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2007年2月

日本を買い叩け!

「日本を買い叩け!」ハゲタカ 第1回 ☆☆☆☆☆
原作:真山仁「ハゲタカ」「バイアウト」 脚本:林宏司 音楽:佐藤直紀 演出:大友啓史

林に虫取りに来た子供達、プールに沢山のお札が浮かんでいるのを見つけ、
そのお札を虫かごに突っ込み始める。
 お札と一緒に男(鷲津政彦 = 大森南朋)も顔を下にして血を流しながら浮かんでいたのだが…。
 (ここ、ありえないと思う。
子供は怖がりなんだから、血を流している男と一緒に浮かんでいる札は拾わないでしょう、気持ち悪いから)
 そのお金で沢山おもちゃを買う子供達。男は病院に運ばれる。彼は生きていた。悲劇は9年前に始まった…。

 1998年6月ニューヨーク、投資会社ホライズン・インベストメント・ワークス。
 鷲津は日本で稼いでくる事を命じられる。

 8月東京、三葉銀行・役員会議室。国は銀行への締め付けを強めていた。
 (確か自己資本比率を国際基準に合わせるために一生懸命だったような…。
うわっ、経済詳しくないのであやふやだけど…間違ってるかも……)
 三葉銀行も不良債権を何とかしなければならない。
 三葉銀行の不良債権対策は芝野健夫(柴田恭兵)に託されていた。芝野は西乃屋に行く。
 西乃屋は趣のある和風の旅館だったが、経営難に陥っていた。
 芝野は経営者の五代目西野昭吾(宇崎竜堂)にゴルフ場を手放す事を提案するが、
昭吾は長い目で見れば景気も回復すると断り、何とか助けてくれと頭を下げた。

 芝野は経営陣にバルクセールを提案する。バルクセールとは不良債権をまとめて買ってもらう事。
 買ってくれるのは外資ファンド。この手のファンドはかの地ではハゲタカと呼ばれていた。
(でも、日本の銀行ではどうしようもないから外資に売ったのよね。つまり、頭の差?)
 芝野のリストには価値のある債権も含まれていて、その中には西乃屋もあった。
(せっかく再建案を提案しても、経営者に断られればしょうがないよね)
 三葉銀行にホライズン・インベストメント・ワークスの人間がやってくる。
 その代表者鷲津にお久しぶりと言われて驚く芝野。
 丸の内支店で半年ほど一緒だったと言われても思い出せない。最低410億で買ってくれと三葉は要求する。
 値段によっては売却しないと常務の飯島亮介(中尾彬)は釘を刺す。不良債権についての資料開示。
 三葉は三日間を見込んでいたが、ホライズンは2時間で良いと沢山のコピー機を用意していて、
素早くコピーしていく。
 芝野は昔の人事の資料を見て、ようやく鷲津の事を思い出す。
 支店長に言われた通りに融資を断り、落ち込んでいる鷲津。

 喫茶店で鷲津と話す芝野。
 芝野は公正な値段を付けていただきたいと鷲津に言う、
痛みをともなってもバブル時代の悪い膿を出し切らなければと。
 「がん細胞は、治療しなきゃいけない」と鷲津。「そう言う事だ」「我々は、手術をする外科医ですか」
 「かもしれない」「だけど、手術ってやつは、時に患者を死なす場合がある」
 鷲津は用事があるからと立ち去ろうとする。「そうだ、覚えてますか、あの時僕に言った言葉、あの言葉?」
 何の事やら芝野にはわからなかった。帰る鷲津の姿に雨の葬式の様子が重なる。

 東洋テレビの経済部記者三島由香(栗山千明)は今日も会社のソファで寝ていた。
 彼女の脳裏に浮かぶ過去の情景。父親は銀行の貸し渋りに会い、自殺したのだ。

 三葉の債権にはホライズンのリストに無かった物もかなり放り込まれていた。
 おそらく、政治家や闇企業関係の物。物になりそうな物として西乃屋が上がる。
 そして調査屋の村田丈志(嶋田久作)は飯島亮介を調べる。
 追加の債権はおそらく彼の差し金、叩けば必ず何かが出てくる。

 飯島と料亭で会う鷲津。
(日本傘をモチーフに、ふくろうの目にも見える、あまり趣味が良いとは言いかねる奇抜なふすま…)
 飯島は三葉の汚れ役を一身に引き受けていたのだった。
 鷲津はその飯島が関与した政治家や暴力団絡みの危ない債権についての資料を飯島に送ったのだ。

 バルクセールの精査結果を三葉に見せる鷲津。そこには精査額1円と書かれた物がずらずらと並んでいた。
 53件の案件の内値段が付いたのが13件。後は1円。結果93億1047万円41円。額面総額9.1%。
 1円の案件は資産価値も無いし、やる気も無い経営とか、暴力団絡みの危ない物とか、
返済しているように見えても、実際は三葉の系列ノンバンクが貸していた物とか惨憺たる案件ばかりだった。
 飯島は93億で手を打つ。頭取には話をつけていた。

 西乃屋を調べる鷲津。本館は明治30年日本を代表する建築家によって建てられた。宿泊客は減少する一方。 最盛期の3分の1にも満たない。経営の悪化の原因は経営者西野昭吾。
 彼が銀行の過剰融資を受け、ゴルフ場の経営に手を出し、その結果本業がおろそかになった。
 旅館の外を歩いていた鷲津は、外でタバコを吸っている若い従業員(西野治=松田龍平)に出会う。
 鷲津は彼に缶コーヒーを差し出す。
 鷲津に借金取りかと聞く青年、鷲津が西乃屋の社長の事を聞きまわっている事を聞いていたのだ。
 この旅館を救いに来たと鷲津。「いいよ、救わなくて。何調べてるの。何でも話すよ」
 ダメ社長の息子である事を話す。
 「あんな奴一文無しになれば良いんだ。俺は反対したんだよ、ゴルフ場なんて馬鹿な事考えるなって。
その時もう手遅れだったね。
銀行にそそのかされて、世の中の流れに遅れまいって、頭の中それだけになっちゃって」
 「どんな旅館にしたいのか、どんな客を呼び込みたいのか、経営者には明確なプランとリーダーシップが必要だ」 「う~ん、親父にはプランが無い。
何度も言ったんだ、うちに来る客はみんな、ゴルフなんか喜ぶ客層じゃないって。
良い時代もあったんだけどねえ。
まあ、じいちゃんが偉かったから、親父も自分がこれをやったっていうのを残したかったんだろうなあ」
 「旅館を継ぐ気は無いんですか」「継ぐって誰が」
 「あなたですよ。だってあなたはこの旅館の跡継ぎなわけでしょ」「冗談じゃない」「どうして」
 「俺は、親父のような生き方はごめんです。金にブランブラン揺さぶられて、もみくちゃになったような生き方は。金は使うもんですよ、金に使われたら人間おしまいでしょう」

 三日後ホライズンから西乃屋に債権譲受の手紙が届く。

 カラスの声を背景に現われる鷲津達。猫も不吉に鳴く。
(黒猫じゃ無いけどさ…。実は私、カラスは頭が良くて好きなのだが、やっぱり彼らの声って不吉なのね。
近くにカラスの寝床があるから、ヒッチコックの鳥のような情景も良く見るのだが…)
 毎月定められた返済額を滞りなく払うか、債権を即刻全額完済を要求するアラン・ウォード(ティム)。
 鷲津は西野カントリー・クラブと西野観光ビルと西乃屋旅館を頂ければ借金はちゃらにして良いと言う。
 しかしそれは昭吾には受け入れがたい事だった。鷲津は2週間で2億用意すれば、旅館は手放すと言う。
 昭吾は芝野を事前に相談せず外資に売り渡した事で責める。

 鷲津に取材アタックする三島。「三島健一の娘です!5年前にあなたが殺した」髪をほどく三島。
 「逃げるようにアメリカに渡ったあなたが、どうして又日本に戻ってこられたのですか。
日本で何をするつもりなんですか!」
 「人違いでしょう」「一つだけ、一つだけ教えてください!あなたがあの時流した涙は、本物だったんですか!」
 鷲津は何も答えずに去る。芝野から電話が入る。西野さんに何をしたとの事。
 「2週間以内に2億ってどういう事だ!」鷲津、電話を切る。

