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2006年7月

ランニングガール

「ランニングガール」風人物語 第3話 ☆☆☆☆☆
原案:大島南 監修:押井守 キャラクターデザイン・ビジュアルコンセプト:荒川眞嗣 美術監督:小林七郎 音響監督:若林和弘 音楽:川井憲次 制作:Production I.G 監督:西村純二 脚本:じんのひろあき 絵コンテ・演出:川崎逸朗 作画監督:谷津美弥子 窪田康高

 屋上で大の字になって寝っころがってるナオ(名塚佳織)とミキ(花村怜美)。
 そこにあの三毛の風猫が落ちてくる。お昼の時間だから来たのだ。涼子ちゃん(岩村愛)がえさを持って現れる。

 ナオ、顧問の先生(合田先生 脇田茂)に仕事を頼まれる。
 陸上部はデジカメ部と同じくヤル気のある少数の部員と大勢の幽霊部員でなりたっている。
 我がデジカメ部ではヤル気のある部員は2人だが、陸上部では一人だけ。
 でもってその一人が今度の地区大会の優勝候補なのだ。
 それで走ってるところの写真を撮って欲しいと言うのが先生の依頼だ。
 その陸上の何とか会と言う所が機関紙に載せる写真を撮って欲しいのだ。
 彼女、温子(あつこ 小笠原亜里沙)は長距離の選手。ナオ達は彼女が走っている所を撮りたいと思う。
 彼女は外を走っていた。彼女が走るのが好きな理由は風。「走ったら走っただけ、風がね、吹くの、私の周りに」 彼女は日曜日のあっちこっちのマラソン大会に出ては優勝したりしていた。「すごいでしょ、あたし」「すごーい」  「すごいすごい」「すごいのよ、あたし」彼女は笑う。

 さっそく写真を撮ろうとするナオ達だったが、温子はちょうど良い距離に近づいたと思ったら、
そのまま素早くナオ達の脇を通り過ぎフレームアウト、良い写真が撮れなかった。
 この後の事は考えていなかった。「走っていって追いついて、追い越して、又待ち構えて撮る?」とミキ。
 「地区大会の優勝候補に?」(誰もがつっこんだ事だろう…)今度は遠くから撮ってみる。
 被写体が遠すぎ、温子の顔がわからなかった…。今度は併走しながら…。顔の一部とか尻の一部とか…。
 一番ちゃんと撮れていたのはぶれていた…。又明日と言う事で温子と別れる。
 ふと気が付いたら、風猫が飛んでいた。

 次の日、ミキが自転車をこぎ、後ろにナオが乗って、温子の前を走りながら撮る作戦で行く。
(望遠が無いのなら、誰しもこれを考えるよな)
 しかし二人乗りはきつく、すぐ追い越される。次はナオが自転車をこぐ事にする。
 温子は折り返し地点で折り返してくる。
 しかし、ナオはミキ以上に体力が無く、いくらナオが頑張っても自転車は動かなかった…。
 ゆっくり走るからそれ撮ってよと温子は言ってくれるが、そんな事はデジカメ部部長のプライドが許さなかった。
 坂を下りながら撮るやり方に変更。(良い子は絶対に!まねしないでください!!危険です!!!)
 しかし坂の下には交番があった…。ミキ、悩むナオを見て、自分が自転車こぎを頑張る事を決意する。
 自転車を、汗をかきかき、息をはずませ、頑張ってこぐミキ。そしてその後ろを走ってくる温子。
 三人をにっこり笑いながら見ている犬を抱えたおばさん。良い写真が撮れるまで、何度も何度もトライ。
 息切らしながら、「まだいけるから」と言い、頑張るミキ。すごく良いのが撮れた。「ミキ、ありがとね」
 「もっかい、いっとこうか」「ミキ、でも…」「だいじょうぶ」…「でも、ちょっと休ませて…」…「うん」
 ……夕陽の中、自転車を走らせるミキ。その後ろでデジカメを構えるナオ、温子がなんか輝いて見えた。
 光の中、風を巻き起こし走る彼女を感じるナオ。そして自分達も風を起こしていた。
 「気持ち良い」と走りながら言う温子。えへへえへへと笑うナオ。それに答えるように笑う温子。

 学校に戻った三人。温子は着替えなきゃなんないから先に行くねとまだ走っていた。
 写真をプリントアウトする二人。ミキが自信作をフォトコンテスト『走る』に出してみようと言う。
 一等賞は折りたたみ自転車だ。

 “優勝候補の温子さんは、本当に優勝した。又賞状と盾が増えたらしい。
でもこの学校の中でそれを知っている人は少ない。ものすごく少ない。
そして、私が写真のコンテストで二等賞になった事は、もっと知られていない”

 市民によるデジカメ写真展を見に来た二人。『2等 上島奈緒』の写真が飾られている。
 もちろん、温子が走っている写真だ。喜ぶ二人。隣の『1等 山下幸恵』の写真を見る。
 それは走っている温子と、それを撮ろうとしているナオと、
そのナオを乗せて自転車を必死でこいでいるミキの写真だった。
 背景は夕陽と鉄橋…。驚く二人。
 賞状をもらい、山下幸恵さん(もちろん、あの犬と一緒にいたおばさんだ つかもと景子)の隣に座っているナオ、幸恵さんに話しかけられる。
 「これは、ほんとはあなた達がもらう賞かもしれないんだけどねえ。いっぱい走ってたわねえ。…ねえ」
 うなずくナオ。ナオは一人一枚ずつもらってくれと、幸恵さんから、あの1等賞の写真をもらう。
 「ありがとう。…ありがとうございます」写真は三枚あった。

 学校。ミキに写真を渡すナオ。そして温子にも渡しにいこうと走るナオ。「待ってよナオ、何も走らなくっても」
 「今走らなくっていつ走るのよ」

感想:私は基本、自転車が好きだ。自転車は少年ものにはかかせないアイテムかと思います。
 これは少女ものだが…。自転車は良い。実際風を感じるし、こがなくて良い下り坂も良いし、こぐ時も良い。
 私のような運動音痴も楽しめる。お金があまりいらない。エネルギーは自分だ。
 こんな最高の乗り物を発明した人に感謝感謝。一生懸命頑張ってる人ってそれだけで美しいよね。
 斜に構えている人より本当はカッコいいんだよね。うん、つい、楽に走っちゃうけどさあ~。

関連サイト
えむいち。
杉の木工房

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風の祭り

「風の祭り」風人物語 第2話 ☆☆☆☆☆
原案:大島南 監修:押井守 キャラクターデザイン・ビジュアルコンセプト:荒川眞嗣 美術監督:小林七郎 音響監督:若林和弘 音楽:川井憲次 制作:Production I.G 監督:西村純二 脚本:じんのひろあき 絵コンテ・演出:西村純二 作画監督:小倉陳利

 駅前にいるナオ(名塚佳織)とミキ(花村怜美)。そこに息せき切って駆けて来る潤(入野自由)。
 ミキが呼んだのだ。列車の中でも相変わらず雲ばかり撮るナオ。着いた駅にはさび付いたバス停留所。
 バスは後1時間10分。好三郎(竹田雅則)の軽トラが来る。
 「そのバス停にバスが来たのはおととしの大晦日が最後だよ」好三郎のトラックに乗せてもらう。
 好三郎は大気先生を知っていた。良く泣かしたそうだ。先生はこの村で生まれてこの村で育った。
 この村の者は夏になると戻ってくる。

 大気先生(杉山大)は雪緒(水野理沙)の家にいた。(公式サイトによると死んだ兄の嫁らしい…)
 雪緒、三人にスイカを振舞う。「大気先生って、生徒に大人気なんです」とミキ。「あらそうなの」
 「もうバレンタインデイなんかチョコが机の上一杯になって…」
 「嘘付け~。俺はこの春から赴任したんじゃないか~」「まあ、今度のバレンタインはもうそりゃすご~いですよ」 「もうくだらん事言わんでいいから、おまえらそれ食ったら帰れよ」「ええー」三人、抗議の声をあげる。
 しかし雪緒はしばらく泊まっていっても良いと言う。
 おまえらいい加減にしろと大気は言うが、ここは先生の家じゃないんでしょとやり込められる。
 真っ赤になって何しに来たのかと聞く大気。「風を、習いに」とナオが言う。誰に聞いたか聞く大気。
 涼子ちゃんも来たがってた事を言うナオ。

 煙草をくゆらしながら、庭に水を撒いている先生。「知ってて来たのねえ、あなた達は」と雪緒。「えっ」とナオ。  「ここが風使いの里だって事」「ええ」「大気が風使いだって事も」「ええ」
 「でも、風使いの人が実際何をする人なのかってのは知らないし」とミキ。
 「それよりもさあ、どうやって風を使うのかってのも」と潤。
 「何も知りません。何も知らないから、知りたくて来ました」とナオ。「知ってどうするの?」「どうするんだろう」
 「どうしたいの」「どうしたいんだろう」「それ決めないで来ちゃったの」と潤。
 「いろんな事が、全部わかってから考えるよ」
 「風使いはねえ、風を制御して、日本の気候を司る一族なの。そう言われてるの」
 いきなり駆けて来、「僕、信じます」といきごんで言う潤。
 「ありがとう。
それでねえ、毎年夏になると、この里で生まれた者はみんな里帰りしてきて、秋から冬、
そして夏になるまでの天気を操るための祭りを行うのよ。
そう言われてるの」
 「すっげー」

