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2006年6月

信じるチカラ

「信じるチカラ」BLOOD+ 第33話 ☆☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:森田繁 絵コンテ:佐野隆史 演出:浜崎賢一 作画監督:小林利充 中本尚子

 ロンドン。何かのうなり声が聞こえる。そこに集まる重装備の面々。地下水道。発光弾に照らし出される翼手。  銃撃の音と人の悲鳴が聞こえる。そこに現れる暗視鏡をつけた男。暗視鏡を取ると精悍な顔が現れる。
 宮城カイ(吉野裕行)だった。

 ロンドンの繁華街。ルイス(長嶝高士)が食べ物を咥えながら、通りを横切り、車に駆け寄る。
 その車にはカイが寝ていた。気配に起きたカイは「又それ食ってんの」と言う。
 イギリスにいたらフィッシュ・アンド・チップスだそうだ。カイによると翼手は逃げたそうだ。
 SASもこっぴどくやられてる。クレデンヒル(credenhill)のお偉方が聞いたら泣いちゃうねえとルイス。

 街から離れた一軒家。子供三人と老人グレイ(管生隆之)がいる。そこに来るカイとルイス。
 カイと同じ年頃と思われるモニーク(名塚佳織)、車の音を聞いて嬉そう。
 翼手は増えていたが、まだ世間には隠されていた。爆弾テロと報道された。
 帰ってきたカイを大きな犬が出迎える。そして子供達も。
 男の子はナハビ(森永理科)、女の子はハヴィア(門脇舞)と言う。ルイスに飛びつくハヴィア。
 しかしルイスを臭いと言う。カイもなんか臭かった。デヴィッド(小杉十郎太)は飲んだくれて寝ていた。
 子供との付き合いがうまいと誉めるグレイ。「たぶん俺もまだガキだから」とカイ。
 「子供の口から出るセリフじゃねえなあ。やっぱりこのまま、ここで働く気にはならんのか」
 「俺みたいな半端モンが側にいたんじゃあ、子供も羊もまともに育たないぜ」
 「子供達もなついているし、おまえにはこっちが向いてるんじゃないかと思うんだがなあ」
 「モニークも、気に入っているみたいだしなあ」とルイス。(さすがルイス!男なのに、その辺はするどい!)
 「デヴィッドは又酒か」
 「あの手の男は、心根が強い分、曲がるんじゃなくて折れちまうのさあ。ポッキリとなあ。
あいつにとって、赤い盾ってのはよっぽど大事なもんだったんだろうなあ。
心が強くあり続けるには、それなりの理由がいるもんだ。奴は今、そいつを見失ってる」
 作った毛ばりを置くグレイ。

 家にジョエル(石田彰)が訪ねてくる。彼は車椅子だった。カイのオーダー通りの弾を届けに来たのだ。
 赤い弾がイグナイター(igniter)。着弾範囲内の残留弾頭に反応し、起爆する。
 ジュリア・シルバースタインはコリンズと共にアメリカに渡ったらしい。
 そこにだらしない格好のデヴィッドが現れる。デヴィッドはジョエルを見ても、無反応でそのまま部屋を出て行く。 ジョエルの車椅子を押していくカイ。デヴィッドがああなったのは自分のせいかなと言うジョエル。
 「僕が小夜と君達に、もっと気を配っていれば…」「あいつは生きてる」とカイ。
 「ディーヴァとシュヴァリエがいる限り、俺達の戦いは終わらない」「それが君のルールなんだね」
 「この世界が、翼手だらけになるのを、黙って見てるなんて出来るかよ」胸元の何かを握り締めるカイ。
 「もう、あんな思いは二度としたくないんだ。
…それに、小夜が帰ってきた時に、俺が待っていてやらなかったら、あいつに嘘ついたことになっちまう」

 この家にルイスとカイを連れて来たのはデヴィッドだった。グレイはデヴィッドの事情も知っているらしい。

 カイの胸には翼手の結晶のペンダント。もちろん、リクのだろう。

 グレイは戦場にいたらしい。そして今は、デヴィッド言うところの、保育園の真似事をしている。
 あの子達は戦争で親を失った孤児達。ここは孤児達が正式な里親に引き取られるまでの一時養育所。
 軍隊にいた頃、グレイが育てた子供達は、今では敵味方に分かれて世界中で殺し合いをしている。
 だから彼はこの次の世界を作る子供達を育てようと思った。「カイも、俺と同じ事をしている」

 財布に入れている、あのスピード写真を見入るカイ。

 「この一年、おまえが赤い盾を失った喪失感と自己憐憫に浸っている間も、あの坊主は、
ずっと向かい合ってきた」

 写真をしまい、銃にコインを乗せ、それが落ちないように構えながら、引き金を引いて、練習するカイ。

 「そうする事で、何かが変えられると信じてなあ。
…あの坊主は、まだ続けるつもりなんだよ、信じるもののために。それが必要だと信じているからだ。
昔の貴様もそうだったなあ」
 若い時のグレイと一緒に写っているデヴィッド。デヴィッド、酒瓶を持って、部屋を出る。


