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こころ乱れて

「こころ乱れて」BLOOD+ 第43話 ☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:吉田玲子 絵コンテ:松園公(ひろし) 演出:いとがしんたろー 作画監督:小村方宏治 小谷杏子

 音無小夜(喜多村英梨)は気がつくと裸でベッドに寝ていた。
 窓から外を見、ここがニューヨークの高層ビルの一室である事がわかる。
 後ろで明かりがつき、ソロモン(辻谷耕史)の姿が窓のガラスにうつる。
 着替えがある場所を言い、部屋を出るソロモン。

 高層ビルの上を、小夜を探して、次々と飛び移っているハジ(小西克幸)。

 病院に担ぎ込まれるデヴィッド(小杉十郎太)。意識はまだあった。「こんな事で、くたばらん」とデヴィッド。
 「わかってる」とジュリア(甲斐田裕子)。ふっと笑い、「君の方が、撃たれたみたいだな」とデヴィッド。
 「もうしゃべらないで」「ジュリア…、戻って来い」
 宮城カイ(吉野裕行)はルイス(長嶝高士)にニューヨークに戻れと言われる。

 小夜の着替えの服はピンクのドレスしかなかった…。
 (少女趣味だな、ソロモン。まあ、小夜の外見は十代の少女だからな)
 小夜の服は汚れていたので処分したそうだ。近づくソロモンから逃げる小夜。似合っているとソロモンは言う。(私は似合ってないと思うぞ。恋をするとあばたもえくぼだからな)
 「摩天楼の光でさえ、君の美しさを彩る、飾りに過ぎない」(恋はアホなセリフを言わせる…)
 「そんな事言うのを止めて!」「なぜ」(聞いてるこっちが恥ずかしいから…)
 「なぜって…。あなたと私は敵よ。殺し合い、憎しみあうべき敵なの」「もう、僕にはあなたしかいないんです」
 「私しか…」「僕はもう、ディーヴァのシュヴァリエではありません。全てを捨ててきました」「全てを、捨てた…」  「ええ、富や権力、それだけでなく、兄さんや、ディーヴァさえも」「なんのために」「あなたと生きるために」
 驚いたように顔を上げる小夜。
 「あなたと二人だけで、永遠の時間を生きるために。…あなたの笑顔を、取り戻したいんです。
だから、僕と一緒に…」
 近づくソロモン。やはり逃げる小夜、ベランダに出、ベランダの縁に立つ。「近づかないで!」
 「今のあなたでは、隣のビルへ飛び移る事が出来ませんよ」そう、どこにも飛び移れそうなところは無かった。
 「どうして僕の手を取らないんです?」(自分に自信があるって良いなあ~)
 「あなたは、あなたと私の事だけしか考えてない!残された人達の気持ちなんて、これっぽちも思ってない!」  「あなたが必要と言うなら、あなたの大切な人達を、側に置いても構いません。あなたの愛すべき家族です。
僕も喜んで、迎え入れましょう」
 「あなたの望みは何?私を騙して、ディーヴァの前に連れて行く事?!私を、殺す事?」
 「小夜…!長い時を生き、僕の心をこれほどまで揺さぶったのは、小夜!、あなただけなんです。だから…」
 ソロモン、小夜の手を引き、小夜、ソロモンの腕の中…。(ああ~、恥ずかしい描写は…止めてー!)
 小夜を下ろすソロモン、ひざまづき、「僕の花嫁になって」と言う。
(リクはディーヴァの花婿になった後、殺されちゃったね…。
翼手にとって、花婿は一回だけで百発百中で、お役ゴメンになると、殺すものなのか…。)

 カイ、ぼろアパートに帰り、椅子に座ったとたん、ため息。
 そこにシャワー後らしい謝花真央(小清水亜美)が入ってくる。「又しょぼくれた顔して」「うるせー」
 「少しは大人になったんじゃないの」「わりいな、ガキのままで」
 ちょっと驚いた顔のお嬢、目を優しくし、カイの唇に唇を重ねる。
(うわっー、その唇はあーくんの………物ではないよね…)
 「今のあんた隙だらけ。そんなんじゃ小夜を取られちゃうわよ」
 ふざけた感じで出て行ったお嬢だが、ドアの向こう側では切なそうな顔をしていた…。