 先生、夕陽が綺麗な所を教えてくれる。しかしここは学校ではないと、風の使い方は教えてくれない。

 ナオ、三日月を撮る。

 好三郎のトラックで買出しに来た三人。
 帰り、トラックの荷台に乗っていくナオ、高い木の先に結ばれた吹流しのような布に気付く。

 「三年じゃあ、まだ早いかな」「早いとか、遅いとかって事でもないでしょ」「じゃあ何が問題?」
 「そうね。何かしらね」「おまえが死にやがるから、雪緒と微妙な関係になっちまったじゃねえか」
 「微妙な物は微妙なままほっといたら。しょうがないじゃない、私達」
 「そんなふうに割り切れたら、苦労はしないよ」
 「そのうちあなたは、綺麗な女性を連れて帰ってくるんでしょうけど」「えっ。…そんな事は無いよ」
 「涼子さんっていう生徒に、あなた何したの」「何もしてないよ」「風、起こしたんじゃないの」頭をかく大気。

 ガソリン・スタンドの爺さん(丸山詠二)に遊びに来たのかと聞かれたナオ、「遊びじゃありません」と言う。
 「風を、習いに」大気は教えてくれたのかと聞く爺さんに、全然、何にもと答えるナオとミキ。
 「夕陽見にいっただけ。…でも、綺麗だったなあ~」と、うっとり顔で言う潤に、引く女達。
 「そうじゃろう。そんなに簡単には教えられんよ」「けち」
 「ここが、風使いの里である事だって、ホントは内緒なんじゃから」
 爺さん、ほんとに風の使い方習いたかったら、わしの所に来いと言う。

 「又、風の祭りの季節か。ここに来ると安心する。
ここに来ると、ここから俺は逃げられないんだってあきらめられる」
 「ここにいれば、夏になるとあなたは帰ってくる。あなたが帰ってくると、夏が又来たと思う」
 「いつまで続くのかな」

 爺いに風を習う三人。風を使うのに一番大事な事は、自分の胸の中に風を起こす事だそう。
 自分の胸の中に風を起こせば、自分の目の前にも風が起こせるというわけだ。
 …………外では風が吹いてるが、三人は風を起こせず…………。

 風呂の中、難しい顔のナオ。“自分の胸の中に、風を起こす。自分の胸の中に、風…起こしたくないな…”
 あがるナオ。

 線香花火を楽しむ三人。火を落としちゃったミキに、自分の線香花火の火を貸す潤。
 潤の線香花火と一緒に又燃え始めるミキの花火。ナオもそれを笑顔で見るが、自分の方のを落としてしまう。
 それに気付かず、自分達の花火を見つめている潤とミキ。(そういうもんよね…)

 風を起こそうと集中する三人。しかし潤とナオは早くもあきらめモード。
 ど根性出してみろと言われ、「ど根性?!」「やってるんだけど~、出来ないんだよ~」
「出来ないよ!こんな事無理だよ!」と完璧あきらめモード。
 「はあ~、これが、あの逆ギレって奴か」
 「逆ギレじゃないよ。マジギレ」と近頃の若者は根性が足りんをそのまま地で行くナオだったが、しかし、
その若者への悪評をくつがえす者がいた。
 ミキが風を起こしたのだ。(すごい顔だが…)喜ぶ潤、このすきにミキの手を握る。(男の子は油断できん)
 驚くミキと……ナオ………。

 潤とミキは遊びに行き、ナオは気をきかして残る…。「雪緒さん」「何」
 「風を使うのってさあ、恋とかしないと、ダメなのかなあ」「どうして」「いや、何となく」雪緒さん、ナオの側に座る。 「雪緒さん、好きな人いるでしょ」「いるわよ」「あの、その人って」
 「好きよ、大好き。大好きだけど、私はつむじ風くらいしか扱えないわよ」
 「そうか。やっぱそういうの関係ないのかな」「どうかしらねえ」「だって、ものすごく好きなんでしょ」
 「大好きよ、二人とも」「二人とも?」「だから、つむじ風しか起こせないのかなあ」

 白い衣装に、それぞれ違う色の紐でしめ、その紐を地面に垂らした男達が三々五々集まってくる。
 子供達はこの家から出るなと大気先生に言われる。雨戸も閉める。人が死ぬ事もあるのだ。
 出てきた雪緒に笑顔を見せる先生、雪緒の唇に指で触れて、去っていく。

 夜。すごい風。つまんないと不満顔のナオ。明かりが消える。稲光が走る。
 風吹きすさぶ中、戦いをするかのように向かい合って腕を広げている男達。里の真ん中の森を中心に風が回る。 雪緒が蝋燭を持ってくる。すごい音の中、不安そうなミキの肩を抱いてやはり不安そうな潤。
 ナオ、立ち上がり、外に出る。
 ナオ、稲光の光で、風に舞い上がり、飛んでいく、沢山の色とりどりの吹流しを、見る。
 一陣の風がナオを襲い、ナオ倒れそうになるが、雪緒が支える。
 雪緒がナオと一緒に、あの中心の森に行ってくれる。
 ナオ、稲光の中、大勢の男達が、木を中心にお互い腕を組み、風を起こしているのを見る。大気先生もいた。
 歯を食いしばっている。あのお爺さんも、歯を食いしばり、カッと目を見開く。

 ガソリン・スタンドのお爺さんは祭りの最中に死んだ。

 涼子ちゃん(岩村愛)が屋上に上ると、柵の外にナオがいた。笑顔を見せ合う二人。ナオ、屋上から飛び降りる。 見事風を起こして、無事着地。

予告:ナオ「自転車って速いけど疲れるんだよねえ」ミキ「えっ、自転車って自分で転がる車って書くじゃん」
 「自転車は自分が転がす車なの!次の風人物語、ランニングガール。リンリン!」

感想:絵、変わってるけど、嫌いではない、時々、色っぽい。太ももとか、唇とか。
 やっぱ、自分、女だから、男の漫画によくある、太い線の暑苦しい絵の方が苦手ね。
 そういえば、クレヨしんちゃんもこの手の絵ね。
 稲光の光に照らされるシーンは好き。写真は撮れなかったんだな。好奇心は人間の特徴よね。
 いくら風が使えるからって、屋上から飛び降りるのは止めてよね。このアニメ、実写化しても良いんでないかい。

関連サイト
パリポリ噺
甘噛みさんが通る
日々の記録 on fc2


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風猫

「風猫」風人物語 第1話 ☆☆☆☆
原案:大島南 監修:押井守 キャラクターデザイン・ビジュアルコンセプト:荒川眞嗣 美術監督:小林七郎 音響監督:若林和弘 音楽:川井憲次 制作:Production I.G 監督:西村純二 脚本:じんのひろあき 絵コンテ・演出:西村純二 作画監督:小倉陳利

 ナオ(名塚佳織)はデジカメ部。青空に雲が走る写真をただひたすら撮る。
 「光学ファインダー覗いて、雲…良く飽きないわね~。一緒じゃないの、雲なんて。いつ撮っても、どれ撮っても」と親友のミキ(花村怜美)。
 「違うんだな~、これが」「何が違うの。雲は雲じゃん」「私が撮ってるのは雲とね…」「雲と?」「…風」「風!?」 「そっ、風。雲はね風で変わるんだ。だから、雲を撮るって事はさあ…風を撮るって事なんだよ」
 「風ねえ。ホームルーム始まるよ」「保健室にいるって言っといて」「はいはい」立ち上がるミキ。
 「おなか痛いのと、熱があるのとどっちが良い?」「良い感じにしといて」「へ~い」屋上に三毛猫が現れる。
 それを撮ろうと柵を乗り越えるナオ。ズームすると猫が空を見上げている事に気付く。猫、空へ飛ぶ。
 風が起こる。風に乗り、空を飛ぶ猫。気が付いたら沢山の猫が空に浮かんでいた。
 それを校庭で見上げる大気先生(杉山大)。猫達を撮ろうと体を乗り出したネオ、屋上から落ちる。
 廊下からそれを見る潤(入野自由)。彼女は校庭のちょっと上で一度止まり、それから落ちた。無事だった。
 しかし、落ちるのを見ていた潤が自殺と勘違い、それで先生や親に余計に心配される。
 病院に行ったが、どこも異常は無かった。部屋でデジカメで撮った写真をプリントするナオ。
 そこには風を起こす大気先生が写っていた。

 大気先生は夏休みで帰省していた。自分の家の前に雪緒(水野理沙)の家に寄る先生。
 そこでヤスヒトの仏壇に線香を手向ける。亡くなってから三年。
 村では色とりどりの布を揚げて、風にはためかせていた。

