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2006年4月

名前のない男

「名前のない男」MONSTER CHAPTER72 ☆☆☆☆☆
原作:浦沢直樹 キャラクターデザイン・総作画監督:藤田しげる キャラクター原案:高坂希太郎 シリーズ構成:浦畑達彦 監督:小島正幸 音楽:蓜島邦明 脚本:筆安一幸 絵コンテ・演出:高橋亨 作画監督:赤堀重雄

 ホテル・ベルクバッハでロベルト(勝部演之)を捜すルンゲ(磯部勉)。しかし反対にロベルトに撃たれる。
 「おまえが、ロベルトか」「俺に名前など無いよ」
 「そいつは残念だ。警官として、自分を殺した犯人の名前くらい、突き止めておかないとな」

 天馬賢三(木内秀信)達はグリマーの遺体をホテル・フェアシュテックに運ぶ。
 そしてテンマはルンゲ警部の下へ行こうとする。ポッペ(野沢那智)もついて行く。
 グリマーから預かった手紙を読むテンマ。
 「君の事をずっと見ていた。君の全てを食い尽くすために見ていた。だが逆に、君の全てが私を侵食した。
崩れかかった私が、君にはどうのように見えただろうか。崩れかかった私に、君が与えてくれた物。
君は、美しい宝石を残してくれた。あの永遠のいのちのような双子。一番罪な事は、人の名前を奪い去る事。
名前を取り戻そう。君に名前を返そう。君の名はアンナ。今はただ、悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。
悲しい」
 ポッペは双子の母親に恋をし、彼女や双子の事や、実験の事を知っている全ての人間を殺した。

 ロベルトはルンゲによって逆に重傷を負わされていた。ロベルトにヨハンとの関係を問いただすルンゲ。
 しかしロベルトはルンゲの問いに答えず、ルンゲの心の傷を抉り出す事ばかり言った。
 動揺したルンゲの隙をついて、ロベルトは反撃、逆にルンゲを追い詰める。
 「俺が何者かって?ヨハンとの関係がどうしたって?俺には名前が無い。国が無い。記憶が無い。
気が付けば施設から出て、仕事をこなしていた。ある日俺の前にヨハンが現れた。
彼は、俺の記憶の一つを呼び覚ましてくれたんだ。たった一つの記憶を」

 ヴィム少年(矢島晶子)は宝くじ夫婦にグリマーの事を話す。本当の名前は分からない事。施設にいた事。
 他の事はみんな忘れているのに友達の名前は思い出した事。
 その子は絵を描くのが好きで、虫が好きで、でも虫を殺すのは嫌いで、虫かごから逃がして…。
 その子の名前はアドルフ・ラインハルト。週に一度支給されるココアが大好きだった。

 「ヨハンは俺に近づき、一杯のカップを差し出した。思い出したんだ。週に一度の施設での楽しみ。
俺は、暖かいココアが大好きだったんだ」

 大雨の中、死体だらけの町を歩くテンマとポッペ。
 「雨が全てを、何もかも綺麗に流してくれれば良いのにね。恐怖も、憎悪も、悲しみも…。
だが、実際はまったくその逆だった。全てが、より一層大きくふくれあがった。あの日も、こんな雨だった」

 ポッペはテレビであの双子がリーベルト夫妻と一緒に西側に来た事を知る。彼は雨の中、双子を訪ねに行く。
 寝顔だけでもと。その夜、惨劇が起きた。

 「私には一体何が起きたのかわからなかった。
…いや、分かっていたのに、全て分かっていたのに、逃げ出したのだ。
私は、何もかも考えるのを止め、逃げ出した。絵を、描いてみたんだ。理想の双子の絵、愛に包まれたあの子達。だが、何枚描いてみてもそんなものは描けなかった。私にはわかっていたからだ。そんなものは無いと言う事が」 テンマはポッペの話しを黙って聞いていただけで、彼が話した事に対しては何も語らず、
ホテル・ベルクバッハに行こうとする。
 「私は…、私は、怪物をつくってしまったんだよ」「私は、その怪物をよみがえらせてしまった」

 ルンゲの首を右手で絞めるロベルト。しかし右手はテンマに撃たれたせいで、握力が無かった。
 ロベルトはテンマを殺せたのに殺さなかった事を話す。
 「Dr.テンマは、残る人間なんだよ。彼は最後に残って一人ぼっちになる。一人で寂しく死んでいく。
名前も無くね。これがヨハンの計算だ。Dr.テンマはヨハンの見た風景を見ることを許された。
俺もその風景を見たい。俺は見たい。ルンゲ警部、あんたは見ない。あんたは、死ぬ。これも、ヨハンの計算だ」
 右手ではなく、左手でルンゲの首を絞め始めるロベルト。
 しかしルンゲはロベルトの傷ついた左腹に手を突っ込み、反逆に出る。とうとうロベルトの上に馬乗りになり、
彼の口に銃口を突っ込むルンゲ。
 「計算だと!私の頭の中のコンピューターでは、そんな計算はなりたたん。答えろ!ヨハンはどこだ!!」

 ホテル・フェアシュテックに着くニナ(能登麻美子)とDr.ギーレン(管生隆之)。
 ヴィムはニナが絵の女の人である事に気付く。ニナはヴィム少年から、双子の絵が沢山ある家の話を聞く。

 一方ヴィムの父親(花輪英司)はヴィムを捜していた。しかし町は死体だらけで、ヴィムはどこにも見当たらない。 「みんな、死んじまってる…。悪魔だ…。この町に悪魔が来たんだぁ!」

 双子の絵がたくさんある家には誰もいなかった。しかし双子の絵が床に沢山並べられていた。
 つい先ほどまで、ヨハンがその絵を見ていたらしい。ニナはその絵を見て、過去を思い出す。
 ニナはヨハンはここで泣いていたと言う。
 そして、あの雨の夜、あたしが撃たなければ、許していれば、こんな事は続かなかったと言う。
 ヨハンは町に降りた。全てを終わりにするために。

感想:漫画と比べながらアニメを見ると、音響効果とか光とか音楽がいかに大事かがわかる。
 編集の仕方とか、いろいろ…。雨に濡れた地面に踏み出す時の音とか。
 何でも、黒澤明の「七人の侍」から外国の方々は雨の効果を認識したそうだが、ホントか。
 日本人にとって雨は日常茶飯事だが、外国だってそうだよな。
 日本の浮世絵を見るまで、雪を描く事が無かったとか。うな、バカな…。
 何で、ヨハンがああなったのかは、やっぱりわからない。グリマーさんはロベルトに会えばわかっただろうか。
 何でヨハンは本人が忘れている事までわかるんだ。

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超人シュタイナーの怒り

「超人シュタイナーの怒り」MONSTER CHAPTER71 ☆☆☆☆☆
原作:浦沢直樹 キャラクターデザイン・総作画監督:藤田しげる キャラクター原案:高坂希太郎 シリーズ構成:浦畑達彦 監督:小島正幸 音楽:蓜島邦明 脚本:林政宏 絵コンテ・演出:中村亮介 作画監督:高岡淳一 

 グリマーさん(田中秀幸)は、老夫婦を二階の部屋の椅子に縛り付ける。

 一方天馬賢三(木内秀信)は、生き残った人達を林道の方に誘導していた。
 無事誘導し終えた彼は、この町の住人にクラウス・ポッペと言う人物の事を聞き、
彼(野沢那智)がホテル・フェアシュテックのオーナーである事を知る。

 ルンゲ(磯部勉)は銃を手に、死体だらけの町を歩く。そして一人の泣いている女(大谷育江)を見つける。
 ソーセージ屋の娘だ。
 ルンゲは彼女からロベルトと言う男がホテル・ベルクバッハの4階の部屋で何か指示を出したりおかしな動きをしている事を知る。
 ルンゲは彼女にホテル・フェアシュテックに人がいるから、そこまで一人で行けるなと言うが、
彼女は一人では怖いと泣く。
 そこにテンマが現れる。
 「妄想の旅が、ついに現実になったよ。
…君と言う現実が現れた事で、ただ妄想の糸をたどっていくだけの私の休暇も終わりだ。
ここからは警察官としての職務だ。久々に仕事復帰だよ」
 ルンゲはテンマの目当ての人物がホテル・フェアシュテックにいる事を告げ、娘を託す。
 「ルンゲ警部、あなたはどこへ」「言っただろ、仕事だよ。戻ったら話そう。聞きたい話が山ほどある」
 そのまま背を向け、「Dr.テンマ…すまなかった…」歩き去るルンゲ。(か、かっこいい…)

 ホテル・ベルクバッハ。オーナーは死んでいる。椅子の後ろに男がいて、「撃たないで」と片手を上げる。
 ルンゲが銃を下げると、男は立ち上がったが、その手には銃が握られていた。素早く男を撃つルンゲ。
 男の口に銃口を突っ込み、ロベルトはどこだと聞くルンゲ。男は指を上に向ける。

 怖がって、歩こうとしない娘にてこずるテンマ。そんな時、男の泣き声を聞く。妻が殺されたのだ。
 テンマを見て、「銃を貸してくれ!エーリカを撃った奴を、私が撃ち殺す!」と叫ぶ男。
 「奥さんは、そんな事願っちゃいない。…奥さんの願いはその子が無事でいることだ。違いますか」
 テンマは赤ん坊を抱える男を林道に案内する事にする。
 娘も林道に逃げる事を提案するが、彼女は怖がって動こうとしなかった。
 テンマはすぐ戻る事を約束して、赤ん坊を抱えた男を林道の方に誘導する。

 外を見張りながら、この騒動が宝くじが原因ではないと言う事をグリマーに確認するヘニッヒ(佐々木勝彦)。
 自分達の宝くじが当たってからの普通ではない行動を省み、やっぱり普通が一番だと言うヘニッヒ。
 普通と言う言葉を少し哀しみをこめて言うグリマー。
 女房にも今度の騒動が自分達のせいではないと言う事を知らせなければ、行きかけたヘニッヒを襲う銃弾。
 上の階にいた女房(藤夏子)の方も撃たれていた。老夫婦は死んでいた。厨房の下の倉庫に皆避難する。
 「私が出て行けば、終わるんだろう」とつぶやくポッペ。「何度も言わせるな。あんたは絶対死なせやしない」
 私が何とかすると出て行こうとするグリマー。グリマーさんの事を心配するヴィム(矢島晶子)。
 「言ったろ。いざとなったら、無敵の超人シュタイナーが現れるって」
 「昔実験でそういう症例を見た事がある。
過度の怒りや悲しみ、強烈なストレスを与える事で、子供に別の人格が現れた。
その子供達は異様な暴力性を持ち、そのほとんどが自殺した。…よくその年齢まで…」
 ホテルの外に丸腰で出て行ったグリマーは自分の心で自分が何をやっているのか考えろと訴える。
 そこにソーセージ屋の娘が現れる。一人で来たのだ。駆け寄ってきた彼女の首が撃たれる。
 血を大量に噴出し、倒れる娘。グリマーは超人シュタイナーを見ていた自分を思い出す。
 『毎日、あんなに夢中でテレビにかじりついて観ていた。最終回を観た記憶が無い』
 テレビを消され、無理矢理連れて行かれる少年(河原木志穂)。
 『あのひ弱な主人公の青年は、自分が怒りに駆られて超人シュタイナーに変身していた事に、気付いたのだろうか。あの青年は、幸せになったのだろうか』
 娘の死体を抱えて立つグリマー。そのグリマーを撃つ向かいの建物に潜んでいる人間。
 グリマーの叫びがこだまする。