 西野の妻史子(永島瑛子)はお爺さんの生命保険を担保にお金を借りようとして、昭吾に殴られる。
 自分の旅館だから、自分が建て直すとの事。治、旅館を売ればいいと言う。
 「あんたは経営者に向いてないんだ。おじいちゃんとあんたは違うんだよ」

 鷲津、5年前の雨の葬儀を思い出す。
 まだ高校生の三島由香、鷲津に気づき、「帰れ!人殺し!!」と何かを投げつける。
 頭を床にすりつけ、すいませんと泣く鷲津。

 神棚にお祈りをする史子、物音に気づき、廊下に出ると、昭吾が自動販売機からお金を盗っていた。
 そのお金をポケットに詰め、ホライズンに行く焦燥しきった昭吾、
鷲津の前にポケットから少しの札と硬貨をじゃらじゃら出し、お願いしますと土下座する。
 しかし、期限の2週間は過ぎていて、鷲津はすでに西乃屋の債権を他の観光会社に売っていた。
 その会社は経営内容も良い。鷲津をハゲタカ!とののしる昭吾。
 「西野さん、あなたが許せないのはあなたご自身じゃないですか。
本業だけを一心に守り続けてきたら、こんな莫大な借金を背負うわけが無い。
まあ、楽になられたらいかがですか。良く頑張りました。
だけど、あなたにあの旅館の経営は荷が重すぎたんです」
 すっかり憔悴した様子で椅子に倒れこむ昭吾。
 「息子にも言われた、どんなに頑張ったってじいちゃんには勝てないって。私は、何も残せなかった。な~にも」  「立派に、育て上げたじゃないですか。…息子さんですよ。彼はまだ若い。経営者としての才覚もある。
息子さんと一緒に、もう一度ゼロからやり直してみてはいかがですか」
 すっかり憔悴しきり、よろよろと会社を出て行く昭吾。その頃息子の治はお爺さんの介護をしていた。
 電話が鳴ったが、留守番電話にしていて、彼は出ない。「おまえに、…おまえにまかせれば良かったのかな」
 父の声だった。電話が切れる。電話ボックスから出た昭吾。
 ポケットから小金がこぼれるが、その事にも気づかず、走ってきたトラックの前に出る。

 治の携帯に電話をかける母。治は街をさまよっていた、“俺が殺した、俺が、親父を、殺した…”

 鷲津は芝野から昭吾が死んだ事を聞かされる。鷲津は表情を変えない。
 「昔、昔は、情に厚い男だったじゃないか」「あなたですよ。あなたが私を変えたんだ、芝野先輩」

感想:非常に面白かったです。元々好きですしね、NHKの企業物。
 民放だと、どうしても色気の要素を入れるけど、私の場合、それ無くて良いと言うか、
タイトな作りの方が興奮する。
 女って陰謀話し好きだし。
 経済、まったくうといけど、ドキュメンタリーとかこういうドラマに興奮するのは、鉄火場の匂いがするからか。
 今の戦場と言ったらこれだし。
 新たな眼鏡ハンサム出現か、大森南朋さん…と、オタク丸出しの事を考える私……。
 西野さんには気の毒だけど、ああも現実を直視しない経営者には、あまり同情は出来ない。
 自己責任って言葉、使われ過ぎで、私、大嫌いだが、いくら銀行から借りてくれって押されたからといって、
借りたのはやっぱり自分。
 確かに銀行のやり口には、あまり感心しないが、西野さんみたいな経営者は切り捨てるしかないよね。
 自殺はつらいが…。
 銀行側からすると、国にいじめられて、貸し渋りしたそうだが、これ、
外国の銀行だったら貸したような経営状態だったのかな。
 まあ、状況、私良くわかってないし…。
 日本の銀行って、投資で稼ぐとか、そういう冒険的な事出来ないみたいだから、
担保がろくに無い経営状態が良い人達のために外資の銀行があっても良いんじゃないかと前から思ってました。 鷲津、自分が貸さなかったために、自殺者を出して、相当傷になったみたいだけど、私だったら、
優しいようにみえて、非情な所があるから、仕事と割り切り、顔色一つ変えないかも…。
 まあ、さすがに傷つくだろうけれど…。
 銀行だけではなく、他の大企業も、綺麗な仕事ばかりじゃないから、いやよね、いや、
身体的に汚いとかじゃなく、倫理的に汚い仕事と言う事で…。
 外資が汚いって言ったって、担保があれば、経営状態が悪くてもどんどん貸した日本の銀行も汚いわけで、
不良債権を自分達ではどうにも出来なかったのは事実だし、外資がそれでとてももうけたみたいだけど、
後からくやしがってもねえ。
 大森さんが良かったのはもちろん、松田龍平さん、とっても雰囲気がありました。
 後から、鷲津に対抗してくるんですね、楽しみです。宇崎さんの憔悴ぶりも迫力がありました。

他のブログを読んでの感想:皆、大絶賛、「華麗なる一族」と比べている人も…。
 確かに、あのドラマは何かねえ……。音楽がうるさいと何人かの方が…。確かにちょっと…。
 私、柴田恭兵さんが肺ガンで入院なさっていた事も、南朋がナオと読む事も、
松田龍平さんの役が本来獅童さんで、事件やら何やらで降板したと言う事も知りませんでした。
 獅童さん、嫌いじゃないですが、松田さんで正解って感じですね。
 松田さんの演技を見るのはおそらく初めてと思います。映画見た事あるかなあ~。
 宇崎さんが演じた役の方の事をもっと優しく見ている方がいて、やっぱり案外自分って冷たいと反省。
 銀行に言われてほいほい借りて、突然はしごをはずされオロオロした人一杯いるんですよね。
 相続税対策にビルを建てるとか…。大銀行だから信頼したのにね。
 まあ、国に言われて借金をしてサイロを建てたら、牛肉自由化、借金だけが残りましたと言う話もあるから、
ブランドを信用してはいけないと言う事か…。
 きついね。そうだよね、人間って弱いもんね。
 後、自分、人生経験足りないから、感想がどうしても表面的だよなあと。
 まっ、色々考えさせられるドラマって事で。

関連サイト
new雑記帳2
生涯エンジニアの備忘録/ウェブリブログ
とりあえず、押してみる
どらま・のーと
渡る世間は愚痴ばかり
めいほあしあんだ
画面を見るなら脇からに

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デュラララ!!×2

「デュラララ!!×2」成田良悟 ☆☆☆

最後まで書いています。注意!

池袋連続通り魔事件。それが妖刀の仕業ではないかとチャットルームでの甘楽さん。まだ死人は出ていないが、加害者は人間離れした動きで目が赤く光っていると言う。

セルティ・ストゥルルソンの今回のお仕事は中年男が持ち逃げした金を回収する事。セルティを前に男は腰を抜かし、後は金の入った鞄を回収するだけだったが…。セルティは背後にいた人間から突如首を跳ね飛ばされる。相手の姿は良く見えなかったが、その目は紅く染まっていた。

園原杏里は教師那須島隆志のセクハラに悩まされたいた。紀田正臣によると実際那須島は生徒の贄川春奈に手を出して、彼女は転校したとの事。学校からの帰り、彼女はいじめっ子三人組に襲われる。しかし、そのいじめっ子の一人が通り魔の犠牲者になる。

三流雑誌記者は池袋で最強の人間を捜していた。どうやらそれは平和島静雄という男らしい。彼とつるんでいると言うサイモン・ブレジネフを訪ねる。サイモンが働いている店の店長から平和島の事は折原臨也に聞いた方が良いと聞く。彼から静雄と仲が良いと言うセルティを紹介される。セルティから平和島の職場を聞く。好奇心に負け、セルティにヘルメットを取ってもらう。………セルティ氏は、きっと手品師なんだ。黄色いバンダナを巻いているカラーギャング黄巾賊の連中に聞いても、ダラーズの関係者に聞いても、平和島静雄は最強らしい。本人に会ってみた。この線が細く、おとなしそうな顔の青年が最強なんて信じられない。二、三伺いたい事があると言って、二、三質問しもう少し質問しようとしたら、もう三つ質問したと帰ろうとする静雄。記者、静雄を挑発しようと、警察に自動販売機を投げた事を持ち出し、「結局あんたは臨也にはめられて…」平和島静雄が突然すごい勢いで跳んだ。いや彼の出てきたビルも、地盤のアスファルトも飛んでいる。…解っている、飛んでいるのは私だ。記者、平和島静雄の強さを知る…。そして通り魔の被害者になる。