 頑丈な感じの何かの施設。天井が三階まである感じで、広々とした金属の壁の部屋。
 煌々と明かりに照らされている。そこには一体の翼手。
 部屋の壁に取り付けられた銃が、翼手の動きに反応して動く。「あの怪物は?」と訪ねる男の声。
 「わが国で捕獲された翼手病の感染者です」と女の声。翼手の前に現れる背格好が同じ三体の人間。
 顔にバイザーをつけ、手にはデカイ得物を持っている。「サプレッション suppression」とジェイムズ(大川透)。
 人間の着ている袖なしのシャツにはアメリカ合衆国の国旗が縫い付けてある。
 三体の人間、一瞬の動きで、翼手をかわして、翼手の背後に立つ。そして三体で翼手を囲むように立つ。
 「ターミネート terminate」とジェイムズ。飛び上がった三体は、翼手の腕を素早く切り放し、首を斬り取る。
 「コンプリート」とジェイムズ。
 「ロンドンに出現したのが、あのマウス、いや、あの怪物と同じものなら、
このコープスコーズ(corpse corps ?)で十分対処が可能です」とヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)。
 「コープスコーズ?死体兵団(?)ですな」と軍人。戦術特殊強化兵団の通り名だとヴァン。
 「見た目は人間ですけど、中身は最新の遺伝子工学が作り上げた、生物学的ロボット。
それでいつのまにか、そんな名前がねえ。
アメリカ人は、事のほか自国の兵隊さんの命を守る事に熱心ですから、こんなのが喜ばれるんですよ」
 女性がせきばらいをする。
 「わが国でも、人間が突然あのような姿に変異する現象は、過去何例か確認されています。
もちろん、そのような事例はそうある物では無く、対応と隠蔽も何とか可能ではありました。
しかし、ここ数ヶ月の発生頻度は異常と言えます」
 「ロンドンじゃあ、色んな噂が立ってるでしょう。生物テロだの、猟奇殺人だの、伝染病って噂も流れ始めてる」(ロンドン市街、パトカーが止まってい、警察が野次馬をさえぎっている。それを見ている岡村昭宏と謝花真央。
岡村、煙草を取り出し、気持ちよさそうに口に咥えるが、真央嬢に取られる)
 「わかりました。私は首相から、この件における全権を委任されております。
本日この時をもって、貴国の誇る、戦術特殊強化兵団の、わが国への派遣を、要請いたします」
と椅子に座っている男。
 「変わらぬ友情の証として、要請に応じましょう」とヴァンでは無い男が言って、
「感謝いたします」と二人握手する。
 それを後ろの部屋で見ていたジュリア。
 「これでもう兵器としては不安定な小夜に頼る必要も無い。そうだろ?」とコリンズ(梅津秀行)が言う。
(女はアメリカ人?アメリカ人では無いけど、ここにはアメリカ人がいるからまずいと言う事か。
コリンズはアンシェルがシュヴァリエである事を知っているだろう。ディーヴァの事も。
翼手の親玉の力を借りて作った兵器が、翼手殲滅に役立つと思っているのか?
自分の研究の事しか考えてないな)

 酒を捨てているカイ。それをデヴィッドが発見する。
 「何をやってる」と言うデヴィッドに「あんたの酒を捨ててるんだよ」とカイ。
 「まあいい。酒屋に行けばいくらでもある」
 「死んでいった仲間に恥ずかしくないのかよ。そんなんで、親父やクララや、エリザベータに顔向けできるのか。ジョエルはもう歩く事も出来ない。でもまだ戦おうとしている。なんでだと思う。
諦めたらおしまいだって知ってるからだ。
死んでいった仲間の無念を晴らすためにも、諦めちゃいけないって思ってるからだ。なのにあんたは何だ。
昼間から酒ばかり飲んで逃げてんじゃねえよ」
 「おまえに何がわかる」
 「家族ごっこをしてたのは、あんたの方じゃないのか。赤い盾が沈んだからって何だってんだ」
 カイを殴ろうとするデヴィッドだったが、反対にカイに殴られる。
 「これが俺達のいる世界だ。前にあんたはそう言ったよな。
その世界を守るために、もう一度戦おうって根性は無いのかよ!」
 「…小夜がいないのにか」 一瞬何も言えないカイ。
 テーブルに手をつき、「小夜は死んじゃいねえ。死ぬもんか」と俯きながら言う。
 「生きて、生きて小夜の帰りを待つ事が、おまえの仕事だって、そう言ったのは、デヴィッド、あんただぞ」
 「忘れたな」「デヴィッド!!」デヴィッドの胸倉をつかむカイ。無反応なデヴィッド。
 「あんた、もっとカコ良かっただろ」手を離し、「ふざけんじゃねえよ」との言葉を残して去っていくカイ。
 そのまま倒れているデヴィッド。足音が聞こえて、「子供相手にそのざまか」とグレイ。
 「子供相手に本気を出せるか」「泣いてたぞ、あの坊主」「…らしいな」

 三体の戦術特殊強化兵を引き連れて飛行機から降りようとしているヴァン・アルジャーノ。
 「さあ皆さん、張り切ってくださいよ」彼らを見ているアンシェル、ジェイムズ、軍人の面々。
 「状況は全て、我々の予定通りに進行している。三ヶ月以内に、特殊作戦軍に、新設部隊の設立が内定した」  アンシェル(中田譲治)に言うジェイムズ。「デルタ計画が順調と聞いている。完璧だよ、ジェイムズ。
 さすが君のやる事に間違いは無い」飛行場を照らす証明の上には二人のシフらしき人影が。
(眼鏡が光っているから一体はカルマンか)

 霧深いロンドン。
(霧のロンドンって言うのは、産業革命で、スモッグがひどくて、言われたと聞いたが…、
一寸先も見えないひどさだったらしい…。
でも川があるから、まともな霧もあるでしょうね)
翼手に怯える警官らしき人。彼の前にはやはり警官の死体が。銃声が聞こえる。カイだった。
例の赤い弾を試すカイ。散弾銃のような効果で、翼手は内臓を撒き散らす。
ルイスが警官に逃げろと言う。一度壊れた体がみるみる内に再生されていく。
駆け寄るルイスの後ろから悲鳴が。翼手がもう一体いて、逃げた警官が襲われたのだ。
カイがその翼手を撃とうするが、カイの後ろの倒れた翼手が復活して、カイに襲い掛かろうとする。
急いで振り向き、そいつに弾を食らわせるカイ。ルイスも銃弾を撃ち込む。もう一体現れる。
ルイスの銃撃は効かない。ルイスに襲い掛かろうとする翼手だったが、その翼手をチェロケースが襲う。
雄たけびをあげる翼手達。霧の向こうから、白刃を引っさげた音無小夜が現れる。その赤い目が見開く。

