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狂おしいまでに

「狂おしいまでに」BLOOD+ 第37話 ☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:管正太郎 絵コンテ・演出:鎌倉由実 作画監督:小村方宏治

 ソファにしどけなく横たわっているディーヴァ(矢島晶子)。
 彼女にカール(佐々木望)を引き合わせるアンシェル(中田譲治)。
 アンシェルに言われカールに血をあげる事にするディーヴァ。「でも、その前に…」ディーヴァがカールに近づく。
 思わず後ろに下がるカールだったが、その時はすでに後ろにディーヴァがいた。「あなた…おいしそう…」
 恐怖に震えるカール。そんなカールの首筋を露わにし、噛みつくディーヴァ。

 ディーヴァの公演は最終公演以外は全てキャンセルされた。
 それをネットで確かめるエプロン姿のルイス(長嶝高士)。
 その傍らにはやはりエプロン姿のボールに泡だて器を持ったデヴィッド(小杉十郎太)。
(ツボよ~、私のツボよ~!渋い男の可愛い姿は、たまらないわ~。
アンシェルもケーキ作りとかしないのかな…。可愛いアンシェルが見たい…)
 まわりにはケーキにトッピングするための物が。どうやら二人でケーキを作っているらしい…。
 ロンドン封鎖区域は解放。あのヴァンさんのプラントはもぬけの殻。「ジュリアに、連絡は?」「いや」
 ため息をつくルイス。
(困るよな、不器用な男は…。あんな色気たっぷりの良い女が横にいて、なぜ無反応だったのかがわからん!)  前にあったイチゴを食べようとしたルイス、ハヴィア(門脇舞)に現場を押さえられる。
 ハヴィアのお誕生日なのだ。
 「カイがいないと子供らの相手がいないな。どこにいったんだ?」と子供達に責められ、困り顔のルイス。
 カイはモニークと買出しだった。

 浮かぬ顔の宮城カイ(吉野裕行)に話しかけるモニーク(名塚佳織)。しかしそれに無反応のカイ。
 「カイ?」と改めて問いかけられ、やっと反応をしめすカイ。
 「小夜さんの事、考えてる?」と言われ、困ったような笑顔を見せるカイ。「ああ、何してんのかな~ってさ」
 カイ、何かに気付いて荷物をモニークに預け駆け出す。音無小夜(喜多村英梨)がいたのだ。
 怪我を心配するカイから離れようとする小夜に声をかけるモニーク。
 ハジ(小西克幸)が建物の影から出てきて、一瞬ひるむが、勇気を出して彼女をハヴィアの誕生日会に誘う。
 勢いに押されて誕生日会に行く事を約束する小夜。

 米軍の飛行機の中。引越し準備の確認をしているヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)。
 部下(遊佐浩二)からコンテナが開けられた事を知らされる。マントの正装姿のカールさんの仕業だった…。
(まあ、小夜に会いに行くんだから、もちろん正装よね♪)
 アンシェル、その件はこちらで処理しようとの事。「カールがコープスコーズを、持ち出したらしい」
 「目的は、小夜、ですね。カールにとって小夜は敵でもあり、ある意味、生きがいでもある」
 「カールにとって小夜が生きがいであるというのなら、なおの事、奴に小夜は殺せまい」
 何も反論できないソロモン(辻谷耕史)。「赤い盾はもはや脅威ではない。だが、小夜は別だ」
 「ではどうします?カールを救出しますか?」「語る必要はあるまい」「又僕なのですねえ」
 「ドイツでは良い仕事をしてくれた」「兄さんは、本当に残酷な人だ」ソロモンの組んだ指が震えている…。

 誕生日会に来た謝花真央(小清水亜美)と岡村昭宏(伊藤健太郎)。
 誕生日会とは知らされておらず、プレゼントを何も用意できなかったと不満顔のお嬢。
 「歌とかで良いんだよ。心をこめて」と岡村歌い始めるが、今日の主役のハヴィアには不評だった…。
 小夜が贈り物を持ってやってくる。顔を赤らめ、大きな包みに駆け寄るハヴィア。嬉しそうに見守るカイ。
(後ろではお嬢が岡村に横柄な態度でオレンジジュースを注がせていた…。ここにも下僕が…)
 下僕一号のハジももちろん来ていた。プレゼントは大きなクマのぬいぐるみだった。
 小夜は帰ろうとするが、一緒に祝ってくれた方が嬉しいとグレイ(菅生隆之)が引き止める。
 ハヴィアも大きくうなずく。モニークは椅子を勧める。
 それでも躊躇する小夜に、「いいから、すわりなさいよ。私もあんたと差しでじっくり話しがしたかったのよ」と下僕に注がせたオレンジジュースのコップを手に、怖い顔で命令するお嬢。
 顔を赤らめたハヴィアに手を引っ張られ、その気になる小夜。(やはり、同性フェロモンは健在!)
 しかし外には、小夜への押さえられない想いに胸震わせるカールさんがいたのだった…。