5年前にも辻斬り事件があった。事件は二、三件だけだったが、二人死人が出ている。岸谷新羅が罪歌の事を話し始める。罪歌と書いてサイカと読む。罪歌は最近池袋関連のチャットや掲示板を荒らしている者の名だったが、それは新宿にあった妖刀だと言う。罪歌は静雄の名前を盛んに書いていた。セルティは静雄に会いに行く。

平和島静雄が自分の異常を理解したのは、彼が小学三年の時だった。ほんの些細な事で弟と喧嘩し、カッとなった静雄は自分の身長より高い冷蔵庫を投げつけようとしたのだ。結果として、全身の筋は伸び、何箇所かの関節が脱臼した。静雄は本来脳がセーブするはずの力をいつも全力で出す事が出来るのだ。脳がセーブするのは関節や筋肉を守るため。静雄は力を出すたびに体を壊していた。押さえきれない筋肉の力が、怒りを覚えた時に勝手に動き出し、圧倒的な力に操られた脳は力を振るう事を身体に要求する。静雄の心も徐々に壊れていった。少年は我慢を捨て、壊し続けた。長い長い時間を経て、彼の周りにいる人間は自然と限られていった。静雄の扱い方を知っている現在の仕事の上司。静雄の超絶的な暴力から自己防衛することができるサイモン。静雄とつかず離れずの関係を保つ、門田や遊馬崎達。静雄を心底嫌うからこそ、いまだに近くにいる人間折原臨也。そして、静雄を怒らせる事の無い、無口な首無しライダー。静雄はセルティに愚痴を言う。そしてセルティは静雄に罪歌が静雄の名前を出している事を話す。静雄は心当りは無いと立ち去ろうとするが、セルティが斬られたと聞き、怒る。

セルティは臨也から新宿にあった罪歌と言う妖刀の話を聞き、初めて新羅の話を信じる。新羅に会い、チャットルームの事を聞くセルティ。そこでは静雄に会えるまで毎日人を斬ると罪歌が書いていた。

杏里は又那須島にべたべたされ、贄川の名を言ってみる。反応があった。それをきっかけに杏里は那須島から離れる。そして今杏里は、当ても無く贄川を探していた。しかし11時を過ぎ、帰ろうとし…。

セルティは静雄をバイクの後ろに乗せて池袋を駆ける。門田達は赤い目の男に気づく。男は刃物を持って杏里に近づき、門田達はバンで男をはねる。そしてセルティはバンの音を聞き、その場に行く。静雄は斬り裂き魔を門田のバンのドアでつぶす。しかし斬り裂き魔はまだ生きていた。静雄をあきらめ、杏里を刺そうとするが、セルティが止め、男から包丁を取り上げる。静雄は臨也をぶっ殺してくると言いながら去る。杏里はセルティを部屋に上げる。セルティが帰った後、贄川春奈が訪ねてくる。

新羅が包丁に造られた年が刻印されている事に気づき、包丁は罪歌では無い事を知る。赤い目の男は池袋最強の者を取材していた雑誌記者、贄川周二、春奈の父親だった。

春奈は那須島への愛を語り、ナイフを取り出し、杏里を襲おうとする。

チャットルームを覗いたセルティは罪歌が沢山いる事を知る。池袋で54人の人間が各所で同時に辻斬りに会う。

静雄は臨也のマンション前にいた。そこにコンビニ帰りの臨也。辻斬りの件に手前はどこまで絡んでいると静雄。「なんで俺が絡むのさ」と臨也。臨也の両の手にはナイフ。ガードレールを引っこ抜こうとする静雄。そこにセルティが現れ、静雄はセルティのバイクに乗って去る。本当に、あの男はやりにくい。静雄の考えは当っていた。

杏里の部屋に那須島が現れる。春奈を見て逃げる那須島。自分は那須島を追いかける事にし、数人の男達に杏里を襲わせる春奈。罪歌は斬った人間を子供にするのだ。

静雄を前に愛を語る罪歌達。自分を愛している人間がたくさんいると喜ぶ静雄。「俺は 自分の存在を認めていいんだよな?」「俺は 自分を好きになってもいいんだよな?」「俺は 俺は 全力を出しても、いいんだよな?」そして罪歌達は好みのタイプじゃないと静雄。

春奈は罪歌で那須島を刺そうとする。そこに杏里が現れる。春奈は杏里を斬ろうとし、杏里の右腕がそれを受け止める。杏里の右腕から現れる日本刀。それこそが罪歌の大本の一振りだった。

静雄は沢山の辻斬りをただ殴って蹴っていた。突然辻斬り達全員がある方向へ首を向けた。それは杏里が罪歌を出した時。セルティは影で作った手袋を静雄に渡し、自分は辻斬り達が向いた方に行く。静雄は無傷なわけではなった。一度傷をつければ、その恐怖と痛みを媒介として、罪歌の思念が流れ込む筈なのに。静雄は自分が傷つく事にも、人を傷つける事にも、欠片も恐怖を抱いていなかった。罪歌達の愛を受け入れたがゆえに。罪歌の愛を受け入れる物は罪歌を恐れない。さすれば、罪歌の支配と言う名の愛を注ぎ込む事が出来ない。愛する事が出来ない。罪歌達は静雄を恐怖していた。

杏里は愛する事が怖かった。杏里が今でもよく見る幸せな家族の夢。しかしそれは嘘だった。父親は杏里に暴力を振るった。杏里を助けようとした母親は父親に殴られた。

杏里は罪歌で春奈を傷つけ、罪歌に春奈を乗っ取らせる。

斬り裂き魔から敵意が消え、静雄は暴力を止める。

5年前、杏里の首を絞める父。そして母親が父親の首を刎ね、返す刀で、自分の腹を突き刺した。辻斬りは母親だったのだ。刀は呪いのような愛の言葉を杏里に流し始めたが、現実を額縁から眺めていた少女にはそれは届かなかった。刀は杏里の身体に入り込んだ。

セルティの首を刎ねたの杏里だった。先生が襲われていると思ったのだ。現れたセルティは倒れている春奈を引き受け、去る。

その夜の事はリッパーナイトとあだ名された。しかし、斬られた人間がみな黄色いバンダナを巻いた少年だったので、一連の斬り裂き魔とは別の事件と思われた。犯人としてダラーズの名が上がっていた。那須島は借金の件で静雄に殴られ、目が覚めた時は学校をセクハラの件で辞めさせられていて、やくざの若い衆に取り囲まれていた。杏里は斬り裂き魔の面々から、今回の事件の黒幕の名を聞いていた。その名は………。

那須島を杏里の部屋にやったのは臨也。那須島は臨也の金を盗もうとしてセルティに捕まったのだ。臨也はわざと那須島が自分の金を盗むようにしむけた。那須島を通じて、罪歌の大本である贄川春奈を利用するために。彼は罪歌の大本が杏里である事を知った。そして彼は黄巾賊の将軍こと創始者を知っていた。それは………。

将軍こと紀田正臣は杏里を襲ったというので斬り裂き魔を憎んでいた。

なぜ、新羅が罪歌の事を知っていたのか。新羅の父親があの刀の事を研究していたからだった。もしかしたら、セルティから首を盗むために…。

セルティはいつも一緒にいる杏里や帝人や正臣の事を思う、お互いに足りないものを補いあって生きてるみたいだなと。そして、三人はお互いの正体を知らなかった…。臨也は知っていたが…。

感想:ちょっと時間が経つと、前の話を随分忘れているなと痛感……。で、3巻ももちろん買っているので、備忘録として書いておこうかと…、自分のために…。「ねえねえ、絶対シズちゃんって、イザイザの事を好きだよねー。男同士でボーイズにラブってる感じ?」と言う狩沢の言葉に爆笑。まあ、私もセルティ達同様、「いや、それはない」と思うが、絶対お姉様方のその方面の毒牙にかかっているのではないかと思うから、このお二人。まあ、もし現実にこのお二人がいたら、そんな想像をしたと知られただけで、殺されるね。静雄ちゃん、相変わらずステキ、惚れ直しました。臨也も悪人だとは思うが、好きなんだよな~。まあ、もちろん、他のキャラも嫌いじゃないから、臨也が他のキャラを不幸にしそうなのは、困りもんだが…。しかし、まともと思っていた、杏里も正臣も、裏の顔があったなんてショック!結局まともな人が誰もいないのね。セっちゃんが一番普通か。

関連サイト
×ギャラリースズヒト×

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智が消えた!?花園ゆり子大ピンチ!!