感想:主人公が最後に出る回。
 このアニメとは何の関係も無いけど、「氷と炎の歌」と言うファンタジーをアニメ化してくれないかなと思っている。 まだ、最後まで書かれてないから、最後まで書かれてからだけど…。映像でぜひ見たいシーンがある。
しかし、難しいなと思う。
 多数の登場人物が、それぞれバラバラの場所で活躍していて、アニメのファン向きではないかなと思うからだ。 この回は最後の最後で主人公が出てくるけれど、でもそれでギリギリだろう。
 主人公が全然でないというのは作れないだろう。
 あまりに登場人物が多数で、場所があっちこっち過ぎると言うアニメはあまり知らない。
 私は十二国記のアニメを見ていないけど、あの話しには3人の登場人物が主役の話があるよね。
 でも3人ぐらいなら、大丈夫かもしれないけど、もっと多いからな…。NHKでやってくれないかな…。
 もちろん、話しが全部終わってから作ってもらいたいが…。
 で、あんなのを作ったアンシェルの意図は何?翼手を作っているのはディーヴァ達だ。
 小夜達が対で生まれるのは意味があると思うのだが、でも二人は育てられた環境が違いすぎる…。
 しかし、ヴァンの小物化はひどいな。
 彼、セールスマンには感じが悪いから向かないと思うし、まあ、研究者として雇われたんだと思うが、
研究者としても有能じゃなさそうな…。
 ジュリアさんと比べるのが可哀想なのか…。
 彼、倫理観があまりなさそうだし、割とよわよわちゃんだから、操りやすいとアンシェルさんに思われてるかな。  頭も、まあ良いのかも知れないけど、するどい感じではないし…。
 モニークちゃんの方が断然、お嬢より可愛いと思うが、お嬢はモニークちゃんの存在を知っているのかな?
 しかしなまじっか可愛いから、先行き不安だ。なんせ、これ、BLOOD+だし…。
 お嬢とあーくんのカップルはスタッフ一押しのカップルだな、きっと。本人達は否定するだろうが…。
 カイ、めちゃくちゃカッコよさが増したから、ますますお嬢は惚れていると思うし、
あーくんはあんな怖いお嬢様はいらないと思うし…。
 端から見れば結構お似合いなんだが…。
 フの皆様、まだ生きてたのね。やっぱり、時々人殺しをしていたのかな。
 まあ、それを言うなら、ディーヴァの人殺し率はひどいんだろうな。
 翼手がこんなに増えたのは、アンシェルの意図か?
 ディーヴァの御意向を、シュヴァリエが止めるはずが無いし。
 ジョエル、車椅子だけど、生きててよかった。
 まあ、車椅子と言うのは、単に歩けないというだけではなく、色々体の不調があるのだろうが。

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(それでも)好きなんだからしょうがない
こんなことしてません?
ダイアスパー ~ここには全てがあり、そして多分何も無い~
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ボーイ・ミーツ・ガール

「ボーイ・ミーツ・ガール」BLOOD+ 第32話 ☆☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:菅正太郎 絵コンテ・演出:工藤進 作画監督:福島豊明 石井明治 飯田宏義

 カール(佐々木望)とディーヴァ(矢島晶子)にただやられるだけの赤い盾の面々。
 音無小夜(喜多村英梨)はハジ(小西克幸)と共に、宮城カイ(吉野裕行)達と別れて、戦いに赴く。
 カイはリク(矢島晶子)を残して、様子を見に行く。
 一人残ったリクの耳に「あなたはどこにいるの?」とのディーヴァの声が聞こえる。周囲には誰もいない。
 「ねえどこなの?」「誰?」「そこなのね」暗い通路の向こうを見つめるリク。
 その時、船の先端で何かが爆発する。カイが戻ってきた。
 カイはデヴィッド(小杉十郎太)が会議室で待機してるからそこまで行くと言う。「もうすぐよ」
 リクにだけ聞こえるディーヴァの声。カイとリクがいなくなった場にディーヴァが現れる。「あれ?」
 あたりを見回し、「ねえ、どこに行っちゃたの~?」と耳をすましてみるディーヴァ。心音が聞こえる。
 「そう、そこなのねえ」うふふと笑うディーヴァ、「隠れたってダ~メ!」

 小夜達はファントムことカールさんと遭遇。「ファントム」といまだにカールと言ってくれない小夜。
 「その顔が見たかったよ、小夜」とカール、熱烈な愛の告白。
(違うって。でも、二股かけてる感じ。本命はディーヴァなんだろうが…)
 「君に落とされた手と足も、このとおり新しい物に変わってはいるが、僕の心は変わっていない。君一筋だ」
 「ディーヴァはどこ」「残念だが君が踊るのはこの僕と。今宵は踊り明かそう!」
 カールのたわごとを聞いていられなかったのだろう、ハジが攻撃をしかける。
(もしカールさんがハジにやられたら、その後簀巻きにして海に沈めるわね、ハジは、カールさんを。
小夜様に不届き下劣な事を言う輩だもんな)
 小夜はハジにカールのお相手をお願いし、自分はディーヴァを探しに行く。
 右手に巻きつけている包帯をほどくハジ。カール、攻撃をしかける。
 何とカールさんの最新バージョンの手は手のひらから飛び道具が飛んでいく優れものだった。
 お約束どおり、それに串刺しにされるハジ。「良いだろう、これ。脇役が僕の邪魔をしないでくれ」
 もう一発お見舞いするカール。

 カイや赤い盾の面々とエレベーターを待つリク、その目の前でエレベーターの扉が開く。
 そのエレベーターにはディーヴァが乗っていた。「みーつけた」とディーヴァ。
 リクを連れ逃げるカイ、船の底の方へ行く。

 ディーヴァの殺戮現場跡を見つける小夜。そこにファントムが現れる。
 「小夜、どこに行くんだい。君と踊るのはこの僕だ」「ハジは?」
 「君のシュヴァリエかい?彼なら今頃、海鳥についばまれているだろうねえ。ハハハハ。
君も素敵なオブジェにしてあげるよ、僕のこの手で!」
 江戸川乱歩の登場人物のような、猟奇的な事が大好きな、変態丸出しの素敵なカールさん。
 しかし小夜は、変態が嫌いだった…。
(そりゃあ、私だって、現実世界ではこのような変態は嫌いでございますわよ、オーホホホホ)

 ジョエル(石田彰)はデヴィッドに沿岸諸国の水上警察や海軍に、救助要請を出しておいてくれと言う。
 「この船をディーヴァの棺おけにする。君は、小夜と彼女の家族の保護を頼む」船を沈めるつもりなのだ。

