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名前のない男

「名前のない男」MONSTER CHAPTER72 ☆☆☆☆☆
原作:浦沢直樹 キャラクターデザイン・総作画監督:藤田しげる キャラクター原案:高坂希太郎 シリーズ構成:浦畑達彦 監督:小島正幸 音楽:蓜島邦明 脚本:筆安一幸 絵コンテ・演出:高橋亨 作画監督:赤堀重雄

 ホテル・ベルクバッハでロベルト(勝部演之)を捜すルンゲ(磯部勉)。しかし反対にロベルトに撃たれる。
 「おまえが、ロベルトか」「俺に名前など無いよ」
 「そいつは残念だ。警官として、自分を殺した犯人の名前くらい、突き止めておかないとな」

 天馬賢三(木内秀信)達はグリマーの遺体をホテル・フェアシュテックに運ぶ。
 そしてテンマはルンゲ警部の下へ行こうとする。ポッペ(野沢那智)もついて行く。
 グリマーから預かった手紙を読むテンマ。
 「君の事をずっと見ていた。君の全てを食い尽くすために見ていた。だが逆に、君の全てが私を侵食した。
崩れかかった私が、君にはどうのように見えただろうか。崩れかかった私に、君が与えてくれた物。
君は、美しい宝石を残してくれた。あの永遠のいのちのような双子。一番罪な事は、人の名前を奪い去る事。
名前を取り戻そう。君に名前を返そう。君の名はアンナ。今はただ、悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。
悲しい」
 ポッペは双子の母親に恋をし、彼女や双子の事や、実験の事を知っている全ての人間を殺した。

 ロベルトはルンゲによって逆に重傷を負わされていた。ロベルトにヨハンとの関係を問いただすルンゲ。
 しかしロベルトはルンゲの問いに答えず、ルンゲの心の傷を抉り出す事ばかり言った。
 動揺したルンゲの隙をついて、ロベルトは反撃、逆にルンゲを追い詰める。
 「俺が何者かって?ヨハンとの関係がどうしたって?俺には名前が無い。国が無い。記憶が無い。
気が付けば施設から出て、仕事をこなしていた。ある日俺の前にヨハンが現れた。
彼は、俺の記憶の一つを呼び覚ましてくれたんだ。たった一つの記憶を」

 ヴィム少年(矢島晶子)は宝くじ夫婦にグリマーの事を話す。本当の名前は分からない事。施設にいた事。
 他の事はみんな忘れているのに友達の名前は思い出した事。
 その子は絵を描くのが好きで、虫が好きで、でも虫を殺すのは嫌いで、虫かごから逃がして…。
 その子の名前はアドルフ・ラインハルト。週に一度支給されるココアが大好きだった。

 「ヨハンは俺に近づき、一杯のカップを差し出した。思い出したんだ。週に一度の施設での楽しみ。
俺は、暖かいココアが大好きだったんだ」

 大雨の中、死体だらけの町を歩くテンマとポッペ。
 「雨が全てを、何もかも綺麗に流してくれれば良いのにね。恐怖も、憎悪も、悲しみも…。
だが、実際はまったくその逆だった。全てが、より一層大きくふくれあがった。あの日も、こんな雨だった」

 ポッペはテレビであの双子がリーベルト夫妻と一緒に西側に来た事を知る。彼は雨の中、双子を訪ねに行く。
 寝顔だけでもと。その夜、惨劇が起きた。

 「私には一体何が起きたのかわからなかった。
…いや、分かっていたのに、全て分かっていたのに、逃げ出したのだ。
私は、何もかも考えるのを止め、逃げ出した。絵を、描いてみたんだ。理想の双子の絵、愛に包まれたあの子達。だが、何枚描いてみてもそんなものは描けなかった。私にはわかっていたからだ。そんなものは無いと言う事が」 テンマはポッペの話しを黙って聞いていただけで、彼が話した事に対しては何も語らず、
ホテル・ベルクバッハに行こうとする。
 「私は…、私は、怪物をつくってしまったんだよ」「私は、その怪物をよみがえらせてしまった」

 ルンゲの首を右手で絞めるロベルト。しかし右手はテンマに撃たれたせいで、握力が無かった。
 ロベルトはテンマを殺せたのに殺さなかった事を話す。
 「Dr.テンマは、残る人間なんだよ。彼は最後に残って一人ぼっちになる。一人で寂しく死んでいく。
名前も無くね。これがヨハンの計算だ。Dr.テンマはヨハンの見た風景を見ることを許された。
俺もその風景を見たい。俺は見たい。ルンゲ警部、あんたは見ない。あんたは、死ぬ。これも、ヨハンの計算だ」
 右手ではなく、左手でルンゲの首を絞め始めるロベルト。
 しかしルンゲはロベルトの傷ついた左腹に手を突っ込み、反逆に出る。とうとうロベルトの上に馬乗りになり、
彼の口に銃口を突っ込むルンゲ。
 「計算だと!私の頭の中のコンピューターでは、そんな計算はなりたたん。答えろ!ヨハンはどこだ!!」

 ホテル・フェアシュテックに着くニナ(能登麻美子)とDr.ギーレン(管生隆之)。
 ヴィムはニナが絵の女の人である事に気付く。ニナはヴィム少年から、双子の絵が沢山ある家の話を聞く。

 一方ヴィムの父親(花輪英司)はヴィムを捜していた。しかし町は死体だらけで、ヴィムはどこにも見当たらない。 「みんな、死んじまってる…。悪魔だ…。この町に悪魔が来たんだぁ!」

 双子の絵がたくさんある家には誰もいなかった。しかし双子の絵が床に沢山並べられていた。
 つい先ほどまで、ヨハンがその絵を見ていたらしい。ニナはその絵を見て、過去を思い出す。
 ニナはヨハンはここで泣いていたと言う。
 そして、あの雨の夜、あたしが撃たなければ、許していれば、こんな事は続かなかったと言う。
 ヨハンは町に降りた。全てを終わりにするために。

感想:漫画と比べながらアニメを見ると、音響効果とか光とか音楽がいかに大事かがわかる。
 編集の仕方とか、いろいろ…。雨に濡れた地面に踏み出す時の音とか。
 何でも、黒澤明の「七人の侍」から外国の方々は雨の効果を認識したそうだが、ホントか。
 日本人にとって雨は日常茶飯事だが、外国だってそうだよな。
 日本の浮世絵を見るまで、雪を描く事が無かったとか。うな、バカな…。
 何で、ヨハンがああなったのかは、やっぱりわからない。グリマーさんはロベルトに会えばわかっただろうか。
 何でヨハンは本人が忘れている事までわかるんだ。

関連サイト
海の地図

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コメント

きのうヨで、発送した。
ただヨで宝くじに計算すればよかった?
だがここに重傷みたいな計算しなかった?
一方ヨが話するはずだった。
しかしここへ男が記憶するつもりだった?

投稿: BlogPetのちっちゃん | 2006.05.03 11:59

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