 ニナ(能登麻美子)とDr.ギーレン(管生隆之)は林道を抜けようとしている町の住人達と出会う。
 彼らからテンマの行方を聞いたニナ達は町へと急ぐ。

 テンマはホテル・フェアシュテックに着く。ホテルの向かいの建物から叫び声を上げながら落ちてくる男。
 テンマはその建物に入る。
 上階に上がって、部屋を覗くと、そこには椅子に座っている血だらけのグリマーがいた。
 合計4人しとめたとグリマー。超人シュタイナーが現れたんですねとテンマ。
 「いや、彼は出てこなかった。俺が勝手に、俺自身が、怒りにかられてやっただけだ」
 グリマーはルンゲが赤いバラの屋敷で見つけた手紙をテンマに渡す。ルンゲを助けてくれとグリマー。
 テンマはグリマーを治療しようとするが、「俺はいい。しばらく、休ませてくれ…」とグリマーは言う。
 「紹介するよ。彼がフランツ・ボナパルタだ」ポッペとヴィム少年が来たのだ。「グリマーさん…」
 グリマーを心配するヴィム少年。「大丈夫だよ、ヴィム…」外は雨が降っている。
 「長い雨だなあ。この辺りは、晴れたらいい所だ。なあ、Dr.テンマ」「はい」
 「晴れたらまた、このヴィムも連れて、ピクニックしような」「ええ」「うまいワインと、うまいチーズも持ってな」
 「ええ」
 「悲しい。自分が死ぬから悲しいんじゃない。自分の子供が死んだのが、今、悲しい。
人間は、感情を無くす事は出来ない。感情は、どこかわからない所に、迷い込んでいたんだ。
まるで、俺宛に出した手紙が、何十年も経ってから、届いたみたいだ。これが、本当の悲しみか…。
これが、幸せか…。超人シュタイナーの最終回、きっと彼は、人間に戻ったんだ…」
 グリマーは死ぬ。グリマーの名を叫び、泣くヴィム。「私は…、私は…」ポッペも膝をついて泣くのだった。

感想:感情…とてもやっかいな物。理性的に動こうとしても感情が邪魔をする。
 でも、感情があるから人間らしいと言えるよね。いや、人間的って良いほうにも悪い方にも取れるけど。
 やはり私は人の感情を大事にする人が好き。
 ヨーロッパの方では人前で泣く政治家を感情をコントロール出来ない人と評価が低くなってしまうそうだけど、
私としては人前で泣く政治家を悪いとは思わない。
 むしろ人の感情を大事にしない政治家の方がイヤだ。
 グリマーさん、感情を無くしたと思っていたけれど、ちゃんとあったんだね。良かったね…。

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ちっちゃん俳句「苦しみや 教育したる サンゴなり」

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アクペリエンス・4

「アクペリエンス・4 Acperience 4」交響詩篇エウレカセブン 第47話 ☆☆☆☆☆
監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインアニメーター:吉田健一 メインメカニックデザイン:河森正治 音楽:佐藤直紀 脚本:菅正太郎 絵コンテ:寺東克己 演出:原口浩 作画監督:真庭秀明

 「お姉ちゃん」と叫びながら、ダイアン(玉川紗己子)の元へと一人走るレントン・サーストン(三瓶由布子)。
 「ダメ…。行かないで!」とエウレカ(名塚佳織)は叫ぶが、その声はレントンには届かない。
 いつしか彼はセピア色した図書館のように本が一杯ある世界に入る。
 「もう二度と会えないと思ったじゃないか」と姉に言うレントン。
 「ごめんね、心配かけちゃったね。…でも、これからはずっと一緒よ」とダイアンは言う。
 彼らの周りには本を読んでいる人達がいる。エウレカやニルヴァーシュは見えない。
 みんな無事だとダイアンは言う、「ここはエウレカの本当の家なんだから」
 図書館の形にして見せてるのは、レントンにスカブの考え方をわかりやすく伝えるため。
 ここはスカブコーラルの中心、指令クラスターだった。

 エウレカの前のカーテンが開く。そこは又、レントンがいる場所とは違うが、図書館の中。
 彼女は本を抱えている。本にはハートが書かれている。「そうだ。私はこの本を届けるんだ」走るエウレカ。

 お姉ちゃんはスカブコーラルなのかと聞くレントン。
 「レントンは今ここにいて、自分がスカブコーラルだと思える?」
 そう、レントンと同じく、彼女にもそのような感覚は無かった。
 「お父さんの研究を引き継いで、スカブコーラルの事を調べていくうちに、
気が付いたらここで色んな人達と話していた。
地上ではわからなかった事が、ここだと全て繋がり、簡単に理解できた。トラパーの事、コンパクドライヴの事、
この星の事、宇宙の事、人間の事。
そして、スカブコーラルの事。ここでは、個人の持つ全ての情報が共有されるの。
だから、嘘と言う物が存在しない。死んでも不幸だと考える人間は一人もいないわ」
 みんな、自分の意思でここに留まっているここにいる人達は人間だが、スカブコーラルは別の生き物。
 「ここが地球だと言う事は知ってるよね」とダイアン。うなづくレントン。
 「一万年前、スカブコーラルは初めて地球に触れた」飛んでいるロケットに、ぶつかる隕石。
 そのせいで、海に落ちるロケット。
 「彼らの源となった物が、人工的に作り出された物なのか、それとも、自然発生した物なのか、
スカブコーラルにもわからない」
 落ちたロケットには“EUREKA”と書かれている
(確かじゃないけど、アルキメデスが風呂に入った時に、自分の容積分のお湯がこぼれるのを見て、
“エウレカ”と叫んで、裸のまま外に走っていったと言う話を読んだような…。
ギリシャ語で“発見”と言う意味だった…?)。
 あちこちにコンパク色に輝く物が見える。「ただ、彼らが意識を有した時、彼らは海の中にいた。
 彼らは海に生きる様々な生命を取り込み、融合していった」海の上に巨大なサンゴ状の物体が聳え立つ。
 融合とは一つになると言う事。
 「スカブコーラルが知る唯一のコミュニケーション手段。
始まりは小さかった。けれど時を忘れ、対話を繰り返すうちに、
彼らは地球上のどんな生命体よりも巨大な物になっていた」
 スカブコーラルを攻撃する人類。街の外に聳え立つ巨大なスカブコーラル。
 「人間はスカブコーラルを恐れた。しかし、誕生したばかりのスカブコーラルにとって、
それはまったく脅威と映らなかった。
むしろ、彼らは彼らの方法で、積極的にコミュニケーションを図った。
スカブが積極的になればなるほど、人間は彼らを恐れた。そして、人間は地球を去った」
 軌道エレベーターが作られる。
 「人間が去ってから、スカブコーラルは、地球上のあらゆる生命と融合して、一つになった。
そして地球と同じ大きさになって、スカブコーラルは初めて気が付いた。自分達の周りに誰もいない事を。
融合する事もかなわず、ましてや、誰からも呼びかけられる事も無い。
何十年も、何百年も、何千年もの間ずっと…。
宇宙空間はスカブコーラルに、自分以外に存在する何かが、いかに大切であるかを教えた」
 その後に人間が帰ってきた。人間が帰ってきた事はスカブコーラルにとって、とっても嬉しかった事。
 「スカブコーラルにとって人間は、対話の可能性を示した、唯一の知的生命体だったから。
だから、人間が帰ってきた時、スカブコーラルはとても慎重になったわ。
人間にとってスカブコーラルが脅威である事は、すでに理解していたしね。対話したい。
出来る事なら共に生きる道を歩みたい。でも融合する以外に、自分の意思すらうまく伝える事が出来ない。
人間と共生するにはどうすれば良いのか、そもそも人間と共生する事は可能なのか。
その問いを携え送り出されたのが、サクヤでありエウレカだった」
 レントンはスカブコーラルと人間、一緒にどうすれば良いかを考えようと言う。しかしダイアンの表情は晴れない。 「スカブコーラルはもちろんレントンの提案は否定しない。むしろそれを望んでいるわ。でもね…」
 間もなくここは攻撃される。件の限界が起こる。

 レントンともエウレカともはぐれ、
図書館の中で途方にくれているモーリス(根谷美智子)、メーテル(木川絵理子)、リンク(水沢史絵)。
 彼らの前に現れる誰か。

 スカブコーラルの大半は今眠りに付いている、件の限界を引き起こさないために。
 でも指令クラスターが破壊される事で、スカブコーラルが一斉に目覚めてしまう。
 件の限界が起きると、宇宙が避ける。宇宙が避けると、何もかもが飲み込まれてしまう、地球も…。
 助かる方法は、指令クラスターが破壊される前に人間とスカブコーラルが融合する事。
 人間は意識だけの存在になる。三千年前、スカブコーラルは件の限界を経験している。
 強制的に眠りにつく事で、現象を回避したが、
後に宇宙の裂け目の向こうには別の宇宙が存在する事がわかった。
 指令クラスターが破壊されれば、世界中で件の限界が引き起こされてしまう。
 そうしたら、この星に生きる全ての存在を助けられなくなる。
 「だからって、あきらめるのかよ。
ようやくお互いが、お互いの存在を認めて、話し合えるまでになったんじゃないか。
俺、さっきお姉ちゃんの話を聞いて思ったんだ。俺もエウレカも同じ、この地球に生まれたんだって。
みんなに教えてあげようよ!スカブが生きてるって事を。
一万年前からずっと、同じ星の上で生きてるって事をさあ。今はお互い憎しみあってる。けど、絶対に遅くない。
まだ間に合うよ。エウレカは人間じゃない。それは良くわかってる。
たぶん、今のエウレカをベルフォレストに連れて帰ったら、じっちゃんだってビックリすると思うよ」
 泣きそうな顔のダイアンに気付くレントン。
 「もしかしたら、今のエウレカを受け入れてくれないかもしれない。それはわかってる。
けどね、俺、エウレカを連れて帰りたいんだ。みんなにエウレカを紹介したいんだ。
エウレカや、三人の子供達や、ゲッコーステイトのみんなに、見せてあげたいんだ。
俺やお姉ちゃんが育ったあの町を。リフさえロクに出来ない、何もする事の無いあの町を」
 うかない顔のまま、顔を背けるダイアン。
 「お姉ちゃんは俺達と暮らしたくないの?…スカブコーラルの意見はもういい!わかった!
俺は!お姉ちゃんの意見が聞きたいんだ!お姉ちゃん!」
 ダイアンをゆさぶるレントン。
 「信じていたらきっと会える。お姉ちゃん、昔俺にそう言ったよね。
俺はお姉ちゃんの事を忘れた事なんて一度も無かった。きっともう一度会える。ずっとそう信じてきた。
だから俺は今、お姉ちゃんの前にいる。俺、信じるよ!エウレカは俺を選んだんだ。
この世界で、一緒に生きる事を選んだんだ」
 『どんな事があっても、一緒に乗り越えていくって』レントンとエウレカの声が重なる。「決めたの」
 エウレカが言う。「僕も決めた」リンクが言う。「あたしも」とメーテル。
 エウレカがモーリスを見ると、モーリスもうなずく。
 「みんなで決めたんだよね。家族みんなで力を合わせて生きて行こうって」
 エウレカを優しく見守るアドロック・サーストン。
 「上の世界には、良い事も、悪い事も一杯あったの。正直言って、逃げ出したいくらい辛い事も沢山あった。
でも、レントンや子供達が」
 『助けてくれたから、なんとかやってこれた』
 「エウレカとこの星の上で巡り会えたからこそ、俺は、今ここにいるんだ。
その星の上で、俺はみんなと一緒に暮らしたい。
エウレカや子供達、じっちゃんやお姉ちゃん、ゲッコーステイトのみんなと一緒に」
 「残念ながら、無理よ」ダイアンは言う。
 「今スカブコーラルと融合しなければ、人間に生きる道は無い。地球が無くなるのよ」
 「指令クラスターへの攻撃を止める」「どうやって?」「エウレカと…」「レントンと…」
 『二人でニルヴァーシュに乗って』エウレカ達の前に現れるレントン。レントンとエウレカ、駆け寄って抱き合う。
 レントン、父親に気付く。父親に近づき、手を取るレントン。「信じていれば必ず会える」ダイアンも来ていた。
 「指令クラスターは、あなた達が地上の攻撃を止めてくれる事を、待つ事に決めたわ」ニルヴァーシュが現れる。 ニルヴァーシュに乗り込むレントン達。「レントン、忘れないで!私達はいつだって、あなた達と一緒にいる!」
 光るコンパクドライヴに手を乗せるエウレカ。レントン、エウレカの方を向く。エウレカうなずく。
 「ありがとう、父さん、姉さん!」うなずくダイアン。「帰ろう、僕達のいるべき場所へ」
 ニルヴァーシュ、立ち上がる。世界が元に戻る。

