« 約束おぼえてる? | トップページ | ルーエンハイム »

エカテリンブルグの月

「エカテリンブルグの月」BLOOD+ 第18話 ☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:菅正太郎 絵コンテ:弥佐吉 演出:誉田晶子 作画監督:大久保徹 

 窓の外を見ながら話をしているテッド・A・アダムス(緒方賢一)。
 ボリスはまだ火と氷の国(アイスランド?)で研究を続けているそうだ。
 傍らには老人(松岡文雄)がベッドで目をつむって横たわっていた。苦しげな息。
 ボリスが手紙を寄越すなんてろくでもない事が起こったに違いないとアダムス。10年連絡が無かったのだ。
 写真には何かの建物の前に並んで立っている4人の男。アダムスの横には髪の長い男。これが老人らしい。
 息子のアンドレイに会ってくるとアダムス。

 知恵の輪に悪戦苦闘している宮城カイ(吉野裕行)、
「力任せにやっても無駄よ」とジュリアさん(甲斐田裕子)に言われる。
 「力任せにやると壊れちゃうわよ。もっと肩の力を抜いて…、ゆっくり、そっと、優しくね」
 「うるさいな、んな事はわかってるよ。だからさっきからこうやって、こう…」
 ジュリアさん、カイから知恵の輪を取り上げる。
 「相手の立場に立って、逆から物事を見てみるの。パズルならそれを作った人の事を考える。
その人が何を考えて、どんな仕掛けを作ったか。そこから逆算すれば…」
 ジュリア、あっさり知恵の輪を解く。「パズルは自然と解けるようになるの」
 ジュリア、又あっさり知恵の輪を元に戻す。「恋愛と同じよ」
 デヴィッド(小杉十郎太)とルイス(長嶝高士)が入ってくる。
 小夜達は300キロ東のチュメンと言う町にいるそうだ。小夜達は午後の列車でこちらに来る。
 着くのは明日の朝。カイ、デヴィッドとルイスの用事に付き合う事になる。目的はテッド。血液学者。
 戦争中はヴェトナムの研究所に在職、戦後数人の仲間とロシアに亡命、
ヴェトナム時代はデルタ67の研究責任者だった。
 カイはデヴィッドが親父の銃を取り出したのを見て、返せと言うが、まだ早いと言われる。
 「おまえにわかるのか、この銃の重みが」黙るカイ。
 テッド・アダムスがいるはずの家に着いたが、カイは車に残れと言われる。
 「バカ言え。俺も行く」とカイは言うが、
「勘違いするな。おまえを連れてきたのは身勝手な行動をしないよう監視するためだ」と言われてしまう。
 ルイスが車を見張る奴も必要と取り成す。
 一人残されたカイ「デヴィッドの奴、ぜってえ締めてやる」と無理な事を言う。
 アダムスの部屋には夫婦と子供3人で写っている写真が並べてあり、
机には「MOTIZEN」と書かれた封筒があったが、誰もいなかった。
 ゴミ箱に捨ててあった紙を拾うデヴィッド。ルイスが暖炉を調べて朝まではいたみたいだと言う。
 車では相変わらず知恵の輪が出来ないカイ。
 少し顔を赤らめ、唇を尖らせながら「相手の立場に立ってぇ、逆から物事をみてみるのぉ」
とジュリアさんの口調をかなり色っぽく脚色しながら言う。
 「なんつったてさぁ」あっさり知恵の輪が解ける。「やったぁ」ルイスから仕事を与えられる。
 ばらばらに破かれた紙を一つにする仕事だ。写真を見つけるデヴィッド。建物の前に並ぶ4人の男。
 3人は白衣を着ている。顔が良くわからない。裏に1991年11月27日とある。ソ連崩壊の頃。
 後ろにあるのはコンクリートで周りを固められてる原子力発電所。チェルノブイリを思い出すルイス。
 「何だよ、チェリーのブイリって」と若さと無知をアピールするカイ。
 チェルノブイリとは86年に爆発事故を起こした原子力発電所。
 「それより仕事は終わったのか」とデヴィッドに言われ「余裕」と答えるカイ。しかしぶつを渡そうとしない。
 「礼の一つも無いのかよ」「礼?その程度の仕事で礼を要求するのか。礼が欲しければいくらでも言ってやる」
 封筒には「iSLAND」の文字。「アイスランド。宛名はフィリップ・ローゼンバーグ」
 ローゼンバーグとはテッドと一緒にヴェトナムから亡命した研究者だ。データー上では10年前から行方不明。
 住所は工業団地になっている。工業団地に向かう。そこは例のアダムスがいたローゼンバーグの部屋。
 アダムスの居所を詰問するデヴィッド。
 「すまない、アンドレイ。すまない、アンドレイ。私が悪かった。待っていてくれ。
いつか必ず、月を…月を見せてやる…」
 詰問を続けるデヴィッド。「約束する。必ず、月を…月を…」涙を流すローゼンバーグ、眠る。
 ローゼンバーグの部屋でアダムスの部屋で見つけたのと同じ写真を見つける。
 その写真ではスベルドロフスク51と言う文字がしっかり読めた。

