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ザ・サンシャイン・アンダーグラウンド

「ザ・サンシャイン・アンダーグラウンド The Sunshine Underground」交響詩篇エウレカセブン ☆☆☆☆☆
監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインアニメーター、作画監督:吉田健一 メインメカニックデザイン:河森正治 音楽:佐藤直紀 脚本:大野木寛 絵コンテ・演出:阿保孝雄 作画監督:内田シンヤ、板垣敦、スタジオアド 

 「世界は変わってしまった。私はそれを望んでいたはずだった。この光景を、覚悟していたはずだった。
だと言うのに…、何なのだ、何なのだこの感覚は」
 ドミニク・ソレル(山崎樹範)、悲惨なヴォダラクの地の光景に耐え切れず、吐き始める。
 ふと横を見るとそこにアネモネが咲いていた。「アネモネ…」

 ベットに横たわっているアネモネ(小清水亜美)にアネモネの花を差し出すドミニク。「アネモネね…」
 「あっ。そうなのか。偶然だよ。僕は、花に詳しくないんだ」「アネモネの花言葉知ってる?」「ごめん。知らない」  「消える希望よ」「あっ」「失敗ばかりしてる私への当て付けね」「違うよ。本当に花の事知らないんだ」
 「知らない?そうよね、あなたは知らないのよ。
私がどうして戦ってるか、失敗ばかりしてる私がこの先どうなっちゃうのか」
 「そんな事言うな。僕は…!」アネモネがドミニクの方を振り返り、黙るドミニク。
 「救えるの、わたしの事、救ってくれるの?」「ああ、もちろんだ」ドミニク、アネモネにキスする。
 しかしアネモネはドミニクの口に齧りつく。「わたしの事何も知らないくせに、良くそんな事言えるわね」
 「違う!僕は…!」「止めて。…私に縋らないで」

 地下の真の約束の地の浜辺。あっちこっちに見える天に続くトンネル。しかし空は明るい。
 帰りたいと泣くリンク(水沢史絵)。しかしやらなきゃいけない事があるとエウレカ(名塚佳織)。
 「だけどさあ、どこで何をすれば良いんだよ」とレントン(三瓶由布子)。「わからないわ」
 「わからないって…。だってエウレカは、サクヤさんと会ったりさあ、それに…!」
 「わからないんだもの。だってほんとに、わからないんだもの」
 ため息をついてレントンは言う「ここは…、どこだ…」

 ドレスアップしたアネモネをデューイ・ノヴァク(辻谷耕史)の待つ屋敷に連れて行く車を運転するドミニク。
 屋敷に着き、一人車から降りるアネモネ。デューイはドミニクに辞令を渡す。
 ワルサワにてジ・エンドの次期ライダーの選出が行われる。その選出をしろとの命令だった。

 リンクがお水がしょっぱい事に気付く。
 ニルヴァーシュで仮眠を取っていたモーリス(根谷美智子)がくさいおじちゃんの忘れ物に気付く。
 それはBONES出版の松橋歳雄著、笠原宗紀監修の「地球概論」だった。
 地球は人間がこの星に来る前に住んでいた星。
 開くとそのには世界地図があり、その次のページには海について書いていた。
 リンクがしょっぱいお水と同じである事に気付く。
 レントン、この地に来た時に見た最初の光景とこの本に載ってる地図の類似に気付く。

 「みなさん、幾つもの利害得失を越え、お集まり頂きました事を深く感謝します。
我々はこれより互いに手を取り合い、新しい世紀を迎えるのです。そして打ち立てましょう、新しい秩序を!」
と壇上に立ち演説するデューイ。
 「新しい秩序?それを打ち立てたのはわしら軍人だぞ」
 「我ら貴族を踏み台にしてな。その気持ち、今ならわかるのでは?」0時になる。「新年へ、ようこそ!」

 アネモネと踊るデューイ。「わかるかい?これが現権力者の軍人と、旧権力者の没落貴族達だ」
 「どっちも気持ち悪いのね」「彼らは知らないのだよ、こうして私達が踊っている音楽がまがい物である事を」
 (演奏者はいるが、その楽器はアンプに繋がれていた。録音された音楽なのだろう)
 「あっ」「まがい物であるにも拘らずそれを有難がっている。実にくだらないねえ」
 「デューイは、本物が良いの?」横を向きながら言うアネモネ。
(自分がまがいものだから…。でも、アネモネはアネモネなんだけどね。
あの環境でそう思い切るのは難しいよね)
 鼻で笑うデューイ。
 「私はねえ、王の血筋なのだよ。そう、ここにいる者全てを導き、宇宙へと旅立った一族の末裔なんだよ。
しかしこの星で与えられる王冠は、生贄の王だ。あらぶる大地を鎮めるための」

