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信じるチカラ

「信じるチカラ」BLOOD+ 第33話 ☆☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:森田繁 絵コンテ:佐野隆史 演出:浜崎賢一 作画監督:小林利充 中本尚子

 ロンドン。何かのうなり声が聞こえる。そこに集まる重装備の面々。地下水道。発光弾に照らし出される翼手。  銃撃の音と人の悲鳴が聞こえる。そこに現れる暗視鏡をつけた男。暗視鏡を取ると精悍な顔が現れる。
 宮城カイ(吉野裕行)だった。

 ロンドンの繁華街。ルイス(長嶝高士)が食べ物を咥えながら、通りを横切り、車に駆け寄る。
 その車にはカイが寝ていた。気配に起きたカイは「又それ食ってんの」と言う。
 イギリスにいたらフィッシュ・アンド・チップスだそうだ。カイによると翼手は逃げたそうだ。
 SASもこっぴどくやられてる。クレデンヒル(credenhill)のお偉方が聞いたら泣いちゃうねえとルイス。

 街から離れた一軒家。子供三人と老人グレイ(管生隆之)がいる。そこに来るカイとルイス。
 カイと同じ年頃と思われるモニーク(名塚佳織)、車の音を聞いて嬉そう。
 翼手は増えていたが、まだ世間には隠されていた。爆弾テロと報道された。
 帰ってきたカイを大きな犬が出迎える。そして子供達も。
 男の子はナハビ(森永理科)、女の子はハヴィア(門脇舞)と言う。ルイスに飛びつくハヴィア。
 しかしルイスを臭いと言う。カイもなんか臭かった。デヴィッド(小杉十郎太)は飲んだくれて寝ていた。
 子供との付き合いがうまいと誉めるグレイ。「たぶん俺もまだガキだから」とカイ。
 「子供の口から出るセリフじゃねえなあ。やっぱりこのまま、ここで働く気にはならんのか」
 「俺みたいな半端モンが側にいたんじゃあ、子供も羊もまともに育たないぜ」
 「子供達もなついているし、おまえにはこっちが向いてるんじゃないかと思うんだがなあ」
 「モニークも、気に入っているみたいだしなあ」とルイス。(さすがルイス!男なのに、その辺はするどい!)
 「デヴィッドは又酒か」
 「あの手の男は、心根が強い分、曲がるんじゃなくて折れちまうのさあ。ポッキリとなあ。
あいつにとって、赤い盾ってのはよっぽど大事なもんだったんだろうなあ。
心が強くあり続けるには、それなりの理由がいるもんだ。奴は今、そいつを見失ってる」
 作った毛ばりを置くグレイ。

 家にジョエル(石田彰)が訪ねてくる。彼は車椅子だった。カイのオーダー通りの弾を届けに来たのだ。
 赤い弾がイグナイター(igniter)。着弾範囲内の残留弾頭に反応し、起爆する。
 ジュリア・シルバースタインはコリンズと共にアメリカに渡ったらしい。
 そこにだらしない格好のデヴィッドが現れる。デヴィッドはジョエルを見ても、無反応でそのまま部屋を出て行く。 ジョエルの車椅子を押していくカイ。デヴィッドがああなったのは自分のせいかなと言うジョエル。
 「僕が小夜と君達に、もっと気を配っていれば…」「あいつは生きてる」とカイ。
 「ディーヴァとシュヴァリエがいる限り、俺達の戦いは終わらない」「それが君のルールなんだね」
 「この世界が、翼手だらけになるのを、黙って見てるなんて出来るかよ」胸元の何かを握り締めるカイ。
 「もう、あんな思いは二度としたくないんだ。
…それに、小夜が帰ってきた時に、俺が待っていてやらなかったら、あいつに嘘ついたことになっちまう」

 この家にルイスとカイを連れて来たのはデヴィッドだった。グレイはデヴィッドの事情も知っているらしい。

 カイの胸には翼手の結晶のペンダント。もちろん、リクのだろう。

 グレイは戦場にいたらしい。そして今は、デヴィッド言うところの、保育園の真似事をしている。
 あの子達は戦争で親を失った孤児達。ここは孤児達が正式な里親に引き取られるまでの一時養育所。
 軍隊にいた頃、グレイが育てた子供達は、今では敵味方に分かれて世界中で殺し合いをしている。
 だから彼はこの次の世界を作る子供達を育てようと思った。「カイも、俺と同じ事をしている」

 財布に入れている、あのスピード写真を見入るカイ。

 「この一年、おまえが赤い盾を失った喪失感と自己憐憫に浸っている間も、あの坊主は、
ずっと向かい合ってきた」

 写真をしまい、銃にコインを乗せ、それが落ちないように構えながら、引き金を引いて、練習するカイ。

 「そうする事で、何かが変えられると信じてなあ。
…あの坊主は、まだ続けるつもりなんだよ、信じるもののために。それが必要だと信じているからだ。
昔の貴様もそうだったなあ」
 若い時のグレイと一緒に写っているデヴィッド。デヴィッド、酒瓶を持って、部屋を出る。


