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安らぎの家

「安らぎの家」MONSTER CHAPTER69 ☆☆☆☆
原作:浦沢直樹 キャラクターデザイン・総作画監督:藤田しげる キャラクター原案:高坂希太郎 シリーズ構成:裏畑達彦 監督:小島正幸 音楽:蓜島邦明 脚本:筆安一幸 絵コンテ・演出:中村賢太郎 作画監督:山本善哉 

 フェアシュテックホテルのオーナー(野沢那智)は手作りのコケモモジャムを泊り客の老夫婦に勧める。好評だ。 ジャムの製造者の写真を見せるオーナー。製造者はコンラート。
 しかしそのコンラートは何者かに撃たれて死んでいた。

 丘の上から町を見下ろすルンゲ(磯部勉)とグリマー(田中秀幸)。
 「この平和な町を、本当に襲撃するんでしょうか」
 「襲撃…。それ以外にも方法はある…。たった一丁の銃で、町が全滅した例もある。
1958年、ツヴァイフェルシュタットだ。ニーダザクセン州で連続殺人が起きた。
自分の隣人が連続殺人鬼なのではないかと、なんでもない日常の出来事にも住民はピリピリした。
そんな集団ヒステリー状態の中、住民の一人が護身用に手に入れた銃で、隣人を撃った。
そこからもう誰も止められなかった。町中に火が放たれ、手元にあるものは全て武器になった。
住民全員が殺し合い、生存者は一人もいなかった」
 「まさか、この町がそんな事に…。くい止めなきゃ…そんな事が始まる前に…」
 「いや…もうすでに始まっているかもしれない」

 いじめっ子に金を取られるヴィム少年(矢島晶子)。「坊や…、憎いだろ…?殺したいほど、憎いだろう?」
 そんなヴィム少年に話しかける誰か。

 宝くじを当てたヘニッヒ夫婦はコンラートの死体を見つける。

 犬が吠える。その犬にむかついている男。

 ご機嫌なソーセージ屋の娘(大谷育江)。自分をこの町から連れ出してくれる素敵な人を見つけたのだ。

 アル中男(花輪英司)とすれ違うホテルに泊まっている老夫婦。
 「おまえの欲しいのは…」車椅子の夫(たてかべ和也)が立ち上がってアル中男に銃を差し出す。
 「これじゃあないのかね?…お前の息子はもう受け取ったよ」銃声が響き、犬の吠え声が止む。

 プラハ。ニナ人形で劇を見せるリプスキー(平田広明)。好評だ。そこに天馬賢三(木内秀信)が現れる。
 テンマはリプスキーの事をニナ(能登麻美子)から聞いたと話す。フランツ・ボナパルタ。
 ドイツ系チェコスロバキア人。フランツ・ボナパルタは偽名。
 第二次大戦後、多くのドイツ系チェコスロバキア人が故郷のボヘミア地方を追われたにもかかわらず、
彼の一家は国内に残留した。
 彼は一度、チェコ人の女性と結婚し子供をもうけている。
 その子供は60年代中ごろすでに行われていた初期段階の彼の朗読会に生徒として参加していた。
 ペトル・チャペックはプラハにボナパルタの息子がいると言った。その少年の写真をニナに見せるテンマ。
 「優秀ではない子供。彼は優秀な子供じゃなかったから、朗読会を追い出された。
…彼はボナパルタにとっていらない子になった」
 自分が知っている人がボナパルタの息子だろうとニナは言う。「早くしないと、大変な事が起こる」「大変な事?」 「私にはわかるの、ヨハンが何をしようとしているのか」「彼は何を…」
 「完全な自殺。本当の孤独。唯一の愛情表現。早くしないと、罪の無い人が、沢山死ぬ」
 リプスキーの部屋に沢山あるボナパルタの絵本を見るテンマ。彼の作品の登場人物はすべてドイツ名。
 沢山のペンネーム、すべてチェコ名なのに、クラウス・ポッペだけがドイツ人の名前。
 もしかしてクラウス・ポッペは本名なのではないか。
 「同じ推理を展開して、父の本名を言い当てた刑事がいましたよ」「刑事?」「BKAのルンゲと言う警部」
 「ルンゲ!彼がここに…」「もう何週間も前に去りましたが」「去ったって…」
 「彼はこうも推理した。いや、ルンゲ警部は推理というよりその本人になりきるんだそうです。
私はクラウス・ポッペだ。私には帰るところが無い。心の平穏をとり戻すために、心のふるさとに戻る…ってね」
 子供の時、父親が僕らの故郷は南ドイツの山に囲まれたある町だと言ったそうだ。ニナは言う。
 「彼は…ヨハンは再現しようとしている…バラの屋敷の惨劇を…511キンダーハイムの殺戮を」

 町は川の氾濫で陸の孤島となる。

 絵本マニア(長島雄一)に会うテンマ。
 そのマニアはヘルムート・フォスと言う89年に発行された絵本を描いた人はクラウス・ポッペと同一人物だと言う。
 ある泥棒が山あいの町に逃げ込んでくる。
 泥棒はその町でもひと稼ぎしようと企むが、町の人々と交流するうちに盗み方を忘れてしまう。
 そして町の人々のために働きながら静かに暮らすようになる。タイトルは安らぎの家。
 嫌な読後感は無くなったが、絵のほうはさっぱりダメになった。ドイツの地図を見せてもらうテンマ。
 ルーエンハイムは安らぎの家と言う意味だった。

 ホテル・フェアシュッテクに警官(室園丈裕)が入ってくる。コンラートの行方不明。犬の射殺。
 殴られて重体のケムナー。殴った奴はいまだにわからない。そこに現れる老夫婦。
 ルンゲはご主人の靴が雨の中を歩いてきたみたいに汚れている事に気付く。
 ホテルから出て、車を運転していた警官、車が故障したのか、立ち往生している男を見つける。
 話しかけるといきなり撃たれる。ホテルの電話は通じなくなっていた。

感想:今回のアニメのテンマは原作よりハンサム度三割増し。
 しかしテンマってハンサムな主人公と言うより、人道派の主人公と言うイメージの方が強いな。
 「MONSTER」のハンサムキャラと言ったらやっぱヨハン…。どうして私はこんなにヨハンは好きなんだ?
 「DEATH NOTE」の主人公ははっきり言って嫌いなのに…。
 ヨハンの方はもともとは優しい人って気がするのよね。まあ、良い人もあっさり殺してるけど。虚無って感じ。
 現実の連続殺人犯は悪と言うより虚無って感じに近いんだろうな。
 どこの国でもロードショーされなかって言う現実の殺人犯についての映画を見たけど、
その映画でも連続殺人鬼をひどく虚無的に描いていた。
 愛も憎しみも無い…。
 まあ彼は家庭環境がめちゃくちゃひどかったらしいが、だからと言ってみんながああなるわけではないし、
彼は本当にひどい事をしているし…。
 月は連続殺人犯では無いな。でも人を見下している所が嫌い。ヨハンの方がひどい事をしているのにね。
 ところで、こんなみんなで殺し合いなんていくらなんでも起こらないよね。ルンゲが言った話は作り話よね。
 えっ、ユーゴの事を考えろって…。 う~ん。

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