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知りすぎた男

「知りすぎた男」MONSTER CHAPTER60 ☆☆☆☆☆
原作:浦沢直樹 キャラクターデザイン・総作画監督:藤田しげる キャラクター原案:高坂希太郎 シリーズ構成:浦畑達彦 監督:小島正幸 音楽:蓜島邦明 脚本:筆安一幸 絵コンテ:坂田純一 演出:宮本幸裕 作画監督:繁田亨 演出助手:渡辺温子

 ホテルに戻り、寝ているエヴァ・ハイネマン(小山茉美)の頭に銃口を向けるマルティン(池田秀一)。
 「エヴァだって、死にたがってるじゃないですか」「私を殺してよ!」「ここに置いてっとくれよ…」
 あの若者の声、恋人の声、母親の声が脳裏に浮かぶ。
 しかしエヴァの「ケンゾー」と言う寝言と、彼女の目元にたまっている涙を見て、殺すのを思いとどまる。
 『俺は…、悪魔のシナリオ通りには動かない。なぜなら誰も…死にたがってなんかいないから』

 ホテルの部屋にやってくる男達。マルティンはエヴァを逃がしていた。
 二人で出たら捕まるだけだからと、エヴァ一人を逃がした。エヴァはフランクフルト中央駅で待ってると言った。
 一緒に逃げようと。マルティンはテンマの所に行けと言う。「あんたに指図されるおぼえはないわ」とエヴァ。
 「ムチャして死ぬようなマネしないでよ」と言うエヴァに、
「俺があんたにそこまでする義理は無い」と答えるマルティン。
 それなのに、一人、二人と四人まで倒すマルティン。そして五人目の男が残っていた。
 彼は震えながらマルティンに向かって銃を構え、マルティンの銃には弾が無かった。腹を撃たれるマルティン。
 ロビー(藤本譲)によって天馬賢三(木内秀信)の元に運ばれるマルティン。エヴァはそこにはいなかった。
 彼はテンマに赤いバラの屋敷実験が続いている事を話す。悪魔が弟子を手に入れた事も。
 「あの男は…、独裁者を…つくろうとしてる…」「あの男?」
 「メガネの男…。赤いバラの屋敷の…生き残り…。ペトル…チャペック…」「ペトル…チャペック…」
 「あの男は…悪魔を操ろうとしているが…悪魔は…悪魔はもっと恐ろしく…もっと…。
ヤーレスツァイト・ホテル…606号室…。そこに悪魔の弟子が…。悪魔を、見つめちゃいけない…。
奴のシナリオ通りに動いちゃいけない…。誰も、死にたがってなど、いない…」
 「マルティン!!」息をあえがせるマルティンに向かって叫ぶロビー。
 「俺は…幸せだ…。もう悪魔を見ないですむ…。エヴァ…エヴァが俺を…フランクフルト中央駅で…。
きっと…二人分のチケットを買って…できるだけ遠くへ…できるだけ…」
 「エヴァが…待ってるのか…」「守ってくれ…エヴァを…。エヴァを…」マルティンのまぶたが下りていく。
 「死ぬな…。駅に行かなくちゃ…な…。死ぬな…死ぬな…!」目を閉じたまま、動かなくなるマルティン。

 駅には一人待つエヴァ。そんな彼女を見て駅を掃除している人(宝亀克寿)が話しかけてくる。
 「そんな所にいても、始発まではまだまだ時間がある…。誰か待ってるのかい?」横を向くエヴァ。
 「ははーん、男だね。だいたいわかるんだ。長年駅で働いているとな」「じゃあ、相手が来るかどうかもわかる?」 「そんなのわかんねえよ。占い師じゃねえんだから。ただ待つ相手がいるってことは、幸せなこった。
相手が来ようと来まいとな」
 「幸せ?」「そっ!この年になると、なかなかそういう気分にもならねえ」微笑むエヴァ。「幸せか…」
 「おっと、待ち人来るかな?」顔をほころばせ、振り返るエヴァ。しかしそこにいたのはテンマだった。
 マルティンが亡くなった事を知らせるテンマ。エヴァはテンマを喫茶店に誘う。
 マルティンにひどい事をしたとエヴァ、テンマに贈ったスーツとネクタイ、同じ柄のものを彼に着せたと。
 自分の事を最低だと言うエヴァ、なんでまだ生きてるんだろうと。
 「あなたにも嘘の証言をして、罪を着せ続けた…。なんであたしはまだ、のうのうと生きているんだろう…!」
 「マルティンが君を守ったからだ」「なぜ守るの…!?あたしみたいな女をなぜ守るの!!?」
 「誰も死にたがってなどいない…マルティンはそう言ってた…。幸せだって言ってた…。
君が駅で待っている…それが幸せだって言ってた…」
 号泣するエヴァ。テンマは彼女にミュンヘンのDr.ライヒワインの所へ行けと言う。
 そして赤ん坊の事もロベルトの事も全て警察に話せと。
 あなたの事も話すとエヴァは言う、だからあなたも一緒にミュンヘンへと。
 しかしテンマはヨハンが目の前にいるからと断る。
 「もう終わりにしなくちゃ…。もうこれ以上…マルティンのような人間を出しちゃいけない…。わかるだろ…?
もう、終わりにするんだ…」

 テンマに見送られ、列車に乗るエヴァ。
 列車に揺られながら、彼女はペトル・チャペック(田中信夫)がヨハンの居場所を言った事を思い出す。
 ハルデッカー通りのアパルトマン。「ヨハン…。私でも…終わりに出来るわ…」

 テンマは悪魔の弟子の所に行く。そしてエヴァは悪魔を撃つために銃を買うのだった…。

感想:どうやら脇キャラとしてはグリマーさんと人気を二分するらしいマルティン。まんまハードボイルドだもんなあ。 そうだね、誰も死にたがってなどいないんだよね。苦しみから解放されたいだけ。
 どなたかが書いててああと思ったんだけど、そうだね、
マルティンは母親のトラウマ(ホントはトラウマって本人も気づいていないような物の事を言うらしいけど)があるから、ドラック中毒の彼女とか、アル中気味のエヴァとかに惹かれるのね。
 エヴァも、本人も悪いけど、男運が無いわね。エヴァ、まともにしてれば、ハッとするほど美人さんなのになあ。
 しかしこの回は演技力を試される回ですね。頑張りましたね、池田秀一さん。
 シャアの声の呪縛から逃れるのが難しいのがお気の毒ですが。

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コメント

ミュンヘンをハルデッカーしなかったの?


投稿: BlogPetのpapi | 2006.01.13 10:29

きのうはマルティと宝亀でマルティがキャラクターを呪縛したかった。

投稿: BlogPetのちっちゃん | 2006.01.18 13:20

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