 暗い台所に一人いる小夜。カイが話しかけてくる。「おまえが一人ぼっちなんじゃないかって言うもんでな」
 クマタンを抱えたハヴィア、心配顔からはずかしそうな笑顔になり、部屋に戻っていく。
 沖縄での思い出を話すカイ。小夜にとっても夢のような時間。俺達何のために戦ってるのかとカイ。
 ハヴィアやナハビのような顔をして笑っていた事があったな。「もう、戻れねえのか」「私が、翼手だから」
 黙り込む二人。“小夜!”カールの声を聞く小夜、刀を持って外に出る。
 「久しぶりだね、小夜。今宵君に会えた事を幸せに思うよ」「ファントム…」小夜は刀を鞘から抜く。
 「あの日の君は狂おしいまでの純粋な怒りに身を任せ、動く物全てを破壊していった。
人であろうと獣であろうとその境無く、あの時の君は美しかった。僕にとっての女神!
ディーヴァと等しく、世に混沌と破壊をもたらす存在。もう一度見せておくれ、その姿を。今宵僕と踊ろう。
僕は狂い、そして君も狂う。さあ、始めようか!僕と君にふさわしいパーティーを!邪魔はさせない!
君と踊るのは僕だけだ!!」
 コープスコーズを呼び出し、彼らに小夜以外のお相手をさせるカール。
 ハジはコープスコーズの相手をしなければならなかった。そこにルルゥ(斎藤千和)が現れる。
 モーゼス(矢薙直樹)とカルマン(野島健児)もいた。そして銃撃を受け、内部から爆発するコープスコーズ。
 カイとデヴィッドだった。ルイスと岡村も銃を持って、ハヴィア達を守っていた。
(あーくんより、お嬢の方が銃は得意なんじゃあ~。組のお嬢様とは言ってもさすがに銃は練習していないか…。銃撃つのも筋肉いるから、岡村の方が良いか…)
 弾が出なくなったカイの代わりにデヴィッドがコープスコーズを撃つ。
 そしてルルゥが他のコープスコーズを倒してカイの前に来、、得物を肩にかつぎ、
「しっかりしろよ、人間」と言うと、彼女の横を弾が飛び、ルルゥの後ろにいたコープスコーズを貫く。
 カイだった。「おまえもな」カルマンやモーゼスが危なくなるとハジが助ける。「小夜のシュヴァリエ、感謝する」
 その時、大きな音が響く。小夜が納屋の扉に激しく叩きつけられたのだった。
 「嬉しいよ、小夜。今ここにあるのは、僕と君の二人きり。
殺しあうこの瞬間だけ、君も僕も相手の事だけを考える。君は僕の事、僕は君の事。
この素敵な二人だけの時間を、誰にも邪魔はさせない。さあ、僕の事だけ考えて!」
 暗い中、カールの居場所を捜す小夜。しかしカールは小夜の後ろにいた。「僕を殺す事だけを!」
 振り向いて、刃を振るう小夜。しかし、又後ろにいるカール。
 「そう!その太刀筋だ。愛しい僕の小夜が、今、目の前にいる」

 その頃、グレイ家にソロモンが車で向っていた。ソロモンはアンシェルとのやり取りを思い出していた。
 「覚えているかね、カールをシュヴァリエにした時の事を」
 「彼は彼が望む事無く、シュヴァリエにされてしまったんでしたねえ」
 「グレゴリーの打ち出した理論によれば、ディーヴァの血が、全てを変える。
個体差はあるにせよ、モンゴロイドがそれに適応しうると」
 「素材がアジア方面からしか、入らなかった時代の話です」
 「カールは選ばれ、そしてデルタ計画は始まったのだ。
ロシアで種は撒かれ、ドイツで芽吹き、ベトナムで実った。そのために欲しかったのが、カールの肉体だ。
シュヴァリエとしての不死性を備えた、実験材料が欲しかっただけなのだ。だが奴は、ディーヴァに愛を求めた。
与えられるはずの無いものをだ」
 現在、「カール…」とソロモンはつぶやき、アクセルを踏み込む。

