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日本を買い叩け!

「日本を買い叩け!」ハゲタカ 第1回 ☆☆☆☆☆
原作:真山仁「ハゲタカ」「バイアウト」 脚本:林宏司 音楽:佐藤直紀 演出:大友啓史

林に虫取りに来た子供達、プールに沢山のお札が浮かんでいるのを見つけ、
そのお札を虫かごに突っ込み始める。
 お札と一緒に男(鷲津政彦 = 大森南朋)も顔を下にして血を流しながら浮かんでいたのだが…。
 (ここ、ありえないと思う。
子供は怖がりなんだから、血を流している男と一緒に浮かんでいる札は拾わないでしょう、気持ち悪いから)
 そのお金で沢山おもちゃを買う子供達。男は病院に運ばれる。彼は生きていた。悲劇は9年前に始まった…。

 1998年6月ニューヨーク、投資会社ホライズン・インベストメント・ワークス。
 鷲津は日本で稼いでくる事を命じられる。

 8月東京、三葉銀行・役員会議室。国は銀行への締め付けを強めていた。
 (確か自己資本比率を国際基準に合わせるために一生懸命だったような…。
うわっ、経済詳しくないのであやふやだけど…間違ってるかも……)
 三葉銀行も不良債権を何とかしなければならない。
 三葉銀行の不良債権対策は芝野健夫(柴田恭兵)に託されていた。芝野は西乃屋に行く。
 西乃屋は趣のある和風の旅館だったが、経営難に陥っていた。
 芝野は経営者の五代目西野昭吾(宇崎竜堂)にゴルフ場を手放す事を提案するが、
昭吾は長い目で見れば景気も回復すると断り、何とか助けてくれと頭を下げた。

 芝野は経営陣にバルクセールを提案する。バルクセールとは不良債権をまとめて買ってもらう事。
 買ってくれるのは外資ファンド。この手のファンドはかの地ではハゲタカと呼ばれていた。
(でも、日本の銀行ではどうしようもないから外資に売ったのよね。つまり、頭の差?)
 芝野のリストには価値のある債権も含まれていて、その中には西乃屋もあった。
(せっかく再建案を提案しても、経営者に断られればしょうがないよね)
 三葉銀行にホライズン・インベストメント・ワークスの人間がやってくる。
 その代表者鷲津にお久しぶりと言われて驚く芝野。
 丸の内支店で半年ほど一緒だったと言われても思い出せない。最低410億で買ってくれと三葉は要求する。
 値段によっては売却しないと常務の飯島亮介(中尾彬)は釘を刺す。不良債権についての資料開示。
 三葉は三日間を見込んでいたが、ホライズンは2時間で良いと沢山のコピー機を用意していて、
素早くコピーしていく。
 芝野は昔の人事の資料を見て、ようやく鷲津の事を思い出す。
 支店長に言われた通りに融資を断り、落ち込んでいる鷲津。

 喫茶店で鷲津と話す芝野。
 芝野は公正な値段を付けていただきたいと鷲津に言う、
痛みをともなってもバブル時代の悪い膿を出し切らなければと。
 「がん細胞は、治療しなきゃいけない」と鷲津。「そう言う事だ」「我々は、手術をする外科医ですか」
 「かもしれない」「だけど、手術ってやつは、時に患者を死なす場合がある」
 鷲津は用事があるからと立ち去ろうとする。「そうだ、覚えてますか、あの時僕に言った言葉、あの言葉?」
 何の事やら芝野にはわからなかった。帰る鷲津の姿に雨の葬式の様子が重なる。

 東洋テレビの経済部記者三島由香(栗山千明)は今日も会社のソファで寝ていた。
 彼女の脳裏に浮かぶ過去の情景。父親は銀行の貸し渋りに会い、自殺したのだ。

 三葉の債権にはホライズンのリストに無かった物もかなり放り込まれていた。
 おそらく、政治家や闇企業関係の物。物になりそうな物として西乃屋が上がる。
 そして調査屋の村田丈志(嶋田久作)は飯島亮介を調べる。
 追加の債権はおそらく彼の差し金、叩けば必ず何かが出てくる。

 飯島と料亭で会う鷲津。
(日本傘をモチーフに、ふくろうの目にも見える、あまり趣味が良いとは言いかねる奇抜なふすま…)
 飯島は三葉の汚れ役を一身に引き受けていたのだった。
 鷲津はその飯島が関与した政治家や暴力団絡みの危ない債権についての資料を飯島に送ったのだ。

 バルクセールの精査結果を三葉に見せる鷲津。そこには精査額1円と書かれた物がずらずらと並んでいた。
 53件の案件の内値段が付いたのが13件。後は1円。結果93億1047万円41円。額面総額9.1%。
 1円の案件は資産価値も無いし、やる気も無い経営とか、暴力団絡みの危ない物とか、
返済しているように見えても、実際は三葉の系列ノンバンクが貸していた物とか惨憺たる案件ばかりだった。
 飯島は93億で手を打つ。頭取には話をつけていた。