 カイは通風孔から逃げようと、そのボトルと格闘していた。僕達ずっと戦っていくのかなと疑問を口にするリク。
 そうかもなとカイ。僕も戦えるようにならなきゃいけないよねとリク。おまえは良いよとカイ。
 カイが守ってやるからいいそうだ。(現状、リクの方が戦い向きだと思うが、中々そうは認められないよね)
 僕はシュヴァリエなんだよとリク。しかしその実感は無いリク。「なんくるないさー」とカイ。なるようになるさ。
 それに、その前に、俺と小夜の弟だ。サイレンが鳴る。自爆を知らせる。
 カイ、コインでねじを回すのを諦め、道具を探しに行こうとする。
 カイがパニクらずに、いつもと同じ感じなので、恐くないのと聞くリク。
 後ろに守らなきゃなんねえ奴がいると思うと覚悟が決まるそうだ。でもホントは恐いと明るく言うカイ。
 カイの代わりにコインで開けようと、悪戦苦闘するリクの後ろから足音が聞こえてくる。
 「カイ兄ちゃん、僕思うんだ。僕もカイ兄ちゃんみたいになれるかわからないけど、頑張ってやってみるよ」
とねじと格闘しながら言うリク。
 「リク!そこどけ!」カイが叫ぶ。後ろにいたのはディーヴァだった。ディーヴァを狙撃するカイ。倒れるディーヴァ。 乗っていた貨物から降りようとするリクの足首をつかむディーヴァ。
 ディーヴァに体当たりするカイだったが、邪魔よと簡単にぶん投げられる。
 「カイ兄ちゃん!」と叫ぶリクだったが、その前に立ちふさがるディーヴァ。「あなたに会いにきたの」
 ディーヴァの目が青く光る。「僕は…頑張らなきゃ…。僕が兄ちゃんを…守らなきゃ…」
 ウフフと笑い、ドレスを下に落とすディーヴァ。
 そしてリクに顔を近づけ、「恐がらないで。あなたは私の物になるの」

 デヴィッドとルイス(長嶝高士)はカイ達がいるであろう下層に降りて来た。
 小夜もカールと戦いながら、下層に飛び込んでくる。「お姉様もいらしたのね」とディーヴァの声が響く。
 ディーヴァがカイを抱えて立っていた。彼女の手から零れ落ちる血。
 「カイ!」との小夜の叫びに、かすかに身動きするカイ。「ディーヴァ、カイに何を!」
 「何もしてないわ、お姉様。ただこれから私の血を分けてあげようと思っていただけよ」
(モノホンに恐いなディーヴァは。そんな事になったら、小夜には大打撃…)
 小夜は刀でディーヴァの体を貫くが、その刀には小夜の血は流れていず、
ディーヴァには何の痛撃でも無かった。
 小夜を簡単にのけるディーヴァ。倒れた小夜の視線の先にはリクの結晶化した死体が…。
 その目から涙のようにひびが走っていく。
 「この人からは大切なものをもらったから、私もお返しに血をあげただけ」と腹をさすりながら言うディーヴァ。
 「でもやっとわかったわ、姉様がシュヴァリエを殺していた時の気持ちが。すごく気持ち良い。
カール、姉様を好きにしていいわ」
 「喜んで」「さよなら、お姉様」
 カイを小夜に投げつけてきたカール、
「小夜、僕の愛を!」と相変わらずずれた事をほざきながら小夜に襲い掛かる。
 しかし、そんな変態の愛を(と言うかきっと、誰の愛も)、ハジが許すはずが無かった…。
 カールさんの胸一杯の愛はハジによって止められる。
 カールさんをハジが引き受けたおかげで、カイの元に駆け寄る事が出来た小夜。
 二人の目の前で、ひび割れていくリクの体。手がぼとんと落ちる。自爆が始まり、揺れる船体。
 落ちてきた荷によって砕けるリクの体。目の前に落ちてきたリクの結晶を拾うカイ。
 小夜達はヘリが待っている甲板に急ぐ。しかしカールがディーヴァを背に乗せ、甲板を突き破ってくる。
 カール、あの飛び道具をデヴィッド達に向って撃ち、ジョエルが突き刺される。
 小夜とハジは船に残って、カール達と対決する事にする。

感想:単にリクがさらわれる危機と思っていました。まさか、死ぬとは…。
 さすがジョージをあっさりやったBLOOD+だ。で、ディーヴァは何をしたんですか?!
 リクから子供をゲットしたの?!きっと相手のシュヴァリエからしか子供ゲット出来ないんだろうな。
 と言う事はいつも双子の女の子か?
 何か「スピーシーズ」みたいに本能に突き動かされてる感じねディーヴァは。彼女の生きる目標ってなんだろう。 やはり本能か?自分達が生き易くする事?

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壊れゆく盾

「壊れゆく盾」BLOOD+ 第31話 ☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:吉田玲子 絵コンテ:ヤマトナオミチ 演出:黒田幸生 作画監督:野本正幸

 良いお天気。散歩に誘う音無小夜(喜多村英梨)。
 「ハジも良いでしょう?」と小夜が問うと、「あなたが、それを望むなら」と重々しく答えるハジ(小西克幸)。
(喜んで!と言えんのか、ハジは?!イヤだけど、仕方ないなって事?
シュヴァリエは主の誘いは断れんのだろうなあ)
 宮城カイ(吉野裕行)も強引に誘う。カイ、荷物運びになる。休みましょうかとカイを気遣うハジ。

 サンク・フレシュのビルの最上階では、梁の上のディーヴァ(矢島晶子)が退屈しきっていて、
お人形を下に投げる。
 そのお人形を受け取るカール(佐々木望)、ディーヴァのご機嫌を伺う。良くないとのお答え。
 新しいお人形を買ってきましょうかとのカールさんの申し込みに、笑うディーヴァ。
 「あのね、…欲しい物が出来たの」
 「欲しい物?」といぶかるカールさんの耳元に瞬間移動し、「あの子」と囁き、
すぐ瞬間移動でカールさんから離れるディーヴァ。
 「あの子?」「そう!あの子が、欲しいの」カール、にっこり笑い、壊れる窓のガラス。
 そこから吹いてくる風を受けて、カールの髪が揺れる。そして、ディーヴァの髪も。
 二人、微笑みながら、見詰め合う。
(おお!悔しいけど、お似合いだな、二人は。どっちも普通基準から外れているから、ツーカーって感じ…)