 今この時も月光号はオレンジを阻止しようとしていた。

 「ホランドは母を殺してこの世に生を受けた。父はそれを、証ととったようだ。にえの王としてのね。
あるいは、父は私を愛していたのかもしれない。だから、ホランドを選んだのかもなあ。
だが本当の所はわからない。ただ選ばれたのはホランドという事だけだ」
 プールの横のデッキチェアに座り幼いホランドを膝に乗せているホランドの父、
それを遠く後ろの方で振り返って見ている若きデューイという写真。

 一方、自分の体を犠牲にして能力を高め、軍と戦っているホランド。

 「なのに父は、ホランドに何もさせなかった。だから私がやらなければならなかったのだ。あの儀式を…」
 自分の顔と腕に儀式の化粧を施す若きデューイ、父親を剣で殺す。
 「その時私は儀式の真の意味を悟った。それは父殺しの儀式だったのだ。
子が親の血を大地に流し、大地を鎮める儀式だったのさ。
ああそうか、父はホランドが生まれながらの母殺しだから、何もさせなかったのかもしれない。
生まれついてのにえの王か」
 自分の手についた父の血をじっとみつめる若きデューイ。その時大地が裂け、隆起する。
 「まるで大地は、私を認めないかのようだった。そして大人達も」若きデューイの袖をまくる男。
 そこには正式の物ではないので、流れて形が崩れた儀式の化粧があった(本来はいれずみなのだろう)。
 「地殻変動は、資格無き者が儀式を行ったからだと断定し、彼らは、
我々一族に与えられていた特権を剥奪した」
 屋敷は壊される。それを見つめる、幼いホランドの手を握った若きデューイ、そこから去っていく。
 「それでも私はにえの王だった。たった一人の。そう、たった一人の」
 ハッとしたようにデューイを見つめるアネモネ、「どうしたんだい」とデューイに言われ、顔を笑顔にして首を振る。(アネモネは孤独なのだろう。だから敏感にデューイの孤独を感じたのだろう)
 「それが道化の冠に過ぎない事を、科学的に証明してくれたのが、アドロックだよ。
にえの王は死に、科学の王が現れたのさ。
私は呪ったよ、あんな欺瞞に満ちた儀式で、大地が鎮まると信じていた連中を。そして何より自分を。
この体の中に流れる血を」
 表情を曇らせてデューイを見つめるアネモネ。音楽が止み、二人ダンスを止めて拍手をする皆にお辞儀をする。 「だから清める必要があったのだ。にえの王が真の王となる事によって」
 アネモネ、デューイを気遣わしげに見る。アネモネ、ダンスを申し込まれる。
 アネモネ受諾、デューイは黙って離れる。

 脂汗を流し、目を閉じて、荒い息をしているホランド(藤原啓治)に呼びかけるタルホ(根谷美智子)。
 「落ちたか…」とホランド。「全部」「そうか…」頭につけた装置をはずそうとするホランド、タルホがジャックを抜く。 「ここまでする必要があるの?」「あるんだよ。…俺にはさあ」整備士がデューイの機体を整備している。
 「くだんの限界は近い。デューイはすでにコーラリアンの中心核をかなり絞り込んでるはずだ。
グレック博士の計算だと、多く見積もっても二ヶ月、それが俺達に残された猶予だ。
俺のやってる事なんて屁のツッパリにもならねえ事はわかってる。だけど、今の俺に出来る事って言ったら、
少しでもあいつらのために時間を稼いでやる事なんだ」
 タルホ、目を見開き、少し顔をうつむけて目を閉じ、顔を上げ、ホランドを抱きしめる。
 「そうだよね。レントン達だって、頑張ってるはずだもんね。…あたし達だって…」

