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ホワイトナイト

「ホワイトナイト」ハゲタカ 第5回 ☆☆☆☆☆
原作:真山仁「ハゲタカ」「バイアウト」 脚本:林宏司 音楽:佐藤直紀 演出:掘切園健太郎

 西野治(松田龍平)は鷲津政彦(大森南朋)に手を組まないかと言ってくる。しかし鷲津は断る。

 ハイパー・クリエーションはインターネット広告業で事業を拡大、2000年新興市場に上場し、
いまでは年商300億を上げるまでに成長していた。
 株主総会の時点では3%強の株を保持していたが、総会直後に一気に買い進め、
すでに5%を超えていると思われる。
 バックはMGS銀行。三葉の常務だった飯島亮介(中尾彬)が副頭取になっていて、彼が実権を握っていた。

 鷲津は中延五郎(志賀廣太郎)に例の件でテクスンのリー社長にアポを取ってもらえませんかと頼む。
 テクスンとは中国の電機メーカーだった。

 鷲津は大空電機にTOBを実施する事を正式に発表する。
 買い付け期間は7月5日から8月15日、
買い付け価格は直近一ヶ月の終値平均899円に27.9%のプレミアムをつけた1150円、
株式の51%以上の買い付けを目指す。
 三島由香(栗山千明)は鷲津に質問をぶつける。ハイパーとホライズンは提携しているのでは?
 「そのような事実はございません」経営権を取得したら、具体的にはどうするのか。
 「大空電機のフェニックス計画よりも、現実に即した形で、再建計画を推し進めていくつもりです」
 大規模なリストラが行われるのですか。
 「大空電機再生のために、あくまでも前向きなリストラは、行うつもりです」

 鷲津は一人、大木昇三郎の墓参りをしていた。そこに由香もいた。由香は会長に何を話していたのかと聞く。
 約束をやぶりました、今度はTOBで強引に獲りに行きます、そう報告しにきたのか。
 株主総会での会長の手紙をどう受け止めたのか、古い経営者のたわごとにしか思えなかったのか。
 鷲津は答える。
 マスコミが美談で持ち上げるだけ持ち上げて、自分の会社にメスを入れる事が出来なくなるくらい、
会長をがんじがらめにしてきたのではないのか。
 「こっちがあなたに聞いてるんです」
 「…本当に聞きたい事は、他にあるんじゃないですか。
大木会長には、改めて大空電機は任せて欲しいと言いに来ました。
あなたにも最後まで見届ける義務があるはずです」

 大空電機の社長塚本邦彦(大杉漣)に飯島から増資をしたいと言う話しが来る。
 塚本は芝野健夫(柴田恭兵)と一緒に出かける。

 鷲津はアラン・ウォード(ティム)達にはニューヨークに行くと言って、上海に赴く。

 飯島は治を塚本と芝野に紹介する。治はハイパーがホワイトナイトになると言う。

 鷲津はリー・ジェンミン社長(薄宏)と会う。

 治は経営陣と従業員はそのままで良いと言う、ただの資本経営だと。
 治は自分が経営者になる上で一番影響を受けているのが大木会長だと、例の「大木流経営論」を出す。
 その本はまっさらで、新品同然だった。

 鷲津はTOBで経営権を獲った後、大空電機全体をテクスンに引き受けてもらうつもりだった。
 テクスンなら大空電機の雇用だけではなく、子会社や系列も守られる。
 リー社長はふところからぼろぼろの「大木流経営論」を出す。
 その本には「企業は人なり 大木昇三郎」と言うサインも書かれてあった。
 「会長にようやく恩返しが出来るかもしれない。前向きに検討させてもらいます」鷲津は頭を下げる。
 リー社長はホライズン本社はもちろんこの話を知っているのかと聞く。もちろんだと答える鷲津。

