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折れたココロ

「折れたココロ」BLOOD+ 第19話 ☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:森田繁 絵コンテ:松尾慎 演出:羽生尚靖 作画監督:宮前真一 

 雪が積もっている街。
 夜の通りを一人歩く女、修道士のような格好でフードを深くかぶっている人を見て、歩みを止める。
 その人物がニヤリと笑うのを見て、女は向きを変え、反対方向に逃げる。
 しかしその先にも同じような格好をした人が居、その人にぶつかる。その人物の目が赤く光る。女、意識を失う。 女の首筋を露わにし、その首に噛り付く謎の人物。もう一人も噛り付く。
 「おいで、イレーヌ」(モーゼス:矢薙直樹)同じような格好をした長い金髪の少女が現れる。「さあ」
 少女は女の血をなめる。女倒れる。「行くぞ。今日こそ小夜を見つけるんだ」

 エカテリンブルグに着いた小夜達。
 しかしデヴィッド達はいず、テッドに会うためスベルドロフスクに向かうと言う伝言を残していっていた。
 エリザベータ(深見梨加)に肩を抱かれて連れて行かれる宮城リク(矢島晶子)、顔が赤らんでいる。
(エリザベータさんに肩を抱かれているからかと思ったのだが…、後の展開を考えると違うかも…)
 リクに一緒にお風呂に入ろうかと言うエリザベータ(中身がアンシェルかと思うと怖い…)。
 動揺してエリザベータから離れ、一人で入れると主張するリク。
 「もう子供じゃありませんから」(日本人はただでさえ幼く見えるし、特にリクは…)
 音無小夜(喜多村英梨)、顔が赤いとリクをからかう。

 シャワーを浴びている小夜。「あれは、なんだか夢に思えない。…あの嫌な感触…」「どんな夢?」
 エリザベータが小夜が気付かぬうちに入ってきていたのだ。
 髪を梳かすために来たそうだ。(もちろんそうではないが…。すけべ…)
 「あなたが見たその夢の事、聞かせてくれない?」
 「えと…、ハジと私が二人でこのロシアにいた夢なんです。
ハジは今と少し雰囲気が違っていたし、私も何だか私じゃないみたいで…」
 「本当にあった事のように思えた?」「はい」「そう。他に似たような事は?」
 「ベトナムで、嫌な物を見ました。(カールさん…では無く…)私が翼手や、人を殺してるんです。
それもベトナム戦争の時に。私、わけわかんなくて…」
 「揺らいでるのね」ハッとしてエリザベータの方を見る小夜、お腹が鳴る。

 車。「良い子じゃない、カイ」とジュリア(甲斐田裕子)。
 「戦場じゃあ、良い奴がいつも早死にする。それを見るのが嫌なだけだ」とデヴィッド(小杉十郎太)。
 「あなた変わったわね」「変わった?」
 「少し前までのあなたは、鉄の塊のロボットだったわ。
(おまけにジュリアさんの溢れんばかりの色気にも気付かないし…)」
 「今は何だ?」「今はアンドロイドかサイボーグって感じ」「段々弱くなってる」
 「そう?私はその方が良いと思うけど」(もう少しでジュリアさんの色気に気付くようになるのか…)
 「この仕事に弱さは不要だ」「人は強さだけじゃ生きていけないわ」「医者としての診断か」「女としての忠告よ」  「くだらん!」「強情っぱり」
 カイ(吉野裕行)とルイス(長嶝高士)は四駆に乗って、ジュリアさんが運転する乗用車の後ろを走っていた。
 カイが持っている紙袋に手を突っ込み、食べながら運転するルイス。
 カイはテッド・A・アダムス(緒方賢一)が言った事(ディーヴァの事)を思い出していた。
 自分が持っている紙袋に手を突っ込むと何も無い。「嘘だろ、全部一人で食いやがったのか」
 「だってぇ、デブキャラは一杯食べなきゃ力が出ないんだよぉ」
 「そんなデブキャラいるか。小夜だって少しは遠慮するぞ」

