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約束おぼえてる?

「約束おぼえてる?」BLOOD+ 第17話 ☆☆☆☆☆
監督・シリーズ構成・脚本:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 絵コンテ:ヤマトナオミチ 演出:安藤健 作画監督:山沢実 

 雪の中で倒れている淡いピンクのセーターを着ている音無小夜(喜多村英梨)。

 目が覚めると、そこにはびらびらシャツのハジ(小西克幸)がいた。焚き火の炎。洞窟のような所。
 彼女は赤いルパシカのような服を着ていた。「気が付きましたか。雪の中で倒れていたんです」「そう」
 「小夜、あなたには大切な役目があるんです。それを御自覚下さい」
 「そんなのわかってる!…ただ、こうしている間にも、標的が逃げるかもしれないんでしょう」
 「あなたが倒れてしまっては、元も子もありません。
第一、この吹雪の中、一人で表に出るなんて、無謀すぎます。
あなたは、こんな雪深くなる土地で過ごした経験が無いのですから。どうしてあんな所に倒れていたんですか」   「急に眠くなったの」「眠く!?」ハジ、小夜の顔に手を伸ばし、額を寄せる。「な、何!?」
 「体温が下がっていますね」ハジから顔をそむける小夜。「目覚めて三年ですか?」
 「次に目覚めた時、わたしの事を覚えている人は、誰もいないのかもしれない」
 「私が待っています。いつまでもずっと」「うん」「明日には目的の村に到着します。まだ眠いんでしょ」
 「私は良い。それよりもハジ、お前こそ少し休め」「良いんです。私は眠れないんですから」「あっ」
 「気にしないで下さい。眠りに着くまで、あなたに教えてもらった曲を弾きましょう。
あなたが眠っている間に、ずっと練習していたんですよ」
 チェロを弾き始めるハジ。「まだ、そんなにうまくなってないね」「手厳しいですね」

 雪景色。まばらな林。道沿いに簡単に作った柵がある。
 そして村の名前が書いてある十字架のような看板があった。「何て読むの」
 「ポクロフスコイ(ポクロフスコエ?ウィキペディアだとラスプーチンの故郷の村はそう記述しているけれど…)です。グレゴリーが生まれた村ですよ」
 「そこが目的の村?」
 「いえ、そこから少しはずれた村の近くに、グレゴリーが隠れているという知らせがあります」
 「死んだと聞いていたけど」
 「この国は今、革命が起き、動乱の中にあります。
まさに、翼手どもが我々の網から逃れ、身を隠すには都合の良い場所なんです。
いつも、報告にあった村に立ち寄り、グレゴリーの情報を集めます」
 「アナスタシアは?」
 「きっと、今もこの国のどこかに潜伏しているのでしょう。
ただアナスタシアは、グレゴリーを信頼していましたから」
 「そうね。まずはグレゴリーからね」「はい」
 水を汲んでいるお婆さん(巴篝子)にグレゴリーの写真を見せて、聞く。
(お婆さん、ガブちゃんを飼っている。何て言ったけ、あの犬?…バセットハウンドでした)
 20年も前にポクロフスコイ村にいたエヒモヴィッチと言う裕福な農家の次男坊に似ているそうだ。
 ふらふらしてるから、ラスプーツボと呼ばれてたそうだ。放蕩者と言う意味。
 若い者はこの村から皆出て行ったが、ソーニャと言う娘が残っている。
 村はずれの小屋に暮らしていたユーリと言う学者の娘。
 気味悪い実験ばかりしていて、村の連中も小屋には近づかなかった。
 エカテリンブルグに移り住んだが、革命が起きたので、この村に戻ってきた。ソーニャ(名塚佳織)が来る。
 彼女はお婆さんに挨拶するが、お婆さんは無視する。
 ソーニャにもグレゴリーの写真を見せるが、ソーニャは村に来て2年ぐらいなので、昔の事はわからないそうだ。 ソーニャがうちに泊まっていけと言う。
 お父さんが困るんじゃないのかと聞くと、
お父さんは体中の血が抜かれたように白くなって死んでいたと言う話をする。
 もう2ヶ月ハジと一緒に旅をしている事を話す小夜。恋人同士かと聞かれ、家族みたいなものと答える小夜。
 小屋の前の小川にかかっている橋は壊れかかっていた。小夜にびったりくっついて渡ろうとするソーニャ。
 橋が壊れ、皆落ちる。 小屋で毛布に包まれ、座っているソーニャと小夜。
 そこに下半身を毛布に包み、上半身裸のハジがズビーチュニ、はちみつのお茶を持ってくる。
 ハジの半裸の姿に気付いて、向こうに行ってと小夜。ソーニャは気にしないそうだ。
(私も気にしないぞ。ビーチには半裸の男なんていっぱいいるじゃないか)
 小屋には実験道具があった。「Philosophie Zoologigue」と言う本をソーニャの父親は書いていた。
 人間を作り出す研究。小屋の様子を外からじっと見ている老婆。
 「Philosophie Zoologigue Ⅱ」と言う本を手に持つハジ、手紙が挟んであるのに気付く。
 グレゴリー・エヒモヴィッチからのものだった。外の音に気付く。 老婆がいた。
 ハジはグレゴリーかと思い、外に出る。長く黒い、木の棒が飛んできて、いきなり串刺しにされるハジ。