「智が消えた!?花園ゆり子大ピンチ!!」ヒミツの花園 第5話 ☆☆☆☆☆
脚本:永田優子 音楽:仲西匡 主題歌:安室奈美恵「Baby Don't Cry」 演出:二宮浩行

会議である。編集長田丸慎一(田中哲司)が若手同僚三浦(大東俊介)担当の作品にクレームをつける。
 ラストに雪が降っているのがまずいそうだ。
 「この方がロマンティックだって、編集長が」
 「あの日は寒かったからな。でもこれ、発売日来月だろ?春っぽいのが良いなあ」「そうおっしゃいますと」
 「粉雪止めて桜吹雪、どうよ月山?!桜の花びらが舞い散る中、抱き合う二人、良いよな?!」
 編集長の後ろでは必死に三浦が良くないと合図を送っている。
 月山夏世(釈由美子)は「あっ、花びらはちょっと…」と言いかけるが、編集長の表情が険悪になったので、
「とってもステキだと思います!」と笑顔で言う。
 編集長にっこり。
 校了なのに書き直しってアリなのかと、隣の年配同僚(岸博之)に聞くが、
それで売り上げを伸ばしてきたそうだ。
 携帯が鳴る。片岡修(池田鉄洋)からだった。「問題です。ペットボトルは燃えるごみか燃えないごみか」
 「…資源ごみです」ふたとラベルは別にしてくれと月山に言われ、とまどう修。
 今すぐ来てくれと月山は言われる。
 で、編集長には読みきりの現代物が面白かったので、
現代物も連載できないか花園先生に相談してくれと言われる。
 花園邸は散らかり放題のひどい状態だった。まさか、泥棒が入ったのかと驚く月山。
 智がいないとこうなるのだった…。片岡航(堺雅人)によると智は出張との事。よろしく頼まれてしまう月山。
 智は家出だった。いつもは朝には帰ってきたのに。月山が皿を割る音が鳴り響く。

 片岡智(要潤)はホテルのスイートで一人テレビを見ていた。快適だと言いながらつまらなそうな智。

 疲れきった月山が部屋にやっと帰ると川村亮子(真矢みき)から電話。彼女はドアの前にいた。
 亮子に泥棒が入ったのかと言われてしまう様な現状の月山の部屋。
 (片付け上手な人ってその時その時で片付けるのよね。まあ、私には関係ない話だが…)
 ヒマが無いそうだ。亮子、恋の相談。智の事だった。彼女はいるのか?元カレとも再会したと嬉しそうな亮子。

 智はいつ帰るのかと月山、新連載の話をする。修の表情が険悪になる。
 週刊誌もやっているのに、月刊誌もかと修。
 修、いっぱいいっぱいの上を行くいっぱいいっぱいいっぱいだと言いながら片岡陽(本郷奏多)の側に行くと、
陽は読みきりのシナリオを書いていた。
 聞いてないと修。俺は聞いてると航。皆自分のスケジュールしか知らなかった。
 2月行事予定表も2月4日から真っ白。智がいないとこうなる…。パニくる修。
 智が家出した事をやっと知る月山。月山自分のせいだと思う。

 月山、田中一郎(寺島進)に相談。男は繊細な生き物なんだと一郎。月山、智を発見。
 一郎、大体当りをつけていたのだ。月山、智の元に行こうとするが、智は女と待ち合わせ。
 一郎の元に戻る月山。「がっさん」「つきやまです」「漫画家にとって、編集者とは何だ」「さあ」
 「恋人であり、母親なんだよ」「恋人で、母親?」
 「うん。まあ、その関係が微妙になってくんだけどなあ、おまえの場合は」「どういう意味ですか?」
 「おまえ、女だろ」「ええ」「この件は、俺が引き受けた、おまえは余計な事すんな」「でも?」
 「おまえがいるとな、話がややこしくなってくんだよ。ま心配すんな、うまくやっから」

 素晴らしいゲゲゲの鬼太郎フィギュアコレクションの前で
(ほ、欲しい。でも置く場所が無い。でも、ほ、欲しいよ~!!)、
もうイヤだ、もうイヤだとトリップしている修。
 「修~、戻っておいで~」と航が呼びかけている。
 田中ちゃんから智が誤りたいと待ってるからホテルに来いと電話。修と陽が行く。智を連れてくる田中ちゃん。

 月山、航に自分が智に言った事を告白。
 どうしたら良いかと月山が言うと、何もする必要は無いと航、兄弟の問題だから。航、インクを買いに出て行く。

 修、「お兄ちゃんがふか~い慈悲の心で聞いてあげるから思う存分謝りなさい」と言う。
 何で謝らないといけないのと智。謝らないといけない事してないと智。
 「ぶっちゃけさあ、もううんざりなんだよね、あんたらのお守りは。
部屋の掃除したり洗濯したりめし作ったりさあ、何で自分らでやんないわけ。
出版社との打ち合わせだってそうだよ。
兄貴が画描いてんだから、兄貴が話しつけろよ、もっと締め切り延ばして欲しいとか、もう描けませんとか。
そのたんびに俺がどんだけ頭下げてんかあんた知ってんの?!
俺はねえ、あんたらのお母さんじゃないんだよ!!」
 「…当ったり前だろう!」つかみ合う二人。

 航、杉本みすず(松岡璃奈子)につかまる。無理矢理喫茶店に連れ込まれる。
 そこには立川拓実(山本裕典)がいた。
 私が他の男の人と仲良くしたいって言ったらどう思うかと拓実に聞くみすず。
 キスするのはどうかと聞かれ、それはイヤだと拓実、まだ自分達もした事ないらしい。
 「拓実君がやだって言うなら、しょうがないねえ」「ごめん」「友達に戻ろう、私達。拓実君の事傷つけたくないし」 好きな人が出来たとみすず告白。航、陽の事かと思う。しかし、「この人!」と航の腕に腕をからませるみすず。 「ええっ!!」航と拓実、同時に叫ぶ。その気ないからと航帰る。

 断られたと編集長に報告する月山だったが、無理を通せと言われる。
 一郎には家族の問題は家族にしか解決できない、編集は母親でなく他人だと言われる。
 そして次男からは「隊長~!!緊急事態発生でありま~す!」と電話が。
 智のために愛情たっぷりの鍋を作りたいそうだ。
 スーパーでは亮子が「一人分の食事って作ってもむなしいのよね」と言いながら買い物していた。
 そこにすごい勢いの月山が、松坂牛を大量買い。明らかに鍋と思しき食材がカートには積まさっていた。
 そこにシャンパンを買ってきた修達。修と陽を親戚と紹介する月山。
 「親戚って…」とヘタな事を言いそうになる修を隠れてつねる月山。修も月山に調子を合わせる。
 しゃぶしゃぶと聞いて得意だと亮子、無理矢理参加する。航が智に会いに行ったが、ホテルにはいなかった…。 彼は花園邸の前で逡巡していたのだ。
 修は智を電話で招待しようとするが、
智が花園ゆり子のマネージャーである事を亮子が知っているのでまずいと月山。
 しゃぶしゃぶが出来る。亮子、松坂牛を遠慮なく食べる。
 78年のブルゴーニュ(智のお気に入り)を見つけ、遠慮なく開ける亮子。
 航が帰ってくると、「あっ、花園ゆり子!」と航の方を指差し叫ぶ亮子。
 航の後ろにかかっていたイラストの事だった。
 花園ゆり子には苦しめられたと亮子、ワイン一気飲み、月山に注ぐ事を要求する。

