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2006年10月

二人の女王

「二人の女王」BLOOD+ 第49話 ☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:砂山蔵澄 絵コンテ・絵コンテ:山内重保 作画監督:福島豊明 飯田宏義

 グラント(西前忠久)はオプションDの発動を決める。
 そして、ヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)はグラントに一緒に逃げる事を拒絶される。
 アメリカの人間ではないから、安全保障の対象外だという事で。

 「姉さまは、僕を殺すんだね」「私達の存在が、いろんな人を不幸にしている。だから、私はあなたを殺す」
 「しょうがないじゃないか。僕は人間の事なんかわからないし、人間も僕たちがわからないんだ」
 「そんな事無い!私にとって、大切な友達だった、家族だった。
血はつながって無くても、私が翼手だとわかっても、リクは弟でいてくれた、お父さんはお父さんだった」
 「そう、小夜姉ちゃんは翼手なんだよ」ハッとした顔をする音無小夜(喜多村英梨)。
 「ハハハハハッ、動揺してる」「あなたには、きっとわからない」
 「どうして?姉さまも僕も、同じ母親から生まれたんだよ。どうして僕にだけわからないって言えるの。
姉さまは、ずるいよ、自分だけ人間扱いされて。自分だけ、幸せで。自分だけ楽しくてさ」
 「ディーヴァ…」照明器具が一つ壊れ、ディーヴァ(矢島晶子)は本来の姿に戻る。
 「ほんと勝手よね。私をあそこから解放したのは、小夜姉さまだった」「だから、私は…」「だから、姉さまは?」  「私は、あの日から、あなたを殺すためだけに、存在する事を許されてきた」
 「まあ、自分の存在を証明するために、私を殺そうとするの。信じられない」

 一方、ハジ(小西克幸)はアンシェル(中田譲治)と戦っていた。
 親父の加齢臭漂う口臭波にはじかれるハジのナイフ。
 アンシェルは以前はディーヴァの花婿となれるハジをねたましく思っていたが、ディーヴァが母親となった今、
憎悪も羨望も無い、一切れのパンと引き換えに買われてきたにしてはずいぶん楽しませてくれた、感謝しよう、
と言うような事を言う。
 ハジも小夜とめぐり合わせてくれたから感謝してると言いながら、翼手の翼を生やし、
左手の方も翼手化させる。
 「全てを出し切るか、良かろう。
(全てを出し切ってないじゃんと言う視聴者の声はアンシェルには届かない…。
醜くていいから、ハジは翼手化するべきだったな。その方が強いんだから)
シュヴァリエを殺すには、首をはねるか全てを燃やし尽くすかだったな。
ふふ、無論人間ごときにそれが出来るはずも無い」
 アンシェル、指輪を近くのマネキンの胸下に置く。アンシェルの攻撃は小夜達がいる舞台の床も壊す。
 小夜飛び上がり大また開きで降りる。
(ハジ、小夜を見習えや!戦いにおいては綺麗もへったくれもないんやで!)
 ハジとアンシェルは空中戦。お空は雷模様。
 おいしそうと自認しているルイス(長嶝高士)は翼手への囮役を買って出る。「俺は不死身のルイスだぜ」
 しかし、ルイスを上から襲おうとする翼手が現れ、絶体絶命の危機!ルルゥ(斎藤千和)が現れ助けてくれる。 「あたいも、不死身のルルゥだよ」笑うルイス。
(やはりルイスはBLOOD+一カッコ良い男!
そしてルルゥがこんなに大きい存在になるなんて、思いませんでした…。感涙………)
 空中ではハジがアンシェルをニューヨーク一高いビルの避雷針に串刺しにする。ハジも大分傷ついたが…。
 アンシェル、雷に当たる。辺りが停電になる。
(神に祈りが通じたと、暖かく解釈する私……。まあ、現実には偶然があるから…)
 コープスコーズはしっかり翼手を倒していた。
 宮城カイ(吉野裕行)、自分のジャケットのポケットにあるピンクの鍵に気づく。