 72時間以内にセカンド・サマー・オブ・ラブが起こるとのニュースが流れている。人々は避難の準備に忙しい。
 デューイ・ノヴァク(辻谷耕史)はこの星が母星の地球である事を人々に告げる。
 「一万年前、自然と文明を人類が謳歌していた地球なのです。
しかしこの星は、未知の攻撃的生命体スカブコーラルによって支配されていたのです。
我々人類は、一体何のためにこの星に帰ってきたのでしょうか。
スカブコーラルの脅威に怯えて暮らし、ひれ伏すためだったのでしょうか。今一度思い出していただきたい。
我々人類が、なぜ母星を離れなくてはならなかったのかを。間もなく、セカンド・サマー・オブ・ラブが起こります。
それは人類の殲滅を企む、スカブコーラルの最終攻撃によるものです。
もはや英雄アドロックはおらず、我々を導くはずだった賢人も失墜しました。
しかし、私は一人の軍人として、(ジ・エンドに繋がれているアネモネの目から涙が一つ落ちる。落ちた所から、ジ・エンドの目が現れ、アネモネを見る)一人の人間として、ただ指を咥えている事は出来ませんでした。
これより我々は、人類の存亡をかけて、スカブコーラルに対して反抗を企てます。作戦は必ず成功します。
そして、必ずや我らが母星、地球を取り戻します」
 デューイに、オラトリオ・ナンバーエイトを発射させるボタンが、うやうやしく差し出される。ボタンを押すデューイ。

感想:グレッグ・ベアの「ブラッド・ミュージック」を思い出しますね。しかし、地球なのね、元々ここは。
 スカブコーラルに生物が全て融合して、環境はちゃんと成り立つのか?人類、良くこんな所で生きれるな。
 スカブコーラルが環境を調整しているんだろうが。
 そういう所は今ちょうど読んでいるレムの「ソラリス」を思い出しますね。

関連サイト
『ラスト・ワールド』(奥の寄り道☆)
070-アーステイル-呼び出し中
伊達でございます!
七色スカイヴィレッジ(旧スカイフィッシュ)
蒼穹のぺうげおっと

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プラネット・ロック

「プラネット・ロック Planet Rock」交響詩篇エウレカセブン 第46話 ☆☆☆☆☆
監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインアニメーター:吉田健一 メインメカニックデザイン:河森正治 音楽:佐藤直紀 脚本:大野木寛 絵コンテ:菱田正和 演出:佐藤育郎 作画監督:柴田淳 内田信也 土岐義芸 メカ作画監督:大塚健 

 スカブコーラルの指令クラスターの位置はテンシャン山脈。
 デューイ・ノヴァク(辻谷耕史)はオペレーション・ネノカタスを始めようと言う。

 イズモ号をレベルアップさせるべく、忙しく働くトレゾアの皆様方。
 ジョブス(志村和幸)とウォズ(長島雄一)も決戦に向けての月光号のスペックアップに関して、
言い争いをしている。
 そして、ホランド(藤原啓治)は、軍の人間に黙って痛めつけられていた…。それを止めるタルホ(根谷美智子)。 「良いんだ…。これは男と男の…」「男と男って、どうしてこうバカなの!(確かに…)
確かにあたし達は、あなたの部下を殺したわ。でもそれについて謝るつもりは無い!
謝った所で済む問題じゃないから。謝ったからって、この人を殴ったからって、気は済まないでしょう?
だけどねえ、今はその事を横に置いて欲しいの。やるべき事があるのよ!」
 「その前にやるべき事がある」と軍人は又ホランドを殴ろうとする。
 タルホ、その軍人の肩を掴んでホランドから離し、「ほっんと、バカね」と言う。(同感)
 「こんな半病人みたいなのを殴って、何が楽しいのよ」タルホ、ホランドの髪の毛を掴んで、彼の染みを見せる。 「これがなんなのか、KLFライダーだったらわかるでしょう?!」軍人達に動揺が走る。
 「誰でも良いわ!こいつで出撃してみなさいよ!」とタルホはホランドが乗って戦っている機303を示す。
 「魂の半分を持ってかれるような苦しみを味わいながら、この人は戦ってるの!!」
 「止めろって」と弱弱しく言うホランドに向かって「うるさい!止めないわよ!」とタルホは言い、
「なぜだかわかる?世界が…、世界が終わるかもしれないから!デューイの思いのままにさせておくと!」

  レントン・サーストン(三瓶由布子)の熱は一向に下がらない。強い雨が降ってくる。
 心細いモーリス(根谷美智子)、メーテル(木川絵理子)、リンク(水沢史絵)はエウレカ(名塚佳織)に抱きしめてもらう。
 しかしメーテルが突然泣き声を上げ、飛びすさる。
 どうしたのと言うエウレカに「だって…だって…なんかすごく昔に、あったかくて、良い匂いに包まれてたの…」と言うメーテル。
 何かに気が付くエウレカ。「止めろよ」と言うモーリス。「それが、急に冷たくなっちゃったの…」
 「止めろってんだよ!」ハッとするメーテル。後ろを向き、肩を震わせているエウレカ。
 「ゴメンね、みんな…。私…、みんなのママを…」「ぼくらのママはママだよ」とモーリス。
 「そうだよ、ママだよ」とリンク。「ママー!」と泣き声を上げ、エウレカに抱きつくメーテル。

 ユルゲンス(小村哲生)、艦の色に文句をつける。「軍艦とはな、本来男の熱い血潮に濡れているものなんだ」
 真っ赤が良いそうだ。

 一方ホランドはチャールズとレイを殺した自分に、戦いが終わった後、
タルホとおなかの子供と暮らす資格があるのかと悩んでいた。
 そこにマシュー(中村彰男)が現れる。軍に動きがあった。
 DJ連中とリフ・ボーダー達からの情報で、ここの回線はパンクしそう。
 その情報により世界規模で軍が動き出したらしい事が判明したのだ。つまり指令クラスターが発見された。
 「やれる事をやろう。…怖がるのも悩むのも、全部終わってからにしましょう」とタルホはホランドの手を握りながら言う。

 ドミニク・ソレル(山崎樹範)にこの艦を降りる最後のチャンスを告げるユルゲンス。
 しかし彼の覚悟は変わらない。
 部屋を出ようとするユルゲンス、相変わらずドミニクのベッドを占拠するガリバー(杉山大)に気付く。
 「ちゃんとえさは食わせてるのか。ちょっと痩せた様に見えるが」とユルゲンス。
 ユルゲンスが去った後、ドミニクはアネモネの事を想う。
(おお、ドミニク、ハンサム!ガリバー、丸い!痩せてるか?)

 アネモネ(小清水亜美)はジ・エンドの前で心ここにあらずって感じで座り込んでいた。
 左手にはドミニクからもらったアネモネの花が…。

 高熱に暴れるレントン。みんなで取り押さえる。思わず涙を流すエウレカ。
 その涙がコンパク色に輝く腫れに落ち、一瞬輝きが強くなる。今度はエウレカが自分の体の不調に苦しむ。
 腕に赤い色が走り、背中が盛り上がり、緑と赤の綺麗な羽が生える。
 「ゴメンね、やっぱり私、みんなのママになれない…」「どうしてよ!ママはママだよ」とメーテル。
 「だって…、私…、みんなと違うから…」その時、強い風が吹き、テントがめくれる。テントを押さえるエウレカ。
 子供達も押さえる。モーリスがエウレカを見て笑顔を浮かべる。
 エウレカがメーテルやリンクを見ると、二人も笑顔を浮かべた。

 「移民宇宙船キボートスより信号受信。
オラトリオ・ナンバーエイト、およびグスタフ四機の制御権が、本艦に遺贈されました」
 「作戦発令から七日と五時間。時間がかかり過ぎです」
 「むしろ賢人達が施したセキュリティー・プログラムをほめるべきです。
そもそも、軌道エレベーター上のアンカーポイントから、オラトリオ・ナンバーエイトを降下させるだけで、
五日はかかるのです。
二日程度の遅れは、問題ありません。それに御覧なさい、大佐を。あんなにリラックスしていらっしゃる。
大佐は全て、見越してらっしゃるのですよ」

 ゲッコーステイトはテンシャン山脈が軍の集結ポイントである事に気付く。
 短波音声の裏に別信号を乗せて、リフボーダー達はやりとりしていた。(何の事かわかりませーん)
 法律違反である。
 「しかし無謀だな。連邦空軍の八割に当たる、1万3千隻を、たった2隻で相手にしようだなんて」とユルゲンス。