 智は小料理屋にいた。

 「ガンオタ、ガンオタって馬鹿にするけどね、あれはね、ただのロボットアニメじゃないんですよ!」
 すっかり出来上がった修が吠える。「そう、立派な人間ドラマなのよ」とやはり出来上がっている亮子。
 「ええっ?」と亮子が賛同してきたので驚く修。
 「シャアはねえ、強いからかっこいいんじゃないのよ、宿命を生きる男だからこそ!はかなく美しいの」喜ぶ修。  「すごい、修と互角に会話してる」と航。
 後の三人はすっかり出来上がっている二人の後ろで、仲良く地味に座っていた。
 「亮子さん、僕は今日非常に感動しております!あなたのような女性がこの世に存在したなんて。
こんな美しい女性から恋人を奪っていくなんて一体どんな女なんです?!」
 自分の恋人を奪って行ったのは花園ゆり子だと亮子告白。そして恋人とは一郎君の事である事もばらす。
 亮子、帰る。誤解といてあげたらと月山。
 それはどうかなあと航、正体をばらすのは困る、田中ちゃんにその気があったら、ちゃんと説明しただろうと。
 どうしてそこまでして花園ゆり子の正体を隠さなきゃいけないのかと月山。
 少女漫画を描くのは女じゃなきゃいけないと言ったのは智だった。智の部屋には大量の少女漫画。
 航が月山に説明してるのを影で聞いている修。
 智は兄弟の中で一番花園ゆり子のマンガを愛しているから、だから修のわがままを受け入れ、
下げたくない頭を人に下げる。
 毎日洗濯して、部屋を掃除して、食事の準備をして、三人が気持ちよく仕事が出来るように、
ヤナ事は全部智が引き受けている。
 月山が智に言った事、ひょっとしたら僕達も心のどこかでそう思っているんじゃないのかって。
 それが引っかかって迎えにいけない。もういやだと智が思っているのなら…。
 月山、クローゼットの後ろに貼っている絵に気づく。
 それは小さい頃修が智を泣かし、「ごめんね」とお姫様が言っている絵を智に渡した物だっだ。

 朝、月山、まだ花園邸にいた。
 会社に行く前に智の所に寄っていくと起きてきた修に言う月山。めずらしく月山にコートを着せてくれる修。

 テルのラウンジでは例の女性と智がいた。
 例の女性は編集の人間らしく「今度こそ、書いていただけるって話しだったじゃないですか」と言っていた。
 智は申し訳ありませんと頭を下げていた。無理をさせれば作品のクオリティーが落ちるからと。
 月山、智に頭を下げて謝る。「花園ゆり子は智さんがいてこそ、花園ゆり子なんです」
 月山、立ち上がり、頭を下げて謝る。月山、編集長にはもう少しお時間いただけないでしょうかと新連載を断る。 智は花園邸に帰っていた。陽に背中に何かついていると指摘される月山。
 修が小さな時に描いた「ごめんね」の絵だった。それを見て智は帰ってきたのだ。そこに田中ちゃんが来る。
 サイン会を開いて欲しいと土下座する。

感想:やはり亮子が大活躍すると楽しい。修と亮子と言うのもありなのか。
 いや、最終的にはやはり一郎ちゃんだろう。でも、おたく心をわかってくれる女性は貴重だよな。
 智がいないと日常的な事が皆だめになるのか花園亮子は…。スケジュールもめちゃくちゃ。
(やっぱり連載多すぎるような気がするが…)
 そりゃあ、絶対必要だね、智は。編集長は月山をくノ一又は刺客として花園邸に送り込んだんじゃないのかな。 四兄弟にはやはり女が良かろうと。編集の仕事は漫画家をギリギリ働かせる事。
(アイデアを出し、作品を良い方向に持って行く事も)
 池田理代子先生によると面会謝絶の病室にも来るらしいし。しかし月山にはその自覚が無い。
 でも、漫画家体壊すと描けなくなるしね、漫画家守るのも大事だと思う。
関連サイト
のらさんのうだうだ日和
オタク戦隊3バるカん

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お金はあるけどヒマはない ハワイ旅行で大ゲンカ!

「お金はあるけどヒマはない ハワイ旅行で大ゲンカ!」ヒミツの花園 第4話 ☆☆☆
脚本:永田優子 音楽:仲西匡 主題歌:安室奈美恵「Baby Don't Cry」 演出:小松隆志

月山夏世(釈由美子)は片岡航(わたる 堺雅人)との抱擁シーンを思い出して、うっとりしていた。
しかし編集長田丸慎一(田中哲司)がそんなうっとりを許すはずが無い。原稿を取って来いとどなられる。
(きっと今はネットで送っているんじゃないかと思うけど、それでは話が膨らまないか…)

明日は年に一度の家族旅行の日。ハワイアン・センターに行く。
確定申告の準備は大丈夫かと航は片岡智(さとし 要潤)に聞く。その準備は田中一郎(寺島進)がしていた。 「税理士ぐらいやとえ」とぼやきながら領収書の振り分けをする一郎君。
(まあ、あの四兄弟はなるべく他人をいれたくないんだろうな)そこにバイク便が来る。
立川拓実(山本裕典)だった。月山が頼んだのだ。花園ゆり子達は聞いていなかった。
「なんかここに来れない理由でもあんですかね~」「あっ」思い当たってしまう智。航も目が泳ぐ。
「田中ちゃ~ん」と片岡修(池田鉄洋)「これドアに貼っといて」と「抱擁」と書いた書(ヘタでも書くってえらいなあ。絵はうまいけど字はへたって人もいるのかな)を航を見ながら出す。
「ほ、ほうよう!」と驚く田中ちゃん。足を激しく机にぶつける航。

98万12円の預金通帳を見てため息をつく月山。携帯が鳴る。田中ちゃんに呼び出され、花園邸に行く。

竹刀を持ちながら椅子に座っている田中ちゃん。その田中ちゃんの前に正座している月山と立川君。「がっさん」 「つきやまです」「編集者にとって、原稿とは何だ」「命です」
「だろ。その命を、こんなバイク便のひょろっとした兄ちゃんに預けて、おまえ平気なのか」
「いや、平気と言うか…」
「作家が身を削って書き上げた原稿を、直接この手で有難く承る!、それが編集の俺達の仕事じゃねえのか」 「はい」「おまえがやった事は、作家に対する冒涜だ」「すみませんでした」
「ったく。兄ちゃんもな、受ける仕事は、ちゃんと選べよ」「無理っすよ」
「無理っておまえ話し合ってみなきゃわかんねえだろ。おまえ会社の言いなりになってちゃおまえつまんねえぞ」 「僕バイトなんでそこまで…」
「バイト…。ったくどいつもこいつも…。一から根性叩きなおさなきゃいけねえなおまえらなほんとに」
田中ちゃん、竹刀を振る。「おまえは罰として、あそこにある書類まとめとけ」「何ですかあれ」「領収書だよ」
「はっ?」「おまえこれも編集の仕事なんだよ。先生の代わりにまとめとけ」「いや、それはちょっと違うような…」 「この俺におまえ口答えするのか、この野郎」「あっ、あの、でもあの、原稿持って帰らないといけないですし…」「げっ、原稿!?原稿なんておまえ、このバイク便の兄ちゃんに預けちゃえば良いんだよ、馬鹿野郎」
田中ちゃん、自分が引き受けた仕事を月山に押付け帰ってしまう。

仕事が終わってラウンジに行くと月山がいるので驚く四兄弟。
智と航は不自然に後ろを向き、修は航を月山の側に座らせようとするが、航は断る。智も遠くに座る。
で、修、どうして直接取りに来なかったのかと聞く。
校了の作成を練っていたと言い訳するが、原稿も無いのにそんな事は出来ない。
「ああ、そんな見え透いた嘘は良くないなあ、ねえ航お兄様」
「来づらかったんだったらそう言えば良かったのに」と片岡陽(ひなた 本郷奏多)。「どうして来づらかったのかな」「結局キスしなかったんだから、問題無いと思うんだけど」智、ずっこける。
「いやいやいや、キスしなかった事の方が問題なんだとお兄ちゃんは思うぞ」航、動揺する。
問題をより追求しようとする修だったが、智と航は逃げる。

月山にやった事で陽をとがめる航。大事な思い出とわかっていてなぜ。
「だってそんなの知らないよ。大事な思い出なんて、僕には無いもの」陽、家を出る。

修、腹がすいたと月山に訴える。手作りが良いそうで、生活費用の口座だとカードを渡す。

エレベーター内で、一郎君との会話を思い出す川村亮子(真矢みき)。恋人はいると嘘をついた亮子。
どうしてあんな嘘言っちゃったんだろうとため息をつく亮子、エレベーターを出て又智とぶつかる。
智が持った紙袋の持ち手が切れ(私も本で紙袋が破けた経験が…)、ジャガイモが転がる。

