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響く、歌声

「響く、歌声」BLOOD+ 第42話 ☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:森田繁 絵コンテ:宮地昌幸 演出:誉田晶子 作画監督:大久保徹、永島明子

 鏡やラリックのガラスが割れている暗い部屋に、一人椅子に反対向きに座っているディーヴァ(矢島晶子)。
 ネイサン(藤原啓治)とアンシェル(中田譲治)が入ってくる。ディーヴァの望みを聞くアンシェル。
 「彼だよ、彼。僕の物にならないかな」とカイの写真を指差すディーヴァ。
(いつのまに撮ったんだ?リクヴァージョンになったから欲しいの?小夜との絆が深いから欲しいの?怖い女…)

 航空祭。客にただでお菓子を配るバイトの女性達。
(もう、この時点で怖い…。ただより怖い物は無いと言う教訓か?
でも、私だったら喜んでもらって、喜んで食べるな…。
翼手化したら、ぜひ、小夜に斬ってもらって、結晶化して散りたい…)
 そこにはディーヴァのポスターが張ってあった。今日、彼女のコンサートがあるのだ。
 そこには宮城カイ(吉野裕行)の姿もあった。
 彼はデヴィッド(小杉十郎太)からディーヴァに手を出すなと言われていた。
 ディーヴァを確実にしとめられるのは音無小夜しかいないが、彼女の体調がすぐれず、
小夜がいないのに戦いに出るのは無謀すぎるのだ。
 そこには岡村昭宏(伊藤健太郎)と謝花真央(小清水亜美)の姿もあった。(すっかりコンビね…)
 ディーヴァのコンサートのちらしの「奇跡のソプラノ」「超絶技巧」「天使の歌声」と言うコピーを見て、
ご大層なコピーばっかりねと言う真央。
 岡村によるとそのチラシに載っているネイサン・マーラーがその筋では相当な大物だそうだ。
 ネイサン・マーラーの写真を見てこんなのがプロデューサーかと鼻で笑う真央。
 「おい、人をなりで見るなって。…小汚いハイエナだって、綺麗な真実を求めているのかもしれねえ」
 「わかってる。だからわざわざ見に来たんじゃない、私達の敵の顔を」「へぇえ~」「何よ!」
 「いやぁー。お前も大分、報道の意義ってのがわかってきたのかと思ってな」真顔になり、顔をうつむける真央。 「…知っちゃったんだもん。私だけが何もしないなんて、出来るわけがないじゃない」
(ハイエナってもしかして自分の事を言ってるのか?まあそんな事は無いか…。
ところでハイエナさんはライオンさんより、よっぽど自力で獲物を獲ってるのよ。
大体強い奴は、他人の獲物を横取りするのよ)
 やはり空軍基地を歩く小夜(喜多村英梨)、めまいを感じ、倒れそうになる所をハジ(小西克幸)が支える。
 ハジ、視聴者が喜ぶお姫様抱っこで小夜を木陰のベンチまで運ぶ。
(いや、別に私は喜んではいませんが…。ハジ、頑張ってるのに、なんで私はハジに冷淡なんだ?)
 ハジが横たわる小夜の額に触ると、「ハジの手、冷たくて気持ち良い…」と小夜は言う。

 空軍のコスプレ中のデヴィッド(もちろん、コスプレ好きの彼としては気合が入った格好だ)、
ジュリアとジュリアを剣呑な様子で見つめる銃を持ったコリンズを見る。

 ディーヴァの検診をするジュリア。胎児の成長は良好。デヴィッド、ジュリア達の会話を盗み聞きしている。
 人間なら妊娠8週目と言った所だが、ディーヴァは人間ではない。
 「ディーヴァ、全てが初めての事ばかりなのです。おわかりいただけますね」とアンシェル。
 「うん。でもね、この子達、もうすぐ生まれてくるよ」
 ディーヴァとアンシェルはそろそろステージの用意をしなければならないと、部屋を出る。
 ジュリア、ため息をし、煙草を吸おうとライターに火をつけようとするがうまくいかない。(あれ、結構難しいよね)  妊娠中の被験者の前で、喫煙かね」コリンズ(梅津秀行)だった。
 コリンズはどういう事を計画しているのか聞かせてもらいたいと言う。
 「翼手の全てを知る以上の事を望んではいません」「ふ~ん、世紀の発見を公表するつもりはないと」「はい」
 「君は科学者の本分は何だと思う」「真実を見極める事ではないでしょうか」
 「だが真実は万人に認められてこその真実だ。唯一人の人間が得た真実など、妄言に過ぎんのだ。
私は翼手の真実を皆に知らせる義務があると思うんだがねえ」
 「その先にある名誉と賞賛のためにですか!?」
 「それを求めて何がいけない。歴史に名と真実を残す事こそ、科学者たる証ではないのかね」
 「翼手は危険です。今ならまだ引き返せます」
 「引き返す?!赤い盾を破滅に導いた我々が、一体どこに引き返すというのかね」
 顔を手で覆って狂ったように笑うコリンズ。

