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新しきバイアウト

「新しきバイアウト」ハゲタカ 最終回 ☆☆☆☆
原作:真山仁「ハゲタカ」「バイアウト」 脚本:林宏司 音楽:佐藤直紀 演出:大友啓史

 大空電機はホライズンと業務提携せざるをえなくなる。
 アラン・ウォード(ティム)は新しい取締役として大賀康男(松重豊)を紹介する。
 芝野健夫(柴田恭兵)は再生担当役員として本部長兼備で新体制に招かれる。

 病院のベッドで気がついた鷲津政彦(大森南朋)は足の感覚が無い事に気づく。

 一方大空電機では赤字部署が次々と身売りされていく。芝野は従業員の攻撃の矢面に立たされる。

 西野治(松田龍平)と会う三島由香(栗山千明)。彼は2億で保釈されていた。
 由香はお父さんが必死で掻き集めようとしていた2億円と治が保釈のために使った2億円は全然違うと言う。
 何が違うと問う治に自分で考えることよと言って去る由香。
(適切な答えが浮かばなかったんだと思うが、どうなのかな。
まあ、強いて言えば、集めるのが途方も無く難しい2億と、集めるのが簡単な2億。
でも、自分のためだけではない2億と、自分のためだけの2億って方が正解か)

 鷲津はリハビリに精を出す。
(リハビリって言うと一定以上の期間が過ぎると、自費でいかなければいけないと言う法律を最近作った政府が、あまりに不評で又考え直しているのよね、確か。
障害者についての法律改正と言い、なんか小泉政権って、
ただただ弱者に厳しい政策をしていっただけなのかな。
まあ、政治の事はろくに知らないし。日本が借金がやたらとあるのは確かだし。
でも、弱い人にシワ寄せが行くのが良いとは言いがたいし…)

 芝野は半導体事業本部部長の町島重雄(49)に通常の退職金の1.5倍を提示する。
 芝野は雇用先も紹介すると言う。
 営業開発部次長の小島慎一(46)には、
これからの業務には英語が必要なのでTOEICで800点以上取れないと業務に支障が出ると言う。
 端末事業部の牛島誠二(徳井優)は芝野とともにリストラについて従業員から責められる。

 由香は鷲津に芝野の苦境を話す。

 雨の中、芝野は葬式に赴く。
(「七人の侍」で外国の方は雨の中の戦闘と言うのが印象的だったみたいね。日本にとって雨って普通だから。
そういえば、西洋の絵って雨、あまり描いてなかったけ?ヘタな事を書くと、無知がばれそうだが…。
知ったかぶリンだから…。印象派の前にも、ちゃんと雨の絵を描いてたりして…。
雪の絵は無かったかと思うが…)
 牛島の葬式。
 牛島の息子(浅利陽介)から「帰れ!」と怒鳴られる芝野、
その瞬間由香に「帰れ、人殺し!」と怒鳴られた鷲津の姿が脳裏に浮かぶ。
 寺の前に由香がいた。由香に牛島の事を話す芝野。牛島はとても良い条件で新会社に残れた。
 しかし彼の部下達は半分以上切られ、残った社員達もけっして良い条件ではなかった。
 牛島は真面目な人間で、ひどく責任を感じ…。
 芝野は息子と目を合わせられなかった、こんな事は二度とあってはならないそう思って、
銀行を辞めたはずなのにと、嘆く。
 そんな芝野に由香は鷲津がリハビリを頑張っていると話す、
彼がテクスンと大空電機の業務提携を図っていた事も。

 大賀はとうとうレンダント社にレンズ事業部を売る事を話す。
 最初の計画ではレンズ事業部で切るのは38人だったが、レンダント社に売ると、
リストラされる人間は5倍以上になる。
 工場はアメリカに移転、残った従業員の大半は辞めざるを得ない。

 芝野は鷲津に会いに行く。芝野は鷲津に大空電気の事を今どう思っているか聞く。
 鷲津は正直もう疲れました、大空の事は忘れたいと言う。
 「ダメだ、俺は許さない。
バブルの落とし前をつけていないニッポン、おまえ前にそう言った、おまえこそ、大空電機に、
落とし前をつけるべきだ。
 鷲津、…おまえと俺は、同じだ。頼む、協力して欲しい。レンズ事業部を救いたいんだ。
 もう一度ファンドを、ファンドビジネスを、やる気はないのか」
 鷲津はホライズンから36億円の分配金の掲示を受けていた。
 受け取れば、向こう10年ファンドビジネスに関わる事は出来ない。
 鷲津にとって、それは死を意味することで、とうぜん断った。鷲津は鷲津ファンドを立ち上げる事を決意する。
(BLファンが喜びそうな展開かと思ったが、黒鷲津も捨てがたいし、そう喜ばないかな。どっちかな)