夏世、口座から数万下ろす。(って言うか、修ちゃん、暗証番号教えたのか?まずいぞ、それは)
口座には2億のお金が入っていた。

陽、杉本みすず(松岡璃奈子)につかまる。急に立ち止まる陽。向こうから航が歩いてくる。
陽、みすずを連れて逃げ出す。

智、亮子に捕まっている。亮子、智が花園ゆり子のマネージャーと知る。
亮子、名刺を出そうとし、そこに月刊石仏と書いてある事に気づく。以前の名刺を渡す亮子。
そうして智から名刺をゲットする。
花園ゆり子はどうして結婚しないのか聞く亮子、長い付き合いの恋人がいるのにと。
恋人とはもちろん田中一郎。

夏世、修から半日しか休みが取れないので、ハワイアン・センターへ行くと言う話を聞く。

「友達もね、本気でわかれようって思ったわけじゃないのよ!
ただ彼女は、花園ゆり子より自分が大事だって言って欲しかったの!それだけだったのよ。
…なのに、いつのまにか、婚約破棄になっちゃった。ひどい話だと思わない」
涙ぐみ、智を見る亮子。 智はつまらなそうにうつむき(災難だな)、お店にいる人達はみんなこっちを見ている。 「ちょっと!!聞いてた?!」「…聞いてますよ」
「大体ね、あなたがしっかり監視してないからあんな事になったのよ。
一郎君はね、弱い女をほっとおけないタイプなの」
「一郎君?」「って、友達が言ってました…」「はあ」
「その、一郎、さんの、優しさをわかってて、花園ゆり子は彼を騙したのよ」「…どうやったら、だませんだよ」
「友達の幸せを奪った女を、絶対に許せない!」泣く亮子。智、ハンカチを差し出す。
「もう、止しませんか。うらんでたって、始まらないでしょう。つらい過去なんて忘れてしまえばいい。
きっと、新しい恋が待ってますよ。そう、お友達に、伝えてください」
「…新しい、恋?……ハイ!」亮子、智の手を思いっきり掴む。「必ず、伝えておきます」
なかなか手を離してくれない亮子。

みすず、陽に、航は恋人がいるのか聞く。拓実君は彼氏と言うよりペットだそうだ。

月山、お金持ちになれたのに、お金を使うヒマが無い、花園ゆり子達のために、夕食を作ろうと思いつく。
(料理が下手なら、難しい物は作るなよ…)

智と陽、出会う。二人、美那絵(滝沢沙織)と子供を肩車した男(神保悟志)が仲良く歩いているのを目撃する。
修には内緒だと陽に言う智。うなずく陽。
陽が帰ってきたので、陽に何か言おうとする航だったが、陽は自分の部屋に逃げ、
他の二人の兄弟が航を止める。
航は智と陽が月山にやった事を注意しようとしたと話す。台所で隠れている月山。いたずらだと智。
いい年のおまえまでんなんで陽の遊びにのっかるのかと航。しゃれだと智。
向こうも子供じゃないんだから何とも思っていない。そういう問題じゃない。妬いてるのか。
俺は陽の話をしている。大事な思い出なんか無いって言われたんだぞ。焦げ臭い匂いがしてくる。
そう、月山だった。料理は全滅、台所はひどい状態に…。四兄弟、いつもの小料理屋に。
月山のおなかが鳴り、月山も連れて行く。
(陽、案外と月山に優しいよな。誘ってくれて…。これまでも、結構要所要所で優しい)
月山、ビールを頼み、四兄弟から仕事終わってないから駄目だと突っ込まれる。智、電話が入り、出て行く。

一郎君に押付けられた仕事をしている亮子。
何の領収書かわからない物があり、ちょうど修が来たので聞こうとするが、修は風呂上りでタオル一丁だった。
しかも、そのタオルが落ちる。月山、悲鳴。海パンを履いていた…。騒ぎに航が来る。航に聞く月山。
マンガの初版本だそうだ。なぜご飯を作る気になったのか聞く航。
領収書を整理していたら、仕事ばっかりの生活なんだなと思ったからだそうだ。
それなりにカレーおいしかったと航。

バーにいる亮子。智が入ってきたので笑顔になるが、智の後ろから女が入ってきた。

智、朝帰り。月山(半そでだ。寒さに強いのか、部屋が暑いのか)、徹夜。
智から12月24日の120万の領収書も渡される。バッグと靴と財布の金額。女へのプレゼントだろう。
そんな物経費で落ちるんですかと突っかかる月山。
(落ちないな。まあ、疑問形でなく、落ちませんで良いんだが…)
こないだの事怒ってんだと智。 子供じゃないから怒らないと月山。
会話聞いてたんだと智、キスして欲しかったのと。
月山、智に自分で稼いだお金じゃないのにと、禁句と思われる事を言う。
(確かに智の仕事は一番重要ではない。必要な仕事だが、花園ゆり子に絶対必要なのは修と陽だ。
航も絵を描ける。コンプレックスだろうなと言うのは、初めから見えていた。月山は考えが足りない。
でも、彼女も智と陽にひどい目に会ったのは事実で、怒るのは当たり前だ。怒れば余計な事を言う)
智、マジになる。
月山に何もしてないのに、どうしてこんな高いもの買えるのか、他の三人は忙しくてほとんど楽しみが無いのに、あなたはチャラチャラで歩いて、好き勝手お金使ってと智を責める。
俺はやる事ちゃんとやって金もらってる、どう使おうとあんたに関係ない(でもプレゼント代は経費では落ちません)、金の使い方知らないあいつらに代わって有効に使ってやってんのと智は答える。

田中ちゃんがみんなをハワイアン・センターに連れて行くらしい。智はパスする、二日酔いだからと。
年に一回の家族旅行だ、今日しかないんだと修が言うと、兄貴たちはなと答える智、家族家族とうぜえと。
智を置いて、みな出発。
b(取材旅行で海外に行ったら。行けないわけでは無いと思う。確かに漫画家忙しいが…)
月山は自分のせいかと思うが、自意識過剰だと言われる。

感想:やはり今一ヒロインに魅力が無い。亮子は魅力爆発だが…。
 ぜひ、最後は亮子と一郎君の結婚式で締めくくって欲しいね。
 月山、完璧に考え無しで発言しちゃったけど、確かにあの花園ゆり子の作品群は異常に多いような…。
 もしかして、智、兄弟達を力いっぱいぎりぎりに働かせてる?智が女遊びをやってるのは事実だし。
 怪しいぞ、智。


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くらやみの速さはどれくらい

「くらやみの速さはどれくらい」エリザベス・ムーン ☆☆☆☆☆

最後まで書いています、かなり簡略ですが…、注意!

 ルウ・アレンデイルは自閉症だった。
 治療により、何とか日常生活を営めるのだが、まだまだノーマルのようにはいかない。
 彼は自閉症の最後の世代で、今は幼児の時に治療を受ければ自閉症は治ってしまう。
 彼はパターン分析が得意で、それを仕事としていた。彼の働く部の人間は全員自閉症だった。
 その部に新しい上司クレンショウが来る。
 彼は自閉症のための、トランポリン等があるジムとか、キラキラ光るモールとか、
音楽とかが無駄な経費と考えていた。
 それにパターン分析の仕事はコンピューターにまかせられるとも。
 彼は自閉症の従業員達に社の発明による自閉症を治す治療を受けるよう勧める。
 それはまだ試験状態のものだったが、彼はそれを受けなければ会社を辞めさせる事を暗に匂わせていた。
 その治療について色々と勉強するルウ。
 クレンショウがやろうとした事は明らかに法律違反だったので、彼は左遷され、
治療を受ける事は白紙に戻った。
 しかしルウは治療を受ける事にする。何かと人に頼らざるをえない自分がイヤだったのだ。
 彼は新しい自分に生まれ変わる。以前好きだったマージョリに会っても、何とも思わなくなっていたが…。
 ルウは天体物理学を学び、今宇宙にいる。