 メーテル(木川絵理子)、レントンに、お空からシュワシュワッて光が出ている事を知らせる。
 崖を登れる所をどうしても見つけれないレントン達。水も食べ物も無い。「どうすんだよ」とエウレカに言うレントン。 「わからない」
 「わからないわからないって、トラパーは薄くて飛べないし、崖は崩れやすくて動けない、
俺達はこの入り江に閉じ込められてんだよ」とエウレカに近づきながら責めるレントン。
 レントンとエウレカの間に入って、レントンからエウレカをガードするモーリス、顔が怒りに震えている。
 その時、「ママー!」と状況を知らずに、明るい声でやってくるリンク、
指輪を閉じ込めた大きな琥珀を見つけたのだ。
 指輪には「R to E」と彫ってあった。
 それを見て何かに気付くレントン、ポケットから「R to C」と彫られた指輪を取り出す。
(レントンからエウレカへって事?もう一つは良く覚えてないけど、レイからチャールズへって事よね)

 誰もいない屋敷の大広間に一人座っているアネモネ、自分の肩についていた白髪に気付く。
 デューイの白髪と気付き、反射的に投げ捨て、自分の肩を一生懸命はたく。
 「ドミニク、ドミニク、どこにいるのよ!早く迎えに来なさいよ!!」

 ドミニクの敬礼を受け、顔が引きつるユルゲンス艦長(小村哲生)。
 「原隊復帰した最初の仕事が…!、タクシー代わりとはな…」「さっそくですが、ワルサワに向かって頂きたい」  目を見開く艦長、顔をそむけ、「貴官側のくそ重い私物は自分で運ぶんだな」確かにくそ重かった…。
 中にはガリバー(杉山大)が…。「なぜおまえがここにいる…!」ガリバー、ドミニクのベットに飛び乗る。

 ニルヴァーシュで崖を登ろうとするが、うまく動かないニルヴァーシュ、落ちる。
 ニルヴァーシュを調べるレントン、故障しているわけではないらしい。
 「なんで、ニルヴァーシュの調子、悪いの?」「わからないよ」
 「どうして?メカニックなんでしょう?」と責めるように言うエウレカ。むっとするレントン。
 「だったら自分で聞いてよ、ニルヴァーシュの気持ち、わかるんだろ」背を向けるレントン。離れていくエウレカ。
 振り向いてそれを哀しそうに見るレントン。厚い雲の隙間から光が差している。
 一人ニルヴァーシュに背を預けて座っているエウレカ、左袖をまくると、
腕のあちこちがコンパクの光を放っていた。
 恐怖に目を見開き、目を閉じるエウレカ。

感想:久しぶりに、レントンが嫌いだった事を思い出しました。ろくに考えずに人を批難する所が…。
 エウレカには私は甘いですね。
 彼女、最初っから、普通の生い立ち、普通の感覚じゃなそうだったから、
通の倫理で断罪するのは間違っているような気がして…。
 今も彼女は人間について学んでいる最中だと思う。デューイ、最初っから狂っていましたね。
 まあ、血を大地に捧げる事によって大地が鎮まるなんて間違った考えに囲まれていたからな。
 今だって、あのアジアで起こった大津波を、神が起こしたものと考える人が世界の大勢なんだから、
笑えませんね。
 まあ、私だってそれなりの宗教観を持っているけれど、自分で考える事も大事にしている。
 デューイほどの頭の人も、それは嘘なのではないかと考えなかったのね。
 アネモネ、デューイが好きなのか、嫌いなのか…。白髪を見て、それを毛嫌いしている感じだったが。
 まあ、お気楽系のドミニクでは救われない感じがするよね。でも、彼はあのレントンの対。
 レントン同様、アネモネを救うのか。
 デューイ、なんか、孤独で、可哀想な気がしましたが、彼が犠牲にした者の多さを思うと…。
 やっぱり子供達がレントン達について行った事は良い事だったね。大好きなユルゲンス艦長が出てきて嬉しい。 ガリバーも好きだ。あの本ってヴォダラク教徒に長年伝えられてきた物なのかな。
 あの指輪の謎は…わかりません…。
他の方のブログを読んでの感想
 そうね、ああ言う極限状況での責め合いと言うのはよくある事なのか。二人とも未熟だし。
 大人でもありそうだし。
 アネモネは彼のあのちょっといっちゃった感じの過去告白を聞いて、デューイの力の弱さ、衰えを感じたのかな。 つまりデューイ自身は自分を新しい王と認識しているが、アネモネのような鋭い人間から見ると、もう衰え、
むしろ殺される側の古い王に見えたのかな。
 ドミニクはちゃんとアネモネの花とわかっていて、知らなかったと言ったと思う。

交響詩篇エウレカセブン 3
BONES原作 / 片岡 人生漫画 / 近藤 一馬漫画
角川書店 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。

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