 屋上へ行こうとするナオ。屋上への出入りは禁止されていた。

 大気は家に泊まる事を雪緒に勧められる、ヤスヒトも喜ぶと。

 ナオ、飛ぶ三毛猫の事をミキに告白、自殺騒ぎを起こして反省している潤も三毛猫探しに駆り出される。
 公園に行き、塀の上を見、地面にうずくまり、店の出窓を覗くが、他の猫はいても、当の猫はいなかった。
 空を見上げる三人。「そうだよなあ。空飛ぶ猫なんだから、地面探してもいるわけないんだよなあ」
 「でも、こうやって空見てたら、飛んでくるのかなあ」「あのさあ…」「何」
 「雲って、良く見るとゆっくり流れてるんだねえ」「風が吹いてるからね」とナオ。

 屋上の入り口の前に積まさっていた机がどけられていた。ナオが屋上へのドアを開けると風が起こる。
 髪が長めの一人の少女がしゃがんでいた。そして少女(岩村愛)の前にはあの猫が。
 「ここ、入っちゃいけないのよ」「うん、知ってる」少女は猫にえさをやっていた。「見つかったら、怒られるわよ」
 「うん、そりゃあそうだけど…。でも、涼子ちゃんも一緒に、怒られるよ」
 「そうなんだけどね。ほら、こいつにご飯、私があげなきゃいけないからさ」「涼子ちゃんが、飼ってるの?」
 「ここに住んでるのよ」「屋上に?」「いつもは階段室の上で、寝てるんだけどね」「下には、降りないの?」
 「降りるわよ。降りるし、屋上まで飛んでくるし」「飛んで…くる…。猫が?」「見たでしょう、こいつが飛ぶとこ」
 「…見た…けど…」「飛び降りて、飛んでくるから、学校にいる人達は気付かないんだけどね」
 「なんで?なんで、猫が飛べるの?空を」「正確に言うと、飛んでるんじゃないの。風が使えるの」
 「風が使える?」「風を使って、落ちないようにしているだけ」大気先生の事を思い出すナオ。
 「大気先生も使えるの」「何でそんな事知ってんの、涼子ちゃん」
 「美術の授業で、学校の中ならどこを描いても良いって言う時間があって、私はその時もここにいたの…」
 絵を描かず、屋上から遠くを見ている涼子ちゃん、何かに気付く。
 向こうから、空の上を、猫が、浮かびながら、近づいてくるのだ。猫、そのまま階段室の上に着地。
 もちろん、涼子ちゃんは階段室の上に上る。そこには大気先生がいて、猫を飛ばしていた…。
 「やっぱり、大気先生が風を…」「私も、先生に風の使い方を習ったの」「出来るようになるの?」
 「先生みたいにすごくないけどね」腕を広げる涼子ちゃん。「お祭りがね…」「うん?」
 「風の里でお祭りがあって、先生はそれで田舎に帰るんだけど、それで、空の飛べる猫達が先生の見送りにね…」
 「…そうなんだ」「…風の事、もっと知りたいし…」風を起こし、ちょっと浮かぶ涼子ちゃん。

 すごい勢いで階段を下りるナオにミキが話しかけてくる。
 家に電話をしたら、ナオの母親に学校に行ってるらしいと言われたのだ。
 立ち止まらずに、そのまま階段を下りるナオ。

 「好きなのね、大気先生が」涼子ちゃんを見ながら言うナオ。

 校舎を出るナオ。「ナオ、どうしたの、ナオ!ナオちゃん!」「えっ、何」「どうしたの、すごい勢いで歩いてるよ」
 「うん、ちょっとね」「ちょっと、…何?」「なんだろう?」「何言ってるの」

 「私が行って、お祭り、撮ってきてあげる」「うん」にっこり笑う涼子ちゃん。

 「デジカメ部副部長!」「はい、何でしょう部長!」「我々デジカメ部は、夏休み特別合宿と称し、旅行に行こう!」 「旅行!?あの~、部長…、空飛ぶ猫は…」「ああ、恋は空飛ぶ猫と共に…」「あの~、もしもし~」
 「宇宙ではおなかが空く事は無い。なぜなら“くうき”が無い。なんちゃって…」

 ナオとミキと潤、雪緒の家にやってくる。

感想:「絶対少年」より地味~。BLOOD+と同じProduction I.G 制作。
 まあ、こちらの方が評価は高いが、DVDが売れるのはBLOOD+の方だろう…。
 萌えが無いよな、私はあまり萌えるタイプじゃないから、わからんが…。
 田舎に住んでるので、夜中のアニメとか東京テレビのアニメは全部見れるわけではないが、こんな地味なのは、やっぱりNHK衛星だからか…。
 オーラ振りまく三毛猫を見れば、自動的にオカカ婆かと思っちゃうよな。
 桜塚やっくんって、阪倉亮介なんだってね…、ビックリ………。
 ところで、この絵だと、作画がうまいかどうか良くわからない。内容に合ってると思うので、異存はございません  が、綺麗な作画なんでしょうか…。強い風は怖いですが、風は好きです。
 強い風は、小さな私らは飛ばされそうです…。
 私の高校では、屋上から落ちて自殺した方がいらしたせいか、屋上にはあがれませんでした…。

関連サイト
credo ut intelligam
月詠叢話

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狂おしいまでに

「狂おしいまでに」BLOOD+ 第37話 ☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:管正太郎 絵コンテ・演出:鎌倉由実 作画監督:小村方宏治

 ソファにしどけなく横たわっているディーヴァ(矢島晶子)。
 彼女にカール(佐々木望)を引き合わせるアンシェル(中田譲治)。
 アンシェルに言われカールに血をあげる事にするディーヴァ。「でも、その前に…」ディーヴァがカールに近づく。
 思わず後ろに下がるカールだったが、その時はすでに後ろにディーヴァがいた。「あなた…おいしそう…」
 恐怖に震えるカール。そんなカールの首筋を露わにし、噛みつくディーヴァ。

 ディーヴァの公演は最終公演以外は全てキャンセルされた。
 それをネットで確かめるエプロン姿のルイス(長嶝高士)。
 その傍らにはやはりエプロン姿のボールに泡だて器を持ったデヴィッド(小杉十郎太)。
(ツボよ~、私のツボよ~!渋い男の可愛い姿は、たまらないわ~。
アンシェルもケーキ作りとかしないのかな…。可愛いアンシェルが見たい…)
 まわりにはケーキにトッピングするための物が。どうやら二人でケーキを作っているらしい…。
 ロンドン封鎖区域は解放。あのヴァンさんのプラントはもぬけの殻。「ジュリアに、連絡は?」「いや」
 ため息をつくルイス。
(困るよな、不器用な男は…。あんな色気たっぷりの良い女が横にいて、なぜ無反応だったのかがわからん!)  前にあったイチゴを食べようとしたルイス、ハヴィア(門脇舞)に現場を押さえられる。
 ハヴィアのお誕生日なのだ。
 「カイがいないと子供らの相手がいないな。どこにいったんだ?」と子供達に責められ、困り顔のルイス。
 カイはモニークと買出しだった。

 浮かぬ顔の宮城カイ(吉野裕行)に話しかけるモニーク(名塚佳織)。しかしそれに無反応のカイ。
 「カイ?」と改めて問いかけられ、やっと反応をしめすカイ。
 「小夜さんの事、考えてる?」と言われ、困ったような笑顔を見せるカイ。「ああ、何してんのかな~ってさ」
 カイ、何かに気付いて荷物をモニークに預け駆け出す。音無小夜(喜多村英梨)がいたのだ。
 怪我を心配するカイから離れようとする小夜に声をかけるモニーク。
 ハジ(小西克幸)が建物の影から出てきて、一瞬ひるむが、勇気を出して彼女をハヴィアの誕生日会に誘う。
 勢いに押されて誕生日会に行く事を約束する小夜。

 米軍の飛行機の中。引越し準備の確認をしているヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)。
 部下(遊佐浩二)からコンテナが開けられた事を知らされる。マントの正装姿のカールさんの仕業だった…。
(まあ、小夜に会いに行くんだから、もちろん正装よね♪)
 アンシェル、その件はこちらで処理しようとの事。「カールがコープスコーズを、持ち出したらしい」
 「目的は、小夜、ですね。カールにとって小夜は敵でもあり、ある意味、生きがいでもある」
 「カールにとって小夜が生きがいであるというのなら、なおの事、奴に小夜は殺せまい」
 何も反論できないソロモン(辻谷耕史)。「赤い盾はもはや脅威ではない。だが、小夜は別だ」
 「ではどうします?カールを救出しますか?」「語る必要はあるまい」「又僕なのですねえ」
 「ドイツでは良い仕事をしてくれた」「兄さんは、本当に残酷な人だ」ソロモンの組んだ指が震えている…。