 オラトリオ・ナンバーエイト、予定高度に到達。
 それは燃える夕陽を背景にして、星のようなその威容を誇っていた。

 レントンは熱が下がり、目を覚まして、子供達の笑い声が聞こえる方に行く。
 そこには海岸の砂浜で遊ぶメーテル、リンクとそれを見守るモーリス、
そして羽を生やしたエウレカの姿があった。
 「レントン!目が覚めたの!」と明るい声で言うエウレカ。その姿にどぎまぎしているレントン。
 自分の姿が変わっている事を思い出し、顔を背けるエウレカ。しかしレントンはエウレカに駆け寄る。
 「綺麗だ。とっても綺麗だよ、エウレカ。それに、その羽、すごく似合ってる」感激し、レントンにだきつくエウレカ。 「私ね、私、レントンが好き。だからずっと一緒にいたい」「俺もだ。ずっと一緒にいよう。約束だ」
 二人の姿を見守る子供達。羽に触らせてもらうレントン。暖かい。子供達、でっかい琥珀の山を見つける。
 足跡がついている。5人、手を繋いで登る。その先にはどこかへ続く海の上の道があった。
 こんなのは昨日まで無かった。ニルヴァーシュが立ち上がり、レントン達のほうを見つめる。

 ユルゲンス達は、軍隊式に決意を新たにし、ゲッコーステイトの連中は連中らしく、作業を始める。

 いよいよ作戦の準備が整ったデューイ。
 「一万年前、地上に富をもたらすために作られたこのシステムによって、我らは地上の悪を焼き払う。
我ら人類が生き延び、この星の覇を制した時、
諸君らはこのシステムが本来の目的のために使われた事を知るであろう。もはや、我らを止めものはいない」

 ニルヴァーシュに乗り、道の先へと進むレントン達。巨大な構造物が見えてき、コンパクドライヴが反応する。

 デューイは「私に最高の踊りを見せておくれ」と薬をアネモネに差し出す。

 巨大構造物の前に、一人の若い女性が立っていた。振り返って笑顔を見せる。「お姉ちゃん!」

感想:過去の罪を背負いながら、それでも前に向かっていくのよね。そう簡単には割り切れないけれど。
 過去も大事だけれど、それ以上に今が大事。まあ、被害者はそうそう忘れる事など出来ないけれど…。
 今の世界全てに言えるよね。まあ、日本はどちらかと言うと加害者だから、大きな顔は出来ないけれど…。

関連サイト
『ラスト・ワールド』(奥の寄り道☆)
『幽☆遊☆白書』~仙水と樹の亜空間 その1
『幽☆遊☆白書』~仙水の亜空間 その2
CHEZ MOKANA
けーたんのお部屋
TURN TO SCARLET
エウレカセブン「第七の幸運をもたらす宿」
ray=out エウレカセブン
ここは全てがあり、おそらく何もない
ダイアスパー
ネコのあしあと
天国と地獄と雑文
夜鯖の無色な日々

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殺戮の町

「殺戮の町」MONSTER CHAPTER 70 ☆☆☆☆☆
原作:浦沢直樹 キャラクターデザイン・総作画監督:藤田しげる キャラクター原案:高坂希太郎 シリーズ構成:浦畑達彦 監督:小島正幸 音楽:蓜島邦明 脚本:博多正寿 絵コンテ:伊藤智彦 演出:若林漢二 作画監督:丸加奈子

 いじめられるヴィム少年(矢島晶子)。いじめっ子達は去っていく。倒れているヴィムが握った物は銃だった…。

 酒場に入るヴィム父(花輪英司)。しかしツケも払っていない彼は酒場から追い出される。
 外にいる彼の耳に、彼をバカにする声が聞こえてくる。

 コンラートの死体を見つける警官(古田信幸)。同僚も死んでいた。彼自身も撃たれ、銃を奪われる。

 ズボンのポケットから銃を取り出すヴィム父。
 それを持って酒場に戻るが、酒場いた人は皆死んでいた。

 町中に死体。その中を歩くグリマー(田中秀幸)はヴィムを見つける。少年の目の前にはいじめっ子達の死体。  自分が殺したのかと動揺する少年。グリマーは少年から銃を取り上げ、銃口の臭いを嗅ぎ、弾を調べる。

 撃たれた警官ラウファーはホテルまでなんとかたどり着く。そこにヴィムとグリマーも現れる。
 ヴィム少年は銃は撃っていなかった。老夫婦を追及するグリマー。「孫、そっくりだったんだ」(たてかべ和也)   「何?」「彼は、私達の死んだ孫そっくりだったんだ」「彼?」「彼は、私達の事を良く知っていた」
 「彼はまるで本当の孫のように」と妻(杉村理加)「彼って誰だ」
 「あなた方は、死んだ孫に手紙を書いていた。その彼に情報を送っていたわけか」とルンゲ(磯部勉)。
 「彼って誰だ!」とグリマー。「目的は私なんだろう。その彼の目的は」ホテルのオーナー(野沢那智)が言う。  「ええ」とルンゲ。「その通りです、ポッペさん」とグリマー。「いや、フランツ・ボナパルタ」とルンゲ。

 「ニナへ。君をルーエンハイムで待っている」ヨハンからのメール。
 ニナ(能登麻美子)はルーエンハイムへ行く事を決意する。

 銃声に怯えるソーセージ屋の娘(大谷育江)。ホテル・ベルクバッハにいる。
 男(勝部演之)に早くこの町から連れ出してと言う娘。しかし男は今はダメだと言う。男の行動を不審に思う娘。  男はしょっちゅう外出を繰り返し、帰ってくるたびにシャワーを浴びるのだ。
 町中火薬と血の臭いで気持ち悪いからだと男。フロントに暖かいお茶を頼んでおいたから落ち着いてと男。
 しかしフロントにいるホテルの主人は殺されていた。
 男は娘とセックスしながら言う、「大丈夫だよ、怖い事なんか無い。雨が止む頃には全て消えているさ」
 「消えるって、何が…」「全ての記憶さ」男はロベルトだった。

 ニナはギーレン(菅生隆之)と共に町に向かう。

 ルーエンハイムに着く天馬賢三(木内秀信)、さっそく警官の死体発見。
 向こうから左腹を押さえた男が歩いてくる。倒れる男。子供達だけでも助けと言いながら男は死ぬ。

 「待っていた。私はここで、ただ審判が降りるのを待っていた。死ぬ事は怖くない。
だがどう償えば良いのかわからない。ただ全てを受け入れようとここで…」
 ポッペの言葉を聞き、グリマーは言う。
 「待っていた、だと。死ぬのは怖くないだと。
あんたがやった事がどれほどの罪だったのか、人間の善悪の根幹を破壊すると言う事が、何を意味するのか…、人間の中の怪物を目覚めさせる事で、何が起きるのか。
人間は…、人間は食事をうまいと思わなければならない、休日のピクニックを楽しみにしなければいけない、
仕事が終わった後のビールがうまいとおもわなきゃいけない…、人間は…、人間は…、子供が死んだ時、
心の底から悲しいと思わなければいけない…。
 あんたを死なせやしない…、あんたを無事にこの町から連れ出し、全て公表させる…、
あんたが目覚めさせた怪物の正体を、世の中に明らかにするんだ…。それまでは、私があんたを守る」
 ルンゲは老夫婦にヨハンがいる場所を聞く。知らないと答える老夫婦。
 殺戮を指揮している人間のいる場所を聞く。
 知らないと答えかける老夫婦に、銃を突きつけ、答えを要求するルンゲ。

 テンマは町で子供を見、彼を追いかけ、隠れていた人達を見つける。林道まで連れて行くと言うテンマ。

 老夫婦はホテル・ベルクバッハに指示を出している男がいると言う。
 宝くじ夫婦が来る。宝くじ夫婦の銃を借りるルンゲ。彼はホテル・ベルクバッハに一人で行こうというのだ。
 「ああ、そうだ、グリマーさん。…一仕事終えたら、ビールをおごらせてくれ」「ええ、ぜひ…うまいビールを」

 テンマは生き残った人達を林道へと誘導していた。

感想:音楽は場を盛り上げるな、うん。いくらなんでも、こんな事にならないよね。そんな…。

ちっちゃん俳句「飲み物に 努力されたる 気遣わし」

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動物園

「動物園」BLOOD+ 第22話 ☆☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督:石井明治 音楽:Mark mancina 脚本:吉田玲子 絵コンテ:佐野隆史 演出:川崎満 作画監督:小林利充

 全員、ネガティヴである事がわかったデヴィッド(小杉十郎太)一行。小夜はポイント・オリジンにいるとの情報。 オリジンとは“動物園”こと音無小夜(喜多村英梨)が生まれた場所。
 ジョエルは懐中時計に描かれた問題の屋敷の絵をじっと見ていた。そしてそれをジョエルの日記の上に置く。

 動物園に入った小夜は、突然火事の情景が頭に浮かぶ。

 過去。ジョエル(飯田和平)に少年ハジ(進藤尚美)を紹介される小夜。

 その事を思い出した小夜。

 過去。少年ハジが持ってきたバラを拒否する小夜。赤いのを持ってきてと言う。拒否するハジ。

 ジョエルにあの子は嫌いと訴える小夜。
 靴を磨いてと言っても磨かないし、着替えを手伝えと言っても、顔を真っ赤にして部屋を出て行くと。
 それでは友達にならないとジョエル。もっとあの子の気持ちを思いやって親切にしておやりと。
 「ちょうなん(?)お前達はやがて」アンシェル(中田譲治)が現れる。
 「あなたともあろう方が、情でも移りましたかな」ニヤッと笑う。
 ジョエル、未来のジョエルが持っていたあの懐中時計を出し、そろそろ治療の時間だよと言う。
 いつもの血を体内に入れる作業の後、小夜はハジにチェロを教えてみると言う。
 しかし、うるさい小夜に
(まあ、弾き方を教える際はあれは普通かも。もちろん人によって違うが。小夜はいつもの態度が悪いからな)
ハジ反抗、弓を捨てる。
 歌と踊りなら十分仕込まれてるそうだ。(ぜひ、見たいですね。見る機会はありますでしょうか)
 それを聞いた小夜、伴奏するから見せてみろと言う。
 私の言う事を聞けないなら、ここを出て、元いた場所に帰れと。
 「わかったよ。何でもやってやるよ。夜の相手でも何でも。どうせ俺は、おまえらに買われたんだからな!」
 小夜、黙り込み、やがてハジに近づく。「わからない」ハジを抱きしめる。
 「こんな時どうすれば良い?ジョエルは私が泣くとダイジョブだよって抱きしめてくれるの。
そしたら私、少し安心する。ハジはどんな感じ?」

 ジョエルの好きな花、オレンジのゆりを取る小夜。
 そこにヤギがやって来、ハジはヤギに触りながら、小夜にこっち来てごらんよと言う。
 しかしヤギは小夜を恐れるかのように後ずさっていく。
 ここには沢山動物がいるのに、小夜の友達は一匹もいなかった。

 雨を避けて、わらを置いている小屋の中にいる小夜とハジ。
 「良かった、ハジは私の側にいてくれるんだね」と小夜。
 「生きているものは、ジョエル以外、みんな私の側に寄ってこないのかと思ってた」

 フェンシングを習う小夜。先生より強い。「私、いつか剣を手に、世界を旅するんだ」
 大人になったらここを出て、もっと広い世界を見て回るのが夢と小夜。「その時は、ハジも一緒だからね」
 嬉しそうなハジ。ハジにもフェンシングを教える小夜。