 厳重に締めたスベルドロフスク51の扉を開け中に入るテッド・アダムス、明かりをつける。
 そこには黒い四角な物体が吊り下げられていた。「アンドレイ」と言うアダムス。
 その黒い四角い物体は翼手となったアンドレイ(西前忠久)を閉じ込めるために作られた物らしい。
 物体を下に下ろすアダムス。

 スベルドロフスク51(すべりどめ何とかでは無い)に着くデヴィッド一行。
 そこはソビエト時代に核の製造を行っていた秘密都市。放射能を気にするカイ。放射能漏れはブラフ。
 近づけたくない理由がある。地下に続くエレベーター、稼動させるデヴィッド。叫び声が聞こえる。
 「1時間経っても、我々が戻らない場合は、ホテルに帰ってジュリアに伝えるんだ。後は自分で考えろ。いいな」とデヴィッドがカイに銃を渡す。
 銃を持ちながら「俺は…」とカイが何か言いかけると、
「おまえは何のためにロシアへ来た。それを優先させろ。下に用があるのは俺達だ」と言われる。
 下には爆弾が設置されていた。
 コンクリート(?)に閉じ込められている翼手は自分が傷つけたアダムスの血をなめていた。
 「俺の方がうまいぞ!」(その通りだ!)と言いながら翼手の視線を誘導するルイス。
 デヴィッドがその間にアダムスを助けようとするが、翼手に気付かれ、傷つけられてしまう。
 翼手が動いた事により、翼手を閉じ込めていた物体が落下する。
 デヴィッドはアダムスを抱え、ルイスと一緒にエレベーターに乗り込む。あの翼手はアダムスの息子だった。
 ヴェトナムから持ち込んだデルタ67が化け物に変えてしまった。ヴェトナムでは血の研究をしていた。
 表向きは国の要請を受けた輸血用血液保存の研究、実際には3人の男達が持ち込んだ特殊な血液、
その長期保存の研究だった。
 翼手が物体から開放され、デヴィッド達を追ってくる。デルタ67はその血液で作った。「美しい少女だった…」
 エレベーターに追いついた翼手に向かって、銃弾を浴びせるデヴィッドとルイス。上からも銃弾が。カイだった。
 翼手、カイの方に向かう。ガソリン缶を翼手に向かって放り投げるカイ。それを口でくわえる翼手。
 カイ、撃とうとするが、弾が無かった。後ろからデヴィッドが銃撃、火がつく。
 翼手が天に向かって吼えると、そこには満月があった。地下に落ちる翼手。
 「デルタ67が完成した時、私はあの血液のあるじに引き合わされた」「あるじ?」
 「美しい少女だった。美しく奔放。だが人類にとってもっとも危険な少女。彼女はディーヴァと呼ばれていた。
だがそれも、全て72年の北爆で消えてしまった。頼む、この建物に爆薬を仕掛けた。起爆スイッチは、車にある。息子を、息子を埋めてやってくれ。すまない、アンドレイ」
 アダムスは死ぬ。爆破されるスベルドロフスク51。あの翼手は半永久的に眠り続ける事となる。
(小夜しかあの世に返せないのね)
 デヴィッドが倒れる。落ちた赤い石がついた十字架を拾うカイ。ひどい背中の傷。
 その他に過去の傷の縫合の跡や銃弾の跡がいっぱいあった。
 デヴィッドは戦場で翼手に遭遇し消滅した部隊のたった一人の生き残りだった。
 「生き残ってしまったが故に、戦い続けなければならない。それが、こいつの背負っている運命…、なんだとさ」

感想:あの人達はデルタ67で何をするつもりだろう。
 翼手なんて、暴走するだけで、小夜でなければ消滅させる事が出来ない困り物じゃん。
 やっぱりシュヴァリエのような仲間を増やすつもり?ディーヴァなら翼手をコントロール出来るのか。
 最初のローゼンバーグの部屋の一連の描写は色味が押さえてあって、雰囲気がありました。

BLOOD+ 01
桂 明日香著 / Production I.G原作 / Aniplex原作
角川書店 (2005.12)
通常24時間以内に発送します。

関連サイト
出張版 ぐらびてぃりみてっど
LIV-徒然なるままに
LOST HEAVEN
TV Show Time
自由で気ままに
式船です。
文苑

|

« 約束おぼえてる? | トップページ | ルーエンハイム »

BLOOD+(41) 」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/45625/9026763

この記事へのトラックバック一覧です: エカテリンブルグの月:

« 約束おぼえてる? | トップページ | ルーエンハイム »