 「花嫁…」
 「あなたは知っていますか、この世に、虹色に輝く大地がある事を。赤く染まる海がある事を、知っていますか。世界にはあなたの目にしていない美しい物が、数多く存在するんです。
僕は世界中の奇跡のように美しい景色を、あなたに見せてあげたい。
運命の鎖から解き放ち、自由な空の下を飛びまわって、僕達がその奇跡の一つだと言う事を、
実感させてあげたいんです」
(世の中にはこういうセリフを臆面も無く言う人種がいるんだよな。すごいな。見習いたいが、恥ずかしい…)
 「自由に…世界を回る事…」「僕と一緒に、世界を回るんです」「私の夢だった」「夢ならかなえてあげます」
 「それは…!もう出来ない。遠い昔に置いてきた、夢だから。
幸せだった時代の、眠りの中に、全てを置いてきてしまったから。もう、あの頃には戻れないの」
 ソロモン、俯いた小夜の顎に手をそえ、あげさせる。
 「そんな事はありません。
置いてきてしまったものならば、永遠に近い、僕達の命の中で、取り戻せばいいんです。
そのためなら、僕はあなたに全てを、捧げます」
 「あなたは、ディーヴァのシュヴァリエでしょう?」「その前に、あなたを愛する一人の男なのです」
 ソロモンの顔が危険なまでに小夜の顔に近づく。小夜、思わず平手打ち。
 自分に絶対の自信があるまんま王子様顔の(ほんものの王子様は王子様顔とは限らんが)ソロモン、
小夜の手を取り、抱き寄せる。
 「僕はディーヴァと生きるよりも、あなたを選んだ。だからここにいる。あなたは僕が守る。
あなたの望みは、僕がかなえる」
 「望み…」「そう、あなたの、望みです」「私の、望みは…ディーヴァを殺す事だけ!」
 小夜、ソロモンを押しのける。

 ディーヴァの歌う映像を見ているネイサン(藤原啓治)。アンシェル(中田譲治)がワインを持って近づいてくる。 「ねえ、アンシェル。子供が生まれたら、あなたはディーヴァから手を引いて」「何!」
 「あなたに必要なのは、ディーヴァ?それともその子供達かしら?私はディーヴァが欲しいわ。
基地でのディーヴァを見た?あの地獄の中で、あの歌声は天から響いてきたのよ。
ディーヴァは私がプロデュースするわ。美しく気高く、そして自由なディーヴァを、至高の歌を歌わせるのよ。
…今まで誰も聞いた事が無い歌を」
 映像を止めるネイサン。「私の全てをかけて。だから、邪魔するなよ」後半男声で、怖い顔で言うネイサン。
 アンシェルのグラスにひびが入る。(ギロロ、ひろしに負けるな!でも、奴ら本物の親子だからな…)

 デヴィッドの手術を待っているジュリアとルイス。「さっき…」「うん?」
 「さっき手術室に入る前、デヴィッドが言ったの」「何を?」「戻って来いって…」
 「…あいつにしちゃあ、上出来だあ」
(ルイス、つくづく良い男。暑い中、メタボリック症候群の人は見たくないが…。
うちは北国なので、冷房は無しです。ある所もありますが、うちは無しです。
コンピューターにはファンをつけてますが。まあ、どうせ、空調が苦手な人間だから)

