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2006年2月

ただいま

「ただいま」MONSTER CHAPTER67 ☆☆☆☆☆
原作:浦沢直樹 キャラクターデザイン・総作画監督:藤田しげる キャラクター原案:高坂希太郎 シリーズ構成:浦畑達彦 監督:小島正幸 音楽:蓜島邦明 脚本:林政宏 絵コンテ:小島正幸 演出:池田重隆 作画監督:青山浩行

 「君の言う、本当の恐ろしい話…。僕が見た、いろいろな話…。僕が君に話した、あのいろいろな話…」
(ヨハン:佐々木望)

“「三匹のカエル」の部屋から連れ去られて、僕が入れられたところは、壁の無い真っ暗闇の部屋だった…。
どこを触ってもおかしな感触…。上下左右の感覚の無い部屋…。
でも、誰かが僕を監視しているのはわかった…。まったく音の無い部屋…。
いや…、ときどきどこからか、悲鳴のような声が聞こえた…。どこからともなく、差し入れられる食事…。
僕は、その回数を数え続けた…。5、6、7…11、12、13…21…23…。その数もよくわからなくなった頃…”
 部屋のドアが開けられる。”そこに、あの男が立っていた…”
 「いいかいよくお聞き。人間はね、何にだってなれるんだよ」(フランツ・ボナパルタ:野沢那智)

 どこかに連れて行かれる子供。部屋に集まっている人々。注目される子供。ワインによる乾杯。
 一人壁際に立ち、ワインを飲まないフランツ・ボナパルタ。

 「最初の一人が倒れた…。まわりの数人が駆け寄った…。
その駆け寄った人間も、次々とおおいかぶさるように倒れた…。
うめき声、悲鳴、叫び…。恐怖が部屋をうめつくし、その場にいた42名が死に絶えた…。
フランツ・ボナパルタ一人を残して…。僕は走った…。あそこから、逃げ出すために…。
庭のバラの刺で腕を傷つけたことも気付かずに、走った…。
「三匹のカエル」にたどり着いた僕を、君は迎えてくれた…。僕は話し続けた、何日も何日も…。
僕が体験したこと、すべてを…」
 「違う…。違う…。違う…。違うわ!」(ニナ:能登麻美子)

 廃墟にたどり着く天馬賢三(木内秀信)。銃を握りながら、中に入る。
 そこには拳銃の銃口を自分の頭につけているニナがいた。その拳銃をそっと引き離すテンマ。
 叫び声をあげるニナ。
 「違う、違う、違う!あたしじゃない!…おかえりって言ったのはあたしじゃない…。
おかえりって言ったのは…、あたしが、あたしが言ったのは…」

 扉を開く少女(塚田真依)、「ただいま」と言う。
 その少女と同じ格好の「なまえのないかいぶつ」の絵本を抱えた少女(上村祐翔)、「おかえり」と言う。

 「ヨハンは間違ってる。ヨハンはあたしの話を聞いただけ。
バラの屋敷に連れて行かれたのは、バラの屋敷に連れて行かれたのは、あたしなの!
「三匹のカエル」の、あの階段を引きずるように連れ去られたのも、壁の無い真っ暗な部屋の中で、
食事の数だけ数えていたのも、あの、たくさんの死体の中に立っていたのも、全部…全部あたしなの!」

 ニナを迎えたのはニナと同じ格好をしたヨハン。ヨハンはかつらを取り、ニナの話を聞く。

 「あたしは話した…何日も、何日も…」「もういい…」
 「あたしは自分の体験をヨハンに話した。ヨハンはあたしの体験を…」「もういいんだ…」
 「ヨハンはあたしの体験を、自分の体験だと思い込んで…。あたしのせいでヨハンは…!」「もういいんだ!」
 「すべて話したわ。さっきヨハンに。ヨハンはあたしの話を聞いて、笑ってるように見えた…。
でも、泣いているようにも見えた…。あんな、あんな人間の顔、見たこと無い…。あたしには…、撃てなかった…。でもきっと、彼は自分を破壊するわ。あたしと同じように…」
 「だめだ」「あたしも自分を破壊するように…!」
 「だめだ!…だめだ…。君が死んだら…、君に何かあったら、私はどうすればいい…。
君が死んだら、私はどこへ行けばいい…。生きていてくれ…。お願いだ、どんなことがあっても。
…お願いだから…」

 ペトル・チャペック(田中信夫)がヨハンはフランツ・ボナパルタを殺しに行くであろう事をテンマに教える。
 彼はヨハンにプラハにボナパルタの息子がいる事を教えたのだ。
 「ただ、それだけで事が終わるかどうか…。彼の崩壊が、それでおさまるかどうか…」
 一人、廃墟を離れて、原っぱの方に歩いていくペトル・チャペック。
 「妹の記憶…。彼女の記憶から、抜け落ちているもの…。ヨハンの中には、もうひとつ、あの記憶が…。
我々が創造しようとしたものは、いったいなんだったんだろう…フランツ…フランツ・ボナパルタ…」
 頭を撃ちぬかれるペトル・チャペック。チャペックが殺した赤ん坊の部下の死体が発見されたのだ。

 ドアの前で迎える男(麻生智久)。中に迎え入れ、紅茶を振舞う。紅茶を飲むヨハン。
 次は誰を殺すのかと聞いてくる男。自分の額の真ん中を指差すヨハン。銃をテーブルに置くヨハン。
 冗談と思い、笑う男。「夢から、覚めたんだよ」「疲れてるんじゃないのか?計画はどうするんだい?」
 「さめたんだ…」「ちょっと待てよ。それじゃあ何のために僕は、あれだけの資金を集めたんだ?」
 「夢から、覚めたんだ」「なんのために僕は、何人も殺したんだ?」
 「たくさんの終わりの風景…。でも、今は違う風景が見えるんだ…。本当の終わりの風景…。
僕しか知らない記憶…。本当に、行くべきところ…」
 ヨハン、銃を持って、男の方に向ける。「え?」と驚く男。銃声。家から去るヨハン。