 一方その遠慮する?小夜はみんなとお食事。
 ハジの前には何も無く、リクとエリザベータの前には飲み物があるが、
小夜の前にはたくさんのイクラ乗せゆで卵が…。
 又前菜から始めるのかとリクに呆れられるが、これだけだそうだ。
 「イクラ好きなのね」とエリザベータに言われ、「ゆで卵も」と答える小夜、
「よくお弁当にゆで卵を入れてくれたんです、お父さん…」
 沖縄のお父さんの事。リーザさんは必要以上に食べるつもりは無いそうだ。
 「食べる事を娯楽にしたく無いの」
(そうね、あなたが食べる事を娯楽にするのは、普通の人類にとっては迷惑ね)
 ハッとして謝る小夜。あなたには必要なんだからとリーザ。「それより、逃げてるわよ」
 何の事やらわからない小夜。「こぼれています」と横に居たハジ(小西克幸)が顔を近づけそっと言う。
 イクラがこぼれていた。
 そのイクラを拾い、指で挟みながら、
「生き物は、生きるために必要だからこそ食べてゆく。それは生物である翼手も同じ事。
生きるために人の生き血を食べる」と話すリーザ、イクラをつぶし、液をなめる。
 「気にしないで食べなさい。食用のイクラは無性卵だから。どうせ魚にはならないのよ。
あなたは考えてみた事ある?翼手が一体なんなのかって事」
 「そんな事、考えた事もありません」ハジが鋭い目でリーザを見る。「あなたの戦っている相手でしょう?」
 「翼手は、人の血を吸う化け物だって、デヴィッドさんは言ってました」「実際に戦ってきたあなたはどう思った?」 「どうって?」
 「こう考えた事は無い?翼手は何のために存在してるんだろうって。その意味を考えた事は無いかしら?」
 「意味、ですか?」
 「翼手の存在も人間の存在も、何のために許されているのか、私達はどこから来て、どこへゆくのか、
あなたはどう思って?」
 「あの、私、翼手の事何も知らないんです。
でも思うんです、翼手が人を傷つけて不幸にするなら、私が戦ってみんなを守ってあげようって。
それが出来るのは私だけだから。私がやらなくちゃいけないんだって」
 「うっとりするくらい美しい答えだわ。ただ一点を除いて、ね」「えっ」
 「翼手を倒す、確かにそれがあなたの使命なのかもしれない。
でも、それはあなたが心から望んでいる事なのかしら」
 「望ん、で…」
 「小夜、あなたはやらなければならない事と、やりたい事を一緒にしているんじゃなくて。
あなたが本当にすべき事は、他にあるはずよ」
 リクが倒れる。ひどい熱だった。