 「翼手は、この世に存在してはいけないって言うのね。じゃあ、姉さまは、あの子たちも斬るって言うの」
 小夜、思わず客席の赤ん坊を見る。(繭だけどさ)
 「かわいいでしょう。私の娘達よ。姉さま自身はどうするつもり」「私も、翼手、だから…」
 カイ、オールバックもすっかり取れ(いつから?まあ、あれだけ動いてりゃ、乱れるわな)、
小夜の元へ駆けつけようと銃を手に走っている。
 天井に開いた穴から(アンシェル達が開けました)、舞台上に雨が降ってくる。「もう、あなたと話す事は無い」
 小夜、刀に自分の血を這わせる。「私も、無いわ」ディーヴァも剣に自分の血を這わせる。
 二人、何度かやりあった後、お互いの体を貫く。ディーヴァの指が結晶化し始める。小夜はなんとも無いのに…。 「どうして…、どうして私だけ。いやよ、姉さま…」「ディーヴァ!」小夜、ディーヴァの元に駆けつける。
 崩れるディーヴァの左腕。
 その崩れ落ちた左腕を持ち、付け根に押付けながら「くっついて…!」と言うが、くっつくものではない。
 「姉さま…」「くっついてよ…!」
 下半身が崩れるディーヴァが顔を向けた先には、ネイサン(藤原啓治)が双子の繭を抱えている姿があった。
 ネイサン、ディーヴァの顔の横に繭を置く。「私の、赤ちゃん…」
 繭をなでるディーヴァの右手はどんどん結晶化し、ディーヴァは赤ん坊二人を抱えている姿を思い浮かべる。
 「かわいそうな、ディーヴァ。ただ、家族が欲しかっただけなのに。
あの男はそれもわからずに、結局ディーヴァを試験管から出してあげる事が出来なかった。
でも、あなたは最後に手に入れたのね。子を宿す事で、自らの血が、力を失った事にも気づかずに」
 ネイサン、小夜に殺してくれと頼む。小夜、ネイサンを斬る。小夜、ハジに後ろから抱きしめられながら、泣く。
 いつのまにか、繭から出てきた赤ん坊達が泣く。
 小夜、赤ん坊を殺そうとするが、赤ん坊を小夜を見ながら手を振って笑う。
(赤ん坊の最大の攻撃だな。しかし、小夜の血で、赤ちゃん死ぬのか)
 カイが現れ、小夜、赤ん坊を殺した後、自分の死ぬつもりである事を告白する。

感想:ディーヴァ、子供を産んだ事で、力を大分失っちゃったのね。で、小夜が互角に戦えたわけだ…。
 まあ、翼手の子供はそう簡単に死なないんだろうが、あの赤ん坊達はほっといたら、
自分で人間を襲って血を吸うのかな?
 怖い…。ホラーだ…。でも、ディーヴァが笑顔で死ねて良かったね。

関連サイト
元気印の日なたぼっこ
猫煎餅の斜め下ブログ

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摩天楼オペラ

「摩天楼オペラ」BLOOD+ 第48話 ☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:菅正太郎 絵コンテ:雲井一夢 演出:いとがしんたろー 作画監督:小谷杏子 宮前真一

 ディーヴァの公演の日。音無小夜(喜多村英梨)はハジ(小西克幸)と共にメトロポリタン・オペラハウスにいた。 また深い眠気を感じる小夜、ハジに支えられる。

 テレビを見ている金城香里(門脇舞)。
 テレビでは「頑張るあなたに、サンクフレシュ・ゴールド!」と宣伝していた。
 そして、メトロポリタン・オペラハウスの衛星生中継が始まる。
 ジュリア(甲斐田裕子)と謝花真央(小清水亜美)もテレビを見ていた。
 サンクフレシュのビールを飲むアメリカの兵達。街頭のテレビを見ている人々。
 どこかの兵達のキャンプ地でも(アフガン?)、砂漠の国でも、生中継を見ている人達がいた。