 ルーエンハイムと言う小さな村。そこに、ルンゲ(磯部勉)が現れる。

感想:光、編集、動き、音楽、画質、どれをとっても素晴らしい回でした。
 ヨハンの絵は時々原作の方が良いと思う事があるけれど…。人をあっさり殺す所がヨハンね。
 自分の命が軽いから、他人の命も軽い。

memo:グルジアのゲデワニシビリちゃんにほれ込み、さっそく情報をと、トリノのオリンピック公式サイトへ。で、ついでに他の好きな選手も調べたわけだが…。

サーシャ・コーエン(COHEN Sasha)1984.10.26 158センチ 気が強そうで、元気にくるくる回り、一緒に出てきたサラ・ヒューズより断然好きと思った彼女。仕切り屋だそうだ。練習嫌い。どうもフリーに弱く、シルバー・メダルばっかりとる結果になっているらしい。

荒川静香 1981.12.29 165センチ 54キロ  金メダル、とっちゃった。取るとは思っていなかったので、涙が出てきた。今、フィギュア女子で一番優雅な演技が出来る人、だと思っている。日本人の演技が綺麗だと言える日が来るとは思わなかった。今の日本女子の主要な選手の中で最初に知った人。確か田村岳斗と同じ仙台の方の高校だったんじゃないかな。ドキュメンタリーを見たような。最初の頃は演技で笑顔を見せられず、不器用な子だと思った。笑顔も立派な演技だから。今は何とか笑顔を見せられるようになった。覇気が無いけれど。

エレーネ・ゲデワニシビリ(GEDEVANISHVILI Elene)1990.1.7 154センチ 38キロ 垂れ目のかわい娘ちゃん。元気な演技。彼女を見るまでは、今のフィギュア女子で一番可愛いのはイタリアのカロリナ・コストナーかと思っていたが(ファンでは無いけど)、今は彼女が私の一押しですね。浅田真央ちゃんのライバルになりそう。(しかし真央ちゃんはすごいな)

エフゲニー・プルシェンコ(PLUSHENKO Evgeni) 1982.11.3 178センチ 72キロ 趣味:車、コンピューターゲーム、バレエ 話せる言葉 ロシア語 趣味のバレエって踊るんだろうか。踊れても不思議ではないが…。彼を見たのは彼が14,5,6の時でアメリカ大会。最初っから演技がうまく、技も切れ、自信満々で、お客さんのもっと拍手をと要求していた。跳ぶという様子も見せずに軽がると跳び、演技は指の先まで神経が届いたような繊細な演技をし、しかも力強く、小揺るぎもしなかった。でもヤクディンにはなかなか勝てず、くやしい思いをした。(もちろん彼もそうだろう)彼もやっぱり人間で、怪我もするし、勝とうとして慎重になって、ミスをするという事もした(だったよね)。今まで見てきたフィギュア選手の中で一番好きな人。見ていて「カイザー」と言う言葉が頭に浮かんだ。そしたらどうやら彼は「リングの王様」と呼ばれていると聞いた。そう、王様って感じなんだよね。覇気がすごいから。最初の頃はイワン雷帝の青年の頃の髪型と同じ髪型をしていたし。威風、あたりをなぎ払う。彼を見るまでは王子様って感じの人にキャーキャーしていたが、今はやっぱり王様の方がカッコイイと思っている。今期のオリンピックは彼が金メダルを取る事を祈っていた。たとえ彼がそれで止めてもと。彼は金メダルを取り、次のオリンピックも出ると言った。ありがとう、プルシェンコ!ファンの女の子をハグする様子から女好きかと睨んでいたが、去年結婚したらしい。

ジョニー・ウィアー (WEIR Johnny)1984.7.2 175センチ 63キロ 世界に冠たる美少年、美青年好きの日本女の注目を集めたお方。アメリカ人とは思えない綺麗系の演技。バレエでもやっていたのかと思ったら、体操だった。今回のオリンピックはショートで2位になったのに、フリーで守りに入ってメダルを取れず。自分にがっかりしたと発言したらしい。

エマニュエル・サンデュ(SANDHU Emanuel) 1980.11.18 182センチ 趣味:歌うこと、踊る事、演技、モデル、ファッション 話せる言葉:英語、フランス語、イタリア語 3歳でバレエ。5年後にフィギュア・スケートを始める。英語力があるわけではないので、サンデュのモデルはモデルをする事ではなく、模型つくりとか塑像つくりかもしれないけど、あの男の感じからはモデルをやる事と言う感じがする…。確か思わぬ国の血が入っていたと思うけど、忘れた。練習嫌い。でもここ数年はフィギュアスケートが面白くなって、真面目にやっていると聞くが。だからなのか波がある。バレエをやっていただけあって、個性的な演技をする。技もわりとあるし。今回のオリンピックはまるでダメだった。

で、気付いた事。さそり座が三人いる。(山羊座が二人)そうか同じ星座の人が好きだったのか、私。プルシェンコがさそり座!そう言えば、何座だろうかとかは考えた事が無かった。サソリ座ってスポーツも得意と書いていたが、私は全然…。占いなんてこんなものさ。

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さいごの日曜日

「さいごの日曜日」BLOOD+ 第14話 ☆☆☆
監督・藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:吉田玲子 絵コンテ:神楽坂時一 演出:おざわかずひろ 作画監督:越智信次 

 大衆酒場OMOROに帰ってきた音無小夜(喜多村英梨)と宮城カイ(吉野裕行)、リク(矢島晶子)。
 鍵はいつもの場所にちゃんとあった。家を掃除し、亀甲墓へと向かう三人。
 墓の中には何かかが抜け出した跡のような繭があった。