 西乃屋を調べる鷲津。本館は明治30年日本を代表する建築家によって建てられた。宿泊客は減少する一方。 最盛期の3分の1にも満たない。経営の悪化の原因は経営者西野昭吾。
 彼が銀行の過剰融資を受け、ゴルフ場の経営に手を出し、その結果本業がおろそかになった。
 旅館の外を歩いていた鷲津は、外でタバコを吸っている若い従業員(西野治=松田龍平)に出会う。
 鷲津は彼に缶コーヒーを差し出す。
 鷲津に借金取りかと聞く青年、鷲津が西乃屋の社長の事を聞きまわっている事を聞いていたのだ。
 この旅館を救いに来たと鷲津。「いいよ、救わなくて。何調べてるの。何でも話すよ」
 ダメ社長の息子である事を話す。
 「あんな奴一文無しになれば良いんだ。俺は反対したんだよ、ゴルフ場なんて馬鹿な事考えるなって。
その時もう手遅れだったね。
銀行にそそのかされて、世の中の流れに遅れまいって、頭の中それだけになっちゃって」
 「どんな旅館にしたいのか、どんな客を呼び込みたいのか、経営者には明確なプランとリーダーシップが必要だ」 「う~ん、親父にはプランが無い。
何度も言ったんだ、うちに来る客はみんな、ゴルフなんか喜ぶ客層じゃないって。
良い時代もあったんだけどねえ。
まあ、じいちゃんが偉かったから、親父も自分がこれをやったっていうのを残したかったんだろうなあ」
 「旅館を継ぐ気は無いんですか」「継ぐって誰が」
 「あなたですよ。だってあなたはこの旅館の跡継ぎなわけでしょ」「冗談じゃない」「どうして」
 「俺は、親父のような生き方はごめんです。金にブランブラン揺さぶられて、もみくちゃになったような生き方は。金は使うもんですよ、金に使われたら人間おしまいでしょう」

 三日後ホライズンから西乃屋に債権譲受の手紙が届く。

 カラスの声を背景に現われる鷲津達。猫も不吉に鳴く。
(黒猫じゃ無いけどさ…。実は私、カラスは頭が良くて好きなのだが、やっぱり彼らの声って不吉なのね。
近くにカラスの寝床があるから、ヒッチコックの鳥のような情景も良く見るのだが…)
 毎月定められた返済額を滞りなく払うか、債権を即刻全額完済を要求するアラン・ウォード(ティム)。
 鷲津は西野カントリー・クラブと西野観光ビルと西乃屋旅館を頂ければ借金はちゃらにして良いと言う。
 しかしそれは昭吾には受け入れがたい事だった。鷲津は2週間で2億用意すれば、旅館は手放すと言う。
 昭吾は芝野を事前に相談せず外資に売り渡した事で責める。

 鷲津に取材アタックする三島。「三島健一の娘です!5年前にあなたが殺した」髪をほどく三島。
 「逃げるようにアメリカに渡ったあなたが、どうして又日本に戻ってこられたのですか。
日本で何をするつもりなんですか!」
 「人違いでしょう」「一つだけ、一つだけ教えてください!あなたがあの時流した涙は、本物だったんですか!」
 鷲津は何も答えずに去る。芝野から電話が入る。西野さんに何をしたとの事。
 「2週間以内に2億ってどういう事だ!」鷲津、電話を切る。

 西野の妻史子(永島瑛子)はお爺さんの生命保険を担保にお金を借りようとして、昭吾に殴られる。
 自分の旅館だから、自分が建て直すとの事。治、旅館を売ればいいと言う。
 「あんたは経営者に向いてないんだ。おじいちゃんとあんたは違うんだよ」