 頑丈な感じの何かの施設。天井が三階まである感じで、広々とした金属の壁の部屋。
 煌々と明かりに照らされている。そこには一体の翼手。
 部屋の壁に取り付けられた銃が、翼手の動きに反応して動く。「あの怪物は?」と訪ねる男の声。
 「わが国で捕獲された翼手病の感染者です」と女の声。翼手の前に現れる背格好が同じ三体の人間。
 顔にバイザーをつけ、手にはデカイ得物を持っている。「サプレッション suppression」とジェイムズ(大川透)。
 人間の着ている袖なしのシャツにはアメリカ合衆国の国旗が縫い付けてある。
 三体の人間、一瞬の動きで、翼手をかわして、翼手の背後に立つ。そして三体で翼手を囲むように立つ。
 「ターミネート terminate」とジェイムズ。飛び上がった三体は、翼手の腕を素早く切り放し、首を斬り取る。
 「コンプリート」とジェイムズ。
 「ロンドンに出現したのが、あのマウス、いや、あの怪物と同じものなら、
このコープスコーズ(corpse corps ?)で十分対処が可能です」とヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)。
 「コープスコーズ?死体兵団(?)ですな」と軍人。戦術特殊強化兵団の通り名だとヴァン。
 「見た目は人間ですけど、中身は最新の遺伝子工学が作り上げた、生物学的ロボット。
それでいつのまにか、そんな名前がねえ。
アメリカ人は、事のほか自国の兵隊さんの命を守る事に熱心ですから、こんなのが喜ばれるんですよ」
 女性がせきばらいをする。
 「わが国でも、人間が突然あのような姿に変異する現象は、過去何例か確認されています。
もちろん、そのような事例はそうある物では無く、対応と隠蔽も何とか可能ではありました。
しかし、ここ数ヶ月の発生頻度は異常と言えます」
 「ロンドンじゃあ、色んな噂が立ってるでしょう。生物テロだの、猟奇殺人だの、伝染病って噂も流れ始めてる」(ロンドン市街、パトカーが止まってい、警察が野次馬をさえぎっている。それを見ている岡村昭宏と謝花真央。
岡村、煙草を取り出し、気持ちよさそうに口に咥えるが、真央嬢に取られる)
 「わかりました。私は首相から、この件における全権を委任されております。
本日この時をもって、貴国の誇る、戦術特殊強化兵団の、わが国への派遣を、要請いたします」
と椅子に座っている男。
 「変わらぬ友情の証として、要請に応じましょう」とヴァンでは無い男が言って、
「感謝いたします」と二人握手する。
 それを後ろの部屋で見ていたジュリア。
 「これでもう兵器としては不安定な小夜に頼る必要も無い。そうだろ?」とコリンズ(梅津秀行)が言う。
(女はアメリカ人?アメリカ人では無いけど、ここにはアメリカ人がいるからまずいと言う事か。
コリンズはアンシェルがシュヴァリエである事を知っているだろう。ディーヴァの事も。
翼手の親玉の力を借りて作った兵器が、翼手殲滅に役立つと思っているのか?
自分の研究の事しか考えてないな)

 酒を捨てているカイ。それをデヴィッドが発見する。
 「何をやってる」と言うデヴィッドに「あんたの酒を捨ててるんだよ」とカイ。
 「まあいい。酒屋に行けばいくらでもある」
 「死んでいった仲間に恥ずかしくないのかよ。そんなんで、親父やクララや、エリザベータに顔向けできるのか。ジョエルはもう歩く事も出来ない。でもまだ戦おうとしている。なんでだと思う。
諦めたらおしまいだって知ってるからだ。
死んでいった仲間の無念を晴らすためにも、諦めちゃいけないって思ってるからだ。なのにあんたは何だ。
昼間から酒ばかり飲んで逃げてんじゃねえよ」
 「おまえに何がわかる」
 「家族ごっこをしてたのは、あんたの方じゃないのか。赤い盾が沈んだからって何だってんだ」
 カイを殴ろうとするデヴィッドだったが、反対にカイに殴られる。
 「これが俺達のいる世界だ。前にあんたはそう言ったよな。
その世界を守るために、もう一度戦おうって根性は無いのかよ!」
 「…小夜がいないのにか」 一瞬何も言えないカイ。
 テーブルに手をつき、「小夜は死んじゃいねえ。死ぬもんか」と俯きながら言う。
 「生きて、生きて小夜の帰りを待つ事が、おまえの仕事だって、そう言ったのは、デヴィッド、あんただぞ」
 「忘れたな」「デヴィッド!!」デヴィッドの胸倉をつかむカイ。無反応なデヴィッド。
 「あんた、もっとカコ良かっただろ」手を離し、「ふざけんじゃねえよ」との言葉を残して去っていくカイ。
 そのまま倒れているデヴィッド。足音が聞こえて、「子供相手にそのざまか」とグレイ。
 「子供相手に本気を出せるか」「泣いてたぞ、あの坊主」「…らしいな」