 カイは小夜の友達の金城香里(門脇舞)を呼んでくる。小夜は学校に入り、三人の前で高飛びをするのだった。 そしてカイの仲間を呼び、浜辺で楽しく過ごす。

 テッド・A・アダムス
(実験農場に残っていた記録によると、翼手に関する何らかの研究をしている。
米軍の戦死者名簿にもMIAのリストにも彼の名前は無い。
ベトナム戦争末期の1973年以降米軍の記録からも消えている)
はエカテリンブルグにいるとのルイス(長嶝高士)の情報。
 後、あー君がリセの事をかぎまわっていた事もデヴィッド(小杉十郎太)に伝えるルイス。
 次の行き先はロシアと決まった。

感想:すごく綺麗なオープニング。感動的。この画質に見合った脚本でない所が残念。
 小夜はあの繭から出てきたのかな。時々繭に入ってリフレッシュするのかな。

BLOOD+ 01
桂 明日香著 / Production I.G原作 / Aniplex原作
角川書店 (2005.12)
通常2-3日以内に発送します。

関連サイト
厚樹のつれづれなるままに
怠惰な大学生の自己啓発blog
気ままな日々を…
沢の鈴虫

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おかえり

「おかえり」MONSTER CHAPTER66 ☆☆☆☆☆
原作:浦沢直樹 キャラクターデザイン・総作画監督:藤田しげる キャラクター原案:高坂希太郎 シリーズ構成:浦畑達彦 監督:小島正幸 音楽:蓜島邦明 脚本:博多正寿 絵コンテ・演出:高橋敦史 作画監督:尾崎和孝

 男(花輪英司)はドイツ系チェコスロバキア人。士官学校出身の軍人。
 エリート。名前…、名前など、どうでもいい。女(桑島法子)はモラビア地方の小学校教師のひとり娘。
 ブロンドの髪、青い瞳の美しい女だった。
 ブルノ大学に進学、遺伝子工学を専攻、教授陣からも将来を嘱望される才媛だった。名前…、名前など…。
 二人はプラハのカフェで知り合い、恋に落ちた。女は子供を宿し、男は告白する、これは“任務”だったと。
 人種、頭脳、骨格、運動能力…、選び抜かれた男と女の間に子供をつくる。
 数十例のカップルによって、実験が行われ、自分達は、その中の一例であると。
 男はシナリオ通りに任務を遂行したが、今やその通りに動く気はなく、「逃げよう」と言った。二人は逃げた。
 しかしその行動も、シナリオに組み込まれていた。二人は捕まり、引き離された。
 女は見知らぬ部屋に隔離された。
 「彼に会わせて」と女は言ったが、彼は新しい任務に就いたと言われるばかり。
 彼女はもう彼がこの世にいないであろう事を知っていた。お腹の子は順調に発育していた。双子だった。
 よく訪ねて来る男(野沢那智)がいた。スケッチブックに自分の姿をデッサンしていく男。
 この男こそこの実験の首謀者であると彼女は気付き始めていた。
 「私は許さない。あなたを決して許さない。
私が死んでも、私の中でどんどん大きくなっていくこの子達が、必ずあなたに復讐する」
 「君は面白い事を言うね」臨月を迎え、彼女は陣痛室に入れられる。
 身重の体で、激しい陣痛に見舞われながら、彼女は幅数十センチの通気孔から脱出した。
 彼女が倒れていたのは門から数十メートルの路上。すでに破水が始まっていた。
 彼女は引き戻され、無事に双子が生まれる。「あの子達の名前を考えたの」「余計な事は考えなくて良い」
 「考えたの。あの子達の名前…」「考えなくて良い」「名前を…。あの子達に名前を…。あの子達に…」
 「いいんだ…。名前などいらないんだ」

 「フランツ…ボナパルタ…」(ニナ 能登麻美子)
 「そうだ…。ヨハンは、彼の居場所を私に聞いた」(ペトル・チャペック 田中信夫)
 「ボナパルタは生きているの?」
 「“私は許さない。あなたを決して許さない。
私が死んでも、私の中でどんどん大きくなっていくこの子達が、必ずあなたに、復讐する”…」
 「フランツ・ボナパルタは、生きているのね」「ヨハンに聞けばいい…。彼はここにいる…」
 そこには廃墟の屋敷があった。

 いくら聞いても、クリストフ(広中雅志)はヨハンの居場所を知らないと言う。
 天馬賢三(木内秀信)はエヴァ・ハイネマン(小山茉美)に病院に連絡させる。
 このままではクリストフの命が危なかった。
 エヴァがいなくなった後、クリストフはテンマ一人にヨハンの居場所を教える。
 エヴァが車に戻るとテンマはいなくなっていた。
 「あんたに伝言だ…
“これ以上巻き込む事は出来ない…。君の人生を台無しにした…。本当にすまない。幸せになってくれ”…だとさ」 涙を流すエヴァ。「どうして泣くんだ…。わからない…。僕には全然わからない…」

 廃墟に一人入るニナ・フォルトナー。太陽を背に、二階の方にヨハンは立っていた。

 息せき切って走っている。三匹のカエルの看板。
 階段を走って登り、ドアを開けると、
そこに「なまえにないかいぶつ」の絵本を握りしめた女の子(塚田真依)が立っていて、「おかえり」と言う。
 三匹のカエルの看板の建物から火が出る。逃げ去る双子。優しくしてくれた農家の夫婦。子供はいない。
 「あたし達で引き取って…」と言う妻(浅井淑子)。「バカな事を言うな」と夫(石森達幸)。
 「いや…、きつい言い方をして悪かった…。とにかく警察に電話しよう」そこに現れる男の子(上村祐翔)…。
 男の子は女の子を連れて別の所に行く。草原には、夫婦の撃ち殺された死体が残っていた…。

 「やっと会えたね。
…あの時、赤いバラの屋敷から逃げ出して、三匹のカエルの部屋にたどり着いた僕を、君は迎えてくれた。
…だから今度は僕が君に言うよ…。おかえり」
 銃口をヨハン(佐々木望)に向けながら、ヨハンを責めるニナ。

