスの所に送ろうかと石化のアリスの持ち主、御原(みはら)は言うが、
盗みのアリスの持ち主、安積柚香(あづみゆか)が、「まって下さい」と言う。
 不完全なデータをもとにボスに身柄を引き渡すのは早計、自分が会って確かめると。

 棗は神野先生が言った言葉を思い出し、蜜柑は命を取られるような事にはならない、
それよりバラけないようにと言う。
 棗達は広間に導かれる。

 無効化のアリスの先生の所に入り浸るアリス学園の生徒だった時の柚香。
 彼女は盗みのアリスのせいで嫌われていた。優しい無効化の先生。
 うざがられながらも、せんぱーいと言いながら、柚香につきまとう柚香言う所の歩く18禁男。(鳴海ね)
 雨の中ひざを抱えている柚香に
「おまえがこのアリスを持って生まれたことは、きっと、…ちゃんと意味のある事なんだよ」
と話しかける無効化の先生。
 “先生が死んだなんて嘘でしょ!?自殺なんて嘘よ。これで事故なんて…そんなのありえない。
…先生は殺されたんだ”

 柚香、蜜柑と会う。

感想:蜜柑の母親は、生きてい、反体制組織の人になっていた。鳴海は彼女にラブラブだったと。父親は…。
 先生と生徒の恋愛はスキャンダルだが、よくある事。しかし相変わらず蜜柑は周りをトラブルに巻き込む。
 でも、行動しないと蜜柑じゃないね。学園は信用できないし。
 蛍兄と総代表も学園に忠実と言うわけではないらしい。棗が死ぬのはイヤだな。
 蜜柑の活躍で助けられると良いのだが。蜜柑の父親は私好みね。お亡くなりになっているが…。
 新キャラ、殿は魅力的。相変わらず、セクハラな棗。蛍が委員長の事を大事に思っていて嬉しい。
 蛍兄も、やっぱり冷たい人ではなさそう。この学園で考える頭を持っていれば、色々あるのは予想がつくしね。
 あの石化の人も、自分のアリスのせいで、嫌な目に沢山会ったのだろうな。Zのボスってどんな人だろう。
 しかしペンギー、今の所蜜柑以上にトラブルメーカー。翼先輩のアリス、活躍しまくり。

ちっゃん俳句「債権を 予定するのは 不況かな」
        「感覚や お話しては おもちゃかな」

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海軍提督ホーンブロワー

「海軍提督ホーンブロワー」セシル・スコット・フォレスター ☆☆☆

最後まで書いています、注意!

「ハンガリーの聖エリザベト」
 海軍小将ホーンブロワーは西インド諸島方面の英国海軍艦艇を統帥する顕職にあった。
 彼は六ポンド砲二門、乗組員16名のスクーナー、クラブ号でニューオーリアンズを公式訪問する。
 色々事情があってそれしか無かったのだ。
 そこにはフランスの将軍カーンブローヌ伯爵がチャーターした船が泊まっていた。
 そしてホーンブロワーのために開かれた晩餐会でカーンブローヌに会う。
 カーンブローヌは一緒に同行したフランス総領事の夫人がご不快気味との事で中座する。
 しかしカーンブルーヌが予定を早めて出帆した知らせが入る。総領事夫人は仮病だったのだ。
 狙いが何かは分からぬながらも、ホーンブロワーが来たので急いで出たらしいので、
ホーンブロワーは追いかける事にする。
 彼は事前にカーンブローヌの船に積まれている物が何か調べさせていた。
 それは鷲の飾り物がついた熊の毛皮の帽子だった。それはナポレオン軍の近衛連隊が被っていた物だった。
 ホーンブロワーはカーンブローヌがセント・ヘレナに幽閉されているナポレオンを救うつもりだと気づく。
 しかし応援を頼む時間は無いし、彼我の戦力差は大きく、実力で阻止する事も出来ない。
 カーンブローヌに追いついたホーンブローワーはナポレオンが死んだと嘘をつく。紳士の名誉にかけて誓った。
 カーンブローヌはホーンブロワーを信じ、セント・ヘレナに行く事をあきらめる。
 クラブ号に帰ったホーンブロワーは自分は紳士で無くなった、名誉を汚した、
司令官は辞めなければいけないし、軍籍から退かなければならないだろうと苦悩する。
 クラブ号はポート・オブ・スペインに投錨。そこの総督からホーンブロワーはナポレオンが死んだ事を聞かされる。 ホーンブロワーは思い出す、ハンガリーの聖エリザベトの事を。夫の厳命に背いて貧しい者に食べ物を、
エプロンいっぱいのパンを、運び続けていたら、夫に見つかり、エプロンに何を入れているのだと問い詰められ、
バラの花と彼女は嘘をつき、夫に言われてエプロンを開くと、そこにはいっぱいのバラの花があった。
 人生は出直しがきくのだ。