 カイの気はどうしても晴れない。リク(矢島晶子)はそんなカイを責める。
 小夜ねえちゃんはあんなにカイ兄ちゃんに気を使っているのにと。

 ベンチに一人座るデヴィッド(小杉十郎太)の目の前のベンチにソロモン・ゴールドスミス(辻谷耕史)が現れる。 銃を取り出そうとするデヴィッドだが、その瞬間にはすでにソロモンはデヴィッドの後ろのベンチに移動し、
座りかけていた。
 ソロモンは三日後、自分達が赤い盾の本部に総攻撃をかける事を教えてくれる。
 なぜ教えてくれるかと言うと、小夜を殺したくないから。デヴィッドは小夜達を急ぎ本部に戻らせる事にする。

 小夜はカイやリクと一緒に写真を撮る。表情が晴れないままスピード写真を撮るカイ。

 一方ジュリア・シルバースタイン(甲斐田裕子)とコリンズ(梅津秀行)はヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)に会っていた。
 彼が総帥に会わせると言う。
 しかし総帥ことアンシェル(中田譲治)は、ディーヴァの失踪をソロモンから知らされ、
コリンズ達との会見はキャンセル。
 カールも行方不明。
 「カールなどにまかせるからだ。これでは、戦術に狂いが出る」とおかんむりのジェイムズ(大川透)。
 「あ~ら。わたしはアドリブ、嫌いじゃないわよ。あなたの事もね」とネイサン(藤原啓治)。
(わかるぞ、ネイサン!!生真面目人間はからかうのが楽しいからな!)
 「遠慮する」とジェイムズ。

 謝花真央(小清水亜美)と岡村昭宏(伊藤健太郎)は誰もいない、
家具に白い布をかけてあるアパルトマンの部屋を見て呆然としていた。
 “なんかあったら、こっちから連絡する。カイ”との置手紙が。
(お嬢、そんなにカイが好きなら、なぜくっついていなかったんだ。
まあ、カイに邪険され、逃げられてばかりだからだな。
岡村なら、お嬢にいやいやながらもつきあってやってるから、岡村にくっついていたと…)

 ジュリアは本部に戻ろうとするが、コリンズは本部がじきに無くなる事を告げる。

 写真を切取ろうとしているリク、ため息をついてなんでカイと小夜は仲直り出来ないんだろうと言う。
(仲直りとかそういう問題では無いと思うな。カイには疎外感もあるだろう。自分の無力さに対する憤りも。
自分がここに存在している意義も見出せないのだろう)
 「小夜の苦しみは、小夜にしか背負えません。だから私には、ずっと、黙って小夜の側にいる事しか出来ない。変わらずに。例え何も出来なかったとしても」とハジ。

 赤い盾の方では、戦闘準備が始まっていた。

 夕方。リクはカイにキャッチボールを勧める。
 カイは自分が小夜の側にいると、また小夜を傷つけるのではないかという思いをリクに打ち明ける。
 その分心配したり優しくすればとリク、ハジの言葉を教える。
 カイ、リクに押されて、小夜とキャッチボールをする。小夜のボールがカイに届かず、途中で落ちる。
 ボールを取ろうとして、手が触れそうになるカイと小夜。小夜は自分が沢山の人の命を奪った事を打ち明ける。(まあ、すでにカイが知っている事だが、改めて小夜の口から言う事が重要なんだよな)
 考えるとたまらなくなるが、今は前を向き、自分が出来る事を精一杯やる。
 「おまえはどんどん強くなっていく。おまえだけじゃない、リクも。俺、何も出来ないけど、ずっと側にいるよ。
おまえとリクの側に。それでみんな終わったら、沖縄に帰ろう!三人でな」
 うなずく小夜。二人に写真を渡すリク。キャッチボールを三人で始める。ボールが下の方の甲板に落ちてしまう。 棒みたいな物があれば取れるかなと小夜。どういう棒だよとカイ。(ボールが見えなくなるほど下だからな)
 笑いあう三人。綺麗な夕焼け。しかしその落ち行く太陽に染みが現れる。
 染みはどんどん大きくなり、ディーヴァの歌声が聞こえてくる。その歌声を感じる小夜とリク。
 その時、船の先の方が爆発する。爆発の煙の方に銃を向ける赤い盾の面々。
 煙から何かが現れ、一人の首筋から突然血が噴出し、隣の男の首筋からも血が噴出す。
 一人が空にひっさらわれていく。銃を撃つ男の後ろに立つ、マント姿で決めたカールさん。
 その男の胸から血が噴出す。カールさんの派手な殺戮が始まる。
 そしてカールさんの風になびくマントの後ろには、おめかしをしたディーヴァが。「あの子はどこ」

感想:変身できるのって、シュヴァリエだけよね。ディーヴァや小夜にはその変身能力は無いよね。
 と言う事はカールさんがその背中に乗せて行ったのか。
 まあ、ディーヴァの望みなら、叶えられる物なら何でも叶えるだろう、カールさんは。
 何となく狂いの感じる絵もあったけど、ディーヴァとカールが素敵だったから良いか。リク、ピンチ…。
 自分で殺したくせに、何で固執するんだ?

感想サイト
Anime速報.com
ばんごはん備忘録
七神の徒然日記ver.2

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ジョエルの日記

「ジョエルの日記」BLOOD+ 第30話 ☆☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:砂山蔵澄 絵コンテ・演出:古川順康 作画監督:松原豊

 自分とは一体何なのか悩む音無小夜(喜多村英梨)。そこに宮城カイ(吉野裕行)が現れる。
 カイは小夜が傘を持たなかったと聞き、迎えに来たのだ。
(ハジはどうした、ハジは。彼なら傘もバッチリ持っていて、いざとなったらさっと差し出すのではないか?
きっと小夜が悩んでいるようなので、遠慮してたんだな)
 カイはジョエルの日記を読むよう小夜に勧める。