 一方、テンマもタクシーに乗り、銃を握りながら、昔の惨劇の事を思い出していた。

 「あの時みたいに撃つかい?」「ええ…。もうすべて終わりにするわ」「終わり…。終わりってなんだろう」
 赤いバラの屋敷の惨劇。511キンダーハイム。そこで彼が起こした事件。厳しい表情の母親。
 大きく手を開いて顔の前にかざすフランツ・ボナパルタ。荒野で倒れている双子。荒野。
 「何度も何度も…終わりの世界を見てきた…。終わりってなんだろう」
 「終わるわ。あなたが死んで、あたしも死ぬ。…見てきた?…何を見てきたの?あなた、何を見てきたの!?
…あなたは知らない…。話してあげるわ…。本当の恐ろしい話を…」

 扉を開け、「ただいま」と言う少女…。

感想:いや、よく出来ていたと思います。最初の古いフィルムのような、双子の父親と母親の紹介は良かった。   後、テンマが“ごめんね”と言う所を、“すまない”と変えたのも好感度大。
 “すまない”の方がテンマらしいと思う。廃墟の感じも良い。
 原作どおりに作っていて、何となく評価が難しいですが、大変に良く出来たアニメだと思います。
(フジ子・ヘミングの歌は止めにして欲しかったが…)

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レイズ・ユア・ハンド

「レイズ・ユア・ハンド Raise Your Hand」交響詩篇エウレカセブン 第37話 ☆☆☆☆
監督:京田知己 シリーズ構成:佐藤大 キャラクターデザイン・メインアニメーター:吉田健一 音楽:佐藤直紀 脚本:大野木寛 絵コンテ:水島精二 演出・作画監督:伊藤秀樹 メカ作画監督:前田清明

ドクター・グレッグ・ベア(銀河万丈)はスカブコーラルを知性体と考えていた。
 コーラリアンはそのスカブコーラルが生み出したコミュニケーション・ツール。あくまで仮説だが…。
 軍のやっているオレンジ計画が抗体コーラリアンを発生させている。なぜそんな事をしているのか。
 知的生物がこれ以上増えると、物理宇宙は崩壊する(なぜ?)。情報力学のくだんの限界って奴だそうだ…。
 スカブコーラルの知性体総量はとっくに件の限界を超えている。スカブコーラルは休眠状態にあるのだ。
 キャピトル・ヒルにはグレート・ウォールにはゆがんだ空間がある、
あらゆる物理法則が無視される空間があると言う情報があった。
 数千年前に、おそらく巨大隕石が落下した。
 それによって休眠状態にあったスカブコーラルの一部が目覚め、くだんの限界を超えてしまった。
 スカブコーラルは慌てて休眠状態になったが、くだんの限界を超えた空間が残った。
 スカブコーラルが全部目覚めれば、その空間が全てを飲みつくす。
 ノルブ達ヴォダラクの考えでは、そうなる前にスカブコーラルと合一、すなわち第十官界へ進み、
彼方のヴォダラクを目指さねばならない。
 スカブコーラルは船、かの岸へと我らを乗せる船。船へと誘う風がトラパー。
 トラパーからなぜエネルギーが取り出せるのかとドクターベアが疑問を言うと、
「ではなぜ思いは実現すると思う?」とノルブ(小山力也)が答える。
 思考はエネルギーなのだ。コンパクドライヴは風と我らを繋ぐ物。
 スカブコーラルが目覚め、物理宇宙が終わる前に、
「デューイとか言う若者」(ノルブ談)はスカブコーラルを殲滅しようとしているのだ。

 デューイは相変わらずオレンジをスカブコーラルにぶち込んでいた。そしてクテキュウ出現。
 抗体コーラリアンが近くの街(キャピトル・ヒル)を襲い、そこにさっそうと現れる、
アネモネ(小清水亜美)操るジ・エンドと軍のLFO。
 抗体コーラリアンが活動停止する時間に合わせてアネモネ隊を投入したのだ。
 いかにも自分達が抗体コーラリアンを殲滅したかのように見せるために。
 デューイ(辻谷耕史)はスタジアムに人々を集めていた。もちろんマスコミも呼んでいる。
 抗体コーラリアンの映像を見せながら、賢人会議の無力を訴えるデューイ。
 そしてアゲハ隊を抗体コーラリアンに対抗するものとして紹介する。
 そしてアドロックの名を出して、アゲハ構想は彼の考えだと強調する。

 ドクター・ベア達は元の研究所に帰る事となった。
 ベアはミーシャ(沢海陽子)に「もしも、もう一度何か研究する事があったら、又机を並べないか」と言う。
 「あなたが後10キロ痩せたらね」とミーシャ(10キロ以上だな)。喜ぶベア。

感想:難しくて良くわからなかった…。思う力はエネルギーと、私もどっかで思っているな。
 好戦的な考えの方が民には受けるし(大体好戦的な人の方が声がデカイし、暴力振るうし…)、
やっぱりあの抗体コーラリアンを見て、仲良く出来るとはとても思えないだろう。
 ドクター・ベアとミーシャのペアは好きだな。
 しかし幾人か西遊記が面白いと書いているのが気にかかる…。
 私は「神はサイコロを振らない」が今期一番のお勧めだと思っているのだが…。
 まあ、私の趣味はどうせ渋好み…。

関連サイト
Be-Shock倶楽部
Happy Music
師匠の不定期日記
Toyand Diary
TURN TO SCARLET
出張版 ぐらびてぃりみてっど
でこめ~る
テンションあげまくり隊日記
今日は何色?
蒼穹のぺうげおっと
南の島からガンダムを作れ!