 朝、小夜が目覚めるとそこにソーニャがいた。ソーニャはここで暮らさないかと言う。
 寂しいなら村の人達がいるでしょうと小夜は言うが、村の人には嫌われてるとソーニャ。
 悪魔の研究と思われてるのだ。
 「人が人を作って何がいけないの!人は麦を改良して、寒さに強いものにするわ。
家畜を改良して、より多くの肉を、ミルクを、卵の取れる家畜へと作り上げてきた。馬はより速く、犬はより従順に。神の領域に踏み込み、踏み越える事を許されているのに…。
人は人を超え、さらに神様を越えられるというのに…」
 「何のために」「あっ」「作り出されたものは、何も望んでいない。きっと望むのは…」
 ソーニャのしおれた様子に、口をつぐむ小夜。お腹すかないかと言われ、素直にお腹がなる小夜。
 ソーニャは朝食を作りに行く。
 小夜がルパシカを着てふと外を見ると、そこに斧を持った老婆がい、ソーニャが血を流して横たわっていた。
 ソーニャを悪魔、化け物と呼ばわる老婆。彼女は見たと言う、ソーニャが村人の生き血をすするのを。
 彼女がそう言った途端、化け物の腕が彼女に伸び、老婆の頭を握りつぶす。
 化け物の腕はソーニャのものだった。
 老婆の血をなめ、土の味がすると言うソーニャ、
「知ってる?街に住む人達はお金の匂いが、貴族達はワインの味がするの」
 「翼手か」
 「あなた達はそんなふうに呼ぶのね。でもわからなかったの。
…私はあなた達に会った時から、わかっていたのに」
 小夜は老婆の斧をつかもうとするが、ソーニャの腕がいち早く伸び、斧をつかむ。
 「こんな物に頼らなければ、ウサギ一匹さばけない。なんて半端な生き物なのかしら」
 斧を後ろに放り投げるソーニャ。
 「時の流れととりまく環境が、獣には牙と爪を、花にはトゲを与えたわ。でも人間は自らそれを放棄した。
自然と共に歩む事を拒絶したの。そして代わりに何を得たと思う?」
 長く黒い木の棒が飛んできて、後ろに跳びすさるソーニャ。
 小夜が後ろを振り向くとハジがいて、彼は小夜に刀を投げる。「ソーニャ!」と言いざま、鞘から刀を抜く小夜。
 ソーニャは腕を翼に変えて、風を起こす。思わず目を閉じた小夜、目を開いたらソーニャはいなかった。