 世界中の動植物や化石の類を個人の研究のために集めた初代のジョエル・ゴルトシュミット(飯田和平)は、
ラマルクの動物哲学に影響されて、生物の進化と言うものに興味を持った。
 その収集品の中にアイスランドに伝わる奇妙なミイラがあった。
 顔はつぶれていたけれど、妊娠した女性の物で、サヤと呼ばれていた。
 1833年4月8日、園内にサヤを迎え入れる。
 外見は人間の女性に似ているが、腕から脇の下、腹部から大腿部へと伸びた被膜の痕跡、
指の間の水かきのような被膜など、我々と異なる点がいくつも見られる。
 ジョエルはミイラを解剖する事にした。腹部には二つの繭が入っていた。
 ジョエル達は一つの繭を開ける事にした。その繭は刃を通さなかった。
 助手(アンシェルの父?)の刃がすべり、手を傷つける。その指から流れる血を、
繭は赤子が乳を求めるかのように、吸収した。
 繭はかすかな鼓動を繰り返した。1833年8月4日、繭から二体の新生児が産声を上げる。
 生後二月程度の人間の乳児となんら変わる所は無かった。二体とも女子であった。
 一体は実験対象として名を与えられることなく檻に閉じ込められ、もう一体には小夜と言う名を与え、
女の乳を飲ませた。
(あっ、これはひどい!ディーヴァが皆殺しをしたのは当然ね。なぜ、アンシェル(中田譲治)は殺さなかったのか。彼の父親の血が最初の血だったからか。簡単に殺してしまうには、憎すぎる相手だったのか。
損得で動く人間ではないものな、ディーヴァは。
一度重傷を負わせて、あっ、壊れちゃった、と言う事で、血を与えてみたという所かな。
シュヴァリエの事もわかってなかったはずだし)
 初代のジョエルは小夜にとっては優しい父親だったが、ディーヴァにとっては冷酷な研究者でしかなかった。
 薄暗い塔に幽閉し、最低限の食事を与えるのみで、教養も愛情も、およそ人間的なものは何も与えなかった。  小夜には動物園と言う限られた世界の中ではあったが、人間としての自由があった。
 けれどディーヴァは暗い塔の中が全ての、一匹の獣同然の生活だった。
 空を飛ぶ鳥と、塔に巣くうクモ、
そして世話をしにくるジョエルの助手であるアンシェルだけが彼女の知る全てだった。
 「1863年6月2日、もう何年も彼女達が成長する姿が見られない。
その事実を認識した時、小夜が人とは異なる生き物であると知りながらも、
軽い衝撃を覚えたのは確かな事だった。
彼女達の時は止まったのだ」
 小夜、転んで手をすりむく。しかしその傷はたちまちの内に治る。
 だが二人の血液同士を混じり合わせると、猛烈な速さで結晶化を始め、最後は粉塵のように散り始めてしまう。 ジョエル達は小夜達の全てを知ろうとした。
 だが、自らの命が小夜達を見届けるまで続かないと悟った時、生殖能力に関する実験に集中する事にした。
 そこでジョエル達は小夜達の花婿を用意する事にした。受胎を確認した後、標本にするために。
 ハジはそのために動物園に迎え入れられた。
 現ジョエル(石田彰)がジョエルの日記のあるページを開くと、そこには何も書かれていず、
何かの染みがこびりついていた。
 そして彼は壊れた懐中時計を小夜に見せる。
 1883年のとある日曜日、その時計は壊れて時を刻む事は無くなった。
 「その時から、ゴルトシュミット家の時は止まってしまったんだ」
 その日とは、ジョエル72歳の誕生日の惨劇の日。

 歌声を聞いた日から、小夜は毎日毎日歌ってる女の子を捜した。そしてようやくあの場所を見つけた。
 塔から割と離れた所から、歌声の主(矢島晶子)に語りかける小夜。そしてそれに答える女の子。
(テレパシーか?それとも聴覚が鋭いから)
 ディーヴァと名づけたのは小夜。
 お友達になりましょうと言う小夜に答えるかのように、青いバラを小夜の手に落とすディーヴァ。

 外に出るのを恐がるディーヴァ。私が一緒にいてあげると小夜。すみにうずくまっているディーヴァ。
 ハジに呼ばれて、鍵を開けといたまま、下に降りる小夜。

 1972年、ベトナムで翼手の目撃情報を得た赤い盾は、ディーヴァがいると確信し、
小夜を先代のデヴィッドに託した。
 デヴィッドの父親だ。
 あの時小夜は30年にわたる休眠期間に入っていたのだが、強制的に目覚めさせる事にした。
 小夜は目覚めたときはつねにシュヴァリエであるハジの血を口にしていた。
 小夜のたった一人の眷属であるハジこそが覚醒の鍵と考えられていた。
 だが、ハジの血を直接体内に注入され、不自然な覚醒を強いられた小夜は、暴走した。
 小夜はテントに銃口を向けていた兵達を斬り殺す。そこにディーヴァの歌声が聞こえてくる。
 歌を追って小夜は走った。そこにはあのコンテナと沢山の翼手がいて、一斉に襲ってきた。
 そして翼手殺しまくりの小夜の前に、「小夜!ようやく君に会えたな」と華麗なるカール(佐々木望)登場。
(ああ、いつもカール様はス・テ・キ…。佐々木望さん、最高!)
 怪物姿のカール様、小夜に襲いかかる。小夜のピンチに、当然ハジ(小西克幸)がかけつける。
 カール様、「よくも私の邪魔を」とハジを襲おうとし、避けられる。カール、右腕を小夜に切り取られる。
 そして小夜はそのまま村人達も襲う。ハジが止めるが、ハジも斬ろうとする小夜。
 小夜の刀を受け、ハジの右手は翼手化する。ハジの右手を斬り落とす小夜。
 あの日からハジは赤い盾から離れてしまった。
 一度香港で確認情報があったのだが、彼を引き止める事は出来なかった。
 そして米軍の救援部隊が到着した時には、小夜はもう眠りの淵に立っていた。
 赤い盾はまだ息のあったデヴィッド(小杉十郎太)から詳細を聞き、日記に記録した。
 デヴィッドは自分の信頼のおける部下であった宮城ジョージ(大塚芳忠 )に小夜を託した。

 「一つだけ、聞かせてください」「なんだい?」「ジョエルの名を継いだ事、後悔してませんか?」
 「…昨日を振り返っても、何も取り戻せない。明日をどうするべきか、それを考えるのが人間なんだ」
 ジョエル、懐中時計を開ける。「だから僕は名前を継いだ。僕で全てを終わらせるために」
 「全てを、終わらせるために」

 過去。棺に横たわる小夜。「ハジ、約束だよ。全てが終わったら…」「それがあなたの望みなら」「ありがとう」
 小夜、目を閉じ、棺の蓋が閉められる。
 (小夜が「世界を征服する!」と宣言したら、やっぱりハジは「それがあなたの望みなら」と従うのかな)