感想:21世紀版「アルジャーノンに花束を」と帯には書いていたけれど、こういう宣伝は私はイヤ。
 つまりその本よりは面白くないのねと思っちゃうから。
 私自身は「アルジャーノンに花束を」にはさほど感動しなかった。でも、これは素晴らしい。
 あの作品のように泣ける作品というわけではないが、新しい視点、世界が見えるから。
 エリザベス・ムーンには自閉症の息子がいるそうだが、彼女自身は自閉症ではない。
 私は自閉症者が書いた本を読んだ事が無いので、本当に彼らの世界がこんな世界なのかはわからない。
 でも、ドキュメンタリーで見た時はそれなりに魅力的な世界に住んでいるなと思った。
 まあ、自閉症と言っても、人それぞれだから、いっぱひとからげにくくっちゃいけないと思うが。
 ここに描かれた自閉症者の世界は、問題はあるんだろうけど、魅力的だ。
 必要な事しかしゃべらなくても平気な彼ら。暗喩とか形式的な言葉を不思議に思う所。
 人の悪意を感じていながら、よくわからない所。素数とかへのこだわり。
 いや、他にもあるんだけれど、もう忘れちゃった、早いぞ自分。
 でも緊張した状態の人とのコミュニケーション能力が低いのね。まあ、普通の人でも低い人はいるが。
 このまえ、アメリカの空港で、不審な人物を人間の経験で見つけ出し、尋問すると言うのをやっていたけれど、
この話でもあるように自閉症の人って、不審と言う事で詰問されちゃう事って良くあるのかな。
 大変だな。
 暴力事件ってどちらかというとノーマルの方が圧倒的に多いんだろうけど、
時々(この前も…)自閉症の人かなと思われる事件があって、ただでさえ、
日本ではこういう障害の理解が足りないから、困ってしまう。
 何でも、刑務所には、自閉症とかではないだろうけれど、色々と境界線の人達が入っていて、
受け入れ先が無いから、結局又犯罪を起こして入ってくるとか…。
 アメリカでもホームレスの中には、精神障害の人達がいると聞くし…。どうすれば良いのかな。
 まず知らないとね。
 テレビでアスペルガーとか知能の状態がノーマルと変わらない人達は、
性格が悪いといじめられがちで大変だと言うのを見たけれど、確かに知らなければ性格悪いと受け取りそうで、
色んな事を知れば知るほど、簡単に人を判断できなくなる。

関連サイト
すみ&にえ「ほんやく本のススメ」

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胸キュンしたいんです!

「胸キュンしたいんです!」ヒミツの花園 第3話 ☆☆☆☆
脚本:永田優子 音楽:仲西匡 主題歌:安室奈美恵「Baby Don't Cry」 演出:二宮浩行

 編集長田丸慎一(田中哲司)、週刊チャーミー創刊号の目玉企画、花園ゆり子先生の新作に不満。
 盛り上がりにかける、ときめきが無いと。
 作家の才能を最大限引き出して売れる作品を作るのが俺達の仕事だと。
 ハーレクインロマンスを読む禿頭の同僚(岸博之 たぶん…)。
 月山夏世(釈由美子)、その同僚達に才能を引き出すためにどうすれば良いか聞いてみる。
 若い同僚(大東俊介)が中学生の時に夢中になったマンガは無いか聞く。
 そういうのを読み直すのもヒントになると。

 今度のは女子高生が主人公。花園ゆり子の初の現代物。
 四兄弟を前にして、作品をけなす事が出来ず(どこが駄目なのかも良くわからないのだろう)、問題点をうまく伝えられない月山。
 「ですからですね、あのこの十代の女の子の、pureな気持ちって言うか、あの純粋な気持ちって言うか…」
 「pureと純粋って同なじ事だよね」と片岡陽(ひなた 本郷奏多)。
 「可哀相に、ボキャブラリーが貧困なんだ、ほっといてあげよう」と片岡航(わたる 堺雅人)。
 「盛り上がんないんですよ、これ!全然まったく」ついに言いづらい事を言う月山。
 「盛り、上がんない?」と片岡智(さとし 要潤)。「胸キュンしないんです」「胸キュン?」と陽。
 「何今の?どうゆう事?」と智。「クレームなんじゃないのか」と航。
 「クレーム?花園ゆり子に?花園ゆり子にクレームだ!何様なんだ、あんた!」と片岡修(おさむ 池田鉄洋)。 「クレーム原稿に付けられたのって初めてだなあ」と航。「別にケチをつけてるわけじゃ…」
 「つけたじゃねえかよ、ドしろうとのくせに、生意気な!」と修。
 「そんな怒んないでよ、修兄。僕が悪いんだから。僕が書いた筋書きが気に入らないんでしょ」と陽。
 「あの、別に気に入らないとかそういうんじゃなくてね、陽君。
ただこう、ラストに向けてドキドキってしたり、胸がキューンっとする感じで終わってくれれば嬉しいななんて」
 「やっぱり気に入らないんだ」「どこをどう直せば良いのか具体的に言ってくれないかな」と航。
 「具体的ってもう私はちょっと…」「どういう状況なら胸キュンするわけ」と智。
 「たとえば、船の上で抱きしめられて」「タイタニックだ」と智。「雪だるま作ってキスシーン…」
 「あ、冬ソナだ」と航。「愛する王子様のために海の泡となって、シュッシュッシュッ…」
 「ヒロイン勝手に殺すな!」と修。「すみません」「何かさあ、無いわけ、自分の経験でこう最近ときめいた事とか」 …「無いの?」「ここ、五年ばかり?」笑われて、自分達はどうなのかと反撃する月山。あるのは智だけだった。  陽が納得する物をちゃんと提案しなきゃ直さないと言われてしまう。

 資料室で本やマンガを読む月山、そこで花園ゆり子のマンガを抱えた川村亮子(真矢みき)に出会う。
 (月山は仕事だが、川村はそうじゃないよな…)
 敵の事は知っとかないとだそうだ。負けてばかりだと月山。「あたしは負けてなーい、譲ったの」「何をですか?」 咳でごまかす川村。(可愛い女だな)川村、花園ゆり子の恋愛力を聞く。
 川村は、花園ゆり子のマンガを読んで、高いとみなしたらしい。「やっぱ負けてるんだ、あたし」
 「駄目じゃない、負けてちゃ。花園ゆり子になんかねえ、負けてちゃ、あんたねえ、一生の恥よ、恥」
 「どうしてそこまでこだわるんですか、花園先生に」「そ、それは…」……「そうだ、映画見に行けば!」
 少女漫画の編集を担当してる人が少女漫画を連れて良く映画を見に行ったそうだ。(田中ちゃんか…)
 恋愛物だったら、恋愛映画を見てラブモードを高めるそうだ。
 一緒に見ようねと約束した映画を先に行かれた事もあったらしい。(ああ、恨みは深い…)
 「あたしってものがいながら、なんで~、なんで~」川村、立ち上がる。
 花園ゆり子と映画を見るとはどういうことか想像してみる月山。
 13日の金曜日、残虐シーンだと言うのに、いつものスマイルを浮かべて見る航。
 (うん、これは怖いね。航とはスプラッターは見れないね。と言うか、元からスプラッターは苦手だが…)
 やくざ物に興奮して立ち上がる修。(まあ、修とは映画見に行きたくないね)
 アクション物を「つまんねえな」とえらそうに言う智。(人はそれぞれ好みがあるから)
 不気味な皮肉スマイルを浮かべる何を見てるんだかわからない陽。(確かにヘタな物は馬鹿にされそうだ)

 シネコンに行く月山。
 女子高生達が見た後彼氏と超ラブラブになると「私の頭の中のクレヨン」(何かあると、脳内にクレヨンで妄想画を描き、暴走する女の恋物語かな。暴走し、勘違いしまくる女が、側にあった真実の恋に気づく、というような…。きっと「私の頭の中の消しゴム」とは全然違う映画だろう)を友達に推薦している。
 「一人で映画?」陽だった。陽はプリンターのインクを買いに外に出たのだ。
 「映画見るだけで、良いアイデアなんて浮かぶの?」「何もしないよりましでしょ」
 「ヘタ過ぎる鉄砲はね、数撃っても当んないんだよ」自分の実体験を描けと反撃に出る月山。
 「現役退いて15年だっけ」「10年です」「まあそんな昔じゃあ、忘れてて当然だよね」「覚えてます、ちゃんと」
 月山、中学の時初めて付き合った彼との思い出を語る。
 暗くなって、寒くなって、雪が降ってきて、手袋を忘れた月山に、彼がコートのポッケを貸してくれたんだそうだ。  彼のポッケに手を入れたら、彼も同じポッケに手を入れてきたんだそうだ。どこが胸キュンかわからない陽。
 陽は女子高生に興味ないそうだ。「あんな何も考えてなさそうな連中」