 鷲津、5年前の雨の葬儀を思い出す。
 まだ高校生の三島由香、鷲津に気づき、「帰れ!人殺し!!」と何かを投げつける。
 頭を床にすりつけ、すいませんと泣く鷲津。

 神棚にお祈りをする史子、物音に気づき、廊下に出ると、昭吾が自動販売機からお金を盗っていた。
 そのお金をポケットに詰め、ホライズンに行く焦燥しきった昭吾、
鷲津の前にポケットから少しの札と硬貨をじゃらじゃら出し、お願いしますと土下座する。
 しかし、期限の2週間は過ぎていて、鷲津はすでに西乃屋の債権を他の観光会社に売っていた。
 その会社は経営内容も良い。鷲津をハゲタカ!とののしる昭吾。
 「西野さん、あなたが許せないのはあなたご自身じゃないですか。
本業だけを一心に守り続けてきたら、こんな莫大な借金を背負うわけが無い。
まあ、楽になられたらいかがですか。良く頑張りました。
だけど、あなたにあの旅館の経営は荷が重すぎたんです」
 すっかり憔悴した様子で椅子に倒れこむ昭吾。
 「息子にも言われた、どんなに頑張ったってじいちゃんには勝てないって。私は、何も残せなかった。な~にも」  「立派に、育て上げたじゃないですか。…息子さんですよ。彼はまだ若い。経営者としての才覚もある。
息子さんと一緒に、もう一度ゼロからやり直してみてはいかがですか」
 すっかり憔悴しきり、よろよろと会社を出て行く昭吾。その頃息子の治はお爺さんの介護をしていた。
 電話が鳴ったが、留守番電話にしていて、彼は出ない。「おまえに、…おまえにまかせれば良かったのかな」
 父の声だった。電話が切れる。電話ボックスから出た昭吾。
 ポケットから小金がこぼれるが、その事にも気づかず、走ってきたトラックの前に出る。

 治の携帯に電話をかける母。治は街をさまよっていた、“俺が殺した、俺が、親父を、殺した…”

 鷲津は芝野から昭吾が死んだ事を聞かされる。鷲津は表情を変えない。
 「昔、昔は、情に厚い男だったじゃないか」「あなたですよ。あなたが私を変えたんだ、芝野先輩」

感想:非常に面白かったです。元々好きですしね、NHKの企業物。
 民放だと、どうしても色気の要素を入れるけど、私の場合、それ無くて良いと言うか、
タイトな作りの方が興奮する。
 女って陰謀話し好きだし。
 経済、まったくうといけど、ドキュメンタリーとかこういうドラマに興奮するのは、鉄火場の匂いがするからか。
 今の戦場と言ったらこれだし。
 新たな眼鏡ハンサム出現か、大森南朋さん…と、オタク丸出しの事を考える私……。
 西野さんには気の毒だけど、ああも現実を直視しない経営者には、あまり同情は出来ない。
 自己責任って言葉、使われ過ぎで、私、大嫌いだが、いくら銀行から借りてくれって押されたからといって、
借りたのはやっぱり自分。
 確かに銀行のやり口には、あまり感心しないが、西野さんみたいな経営者は切り捨てるしかないよね。
 自殺はつらいが…。
 銀行側からすると、国にいじめられて、貸し渋りしたそうだが、これ、
外国の銀行だったら貸したような経営状態だったのかな。
 まあ、状況、私良くわかってないし…。
 日本の銀行って、投資で稼ぐとか、そういう冒険的な事出来ないみたいだから、
担保がろくに無い経営状態が良い人達のために外資の銀行があっても良いんじゃないかと前から思ってました。 鷲津、自分が貸さなかったために、自殺者を出して、相当傷になったみたいだけど、私だったら、
優しいようにみえて、非情な所があるから、仕事と割り切り、顔色一つ変えないかも…。
 まあ、さすがに傷つくだろうけれど…。
 銀行だけではなく、他の大企業も、綺麗な仕事ばかりじゃないから、いやよね、いや、
身体的に汚いとかじゃなく、倫理的に汚い仕事と言う事で…。
 外資が汚いって言ったって、担保があれば、経営状態が悪くてもどんどん貸した日本の銀行も汚いわけで、
不良債権を自分達ではどうにも出来なかったのは事実だし、外資がそれでとてももうけたみたいだけど、
後からくやしがってもねえ。
 大森さんが良かったのはもちろん、松田龍平さん、とっても雰囲気がありました。
 後から、鷲津に対抗してくるんですね、楽しみです。宇崎さんの憔悴ぶりも迫力がありました。

他のブログを読んでの感想:皆、大絶賛、「華麗なる一族」と比べている人も…。
 確かに、あのドラマは何かねえ……。音楽がうるさいと何人かの方が…。確かにちょっと…。
 私、柴田恭兵さんが肺ガンで入院なさっていた事も、南朋がナオと読む事も、
松田龍平さんの役が本来獅童さんで、事件やら何やらで降板したと言う事も知りませんでした。
 獅童さん、嫌いじゃないですが、松田さんで正解って感じですね。
 松田さんの演技を見るのはおそらく初めてと思います。映画見た事あるかなあ~。
 宇崎さんが演じた役の方の事をもっと優しく見ている方がいて、やっぱり案外自分って冷たいと反省。
 銀行に言われてほいほい借りて、突然はしごをはずされオロオロした人一杯いるんですよね。
 相続税対策にビルを建てるとか…。大銀行だから信頼したのにね。
 まあ、国に言われて借金をしてサイロを建てたら、牛肉自由化、借金だけが残りましたと言う話もあるから、
ブランドを信用してはいけないと言う事か…。
 きついね。そうだよね、人間って弱いもんね。
 後、自分、人生経験足りないから、感想がどうしても表面的だよなあと。
 まっ、色々考えさせられるドラマって事で。

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