 誕生日会に来た謝花真央(小清水亜美)と岡村昭宏(伊藤健太郎)。
 誕生日会とは知らされておらず、プレゼントを何も用意できなかったと不満顔のお嬢。
 「歌とかで良いんだよ。心をこめて」と岡村歌い始めるが、今日の主役のハヴィアには不評だった…。
 小夜が贈り物を持ってやってくる。顔を赤らめ、大きな包みに駆け寄るハヴィア。嬉しそうに見守るカイ。
(後ろではお嬢が岡村に横柄な態度でオレンジジュースを注がせていた…。ここにも下僕が…)
 下僕一号のハジももちろん来ていた。プレゼントは大きなクマのぬいぐるみだった。
 小夜は帰ろうとするが、一緒に祝ってくれた方が嬉しいとグレイ(菅生隆之)が引き止める。
 ハヴィアも大きくうなずく。モニークは椅子を勧める。
 それでも躊躇する小夜に、「いいから、すわりなさいよ。私もあんたと差しでじっくり話しがしたかったのよ」と下僕に注がせたオレンジジュースのコップを手に、怖い顔で命令するお嬢。
 顔を赤らめたハヴィアに手を引っ張られ、その気になる小夜。(やはり、同性フェロモンは健在!)
 しかし外には、小夜への押さえられない想いに胸震わせるカールさんがいたのだった…。

 暗い台所に一人いる小夜。カイが話しかけてくる。「おまえが一人ぼっちなんじゃないかって言うもんでな」
 クマタンを抱えたハヴィア、心配顔からはずかしそうな笑顔になり、部屋に戻っていく。
 沖縄での思い出を話すカイ。小夜にとっても夢のような時間。俺達何のために戦ってるのかとカイ。
 ハヴィアやナハビのような顔をして笑っていた事があったな。「もう、戻れねえのか」「私が、翼手だから」
 黙り込む二人。“小夜!”カールの声を聞く小夜、刀を持って外に出る。
 「久しぶりだね、小夜。今宵君に会えた事を幸せに思うよ」「ファントム…」小夜は刀を鞘から抜く。
 「あの日の君は狂おしいまでの純粋な怒りに身を任せ、動く物全てを破壊していった。
人であろうと獣であろうとその境無く、あの時の君は美しかった。僕にとっての女神!
ディーヴァと等しく、世に混沌と破壊をもたらす存在。もう一度見せておくれ、その姿を。今宵僕と踊ろう。
僕は狂い、そして君も狂う。さあ、始めようか!僕と君にふさわしいパーティーを!邪魔はさせない!
君と踊るのは僕だけだ!!」
 コープスコーズを呼び出し、彼らに小夜以外のお相手をさせるカール。
 ハジはコープスコーズの相手をしなければならなかった。そこにルルゥ(斎藤千和)が現れる。
 モーゼス(矢薙直樹)とカルマン(野島健児)もいた。そして銃撃を受け、内部から爆発するコープスコーズ。
 カイとデヴィッドだった。ルイスと岡村も銃を持って、ハヴィア達を守っていた。
(あーくんより、お嬢の方が銃は得意なんじゃあ~。組のお嬢様とは言ってもさすがに銃は練習していないか…。銃撃つのも筋肉いるから、岡村の方が良いか…)
 弾が出なくなったカイの代わりにデヴィッドがコープスコーズを撃つ。
 そしてルルゥが他のコープスコーズを倒してカイの前に来、、得物を肩にかつぎ、
「しっかりしろよ、人間」と言うと、彼女の横を弾が飛び、ルルゥの後ろにいたコープスコーズを貫く。
 カイだった。「おまえもな」カルマンやモーゼスが危なくなるとハジが助ける。「小夜のシュヴァリエ、感謝する」
 その時、大きな音が響く。小夜が納屋の扉に激しく叩きつけられたのだった。
 「嬉しいよ、小夜。今ここにあるのは、僕と君の二人きり。
殺しあうこの瞬間だけ、君も僕も相手の事だけを考える。君は僕の事、僕は君の事。
この素敵な二人だけの時間を、誰にも邪魔はさせない。さあ、僕の事だけ考えて!」
 暗い中、カールの居場所を捜す小夜。しかしカールは小夜の後ろにいた。「僕を殺す事だけを!」
 振り向いて、刃を振るう小夜。しかし、又後ろにいるカール。
 「そう!その太刀筋だ。愛しい僕の小夜が、今、目の前にいる」

 その頃、グレイ家にソロモンが車で向っていた。ソロモンはアンシェルとのやり取りを思い出していた。
 「覚えているかね、カールをシュヴァリエにした時の事を」
 「彼は彼が望む事無く、シュヴァリエにされてしまったんでしたねえ」
 「グレゴリーの打ち出した理論によれば、ディーヴァの血が、全てを変える。
個体差はあるにせよ、モンゴロイドがそれに適応しうると」
 「素材がアジア方面からしか、入らなかった時代の話です」
 「カールは選ばれ、そしてデルタ計画は始まったのだ。
ロシアで種は撒かれ、ドイツで芽吹き、ベトナムで実った。そのために欲しかったのが、カールの肉体だ。
シュヴァリエとしての不死性を備えた、実験材料が欲しかっただけなのだ。だが奴は、ディーヴァに愛を求めた。
与えられるはずの無いものをだ」
 現在、「カール…」とソロモンはつぶやき、アクセルを踏み込む。

 一方小夜は、カールさんの新バージョン手からトゲ攻撃を受けていた。
 「見てごらん、この醜い腕を。君を殺すために、僕はアンシェルの申し出を受け入れたんだよ。
ベトナムで私を見つけたアンシェルが言ったんだ、実験台としてなら、生かしておこうと。
だが、私の運命など初めから決まっていた。シュヴァリエとなったその時から、体は切り刻まれ、接合を繰り返す。シュヴァリエとはなんであるのか、それを知るためだけに。そんな私の希望はディーヴァだけだった。
この体に流れるディーヴァの血だけが、シュヴァリエとしての絆の全てだった。
ディーヴァの愛が向けられる事こそが、私の望みだった。だが、ディーヴァが私の元から去り、
初めてわかったんだ。
私をわかってくれるのは、敵である小夜、君だけなんだ」
 小夜の血が床の穴から落ち、カールの顔に涙のようにかかる。「もう、君だけしかいないんだ」
 泣きそうな笑顔で上を見上げるカール。しかし銃声が6発響き、カールが撃たれる。
 カールが振り向くと、そこにはカイがいた。「またおまえかぁ!!」
 カイはもう一発撃ち、カールの肉体を爆発させる。しかし、カールは翼手化、カイを横に押しのけ、外へ出る。
 カイを心配する小夜だが、大した事は無く、「早くあいつを!」と言われ、カールを追いかける。
 「小夜、一緒に行こう。家族にすら裏切られた君も僕も、望まれて生まれてきたわけではない者同士!
いくよ!!」
 雄たけびをあげながらカールに向う小夜だったが、後ろをとられて羽交い絞めにされる。
 「小夜、このまま君の首筋を食い破り血を飲み干せば、君は死ぬ。僕も死ぬ」「私は…」
 「さあ行こう、小夜。望まれぬ者同士…、二人だけの世界へ…」小夜の首筋に牙を埋めるカール。
「小夜、小夜、小夜!」カイの声が聞こえる。「小夜!」
 小夜は目を見開き、「私は、…死ねない。こんな所で負けられない。
私には、守らなきゃいけない人達がいるのに!」と言う。
 その言葉を聞き、ショックを受けたように顔を上げるカール。
 その時、何かが飛んで来て、カールの左腕を切り放す。
 小夜は雄たけびをあげながら、自分の体ごとカールを刺すのだった。
 カールの左腕を切り放したのはソロモン…。「カール…可哀想なカール…」
 カールの体は結晶化して、崩れていく。
 集まってきたコープスコーズを見て、小夜は自分の体から刀を引き抜こうとするが、
その手にソロモンがそっと手を乗せる。
 「ムチャをする。無理に抜き取れば、内臓に傷がついてしまう。そうなればあなたも、ただではすまない」
 ソロモンが抜き取ってくれる。
(ああ、ハジ、どうみても強力ライバルだな、ソロモンは…。あっちの方が王子だし、どうみても負けそう…。
要所要所でしゃべらないと、女の子の心はつかめないよ…)
 やっとハジ達がやってくる。(コープスコーズが解放してくれたからだな…)「おかえりなさい、君達のベッドへ」
 コープスコーズ、速やかに去る。「なせ、あなたが…」
 「僕は…僕はカールがうらやましかった…。純粋なまま、自分の思い通りに生きていく、彼の姿が」
 カールの結晶を手に取るソロモン「しかしそれは僕の誤解だったんですね。彼はただ…」砕ける結晶。
 「孤独だったんです。そして、孤立していたあなたに同じ想いを見出したのでしょうね」「わたしに…」
 「けれど、あなたとカールは違っていた。あなたには、あなたを見ている仲間達がいる。
なのにあなたは、自ら望んで孤独を選んだ。あなたの仲間のために。
けれどあなたに言われるまで、カールはその事にすら気付かず、孤独の中で、
全ての不都合から目をそらしている自分に、気付かなかった。
 彼を見ている、僕がいた事にも…」
 結晶を握りしめるソロモンの目には光る物があった…。
 「一週間後、ディーヴァがクリスチーナ島に向うそうです。僕を信じる信じないは、あなた自身で決めてください」  「なぜ、そんな事を」「…僕もまた、孤独なのかもしれません」ソロモン、風と共に消える。
 小夜、地面に突き立っていた刀を抜く。「小夜!行くのか」とカイ。「ディーヴァを倒さなきゃ」
 「これはおまえ一人の戦いじゃない。俺達の戦いなんだ。俺は、おまえを守りたい」
 目を見開く小夜、少し顔を俯け、何か言おうとするが、止める。
 結局言ったのは、「バカ…」と言う言葉だけだった…。(おお、小夜の心獲得競争の一番手は、カイ、か………)

