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風の祭り

「風の祭り」風人物語 第2話 ☆☆☆☆☆
原案:大島南 監修:押井守 キャラクターデザイン・ビジュアルコンセプト:荒川眞嗣 美術監督:小林七郎 音響監督:若林和弘 音楽:川井憲次 制作:Production I.G 監督:西村純二 脚本:じんのひろあき 絵コンテ・演出:西村純二 作画監督:小倉陳利

 駅前にいるナオ(名塚佳織)とミキ(花村怜美)。そこに息せき切って駆けて来る潤(入野自由)。
 ミキが呼んだのだ。列車の中でも相変わらず雲ばかり撮るナオ。着いた駅にはさび付いたバス停留所。
 バスは後1時間10分。好三郎(竹田雅則)の軽トラが来る。
 「そのバス停にバスが来たのはおととしの大晦日が最後だよ」好三郎のトラックに乗せてもらう。
 好三郎は大気先生を知っていた。良く泣かしたそうだ。先生はこの村で生まれてこの村で育った。
 この村の者は夏になると戻ってくる。

 大気先生(杉山大)は雪緒(水野理沙)の家にいた。(公式サイトによると死んだ兄の嫁らしい…)
 雪緒、三人にスイカを振舞う。「大気先生って、生徒に大人気なんです」とミキ。「あらそうなの」
 「もうバレンタインデイなんかチョコが机の上一杯になって…」
 「嘘付け~。俺はこの春から赴任したんじゃないか~」「まあ、今度のバレンタインはもうそりゃすご~いですよ」 「もうくだらん事言わんでいいから、おまえらそれ食ったら帰れよ」「ええー」三人、抗議の声をあげる。
 しかし雪緒はしばらく泊まっていっても良いと言う。
 おまえらいい加減にしろと大気は言うが、ここは先生の家じゃないんでしょとやり込められる。
 真っ赤になって何しに来たのかと聞く大気。「風を、習いに」とナオが言う。誰に聞いたか聞く大気。
 涼子ちゃんも来たがってた事を言うナオ。

 煙草をくゆらしながら、庭に水を撒いている先生。「知ってて来たのねえ、あなた達は」と雪緒。「えっ」とナオ。  「ここが風使いの里だって事」「ええ」「大気が風使いだって事も」「ええ」
 「でも、風使いの人が実際何をする人なのかってのは知らないし」とミキ。
 「それよりもさあ、どうやって風を使うのかってのも」と潤。
 「何も知りません。何も知らないから、知りたくて来ました」とナオ。「知ってどうするの?」「どうするんだろう」
 「どうしたいの」「どうしたいんだろう」「それ決めないで来ちゃったの」と潤。
 「いろんな事が、全部わかってから考えるよ」
 「風使いはねえ、風を制御して、日本の気候を司る一族なの。そう言われてるの」
 いきなり駆けて来、「僕、信じます」といきごんで言う潤。
 「ありがとう。
それでねえ、毎年夏になると、この里で生まれた者はみんな里帰りしてきて、秋から冬、
そして夏になるまでの天気を操るための祭りを行うのよ。
そう言われてるの」
 「すっげー」

 先生、夕陽が綺麗な所を教えてくれる。しかしここは学校ではないと、風の使い方は教えてくれない。

 ナオ、三日月を撮る。

 好三郎のトラックで買出しに来た三人。
 帰り、トラックの荷台に乗っていくナオ、高い木の先に結ばれた吹流しのような布に気付く。

 「三年じゃあ、まだ早いかな」「早いとか、遅いとかって事でもないでしょ」「じゃあ何が問題?」
 「そうね。何かしらね」「おまえが死にやがるから、雪緒と微妙な関係になっちまったじゃねえか」
 「微妙な物は微妙なままほっといたら。しょうがないじゃない、私達」
 「そんなふうに割り切れたら、苦労はしないよ」
 「そのうちあなたは、綺麗な女性を連れて帰ってくるんでしょうけど」「えっ。…そんな事は無いよ」
 「涼子さんっていう生徒に、あなた何したの」「何もしてないよ」「風、起こしたんじゃないの」頭をかく大気。

 ガソリン・スタンドの爺さん(丸山詠二)に遊びに来たのかと聞かれたナオ、「遊びじゃありません」と言う。
 「風を、習いに」大気は教えてくれたのかと聞く爺さんに、全然、何にもと答えるナオとミキ。
 「夕陽見にいっただけ。…でも、綺麗だったなあ~」と、うっとり顔で言う潤に、引く女達。
 「そうじゃろう。そんなに簡単には教えられんよ」「けち」
 「ここが、風使いの里である事だって、ホントは内緒なんじゃから」
 爺さん、ほんとに風の使い方習いたかったら、わしの所に来いと言う。