 「それが、あなたの望みですか」「あなたは私と一緒に、ディーヴァと戦えるの?ディーヴァを殺せるの?」
 小夜、急に体調を悪くし、倒れこむ。
 「眠りを誘う、突然のめまい。そして、傷の治りが遅くなっている。休眠が近いのですね。
…あなたの望みがディーヴァをあやめる事ならば、僕がディーヴァをあやめましょう。
それであなたと共に生きていけるのであれば、地獄の業火に焼かれようとも、かまわない」
 「…ソロモン」「命じてください、この唇で」唇を指で触りながら言うソロモン、完璧なプレイボーイぶり。
 目を閉じ、ソロモンに落ちそうになる小夜だったが…、ハジが邪魔をする………。「小夜は渡さない」
 無口なハジだが、これだけは彼の絶対な主張だった。
 「君では、小夜と未来を築く事は出来ません。あるのは過去だけです」
 「今、この時を、一瞬一瞬、私は小夜に捧げている。それは過去から変わりはしない」「ハジ…」
 「出来るなら、君とは戦いたくなかった」「小夜は連れて帰る」「小夜は、僕の花嫁になるのです」
 「小夜は私の全てだ」「聞き分けの無い犬には、仕置きが、必要ですね」
 少女漫画で良くある、ヒロインをめぐっての男の戦いが始まる…。(ああ、恥ずかしい…)
 ハジ、一旦ソロモンにやられて、高層ビルから落ちるが、ビルの壁面を蹴って、無事着地。
 「ハジ、…私のために…」(良い男に守ってもらうという、女の夢実現の幸せをかみしめる小夜…)
 ソロモンとハジの戦いは続く。お約束どおり、ソロモンの手刀に体を貫かれるハジ。
(ああ、又…としか思わなくなってしまった…)
 「君が小夜と共にいる事が、小夜の幸せになると思うのか。
僕には、君が小夜に見せる未来には、絶望しかないように思うのだがね」
 ハジ、ソロモンの手刀を握り、ソロモンを大きく投げ飛ばす馬鹿力発揮!
(ソロモン、大っきらっいでしょうからねえ)
 しかし、ソロモン、ファンが嘆く翼手化した姿で、ハジの後ろに現れる。ハジをつかんで飛ぶソロモン。
 「君は僕達の前から、未来永劫消えるべきだ」
 「おまえの描く未来は、小夜の幸せに繋がらない。小夜が望むのは…」「その未来は、僕が描きます」
 ほとんどのビルを見下ろす高さ。「この高さから落ちれば、いくらシュヴァリエと言えど…」ハジを落とすソロモン。 小夜、ハジが持ってきた刀を握り締め、ビルの縁に立ち、ハジの方を見上げる。
 その時、あのめまいが来て、ビルから落ちる小夜。
 ハジ、落ちていく小夜を掴み、「小夜、あなたを、死なせはしない」と言って(ああ、恥ずかしい)……、
黒い翼を生やし、小夜を抱きしめたまま、ゆっくりと降りる。
 「お許し下さい」「許す?」
 「あの日、動物園から去る時、私はあなたを守ろうとして、翼手の力に身をゆだね、
あなたを得ようとする人間達を傷つけました。
けれど、私を見るあなたの目には、怯えと悲しみの色が浮かんでいました。
そして、その時から私は、翼手の力を封じたのです。あなたに二度とあんな思いをさせまいと」
 二人、地上に降りる。「それが、小夜の最初のシュヴァリエの姿なのですね」
 「ソロモン、私には、もう甘い夢を見ている時間が無いの」「しかし、今のままでは…」
 「あなたの気持ち、嬉しかったわ」小夜、ソロモンに背を向けて歩き出す。
 「僕はあなたのためなら、ディーヴァを殺せる」
 「ううん。ディーヴァを殺すのは、やっぱり私のしなくちゃいけない事よ。だってこれは、私の戦いだから!」
 何も言えないソロモン。「ハジ、帰ろう」「はい」
 「小夜!ディーヴァはあなたの家族であった、リクの子供を宿しています!」後ろを振り向く二人。
 「あなたは、ディーヴァとリクの子供を、あなたやディーヴァと、同じ運命を背負った子供達を、
殺せると言うのですか!」
 小夜の目がうるうるとし、小夜、顔をふせる。
 その小夜をかばうかのように、ハジの広げた翼が彼女の顔を隠し、ハジ、小夜を連れて飛び立つ。

 朝の光がカーテンを通して入ってくる病室。そこのベッドに寝ているデヴィッドと、彼に付き添うジュリア。
 ジュリアは、眼鏡を取り、身をかがめて、彼に口づけする。

 カイ、慣れない料理を作り、指を切る。(お嬢よりうまそうだな)
 小夜は腹を空かして帰ってくると言う的確な予想の上での行動だ。
 「又、小夜。カイの事好きで、ここまで追いかけてきたんだよ。
でも、カイの頭ん中はいつも小夜の事ばっかりで、あたしの事なんかちっとも考えてない。
だから、昨日は無理に押し倒すの止めたんだけどね」
 「おまえが押し倒すのかよ」
 「こんなに一途で一生懸命のあたしの事振るんなら、あんたも一途で一生懸命になんなさいよ」
 小夜とハジが帰ってくる。

感想:ああ、恥ずかしかった…。ソロモン、ハジ、の場面は、斜めに見てましたね、恥ずかしいから…。
 いやあ、少女漫画に良くある風景なんだろうけど、少女漫画好きだが、ソロモンやハジに思い入れが無い分、
恥ずかしくって…。
 私は人外の人達より、大人のカップル、ジュリア、デヴィッド、応援ですね! 
 良く考えれば、ハジ、小夜、ソロモンの方が、彼らより年上だが…。
 ハジが翼手化しないのは、ファンにとっては良かったですね。彼の麗しくない姿は見たくないですね。
 でも、翼手化したほうが、強いんでないかい。このままで、ディーヴァに対抗できるのか。
 まあ、ディーヴァ側とある意味和解と言う展開もあるが…。

関連サイト
LIV-徒然なるままに
花鳥風月
才谷屋DIARY

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