 今の姿のハジ。チェロが小夜よりうまくなる。弓で指に傷をつける小夜。しかし傷はみるみる治っていく。

 ハジは小夜の姿が変わらない事、傷がすぐ治る事についての疑問をジョエルに投げる。
 下男達から血を抜くのも小夜のため。小夜が生きるためには血が必要。
 あの子がなぜそうなのかはジョエルにもわからない。

 ジョエルの誕生日に、ジョエルの好きな赤い百合を贈りたいと崖をおりようとする小夜。
 崖に咲いている百合が一番赤いのだ。危ないと止めるハジ。ハジ、代わりに取りに行く事になる。
 ハジ、崖から落ちる。小夜、大量に血を流しているハジに、自分の血を飲ませる。
 異常な反応を見せるハジの体。そして静かになる。心臓は動いていない。小夜、屋敷まで走っていって…。

 炎に包まれる屋敷。その前に立つ小夜、ハジ。

 小夜、あの時折見える光景の自分が全部自分である事を理解する。ロシア、ヴェトナム。
 そして、例の懐中時計を手に倒れているジョエル。生きている者は誰もいない炎に包まれた屋敷。

 血に汚れた口元を微笑ませている少女、炎の明かりに照らされている。小夜そっくりの口元。
 あの何度も見た光景。バラに覆われた石の廊下を走る小夜。錠前が落ちる。壊れかけた感じの塔。
 そこから聞こえる歌声。その歌声の主に向かって、友達になりましょうと下から呼びかける小夜。
 青いバラが落ちてくる。

 あの歌声の持ち主がディーヴァである事を小夜は悟る。「私の妹」
 「そう、あなたとディーヴァは、血の繋がった家族。そして私達の母でもあり、恋人でもある」
 ソロモン(辻谷耕史)が登場する。

 感想:くっ、アンシェル兄さんが何と言ったか良く分からない…。そうか、この頃からいたのかアンシェル兄さん。 ディーヴァのシュヴァリエになったのは自分の意思か。まあ、彼女もその気にならなきゃダメだろうが。
 なんで、ハジがディーヴァノ花婿なんだ。つまりシュヴァリエと契っても、子は出来んが、ハジとなら出来るのか。 で、その子って、どんな感じの子になるの。ハジ、全然道に外れたシュヴァリエじゃないじゃん。
 アンシェルの嘘つき!小夜、自分がみるみる傷が治るから、人の危険も無関心なのね。
 どっから小夜とディーヴァを見つけてきたんだ、初代ジョエルは。

BLOOD+ 01
桂 明日香著 / Production I.G原作 / Aniplex原作
角川書店 (2005.12)
通常24時間以内に発送します。

ちっちゃん俳句「緑色や 変化するのは 痛めつけ」

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すっぱいブドウ

「すっぱいブドウ」BLOOD+ 第21話 ☆☆☆☆☆
監督:シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:砂山蔵澄 絵コンテ・演出:佐山聖子 作画監督:小谷杏子

 デスマスとゲスタクが死んだ。残っているのはここにいる8人だけ。
 二人の死を冷静に言うモーゼス(矢薙直樹)に激昂するカルマン(野島健児)。「静かにしてくれないか」
 ギー(福山潤)の声が響く。「見てごらんよ。こんなにも、月の光が美しい夜なんだ。台無しにしないで欲しいな」 ギイに腹を立て、何かを言い募ろうとするカルマンだったが、モーゼスが止める。
 イレーヌ(豊口めぐみ)が探索を開始したのだ。
 彼女は目標が南にいる事を告げる。(血が近いゆえに、存在がわかるのか?)シフ達、南へと移動を始める。   「急げよ」とモーゼスが廃墟の上に立つギーに声をかけ、去る。
 「急ぐさ。そうしなければ僕は、次の満月を見る事が出来ないからね」

 ヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)と電話で会話しているソロモン(辻谷耕史)。
 アイスランドのキルベドはもぬけの殻だったそうだ。キルベドのスポンサーはゴールドスミスだった。
 遺伝子操作によるクローニングの実験をしていたらしい。
 ここが閉鎖される直前、何らかの事故を起こしたそうだが、
運び出された死体には血が一滴も残っていなかった。
 やったのはおそらく、例のパリで回収した連中。ソロモンは捜査を打ち切らせる。

 一方、我が愛しの岡村昭宏(伊藤健太郎 キャー、あーくんよ、あーくん!うふふふふ)と謝花真央(小清水亜美)の珍道中は、ブドウ畑の真ん中で頓挫していた。
 オンボロ車がとうとう故障したのだ。
 5000万お持ちのお嬢が、安物のオンボロの車を購入する事を決めたのだ。
(五千万たって、使い方によってはあっと言う間に無くなるからね。
でも、こうなってみると、ちゃんとした中古の日本車を買ったほうが良かったな…)
 可愛くて安かったから、このオンボロ車に決めたらしい。(確かに可愛い。フランスの車よね)
 で、いつものように岡村は一服しようとするが、お嬢に止められる。(頑張れ、お嬢!応援してるよ)
 いつになったらカイに会えるんだかと落ち込むお嬢。一番臭そうだったサンクフレッシュもダメ。
 で、今はシャトー・デュエルに向かう途中。
 岡村は畑があるなら、農家もあるだろうと水をもらいに、(ついでに一服しにに違いない)出かける。
 居残りのお嬢はカイ(吉野裕行)の夢を見る。そんな時、車のクラクション。
 ソロモンが乗った車が、岡村達の車が道を占拠しているせいで、通れないでいたのだ。
 ソロモンに事情を説明するお嬢。
(きっと英語で話したのよ。お嬢様だから、フランス語も出来るのかも。
もう、ヴェトナムで孤児達と自由に話せた時点で、言葉の問題は無視。きっと、あの子達も英語ペラペラなのよ。
そういう教育を受けているのよ!)
 ソロモン、斜めの土手に車を走らせ、先を急ぐ。“アンシェル兄さん、なぜあんな者を…。やはり”
 シフの事を思い出し、顔をしかめるソロモン。ソロモンの顔をどっかで見たようなと思うお嬢。
 そこにあーくんがバケツを持ってやってくる。
 お嬢、「あっ!」と大きな声を出し、驚いた岡村、バケツを落として、水をすっかりこぼしてしまう。
 顔を上げた岡村が見たものは、車からぶらぶら出ている女子高生の脚だった。(まあ、色気は無いが…)
 お嬢、カバンの中を捜して、さっきの男がサンクフレシュのCEOである事を知る。

 ようやく、通称動物園のある村に着く音無小夜(喜多村英梨)とハジ(小西克幸)。小夜は倒れる。
 ハジは自分の血を小夜に飲ませようとするが、彼女は拒否する。

 一方、珍道中組みはワイナリーに着く。ワインをご馳走しようと主人が、グラスを差し出す。
 お嬢がグラスを取る前に、すばやくそのグラスを取り、ワインを飲み干す岡村。
 「おまえ、未成年だろ」(日本ではダメですね。フランスは大丈夫そうな…)
 岡村、シャトー・デュエル1967の事を聞く。
 その間に、怪しい動きを見せる真央様、 ボトルとグラスをこっそり取り、岡村の後ろの方に移動していく。
 主人も岡村もそれには気付かず、話しに専念。
 あの年は、雨が多くて出来が悪かったんだが、それをサンクフレシュが全て買ってくれたのだ。
 岡村、真央がサンクフレシュのCEOを見たという話しを思い出し、後ろを振り向いて聞く。
 その時、真央はお嬢様としてははしたなくも(まあ、組のお嬢様だが…)、お腿にボトルを挟んで、
栓を抜こうと奮闘努力していたのだが、岡村がこっちを見ている事に気付き、可愛い子ぶっり子して誤魔化す。
 しかし、考えに集中の岡村、お嬢の奮闘努力に気付かず、
「て事は、やっぱりここがドンピシャッって事だな」と言う。
 しかし、お嬢様、賢くも、ラベルの絵とここが違う事に気付く。引っ越したのだ。前は丘の向こうにあった。
 ジョエル・ゴルトシュミットと言う大金持ちの土地で、ラベルの城も彼の物。
 大きな火事があって、そこにいた人全員死んでしまった。
 土地を売りに出しても、怖がって買い手がつかず、屋敷の周りは昔のまま。百年以上も前の話。
 火事ぐらいで全員死ぬかなと疑問を口にする岡村。それを聞いて、もう一つの話をする主。
 火事が起こる前に屋敷の連中は全員血を吸い尽くされて殺されていたと。主はお爺さんの体験談を話す。
 屋敷の焼け跡から歌が聞こえると言うので、お爺さん達が行ってみたら、青いバラを持った少女がいたそうだ。

 夜道を動物園へ向かって歩く小夜達。小夜は長い間血を与えられていないので、ともすると倒れそうになった。 そんな時シフ達が現れる。
 赤い盾かと言う小夜に「我らはシフ。限りあるもの」とモーゼスは言い、彼らは大きな刃の武器とか、
重さで攻撃するものとか怖い感じの物を出す。
 「貴様の血を、貰い受ける!」とカルマンが刃を小夜の方に向けながら言う。
 ハジが小夜を抱っこしながら高く飛び、攻撃をかわす。そのまま、小夜を抱きながら逃げるハジ。追うシフ達。
 しかし、ギーとイレーヌは別の所にいて、戦いに加わっていなかった。「戦わないの、イレーヌ」「あなたは?」
 「人を傷つけなければ生きていけない、罪深い生き物なんだ、僕達は」「わかってる。けど…」
 「日々の糧を得るために、他の命を奪う。自然な事だ。
それに…、この呪われた体を清めるには、特別な血が必要なんだ」
 「だけど、こんな事…!」ギーの方に顔を向けるイレーヌ。「ギー…、あなた…」
 ギーの右腕は赤く光る斑点に覆われていた。腕が露わになっていた事に気付き、急いで隠すギー。
 ギー、イレーヌの前から去る。
 一方、ハジは小夜を樹の穴に隠し、シフ達と戦うために、彼らの方に向かっていった。
 ハジは、小夜に短剣を残していった。超人同士の戦い。ギーは小夜がいない事を気付き、小夜を捜しに行く。
 ギーが小夜を捜しに行った事に気付き、ギイを追おうとするハジ。
 しかし多勢に無勢で、(それにおそらく栄養も足りないね、ハジ)、体を貫かれてしまう。
 しかし、体を貫かれながらも、ハジはその体で、小夜に近づこうとするギイを止める。
 ハジは手負いだが、ギイも体の不調を抱えていた。もう時間が無いギーはハジを樹に縫いとめる事に成功する。 「君にはわからないだろうね、闇の中でしか生きられない、僕達の苦しみなんて。
君と僕の違いなど、たった一つの事なのに。僕に足りないのは、特別な血」
 ギイ、ハジの首筋に牙を沈める。ハジの血を吸った後、自分の右腕を見るギイ。
 その赤い斑点と傷はソーンと呼ばれているらしい。それは前の満月の夜からだった。
 ハジを気にして、穴から出てきた小夜をイレーヌが襲う。自分の血を付けた短剣をイレーヌに向ける小夜。
 「知ってるわ、あなたの血は、翼手に絶望をもたらす物だって。でも私達は、あなたの血を恐れない」
 「あなたの血こそ、僕達の希望かもしれないのだから」とギー。
 ギーの顔に亀裂が走り、そこから赤い光が見える。
 「シュヴァリエの血では、烙印を清める事は出来ない。そういう事さ」
 ならばと小夜を傷つけようとするカルマンだったが、朝の光が差してくる。シフ達は去っていく。
 倒れて、気を失う小夜。
 それを見て、自分を貫いている槍に体を通して、何とか樹から自由になるハジ。(痛々しいが、便利な体だ)
 ハジは気を失っている小夜の唇に、自分の血を流し込む。気が付いた小夜はハジに「ごめんね」と言う。

