« それぞれの虹 | トップページ | あの日の夜 »

いじめの正体

「いじめの正体」野ブタ。をプロデュース PRODUCE 8 ☆☆☆☆☆
脚本:木皿泉 原作:白岩玄 音楽:池頼広 演出:北川敬一

 母、桐谷伸子(深浦加奈子)から電話がかかってきた。友達何人かとの事。二人と答える修二(亀梨和也)。
 「おまえ友達二人いるんだ」と父、悟(宇梶剛士)。
 「あ、あの、うちに泊まりに来た面白い人は?」と浩二(中島裕翔)。「うん、あの空手の強い奴」と父。
 「コン!アッチョッー!」と空手の型を決める草野彰(山下智久)を思い浮かべる修二、あいつは違うと言う。
 「もう一人は?」と父。「あ、あの女の人だよ」と弟。「あ、あのキーホルダーの?」と父。
 「野ブタパワー、注入」とポーズを決める小谷信子(堀北真希)を思い浮かべる修二。
(修二は友達を家に呼ばないから…。どう見てもあの二人が修二の友達…)

 その夜、弟から「ねえ、野ブタってさあ、兄ちゃんの友達?」と聞かれる修二。「おまえが野ブタとか言うな」
 「友達でしょ。友達でしょう」修二、野ブタに抱きしめられた事を思い出す。
 『野ブタはあの日以来、俺の事を避け続けている』「野ブタ」とつぶやく修二。

 学校で、修二に気づいては全力で逃げる野ブタ。
 修二、仕方なく教室で野ブタに声をかけ、屋上に無理矢理連れて行く。
 野ブタにプロデュースする事を再開すると言う修二。でも野ブタはもうプロヂュースはいいと言う。
 あの事を気にしているのだ。しかし修二は俺を励ましただけだと礼を言う。
 「まり子さんは…、あの日、誰かに慰めてもらえたのかな」と野ブタ、「誰だって、さびしいのはイヤだよね」
 「そっか、おまえ、誰よりも、さびしいの、知ってんだもんな」「出来れば、一人残らず幸せになって欲しい」
 「いや、そりゃ、無理だろ」

 『俺たち三人は、又集まる事になった』彰がクス玉を作ってくる。
 三人で引っ張ったら、クス玉は屋上から落ちてしまう。
 『思えばこの時のクス玉は、これから後の、俺のようだった。落ちていく俺を、誰も止める事は出来なかった』
 「もう一個、作って」と野ブタ。「作れよ、早く」と彰に言う修二。「作れよ」とあさってを向いて言う彰。
 「てめえが作れよ」と修二。「じゃんけんで決めよう。最初はグー。なはは」と彰笑う。
 「もう一個、作って」と修二に向かって言う野ブタ。「俺!?じゃ、じゃんけん。最初はグー!」
 『俺自身、何も出来ずに、落ちていった』(野ブタが命令している…。もしかして、この三人のボスは野ブタ…)

 修二、酔ってる感じの男(六角精児)が女にからんでる場面に遭遇する。
 「離してください」と言っていた女、「止めろって言ってるだろ!」と男を殴り倒す。
 男を止めようとする修二、反対に殴られ、女はそんな男を蹴り倒す。(助ける必要は無かったね…)
 修二、警官(若松武史)に捕まる。女は逃げる。「僕ほんと殴って無いんですよ。信じてください」
 「みんなそれ言うのよ、“信じてください”」「だって、僕、ホント…、ただ、通りかかっただけで」
 「だから、それもみんな言うんだよね」警官、人に呼ばれて外に出る。
 「終わった…。俺の人生完璧に終わった…」
 後ろに座っていた男(菅田俊)が、修二の前に座り、「おう、兄ちゃん、わいはなあ、町内会の会長や。
世の中ちゅうもんはなあ、ホンマかどうかなんてどうでもええんや。
信じてもらえる男か、信じてもらえへん男か、そのどっちかや。
それからなあ、兄ちゃん、どん底に落ちても人生終わりとちゃうど。落ちても人生続くど。
人生はなかなか終わってくれんど。うん」
 外に、配達中のゴーヨク堂店主(忌野清志郎)を見て、
「はっ!兄貴!兄貴じゃないすか!ヒロシです!ご無沙汰いたしております!」と挨拶に出る町内会会長。
 店主、会長に「月間ローリング人生」を渡す。「アー・ユー・ハッピー?」「アイ・アム・ハッピーす」
 店主の前に行く修二。「ハッピー?」と聞かれ、「ハッピー」と答える修二。修二、店主の代わりに配達する。
 目撃者が出て、開放されたのだ。
 修二の周りを自転車で回りながら店主が言う、
「生きていれば、最悪の日もある。されど、最高の日もある。それが人生!」