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あの日 昭和20年の記憶 12月編

12月1日 サイパン島陥落以降、一年半も山中に隠れていた陸海軍将兵45名が下山し、米軍に降伏する。

山内久さん(80 シナリオライター)昭和20年のこの頃は中国山東省で共産党軍と戦っていた。国民党軍を率いる蒋介石の命令を受け、中国の内戦に巻き込まれていたのだった。戦時中は逆に隊伍を堂々として移動するなんて事はむしろ無かったんですが、司令官は馬に乗ってる、将校も馬に乗ってる、軍医も馬に乗ってる、兵隊だけ歩いている、そういうような行列と言うのは戦争中はむしろ無かったですねえ、野戦展開していて。そう堂々と繰り出してって、山砲という小さい大砲を持ってって、それでバカバカ撃ちあいになったんですね。翌年1月内戦停止の協定が成立。山内さんの所属する部隊も武装解除された。武装解除すんで、青島(チンタオ)まで歩いて帰ると言う事になったんですね、鉄道がズタズタなんで。歩いて帰ると言う事、ちょうど百里(約400キロ)、どういうふうにして、敵意を持っている中国人の中を突っ切って行ったら良いのか、武器が無いわけですから。町の中では別に何も起こらないんですが、町外れに来ると、どっからか農民が出てきて、我々の行く手を塞ぐわけですね。それで、今考えると殺意は無い、殺そうとするんじゃなくて、背嚢の背負い綱ですね、その綱に向かって棒を添え木にした鎌、長い柄の着いた鎌、それを背嚢の背負い綱にはめて、バッと引っ張る。両方やられちゃえば、ゴロンと落ちるわけですね。そうすると若い奴らが、子供みたいのも来ますけど、バッーと突進してきて、それを掴んで持ってく。歴戦の勇士が「密集隊形!」と指揮取るわけですな。肩と肩を寄せ合わせて、農民に引っ掛けられない密度まで堅く肩寄せ合って、逃げるように帰ってくるわけです。

当時医学生だった作家山田風太郎の日記「明らかに、進駐軍を見得る土地の日本の民衆はアメリカ兵に参りつつある。軍規の厳正なこと、機械化の大規模なこと、物資の潤沢なことよりも、アメエイカ兵の明朗なことと親切なこととあっさりしていることに参りつつある。吾々は、この民衆を嘲笑したい。ただ時勢のままに動く愚衆の波を笑いたい。-しかし笑うことは出来ない。この愚衆こそ、すなわち日本人そのものだからである。」

12月2日 三菱財閥の総帥、岩崎小弥太が66歳で病死。

作家、長与善郎の日記「この間の議会で米内が立つと、恥を知れ、とか何とかいろいろ怒罵の野次が飛んだ。下村陸相の神妙な平謝りの謝り方に対して、彼はさういふ言葉を現はさなかったからだ。さうして昨日海軍省の最後の始末の報告をした後、米内は「永い事お世話になりました、これでお別れです」と一言云って永久に議会から姿を消した。彼に「恥を知れ」と怒号したやうな「恥知らず」が去らない限り、日本は永久に救はれない。

12月6日 戦後初のアメリカ映画「ユーコンの叫び」封切り

河合隼雄さん(77 臨床心理学者)当時17歳。神戸の工業専門学校の1年生だった。12月を越えた当たりで、みんなが食事の買出しに行かなければ生きて行けないので、期末試験は止めようと言うストライキをやったのを覚えています。学生が買い出しストライキ。この歳の学期末の試験は無かったと思います。学校側もある程度歓迎してたんじゃないかな、先生も大変だったんじゃないですか、みんな食べる事に。師走早々、兵庫県丹波篠山の実家に戻った。ちょうど軍医として東京にいた兄も復員、その兄と共にある物を作った。ようするに米の配給はほとんど無い。小麦粉とかコーリャン粉とか一杯きますね。そうするとパンを自分の家で焼かなきゃならない。パン焼き器を作った。箱に電極を入れて、そこにやっとくと焼けてくるんですよ。そういうパン焼き器を作って、パンをよく焼いてましたね。このパンがいかに世界一うまいかという口上を兄貴達と作って、大喜びで食ってましたよ。東条英機の口調でこのパンがいかに世界に誇るべきものかとか。

12月8日 中国からの引き揚げ船第一便が、2184人を乗せて、鹿児島県加治木港に入港

12月9日 当時医学生だった作家、山田風太郎の日記「省線電車に乗っていたら、満員の隅の方から、「誰か何かちょうだいよう」という声が聞えた。少年の声であった。「誰か何かちょうだいよう」みな、しんとした。声は一分に一度くらいの割合でつづいている。「誰か何かちょうだいよう。イモでもミカンでもいいから、誰か何かちょうだいよう」くすくすと笑う声がざわめいた。すると少年の声は憤然となった。「笑うやつがあるかい!ひとが何かちょうだいっていうのが何がおかしいんだい!笑うやつがあるかい!」声は泣声に変った。」

12月13日 専売局長官、年末には、成人男子一人当たり30本のたばこを、特別配給すると言明。

作家、永井荷風の日記「南洋諸島より帰還する兵卒の中には三四年前戦死せしものと見なされ、家族へ遺骨までも其筋より送り届けられしものも尠からぬ由なり、熱海天神町に住みし一商人あり、四年前戦死し靖国神社に合葬せられしかば、親族合議の上その妻を戦死者の実弟に嫁せしめ遺産の相続をもなしたり、子供二人出来幸福に暮しゐたりし処、この程突然死んだと思った兄かへり来りしかば、一家兄弟大騒ぎとなりごたごたの最中なりと云」

12月14日 ニュルンベルク国際軍事裁判で、元秘密警察の職員が、殺戮されたユダヤ人は600万人と証言。

12月15日 石炭不足のため、国鉄はこの日から、旅客5割減など、大幅に列車を削減。
上野地下道の浮浪者を一斉収容。

12月16日 戦犯容疑者として出頭を命じられた近衛文麿元首相、自宅で服毒自殺
前夜からこの朝にかけて、神田、京橋、荒川などで、追いはぎ、押し入り強盗が続発。

12月17日 その場で当たりがわかるスピードくじ発売。一等100円。副賞に煙草10個。

12月18日 作家、内田百閒の日記「外に出ないから道ばたの買物が出来ないのでおかずの魚が無い。鰯、三馬等はこの頃は自分で買って来る。初めは蜜柑を買うのもいやだったが、この頃は馴れた。鰯は大体三十匹で十円である。三馬は三尾又は四尾にて十円である。一度のご飯に三馬は三ツか四ツか、鰯は七ツ位食べる。それでじきに無くなるが、無くなればそれ迄であって、その為に少しずつ食べると云うのは、家風でない。」