 中延五郎(志賀廣太郎)と村田丈志(嶋田久作)は鷲津の元に来た。
 芝野はこっそり大空電気の資料を集め、村田に渡す。
 鷲津はレンダントの狙いが加藤幸夫(田中泯)である事を知る。鷲津はエンプロイー・バイアウト(EBO)を狙う。
 それは従業員による企業買収だった。

 加藤達は倍の年俸を提示される。

 鷲津はニューファースト銀行、パートナーズ生命保険、菱井ホールディングスに出向き、出資のお願いをする。
 しかし断られる。鷲津は飯島亮介(中尾彬)にも会う。飯島はレンダント社がすんなり引き下がると思うかと言う。 鷲津はレンズ事業部を海外に売り渡すと言う事は大事な技術を流出させ国益をおびやかすという事にもなりかねないと言う。
(金型問題とか思い出すなあ。
まあ、大企業が中小が頑張って作った金型を安い人件費の国に持っていって、作らせたって物だが。
人の努力を平気で踏みにじる行為。国益にも反すると思うが。)
 アメリカならば業界団体がロビー活動を通じて徹底的に反対する事。飯島はわしにロビー活動しろと?と言う。  鷲津は私の全財産が振り込まれている、お好きなだけお取りくださいと、小切手を渡す。
 「我々はハゲタカだ。最後まで、ハゲタカなりのやり方を通させていただきます」(中尾さんの飯島、良い!)

 雨の中、鷲津は車の中で待つ。そこは、三島製作所の前。
 芝野は千円でも一万円でも良いと、三島頼子(唐木ちえみ)に出資を頼んでいる。

 誰もいない教会(病院についてる教会か?)、鷲津は治と会う。治は父親の最後の言葉を鷲津に聞かせる。
 「どんな顔して、親父はこれをのこしたのかなあって、何度も何度も、繰り返し聞いて思ったよ」
 「西野さんはおまえに旅館を継がせたがってた。誰よりも、おまえの事を買ってた。
それは金持ちになれって事じゃない、きちんと事業をするって事だ。戻って来い、もう一度」

 芝野と鷲津は大木会長の墓に詣でる。そこに由香が来る。
(動物的な勘……?さすが、女…。会えなければ会えないで、会いに行けば良いと思ったか。
おそらく、時期はお彼岸。大木会長の墓参りのついでに会えれば良いなと言う所)
 由香は三島製作所からの出資金を渡す。

 鷲津は加藤と会う。「一度、ハゲタカとやらにお会いして、聞いてみたかった」「何でしょう」
 「他人の金を使って、見ず知らずの会社に投資する、それがあんた達の仕事だ。
…あんたら、何かを作るわけでもないし、なんら価値を生み出すわけでもない。…所詮金なんだろ。
ただの紙っ切れじゃないか。ただの紙っ切れだよ」
 「ただの、紙切れですか。…その紙切れのために、みずから首をくくって死まう人もいる。
ただの紙切れと言ってしまう事は、私には出来ない。
加藤さん、今までの私なら、あなたがレンダント社に提示された金額の倍を、ここに置けばそれで良かった」
 「どうしてそれをやらないんだ」「これは、三島製作所のみなさんが、私に託してくれたお金です」
 「三島製作所?」
 「我々と、加藤さん、あなたが作る新会社のために投資してくださるそうです。
社員全員が、わが身を削って我々に託してくださった」
 その小切手を見つめる加藤。額面、328万6427円。
 「確かに、世の中の99.9%が金で決まる、金でほとんどの事が解決する。
だけど、残りの0.1%、こればっかりはそうもいかない。私はこの仕事を通じて、逆にその事を学びました。
部品一個です。
大きな機械の中の、たった一個の部品、だけど、そこに、大木昇三郎が宿っているように、部品一個で、
一生忘れる事の出来ない、思い出が出来るように。
 加藤さん、あなたも大空電機全体から見れば、部品一個だ、0.1%です。
 だけど、その0.1%が時には全てを変える事が出来る。
 どういう使われ方をされるのか、その事によって紙切れ自体の価値が変わる。
 それは、あなたがた職人の技術も同じじゃないんですか。加藤さん、かけてくれませんか、私と芝野に」