 「又、風の祭りの季節か。ここに来ると安心する。
ここに来ると、ここから俺は逃げられないんだってあきらめられる」
 「ここにいれば、夏になるとあなたは帰ってくる。あなたが帰ってくると、夏が又来たと思う」
 「いつまで続くのかな」

 爺いに風を習う三人。風を使うのに一番大事な事は、自分の胸の中に風を起こす事だそう。
 自分の胸の中に風を起こせば、自分の目の前にも風が起こせるというわけだ。
 …………外では風が吹いてるが、三人は風を起こせず…………。

 風呂の中、難しい顔のナオ。“自分の胸の中に、風を起こす。自分の胸の中に、風…起こしたくないな…”
 あがるナオ。

 線香花火を楽しむ三人。火を落としちゃったミキに、自分の線香花火の火を貸す潤。
 潤の線香花火と一緒に又燃え始めるミキの花火。ナオもそれを笑顔で見るが、自分の方のを落としてしまう。
 それに気付かず、自分達の花火を見つめている潤とミキ。(そういうもんよね…)

 風を起こそうと集中する三人。しかし潤とナオは早くもあきらめモード。
 ど根性出してみろと言われ、「ど根性?!」「やってるんだけど~、出来ないんだよ~」
「出来ないよ!こんな事無理だよ!」と完璧あきらめモード。
 「はあ~、これが、あの逆ギレって奴か」
 「逆ギレじゃないよ。マジギレ」と近頃の若者は根性が足りんをそのまま地で行くナオだったが、しかし、
その若者への悪評をくつがえす者がいた。
 ミキが風を起こしたのだ。(すごい顔だが…)喜ぶ潤、このすきにミキの手を握る。(男の子は油断できん)
 驚くミキと……ナオ………。

 潤とミキは遊びに行き、ナオは気をきかして残る…。「雪緒さん」「何」
 「風を使うのってさあ、恋とかしないと、ダメなのかなあ」「どうして」「いや、何となく」雪緒さん、ナオの側に座る。 「雪緒さん、好きな人いるでしょ」「いるわよ」「あの、その人って」
 「好きよ、大好き。大好きだけど、私はつむじ風くらいしか扱えないわよ」
 「そうか。やっぱそういうの関係ないのかな」「どうかしらねえ」「だって、ものすごく好きなんでしょ」
 「大好きよ、二人とも」「二人とも?」「だから、つむじ風しか起こせないのかなあ」

 白い衣装に、それぞれ違う色の紐でしめ、その紐を地面に垂らした男達が三々五々集まってくる。
 子供達はこの家から出るなと大気先生に言われる。雨戸も閉める。人が死ぬ事もあるのだ。
 出てきた雪緒に笑顔を見せる先生、雪緒の唇に指で触れて、去っていく。

 夜。すごい風。つまんないと不満顔のナオ。明かりが消える。稲光が走る。
 風吹きすさぶ中、戦いをするかのように向かい合って腕を広げている男達。里の真ん中の森を中心に風が回る。 雪緒が蝋燭を持ってくる。すごい音の中、不安そうなミキの肩を抱いてやはり不安そうな潤。
 ナオ、立ち上がり、外に出る。
 ナオ、稲光の光で、風に舞い上がり、飛んでいく、沢山の色とりどりの吹流しを、見る。
 一陣の風がナオを襲い、ナオ倒れそうになるが、雪緒が支える。
 雪緒がナオと一緒に、あの中心の森に行ってくれる。
 ナオ、稲光の中、大勢の男達が、木を中心にお互い腕を組み、風を起こしているのを見る。大気先生もいた。
 歯を食いしばっている。あのお爺さんも、歯を食いしばり、カッと目を見開く。

 ガソリン・スタンドのお爺さんは祭りの最中に死んだ。

 涼子ちゃん(岩村愛)が屋上に上ると、柵の外にナオがいた。笑顔を見せ合う二人。ナオ、屋上から飛び降りる。 見事風を起こして、無事着地。

予告:ナオ「自転車って速いけど疲れるんだよねえ」ミキ「えっ、自転車って自分で転がる車って書くじゃん」
 「自転車は自分が転がす車なの!次の風人物語、ランニングガール。リンリン!」

感想:絵、変わってるけど、嫌いではない、時々、色っぽい。太ももとか、唇とか。
 やっぱ、自分、女だから、男の漫画によくある、太い線の暑苦しい絵の方が苦手ね。
 そういえば、クレヨしんちゃんもこの手の絵ね。
 稲光の光に照らされるシーンは好き。写真は撮れなかったんだな。好奇心は人間の特徴よね。
 いくら風が使えるからって、屋上から飛び降りるのは止めてよね。このアニメ、実写化しても良いんでないかい。

関連サイト
パリポリ噺
甘噛みさんが通る
日々の記録 on fc2


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