 軒先で雨宿りしているカイ。そこに小夜が傘を持って現れる。「ただいま」「もういいのか」「うん」
 ハジとリク(矢島晶子)が現れ、リク駆け寄ってくる。カイのお迎え。
 カイ兄ちゃんは小夜姉ちゃんが戻ってくるまでずっとここにいたのだ。
(いっそ、小夜のシュヴァリエになるか、カイ?)
 「うるせえ」とリクを黙らせようとするカイ。笑う小夜。その小夜の笑顔を見て、少し笑うカイ。

 信号を待つハジを先頭にした御一行。ハジの方を見て、「約束、思い出したよ」と言う小夜。
 「あなたの望みをかなえるまで、私はあなたについて行きます」信号が青に変わり、横断歩道を渡るハジ。
 覚悟を決めた表情になり、それを追いかけるようにリクを押しながら駆けて行く小夜。
 その小夜を心配そうに(哀しそうに?寂しそうに?)見るカイ、ぼーっと立ったまま、信号が赤に変わる。
 道路の向こうの小夜達を、哀しそうに見るカイ。

予告:「人を超え、自然界がもたらした新たな種の可能性がある翼手を、
一部の人間のエゴのために滅ぼす事が、果たして許される事なのか。
 そうした自然の摂理を壊す盾こそが、悪だとは思わないかね。次回、BLOOD+、壊れゆく盾。
 もうじき赤い盾は崩壊する、翼手達の総攻撃を受けてね」コリンズ先生談(梅津秀行)

感想:今現在、赤い盾が知っている事を全てお知らせしてくれた重要な回。割とすごい設定。
 初代ジョエルは本当にひどい事をしたんだ…。ディーヴァがああなったのも無理は無いし、彼女を責められない。 彼女が殺しまくるのは自然な事。アンシェルを生かしたのは意外だが、唯一人知っている人だからか。
 壊したくは無かった…。それともアンシェルがうまく説得したか。
 ハジも小夜の血を受けると、翼手化したままになってしまうのか?と言うか、
ハジもカール先生みたいに翼手化するの?
 どうも、あのお姿は、カール先生と過去のラスプーチンしかやらない感じ…。
 他の方々の美学には合わないのだろうな、あの格好は。
 コリンズ先生、翼手は人を殺すんですよ!30年も眠らなきゃいけない種が人を超えてるかどうかわからないし。 シュヴァリエはその主に従うようになってしまうらしいし。
 あのゾアントロピー化した人達は幸せでないに決まってるし。
 シフ達もねえ…。あんなにすごい能力を持っていると言う事はその分、エネルギーも必要なわけで…。
 別の意味ですごい種は今でもいっぱいいるし…。大体コントロール出切ると思い込んでいる所がバカ。
 でも、科学者は可能性を追求する人種だもんな。
他の方のブログを読んでの感想
 あれ、アンシェルなの?だって、ジョエルがあんなに年取ったのに、あの人はさほど…。どっち?
 もしかして、研究心のあまり、ディーヴァの血を飲んでいたとか…。

関連サイト
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呪われた血

「呪われた血」BLOOD+ 第29話 ☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:横手美智子 絵コンテ:玉川達文 松本淳 誉田晶子 演出:誉田晶子 作画監督:小谷杏子

 宮城カイ(吉野裕行)は音無小夜(喜多村英梨)にイレーヌ(豊口めぐみ)を助けてくれるよう頼む。
 「頼む、と言うのか、こういう時は。僕達は、奪い取る事でしか、何かを手に入れる方法を知らない」
 モーゼス(矢薙直樹)は武器を床に落とす。
 「だが、他に方法があるなら、それを教えて欲しい」
 小夜はジョージの最後を思い出し、自分の血は翼手を殺すからダメだと言う。
 しかしカイはリク(矢島晶子)は助かったと言う。ソーンは容赦なくイレーヌの顔に広がり、イレーヌは苦しむ。
 「くそー、やはり力づくで」とカルマン(野島健児)は小夜を襲おうとするが、その前にモーゼスが立ちはだかる。  小夜はイレーヌに血をあげる事を決める。
 一旦ソーンは消えかかるが、しばらくイレーヌが苦しんでいると思ったら、劇的にソーンが広がる。
 彼女の体は粉々になる。その目から涙が一滴流れる。
 カルマンは騙したなと小夜を襲おうとするがハジ(小西克幸)に止められる。
 グドリフ(遊佐浩二)、カルマンを助ける。カルマンは又小夜を襲おうとする。小夜を体で守ろうとするカイ。
 そしてカルマンを止めるモーゼス。
 「止めろ、カルマン。僕達は、限りあるもの。あらかじめ定められた命を、生きるものだ。
やっと、それが、わかった」
 過去を思い出すモーゼス。
 「教えてやる、なぜお前達に迅速な死と印が用意されているか。それはお前達が兵器だからだよ。
思考し、自走する兵器。なんのメンテナンスもいらない。
時期が来れば、勝手に死んでくれる。最高に経済的な戦争の道具だよ、おまえらは」
 「それから逃れる方法を言え!」
 「ある特殊な少女と、それに繋がる者の血液を摂取してみる事だ。その少女の名は、小夜」
(アンシェル兄さんが嘘情報を教えたのかと思ったが、ヴォリスさん(永田博丈)だったのね)
 彼らがディーヴァの血から作られたのはキルベドの資料でわかっていた。
 シフ達を救うのが小夜の血でないならディーヴァ以外に無いだろう。
 「だが、もはや救済は必要ない。僕達が解放されるとすれば、それはディーヴァの死をもってしかない」
 小夜がもっているイレーヌの結晶をカイが取ろうとするが、カルマンがそれを止める。カイは一緒に戦おうと言う。 「僕達は、そうしたやり方を学んでこなかった。すでに、学ぶべき時期も過ぎた。ありがとう、と言わせて欲しい。この言葉を一度でも口にする事が出来て、良かった」
 シフ達は去っていく。