 修二、野ブタに“突撃飯”をやらせる。横山武士先生(岡田義徳)のご飯を突撃する野ブタ。
 「スキ」と海苔で書いてある弁当。(海苔の周りはタラコか?)自分で作ったのだ。
 野ブタ、それを食べて、「まずい、NO」と言う文字と、
青ざめた顔の野ブタの絵が書いた大きなしゃもじを取り出し「まずい」と言う。
 大受けの教室。

 終わる時の決めゼリフを考える3人。帰り、修二は誰かが数人の高校生にからまれてるのを見る。
 しかしこの前の事を思い出し、かかわるのを止める。
 殴られながら、修二が去っていくのを見る谷口健太(大東俊介)。

 修二、まり子を迎えに行くとか言って、一人で非常階段で食べる。
 調理実習室で一人お弁当を食べる上原まり子(戸田恵梨香)。彰が修二を探しにやってくる。
 まり子ちゃんは修二のお弁当も作っていて、彰にやる。
 おいしさに感激する彰、修二の居場所を聞くが、黙り込むまり子ちゃん。そこに野ブタの突撃飯が来る。
 皆に修二がまり子ちゃんと弁当を食べてない事がばれる。
 そしてトイレで、「気づいていたんだろ」と谷から責められる修二。
 「ひでえよな、友達がやられてんのに、見てみぬふりだもんなあ」
 しかし修二はあの時からまれてたのが谷口だと気づいていたわけではなかった。
 しかし谷口は目が合ったと言い、信じてくれない。
 「信じて」と言いながら谷口を追いかける修二、
「みんなそれ言うのよ、信じてくださいって」と言う警官の言葉を思い出し、足が止まる。
 その話を聞いていたクラスメイトがいて、たちまち広がる。
 ほんとに谷の事見殺しにしたのかと吉田浩(石井智也)が聞いてくるが、何も言わずに去る修二。
(言い訳は悪くないぞ。言い訳してくれないと、事情がわからず判断に困る。
あっ、でも私は「信じてください」とは言わんな。
信じる信じないはそっちの勝手だ、私はホントの事を言っているからな、
後は勝手にしろって感じの態度を取るだろう。
バカ正直系だから…、どうも私を信じない方がバカと怒り始めちゃう所が…)
 彰と野ブタが一緒に帰ろうと言ってくるが、黙って一人で帰っていく修二。

 一人非常階段でメロンパンをただ漫然と千切っている修二、まり子ちゃんがそっと弁当を置いていく。
(いい子だ~、まり子ちゃん。なんで修二は彼女を好きにならないんだ。ぜってえ、おかしい)
 修二、彰と野ブタに今後一切話しかけるんじゃねえぞと言う。俺みたいに思われたら困るからと。

 一人公園のハトに向かって石を投げる修二。その様を撮っている女。修二それに気づいて追いかける。
 野ブタの友達蒼井かすみ(柊瑠美)だった。彼女は修二の野ブタプロデュース宣言も撮っていた。
 今までのいやがらせは全部彼女の仕業だった。「今度のは、これにしようかと思ってるんだ」
 彼女は野ブタが修二を抱きしめたところの写真を修二に渡す。「あ~あ、草野君、ショック受けちゃうね」
 何でこんな事するのかと言う修二の問いに、
「それは桐谷君の小谷さんをプロデュースする理由と、たぶん一緒だと思うよ。
陰に隠れて、全然関係ありませんって顔してさ、自分の力で、人を変えてくの。面白いよね…。ね」と答える蒼井。(水族館で倒れたのが、お爺さんと言うのは嘘か…)

 母親からチリのブタのお守りが届けられる。修二には三個。友情に利くそうだ。友情の証。

 修二、蒼井を呼び出す。まず写真の事を止めて欲しいと頼む。そして小谷から離れて欲しいと頼む修二。
 「やっぱり。それだよね。桐谷君の弱点は、小谷さんと草野君だよね」
 「小谷にとって、おまえが友達は初めての友達なんだよ。だから、ホントの事知ったらあいつさ…」
(初めての友達は彰と修二だぞ)
 「心配だよね」
 「あいつさあ、子供の頃からすげえ、傷ついてきたんだよ。
なのに、なんでこれ以上傷つかなきゃなんないんだよ」(義理のお父さんは結構いい人だぞ)
 笑う蒼井。「絶対に言わないで欲しい」「さあ」「頼むから…、言わないでくれ」
 「大丈夫、まだ言わないから。もっと仲良くなってから言うの。
小谷さんには、自殺したくなるくらい、絶望してもらうつもりだから」
 修二、蒼井の胸倉を掴む。蒼井「やめて!」と叫びだす。彰が止めに来る。
 野ブタに抱きつく蒼井、抱きつきながらニヤッと笑う。
 桐谷君がお化け屋敷壊したのおまえだろと言ってきたと嘘泣きをする蒼井。
(修二は優しいな。人の心を気遣ってる。私だったら、切れて全部ばらすな。脅迫に屈するのはイヤだし。
蒼井さんは修二が好きなのか。自分に自身が無いんだろうな)