 ディーヴァのコンサート会場では、順調にただのキャンディー・バーが配られていた。
 会場にいるお子様によると意外においしいらしい。3本も食うメタボリック症候群のお友達。

 ディーヴァにはカイがこの会場にいるのが感じられた。リクの血がささやくそうだ…。
(ディーヴァに殺意を感じるな…)

 夕焼けの中、会場を遠く見渡す崖の上にミスター・キャンディーこと、
ヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)とそのお馴染み眼鏡黒髪真ん中わけ部下がいた。
(眼鏡男子好きには嬉しい構図か…。いや、私も、結構、好きだが…)
 彼らはコープスコーズを沢山乗せたヘリに乗り込む。

 カイの前に現れるアンシェル・ゴールドスミス。カイ、ディーヴァの元に招待される。
 ディーヴァとお部屋で二人っきりのカイ。(カイは嬉しくないね…。私も、ディーヴァは怖いから、嬉しくないね)
 ディーヴァににっこりされて、不機嫌な顔で顔をそむけるカイ。「君に会いたかった」「俺に?」
 「何か、あんまり嬉しそうじゃないね」「おまえは、おまえはリクを殺した」「でもね、僕の中にリクは生きてる」
 「っざけんじゃねえ。リクの姿を盗んだからって…」「ホントだよ。だってほら、…ここに赤ちゃんがいる」
 ディーヴァ、カイの手を自分のおなかに当てる。「僕と、リクとの、赤ちゃんだよ」
 リクがディーヴァにナニされた場面を思い出し硬直するカイ。
 そのカイの髪に優しく触ろうとするディーヴァだったが、ネイサンと言う邪魔者が部屋に入ってくる。
 ステージの時間だった…。「今日はカイのために歌うね」などとほざくディーヴァ。「いらねえよ」(もちろんだよな)

 ディーヴァ、お馴染みの歌を歌う。(他にレパートリーは無いのか…)ヘリが会場に近づく。
 コリンズやジュリアがいる所にも歌声は届く。「彼らは私ではなく君を選んだ。もう私は用無しなんだそうだ」
 コリンズ、ジュリアに銃を向ける。「君がいなくなれば、みんな私を頼らざるをえない。君もそう思うだろう?」
 「私がいなくなっても、ディーヴァとシュヴァリエがあなたを選ぶとは思えない」「言うな…」
 「彼らは純粋だわ!だから…!」「黙れぇぇー!」

 歌が終わり、会場の袖に引っ込むディーヴァ。「僕の歌、どうだった?」「どうもしねえ」
 「…やっぱり押さえてちゃダメか」「ディーヴァ…」諭すように言うアンシェル。
 「わかってるよ、アンシェル。それは特別な日に取って置くんだもんね。
ねえカイ、その特別な日に、僕の横にいてもらいたいんだ。だから、僕のシュヴァリエになってよ…。
アンシェルやネイサンと一緒に、君も僕の赤ちゃんを守ってくれないかな」
 「誰が…」「シュヴァリエになれば、小夜姉様と子供作れるんだよ。…ほら、なりたくなったでしょ」
 「もう止めろ。誰がおまえのシュバリエになるか!」カイ、ディーヴァに銃を向ける。その銃口を握るディーヴァ。 「いいんだよ、撃っても。僕が憎いならね」ディーヴァ、銃口を自分の胸の方に向けさせる。
 「そのまま引き金を引いて、…そして僕の血を飲むんだ。そうすれば僕と一緒にいられる。ねっ、カイ兄ちゃん」  「…リク…」

 銃声が響く…。

 床に滴っている血。落ちているサングラス。目を見開いているジュリア。落ちている拳銃。
 右腕にメスが突き立っているコリンズ。腹を押さえ、うずくまるデヴィッド。コリンズは叫び声を上げ逃げる。
 「君が、君が無事で良かった…」(ああ、遅いよ、デヴィッド…。デヴィッドの、………バカッーーー!!!………) 早く止血をと、医療品を取りに行こうとするジュリアを引き止めるデヴィッド。「みんな、おまえを待ってる…」
 倒れる、デヴィッド。