「南海の星」
 英国では奴隷が禁止になっていた。
 で、英国海軍の艦艇に、公海上で解放された奴隷の頭数に準じて、報奨金がもらえた。
 ホーンブロワーが乗っている船クロリンダ号の艦長サー・トマス・フェルは、浪費家の家内を持つ身でもあり、
金に困っていて、ぜひともその報奨金が欲しかった。
 ホーンブロワー達は奴隷船らしき物を見つける。それはエストレリャ・デル・スル、<南海の星>と言う船だった。 あちらの船は速さもあり、どうやら大胆不敵な船長と、腕こきの乗組員が乗っているらしく、動きも素晴らしく、
結局クロリンダ号は追いつくことが出来ず、サン・ファンに入り込まれてしまう。
 サン・ファンでは奴隷は違法ではないので、捕まえる事は出来ない。
 向こうに泊まっているエストレリャ号を見ながら、ホーンブロワーはある策を思いつく。
 彼は書記のスペンドラブに命令して、サー・トマスにスペンドラブの策として伝えさせる。
 フェルは正直にスペンドラブの策だと告白しながら、その策を提案する。
 今夜のうちにこっそり、エストレリャ号の艦底か舵に吹流しをつけるという物だった。
 吹流し作戦は見事成功、クロリンダ号は無事エストレリャ号を拿捕する。

「血迷える海賊」
 ジャマイカにて、ホーンブロワーは部下達と一緒に地元の名士の舞踏会に赴く。
 食事前の踊りの時間、ホーンブロワーにとって音楽は苦痛でしかなく、踊りには全然興味が無いので、
その間この家の主人とただ会話をしなければいけないと言うのが苦痛だった。
 彼はスペンドラブの庭で涼みたいというのに付き合う。しかし、二人はそこで誘拐される。
 連れて行かれたのは崖の中腹。誘拐者は頭を失った海賊達だった。
 彼らは二人の様子から、ホーンブロワーがスペンドラブを見捨てる事は絶対に無いと気づき、
ホーンブロワーを返して、赦免状を要求させる。
 しかし総督が海賊を許すはずなど無かった。
 ホーンブロワーはでは、自分は引き帰さなければいけないと言う事を言うが、
総督がそれを許すはずも無かった。
 しかし次の朝、スペンドラブが自力で脱出した事を知る。ホーンブロワーは自分で海賊達を捕まえるのだった。

「カラボボの砲弾」
 ホーンブロワーのいるキングストン港に、ミスタ・チャールズ・ラムズボトムがやってくる。
 ホーンブロワーはすでにバーバラからの手紙で彼の事を知っていた。バーバラは彼を褒めちぎっていた。
 毛織物・陸軍御用被服請負業で百万長者になった父親の財産を受け継ぎ、若く、魅力的で、未婚。
 彼は背は低かったが、ハッとするほどの美男だった。
 彼は自分の乗船「アバイダスの花嫁号」にホーンブロワーや総督達を招待する。
 素晴らしい酒、素晴らしい音楽(ホーンブロワーにとってはおぞましい物だが)、素晴らしい食事、
そして感じの良いホスト。
 完璧なもてなしだった。
 ホーンブロワーは演習に出かけ、帰ってくると総督の呼び出しを受ける。
 彼がベネズエラ沿岸を封鎖したと言うのだ。覚えの無いホーンブロワー。どうやらラムズボトムの仕業らしい。
 彼の母親はベネズエラ人、今ベネズエラではボリーバーがスペイン軍と戦っていた。
 ラムズボトムはオランダ船を拿捕、その艦にはスペイン側に送るための野砲も積んでいた。
 スペイン側総司令官はカラボボにいた。
 見つけたラムズボトムの船にはコロンビア人達が、ホーンブロワーに船を渡すために乗っていた。
 ラムズボトムはもうすでに上陸していた。ホーンブロワーはプエルト・カペヨに向かう。
 そうすると人をぎゅう詰めにした漁船が点々と見えた。スペインの残忍に加担した人達だろう。
 どうやらスペインは負けたらしい。上陸したホーンブロワーは砲兵隊に出会う。
 そして前後の馬の間に吊るされた籠の上に人が横たわっていた。
 もじゃもじゃの黒ひげ、熱に浮かされたような目、日焼けしてるのに無残に青白い顔。ラムズボトムだった。
 彼は左腕を失くしていた。ホーンブロワーは自分が連れてきた軍医に見せる事を勧めるが、彼は断る。