12月19日 山手線の満員電車で、幼児圧迫死。

12月20日 作家、高見順の日記「私と玉枝さんとは、しばらく浅草の話。「この頃浅草はこわいわ」浅草育ちの彼女が、浅草をこわいという。人気(じんき)が悪くなったそうだ。そして夜は追剥強盗の横行で、壕にいる人は、男でもこわがっているという。<ついでに。-大船なども、撮影所付近は軒並強盗に襲われているという話だ。中山君のいる極楽寺の方も、夜、ピストルの音とともに人の悲鳴が聞えたりして、物騒極まりない由>

12月21日 フィリピン弁護士会が戦争犯罪人に天皇を含めるよう、米大統領に要請したと米国弁護士会が発表。
東京の地下鉄が故障で立ち往生。老人が窒息死。

ちばてつやさん(66 漫画家)当時6歳。昭和20年のこの頃は、当時満州と呼ばれていた中国東北部の街、奉天近郊にいた。終戦の日の暴動で家を追われてから、各地を転々とし、ここで冬を過ごす事になった。みんな避難民みたいに、あっちに隠れこっちに隠れしてる状況でしたから、新聞はもちろん、ラジオも聞ける状態じゃないですから、いろんなデマ、しかも非常に暗いニュース、みんな絶望してたんでしょ、だからどうしてもそういう暗いニュースになるんでしょうけど、日本へもしうまく帰る事が出来たとしても、女子供はどんな事をされるかわかんない、男なんか奴隷としてホントにこき使われる、子供なんか連れて帰ったって、子供を育てられる状況にないよ、そういうニュースが、ニュースというか噂が飛び交っていましたよね。そこで絶望して、自分の可愛い子供を、日本へ連れて帰っても、育てる土壌が無いんだったら、ましてや明日の食べる物も無い、この子はこのまま飢えて死ぬかもしれない、そうすると親としては何とか生きて欲しいと思うと、裕福な中国人を探して、そういう人に、預けてしまう。日本人の子供ってのは、小さい時から教育を受けてるせいか、中国では日本人の子供は賢いと思われてたんですね。そういうあれがあったもんだから、日本人の子供、とても欲しがって、僕の家も、四人も男の子ばっかりですけども、四人もいるんだから一人ぐらい良いじゃないって言って、来る人がいましたよね。栄養失調のせいもあって、おできが一杯できるんですね。特に僕は耳が一杯出来て、耳が千切れそうになったのを覚えてますね。いっつもお腹空いてるものだから、ベルトをぎゅーっと、ベルトだったか紐だったか覚えてませんけど、こうやってぎゅーっと締めると少し空腹が紛れるんです。

12月23日 復員将校を自称する10人組の強盗や元陸軍少尉の銀行強盗など頻発

12月27日 国内でのBC級戦犯、判決第一号、捕虜収容所で捕虜を殴った元警備兵終身刑。

小島功さん(77 漫画家)昭和20年のこの頃、浅草浅草寺の妙徳院に、下働きをしながら居候していた。空襲で焼け出され、家族は疎開、小島さん一人が東京に残ったためだった。寺に9人もいるんですよ。半分は居候。親戚の人とか、出入りの酒屋さんとか。寺の周りは闇市になっていた。そこは娯楽を求める人の活気に溢れていたが、一方で殺伐とした世界でもあった。当時みんな特攻隊が帰ってきて、世の中で荒い事するわけですよ。特攻隊帰りって非常に怖がった、やくざも怖がった。死ぬつもりでいたんだから、死ねなかったわけでしょ、何も怖いものが無い。道歩いてるとね、いきなり、ポカッーと殴ったりするんですよ。何の理由も無いの、出会い頭に、気に食わないから。荒れてた、ホントに。だからもう、一番癒されるのは歌なんですよね。サトウハチローが作った「リンゴの歌」なんてね、たいした歌じゃないんだけど、ものすごくみんな夢中になって。並木路子、歌だけでもって一杯になっちゃう。大勝館という大きな劇場なんですよ、浅草でも、洋画を主にする、ちょっとしゃれた映画館、そこ一杯になっちゃうんですよ、彼女が来て唄うだけで、一人ですよ。それでウワッーと一杯になっちゃう。僕らも鈴なりになって見る。あの娘が手を振りながら唄うと、太ってるのあの娘は、手(腕)が。太った人なんて見たことないんだから、すごく魅力的だった。僕なんかが「春の小川はさらさら流る」、あんなねえ下らないわかり切ってる歌をふっと聞いたら、プワッーと情景が出てくる。小川が流れてねえ、キラキラしてさあ。いっぺんにカッーと感情が高ぶって、涙がボッーと出て止まらない。恥ずかしいんだけど、どうにもならない。そのへんから僕は戦争中の緊張感がほどけたんですね。

12月28日 GHQ「日本を支配した旧体制は除去する、絶対天皇制は近く消滅する」と発表。

当時医学生だった作家、山田風太郎の日記「夜の炉端に近所の百姓ら集まり、ただ天皇を憂うる声のみ。たまたま新聞に、北海道にて天皇打倒を演説せる徳田球一が、地方民に袋叩きに合い、民衆天皇陛下万歳を絶叫し、君が代を高唱せりという事件報道せられ、百姓ら、球一がこの村に来たら袋叩きどころかぶち殺すという。天皇信仰の鉄壁はげに農村にあり。ああ、これら農民の信仰は盲信との区別なし。それゆえに強く、それゆえに弱し。」