 石の台に横たわるギーを囲むシフ達。ソーンが顔を覆っている。
 シュヴァリエの血では浄化されないと証明出来ただけでも満足だとギー。
 「ただ…、いつか…、日の光の…下を…、どうどうと…歩きたかった……」シフ達はギーから離れる。
 「せめて最後に、日の光を浴びてくれ…、ギー…」とモーゼス。ギーの体は日の光を浴びて燃え上がる。

感想:ああ、毎回あーくんとお嬢の珍道中を見たいなあ。楽しいよ。ルイス共々なごみ系。
 こういう場合、反発しあいながらも、恋が始まるもんだが、まあ、二人の場合、それは無いな。
 お嬢は組のお方だし。お嬢にとってはあのカイの方が、あーくんより断然カッコよかろう。
 私なんか、あーくんを思い出してはニマニマしているのに…。(実話である…)
 ああ、もちろんこの回は珍道中より、シフの悲哀とその戦闘シーンが目玉だが、
あーくんの方が私を興奮させるのである。
 シフってアンシェルが作ったの?何のために?対小夜用武器か?
 すっぱいブドウって、シャトー・デュエル1967とシフ達に与えられて偽りの希望の事かな。
 おそらく小夜の血でも彼らは変わらないのではないだろうか。その考えを吹き込んだのはアンシェル。
 違うか。

BLOOD+ 01
桂 明日香著 / Production I.G原作 / Aniplex原作
角川書店 (2005.12)
通常24時間以内に発送します。

関連サイト
(それでも)好きなんだからしょうがない
ぐるりうぇぶ
Anime速報.com
LIV-徒然なるままに(旧)
農家の嫁の日記
シチュー鍋の中の混沌
せいぞんかくにん
ばんごはん備忘録
豊饒記~サイタマ覇道の記録-発動篇-
夢見る乙女たちの夢が醒めないように

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ドント・ユー・ウォント・ミー

「ドント・ユー・ウォント・ミー Don't You Want Me?」交響詩篇エウレカセブン 第45話 ☆☆☆☆☆
監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインアニメーター:吉田健一 メインメカニックデザイン:河森正治 音楽:佐藤直紀 脚本:野村祐一 絵コンテ・作画監督:桑名郁朗 演出:小松田大全 作画監督:小林勝利 

 地上から発進していくAFX(たぶん…)。それを見つめる二人のリフライダー。
 その腰にはレントンとエウレカの表紙の「ray=out」が挟まっていた。
 背景ではラジオの声(柴本浩行)が聞こえている。
 「“ray=out”最新号、巻頭特集、みんなも読んだと思う。軍に接収されたリフスポットは53。
しかも奴らはスポットだけじゃない、俺達から波を、源である大地そのものを奪おうとしている」

 一方大気圏外ではホランド(藤原啓治)が体を痛めつけながら、AFXを撃ち落していた。
 その傍らではもちろん月光号も戦っていた。
 「ヴォダラクの高僧ノルブとドクター・ベアの対談。世界は今、とんでもない事に巻き込まれようとしている」

 リフショップ。「なあ、マジなのか、短波が言ってる事って?」と客(山口登)が言う。
 ウーノ店主(鈴木勝美)、「ray=out」最新刊を仲間の連中と回して読んでくれと渡す。
 「傍観してる場合じゃない。俺達にもあるんじゃないか、何か出来ることが」と短波。店主、空を見上げる。
 上空では何かが光っていた。

 イズモ艦の自分の部屋で苦悩するドミニク・ソレル(山崎樹範)。
 そこに入ってくるユルゲンス(小村哲生)、ドミニクの真実を見据えなければと言う言葉を受け、
「ray=out」に書かれている事が本当かどうか確かめてみんとなと言うような事を言う。
 ゲッコーステイトをつぶすのはその後で良いだろうと。
 艦長、ドミニクと共にドクター・ベアの話を聞きたいと月光号に連絡を取る。
 それを聞いたケンゴー(大木民夫)、「奴は信用出来る男だ」と言う。
(男の中の男は男の中の男を分かるんだよなあ)
 「知ってる人間か?」とハップ(山口太郎)に聞かれ、
「一度やいばを交えれば、その位は分かる!」と言い切る。
 イズモ艦の副長(木川絵理子)は艦長の身を心配するが、
「1時間して連絡が無かったら、部隊に攻撃を命じて構わん」と言葉を残して、ドミニクと一緒に艦を出て行く。
 グレッグ(銀河万丈)、ミーシャを膝に抱えて、カートで現れる。
 「何度も説明するの、飽きちゃった」とDVD(ROM?)を渡す。

 逃げるエウレカ(名塚佳織)。追うレントン(三瓶由布子)達。つまずいて倒れるエウレカ。
 立ち止まるメーテル(木川絵理子)、リンク(水沢史絵)。
 モーリス(根谷美智子)、駆け寄ろうとするが、エウレカのコンパクの光に浸食された体を見ると、
立ち止まってしまう。
 しかしレントンはためらわずに、エウレカの側に行く。自分の体の状態を嘆くエウレカを見て、
レントンは土を彼女のコンパクに光る部分に塗る、腫れが引くかもしれないと。
 モーリス、それを見て、顔を歪めてその場を去る。「私、みんなと一緒じゃないんだよ!違う生き物なんだよ!」
 その悲痛な叫びにレントンの土を塗る手が止まる。
 レントン、悔しさに涙を流し、自分の左腕を石で痛めつけ始める、左腕が腫れれば一緒だと。
(気持ちは有難いですが、体が可哀想です。春琴抄みたいなものか…。
でも、体が知らない所で頑張ってる事を知ってるので、無闇に体を痛めつけるのは嫌い)
 止めるエウレカ。
 「約束しただろ…、ずっと側にいるって…、俺が守るって…。
だから、笑ってよ…笑って良いんだって…エウレカ…」
 「…バカ…」寄り添い、見つめ合う二人。檄鉄を起こす音が…。「離れろよ」モーリスがライフル銃を持っていた。 「ママから離れろって言ってるんだ、レントン!」
 モーリスにダメとエウレカが言うが、「どうしてだよ」とモーリスは答える、
「どうしてママはレントンなんか…、ずるいよ…。忘れてないよね、だってママは、本当のママを殺したくせに!」(そうよね、モーリスの歳なら覚えている可能性高いよね。メーテルはどうかな。リンクは小さ過ぎ…)
 その時の事を思い出すエウレカ。
 「取り上げたくせに!もう僕達にはママしかいないのに!一人だけ逃げ出そうなんて…ずるいよ、ママ…。
勝手に僕じゃない奴を好きにならないでよ…。僕だけ見てよ…、もっと見てよ…!
地球概論だって全部読めるんだよ。くだものだって一杯取れるよ…。
レントンなんかよりずっと役に立つんだよう…!」
 モーリス、涙を流している。
(自分はあの姿のエウレカを見て躊躇したのに、レントンは躊躇しなかったから、負けたと感じたんだろう)
 「モーリス…」とレントンが何か話しかけようとすると、
「おまえのせいだろ!お前が来たから、ママはこんな体になったんだろ、変わっちゃったんだろう!」
 モーリス、銃口をレントンに向けて、「戻せよ、全部元に戻してよ!」エウレカ、レントンをかばう。
 エウレカ、肩をはだくと、コンパクの光は胸にまで浸食していた。モーリス、ハッとする。
 「こんな体のママは嫌い?ママの笑った顔が、本当のママの命を奪ったのに、笑ってる私が嫌い?
ママは、何があっても、もしあなたが私を嫌いになっても、…モーリスが好き。
だからモーリスには、ママみたいな思いをして欲しくない」
 モーリス、銃を下ろす。「ママ…」
 エウレカ、モーリスを抱き寄せ、言う、「ありがとう」エウレカに抱きつき、号泣するモーリス。
 それを見ていたメーテル、リンクも号泣している。二人ともママに抱きつく。
 レントン、チャールズの銃を取り、
「モーリスの時代には、俺やママが経験したみたいな、悲しい出来事はきっと無くなる。
頑張るよ、俺もママとおんなじくらい、モーリスが、みんなが好きだから。(それは嘘だな)
笑いながら話がしたいから。だからこの銃はこんなふうに使っちゃいけないんだ。でしょう、チャールズさん」
 空を見上げるレントン。(もちろん、チャールズの銃は愛する人を守るために使う物です!)

 副長に連絡が入る。これから送る映像を当艦、及び艦隊各班、KLFにも全機リンクしろとの事。
 オレンジによる抗体コーラリアンの発生、スカヴコーラルの休眠状態、くだんの限界、
スカヴコーラルが目覚めると空が裂ける、オレンジで攻撃するとスカヴコーラルは目覚めるが、
くだんの限界で物理宇宙が終わる前に、
軍ではなくデューイがスカヴコーラルを殲滅しようとしているといった様な事が、イズモ艦隊の皆に教えられる。
 「道は二つだ。この星を、人々を守るために立つか、黙って飲み込み、見過ごすか」とユルゲンス。
 「いえ、道は一つです」とドミニク。「だな」とドミニクの方を向き言うユルゲンス。
 ユルゲンスはゲッコーステイトと共闘することを宣言する。しかし、真実を知っても、割り切れないのが人の心。
 ゲッコーステイトは軍人を殺しているのだ。
 月光号に向かって発砲する者が現れ、それを止めようとする者も現れる。
 ユルゲンスの言葉が艦隊に響く、
「本当に沢山の命が奪われた。仲間、家族、恋人を失った者も大勢いるだろう。だからこそ思って欲しい。
彼らはなぜその命を散らさねばならなかったのか。見据えて欲しい。
ここに生き立つ我々が今、何と立ち向かうべきなのかを」
 月光号の面々の前ではドミニクが力説していた。「この星を、人類を守るために!」
 「おい、虫唾が走るんだよ、そんなお利口ちゃんの話は!」とホランド。「愛する、人がいます」驚く皆。
 「いえ、自分が勝手に…。その人は、わたしの事なんて。(ただのサンドバックとしか思っていず…)でも…!」
 テレパシー能力でもあるのか、ドミニクの言葉に反応するかのように、
占拠していたベッドから降りるガリバー(杉山大)。
 「それでも構わないんです。私は、彼女をこれ以上苦しめたくない。救いたいんです、ジ・エンドのライダーを。
僕はアネモネを守りたいんです!!」
 顔を赤らめながら言うドミニク。
 ユルゲンスの艦隊の皆への言葉、内輪もめのためか、ユルゲンスの頭から一筋血が流れている。
 「これは地位や名誉のための戦いではない。
この星に生きる人々を、愛する者を守るため、私とドミニク特務大尉とが、個で挑む戦いだ。
賛同出来ない者は隊を抜けて構わない。司令部に戻り通報するのも良いだろう。立ちはだかるは万の数の敵だ。それでも、この世界を守るため、共に立ち上がろうと言う者には心より感謝する。
去る者は、いつか又必ずこの星の上で会おう」