「ハリケーン」
 海兵隊の軍楽隊員ハドナットに対し、
頑強かつ執拗な命令不服従の罪状で軍法会議を開いて欲しいと楽長からの告発。
 ホーンブロワーは楽長の話を聞く。楽長によるとハドナットのコルネットの腕は一流で、19歳だった。
 ハドナットは楽譜にはbフラットと書いてあるのにbバチュラルで吹くのだ。フラットでは甘すぎると彼は言うのだ。 命令だと言い聞かせ、もう一度やり直させたのだが、やはり彼はbナチュラルで吹く。
 16名の楽員の前での命令不服従。それで楽長はハドナットを命令不服従で告発した。
 ホーンブロワーはハドナットに会いに行く。
 痛ましいほど若い男で、その目はホーンブロワーを通り越して無限の彼方を見ていた。
 ハドナットによると、あんな音楽は何と言われようと演奏できないそうだ。
 彼はヨークシャの一寒村の少年でしばしばひもじい思いをしていた。
 戦争の末期ごろ、村に騎兵連隊が宿営していて、軍楽隊もいた。彼らは熱心な少年に楽器を教えてくれた。
 やがて少年は田舎回りの劇団に雑役兼楽員として加わり、楽譜を読めるようになり、
病気で置き去りにされたが、海兵隊の強制徴募隊の軍曹に拾われ今に至る。
 バーバラが来た。バーバラにハドナットの事を話すホーンブロワー。
 ハドナットがそんな事で死刑か鞭打ち500回になるであろう事に憤るバーバラ。
 ホーンブロワーは仕事をランサムに引き継ぐ。ランサムはハドナットをきびしく処罰するつもりだった。
 ハドナットが脱獄した。
 脱走兵が捕まると、密告者には十ポンドの賞金が渡され、それはジャマイカでは一財産だった。
 ゆえにジャマイカで逃亡に成功した脱走兵はいなかった。
 ホーンブロワーはバーバラと一緒に船に乗り、帰国の途についた。
 しかし船はハリケーンに襲われる。
 船はかなり浸水し、浮かんでいるのはただただ浮きやすい積み荷のおかげだった。
 ホーンブロワーはバーバラを甲板に連れ出し、縛り付ける綱を探しに行こうとするが、
彼女は危急の時にもかかわらず、前に夫を持ったことはあるが、愛したのはあなただけだと言う事に時間を割く。 ホーンブロワーは綱を見つけ、自分達をマストに縛り付ける。
 彼はフォアマストが無くなれば、船が大分安定しそうだと気づく。
 船長に合図を送るが、船長は心ここにあらずで、らちが開かない。
 ホーンブロワーは自らフォアマストを支えている綱を切っていき、とうとうフォアマストは倒れる。
 船は大分安定し、ハリケーンは去る。
 船長を含めて7名が死に、ホーンブロワーは渇きと飢えに苦しむ皆を秩序だった行動を取るよう指導していく。
 船はプエルトリコに着く。そこで歓迎されたホーンブロワーは、見事なラッパの音を耳にする。ハドナットだった。  ホーンブロワーはバーバラからハドナットの脱獄を助けたのはバーバラだとの告白を受ける。
 自分を一言も弁護せず、この事を告白すればホーンブロワーに嫌われると思い込みながら、
涙ながらに告白するバーバラ。
 ホーンブロワーはその姿を見、彼女が愛したのは自分だけだと言ったことを思い浮かべ、
彼は彼女を抱きしめる、至福を感じながら。