 三体の戦術特殊強化兵を引き連れて飛行機から降りようとしているヴァン・アルジャーノ。
 「さあ皆さん、張り切ってくださいよ」彼らを見ているアンシェル、ジェイムズ、軍人の面々。
 「状況は全て、我々の予定通りに進行している。三ヶ月以内に、特殊作戦軍に、新設部隊の設立が内定した」  アンシェル(中田譲治)に言うジェイムズ。「デルタ計画が順調と聞いている。完璧だよ、ジェイムズ。
 さすが君のやる事に間違いは無い」飛行場を照らす証明の上には二人のシフらしき人影が。
(眼鏡が光っているから一体はカルマンか)

 霧深いロンドン。
(霧のロンドンって言うのは、産業革命で、スモッグがひどくて、言われたと聞いたが…、
一寸先も見えないひどさだったらしい…。
でも川があるから、まともな霧もあるでしょうね)
翼手に怯える警官らしき人。彼の前にはやはり警官の死体が。銃声が聞こえる。カイだった。
例の赤い弾を試すカイ。散弾銃のような効果で、翼手は内臓を撒き散らす。
ルイスが警官に逃げろと言う。一度壊れた体がみるみる内に再生されていく。
駆け寄るルイスの後ろから悲鳴が。翼手がもう一体いて、逃げた警官が襲われたのだ。
カイがその翼手を撃とうするが、カイの後ろの倒れた翼手が復活して、カイに襲い掛かろうとする。
急いで振り向き、そいつに弾を食らわせるカイ。ルイスも銃弾を撃ち込む。もう一体現れる。
ルイスの銃撃は効かない。ルイスに襲い掛かろうとする翼手だったが、その翼手をチェロケースが襲う。
雄たけびをあげる翼手達。霧の向こうから、白刃を引っさげた音無小夜が現れる。その赤い目が見開く。

感想:主人公が最後に出る回。
 このアニメとは何の関係も無いけど、「氷と炎の歌」と言うファンタジーをアニメ化してくれないかなと思っている。 まだ、最後まで書かれてないから、最後まで書かれてからだけど…。映像でぜひ見たいシーンがある。
しかし、難しいなと思う。
 多数の登場人物が、それぞれバラバラの場所で活躍していて、アニメのファン向きではないかなと思うからだ。 この回は最後の最後で主人公が出てくるけれど、でもそれでギリギリだろう。
 主人公が全然でないというのは作れないだろう。
 あまりに登場人物が多数で、場所があっちこっち過ぎると言うアニメはあまり知らない。
 私は十二国記のアニメを見ていないけど、あの話しには3人の登場人物が主役の話があるよね。
 でも3人ぐらいなら、大丈夫かもしれないけど、もっと多いからな…。NHKでやってくれないかな…。
 もちろん、話しが全部終わってから作ってもらいたいが…。
 で、あんなのを作ったアンシェルの意図は何?翼手を作っているのはディーヴァ達だ。
 小夜達が対で生まれるのは意味があると思うのだが、でも二人は育てられた環境が違いすぎる…。
 しかし、ヴァンの小物化はひどいな。
 彼、セールスマンには感じが悪いから向かないと思うし、まあ、研究者として雇われたんだと思うが、
研究者としても有能じゃなさそうな…。
 ジュリアさんと比べるのが可哀想なのか…。
 彼、倫理観があまりなさそうだし、割とよわよわちゃんだから、操りやすいとアンシェルさんに思われてるかな。  頭も、まあ良いのかも知れないけど、するどい感じではないし…。
 モニークちゃんの方が断然、お嬢より可愛いと思うが、お嬢はモニークちゃんの存在を知っているのかな?
 しかしなまじっか可愛いから、先行き不安だ。なんせ、これ、BLOOD+だし…。
 お嬢とあーくんのカップルはスタッフ一押しのカップルだな、きっと。本人達は否定するだろうが…。
 カイ、めちゃくちゃカッコよさが増したから、ますますお嬢は惚れていると思うし、
あーくんはあんな怖いお嬢様はいらないと思うし…。
 端から見れば結構お似合いなんだが…。
 フの皆様、まだ生きてたのね。やっぱり、時々人殺しをしていたのかな。
 まあ、それを言うなら、ディーヴァの人殺し率はひどいんだろうな。
 翼手がこんなに増えたのは、アンシェルの意図か?
 ディーヴァの御意向を、シュヴァリエが止めるはずが無いし。
 ジョエル、車椅子だけど、生きててよかった。
 まあ、車椅子と言うのは、単に歩けないというだけではなく、色々体の不調があるのだろうが。

関連サイト
(それでも)好きなんだからしょうがない
こんなことしてません?
ダイアスパー ~ここには全てがあり、そして多分何も無い~
ばんごはん備忘録
風の吹くまま
鋏街便り

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