 修、ちゃんとした格好をし、花束を持ち(正しいぞ、修)、美那絵さんの小料理屋へ。
 入ろうとするが、やはり勇気が出ず、Uターン。そこに黒塗りの車が。
 美那絵(滝沢沙織)と男(神保悟志)がその車から出るのを目撃する。

 家に帰った修、花束を兄ちゃんに上げる。

 あみだくじで四兄弟の内誰を誘うか決めようとする月山。次男が選ばれる。次男はいやだった。

 閉じこもった次男を慰める田中一郎(寺島進)。男は仕事だと。
 「修さん、恋って言うのは、生涯でたった一度きりあれば、それで良いんです。
修さんはその人にまだ出会っちゃいない、ただそれだけの事じゃないですか」
 「田中ちゃん」「いつか出会えますよ」「ホント?」うなずく田中。「私が嘘ついたことありますか」
 「無い。誤魔化した事はあるけど」仕事する気になる修。田中ちゃんにも生涯ただ一人の人がいたそうだ。
 田中ちゃんの素晴らしさに比べ、月山はと、月山の事を考え始める修以外の三人。
 胸キュンについて聞いてみようという事になり、最初は航が手を上げ、次に陽が手を挙げ、
智が電話しようと言うと、智に譲る二人。
 三三七拍子の月山の着メロ。月山、智を映画に誘う。月山、興奮(緊張?)して眠れず、結局寝過ごす。

 ジュンク堂、花園ゆり子の作品(サタンの妻って言うのが、田中ちゃんの担当漫画か)平積みの前に立つ田中ちゃん。
 女の子が立ち読みを始める。「面白い?それ、面白い?」「…はい」
 「それじゃあね、レジあそこだから、お金払って、おうち帰って読もうね」
 2冊ぐらい持って、急いでレジに行く女の子。「又、売り上げアップだなあ」
(そりゃあ、あんなその筋って感じの人にいわれりゃ、怖いよね)
 田中ちゃん、航に会う。休みの日にも書店巡りの仕事中毒の田中ちゃん。
 航は陽に大学を受けさせようと考えていた。田中ちゃんに電話。
(着メロはこのドラマの主題歌。着メロも乙女の気持ちを忘れない田中ちゃん。月山、見習え!)
 書店で「城南美術大学主催 里中潤一郎 彫刻展」というポスターが貼ってあるのに気づく航。

 月山、やっと映画館に到着。ほっぺをさすっている智。
(さっき知り合いの女に声かけてたよな。ひっぱたかれたか…)
 「私の頭の中のクレヨン」のチケットを差し出す月山。「つまんなさそ」
 (う~ん、月山の予想通り、すぐつまんないと言う男だったか…)
 智、一番前の席を希望。足が長いからだそうだ。

 航、里中潤一郎(井田國彦 たぶん…)の彫刻展を見に行く。知り合いらしい。
 下の弟を気にして、航、新しい事を始められないらしい。里中、航の傷を知っているらしい。
 杉本みすず(松岡璃奈子)、航に声をかけようとするが、里中が「片岡」と声をかけたので、
かけられずに終わる。
 里中は自分のアトリエの事を航に教えた。

 月山、後ろの観客の女性達を見る。皆、真剣に見ている。智も真剣に見ている。
 どうやら映画の良さがわからないらしい月山。智が気がついたら、月山は寝ていた。

 いつもの格好で小料理屋の前をうろつく修。
 美那絵がのれんをかけようとするのを手伝おうとするが、彼女の腕の包帯に気づく。理由を言わない彼女。
 「わかってます。生きてれば、色々ありますから」「優しいのね、修さん」修、嬉しそう。
(それが胸キュンだよ!修)

 彼氏立川拓実(山本裕典)の前に現れるみすず。拓実、陽に気づく。
 桜木高のミスター・コンテスト、いつもは拓実が勝っていたのに、片岡陽が出たら、陽が勝っちゃったらしい。
 片岡と言う名前に反応するみすず。

 ようやく目覚める月山。智、ハンカチを顔に当てぼろ泣き。
(こう見えて、少女漫画好きだけあって、心は乙女なのね。そのわりに、女垂らしだが…)
 後ろの女性達もぼろ泣き。月山もちょっともらい泣き。

 編集室の石仏を嬉しそうに見ている自分に気づいて、自分を諌める川村。最年少で編集長になった。
 男より仕事と言われたが、両方なくしてしまった。

 月山、レストランで智とお食事。自分で頼んだメニューのくせに、慎重に生トマトを除ける智。
 貧乏でおやつはトマトだったそうだ。智に気づく川村。月山にも気づく。そして、そこに現れる田中。
 川村の付き合ってた男は田中ちゃんだった。窓外の光景には気づかない智と月山。
 なぜ四人で暮らしているのか聞く月山。家族だからだそうだ。
 陽が大人になるまでは一緒にいなきゃいけないそうだ。
 「仕事だから仕方なく一緒にいるのかと思ってました。
あっ、ほらだって、みんな付き合いにくそうな人ばっかりじゃないですか。
航さんみたいに一見優しそうに見えて、実は人と距離置いている感じとか」
 「妙に理屈っぽくてうざいしな」「修さんの世界はどうやったて相容れないし」「地球外生物だからな」
 「陽君なんて言ってる事が一々勘に触るって言うか」「女にキャーキャー言われるのがむかつくんだよ」
 笑う月山。「ほんとに仲良いんですか」一人っ子だからうらやましいと月山。
 言いたい事が言える相手がいないそうだ。智も似たような物だそうだ。智、家に来ないと月山を誘う。

 店の前を掃除する修。店は閉店。美那絵から残り物だけどと、おにぎりをもらう。
 「はい、心して、召し上がります」涙ぐむ修。

 これって仕事だよねと月山、四兄弟の家に入る。コートをここにかければ良いよと言われ、優しいと感じる。
 部屋は真っ暗、誰もいない。ベランダから月山を呼び寄せる智。美しい東京の夜景。
 月山が手をさすって寒そうにしていると、智がコートのポケットを開けてはいと差し出す。
 ためらいながら入れる月山。その同じポッケに自分の手を入れる智。「目、閉じて」
 驚くが、良いから、早く、と言われて、目を閉じ、唇を差し出す月山。智の顔が近づくが、「みーちゃった」
 陽だった。月山の胸キュンシーンを理解するための芝居だったのだ。一人取り残される月山。
 四兄弟の家から急いで出ようとする月山だったが、航に遭遇。目閉じシーンから見たそうだ。
 コートを忘れた月山にコートを届けようと追いかけてきた航。
 悪気は無かったと航は言うが、悪気は無くても傷つくと月山。「すいませんでした」頭を上げる航。
 おにぎりを嬉そうに食べながら歩いていた修、航が月山にコートを着せようとしているのを目撃。

 「普通さあ、目は閉じないだろう、閉じろって言われてもさあ。ったく、隙だらけの女だよなあ、ほんとに」
 ネームを考えている陽の隣で、雑誌を読みながらそんな事を言う智。
 「ねえ、智兄、あのまま僕が声かけなかったらどうしてた」「…べつにい。どうもしないぜ」
 「…男の胸キュンってのも面白いよね。雑誌さかさまだよ」
 逆さまの雑誌に気づき、顔を反対にして読んでるふりをしようとするが、あきらめて雑誌を正しい位置に直す智。

 月山、涙を浮かべながら無言で航と見詰め合う。
 そのまま後ろ向きに下がるが、段に引っかかって、倒れそうになり、航、急いで抱きかかえる。
(ベタだが、ベタで良いんだぞ、こういう物は!)
 「なんと」遠くで観察している修のセリフ。

 一方、川村と田中ちゃんも見詰め合っていた。

感想:良いよな、ベタで。大体、他人から見るとつまらないもんだろ、どうせ脳内の問題なんだから。
 修の胸キュンだって、立派な胸キュンなんだよ。少女漫画向けではないかもしれないが…。
 もしかして、陽が一番乙女回路が無いのか。要さんも光ってる。
 主要人物はみんなそれなりに輝いているんじゃないかい。
 主人公が一番輝いていない感じだが、まあ、本当に主人公がいやな場合、私の場合は見れないからね。
 そこそこ合格点。ところで、クレームを付けられた事が無い漫画家なんて絶対にいないと思う。

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オタク戦隊3バるカん

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