 コリンズ(梅津秀行)はアンシェル(中田譲治)と会うつもりだった。
 ヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)もアンシェルにつくつもりだった。
 デルタ計画は副作用のゾアントロピーがある限り、リスクが大きすぎる。
 発症したらコンクリートにつめて大西洋に沈めていた。
 それを解決する鍵がコリンズ博士のD塩基とアンシェルのキルベドでの研究結果。
 「どうなるかは、あなたの心一つ。それでは、御連絡、お待ちしております」ヴァン去る。
 アンシェル、ヴァンが残した飴を暖炉で燃やし、「ふん、…小賢しい事を」
(ああ、ヴァンさん、いつかアンシェルに殺されそうな…)

 カイはあんまりな結果にいらだっていた。小夜は落ち込んでいた。リクとハジが小夜の出を待っていった。
(出待ち……)
 小夜の腕を取り、遊びに行こうとリク。(リク、順調に大きくなってたら、絶対タラシになってたな…。残念……)

 デヴィッド(小杉十郎太)は岡村昭宏(伊藤健太郎)と謝花真央(小清水亜美)に手の内を全てさらせと言う。
 彼らを当事者だと言うデヴィッド。
 「言っちゃえば!当事者って事はヒフティヒフティ。こっちが聞いたら答えてくれるって事よね」
 岡村の写真を取り出す真央。そこには小夜とカールさんとの戦いが写っていた。「これは何」
 「どこで手に入れた」
 「これだけじゃないわ。ゴルトシュミット、D67、一体なんなの!答えてよ。
でなきゃ、この写真パリ中にばらまいて叫んでやる」
 こぶしを机に打ち付ける真央。「やるからね!なめんな!」「真央…」立ち上がって真央を制止しようとするカイ。 「私の知りたい事、話してよ」(やはり、組長のお嬢様…)

 ハジはパリにいた事があった。今日はハジの好きな場所に行く予定。その時イレーヌに似た少女が通り過ぎる。 はっとする小夜。リクはカイ兄ちゃんを嫌いにならないでと小夜に言う。嫌いになったりしないよと小夜。
 「だったらもう一つお願い」「何」「自分の事も、嫌いにならないで。…お願い」
 小夜、涙を流す。そんな小夜を抱き寄せるハジ。(やはりハジもタラシの才能が…)

 帰れと言うカイにイヤと言うお嬢。カイの力になりたいと言う真央にうっせえと答えて、部屋を出て行くカイ。
 カイを追いかける真央。岡村も力になるとデヴィッドに言う。しかしデヴィッドは結構だと言う。
 それに岡村達が掴んだ情報を世間に公表しても誰も信じはしないだろうと。
 岡村、自分達と組むメリットが三つあると言う。敵にその存在を知られてない事。特別のコネを持っている事。(特別のコネって何?)
 公表の時期を決められる事。(公表はしないだろう。誰が信じる?)別行動が取れる事。結局全部で四つ。
 デメリットは何も無いと岡村は言う。「俺は知りたいんだ」

 カイ、真央から走って逃げ出す。

 ハジの抱擁から離れた小夜は(公衆の面前だしな)、リクからハンカチを差し出される。
(やはり、リク、タラシの才能が…)
 リクのハンカチで鼻をかむ小夜。
(やはり小夜はヨーロッパ育ち。あちらはそれが普通だからな。
何でも昔は紙が貴重で、ハンカチでかむものだったとか。日本はリサイクルがしっかりしていたから、紙でかむ)  「ハジ、笑ってる」とリク。(かむ音がリアルだったな)
 「あなたが眠っている間、私はよく歩きました。私の好きなのは、夜の街でした。
人々が寝静まった街を夜通し歩くんです。休まず、一人で」
 「恐くないの?」とリク。
 「いいえ。…満ち足りた時間でした。足の裏に伝わってくる石畳の感触。湿った空気の匂い。
遠くから聞こえるクラクションや動物の鳴き声。様々な音。
そこにあなたの声が聞こえなくとも、姿が見えなくとも、不思議と、あなたを感じる事が出来たのです」
 小夜、前を歩くハジのチェロケースをなでる。
(チェロケースは何の素材で出来てるんだ。戦闘で壊れるたびに作り変えてる?
大体楽器は丁寧に扱わないと…)
 路地の向こうにエッフェル塔が見える。
 「そうして、私は答えを得た。
……私に、あの時間とこの場所が必要だったように、小夜にも、何かが必要なのでしょう。
しかし、それは小夜自身が見つけるしかない。ただ、あなたのシュヴァリエはいつも側にいます。
それを忘れないで」
 「ハンカチ、洗って返すね」と小夜。そして一人にさせてと、離れていく。
 リクが追いかけようとするが、ハジが止める。

 赤い盾の本部がマルセーユにある事をジェイムズ(大川透)に知らせるアンシェル。
 今なら空母を使えるとジェイムズ動こうとするが、
アンシェルはディーヴァの目覚めの一件でアメリカには借りがあるから、これ以上借りを作りたくは無いと言う。
 一月後に動く予定。ソロモン(辻谷耕史)はヴァン・アルジャーノの配置転換を言い渡される。
 ヴァン・アルジャーノは元々ゴールドスミス・ホールディングスの人間。構わないと答えるソロモン。
 ソロモンを襲う何か。ソロモンが座っていた椅子につく三つの傷。ソロモンの横の壁につく三つの傷。
 そして机にも。その手を止めるソロモン。カールさん(佐々木望)だった。「元気そうじゃないですか」
 「ああ、最高の気分だよ。再会の握手、してもらえるかな」彼の右手は普通の手になっていた。
 「その手、…まさか、兄さんが…」不敵に笑うカール。
(アンシェルが直してくれたの?足も元に戻った?アンシェル、このための研究をしているのか?
ああ、でも、カールさん、相変わらず、素敵)

 エッフェル塔の展望台に来たカイ。傍らを見たら、イレーヌ!……と思ったら、小夜だった。
 小夜に言葉をかけないカイ。小夜はカイに気付かず、イレーヌの結晶を取り出す。その結晶を風に飛ばす小夜。

感想:キャー、カールさんよー!!!カールさんは、いつでも、ゴージャスで!、華麗で!、…変態なのよ………。 カールさん、すっかり元に戻ったのね!元気いっぱい、変態度絶好調!!
 カールさんがステキすぎて、全部吹っ飛びました。イレーヌさん、可哀想でしたね。
 これからシフ達はどうなるんでしょう。翼手を綺麗に処理するためにも、小夜の血って必要なんじゃないかな。
 アンシェルは何を考えているのかな。大人になれ!カイ!!

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