 ドミニク達についての報告をアゲハ隊から受け、
「役に立たないだけならまだ可愛げもあるが…、造反とは…」とデューイ・ノヴァク(辻谷耕史)。
 「いかがなさいますか?」と聞かれ、「やらせておけば良い。今更何が出来る」と答える。
 「それより、あれはまだ使えそうか」
 あれ(小清水亜美)はドミニクの事を聞き、「ふーん、逃げたんだ、あいつ。逃げちゃったんだ…」
 狂ったように笑い、その様子を見て呆れるアゲハ隊。アネモネ、涙を流している。それを見つめるジ・エンド。

 「イズモ艦、マリア・シュナイダー以下88名、及びカムイ、クリコマ、ユルゲンス隊に志願いたします」
 「さあて、忙しくなるぞ」と艦長、煙草を取り出し吸おうとすると、「艦長」と副長に呼びかけられる。
 「ここは禁煙です」(煙草の煙は精密機器に悪いからな)
 一方、月光号では
「分かるでしょう!分かってくださいよ!お願いしますよ!ぼ、僕何か間違った事言ってますか!?」
とドミニクが逆切れ気味。
 月光号の面々はなぜか皆笑っているのだ。
 「おい、こんな所にもう一人いたぞ。どっかの誰かさんみてえな奴がよ」とホランド。
 「うん、そっくり」とギジェット(水沢史絵)。「久しく忘れていた感覚だな」とハップ。
 「ほんと。男前なのにねえ」とタルホ(根谷美智子)。
 赤くなり、「ぼ、僕はその…」とキャップの庇を下にかしげ、顔を隠すドミニク。
 「覚悟しろよ。半端じゃねえぞ」とホランド。うなずくドミニク。

 一方、約束の地。モーリス、レントン同様に石で左腕を打ちつけてみるが、やっぱ痛い。
 とても出来ない。(しなくて良いしね…)テントの布を開け、そっと外のレントンとエウレカを覗く。朝日が昇る。
 眠っていたエウレカを起こすメーテルとリンク。くだものを一杯取ってきた。
 モーリス、仏頂面でレントンにくだものを差し出す。顔を赤く染め、横を向くモーリス。
 レントン、くだものを取ろうとするが、その手が空を切る。レントン、脂汗を流しながら、そのまま倒れる。

感想:男!ユルゲンス節炸裂!まあ、ケンゴーの方がより男だと思うが、カッコよかったね、ユルゲンス!
 最初見た時はこんなカッコイイキャラとは思わなかったよ。
 まあ、ガリバーと格闘している当たりから好きになったんだな。ガリバーにも声優がいるのよね。
 まあ、「ピカピカ」とか、「ピカチュウ!」とか言わない動物にも、
「ヒン」としか言わない動物にも立派な声優がいるんだから…、ガリバーにだって…。
 やっとレントンの対としてのドミニクが現れましたね。
 レントン、エウレカの見た目になんか左右されないで、えらい!
(まあ、私も左右されないとは思うが…。伝染病だったら、怖気づくが…、伝染病じゃ無いし…)
 そうよね、経験を考えると、モーリス複雑よね。メーテルはどうなんだ?
 リンクははっきりとは覚えていないだろうが…。

交響詩篇エウレカセブン 3
BONES原作 / 片岡 人生漫画 / 近藤 一馬漫画
角川書店 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。

関連サイト
~澄神静慮具在筆端~
『幽☆遊☆白書』~仙水と樹の亜空間~
夢の旅人
エウレカセブン「第七の幸運をもたらす宿」
エウレカセブンみて思い出したこtなどなど
夜鯖の無職な日々

ちっちゃん俳句「手掛かりや 寄り道したら 死体かも」

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イッツ・オール・イン・ザ・マインド

「イッツ・オール・イン・ザ・マインド It's All In The Mind」交響詩篇エウレカセブン 第44話 ☆☆☆☆
監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインアニメーター:吉田健一 メインメカニックデザイン:河森正治 音楽:佐藤直紀 脚本:菅正太郎 絵コンテ:寺東克己 演出:作画監督:伊藤秀樹 

 ホランド(藤原啓治)は点滴を受けていた。しかし彼はベッドで休んでいる暇は無いと、戦いに行きたがる。
 突然気を失うホランド。
 リミッターを設ける以前のLFOには神経系統の覚醒を高める薬物と搭乗後の睡眠を強制的に促す薬物の2種類があらかじめ必要とされていた。
 だから彼は突然眠ったのだ。このままだとホランドは死ぬ。けれどAFXは撃ち落さなければならない。
 タルホ(根谷美智子)はホランドが死ぬ率が高い事を知りながら送り出さなければならなかった。

 ワルサワは内戦が終わって10年以上経過すると言うのに、まだ廃墟のままだった。
 急に車を止めさせるユルゲンス(小村哲生)。雨の中、一人車を降り壊れた家の前で佇む。
 ユルゲンスはこの街の出身で、ここで奥さんと娘さんの二人を亡くしていた。
 「だから何だ」とドミニク・ソレル(山崎樹範)、車の警笛を鳴らす。戻ってくるユルゲンス。
 「戦争で家族を失ったのが自分だけだと思ってるのか」とドミニク、
「苦しんでるのは貴様だけじゃない。貴様だけじゃ…」

 一方レントン・サーストン(三瓶由布子)達は何をすればいいか分からず、行き詰まっていた。
 今いるのはアフリカ当たりではないかとレントン。
 「どこだって一緒だよ。どうせここから一生出られないんだ」とモーリス(根谷美智子)。
 何とかなるさと言うレントンにいい加減な事を言うなと怒るモーリス。
 そんな彼等の所に嬉しそうに駆け寄ってくるメーテル(木川絵理子)とリンク(水沢史絵)、
食べ物を見つけてきたのだ。(単純な方がこういう時は強いな)
 レントンに食べ物がある場所に行こうと言うメーテル、モーリスも誘うが、彼は無視する。
 モーリス、メーテルがせっかく彼の膝に残していった食べ物を海に投げ捨てる。(ああ、もったいない…)
 「ママ…」膝を抱えるモーリス。

 目的の建物に着くドミニク達。そこでノヴァク財団のデッカード(辻村真人)に迎えられる。
 一度どこかでお会いしましたかとドミニクが聞くと、あれをお届けに上がった時に一度とデッカード。
 連れられて入った部屋には子供の絶望病の患者達。どこから送られてきたとユルゲンス。
 それには答えないデッカード、もっともこの街でしたら検体の確保には事欠きませんのでと言うデッカード、
「ご存知でしょ、この街の別名を…。ワルサワ、通称ジョイ・ディヴィジョン。
将校クラスのあなたがたなら分かるはずだ」
 次のアネモネを待たせていると別の部屋に案内するデッカード。

 皆でメーテル達が獲ってきたくだものを食べた後、一人みんなの輪から離れようとするエウレカ(名塚佳織)。
 レントンが彼女を止め、自分に不満があるなら言ってよと言うが、不満は無いとエウレカ。
 レントン、エウレカに近づき、肩に手を置くが、「触らないで!」と過剰に反応するエウレカ、
「ごめん」と言って去っていく。
 エウレカを追いかけるモーリス。モーリスに「付いて来ないで」と言うエウレカ。

 目を一杯に見開いているアネモネ予備軍の、なぜかエウレカそっくりの少女達、機械につながれ、
意識は無いように見える。
 「ご満足いただけましたか。我々の整形技術も前回に比べ格段に向上しましてねえ。
骨格の整形はもちろん、表情筋の活動を最小限に押さえる事で、より本物に近づけることが出来ました」
 最終検査をするデッカード達。アネモネを出荷した時に比べてまだレベルは低いと言う。
 デューイに至急三体用意しろと言われたのだ。最終検査に苦しんでいるような少女達。
 「やはり前回のあれは特別でしたなあ。薬物耐性も強く、ゾーンへの依存度も極めて高かった。
通常覚醒作用の高い薬物を投与する事により、一時的に現実へ引き戻す事が出来ますが、
その意味においてもあれは特別だった。あれがこの街で発見されたのも含めて」
 機械が警告を発する。検査はうまく行かず、全員死亡。ドミニク、トイレで吐く。
 帰りの車で、自分も戦争で家族を失った事を告白するドミニク。
 「一人で生きる事のつらさは、誰よりも知ってるつもりでした。
だからこそアネモネを、あの子を支えていたかった。
薬物が、彼女の肉体と精神を蝕むと、分かっていながら、彼女が望むがままに…、私は…、私は…
彼女の代わりを見つける事で、彼女を今の生活から救い出す事が出来る…。
しかし、そのために他の誰かを選ぶ事など…、私には…!」
 嗚咽するドミニクの膝に、ユルゲンスはレントンとエウレカの表紙の「ray=out」を投げる。「これは?」
 「そこに書かれている事は本当か。
抗体コーラリアンの出現、物理宇宙の崩壊、全ては大佐の計画にあらかじめ組み込まれた事なのか。
…罪も無い人民を巻き込むと知った上で…!」
 何も答えられないドミニク。「そうか…」ユルゲンス、窓の外を見る。そこには壊れたままのブランコがあった。

 ホランドが何かあったら使えと言った物を取り出してみるレントン。
 それはチャールズのライフル銃だった。
(と分かったような事を書いている私だが、もちろん他のブログを読んで知った事。
チャールズとレイの最後の回あたりは、レントン嫌いが最高潮に達していて、書く気にならず、
書かないと覚えないんだよなあ、私の脳は…。書いても忘れるが…)
 その時、メーテルがレントンを呼ぶ。
 「ママが…、ママが…」エウレカがいなくなっていた。モーリスがエウレカを捜して森に入る。
 レントンも追いかける。森にはコンパク色に輝くエウレカがいた。その姿を見て驚くレントン達。
 涙を流し、森の奥に走っていくエウレカ。リンク、メーテルが追いかける。

 連邦指令本部よりトレゾア技研に向かえとの命令がユルゲンスに下る。
 技研がゲッコーステイトのメンバーを匿っているから。
 ゲッコーステイトのメンバーとトレゾアの研究員を拘束せよとの命令。
 デューイの命令書を握りつぶすドミニク。“僕は決めたよ。アネモネ”