感想:この日が来るのは最初からわかっていました…。どう見てもラスボスでは無いカールさん。
 中ボスの中でも小物である事はありありと感じられました。彼のいつも熱を込めた言動が好きでした…。
 別に顔は好みではなく、最初は全然アウトオブ眼中だったのですが、
やはり彼のユニークさには惹かれざるおえませんでした…。
 かわいそうでした、カールさん、アンシェルの意向でシュヴァリエにされたのですね。
 ディーヴァの意向でも無かったのですね。実験台!!!あんまりです。

関連サイト
花鳥風月
猫煎餅の斜め下ブログ

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すれちがう想い

「すれちがう想い」BLOOD+ 第36話 ☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:砂山蔵澄 絵コンテ・演出:誉田晶子 絵コンテ:島崎奈々子 大久保徹 作画監督:大久保徹

 カールさん(佐々木望)はアンシェルさん(中田譲治)に抗議していた。
 なぜ私が小夜を殺してはいけないのかと。おまえに与えられた役目は何だとアンシェル。
 「ディーヴァを、守る事」だが、今のお前の心の大半を占めているのは、小夜の事だ。
 ディーヴァを守るために小夜を殺す、何がいけない。今のおまえに必要なのはしばしの休息だとアンシェル。
 「いらん!こんな事をしていたら、私の小夜がジェームズに…」カール去る。「残念だよ、カール」
(カールさんのちょんまげ風髪型、素敵です!さすがはカール様!)

 ディーヴァ(矢島晶子)はジェイムズさん(大川透)とお出かけ。国防長官との会食。
 もちろんそれは人間の食事だ。「じゃあ、つまんない」とディーヴァ。あの歌を歌いたいとディーヴァ。
 あなたの歌はアンシェルの許しなく歌う事は出来ないとジェイムズ。
 しかし、ディーヴァのうるうる目でお願いされて、抵抗できるシュヴァリエはこの世にいなかった。
(きっと、血に刻まれてるのよ。アンシェルだって、抵抗できないのよ)
 「それがあなたの望みなら」と血に刻まれた決まり文句を言うジェイムズ。コヴェント・ガーデンに向う。
 現れた二人に、素敵な胸の筋肉を見せつけるいつもの服を着ているネイサン(藤原啓治)が、
「もしかして、あたしに会いたかった、とか」と言う。
 もちろん、ネイサンに会いたかったわけではなく、歌いたいから。
 「まだリハーサルは先よ。確かにここなら外にもれないと思うけど。
ホント、あなたはママの頼みなら、何でも聞いちゃうんだから…」
 (ディーヴァの歌は、翼手を覚醒させるよな。潜在的翼手を一杯作ってるのか?
アンシェルの狙いは、軍人翼手化しての、世界征服?)
 「身勝手な行動を二度もされたのでは、計画に支障が出るだけでなく、小夜との接触の可能性も、
考える必要がある」
 二階の席から、下にいるジェイムズの後ろを、一瞬でとるネイサン。
 「だから、…おまえがいるんだろうが」とドスの効いた声で言う、ホントは結構こわいネイサン。
 ディーヴァ、ジェイムズに呼びかけ、三階から後ろ向きに落ちてみせる。彼女を受け止めるジェイムズ。
 「アハハ、面白かったよ、ジェイムズ」と男の子のような声で言うディーヴァ。(リク化してるし…)

 活動復帰したデヴィッド(小杉十郎太)、地下鉄で謝花真央(小清水亜美)と岡村昭宏(伊藤健太郎)に会う。
 「カイは?」と開口一番に言う真央嬢。「仕事中だ」とデヴィッド。「またぁ~。いっつも仕事中じゃない」
 岡村、ディーヴァのオペラについて調べていた。
 スポンサーになっているのは二つの企業、サンクフレシュ・ファルマシーとゴールドスミス・ホールディングス。
 サンクフレシュ・ファルマシーは製薬会社だが、食品事業もやっている。
 軍用の携帯食料や、基地やキャンプでの保存食まで、最近は手を広げている。
 主要取引先は米軍を中心にNATO諸国、ロシアや旧共産圏、中東、アジア、アフリカの新興国家まで、
あらゆる国と契約を交わしている。
 最近は国連とも。その橋渡しをしているのが、軍需産業と密接な関わりを持っているゴールドスミス。
 「銃やミサイルを売るだけが、軍との取引じゃないと言うわけか」
 「兵隊さんだって、めしも食えば風呂にも入る。出すもんだって出すさ」と胸のポケットから紙を取り出しながら言う岡村に、真央様の怒りのバッグ殴りが飛ぶ。
 「品無さすぎ!」(ああ、どう見ても熟年期のように、年季が入ったカップルに見える…)
 真央嬢のバッグ殴りで、飛んだ写真を拾い上げてるデヴィッド。
 その写真の建物はゴールドスミスとサンクフレシュの共同出資でロンドン郊外に建てられた研究所。
 食品事業部の関連施設と言う事になっている。(食品にデルタ67でもまぜてるのかな。怖いな…)
 ヴァン・アルジャーノの写真もあった。研究施設の実質的トップ。デヴィッドは彼を知っていた。

 デヴィッドは研究所の職員をよそおって、偽造身分カードで研究所に侵入する。
 研究所の一番奥にゾーンZと言われる区域がある。何かあるとすればそこだ。
 監視カメラでデヴォッドを見、監視員に彼の事を聞くヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)。
 ジョン・E・ハミルトンと言う名で、ゾーンZの研究員だと告げる監視員。
 カメラで追いかけてくれる?と監視員に命令するヴァン・アルジャーノだが、それは無理と言われる。
 ゾーンZは記録禁止区域でカメラが無いのだ。

 ゾーンZには水槽の中、水中にひざを丸めて浮かんでいるコープスコーズ達がいた。

 コヴェント・ガーデンを見張る宮城カイ(吉野裕行)、建物の上を跳ぶ影を見て音無小夜と気付く。
 コヴェント・ガーデンではディーヴァが歌を歌っていた。コヴェント・ガーデンに侵入する小夜とハジ。
 「ねえ、ジェイムズ、感じる?」とネイサン。目が赤く光るジェイムズ。「愚問だ」

 デヴィッドはジュリア(甲斐田裕子)に会う。「こんな所までなんの用かしら?ジョン・E・ハミルトン?」
 「ゴールドスミスの水族館を見学しに来た」
 彼らの前ではへその緒をつけ、人工子宮に入って沢山のコープスコーズ達が浮かんでいる大きな水槽がある。  「感想は?」「悪趣味だな。これが君が追い求めたテーマの、答えなのか」
 「可能性の一つよ。翼手とは何か、答えはまだ見えてないわ。
この一年でわかったのは、D塩基にも好みがあると言う事かしら」
 「好み?」
 「リクが以前に、ディーヴァの歌や翼手の声を聞いた事があったでしょ。
あれは、成長期の子供達に多く見られた現象と言う統計が出てるわ。
ディーヴァがリクを選んだのも、シフ達が少年少女である事も、偶然じゃないと思う」
 「興味深い話だな」「ええ。でも、もう帰った方が良いわ」ドアが開く音がする。
 「それは彼に失礼じゃないのかな。おもてないしは、これからだよ」
 銃を構えた警備員を4,5人連れたヴァン・アルジャーノだった。

 ディーヴァを求めて舞台に立つ小夜(喜多村英梨)とハジ(小西克幸)。
 後ろの幕が開き、あの動物園を模した廃墟と月の背景が現れる。
 「これは…」と小夜が言うと、拍手の音が聞こえる。「そう、動物園よ」ネイサンが向かいの二階席にいた。
 「ディーヴァが歌うのに、相応しい舞台だと思わない?」「シュヴァリエ…」「その通り」
 もう、舞台の小夜の横にいるネイサン。
 「あたしはネイサン・マーラー。初めまして、小夜。そしてハジ。想像以上に良い男ね。あなた、こっちに来ない?もうお役ゴメンなんだから、あたしとよろしくやりましょうよ」
 「何を言ってるの?」「そっか。まだ何にも知らないのね」指を鳴らすネイサン。向かいの升席?の電燈がつく。
 そこにはリク化したディーヴァ。「ちょっと、今日はあたし達はただの観客。あなたとやるのは…」
 背景から何かが飛んで来て、ハジと小夜はよける。背景の影には翼手化したジェイムズがいた。
 「彼はジェイムズ・アイアンサイド。あなたの相手」