12月29日 毒蝮三太夫さん(69 タレント)当時9歳。東京台東区の国民学校4年生だった。戦時中、焼け出されて以来、知り合いの家を家族で転々としていた。昭和20年のこの日は父親が作ったバラックで暮らしていた。この頃、焼け跡で暮らす人達の間で、発疹チフスが流行していた。毒蝮さんもこの伝染病に感染した。そしたらね保健所の役人が入ってきたの。DDTってのを持って、それとねMP(憲兵)が二人ぐらい俺のうちに入ってきて、「ヘイ、ユー!」って言うんだよ。で、これは何とかって話してるんだよね。これは法定伝染病の発疹チフスだって言うんだよね。これはほっといたらすぐ死ぬ。これはどんどんどんどん伝染するから、隔離しないとダメだ。それでいきなりうちの中真っ白け。頭の中までやるの。それで近くの駒込病院に入った。30人か40人いる病人の部屋。あのね、発疹チフスって高熱は出てるけど、意識はしっかりしてるから、どういう状態なのかなってわかってるの。夜になるとね、死んだ人を運ぶ車ですよ、それがガラガラガラガラッって音がすると、向こう側のベッドの人がいなくなるんだよね。朝見ると5,6人いない。って言うのはみんな霊安室行っちゃう。あっ、こんなに死ぬんだと。子供は俺しかいなかったのかな。そしたらおふくろが俺の枕元でね、「南妙法蓮華教!南妙法蓮華教!…」団扇太鼓でね、大きな音なんだよ。俺は意識はしっかりしてるから聞こえるんだよ。「南妙法蓮華教、南妙法蓮華教…」一生懸命お題目あげてるの。死んでないんだよ、俺達。生きてるのに、お経あげてんだよ。助けようと思って。まだ覚えてるのはね、おふくろが医者にね、「私はどうなっても良い。この子は助けてください。先生お願いします」って言うのをまだ覚えてるね。それで何日か経ったら、熱が下がったんです。それで医者が「峠を越しましたよ。これから風邪もひかないような子になりますよ。多少バカになりますけど」って言ったね。そしたら親父が喜んで迎えに来てね、やせ細った俺をね、自転車の後ろに乗っけてね、駒込から…、山坂あるんだよ結構、不忍池通って、谷中通って、それで竜泉寺まで帰ってきた。帰ってきたら、近所の人達が、死んで帰るって人が多いんですよ、当時の発疹チフスとか伝染病ってのはね、良く帰ってきたって拍手で俺を迎えてくれた。下町だよね。


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ジャングル・パラダイス

「ジャングル・パラダイス」BLOOD+ 第13話 ☆☆☆☆
監督・シリーズ構成:藤咲淳一 キャラクターデザイン:箸井地図 アニメーションキャラクター・総作画監督:石井明治 音楽:Mark Mancina 脚本:菅正太郎 絵コンテ:紅優 演出:浦田保則 作画監督:福島豊明 

 音無小夜(喜多村英梨)はディーヴァの歌声の影響で、戦意喪失、戦う事が出来なかった。
 小さいとは言え、翼手は傷をすぐ修復し、数が多く、デヴィッド達は追い詰められる。
 小夜は皆で閉じこもった部屋に飾ってあった廃墟の絵に魅せられ、幻覚を見る。
 廃墟の世界、雲が浮かんだ青い空と、それを鏡のように映す地面。ディーヴァの歌声。そこを歩く小夜。
 青いバラが落ちてきて、小夜はジョージ、カイ、リク、そして顔に亀裂が走る自分の顔を見る。
 ヴェトナムでの殺戮、逃げる少女の振り返った、叫んでいる顔、戦闘モードの自分、止めようとするハジ、
どこかのヨーロッパの方の街みたいに見える所が炎上していて、
その炎上する街を背景に翼手の死体と髪の長いドレスを着た女のシルエットの情景、
小夜の目が赤くなって見開く。 
 異様な音を聞いて「小夜」と言いながら、その音がする部屋に入る宮城カイ(吉野裕行)。
 スペンサーの死体につまずく。小夜が何度も何度も翼手に剣を突き立てている。
 倒れているデヴィッド(小杉十郎太)。うずくまっているハジ(小西克幸)。やはり倒れているクララ(朴?美)。
 「何してるんだよ」とカイが小夜に向かって言うと、振り向いた小夜の目は赤く輝き、明らかに自分を失っていた。 シャンデリアにこうもりのようにぶら下がっていたカール・フェイオン(佐々木望)、
「素晴らしい。これぞ最高の舞台」と言いながら仮面をつける。
 (どうやら私、このいかれたカールさんを好きになってきたような…。
 気持ち悪いのも、馴れてしまえば可愛くなるものなのか…。
 最終的には死ぬんでしょうけど、これからのご活躍も楽しみにしております)
 デヴィッドがカールを撃つが、カール、人を超えた速さでそれを避ける。
 小夜が剣を上段に構えてデヴィッドに襲い掛かるが、ハジがデヴィッドを押しのけ、
小夜の腹にこぶしを叩き込む。
 「小夜、目を覚まして」小夜はハジの首筋にかじりつく。
 「いいよ、小夜。…ようやくあの時と同じ君に会えるんだね。さあ、おいで。今度は僕と踊ろう」
とマントで半分顔を隠すと言うカッコ付けをしながら、
僕と踊ろうと言う時に自分の義手をきつねにして振るお茶目なカール。
 (やっぱりソロモンと踊る小夜を見て、妬ましかったんだな…)
 小夜は起きあがる。
 「小夜…、いけない」と言うハジの声も空しく、狂ったような表情を見せる小夜、カールに襲い掛かる。
 「そう…、レッツ・ダンス!」ととっても嬉しそうなカールさん。
 しかし「小夜ー!」とのカイの言葉に止まってしまう小夜。(残念でしたね、カールさん)
 「どうしちまったんだよ。何やってんだよ、小夜!小夜!!」小夜、正気が戻る。
 お怒りのカールさん、「なぜだ!?貴様何をした」とカイの側に跳ぶ。
 「小夜に何をしたー!」とカイに襲い掛かろうとするカールさんだったが、
「カール、止めなさい」と言うソロモン(辻谷耕史)の顔が脳裏に浮かんできて(シュバリエ同士の特殊能力か?)、カイを襲うのを思いとどまる。
 クララが反撃。逃げるカール。クララの傷を見て「私が…、これを…」と言う小夜。
(ああなると、味方も敵も関係ないのね。確かに危ない…。カールやリクは小夜の抑止力として必要なのね)
 「子供をあんなにしちまうような奴らを、倒してくれ。あんただけが、あたしらの明日を…、明日を守れるんだよ」  「明日を…」ジョージ(大塚芳忠)の「明日のために、今日も生きろ」と言う言葉を思い出す小夜。
 「あんただけしか、出来ないんだよ」
 デヴィッド達はコンテナ確保のために外へと向かい、重傷のクララは部屋に残ったちび翼手達と共に自爆する。