 料亭から出てバンに乗り込む治。そこには村田丈志(嶋田久作)がいた。

 アランは鷲津が嘘をついた事を知る。そして本社から話を聞かされる。

 マスコミからハイパーと業務提携したのかと質問される塚本。(もちろん治のリーク)
 塚本は「大木流経営論」を読んで、心を落ち着かせようとする。
 バッティングセンターに一人いる塚本、突然声をかけられる。「経営者って、孤独ですよね」治だった。
 一人で考えたい時は会社の人にも内緒で塚本は必ずここに来るのだった。(おそらく村田が調べたのだろう)
 治はホライズンが経営権を獲れば、まっさきに首を切られるのはあなただと言う。
 鷲津は現経営陣は一掃するだろう。そして後任に芝野を推すだろう。目を見開く塚本。
(毒を吹き込まれたのよね、塚本さんは。トップは実際孤独。誰を信用するかは難しい所。)
 塚本は役員会議でハイパーとの業務提携を前向きに検討すると言う。芝野の声に耳を全然傾けない塚本。

 治は1470円で大空電機へのTOBに踏み切ると発表する。

 鷲津は1470円と言う金額を聞いて、1570円にする。

 治は由香に「俺をテレビに出さない?」と言う。

 治は由香のプライム11に出る。
 治はなぜホワイトナイトに名乗りを上げたのかと聞かれ、
大空電機のような日本を代表する企業が外資ファンドによってバラバラにされていくのを指をくわえて見てるわけにはいかなかったと言う。
 治は西乃屋の話をする、ホライズンのせいで父が亡くなった事を。
 そして由香の実家の事まで話す、由香の父親の自殺の事まで。
 そして由香の実家、三島製作所が大木会長に救われた事、そこをホライズンが切ろうとしている事まで話す。
 それを見ている鷲津。由香は番組の後、治が自分の実家の事まで話した事を責める。

 治のテレビ出演後、ホライズンは電話が殺到し仕事にならない。ホームページのサーバーもパンク。
 「人殺し」とか責める言葉が大きく書かれたファクスが何枚も送られてくる。
 そして、鷲津あての郵便物の中に銃弾が入っていた。治は黒い繋がりも噂されていた。
 そして会社に村田がいない事に鷲津は気づく。

 ハイパーに果たして大空電機をTOBをする力があるのか疑問を口にする芝野。
 しかし、塚本はハイパーのバックにはMGS銀行がついているから大丈夫だと言う。
 治には悪い噂もあると芝野は言うが、
「大丈夫!あんな奴いくらでもコントロールできるよ」と塚本は歯牙にもかけない。

 鷲津はハイパーに出向き、治に会う。治に部屋にある神棚を見て鷲津は言う。
 「ITの連中には、意外にも神頼みをする奴が多いと聞いた事がある。
自分達の仕事が、運良く時流に乗っただけの虚業だと、本能的に感づいている。だから神頼みになる」
 一笑して治は言う。「それを言うなら、あなたも似たような物でしょう」鷲津は治のデスクに銃弾を叩きつける。
 転がる銃弾。「祭り上げられてるのは、おまえじゃないのか」部屋から出る鷲津。鷲津は村田に会う。
 「残念です、今のあなたには付いていけませんでした」
 その言葉を背中で聞き、立ち去ろうとする鷲津に声をかける村田。
 「鷲津さん!あなた、そんなに必死になって何を追いかけてるんですか」

 由香は大空関係のネタからはずされる。実家が関係してるからだ。

 ホライズン本社のアルバート・クラリス(イアン・ムーア)から目的はあくまでレンズ部門なんだから、
レンズ部門だけ買えと命令される。
 出来ないと鷲津は答える。アランからもレンダント社ではなく、テクスンに売ろうとしている事を非難される。
 治はTOB価格を1670円に引き上げる。
 アランは本社に鷲津がテクスンのリー社長に会うために別荘に向かっている事を報告する。
 リー社長は来なかった。クラリスが手を回したのだ。

 芝野は治に会う。業務提携の内容を聞きに来たのだ。尋常ではないTOB価格、財務状況は大丈夫なのか。
 本当は何を言いに来たんですかと言う治に、芝野は「お父さんの弔い合戦のつもりなら止めた方が良い。
 誰も喜ばない。あなたのお父さん…」と言いかけるが、治にさえぎられる。治は芝野に帰ってもらう。