 「フッ」と笑うアンシェル(中田譲治)。「いよいよね」とネイサン(藤原啓治)。
 「この夜をさかいに、我々の新しい歴史の幕が開ける」「世界を翼手で満たす事?ナンセンス」
 「意味がないと?」
 「あなたのくだらない実験のために、世界とディーヴァがあるわけじゃないわ。
この世界全てが、ディーヴァの舞台として存在するのよ。それはディーヴァが生まれる前から繰り返されてきた事」 「見てきたような事を」「だって見てきたんだもん」「ん?」
 「小夜とディーヴァ、二人の母親だったミイラ、彼女にも同じように、シュヴァリエがいたとしたら?
…さてと、私はこの子達と一緒に、下から見させてもらうわよ。あなたの書いた筋書きがどうなるのかを。
一観客としてね」

 「オペラの方は終っちまったってのに、誰も帰らねえな」と宮城カイ(吉野裕行)。
 「1883年、メトロポリタン・オペラはファウストで幕を開けた。
そして今夜、メフィストフェレスの持ち出す賭けがどんな内容なのか、みんなそれを期待してるのさあ」
と学のある所を見せる岡村昭宏(伊藤健太郎)。
 「1883年、奇しくも惨劇の起きた年と同じか」と懐中時計を見つめながら言うジョエル(石田彰)。
 「そんなの関係ねえさ。小夜はディーヴァを倒し、沖縄に帰るんだ」小夜とハジがボックスに入ってくる。
 「ハジ、ちょっと来てくれ。話がある」とカイ、ハジを廊下に連れ出す。「おい何隠してる?」「何の事でしょう」
 「小夜の事さ。眠りが近いって事を黙ってただろう。傷の治りだって遅くなってる。
なんだか、あいつが弱くなってるようで。あれで本当に戦えるのか」
 「小夜は戦う事を望んでいます」
 「望んじゃいねえ、戦う事なんか!あいつは、小夜は、そんな事望んじゃいねえだろう?
あいつの他に、ディーヴァを倒せる奴がいねえから、だからあいつは戦うんだろう?
俺は、小夜を、小夜の笑顔を守りたい。
だけどな、ディーヴァやシュヴァリエとの戦いに、人間の俺がいたって無力だ。だから、だから、小夜を、頼む。
おまえだって、ほんとは小夜を戦わせたくないんだろう?小夜を死なせたくないよな」
 「…あなたに、私の何がわかると言うのです。…失礼しました」ハジ、カイの手をどける。
 小夜、カイからもらったピンクのOMOROの鍵をカイのジャケットのポケットに返す。

 ディーヴァがメトロポリタン・オペラハウスに来た事を外の車にいるルルゥ(斎藤千和)とルイス(長嶝高士)が確認。
 小夜もディーヴァの存在を感じる。
 「君は我々にとって、翼手との戦いに欠かせない、唯一の兵器だ。だがそれ以上に、大切な仲間だ。
終らせよう、今夜、全てを」とデヴィッド(小杉十郎太)、小夜に声をかける。