感想:はい、これでホーンブロワーはお仕舞い、後は別巻ですね。
 どなたか物足りない終わり方と書いていらっしゃいましたが、私はらしくて良いかなと思った口です。
 この巻でも、朝コーヒーを飲まないと機嫌が悪いとか、人間くささ丸出しのホーンブロワーですから、
戦いだけが彼の本領と言うわけではないと思います。
 ハリケーンの中頑張ってましたし。 (人間、漂流中は、あきらめで死ぬ人が多いらしい)
 嘘をつくって、あちらではかなり悪い事らしいですね。人間にはつきものだと私なんか思ってましたが。
 そういう私は嘘が大嫌いな黄色いライオンですが。
 本人は嘘つくほうではありませんが、嘘=悪とは思ってませんね。
 「カラボボの砲弾」も良かったです、お金持ちでハンサムなお坊ちゃんが、国のために犠牲になる。
 今なら、もしかして、ビン・ラデイン?ま、まずい…。あのお坊ちゃんがやった事も今ならテロと言われるのか。
 シモン・ボリバルは英雄には違いないが。アルカイダはやり方がひどすぎるしねえ。
 イラクにとうとう子供を乗せたまま自爆テロと言うのが出たって?
 正確には違かったかもしれないけど、子供を使うのは止めて欲しい。


ちっちゃん俳句「感想を 取締役 テレビかな」

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女用心棒バルサ

「女用心棒バルサ」精霊の守り人 第一話 ☆☆☆☆
 原作:上橋菜穂子 キャラクターデザイン:麻生我等 作画監修・作画監督:後藤隆幸 ストーリーボード:荒川直樹 美術監督:竹田悠介 音楽:川井憲次 監督・脚本・絵コンテ:神山健治 演出;河野利幸

 新ヨゴ皇国にやってきたバルサ(安藤麻吹)。ヨゴは田んぼが沢山あり、豊かそうな国だった。
 彼女は男(武藤与志則)に「女の武人とはめずらしい。カンバルから来たのかね」と問われ、「まあね」と答える。 短槍のメンテナンスにこの国に来たそうだ。
 「メンテナンス?ヨゴはカンバルと違って何でも手に入る。もっとも金があればの話だがね」
 「かもね。だが金を持っていると、どこに行っても同じ生き方をしてしまう。
けど金が無ければ、その場に合った生き方が出来る。それはそれで悪くない」
 「ほう~。若いのに面白い事を言う」彼女はちょっと笑い、「もう若くないよ。今年で30だ」と言って空を見上げる。 男が王族の一行が向こうにいる事を知らせる。
 バルサがいる橋の上流の橋を牛車を中心にした行列が通っていた。
 バルサの周りの人間はみな、額ずいていたが、バルサは自分はこの国の人間ではないと、
そのまま歩き去ろうとする。
 牛車を曳いていた牛が橋の真ん中で突然暴れだし、牛車の中にいた人が川に落ちる。
 バルサは荷物をおろし、槍に腕輪(?)から引っ張り出した糸を結びつけ、槍を木に投げつけ、自分は糸を持って川に飛び込む。流れてきた人を追いかけるバルサ。
 それは少年で、ようやく彼を捕まえた時、川上から牛や牛車が流れて来、二人は川に沈む。
 その時二人は球に包まれていた。バルサは少年を川べりに無事助け出す。
 「おまえら下賎の者が、王族を見てはならん!」と下々の者に頭を下げているよう命令しているお付の者達。
 バルサは黙って去る。

 タンダ(辻谷耕史)が橋の板をドンドンと踏みつけると、
下にあった小屋から少年(トーヤ=浅野まゆみ)が出てくる。
 タンダはその少年からバルサが来たか知ろうとしたらしい。
 バルサがいなくなってから2年、そろそろ来てもおかしくない。