 高熱にうなされているリク。リクのために氷を砕いている小夜。後ろからリーザが話しかける。
 「不思議よね、あなたのような人が翼手の狩人なんて。戦う意味も知らず、戦う相手の事も良くわからない。
戦わされていると言う事にすら気付かない。あなたは全ての翼手を倒してどうするつもりなの」
 「カイやリクと又沖縄で暮らせたら良いなって」
 「それを得るためにあなたは何人の人間を犠牲にしていくのかしら」小夜の手が止まる。氷が割れる。
 「あなたが翼手を倒す事で、側に居る人間は必然的にその戦いに巻き込まれていく事になるの。
そして、その人間は何かを失う事になる。哀しい現実だわ」
 小夜、振り返るが、結局黙って氷を袋に入れて、リクの頭に乗せる。リーザのおかしさをようやく口にする小夜。 「別に。あなたに興味があるだけよ。人を超える種族を狩るあなたに」
 「私に言いたい事があるならはっきり言ってください」
 「あなた、私達があなたの過去を話さない事を、疑問に感じた事は無いのか。ずるいのよ私達。
ほんとはいろんな事を知っているのにあなたにはそのほんの一部しか教えてあげてないんだから」
 「でも、それは私が自分で思い出さなければいけない事だからって」「そしてあなたは何を思い出したの」
 表情が曇る小夜。
 「戦いの記憶。…赤く炎で覆われたベトナム。白い雪の中、異形の化け物と戦ったシベリアの大地」
 止めてと言う小夜。
 「そしてあなたは知っているはず。その手を血に染めてきた日々の事」
 殺戮の記憶に耐え切れず自分を抱きしめ嗚咽する小夜。「見たのね。何を見たの。話して御覧なさい」
 「あれは…、あれは…」と頭を抱えながら嗚咽する小夜。
 「死んでいたんでしょう、人が。流れていたんでしょう、真っ赤な血が。
そしてその中で、あなたは何をしていたの」
 「私は…私は」ハジが飛び込んで来、小夜の肩を抱く。「あれは、私じゃない」
 リーザの手から一筋の血が流れる(ハジに切られた)。「だと、良いのにね」
 リーザが自分の夢を知っている不可解さに気付く小夜、その疑問を言う。哂うリーザ。
 ハジ、異形の手を露わにし、小夜を守るように後ろにやる。あなたは誰なのと聞く小夜。
 「とっても綺麗だったわ、エリザベータの最後は。あなたにも見せてあげたかった、恐怖にゆがむその顔を。
それにとってもおいしかったの、彼女の血は」
 リーザの傷が治っていく。「だからぜーんぶ飲んじゃった」リーザの犬歯は異常にとがっていた。
 ハジ、リーザを倒そうとするが、彼女はあっさりとその攻撃を止める。
 「道をはずれたシュヴァリエが私に牙を向けるか」と野太い男の声(中田譲治)が言う。
 すっと後ろに下がり、ナイフを投げるリーザ。それを異形の手で受け止めるハジ。
 瞬間移動のようにハジ達の横に現れるリーザ。
 「ラストクエスチョン。…あなたは誰のために生きているの。あなた自身の望みは何」(リーザの声)
 「私を必要としてくれる人達のために、翼手を倒す事」「そう、残念だわ、とっても」
 リーザが目を見開き、ハジ窓の外に飛ばされる。リーザがハジの体の上に膝を下ろす。
 小夜、刀を持って追いかけようとするがここは5階。しかし飛び降り、成功。「許さない」
 「許さない?その気になればいつでもあなたの命を奪う事が出来たこの私を。あなたが。
あなたももう気付いているはずだわ、小夜。自分が人では無いんだと言う事に。
そんな人でなしのあなたが、人間ごっこを演じているなんて、とんだお笑い種だわ。
偽者の家族や仲間達に囲まれて、あなたは一体どうするつもりなの。…人のために戦う。
バカを言う物じゃないわ。だって、あなたは私達の仲間なんですから。…とっくにわかっていたはずよ。
あなた自身も、あなたが狩ろうとしている翼手そのものだと言う事を」
 「私は…」「あなたも又、翼手なのよ」「いや、そんな…」小夜、戦意を無くし、膝からくず折れる。
 ハジ起き上がろうとする。
 「あなたは全部知ってるくせに小夜に教えてあげないの~、ハジ。
卑怯なのかしら、それほどまでして小夜の側にいたいのかしら。シュヴァリエとしての定めに逆らってまでも」
 ハジの攻撃を簡単にかわすリーザ、ハジの手を後ろにねじり、背中から自分の手を貫き、
ハジの体に穴をあける。
 「ハジ!」と声をあげる小夜。「シュヴァリエらしくも無い。わからない人ね。あなたもそう思うでしょう」
 小夜、刀を抜き、自分の血を流す。小夜の攻撃を、完璧に見切るリーザ、刀を押さえる。「何で」
 「遊びはお終い」リーザが気を吐くと、小夜の周りの雪がものずごい勢いで上に上がっていく。
 後ろに飛びのく小夜。。気が付くと刀が折れている。「良い事教えてあげる」小夜の横に瞬間移動するリーザ。  「あなたには家族がいるのよ、本物の家族が。文字通り血を分けた妹よ。私達のディーヴァの」ハッとする小夜。 にやりと笑うリーザ。小夜の目の赤が消えていく。
 「わかった?あなたは自分の妹を殺すよう、赤い盾から命じられていたのよ」「でもデヴィッドさんは…」
 「もちろん知っていたわ。ディーヴァがあなたの妹だって事をね」倒れているハジを見る小夜。
 「みんな知っていたのよ。もちろん彼も…」「ハジ…」
 「どう?仲間だと思っていた人達から裏切られた気分は。
…もっとあなた自身の事が知りたいなら動物園へおゆきなさい」
 「どう…ぶつ、えん…」「始まりの場所。彼も又知っているわ」リーザ、別の気配に気付く。
 あの修道士のような服装をした者達。「行かないのか」(カルマン:野島健児)「ここは引く」
 「求めるものが、目の前にあるんだぞ」「あのシュヴァリエがいるわ」とイレーヌ(豊口めぐみ)。「あいつか…」
 「戻るぞ」人間離れした動きで後ろの方に去っていく謎の集団。
 「フッ、シフか、面白い。かくして世界は血に彩られる、か」と野太い声で言うリーザ、
今度は女声で「ダズビダーニャ、小夜。あなたと会えて、楽しかったわ」
 リーザ、去る。折れた刀を落とす小夜。