 小夜、舞台裏にいるディーヴァを見つけ、刀を鞘から出して追いかける。いない。
 「ステージ…」とつぶやくと、「そうだよ。これから素敵なショウが始まるんだ」
 高い梁の上にディーヴァ(矢島晶子)がいた。飛び降りるディーヴァ。
 ディーヴァに向かおうとする小夜だったが、眠気が襲う。
 ハジが代りに、ディーヴァを襲う。瞬間移動で小夜の近くに来、「眠そうだねえ」と小夜のほほに触りながら言い、又瞬間移動して、小夜の後ろをとるディーヴァ。
 「でも大丈夫。ディーヴァの歌を聴けば、目が覚めるさ」
 幕が開き、小悪魔の格好のディーヴァ(天使の格好が良かったな)が天井から降りてくる。
 舞台上にいたブレッドとグランドに手を取られるディーヴァ。舞台にいるディーヴァを見て驚く小夜。
 小夜が相手していたディーヴァはアンシェルだった。
(ディーヴァのふりしてしゃべるのは楽しかったかい?アンシェル…)
 ハジの攻撃を軽く受け流すアンシェル。アンシェルの気爆弾にやられるハジ。ハジにかけよる小夜。
 「君には感謝しているよ、ディーヴァを解き放ってくれてね」「あれは間違いだった」
 「そう、間違いだった。ディーヴァが解き放たれなければ、彼女は永遠に私だけのものだった」
 「あなただけのもの?」
 「そう、私だけのディーヴァであって欲しかったのだ。だが、運命の扉が開き、彼女は自由に世界を歩み始めた。彼女本来のあるべき場所を求めてね。
彼女が何であるのか、自らがその血を分けられ、近しい者となった今でも、求めるものは増えていく。
私は知りたいのだ、ディーヴァの全てを。調べつくし、知り尽くす事、それこそ、至高の愛。
君もそう思わないかね」
 ディーヴァの歌が始まる。「素晴らしい」とボックスのグランド(西前忠久)。
 「そうでしょうとも。わが社が全力を挙げて、バックアップしておりますから」とヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)。
 「この歌声だ」「そ、そうですね…」「デルタ計画の成功を祝う歌声だ」
 「そ、そうですとも!まさに、需要と供給の完璧なバランス。
デルタ07で翼手を問題ある地域に生み出し、コープスコーズの派遣要請を引き出し、その地域を事実上掌握し、あなたがたの利益を生む。
この素晴らしい計画には、素晴らしい歌声がお似合いです」
 気分が悪そうなブレッド。テレビを見ている香里ちゃんはディーヴァを見て「リクくん…」とつぶやく。
 観客の中に頭を抱えて震えている男がいた。ルイス、中継基地を爆破する。
 お嬢が見ていたテレビの画像が消える。しかし、すぐ復活する。軍の衛星に直接発信したのだ。
 街頭でテレビを見ていた人の中に翼手化する者が現れる。
 どこかの軍のキャンプ地でも、砂漠の町でも、アメリカ軍の基地内でも…。オペラハウスにも翼手が現れる。
 ブレッド(一木美名子)、ヴァンを責める。ヴァンも知らなかったらしい。
 ブレッド、翼手化、ヴァンの後ろの人を殺す。ディーヴァ、騒動を無視して歌い続ける。
 それを赤ちゃん達を横にして見ているネイサン。
 デヴィッド、カイ、ルルゥ、ルイス、外にある車の中の中継の機械をぶっ壊す。翼手が現れ、デヴィッド、傷を負う。(治りかけなのに…。ジュリアさんを悲しませたら、私が許さないからね!)
 何体も現れる翼手。

 「翼手で満ちた世界に、ディーヴァの子供達が生まれ、そして育つ。
その時ディーヴァはどうするのか、それが見たいのだ」
 「そんな事のために、あんな薬で人間を翼手に変えたり、シフ達のような戦争の道具を作り出したと言うの?!」 「人間がそれを求めたからだ。戦場で流れるものが何か、君は知っているかな」「流れる物?」
 「血と汗と涙、そして金だ。大なり小なり人間は愚かしい戦争を今もなお続けている。
全てはそこに流れるもののためにだ。
私はそれを仕掛ける人間達に寄り添い、彼らの求める物を提供してきたに過ぎぬ」
 「あなたは戦争を起こして何を…?!」
 「戦争を起こしているのはあくまで人間だ。愚かな人間の業が、我々に、生きる場所を与えてくれているのだ」  「だからって、こんな事して良いわけない!」
 「まだわからんのか。人間は自ら引き起こした戦争によって、滅びの道を歩んでいる。
その戦争を私が道具としている以上、人間は私の手の上で踊っているに過ぎん。
歩み始めた子をあやすように、何者かが手を取らねば、彼らはすぐに倒れてしまうのだ」
 「あなただって、元は人間じゃない!人間はそんな事、望んでいない!」
 「純粋なる翼手の女王である君から、その言葉が出るとはな。
翼手とはまことに不思議な生き物だ。自らのあるべき姿を持たず、人間に寄り添い生き続けようとする。
あろう事か、帰るべき場所がそこにあるかのように、それを守ろうとまでするとは」
 「私達は、この世界に現れるべきじゃなかった!だから、私達はあるべき場所に戻るのよ!」
 「ほろびの世界へと…」「そう、私達は今夜、ここで滅ぶ!」「その望みがかなう事は無い」
 ハジが小夜をアンシェルから助ける。「小夜、ここは私がふせぎます」
 「まだあらがうか。主人がそうならシュヴァリエも又同じか」「小夜、戦って」小夜はディーヴァの元へ行く。