 一方小夜は、カールさんの新バージョン手からトゲ攻撃を受けていた。
 「見てごらん、この醜い腕を。君を殺すために、僕はアンシェルの申し出を受け入れたんだよ。
ベトナムで私を見つけたアンシェルが言ったんだ、実験台としてなら、生かしておこうと。
だが、私の運命など初めから決まっていた。シュヴァリエとなったその時から、体は切り刻まれ、接合を繰り返す。シュヴァリエとはなんであるのか、それを知るためだけに。そんな私の希望はディーヴァだけだった。
この体に流れるディーヴァの血だけが、シュヴァリエとしての絆の全てだった。
ディーヴァの愛が向けられる事こそが、私の望みだった。だが、ディーヴァが私の元から去り、
初めてわかったんだ。
私をわかってくれるのは、敵である小夜、君だけなんだ」
 小夜の血が床の穴から落ち、カールの顔に涙のようにかかる。「もう、君だけしかいないんだ」
 泣きそうな笑顔で上を見上げるカール。しかし銃声が6発響き、カールが撃たれる。
 カールが振り向くと、そこにはカイがいた。「またおまえかぁ!!」
 カイはもう一発撃ち、カールの肉体を爆発させる。しかし、カールは翼手化、カイを横に押しのけ、外へ出る。
 カイを心配する小夜だが、大した事は無く、「早くあいつを!」と言われ、カールを追いかける。
 「小夜、一緒に行こう。家族にすら裏切られた君も僕も、望まれて生まれてきたわけではない者同士!
いくよ!!」
 雄たけびをあげながらカールに向う小夜だったが、後ろをとられて羽交い絞めにされる。
 「小夜、このまま君の首筋を食い破り血を飲み干せば、君は死ぬ。僕も死ぬ」「私は…」
 「さあ行こう、小夜。望まれぬ者同士…、二人だけの世界へ…」小夜の首筋に牙を埋めるカール。
「小夜、小夜、小夜!」カイの声が聞こえる。「小夜!」
 小夜は目を見開き、「私は、…死ねない。こんな所で負けられない。
私には、守らなきゃいけない人達がいるのに!」と言う。
 その言葉を聞き、ショックを受けたように顔を上げるカール。
 その時、何かが飛んで来て、カールの左腕を切り放す。
 小夜は雄たけびをあげながら、自分の体ごとカールを刺すのだった。
 カールの左腕を切り放したのはソロモン…。「カール…可哀想なカール…」
 カールの体は結晶化して、崩れていく。
 集まってきたコープスコーズを見て、小夜は自分の体から刀を引き抜こうとするが、
その手にソロモンがそっと手を乗せる。
 「ムチャをする。無理に抜き取れば、内臓に傷がついてしまう。そうなればあなたも、ただではすまない」
 ソロモンが抜き取ってくれる。
(ああ、ハジ、どうみても強力ライバルだな、ソロモンは…。あっちの方が王子だし、どうみても負けそう…。
要所要所でしゃべらないと、女の子の心はつかめないよ…)
 やっとハジ達がやってくる。(コープスコーズが解放してくれたからだな…)「おかえりなさい、君達のベッドへ」
 コープスコーズ、速やかに去る。「なせ、あなたが…」
 「僕は…僕はカールがうらやましかった…。純粋なまま、自分の思い通りに生きていく、彼の姿が」
 カールの結晶を手に取るソロモン「しかしそれは僕の誤解だったんですね。彼はただ…」砕ける結晶。
 「孤独だったんです。そして、孤立していたあなたに同じ想いを見出したのでしょうね」「わたしに…」
 「けれど、あなたとカールは違っていた。あなたには、あなたを見ている仲間達がいる。
なのにあなたは、自ら望んで孤独を選んだ。あなたの仲間のために。
けれどあなたに言われるまで、カールはその事にすら気付かず、孤独の中で、
全ての不都合から目をそらしている自分に、気付かなかった。
 彼を見ている、僕がいた事にも…」
 結晶を握りしめるソロモンの目には光る物があった…。
 「一週間後、ディーヴァがクリスチーナ島に向うそうです。僕を信じる信じないは、あなた自身で決めてください」  「なぜ、そんな事を」「…僕もまた、孤独なのかもしれません」ソロモン、風と共に消える。
 小夜、地面に突き立っていた刀を抜く。「小夜!行くのか」とカイ。「ディーヴァを倒さなきゃ」
 「これはおまえ一人の戦いじゃない。俺達の戦いなんだ。俺は、おまえを守りたい」
 目を見開く小夜、少し顔を俯け、何か言おうとするが、止める。
 結局言ったのは、「バカ…」と言う言葉だけだった…。(おお、小夜の心獲得競争の一番手は、カイ、か………)

感想:この日が来るのは最初からわかっていました…。どう見てもラスボスでは無いカールさん。
 中ボスの中でも小物である事はありありと感じられました。彼のいつも熱を込めた言動が好きでした…。
 別に顔は好みではなく、最初は全然アウトオブ眼中だったのですが、
やはり彼のユニークさには惹かれざるおえませんでした…。
 かわいそうでした、カールさん、アンシェルの意向でシュヴァリエにされたのですね。
 ディーヴァの意向でも無かったのですね。実験台!!!あんまりです。

関連サイト
花鳥風月
猫煎餅の斜め下ブログ

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コメント

きょうは小夜も正装しなかったー。
ではちっちゃんがtyantyanで小夜っぽい反応しなかったー。
しかしロンドンへたっぷりみたいなカールしなかったよ。

投稿: BlogPetのちっちゃん | 2006.07.22 16:11

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