 屋台街で食事中のバルサは剣呑な感じの4人連れに気づく。
 4人連れに聞かれたらしい女がバルサの方を指差しているのだ。バルサは食べるのを止め、金を置いて去る。  暗い裏道で4人連れに挟みうちにされたバルサ。
 彼らの中の年配の者が王族を救った武人について聞いてきた。
 「さあね」と答えた彼女に、白刃を向けるもう一方から来た2人。
 彼女は2人を軽くいなし、剣を抜こうとした3人目に槍を突きつける。
 彼らは二ノ妃から命令されて王子を救った人間を探していたのだった。
 今の事でバルサがその武人であると確信した。
 バルサは二ノ宮に連れて行かれ、もてなしを受ける。
 景色の良い風呂場で湯浴みし、山海の珍味がずらっと並べられる。
 バルサは報奨金をもらい、一部屋はある布団が敷かれている部屋に案内される。
 布団に寝っころがったバルサだが、人の気配に気づく。二ノ妃(篠原恵美)だった。
 彼女は眠たげな皇子(チャグム=安達直人)を連れていた。
 二ノ妃はバルサに皇子を帝の刺客から守ってくれと頼む。牛車の事だけでは無かった。
 半月前にも湯治場の湯が噴出し、あやうく命を落とす所だった。
 二ヶ月ほど前、皇子は夜な夜な妙な事を口走るようになり、星読み博士に寝姿を見させたら、
彼は得体の知れぬ物がこの子の身体に取り付いていると言う。
 星読みは聖導師に相談、聖導師から帝に話が行ったのだろう。
 この事が知れたら、神の子である帝の威信が傷つく。二ノ妃はバルサに宝石、金貨一山を差し出す。
 「お妃様、お話は大体わかりました。ですが、これはあまりにも卑怯な仕打ちでございます」「どう言う事じゃ」
 「皇子の命を救った褒美が命を奪われる事では、卑怯とも言いたくなる」
 「誰も、そなたの命を奪うなどとは申しておらぬ」
 「そうでしょうか。私のような身分の者がこんな話を聞かされたら、お妃様の願いをきく以外に選ぶ道は無い。
ですが、ききいれた所で命の保障も無い。しかも、お妃様は度を越した世間知らず。
宮の紋章が入った宝石など使えば、たちまち足がついてしまいます」
 「そうか。けれど私の自由になるお金は、それしかないのじゃ。
…確かに、この秘密を知った者をただで生かしておくわけにはいかんな。
バルサよ、今ここで死ぬか、皇子と生き抜く希望にかけるか、どちらかを選べ!」
 「お妃様と言えど、心を許せる手勢は少ないようですね。
後ろの部屋に二名、廊下に三名、この者達を入れて七名とは、哀れだ」
 バルサは素早く槍を足で蹴り上げて手に取り、妃達に突きつける。
 「動くんじゃないよ!では、まず宝を頂きましょうか。そら!」
 報奨金が入っている袋を宝石や金貨が山になっている所に投げ出す。
 「それに入るだけ入れな!お妃様、先ほどなぜ私が用心棒をしているのかと聞かれましたね。
私は、ある事情から、八人の大切な人の命を奪ってしまった過去がある。
ですから、その八人の魂を弔うべく、それと対等の命を救うまで、用心棒稼業を続けているのです」
 「八人の魂…」「皇子を引き受けましょう」二ノ妃は嫌がるチャグムに自分の耳飾りを渡す。
 バルサは皇子の寝間に火をかけて、逃げ道まで案内しろと言う。
 皇子を連れ、出て行こうとするバルサに二ノ妃が声をかける。
 「バルサよ!わが息子の命、そなたが救う何番目の命じゃ」「八人目の命にございます」

感想:実はこの原作は読んでいる。一冊目だけ、つまりこの話しだけ。
 それなりに面白かったけど、続きをわざわざ買うほどではなかった。とても人気があるみたいだけど…。
 ナルニアだって2冊目以降が良いんだもんね。ハリポタも後の方が良いし。今回は丁寧に作っていて好印象。
 美術が綺麗。バルサは不細工とは思って無かったけど、タンダが良い男だな。まっ、良いか。
 でも、美形ばかりだとつまらないぞ。
 「彩雲国物語」最後まで見ちゃったが、あれの欠点は美形ばかりな事と思っているもんね
(後、名前をさっぱり覚えられない事。
私は笛の人と、仮面の人と、お父さんと、おじ様と、ひげ生やしていて後に剃っちゃった人が好きだ。
後、死んじゃった美形の悪役も好きだ。王もちょっぴり好きだ。名前は覚えていない……)。
 美形じゃない人間を魅力的に描く事は可能だ。30才って確かに見た目はそれほど年に見えないね。
関連サイト
囲炉裏端の鍋

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