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悪夢のデート

「悪夢のデート」野ブタ。をプロデュース 第5話 ☆☆☆☆
脚本:木皿泉 原作:白岩玄 音楽:池頼広 プロデューサー:河野英裕 演出:岩本仁志

 小谷信子(堀北真希)は下駄箱にラブレターが入っていて驚く。

 草野彰(山下智久)は学校に行く気がしなかった。
 「なんか全てがどうでも良い感じ」と言う彰に、平山一平(高橋克実)は「恋でもしたか」と言う。
 「あれだろ。前は一人でも平気だったけど、今はやたら一人が寂しくてたまんない。
でもって、雑誌やCDをやたら買い込んで、夜一人時間をつぶすんだけど、でもやっぱり寂しくてたまんない」
 「だっちゃ」「それが恋よ」「おいちゃんすごいよ」「だって、俺恋の現役生だもん」「おいちゃん恋してんの」
 「ま俺の場合さあ、仕事に恋してんだけどね」「仕事かあ」
 「ほらあ、こんなとこでぼやぼやしてて良いのかあ。
今頃ライバルがさあ、よし、今日こそ告白してやろう、とか思ってるかもよ。ああ、今ズボン履いたなあ。
あっ、今右足靴に突っ込んだかも。ほら、あっ」
 彰、思わず想像し、急いで学校に向かう。

 桐谷修二(亀梨和也)は野ブタに足りないのはキャピキャピ感だと言う。そして恋愛をしろと言う。
 そんな修二に信子はシッタカ(植木誠 若葉竜也)のラブレターを見せる。
 燃える修二はシッタカにダブルデートを提案する。上原まり子(戸田恵梨香)の協力も取り付ける。
 信子も修二に押し切られる。そんな時、怪しい笑い声が聞こえる。
 彰によるとこの笑い声を聞くと不吉な事が起こるんだそうだ。教頭の笑い声に似ている…。

 修二、信子に可愛い女の子の仕草を指導する。
 そしてシッタカが触ってきた時の、やんわりとした断り方を伝授しようと、信子の肩を抱く仕草をしたら、
彰が止めに入り、自分がシッタカの役をやると言う。
 しかし彰には信子の肩を抱く事は出来なかった…。しかし修二がやるのも我慢できない。
 修二と彰でやる事を提案する。その場を横山武先生(岡田義徳)に見られ、すっかり誤解される…。

 修二、まり子に信子の引き立て役をやってもらう。
 まり子によると、デートを成功させるポイントは、最後に今日は楽しかったと言う事だそう。
 心からでなければいけないが。

 デートの日。彰はこっそり後をつける。まり子、物欲魔人を演じる。
 そして本来料理が得意なのに、わざと出来の悪い弁当を持ってくる。ついでにわがままを演じる。
 彰、修二に見つかる。邪魔すんなと釘をさされる彰。修二達は信子達と別れる。
 信子は野ブタパワーを注入する。最後に「今日は楽しかったです」と言うまり子。

 水族館。絵を描いていたおじさん(伊藤正博 たぶん…)が泡を吹いて倒れる。すぐかけつける信子。
 何も出来ないシッタカ。見ていた彰が携帯で救急車を呼ぶ。信子はおじさんの口の周りの泡を手で拭く。
 「私のかばん、取って」と信子に言われて、シッタカはかばんを持っていくが、
信子の泡に汚れた手に触れそうになり、思わず「汚ね」と、かばんを離してしまう。
 自分の言った事に動揺するシッタカ。彰は水族館の人を呼んでくる。
(思わず言っちゃったのよね。
あんな事言ったから、優しくないとは限らないとは思うが、がっかりする事は確かね。
違うと言いながら、そのおじさん触った手だからと言っちゃうのもマイナス。
この場合、汚いもへったくれも無いからね)
 救急車の車上、彰は信子の手を自分の頬に当てながら「全然汚くねえだっちゃ」と言う。
 そして信子の手のひらを広げて「ほら見て。とっても優しい手じゃないか」と言う。病院。
 「一生懸命やってくれたのに、ゴメン」と言う信子。「デートの事か」と彰。
 「あたしのために、上原さんまで頑張ってくれたのに」「野ブタのせいじゃないんじゃないか」
 「でも、あたしがもっと、うまくやれれば…。期待に答えたかった。
うまく行って、みんなにありがとうって言いたかった」
 看護士さんが来る。おじいさん、お酒の飲み過ぎだったみたいで、もう大丈夫だそうだ。病院の外。
 「空、綺麗だね」と彰。「うん。キャッチボール、したいような空。した事ないけど」
 “あたしはいつも、二人にボールを投げてもらってばかりなのよね。でも、受けるのが精一杯。
だからいつかそのボールを投げ返したいと思ってる。
二人のグローブに、スポンって、届くように投げ返せたら、気持ち良いだろうな”

 修二が帰ったら、お母さん(深浦加奈子)が服を着たまま寝ていた。帰ってきたら、バタンキューだったそうだ。
 今日はしゃぶしゃぶのはずだったが、お母さんが寝言で「オクラ」と言ったそうで、オクラが用意されていた。
 そうしたら、「ブロッコリー」と寝言を言うお母さん。で、オクラとブロッコリーのしゃぶしゃぶ…。
 正統的しゃぶしゃぶは母さんが起きなかったので無期限延期。
 「鳥肉(?)食べたかったな」と浩二(中島裕翔)が言うと、「にくー、にくにくにくにくぅ~」と寝言を言う母さん。