 加藤はレンダントに行ける50人に話す。
 「今日はみんなの意志を確認するために集まってもらいました。
その前に一つ、私にも言わせて欲しい、年寄りの冷や水だと思われても構いません。
私は40年ここで働いてきました。レンズを磨く事に、毎日生きてました。
この工場で、この仲間達、が私の人生の全てでした。みんなそれぞれ考えがあり、生活がある。
レンダントに行きたければ行けば良い。だけど、我々50人は移れても、残りの298人は首を切られる。
仲間の犠牲の上に新天地に行ってレンダントの製品を作る。
そこに希望はあるんだろうか、誇りはあるだろうか。
…戦後の焼け跡から大木会長が何を思われて大空電機を作られたのか。
我々技術者も技術が何のために使われているのか、責任をもって感じ続けなきゃいけないと思う」

 経済産業省は光学機器事業の技術および施設が海外に移転し、軍需産業に使われる恐れがあると、
大空電機のカメラ・レンズ部門売却話に不快の念を示した。
 鷲津は大空電機のカメラ・レンズ事業部をEBOの形で本体から独立させていただきたいと、
大賀とアランに話を切り出す。
 希望譲渡金額は120億円。出資者はレンズ事業部の従業員253名、他取引先3社、およびMGS銀行、
そして中国のテクスン社。
 大賀はとうてい受け入れられないと言う。
 鷲津はカメラ・レンズ事業部をレンダント社に売却した場合に退職を希望する従業員のリストを出す。
 その中には加藤の名があった。新会社の社長は芝野。あけぼの光学と言う名で新会社を設立。

 鷲津は三島製作所に赴き、親父さんの遺影に手を合わせるのだった。

感想:まあ、独立しても、うまく行くかどうかはわからない…。ああ、難しいなあ。
 飯島は金に目がくらんで出資?!まあ、鷲津をある程度信頼してるんだろうが。お金の事は考えた事がある。  頭でっかちさんだから。初めはおそらく物々交換だったんだよね。
 でもそれではお互いの欲しい物が違うとうまくいかない。で、お金が発明された。
 マルコ・ポーロって、中国では紙のお札を使っているって言って、
そんな事は無いだろう嘘だとバカにされたのよね。
 日本で紙のお金って明治から?最初の頃の紙幣は金兌換券で、金に替えられたと聞いたような…。
 単なる紙切れがそれ以上の価値を持つのは、政府がそう保証しているから。
 その政府の保証が無くなれば、お札はただの紙切れ。お金とは流通のための道具。
 でも貯金ってお金が溜まっていくと本当に嬉しいみたいで、それが目標になっちゃうみたいね。
 どっかの教室でやった実験でも、お金をうまくもうけたチームの方が、さほどお金をもうけなかったチームより、
寄付とか出し惜しみしたとか…。
 シンガポールでも財布を落とす実験をしたら、お金持ちの方が着服したとか…。
 でも、シンガポールよりもっと余裕の無い所でやったら、やっぱり普通の人も拾った財布自分の物にするでしょう。
 警察に信頼が無い国もあるしね。
 お金持ちは金欲しいって言う有象無象が集まってくると思うし、疑い深くなるだろうし。
 お金は確かに流通のための道具にすぎないけど、それ以上の力を持ってるよねえ。
 鷲津は最初から黒くなかったと思う。従業員それほど無茶に切ってないし、会社を再生している。
 大空電機の場合、ホライズンの目的はあくまでレンズ部門だけだし。リストラはつらいねえ。
 みんなで給料安くして頑張ろうというわけにもいかないのだろう。
 能力あるなら、高く買ってくれる所に行きたいし。今も苦労してる所はいっぱいある。
 このドラマのおかげで経済ニュースが本当に身近になったね。
 タイミング良く、バンバン似たような事件が起きるし。ハゲタカさん、地方で再生事業をどんどんやってるそうね。 外国人の方が、日本人より着眼点が良いのか。

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