 由香は鷲津にテレビに出て治と対談しないかと電話する。

 夜、芝野はレンズ部門に赴く。そこには加藤幸夫(田中泯)がいた。
 芝野はレンズ部門に会長の思いとか、大空電機のたどってきた時間の重みを感じに来たのだ。
 「伝統は、守るべきものだと思ってたが、いつのまにか、壊すべきものになってしまった。
いつから、伝統の価値はこんなに低くなったんだ」
 「…そうですね」「会長は、会社を塚本社長とあなたに、託した。よろしく、お願いしますよ」
 
 鷲津は治と対談するため、プライム11に出る。
 鷲津は自分達の再建計画にのとって再生を行えば、大空電機の企業価値は必ず上がると言う。
 「失礼ながら、ホライズン・ファンドにそれが出来ると思えない。すぐに転売する気でしょう」
 「それは、あなたじゃないんですか。主力商品である、冷蔵庫を発売開始したのは、昭和何年ですか」「はい?」 「高倉工場の従業員の数がわかりますか。半導体の設備投資にいくらかけているかわかりますか。
業務部門の損益分岐点、キャッシュフロー、国際競争力のある技術はどれで、
他社に任せたほうが良い部門はどこですか。
…それもわからず会社経営が出来ますか。
虚業のネット企業が、膨らんだ時価総額を利用して、
大空電機と言う実業を手に入れたいだけなんじゃないですか」
 答えにつまる治だったが、「一夜漬けにしては、立派じゃないですか」と言い返す。「何?」
 「大空電機にホワイトナイトとして認められてる者として、改めて言わせてもらいます。
私は、大空電機の御力になりたいだけです。もっと言えば、あなたの犠牲者をこれ以上、出したくない。
私だけで十分です」
 CMになる。
(もっちろん、鷲津さんは全ての情報を把握してるのよね。
積み木エピソードだって、読んだか見たかしたんだろう。どんな細かい情報も把握して臨むのが鷲津スタイル。
それに比べて治が何も把握していないのは明らか)
 アランが来て携帯を差し出す。携帯に出た鷲津は携帯を壁に投げつけ「ふざけるなー!」と叫ぶ。
 鷲津は解雇されたのだ。後任はアラン。ホライズンは買い付け価格を変更しない。
 TOB合戦はハイパー社の勝ち。それをニュースで知らせる由香の手はふるえていた。

 大空電機はハイパー社と業務提携。
 しかしその2週間後、ハイパー社にインサイダーの容疑で東京地検特捜部の強制捜査が入る。
 治が買収発表前に、個人資産で株を購入、投資組合名義で別会社も作っていた。新代表はホライズンになる。 MGS銀行はハイパーへの資金を回収。大空の株価大暴落。

 由香は中延から鷲津の解雇の理由が自分である事を聞く。

 鷲津の元に治が現われる。「ずっと、あんたの背中を追ってきたけど、俺もあんたも、もうおしまいだな。
(鷲津さんはおしまいじゃないよ。治だっておしまいじゃないと思う)
結局、俺達も、金に振り回されただけなのか」
 治は持ってきた鞄から札束を取り出しては放り投げていく。鞄から拳銃が転がり落ちる。
 それを拾い、鷲津に銃口を向ける治、ちょっと苦笑する。「撃てよ」
 笑い顔からマジ顔に変わり、「くそっ!」と叫ぶ治、自分の頭に銃口を突きつける。
 鷲津は急いで、治から銃を取り上げようとする。もみ合いの中、銃は発射され、鷲津は倒れる。

感想:ああ、私の(?)鷲津さんがDVDを買え買えと言っています。どうせ、買ったって見ないのに。
 鷲津さんを見ているだけで幸せ状態です。お手軽だなあ、私。黙って苦闘する男は美しすぎる!
 あれでは解雇されるのは当たり前かと思いますが、優秀さはわかっているんだから、捨てる神あれば、
拾う神ありよね。
 村田さんも優秀だから、いつでも働く先はあるわね。IT企業の方々、虚業とか言われると痛いだろうなあ。
 でも、みんながみんな虚業では無いでしょう。
 確かに、ライブドアが何でもうけているのか良くわからなかったけど…。
 塚本さんは自分のせいとは言え、哀れね。