 「ヴェトナム以来だねえ。赤い盾の、えっと、ハミルトン君?会えて嬉しいよ」と言うヴァン・アルジャーノ、デヴィッドにキャンディーを差し出す。
 「もらおう」と手を差し出したデヴィッド、そのままヴァン・アルジャーノの右手を掴み、彼の胸ポケットからボールペンを取り上げる。
 「俺も嬉しいよ、ヴァン・アルジャーノ」と彼を羽交い絞めにしながら言うデヴィッド。
 デヴィッドは銃を持っていず、警備員は銃を持っているので、余裕をかますヴァンさんだったが、「そんな物は必要ない」とデヴィッドに一蹴され、首筋にボールペンをつきたてられる。
(デヴィッドさんがかのハニバル・レクターじゃなくて、良かったねヴァン・アルジャーノ。
あの方だったら、あっさり、ボールペンで人殺すからねえ。あんな怖い人は世の中にはいませんように…)

 小夜はジェイムズと刀で戦うが、刀が効かない。ディーヴァは面白くないし、姉様の顔が怖いと帰る。
 「そう、帰るのならば、運転手を食べちゃダメよ。うちにおやつが沢山あるんだから」とネイサン。
 「わかった。お城まで我慢する」

 「撃つな!」と切迫した声で警備員達に言うヴァンさん。
(「俺に構わず撃て!」とは言わないのね…。あんたがいなくなっても別に組織は困らないと思うが…。
どうせ沢山人を殺している組織だから、人の命が大事な組織ではないし…。
まあ、デヴィッドぐらい泳がせといても、害は無いか…。
ヴァンを助けるのと、デヴィッドを消すのと、どっちが重要かと言う事ね…。
ここにはヴァンより上の人がいないものね。アンシェルがいたら、あっさり撃つ事を命じるかも…)
 ヴァンを羽交い絞めにしながら、ゾーンZを抜け出すデヴィッド。

 ジェイムズに貫かれ、向こうの壁に飛ばされるハジ。小夜の前に現れたジェイムズに向って発砲するカイ。
 「あ~ら。あちらのナイトも登場なのね。予想外の展開…」
 ジェイムズに弾が効かないので、上の方に向けて発砲するカイ。
 天井のライトをつけた梁がジェイムズに向って落下する。「小夜、ここは引くんだ」とカイ。
 「そんな事…出来るわけ無い…。逃げるなんて…」とかなりお疲れ気味の小夜。
 梁の下から立ち上がるジェイムズ。「逃げるなんて…」とつぶやく小夜。「逃げるなんて…」
 ジェイムズの咆哮に目を赤くし、一気に襲い掛かる小夜。
 今まで無傷だったのに、初めて小夜の攻撃による亀裂が少し入る。しかし向こうに飛ばされる小夜。
 その小夜に襲いかかろうとするジェイムズ。小夜をかばうハジ。
 そして、ジェイムズの攻撃の手を止めるネイサン…。「何のつもりだ、ネイサン」「ここはステージの上じゃないわ」 「そんな事は関係ない」「観客もいないし。ここは花嫁の死に様に相応しくない場面なのよねえ」「花嫁?」
 ネイサンの言葉に疑問を抱くカイ。「小夜、あなたにはあなたが死ぬのにふさわしい舞台を用意してあげる」
 「きさっまー、ふざけるな!」「ふざけるな?あなたが…わたしに…?」
 一旦目を閉じ、目を怖くして「殺すぞ…!」とすごむネイサン。「……わかった。今日の所は引く」
 「そうそう、いい子ね。んじゃ、次の舞台で会いましょう」去るジェイムズとネイサン。
 小夜はカイの目の前でハジの首筋に歯をつきたてるのだった…。思わず目をそらすカイ。
 目を元に戻したら、小夜達はいなかった。

 ヴァン・アルジャーノはデヴィッドから解放されていた。
 虫の入りこんだ所で研究を続けたくないと、ヴァンさん、研究所を引き払う。
 ルイス(長嶝高士)の運転する車に乗り込むカイとデヴィッド。
 ルイス曰く、二人とも大事な物をどっかに落としてきたというような顔をしていた。

予告「小夜!今宵十六夜の輝きの中、ラストダンスを踊ろうじゃないか!
全てを失った僕に残されたのは、君へのこの想いだけ。もう誰にも止められない、止まらないんだ!
そしてこの想い、君に届け、レッツダンス!次回、BLOOD+“狂おしいまでに”
さあ、行こう!二人だけの世界へ」
 そんな事はハジが許さないだろう…。カールさんはいつも熱をこめてしゃべるから面白いなあ。

感想:ネイサン、そこで小夜を殺しちゃった方が良かったのに…。
 美学なんかに拘ってると、後でエライ目に会うよ。ジェイムズ、何だかんだ言ってネイサンに弱いのね。
 アンシェルはなぜわざわざリク型ディーヴァのポスターにしたのかな。
 まあ、彼女がその格好をしたがったのだろうが…。
 ところで、アンシェルさんがケロロ軍曹に出ているというので見ました、ケロロ軍曹…。
 ギロロ伍長は私のツボよ~~~!!!ドロロ兵長もステキ!カエルに萌えてどうするんだ、私……。

他の方のブログを読んでの感想:拙者、リクが翼手の声を聞こえる事を、全然重要視しておりませんでした。
 普通と違う音域聞こえる人いるし…、若い方が高い音が聞こえるみたいだし…。
(イギリスだったかな、コンビニの前でたむろってる少年達を追い払うために若くないと聞こえない嫌な音を流すとかいうのをテレビで見たような…)
 皆さん、割と重要視していたようで…。幽霊見える人と同一視していた私………。
 ネイサンがハジにお役ゴメンと言ったのは、小夜がもうすぐ死ぬからと言う意味かと思ったが…。
 あっ、リクとディーヴァがもういたしちゃったからか?

関連サイト
CHOCCOLUMN
こんなことしてません?
伽瑠磨の小部屋
日刊クリマガザンプ
萌え萌え酒豪
鉄鋏便り

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希望のない明日

「希望のない明日」BLOOD+ 第35話 ☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:吉田玲子 絵コンテ・演出:羽生尚靖 作画監督:宮前真一

 ディーヴァのコンサートのCMを街頭テレビで見ているシフ達。
 ルルゥが匂いに気付き、音無小夜(喜多村英梨)を発見する。しかしシフ達は小夜に声をかけず、去ろうとする。

 “小夜は見たのか、あのディーヴァを。リクの顔を奪った、あいつを”
 夜空を見上げながら思う宮城カイ(吉野裕行)。
 (そうか、ボンクラな私は気付かなかったが、リクの顔を奪ったのか…)

 自分達のねぐらに戻ったシフ達は、自分達以外の存在に気付く。
 三体の、シフ達のようにフードをかぶった者達。
 「アンシェルからの言葉を伝える。せっかく作ったからには、最後まで役に立ってもらう、だそうだ」
 ジェイムズ(大川透)だった。「たとえ欠陥品であろうとも、サンドバッグくらいには、なるだろう。ターミネイト!」
 三体とシフ達との戦いが始まる。ルルゥ(斎藤千和)をかばう皆。後ろから肩を貫かれるカルマン(野島健児)。  投げ飛ばされ、胸を貫かれるダーズ(西前忠久)。ルルゥは階段の影に隠れて皆の戦いを見ていた。
(ルルゥは女の子だから、皆かばうの?でも、彼女も立派に戦えると思うが…。
まあ、この場合は戦わず、逃げるのが正解か…)
 シュバリエをやれば何とかなると思い、ジェイムズを襲うモーゼス(矢薙直樹)。彼をかばうコープスコーズ。
 その割れたバイザーの後ろには、モーゼスの顔があった。
 「タイプ・モーゼス。
理想的な遺伝情報を持った、試作品の中から選び出され、改良したものが、完成形のシフ、
戦うために生まれてきた、優秀なる兵器だ」
 ショックを受けたモーゼスは、その隙をついたコープスコーズに突かれ、二階から後ろ向きに落ちる。
 カルマンも横腹を斬られる。ダーズはルルゥに逃げろと言う。
 グドルフ(遊佐浩二)が左胸を貫かれるのを見て、助けに行くルルゥ。しかし、彼女も後ろから刺し貫かれる。
 そのルルゥをダーズは外へと逃がす。

 小夜の元にルルゥが現れる。助けを呼びに来たのだ。彼女はハジ(小西克幸)と共にその場へ行く。
 そこには横たわっているダーズとグドルフ以外誰もいなかった。
 カルマンとモーゼスの行方はわからず、ダーズの頭はつぶれていた。太陽がの光が建物内に差してくる。
 燃え上がる、グドルフの切り取られた腕。
 ソーンの症状が顔に出ているグドルフは救われる事を拒否、“行く”事を望んだ。燃え上がる二人の体。
 カルマンとモーゼスが戻ってくる。逃げていたのだ。小夜とハジは去っていく。
 「彼女にも、ないのかもしれない」とモーゼス。「希望、か…」とカルマン。