感想:エウレカに顔立ちも似せた方が良いのか。
 まあ、エウレカでないとタイプ0は動かせないし、タイプ0のそっくりさんのジ・エンドも動かせない。
 しかしそれだけかな。
 コーラリアンに近いアネモネをゾーンの向こうに送って、どうなると思っていたのだろう、デューイは。
 絶望病はトラパーの影響でなるのかな。コーラリアンと近い存在になるのか。そういう存在をエウレカに改造。
 アネモネも絶望病だったのか…。

交響詩篇エウレカセブン 3
BONES原作 / 片岡 人生漫画 / 近藤 一馬漫画
角川書店 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。

関連サイト
師匠の不定期日記
きゃんずぶろぐ
エウレカセブン「第七の幸運をもたらす宿」
ray=out エウレカセブン
ここは全てがあり、おそらく何もない
そらまめ別館
七色スカイヴィレッジ(旧スカイフィッシュ)

ちっちゃん俳句「抗体に するつもりなの 面白い」

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シュヴァリエ

「シュヴァリエ」BLOOD+ 第20話 ☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 演出:松本淳 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:櫻井圭記 絵コンテ・演出:島崎奈々子 作画監督:飯田宏義 

 パリ、凱旋門。そこに通じる大通りを走る高級車。その後ろのシートに硬い表情で座っているジェイムズ。
 窓からエッフェル塔が見える。飛行場(?)の歩く歩道。
 そこにアリアを聴きながら、音楽に身をゆだねているネイサンがいる。
 超超高層ビルの上の部屋からエッフェル塔を見下ろしているソロモン。

 デルタ67の実験体達が沢山収容されている建物。
 ヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)は眼鏡の部下にアイスランドに一緒に行く事になったと言う。
 フェイズ2の報告書を完成させてから行きたかったと部下。
 行くまでに完成させれば良いと飴男、緑の包み紙の飴を口に入れる。
 ヴェトナムと比較してゾアントロピーの発症率が30パーセントも減少してるそうだ。
 発症した不良品の処分の目処はついてるのかいと飴男、緑包み紙の飴を一旦部下に差出し、
彼が取ろうとすると、やらないという意地悪をしながら言う。
 しかしマウスを殺せるのはサムライマン(女なんだが…)だけ。その時サイレンが鳴る。侵入者だ。
 扉が簡単に切られ、二人のシフが入ってくる。翼手の頭を切り落とし、その首に噛り付くシフ。
 しかし期待した変化は無かった。「やはりシュヴァリエか…」二人、ガラス天井を破って外に出て行く。

 デヴィッド(小杉十郎太)達は赤い盾本部の豪華客船(?)に到着。彼らは隔離される。
 エリザベータが全裸死体で発見されたと伝えるジョエル。
 発見されたのはエカテリンブルグから東に300キロ程の線路際。死亡推定日時は十日以上前。
 けれど最後にエリザベータの動向が確認されたのはホテルにチェックインした一週間前。
 「これが何を意味しているか、わかるだろう」とジョエル(石田彰)、懐中時計を見ながら言う。
 リーザはシベリア鉄道内で途中から何者かとすりかわっていた。それが出来るのは、シュヴァリエ。
 デヴィッド達は72時間、検査される。

 ラジオのニュースで6名の死亡者を出した米軍原子力空母で起きた爆発事故は乗組員の操作ミスによるものと発表されたと言っている。
 音無小夜(喜多村英梨)とハジ(小西克幸)、豚を運ぶトラックに便乗させてもらっている。
 「運転手から頂いた物です」と小夜にレタス(?)とチーズを挟んだパンを差し出すハジだが、
あの大食らいの小夜がなんと首を振って食べようとしない。
 「もう三日、何も摂取していない。栄養の補給は欠かさない方が良い。いつ翼手に襲われるか」
(そうですよ、いざとなると、役立たずになりますよ)
 「襲ってこないよ。だって私はあの人たち、翼手の仲間なんでしょう」とすねたように言う小夜。
(BLOOD+占いで小夜と出た私ですが、すねてても食べるな私は)
 「どうして黙っていたの」とハジを責める小夜。「小夜は、彼らとは違う」
 「なぐさめなんていらない!リーザさんは…あのシュヴァリエは言ってた…私が翼手だって…。翼手って何!?私ってなんなの?」
 「それは…あなたが…」
 「私が思い出さなきゃいけないんでしょう。わかってる。わかってるってば!だから行くんじゃない、動物園へ!
もう、私は一人で良い…」

 大きな化石が二体展示してある、大きな温室。床には進化の体系のようなのが彫られている。
 時間通りにジェイムズ(大川透)が来る。
 ネイサンは?と聞くジェイムズに相変わらず連絡はと続けようとするソロモン(辻谷耕史)だったが、
「ハ~イ!」と上から声が…。
 ギリシャ式柱の上にネイサン(藤原啓治)が座っていた。降りてきてジェイムズをからかうネイサン。
 「子供のようなまねをするな」とジェイムズ。
 「しばらく前線へ出てないんで、にぶってるんじゃない?」とからかうネイサン。
 ジェイムズからすごい勢いでコインが飛んでき、ネイサンの髪の毛を1房落とす。
 しかしそのコインをしっかりつかんでいるネイサン。「なるほど。確かに少しにぶっているようだ」とジェイムズ。
 「どっちが子供何だか…」二人のやり取りに笑うソロモン。
 「ところでディーヴァの寝起き、大変だったそうじゃない」とジェイムズに言うネイサン。
 私だけがまだ会ってないとネイサン。アンシェル兄さんもまだですよとソロモン。
 「それじゃあディーヴァは、目覚めの血をまだ口にしていないのね」横たわっている少女。
 彼女の髪の毛についていた緑の葉がたちまち枯れていく。

 一方、検査のために血を取られた宮城カイ(吉野裕行)、デヴィッドに全部話してもらうと言う。
 「小夜の全てが知りたいか」
 「ああ!俺みたいなバカだって、あいつが普通じゃねえ事ぐらいわかるさ。
けどなあ、あいつと過ごした一年は嘘じゃねえんだよ。もうあいつがなんであれ、俺の大切な家族なんだ」
 「そのために、翼手と戦い続ける事が出来るか」「ああ」ジョエルの日記。赤い盾と翼手との戦いの記録。
 同時に小夜の歴史でもある。翼手と戦い続ける意志を持った者だけがジョエルの日記を紐解く事が許される。

 ハジの事をソロモンに聞くネイサン。
 「私もジェイムズもまだ一度も会った事が無いから、どんな男なのか、興味たっぷり」「興味は無い」
 「気にならないの?ディーヴァの花婿なのよ、彼は」
 「ディーヴァとつがうべき対象を、いかに捕獲するかと言う事以外、関心は無い」
 「小夜にも興味は無いのかしら。彼女は私達の花嫁よ。そうよねえ、ソロモン?」
 何か考え込んでたソロモン、はっとしたように「ええ」と答える。「でしょう。運命の人だものね」
 「同時に、脅威の対象でもある。小夜の血は、我々に死をもたらす」とジェイムズ。
 「それもわかっています。けれど私達と彼女とは、元をただせば同じ種族同士。わかりあえるはずです。
だが、その理を崩したのは…」とソロモンが言いかけると、「赤い盾だ」とアンシェル(中田譲治)。
 アンシェル、リーザの姿でディーヴァの頭をなでていた。

 ジョエルの日記を読んだカイ。「それが我々の知る真実だ。それでもおまえは小夜を家族と呼べるか」
 何も答えられずにカイが顔を歪めていると、そこにリク(矢島晶子)達が入ってくる。

 リーザ姿のアンシェルが3人の方に歩いていく。柱の横で本来の姿に戻る。
 小夜に会ってきた事を伝えるアンシェル。「この目で確かめたかったのだよ、今の時代の小夜を」
 「どうでしたか?」とソロモンに聞かれ、「私が見てきた中でもっとも人間らしい小夜だった」とアンシェル。
 ハジも確認できたのですねとソロモン。「常に小夜の行く所について行く。そう、まるで子犬だ」
 なぜその場でハジを捕らえなかったのかとジェイムズ。
 「ものには順序というものがある。それに血を流したくなかった」「血を?」
 「そう。同じ種族同士わかりあおうともせず、流した血の量で物事を決めるようでは、
まるで人間のする事と同じではないか」
 小夜を動物園に招待した事を伝えるアンシェル。
 あそこは始まりの場所だって兄さんは言ってましたよねとソロモン。
 「そうだ。全てはそこで始まり、そして終わりとなる」彼らが飲んでるワインに張られた紙に描かれている廃墟。  CHATEAU DUEL 1967。アンシェルはハジの意志で来て貰いたいので、小夜を動物園へ招待した。
 そしてアンシェルは小夜を排除するつもり。アンシェルの気を受けて、破裂するワインの壜。
 「我々はディーヴァのために存在する。ディーヴァを殺めようとする存在を許して置けまい」
 ジェイムズはアンシェルに賛成する。ネイサンは反対する理由が無い。
 ソロモンもアンシェルの言葉は僕の意志だと賛成する。「ディーヴァのために」乾杯するシュヴァリエ達。

 しかし一人になって川を眺めているソロモンは小夜の事を思い出し、悩んでいた。
 その後ろに立っている二人のシフ、ソロモンを襲うが、あっさりかわされる。
 再度、ソロモンを攻撃するが、その刃を簡単に止めるソロモン。ソロモンは右手を刀に変化させ、シフを襲う。
 しばしのつばぜり合いの後、ついにシフがソロモンの右腕を落とす。「これなら、遠慮はいりませんね」
 ソロモン、動じる気配は無い。

 バラバラになって死んでいたシフを部下に片付けさせる飴男、ヴァン・アルジャーノ。
 ソロモンの連絡で来たのだ。ソロモンに右腕はついていた。「兄さん、僕は、小夜に会いに行きます」
 月に向かって言うソロモン。

 木の根を枕に幸せそうに眠っている小夜。その頭をなでるハジ。

予告「月を見るたび思い出す、僕達の命に、限りがあると言う事に。
朝の光を恐れ、体に刻まれる死の印に怯え、冷たい宵の闇に震える。
その呪縛を断ち切るために、僕達は、火と氷の国から抜け出したんだ。生きる事を、それを得るために。
次回、BLOOD+、すっぱいブドウ。小夜、おまえは僕達が殺す」

感想:そおかあ、あのシフ達はアイスランドから逃げてきたんだ。マウスの一種か。可哀想に…。
 飴男もアイスランドに行くのよね。テッドの研究仲間もアイスランドにいる…。
 ディーヴァは周りの生気を吸い取るのか。シュヴァリエ達は自分達のようなものを作ろうとしているのか。
 シフは翼手としては理性がある方だが、まだ欠陥品。でもお仲間増やして何の益がある。
 ああ、しかし、カールさんがいないのはさびしい。
 カールさん、手負いの身では、小夜に追いつくのは大変でしょうが、早く来てね。

BLOOD+ 01
桂 明日香著 / Production I.G原作 / Aniplex原作
角川書店 (2005.12)
通常24時間以内に発送します。

関連サイト
ネコミミアンテナ

ちっちゃん俳句「半々を 吹きすさぶ中 ホテルかも」「この仲間 一緒されたし けしかける」

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