他の方のブログを読んでの感想:松田龍平さんのお父上に関して言及している方が多いですね。
 あまりにも有名な親を持つと重荷なのではないかと思って、言及は避けていました。
 それとも龍平さんはお父さんの事を言われると、嬉しいかな?
 優作さんがなさった役を龍平さんがやるとどうなるかを想像してみました。やはり肌合いが違いますね。
 もちろん優作さんのすごみはすごいですが、龍平さんには優作さんには感じなかった色気があります。
(あっ、でも優作さんの熱狂的ファンは一杯いるし、私が知らない色気がある可能性はある…)
 優作さんが治を演じるとどうなるかを想像してみました。
 もちろん優作さんが治を演じるなら、優作さんに合わせた脚本に代えるでしょうが、私は今の治が好きです。
 自分の父が偉い祖父を超えようと事業を拡大し、
それゆえに足を引っ張るとわかっていても手放せないのだとちゃんと理解し、そういう父に苛立ちを覚え、
いざ父が死ぬと、自分のせいだと呆然とし(昭吾は自殺とは言えませんが…)、
鷲津の行った事は正しい事だと理解し、鷲津にあこがれ、同時に憎しみも抱き、
危ない橋を渡ってもがむしゃらにのし上がり、鷲津を追い詰めようとして、自分が堕ち、
若さゆえにかあっさり絶望する、その客観的な理解力と、ナイーブさ、いとおしい物かと思います。
 優作さんって言うと、私は怖いってイメージが離れず、龍平さんの方が好みでしょうね。
 大森さんのお父上も、名前を聞くとすぐ思い浮かぶ印象的な方ですが、やはり優作さんの名前の方が大きく、
大森さんのお父上について言及なされている方はあまりいらっしゃいませんね。
 鷲津が「撃てよ」って言うの、かっこいいですか?いや、私は全然そう思わないです。
 治を人殺しにはしたくないし、お母さんが可哀相だ。
 私が鷲津だったら、
「それ、どうするの?」って言うか「それ、捨てろよ、害になるだけだ」と言うかどちらかを言いそうです。
 日本で銃を見ても現実感わかないから、怖いとかはあまり思いそうに無い。鷲津、心身疲れ切ってるし。
 もちろん、自殺しようとしたら止めようとするでしょうし、鷲津と違って、私なら、あっさり死ぬでしょう。
 でも、その前に、力無いから、治が自殺するのを阻止出来ないかも…。
 ついでに言えば、携帯投げつけるのもねえ…。
 私の(?)鷲津さんなら、解雇される危険性はわかっていると思うから、感情爆発させないと思うんだけど…。
 まあ、それだけ三島製作所を守ろうと必死だったと…。ちまたには由香との恋愛説も出ているそうな…。
 う~ん、現実的には、あると思うけど、このドラマではそういう所は排除したそうだから、無いんだろう。
 男だったらねえ、取引先の父親とは似ても似つかない美人なお嬢さんは印象的でしょうし、罪の意識もあるし、あっちが纏わり付いてくるし、そりゃあ、守りたいと自然に思うでしょうね。
 由香だって、鷲津が金儲けだけではなさそうだと気づいているから、ずっと見守っていたし、
嫌いではないでしょう。
 原作とドラマは別物だそうですね。なんかえらくかっこよく描かれているとか、鷲津さんが。
 どうも、ドラマの鷲津さんの方が好きそうだな。
 私、結構本を読んでいる方かと思っていたのですが、考えてみれば、経済物は一つも読んでいず、
読みたいとも思っていない事に気づきました。
 ドラマは好きなのにねえ。ドキュメンタリーも見るし。

関連サイト
ALBEDO0.39
薄宏のongakuen
非生産的な昨日・今日・明日

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