 シフを取り逃がした事をアンシェルに報告するジェイムズ。ほうっておけとアンシェル(中田譲治)。
 「さて、ディーヴァの公演は目の前だ。デルタ計画がその成果を示す、めでたき日でもある。
だが、われらの邪魔をする小夜が、再び姿を現した」
 小夜なら放っておいてもいいんじゃないですかとソロモン(辻谷耕史)が言うが、
「小夜の血はディーヴァを殺す」とアンシェル一蹴。
 「こんな危険な存在を、野放しには出来まい」
 「アンシェル!小夜は私が殺す」とこぶしを握りしめながら、力強くカールさん(佐々木望)が言うが、アンシェル、カールを無視。
 「ジェイムズ、小夜の処分の件だが、おまえに、まかせよう」「期待に答えよう」
 軽く拍手するネイサン(藤原啓治)。
 「大活躍ねえ、ジェイムズ。あんたの大好きなママに、たくさんほめてもらえるかもねえ」「黙れ!」
 「な~んだ?」とネイサン、金色のロケットを見せる。「俺の…!いつのまに…」と動揺するジェイムズ。
 「この人、ママの写真いっつも持ち歩いてるのよ」ジェイムズ、ネイサンからロケットを取り返す。
 しかし、カールさんはそれどころではなかった。「アンシェル!小夜はこの私が!」
 「カール、私の言葉は我ら兄弟の意思。そしてディーヴァの言葉でもある。同じ事を二度言わせるな」
 カールの手は戦い用の手に変化していき、顔色も変化する。
 「カール、止めなさい」とソロモンがカールの前に立って止める。そこでガラスが割れる音が盛大に響く。
 ディーヴァ(矢島晶子)がガラスを割って、中にある巨大な節足動物の標本を取ったのだ。可愛いそうだ…。
 カールはくやしさに、息を荒げていた。

 シフ達はダーズとグドリフの武器を墓場に埋めていた。「おまえらの仇は、必ず討つ」とカルマン。
 「あいつら、封鎖区域にある、博物館に入った。…ディーヴァもそこだ」
 「僕達じゃ、ディーヴァにはたどり着けない。それにもう、いい。僕の顔をしたあいつらと戦うなど…。
僕達は、戦うために作られた。シュヴァリエ達の道具として。最後まであいつらの思惑に、踊らされたくは無い!」 「でも、このくやしさも悲しみも、作られたものなんかじゃない!…俺は俺のために戦う。…おまえは?」
 答えられないモーゼス。「夜になったら俺は一人でも行く」

 ジョエル(石田彰)に会いに来たデヴィッド(小杉十郎太)。ジョエルは赤い盾を再興したいと言う。

 ルルゥは小夜に一緒に戦ってくれないかと頼みに行く。
 「もう仲間はいらない。これは、私の戦いなの。もう誰かのためにくやんだり、悲しんだりしたくないの」
 ルルゥは今夜自分達が封鎖区域の博物館に行く事を告げる。去り際に彼女は言う。
 「ねえあんた、あたいの事を覚えておいてね。あたいだって、誰かの思い出になりたいんだ。
…あたいの事、覚えててくれそうなの、あんたくらいだから。そっちのお兄さんでも良いよ」

 博物館に入るカルマン、ルルゥ、モーゼス。そこには三体のコープスコーズが待っていた。
 圧倒的に強いコープスコーズ。二体のコープスコーズに左右から貫かれるモーゼス。
 そこに小夜とハジが現れる。小夜がコープスコーズを斬ると、コープスコーズの体は結晶化していく。
(しかし、息が荒い。ちゃんと食べないと、ディーヴァの敵じゃないよ、小夜)
 他の二体は逃げていく。
 ありがとうとお礼を言いかけるルルゥにかぶさるように、「礼はいいそうだ」と言うモーゼス。
 「今度は僕達が行く。君の戦っている所へ」「手助けはいらない」
 「助けるわけじゃない。最後の希望を、君に、託したい」小夜は黙って去っていく。

 地下鉄の構内のベンチに座っているデヴィッド。「ねえ、カイは?」と謝花真央(小清水亜美)。
 「ここには、来ていない」「ちぇっ、つまんない」
 酒は止めたのかいと岡村昭宏(伊藤健太郎)、
太っちょの旦那じゃなくデヴィッドが連絡を寄越してきたので驚いている。
(つまり、ルイスとは連絡を取ってたのね。岡村の方が見つけたのか、それとも反対か?)
 頼みたい事があると、ディーヴァのポスターを指差すデヴィッド。
 ディーヴァの公演のスポンサーの背後関係を洗ってほしいそうだ。

感想:アンシェルいじわる~。カールさんがあんなに熱望しているのに~。
 まあ、カールさんじゃダメと思ったのか…。自分がやれば良いのに…。一番強そうじゃん。
 あの時、小夜を殺そうと思えば、殺せたよな。それでは話しが終わってしまうが…。
 一人にやらせないで、みんなでやれば、完璧よ。
 お話しだから、総力挙げてこないで、一人一人が来るのよね…。
 今の小夜がディーヴァに対抗できるとはとても思えない。小夜も食べなきゃ…。
 本当は血を吸うのが良いんだけど、それは出来ないのよね…。
 ヴァン・アルジャーノとコリンズを誘拐して、血の供給源になってもらえ!
 ところで、ディーヴァはリクの顔を盗んだの?どう言う事?
 じゃあ、小夜がソロモンさんと、……をすると、ソロモン顔になるの?
 いや、カールさんとか、アンシェルさんとか、ジェイムズ、ネイサン…。
 顔とっかえひっかえ出切る様になるのか、小夜?!

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俺たちのいる世界

「俺たちのいる世界」BLOOD+ 第34話 ☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:横手美智子 絵コンテ:神楽坂時市 演出:ながはまのりひこ 作画監督:山本善哉

 ファッショナブルになった音無小夜(喜多村英梨)は、刀に自分の血をはわせて、翼手を倒していく。
 しかし一体だけ逃がしてしまう。彼女は肩で息をしていた。
 宮城カイ(吉野裕行)とルイス(長嶝高士)は小夜に声をかけるが、彼女は厳しいまなざしを向けるだけで、
去っていこうとする。
 「もう仲間じゃないって言うのか?」と言うルイスに、「敵ではありません」と答えるハジ(小西克幸)。
 行きかけた小夜は突然立ち止まり、頭に手をやる。
 そんな小夜に声をかけ近づくカイだが、「来ないで…」と言いかける小夜、倒れてしまう。
 「小夜はちゃんと食ってるのか?」と問うルイスに、目を向け、すぐ目をそらすハジ。「食ってないのか…」
(ルイスのこの類推能力は素晴らしい!)

 カメラに写っているコープス・コーズを見るジュリア(甲斐田裕子)。
 「生後48日目で実践投入になるとは素晴らしい生き物ではないか」とコリンズ(梅津秀行)。
(細胞をこのように急速に分化させ、成長させるのは、難しいんじゃないか。そして、その成長を止めるのも…。
感情も思考も無く、命令に追随させるというのもどうやってるのか?
一応、翼手の動きに応じての、臨機応変さも必要だよな。もしかして、その部分はコンピューター?)
 ジュリアに疲れているようだと声をかけるコリンズ。彼らは人なのか物なのかと問うジュリア。
 その問いをありきたりな落とし穴と言うコリンズ。(コリンズこそ、わりとありきたりな考え方だな)
 「君の考えている事は手に取るようにわかる。
命を創造するのは神だけに与えられた特権だと思っているのだろう。
だがねえ、そういった考えを抱く事こそが、神に対する冒涜ではないのかね。
臓器移植、遺伝子治療、クローン技術、それらは冒涜かね。人類の傲慢、神の領域を侵しているかい。
かつて言われたとしても、今はどうだ。ハッ!倫理観など時代の絞りかすに過ぎん。
いい加減であいまいで脆弱!神はもっと堂々として動じない者だよ。
全能の存在であるのならば、我々のこの小さな試みですら、とっくにお見通しのはずだ」
 「それは…」いきなり、ジュリアの目の前のテーブルに、乱暴に手をつくコリンズ。
 「良いかい、ジュリア。君が感じているのは、選ばれたる者の不安だよ。臆してはいけない」「はい、ハカセ」
 その会話を、コープス・コーズの翼手との戦闘シーンを見ながら、
盗聴しているヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)。
 翼手の倒れる様を見て、「トレヴィアン!」と嬉そうに言うヴァン。
(倫理観と言うのは社会の知恵だ。
それ無しで、みなが勝手な行動を取ったら、世の中が住みにくくなる事は明々白々。人類の繁栄も無かったろう。生命の創造ではなくて、アンシェルが創ったシフに改良を加えただけだろ。
元となっているのは、ディーヴァやシュヴァリエや翼手の体で、それを作ったのはそれこそ神か。
おバカっぽいなあ、コリンズは。ジュリアさん、なまじっか美人だから大変だな。
まあ、これは話だが、現実では、美人で優秀な女性は、ある種の男からいじめられがちらしい。
自分の言うとおりにならないと、憎さ百倍らしい…)