 彰は、信子の手を自分の頬に当てた事を思い出し、もだえていた。

 次の日、学校で、信子を中傷するビラが沢山張られていた。
 「驚くべき小谷信子の男関係。今度のえじきは2B植木君」
 そんなビラが配られても、シッタカは信子と付き合いたいそうだ。
 「やっぱり、好きでもない人と付き合うのは良くないと思う」と信子。
 人気者になりたくて頑張ってるんじゃないのかとの修二の言葉に、「別に」と言う信子。
 「べ、べつに。俺たちそのために一生懸命頑張ってんじゃないの。えっ、違うの、ねえ。
えっ、じゃあさあ、人気者になりたくないの」
 うなづく信子。
 「はっ、はっ、何それ。俺一人でバカみてえじゃんじゃん、なあ。はっ、意味わかんねえだけど。
おまえ、こんなビラが出回ってんだぞ、なあ。おまえなんてすぐ誰にも相手にされなくなるよ、ねえ、ねえ」
 彰「じゃあ、おまえはそのビラ信じてるのか」
 「別に信じてるとか信じてねえとかじゃなくて…。信じてねえけど…。
こんなのさあ、あちこちベタベタ張ってあんだぞ、なあ。
みんながそういうふうに思うのは時間の問題じゃんか、なあ」
 「ビラが出回って、野ブタの価値が下がるから、
今のうちに叩き売れって俺にはそういうふうに聞こえるんだけんど。
野ブタは野ブタじゃん。ビラ出回ったって、ここにいるのは俺らが知ってる野ブタだし。
なにも変わってないじゃんか」
 あの不吉な笑い声が聞こえてくる。修二、出て行く。

 修二が教室に戻ると、上原まり子の悪い噂が広まっていた(料理下手とか…)。
 修二はまり子に会いに行き、昨日デートのせいで、まり子に変な噂が流れてると知らせるが、
「良いんじゃない、別に」とまり子は言う。
 「ホントの事じゃないじゃん」と修二が言うと、「あの、ホントの事は修二が知ってるからそれで良いの」とまり子。(感じが良いな~。犯人はまり子じゃないのか…。
でも、修二みたいに煮え切らない恋人だと、ストレスがたまるよな。不安になるし。
修二、健全な男子高校生とは思えん。普通、あんな事とか、こんな事とか、色々妄想うずまくんじゃないのか…)

 あの不吉な笑い声は九官鳥だった。教頭の佐田杳子(夏木マリ)が捕まえた。
 思わず「鳥だったんだ」と言う修二に、噂ごときに惑わされたかと教頭、あのビラを出して、
こういうのにも惑わされてるのかと言う。
 「桐谷、恐れるな。これはただの紙切れだ」

 帰り道、修二は橋に佇む父親の悟(宇梶剛士)に会う。もうすぐ母さんを乗せた飛行機が上空を通るんだそうだ。 「こんなに会えないでさあ、結婚した意味とかあんの」と修二が問うと、
「バカだなあ、なかなか会えないから結婚したんじゃないか。結婚さえしておけば、年に何回かでも会えるだろう」 飛行機が見え「のぶたん!」と叫ぶ父親。その声を聞き、野ブタの事を思い出す修二。

 修二、橋の欄干に乗って待っていた彰に会う。彰、修二を野ブタストーキングに誘う。
 野ブタ、犬のタロ吉相手に笑顔の練習(あれは怖い。笑顔じゃない)。神社におまいり。野菜を眺める。
 花屋のおばさんと話す。鼻歌歌いながら、ビラを細く切って、花作り(?)。彰は野ブタの願いを話す。
 「いつか人気者になって、おまえにありがとうって言う事なんだっちゃ」
 彰、野ブタに声をかける、「修二君がおまえに話しがあるってよ」二人、野ブタの所に行く。
 「俺やっぱさあ…、俺がおまえを人気者にしたい」ビラを丸めたのを野ブタに向かって投げる修二。
 それを掴んで、にっこりその玉を見つめる野ブタ。
 “そして、普通の女の子みたいに、くだらねえ事で、お腹の皮がよじれるぐらい、涙流して笑う所を、
見てみてえんだよ”
 投げ返す野ブタ。投げる修二。

 翌日、蒼井かすみ(柊瑠美)が信子に会いに来る。あの倒れたお爺ちゃんの孫だった。友達が出来た。

感想:彰、次第に感じが目茶苦茶良くなってきた…。か、可愛い…。優しいしね。修二も、悪くない感じ。
 まあ、いろいろ欠点はあるが…。何と言っても、まり子ちゃんへの煮え切らない態度が…。
 夏木マリは怪しくて、良いね。担任も嫌いじゃない。しっかりした先生と言えんが…。校長も可愛い。
 修二の親も良い感じだ。なぜ、あの親から、こんな妙に冷めた息子が出来たかわからんが…。
 もちろん、信子の存在感は大きい。

野ブタ。をプロデュース
白岩 玄著
河出書房新社 (2004.11)
通常24時間以内に発送します。

ちっちゃん俳句「この地中 一緒されたる 神話なり」

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コメント

papiたちが、頼広で白岩玄音楽とか、たる神話などを告白しなかったよ。


投稿: BlogPetのpapi | 2005.11.25 10:12

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