感想:ネイサンって、小夜達の母親のシュヴァリエって事?!どうやってこのシュヴァリエ達の中に入ってきたの? よくわかんない行動をとる人よね。アンシェル、ディーヴァが好きだったのね。
 まあ、リクバージョンじゃないディーヴァは魅力的だしね。ああ、又カイが、ハジファンに叩かれそうだな…。
 カイ、めちゃくちゃ若いんだから、許してやって。
 しかし、あんなにあっちこっちに翼手が出てきたら、世界は大混乱だな。人類存亡の危機…。

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全ての血を超えて

「全ての血を越えて」BLOOD+ 第47話 ☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:吉田玲子 絵コンテ:隆一郎 演出:高島大輔 作画監督:大久保徹 山本善哉

 中継基地のパラボラアンテナに爆弾を仕掛けに行くとデヴィッド(小杉十郎太)。
 「当日公演が中止できなかった時の保険かぁ」と煙草を持ちながら岡村昭宏(伊藤健太郎)、
隣のお嬢こと謝花真央(小清水亜美)に煙草を取られ、二人にらみ合う。(ああ、良いコンビなんだけどなあ)
 米軍が展開している別の地域でも赤い盾の別部隊によって作戦が進行中。
 岡村昭宏も実行部隊に選ばれてしまう。あーくん、親父のかたみのカメラをお嬢に預ける。

 ソロモン(辻谷耕史)、両手を鎖に繋がれ、吊り下げられている。そこにジェイムズ(大川透)がやってくる。
 「その姿、ママお気に入りの美しいソロモンが、薄汚い家畜以下だな。これから小夜を殺しに行く。
お前はママを裏切った。いましめとして、小夜の首をここへ持ってきてやる。
サロメのように、ヨカナーンの首へと口付けるがいい」
 ジェイムズ去る。

 夕焼け、爆弾を仕掛ける場所へと向かうフェリーボードの上、あーくん、ため息をつく。
 「そう、心配するな。手早く行えば、危険はそれほど無い」とデヴィッド。
 「あいや、そうじゃなくて、事件を取材する側から、起こす側になっちまったなあって思ってさ。
俺の親父はカメラマンでな、ヴェトナム戦争の時に小夜を撮ったんだ」
 「あの写真がそうだったのか」
 「けど、その後撮るのを止めて、町の小さな写真屋になっちまったのさ。だが、今その親父の気持ちがわかる。物事の真実ってのを知りすぎちまうと、何もしないか、何かをするか、どちらかを選ぶ事になるんだなあ」
 「おまえも、自分の父親に導かれて、ここまで来たのか。
私は父がなぜ、自分を傷つけた小夜を保護し、ジョージに託したのかを知りたいと思った」
 「結論は出たのかよ」「小夜は私たちに残された、たった一つの希望だ。それが結論だ」
 「あんたも、親父の血を受け継いでるんだな」「血か…」「皮肉なもんだな」「そんなの関係ねえ」
 宮城カイ(吉野裕行)の声が響く。
 「俺は、親父とも小夜とも、血の繋がりはねえけど、今ここにいる。俺がそうしたいからここにいるんだ。
あんたらだってそうだろ」
 「ああ」「そうだな、選んだのは俺だ」

 ネイサン(藤原啓治)がソロモンの前に現れる。
 「あなたも頑張るわね。小夜のためにどうしてそこまで出来るのかしら」「わかりません…」「わからない?」
 「ただ僕は、誰に命じられたわけでもない、僕が、この生き方を選んだのです。小夜に、全てを捧げる生き方を」  「愛に狂い、道をはずれる。もっと早く、あなたが小夜と会っていたなら…。
この世界は変わっていたのかもしれないわね。私に見せて頂戴、愛を貫くあなたが綴る、新しいサロメの物語を」 ネイサン、ソロモンを解放する。