 モニーク(名塚佳織)とナハビ(森永理科)とハヴィア(門脇舞)がミルクを飲んでいると、
その部屋にデヴィッド(小杉十郎太)が入ってくる。
 「まだ暗いうちから騒々しいな」とデヴィッド。「俺たち騒いでないもん」「お客さんだもん」とちび二人。
 「客!?こんな所にか」
 「小夜って人と、ハジって人。小夜って人が眠ってて、カイがついてる。ハジって人は、ルイスと話し中」
とモニーク。
 「…そうか」「…知り合いじゃないの?」「…さあ、な」

 イギリス政府はテロリストの仕業って事で外出禁止令を布いて、翼手の事をふせてはいるが、
それもそろそろ限界だと言う話をするルイス。
 実際犯人は吸血鬼だと言う噂が流れている。

 小夜が眠っている部屋に、乾いた服を持ってきて入ってきたモニーク。「綺麗な人ねえ」と言うモニーク。
 「小夜が!?」と驚くカイ。
(小夜は同性に効果があるフェロモンを放出しまくってるな。
後、シュヴァリエ達にもフェロモン出してるらしいが、これはわかるな。生物的にそう出来てるんだろう。
同性フェロモンは一体何のため?)
 「こんな人、…見た事無い。なんか、…特別な感じ」顔を近づけ、
「どんな夢、見てるのかしら」と小夜の顔にかぶさっている髪をそっとどけるモニーク。
 その途端、小夜が起き上がり、モニークの胸倉をつかみ、こぶしを向ける。
 しかし、今の状況に気付き、モニークを放す。小夜は自分の服を着、ハジが前のジッパーをあげてやる。
(そこまでしなくても…。シュヴァリアはみんなこんな感じの従僕になるのか…)
 家を出て行こうとする小夜だが、その彼女の前に立ち、彼女に向って吠える犬。おなかが鳴る小夜。
 「こいつは食っても、うまくはねえぞ」とグレイ(管生隆之)、収穫物を籠一杯に載せ、現れる。
 そのまま出て行こうとする小夜を「そんな顔色の人間を家から出すわけにはいかん」と止めるグレイ。
 小夜、パンケーキをご馳走になる事になる。
(食べなきゃ、到底ディーヴァの敵ではないよ、小夜!あっちは、血を、大量に、取得してるんだから)
 ルイスが作ってくれるらしい。
(ルイス、見た目がああじゃなけりゃ、モテ街道驀進するだろうなあ。今でも、十分、もてるだろう)
 グレイが、カイと小夜に裏庭に行って、卵を取ってきてくれと頼む。
 しかし、実際は、冷蔵庫には卵は入っていた。グレイの心遣いだ。
 カイが産みたての暖かい卵を小夜に渡そうとする。
 しかし小夜は、カイから卵を受け取る事をこばみ、落ちていく卵。
 その途端、リクがボールをキャッチできずに、下の甲板の方にボールが落ちていった光景を思い出すカイ。
 割れる卵。ナハビに怒られるとカイ。目玉焼きが好きなんだそうだ。
 そして、女の子がハヴィアで、ベットを貸してくれたのがモニークだと小夜に教える。
 そして、あいつらの親父がグレイ。デヴィッドがアメリカ軍にいた時に、教官だったそうだ。デヴィッドは酒びたり。 でも、あいつの事だからきっと立ち直るだろうとカイ。「小夜と又会えたんだもんな。又一緒に…」
 「そんな話を聞かせて、どうするつもり。私には関係ない」
 「そりゃ、今は関係ないけど、小夜、何そうあせってんだよ。これは長期戦だ。連携とって、しっかり翼手を…」
 「その間にもディーヴァの力は、どんどん強くなっていくのよ。…カイは、沖縄に帰った方が良い」
 「何でだよ!何上からもの言ってんだよ!俺だって少しは…」「それで毎晩、翼手退治?」
 「被害者を一人でも少なくしたいんだ。そりゃ小夜みたいには…」
 「…そう、カイと私は違う。強さも、気持ちも何もかも」
 「違う!そう言う事を言いたいんじゃないんだよ!気持ちはおんなじじゃんか。ディーヴァを倒すって」
 「いいえ!カイには無理!」

 外の小屋の前で酒を飲んでいたデヴィッド、酒が無くなる。彼の前に現れるハジ。
 沖縄でもロシアでも血みどろの甲板でも、こんな田園の中でもあんたはしっくりなじんで見えるとデヴィッド。
 「その場所に流れる空気を集めて、作ったみたいに」「生きるすべですから」
 あなたは違和感のベールをまとっているんですねとハジ。俺はどこにもなじめないとデヴィッド。
 「戦う事を、やめたのですか」「…ああ。銃をこいつに持ち替えた」と携帯酒壜を出すデヴィッド。
 「好きには見えませんが」「あんた俺のカウンセラーか」「いいえ。私の印象です」翼手の気を感じるハジ。
 「小夜の匂いを追ってきた」
(ディーヴァの血を受け継ぐ翼手達だから、自動的に小夜を敵対視するのか。
それとも、ディーヴァの血と近い小夜に惹かれるのか。後者かな)
 小夜もちゃんと気付いていた。ガラスが割れる音と、子供達の悲鳴が響く。カイと小夜走り出す。
 銃を持ったグレイ、翼手にあっさり投げ飛ばされる。
 子供達の方に顔を向ける翼手だったが、ルイスが翼手を銃撃する。翼手、部屋から出る。二階に行く翼手。
 そこは小夜が眠っていた部屋で、ベッドに乗る。その部屋にはモニークがいた。
 小夜の匂いを嗅いでいた翼手、モニークに目を向ける。ふらふらやってきたデヴィッド、グレイに声をかけられる。 デヴィッドに銃を差し出すグレイ。小夜、刀が無いので、刀の居場所を聞く。カイ、翼手に倒され、銃を落とす。
 翼手を銃撃するデヴィッド。しかし、翼手に倒され、翼手の口を、何とか銃身でふせぐデヴィッド。
 小夜が自分の血を這わせた包丁で背中を刺す。(ここの小夜のアクションシーンはカッコイイ)
 「大丈夫、すぐ楽になるからね」翼手、結晶化する。刀は食器棚と壁の隙間に倒れていた。
 小夜が刀を受け取り、そのまま出て行きそうだったので、
「いくらなんでも、傷の手当てぐらいは」と言いかけるグレイの目の前で、みるみる消えていく小夜の傷。
 「ごめんなさい」小夜、去っていく。

 ロンドン市街。街頭テレビからディーヴァの歌声が流れる。
 グレイの家では、デヴィッドがカイに見せたいものがあると、カイをテレビの前に呼ぶ。
 そこからは、ディーヴァの歌声が流れ、“A singing voice of an angel swoops down  diva”と書いてある画面。(swoopって、ちょっと物騒な単語じゃないのかな、英和辞典を見ると…。わざとか……)
 そして少年のように髪を短くしたセーラー服(少年版)のディーヴァが映る。
 “a brilliant debut performance royal convent garden”そのコマーシャルを小夜達も見ていた。

感想:デヴィッド、小夜が生きているとわかっても、結構ぐずっていたのに、グレイに銃を差し出されて、
簡単復帰!
 まあ、知ってる人の人の命がかかっているもんなあ。
 小夜が生きているとわかった途端に変わるのもおかしいし…。きっかけがつかめて良かったね、デヴィッド。
 一旦アル中になると、戦いは一生もんのはずだが、そこまでは行ってなかったかな。
 小夜が相変わらず、揺れていて、カッコイイとは言い切れない。
 でも、実際は、そう簡単に、かっこよくはなれないよね。
 リクがああなったのは、自分のせい、人には迷惑かけたくない!と思っているだろう。
 だから、「迷惑」と言う言葉は嫌いだ。
 そりゃ、迷惑かけられたくないが、「迷惑かけたくない」と、依怙地に一人で頑張りすぎるのも、困るんだよなあ。 どうせ、生きてる限り、誰かに迷惑かけるんだから。
 しっかし、ディーヴァを観衆の目にさらして、どうするつもりだろう。
 彼女達の活動期間は短く、後は繭で寝なきゃいけないのに。
 彼女の歌声は、今や世界中で増えている翼手に、どういう影響を与えるのか。
 アンシェルの考えなんだろうけれど、読めんな。
他の方のブログを読んでの感想
 リクの子供とは少しも考えなかった…。ジュリアさんは別にコリンズに説得されたわけではないと思うな。
 あの状況じゃ、ああせざるをえないだろう。ヘタに逃げたら殺されそうだ。

関連サイト
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こんなマダオに誰がした。
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七神の徒然日記ver.2
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