 カイ達到着。小夜達はいず、デヴィッドが中庭に落ちていた刀を見つける。
 「ゴメン」と書いたのを消し、「うそつき」とだけ書いたメモが残されていた。

 夜の空母。扉が開いている例のコンテナ。扉の周りには血が溜まっている。何かが血溜まりに落ちる。
 少女のはだしの足が一歩踏み出す。

感想:ああ、又小夜の戦闘意欲が下がってしまいました…。
 一瞬、翼手の事を何も考えなかったのかと、小夜にがっかりした私ですが、嫌な過去を思い出さないために、
無意識的に避けてたのかもね。
 ハジはどんなに穴開けられても大丈夫そうですが、小夜はどうなんでしょうか…。
 アンシェルさん、声がいやらしくって良いですね。
 お代官さんごっことか、殿おたわむれをごっことか楽しく出来そうです。
 カイの役目はやっぱり小夜の精神的盾だと思います。ハジは無口すぎて、さっぱりダメ。
 カイの単純だが、その分真摯な言葉が良いでしょう。ルイス、相変わらずとっても良いキャラ。
 ディーヴァには期待大ですね。
 BLOOD+占い、私は小夜でした。
 「人当たりが良く話題と笑顔が絶えないので、あなたの周囲にはいつも人が集まっていることでしょう。生まれながら天真爛漫な雰囲気を持っています。しかし、実際は人見知りをする性格で、初めて行く場所や初めて接する人の前ではかなりドキドキしているようです。人見知りは場数を踏むことによって、少しずつ解消されていきますからご心配なく。結構ドジな所もあったり・・・でも異性からは、そんな所が気になるのかも♪過去に自分が知らない大きなヒミツを持っているかもしれません」
 はっきり言って人気のあるタイプではありませんが、合ってる様な所も…。小夜はこういう性格なのか…。
 ところでカールさんがいるのに、あーくんがいないのが私的には気になりました。
 カールさんと言われた人は嬉しいでしょうか…。

BLOOD+ 01
桂 明日香著 / Production I.G原作 / Aniplex原作
角川書店 (2005.12)
通常24時間以内に発送します。

関連サイト
そういえば
厚樹のつれづれなるままに
あにたむ素兎亭・別館
ロン毛
暁星 ~ヲタク的活動記録~
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ちっちゃん俳句「一口に 入っているな 宇宙かも」
         「考えや 一緒されたる くだらない」

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