 眠る音無小夜(喜多村英梨)を見守るハジ(小西克幸)とルルゥ(斎藤千和)。
 そこに赤い刺が沢山飛んで来て、ハジがチェロケースで刺を受け取る。
 ハジ、ジェイムズと戦うために窓の外に飛び出すが、翼を破られ、落ちる。
 小夜はようやく目覚め、物音にジュリア(甲斐田裕子)やお嬢が来るが、
窓から翼手化したジェイムズも入ってくる。
 「おまえの首をもらいに来たぞ、ヨカナーン」小夜、ジェイムズに斬り付け、そのまま窓の外に飛び出す。
 刀に血を這わせる小夜。刀はジェイムズの固い盾のような翼にはじかれる。
 ジェイムズのとげが小夜の肩を貫く。ハジが小夜をかばう。
 「見たい、血の滴るお前の首を抱きよせ、悲嘆にくれながら口づけする我が兄弟を」
 ハジ、やっぱりジェイムズの出した赤い巨大とげに貫かれる。(まあ、いつもの事さ♪)
 刀を持って立ち上がろうとする小夜を、弾き飛ばし、その刀を手に取るジェイムズ。
 ルルゥがジェイムズを攻撃するが、トゲ四本で壁に縫い付けられる。
 小夜に刀を刺そうとするジェイムズを止めたのはソロモンだった。
 「たとえ報われなくても、僕は小夜のシュヴァリエになる。
僕は僕の意思で、小夜、あなたのシュヴァリエになります。
死を越えて、僕は血よりも、甘くかぐわしい物を見つけたから。今この時より、僕はあなたのシュヴァリエです」
 ソロモン、力をふりしぼり、ジェイムズの腕を締める。
 ジェイムズ、刀を落とし、その刃先がソロモンに薄く傷をつける。
 「愛に仕える騎士達か。そんな物語はディーヴァは好まん。
ディーヴァがお気に召すのは、憎しみ、裏切り、絶望、混沌、破壊!そして死だ!!」
 ジェイムズの攻撃を小夜をかばって受けるハジ。そしてソロモンがジェイムズに立ち向かうが、刃が立たない。
 ジェイムズは小夜に近づき、小夜はこんな時にめまい(眠気?)に襲われる。
 しかし、ジェイムズの頭にソーンが走る。翼で飛ぶハジに支えられ、刀をジェイムズに突き刺す小夜。「ママ…」  ジェイムズ、粉々に…。ソロモン、去る。

 ソロモンは、先ほどの刀から受けた傷から、ソーンが走っていた。
 アンシェル(中田譲治)が目の前に現れ、ソロモン、アンシェルを殺そうとするが、その前に体が崩れてしまう。

 「とうとう、私とアンシェルだけになっちゃたわね」「それがどうしたんだい」とディーヴァ(矢島晶子)。
 「あら、寂しくないの?」「僕にはこの子達がいる。生まれたら、僕の歌を聞かせてあげたいんだ」
 「めずらしいわねえ、あなたが誰かのために、だなんて」
 「そうだね。なんでだろう、この子達を見てると、そんな気持ちになるんだ。
この世には、僕にひざまづく者か、僕を殺そうとする者しかいなかった。
でもこの子達は、何か別の物を与えてくれる。この子達は、どんな世界をつくるんだろう」

感想:ジェイムズ、ソロモン死す。でも、ディーヴァは寂しくない。
 彼女にとって、本当に親しい人間は一人もいないんだね。
 でも、愛を知らないディーヴァに、子育てがうまく出来るかどうかはわからない。
 出来ないと決まったわけではないけどね。
 ジェイムズはママを愛していたつもりかもしれないけど、結局その愛はディーヴァにはとどかなかったわけだ。
 ジェイムズにママと言われてもねえ。あんな風に育てられれば、愛を感じるのは難しいし。
 ネイサンも、ある意味、ディーヴァを裏切ってるね。
 シュヴァリエ、全員で小夜を襲えば、絶対小夜を葬れただろう。
 ただ、それはディーヴァの真の心に添う行為では無いだろうが。

関連サイト
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