 ハジと小夜、林を歩いている。
 「ソーニャと父親のユーリはグレゴリーの研究を手伝っていて、1916年の、グレゴリーの暗殺事件を境に、
この村へ戻ってきたんですが、その時既にソーニャは…」
 「グレゴリーだった、と言うわけね」「はい。ソーニャを追えば、その先にアナスタシアがいるかもしれません」
 翼手の存在を感じる小夜とハジ。翼を生やしたソーニャ、木の上にいた。飛んでいくソーニャを追いかける二人。 ソーニャが降り立った所には、馬車が止まっていた。
 馬車の御者台に座るひげの男を見て、小夜の目が赤く染まる。
 「グレゴリー、今は引け。ディーヴァは眠りを望んでいる」と男(中田健治)は言う。
 「偉大なる長兄、アンシェル、あなたを襲い、ディーヴァを狙う狩人、小夜が目の前にいるの。
あらゆる障害からディーヴァを守り抜くのが、私達シュヴァリエのさだめでしょう?」
 「わかった」アンシェルは馬車を走らせる。
 小夜、追いかけようとするが、グレゴリーが翼手化した足で、小夜の刀をつかむ。はじかれる小夜。
 小夜を助けようとしたハジ、グレゴリーの翼の風で飛ばされる。「小夜、ここであなたを止める」
 「ソーニャ、いえ、グレゴリー・エヒモヴィッチ・ラスプーチン」「ふふ」「あなたを、斬る!」
 「ふふふ。あなたとなら仲良くなれると思ったのに。残念だわ」グレゴリー、完全に翼手化する。
 飛んできたグレゴリーに刀をはじかれる小夜。
 「残念だけど、ディーヴァが眠りにつくわ。あなたが追えないように、あなたの足を頂こうかしら」
 刀の元に走る小夜。その小夜に襲い掛かろうとするグレゴリーをハジが体で止める。「小夜、今です」
 小夜、刀に自分の血を流し、その刀でグレゴリーを貫く。結晶化するグレゴリー。
 小夜、力が抜けたかのように倒れ、ハジが抱きとめる。「眠いの…。とても…。ハジこそひどい傷」
 「すぐにふさがります」「そうだろうけど。…許してね」「小夜…」
 「ダメ…、もう、目を開けていられないあの時みたいに、長い眠りが来るのかな…」「待っています」
 「約束、おぼえてる?」「ええ」「私が、ディーヴァを狩ったら…」目を閉じる小夜。
 声にならない言葉を作るくちびる。(殺してねと言っているのかな…)
 「私はあなたをずっと見守ります。
例え、あなたが別の何かに変わっていたとしても、私が、あなたと離れ離れになろうとも、私は必ず、
あなたを見つけます。だから…」
 小夜の顔に自分の顔を近づけるハジ「今はおやすみなさい…。小夜…」
 彼女の目元の雪のひとかけらが、涙のように光る。

 小夜の目元のしずくを拭うハジ、「小夜」と呼びかける。
 目を開けると、そこにすっきり襟元のシャツのハジがいた。「ハジ」「動けますか」
 ピンクのセーターの小夜、ハジに抱きかかえられている。「…夢…」「どうしました?」
 「ハジも笑うんだね。夢を見たの。あなたの笑う夢。そして、あなたと何か約束をかわしていた」
 「それは夢ではありません」「それじゃあ、あなたと交わした約束って、なんだったの?」
 「その時がくればわかります」と顔をそむけながら言うハジ。ハジの顔を自分の方に向けさせる小夜。
 「小夜ねえちゃーん」と言う宮城リク(矢島晶子)の声が聞こえる。向こうからリクとエリザベータが来る。

感想:ディーヴァってアナスタシア?アナスタシアって言えば皇女よね。
 ラスプーチンって、あのラスプーチンよね、話だけ聞いていると超能力者かと思わずにいられない、
不可思議な人物。
 どう考えても、聖人とは言えない奴…。アンシェルさん、渋くてグッド。
 押井守監督の愛犬の描写はやっぱり力が入っているな。
 ちょっと何かと思う顔もあったけど、全体的に綺麗に作ってました。
 小夜は大体ディーヴァが目覚めそうな時に目覚めるのかな。過去のハジは右手が翼手化していませんね。
 もしかしてあの手、カールさんのだったりして…。
他の方のブログを読んでの感想
 あのぐらいの小川に落ちても、日本人でさえ大丈夫かと思います。
 白人は我々黄色人種より明らかに寒さに強く、私らが寒いと思っているのに、奴ら肌を出していたりします。
 それにロシア人は寒中水泳が大好きで、今年の冬はロシアでも例年より寒かったんですが、
右翼の党首が寒中水泳のパフォーマンスをしました。
 それに三人とも普通の人間ではないし…。あっ、言われて見れば、確かにハジの昔の髪短い。百合ねえ~。
 中身がラスプーチンかと思うと寒気が…。
 だってあの人、性豪で有名…(って言うか、私にはとても書けない事で有名…)。ああ、考えたくない…。
 シュヴァリエって性欲あるの?血で仲間を増やしてるんだよね。
 「人魚の森」とかみたいに、血が誰にも合うわけではなく、たまたま合った人達がシュヴァリエとか…。
 ディーヴァや小夜は人工的に作られたのか、たまたまああなっちゃたのか、宇宙人とか、………、
わかりません…。
 自分の犬を人にけしかける人がいるので、犬好きは良い人と言う説には異論があります…。

BLOOD+ 01
桂 明日香著 / Production I.G原作 / Aniplex原作
角川書店 (2005.12)
通常24時間以内に発送します。

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