 屋上。
 「女の子に手をあげるのは良くないのよ~。おまえの事だから何かわけがあったと思うけど」と修二に言う彰。(あれは殴りたくなるな。殴っていいぞ、私が認める)
 「おまえさあ、俺の事信じてくれる」「もち!信じるよ」「何があっても」「何があっても。約束」
 「いや…、約束は止めとけよ」「何で?」
 「でもさあ…、もし信じてくれてて、俺の言葉が、まだ届くんなら…、話したい事があるんだ」
 彰、修二に近づき、肩にポンと手を置き「イマハナセ」と甲高い声で言う。
 「俺さあ…、頭の中ゴチャゴチャしちゃって、整理できるまで待ってくんないかな」
 「なんかよくわかんないけど…。わかった!俺達ずっと親友ばい」

 野ブタ、修二に蒼井さんがお化け屋敷壊したってホント?と聞いてくる。「誰が言ったの、そんな事」
 「蒼井さんが、そう言われたって」
 「俺に?…言ってないよ。蒼井が、そんな事するわけないじゃん。おまえの友達なんだしさあ。ね」
 野ブタ、修二を見送る。蒼井に呼ばれ、一時そっちを向くが、やっぱり修二の方を見る。

 彰の靴箱に野ブタが修二を抱きしめている写真が入っていた。ショックを受けながら写真の野ブタをなでる彰。

 野ブタキーホルダーを見つめる野ブタ。
 そこに家原靖男(不破万作)校長と佐田杳子教頭(夏木マリ)が吸血鬼のような格好で入ってくる。
 野ブタに手品を見せる二人。忘年会の出し物なのだ。吸血鬼ってホントにいるのかしらねと教頭。
 「でもさあ、地球上に一人でも信じる人がいれば、吸血鬼は、いるような気がする」とキャサリン。
 「本当だから信じるんじゃなくて、信じるから本当になるて言うの、わかる?
誰も信じなくなったその日、吸血鬼は本当に、この世から消えてしまうんじゃないかしら」
 キャサリン、手品のボールを取り、どっちの手に握っているかと聞く。右手に握ってるように見えた。
 「信じた方を言えば良いのよ。本当の事なんて誰もわかんないの!
だったら信じたい方を、選ぶしかないでしょう」
 去っていく修二の背中を思い出す野ブタ、右手を選ぶ。そこにボールはあった。

 豆腐屋では「見たくないものを見た」と平山一平(高橋克実)に言っている彰がいた。「見なかった事にしたい」  「ああ、なるほどね」「そういうの…、無理…、だよゎ」「出来るよ」
 平山家では代々、ぬかみその中に見たくなかった物を入れて封印するんだそうだ。
 「何十年かして掘り出したら、そん時は必ず笑って見れるからよ」彰、写真を入れる。

 『どん底に落ちても、人生は終わらない。言われたとおり、人生は、なかなか終わりそうも無い。
それでも、俺は生きていかなきゃならないんだ。ゴーヨク堂曰く、生きていれば、最悪の日もある。
されど、最高の日も、ある。今の俺に、本当に、最高の日なんて、来るんだろうか』
 教室から出て行こうとする修二を捕まえる野ブタ。彰も近づく。野ブタ紐をそれぞれに渡す。紐を結ばせる。
 そして結んだ紐を回収する野ブタ。「信じれば、どんな事も、解決できる。一緒に、信じてください」
 修二に三本の紐を渡し、「野ブタパワー、注入」とポーズを取る。「注入」と修二も言う。(後ろでは彰がポーズ)
 紐は繋がった。「修二君。一緒に帰ろうだっちゃ」と彰。修二了承する。
 修二と野ブタの肩を抱いて、教室の外に連れて行く彰。修二が振り返るとそこには蒼井がいた。
 『誰にも、信じてもらえなくて良い。だた、こいつらにだけは、信じてもらいたい。今も、この先も、ずっと…』

感想:野ブタはすごいな。あざやかに問題を解決する。これは惚れるね。
 みんなの人気者より、しっかりした友達の方が嬉しいよな。プレゼント予告の三人も仲よさそうだ。
 しかし、弁当をばらされ、まずいと言われるのは、ショック…。

野ブタ。をプロデュース
白岩 玄著
河出書房新社 (2004.11)
通常24時間以内に発送します。

関連サイト
私でもいいですか?新館非常に詳しい
Lovely goodsブタグッズ
週刊 野ブタ。読んだだけで頭が良くなるような…。


|

« それぞれの虹 | トップページ | あの日の夜 »

野ブタ。をプロデュース(9)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/45625/7669794

この記事へのトラックバック一覧です: いじめの正体:

« それぞれの虹 | トップページ | あの日の夜 »