 「ねえ、早く」カイ、撃つのを止める。
  「俺は、おまえの言いなりにはならねえ。リクなら俺がシュヴァリエになる事を望みはしねえ」
 ふくれるディーヴァ。「俺が、俺のままである事を望んだはずだ!」「可愛くない!だったら食べちゃおうかな」
 フッと笑うディーヴァに襲い掛かる小夜。もちろん、ディーヴァは軽く小夜の攻撃をかわす。
 「見てよ。やっぱり彼が姉様の、大切な王子様なんだ」
 ディーヴァを攻撃しようとする小夜、あっさりアンシェルに捕まり、右手首を折られる。
 ハジ、小夜を助けようとするが、ネイサンがしゃしゃり出てくる。ネイサンに拘束されるハジ。
 「いかがいたしましょう」とアンシェル。「そうだね。カイも見てるし、殺しちゃおうか」
 カイがアンシェルに放った銃弾は、あっさりアンシェルの手でつぶされる。幕の向こうで悲鳴が響く。
 「始まったか…」とアンシェル。人々が苦しみ始める。
 あのメタボリック症候群のお友達も口を押さえて苦しんでいる。苦しんでいた人々、翼手になる。
 職員が翼手を銃で撃つが効くものではない。あっさり翼手にやられる職員。写真を撮り始める岡村。
 そんな岡村を見る翼手。そこにヘリからコープスコーズが降って来、岡村を見ていた翼手を倒す。
 コープスコーズ達、翼手を狩り始める。その様を(翼手に食われる女性とか…)ビデオ撮影しているヴァン達。
 この映像はペンタゴンに流れていた。笑いながら翼手があばれるのを見ているディーヴァ。
 アンシェル、ディーヴァの命令で小夜をしめ殺そうとするが、そこに白い光が落ちてくる。
 アンシェルがその方向に右手を出すと、その右手に突き刺さる刃。
 小夜、アンシェルの腕から逃れて倒れ、それを抱きとめるソロモン(辻谷耕史)。
 ソロモン、小夜を抱いたまま、上に飛び上がる。
(今回二回目のお姫様抱っこかい。ファンはどっちが多いんだろう。やっぱりハジか)
 そして、ファンが悲しむ翼手姿で、後ろ肢に小夜を乗せて飛んでいく。小夜の名を叫ぶカイ。「追いかけますか」  「いいよ。みんな小夜姉様、小夜姉様って。ホントがっかりだよ。…帰ろう、アンシェル」「よろしいのですか」
 「もう良いよ。僕には、この子達がいるからね」自分のおなかに手を置くディーヴァ。
 ハジ、ソロモンに小夜をさらわれた怒りに、馬鹿力を発揮、ネイサンの拘束から逃れ、
彼を建物の外壁を突き破る勢いで蹴飛ばす。
 股から顔を覗かせながら「素敵…」と言うネイサン。
 そんな馬鹿な格好のネイサンに「帰るよネイサン」と冷静に声をかけ、トップスピードで去っていくディーヴァ。
 「どうするつもりだ」とハジに言うカイ。「小夜を追う」「ムチャだ」「私には、私には、小夜しかいない。だから…」
 地面に突き刺さっていた刀を取り、小夜を追いかけ去るハジ。

感想:あの眼鏡の部下は遊佐浩二さんね。私は、声優の声がわかる人ではないので、確かではないけど…。
 キャンディー・バーならただでも取らないかな。冷たいのがダメ系の猫舌なので、アイスはカップかコーン限定。  翼手になった人達は、沢山食べた人って事?
 この回でわかりました、私が好きなキャラはカールさんと岡村さんですが、
気にかけてるのはカイとディーヴァだなって…。
 カイは普通人(のわりに喧嘩に強いが)代表として、ディーヴァはスタッフさんの、ディーヴァは小夜を見てるが、小夜はディーヴァを見ていないと言う言葉をきっかけとして、気にかけてるかな。
 カイが不幸になる結末は耐えられない。
 この先どうなるかはわからないが、彼は死なず、その目には希望の光がある終わり方をして欲しい。
 ディーヴァは、難しい…。彼女が不幸にした人間は多い。しかし、彼女の生い立ちはかわいそうだった。
 今も、シュヴァリエ達に囲まれているのに幸せを感じてはいない。
 まあ、もちろん、生い立ちが可哀想だから許されるというものではない。
 実際生い立ちが可哀想な、非情な殺人鬼が存在したし(もろコワ!)。
 でも、ディーヴァは人間ではないから、人間の倫理とは違うだろう。
 彼女は赤ちゃんが生まれる事によって幸せを感じるだろうか。
 赤ちゃんが生まれても、ディーヴァは生きているのか、…それとも死んでいるのか。
 翼手だから、どうなるかはわからない。
 小夜がディーヴァを受け入れ、その上で人間をやたらと殺生するなと諭したら、どうだろう?わからない。
 小夜の休眠期は近い。彼女は休眠する事になるのだろうか。おそらく、ディーヴァは子供を産むのだろう。
 エンディングの手を繋いで走っている少女二人はディーヴァの子供なのだろう。
 本来なら小夜とディーヴァもそんなふうな間柄になれたはずだ。
 人間をシュヴァリエにしないと、子供を作れない翼手。人間に栄養も繁殖も依存している。
 おまけに休眠期が必要だから、色々と危険が一杯。う~ん、よくわからないな、この生態は。
 危険は脅威の生命力で乗り越えるのか?
 カイの幸せと一緒に、ディーヴァが少しは孤独感が癒されるのを希望します。きっと孤独よね、ディーヴァって。
 愛された事が無いから、愛し方がわからない、愛されてもピンと来ない。
 いや、もちろん、ハジの幸せも希望しますが、彼の場合小夜と一緒にいる事がすでに幸せだから…。

関連サイト
おたくの視聴ログ
ばんごはん備忘録


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