 一方ムイ(鈴木里彩)は自分の体の異変に怯えていた。足の皮膚に亀裂が走っていく。

 「今あそこでは、何が起きているんですか」と爆発音を聞いて、
ソロモンに尋ねるヴァン・アルジャーノ(諏訪部順一)。
 「それは、あの人からお聞きになった方が良いかもしれません」とソロモン。
 コスプレ姿のカールさんがマントをかっこ良くひらめかせながら近づいてきていた。
 「カール!貴様何をしてるんだ?!」と、カールさんの正体を知らないアルさんは居丈高に言うが、カールさん、そんなの一切無視し、「僕の小夜を気持ちよく殺せたのに、ただの人間風情が、僕の小夜を…」
とぶつぶつ言いながらソロモンに近づき「なぜ止めた!?」とソロモンに向かって叫ぶ。
 『約束したでしょ』と念話で返すソロモン。『普通に戦っても、そう簡単に死ぬ相手ではない!』
 『彼女を甘く見ないほうが良いですよ。兄さんがそう言ってたじゃないですか』
 「だからこそ、早くディーヴァを動かせ。奴らは間もなくここに…」
 刀を持った血だらけの小夜、ハジとデヴィッドを両脇に従えて現れる。
 「まさか、サムライマン!?」と驚くアルさん。(ヴァンさんの方が良いか…)小夜、ソロモンに気付いて驚く。
 カール、翼手化する。驚くアルさん。
 小夜、自分の血を吸わせた刀でもって、カールに切りかかるが、カールは強化した左腕でそれを受け止める。  「素晴らしい」とカール、小夜を蹴り飛ばす。

 「あたし、怖い」と泣くムイ、顔に亀裂が走る。手にも亀裂が走っていた。力づけようとするリク(矢島晶子)。
 カイがやって来て、リクの腕を取って連れて行こうとすると、ムイがリクの腕を捕まえる。ムイを突き飛ばすカイ。  ムイはなんとも無いと叫ぶリク。

 小夜達はカールとの戦いに苦戦していた。飛び立つヘリにジャンプして乗り込むデヴィッド。
 しかし、ディーヴァコンテナを運んでいたヘリの乗員が、
デヴィッドが乗ってるヘリに向かってバズーカ(?)を撃ってくる。
 デヴィッドは急いでヘリから飛び降りる。
 「あいつら何なんですか?」と神経質に飴の包装(黄色)をいじくりながら聞くアル。
 「赤い盾。…我々のプロジェクトを阻もうとする集団です」
 「まったく、あなたも人が悪い。そういった情報は事前に教えてください。
カールがデルタ67を使った事も、知ってたんですね」と飴を口に入れ「しかし、今までの発病例に無いタイプの…」 「ああ、あれはデルタ67じゃありませよ」「でも、あれは…」「あれですか…」「驚かないんですか」
 「ええ。見慣れてますから」

 小夜の両手を彼女の背中に回して掴みながら、後ろから彼女の顔に顔を近づけ
「あれからずっと、いつ君が目覚めるかと心待ちにしていた。この想い受け取っておくれ」と気持ち悪く、
愛の告白をして、彼女の腕をねじりあげるカールさん。
 小夜、倒れる。左腕が動かない様子。翼手化しているカールさんに石をぶつけるけなげなカイさん。
 ムイが突然、リクの首を腕で絞めてくる。カイはちび達三人に取り付かれて身動きできない。
 ムイはリクを拘束しながら、リクの首筋を見つめる。必死でムイを離そうとするリク。
 そっちを向いて、「食べるが良い」と言うカールさん。ムイが口を開けると、そこには牙が生えていた。
 ちび達にも牙が生えていた。小夜が刀を地面に突き刺し、皆動きを止めてその方を見る。小夜は立ち上がる。
 カールの攻撃を見切り、彼の足を切る小夜。彼の足は結晶化していく。
 自分の結晶化した足を斧で切り落として、逃げるカールさん。
 「ファントム…」とこの期に及んで、まだカールさんのコスプレに付き合う小夜。「ファントムー!!」
 かなりお怒りのようだが…。

 ムイもちび達も檻に入れられる。リクはムイに話しかけるが、野獣のような反応が返ってくる。
 やがて悲しそうな表情で檻に座り込むムイ。
 ムイの右手は翼化していたが、左手はピアノを弾くかのように動いていた。

感想:カールさんのあんな姿、こんな姿を見られて大変楽しい回でした。
 ああでも、しばらくは彼の異様な雄姿を見られないのですね、哀しいです…。
 次はやっぱりパリオペラ座でしょうか。
 ディーヴァの歌を背景にして、やはり歌いながら、踊るように戦う奇怪なカールさんをぜひ見たいものです。

関連サイト
必撮!勤め人
文苑


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