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あの日の夜

「あの日の夜」MONSTER CHAPTER57 ☆☆☆☆
原作:浦沢直樹 キャラクターデザイン・総作画監督:藤田しげる キャラクター原案:高坂希太郎 シリーズ構成:浦畑達彦 監督:小島正幸 音楽:蓜島邦明 脚本:齋藤友紀 絵コンテ・作画監督:青山浩行 演出:長崎健司

 沢山のマスコミ。東ドイツからリーベルト氏(有本欽隆)が妻子をともなって亡命したのだ。
 お兄ちゃん(上村祐翔)が何かしているのを見てアンナ(塚田真依)が駆け寄る。
 お兄ちゃんは握った両手をアンナに向かって突き出し、どっちに入っているか聞く。左手を指さすアンナ。
 「当たり。はい、アンナのものだよ」とドングリを差し出すお兄ちゃん。もう一回とお兄ちゃん。右手を指すアンナ。 「また当たり。はい、アンナのものだよ」ふと疑問に思い、両手を開かせるアンナ。
 どちらにもドングリが入っていたのだ。「なあんだあ。どっちにしても当たりだったんじゃない」
 「そうだよ。だって、ここにあるドングリは全部アンナのものだもん」にっこり笑う二人。
 こっちの世界について話すアンナ。綺麗なお店が一杯、お洋服もオモチャも一杯。
 「あれも全部アンナのものだよ」

 夜、雨。誰か(野沢那智)が訪ねて来る。歓迎しない表情ながらも、家に入れるリーベルト。

 誰か来たのかなあとお兄ちゃんに聞くアンナ。かたわらにお兄ちゃんはいず、銃声が聞こえた。
 行ってみると、両親とも撃たれて死んでいた。そしてドアの後ろには銃を手にしたヨハン。
 「お兄ちゃんが、やったの…?今までも…?
ヨーゼフおじさんやクララおばさんが死んだのも、ベーデガーさんが死んだのも、全部お兄ちゃんがやったの!?」 「今日は特別さ」「お兄ちゃんがやったの!?」「だって今日は、怪物がやってきたんだ」
 「みんなお兄ちゃんが殺したのね!」「怪物が僕らを連れにやってきたんだ…。手を出して」
 アンナに銃を渡すヨハン。指を自分の額に当て、「僕を撃てよ」と言うヨハン。
 「撃ったら銃を布で拭いて、窓の外へ投げ捨てるんだ。ちゃんと頭を撃つんだよ。撃ったら逃げるんだ。
怪物に捕まらないように逃げるんだ。大丈夫、僕が死んでも、君は僕で、僕は君」
 銃を撃つアンナ。

 この夜の事を思い出し、気を失うニナ(能登麻美子)。

 燃えくすぶるバラの屋敷の前に立つ天馬賢三(木内秀信)、ヴォルフ将軍の使いの者に呼ばれ、ついて行く。
 ヴォルフ将軍(北村弘一)は死に掛けていた。
 ヴォルフ将軍はヨハンから手紙をもらい、プラハまで来たのだった。
 「赤いバラの屋敷が燃え落ちたそうだね。今頃あそこからきっと、白日の下に姿を現しているだろう。
私のように名前を奪われた者達が」

 バラの屋敷で大量の古い白骨死体が見つかる。

 「1981年、あの屋敷で46人の人間が、忽然と姿を消した。当時、東ドイツで私が得たわずかな情報だ。
あの屋敷である実験が行われていた」
 「実験…」「これは、私の推理だが、おそらくあそこであの子供が…、生まれた」

 荒野をさまよっている双子。倒れる女の子。
 「お兄ちゃん…。あたし達…,死んじゃうのかなあ…。お兄ちゃん…、名前を…、呼んで…。
あたしの名前を…呼んで…」
 「僕達には、名前が無いんだよ」「名前を呼んで…、名前を…」ヴォルフ将軍が二人を見つけ、助ける。
 男の子が持っていたカバンの中には「名前の無い怪物」の絵本が入っていた。
 「“ヨハン、素敵な名前なのに。”ヨハン…」とつぶやきながら、双子の方を見るヴォルフ将軍。

 「あの子達に名前は無かった…。
私があの子にヨハンと名前をつけた時、彼の中の何かが目覚めてしまったのか…」
 ヴォルフ将軍によると、エヴァ・ハイネマンはヴォルフ将軍の組織の人間と共にいるそうだ。
 ヴォルフ将軍の組織は4人で統括していた。
 殺されたゲーデリッツ教授と、ヴォルフ将軍、そしてエヴァは、他の残り二人の元にいる。
 「エヴァを利用しようとしている…。引き合わせてはいけない…。
私が生きていようがいまいが…、もう歯止めにはならない…。暴走が始まろうとしている…。
止めてくれ、救ってくれ、テンマ…、Dr.テンマ…。私の名はヘルムート…、ヘルムート・ヴォルフ。
私がヘルムートだと知っている人間は、もうこの世にはいない。名前を呼んでくれ。それが私の生きた証だ」
 「ヘルムート」「名前を…」「ヘルムート、あなたはヘルムート・ヴォルフだ!」
 「おお、これが…、ヨハンの見た風景か…」
 目を見開くヘルムート・ヴォルフは双子が倒れていた時のあの荒涼とした風景を見ていた。
 「名前の無い世界だ」ヴォルフ将軍、亡くなる。

 燃えてしまったバラの屋敷の前に佇むリプスキー(平田広明)とニナとディーター(竹内順子)。
 「ニナ、ここが燃えてよかったのかもしれない。僕は、もっとつらいかと思った。
この場所を失ったら、生きていけないかと思った。でもそんな気持ちにはならない。
ここが悲しい思い出ばかりだからかな」
 リプスキー、二ナの記憶が戻ってくるなら、楽しい思い出が戻ってくればいいと言う。
 「テンマが言ってたよ。楽しい思い出が無かったら、作ればいいって。
これから作ればいいって、テンマが言ってた」(ディーターにとってテンマは神様同然だな)
 三人、プラハを楽しむ。

 リプスキーはニナ人形の新作劇をニナとディーターに見せる。
 『私は記憶を失くした女の子。怪物に追われる夢を見る。怪物を追いかける夢を見る。でも私は歌が好き。
踊るのも好き。いつか素敵な夢を見る。いつかその夢がかなう日が来る。いつか…』
 「この先が思いつかない。この女の子の物語をハッピーエンドにしたいんだ。でも…、まだ思いつかないんだ。
ハッピーエンドにしたいんだ…。ハッピーエンドにしたいんだ…」
 「ありがとう…」涙を流すニナ。
 『女の子は旅立つ決意をしました。この旅がどんな旅になるかわかりません。
この先何が待ち構えているかわかりません。でも…、女の子はきっと力強く旅を続けます。
女の子は何度も何度も振り返り、手を振ります。何度も何度も…。そして、行ってしまいました』
 ニナとディーターはリプスキーさんの下を去っていく。「ハッピーエンドを探しに…」

 リプスキーさんがニナ人形を見つめていると、ノックの音が。
 ニナが戻ってきたのかと急いで開けると、そこにはルンゲ(磯部勉)が立っていた。
 「捜しましたよ、リプスキーさん。あなた、赤いバラの屋敷の主、フランツ・ボナパルタの、息子さんですね?」

感想:ルンゲ、やっぱり優秀ですね。ヨハンは怪物と同じ名前をもらって怪物になった?
 ヴォルフ将軍、瀕死にしては元気にしゃべりすぎです。少年ヨハンにも萌え(しょうもない…)。

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